ステルス七変化

2007-06-25      
 忙しさにかまけて()更新が滞りがちでしたが、「交信」はぼちぼち・・・と駄洒落をかましつつ、本題は相変わらず「ステルス君」。

 雨の日の挙動などは「覚え書き」しましたが、さらに発展形を追試しましたのでご報告。
 40mの減衰について、机上計算で「-15dB」前後と試算されたことにショックを受け、要は短縮し過ぎなことは分かっていたんで、ちょいと形をいじってみました。説明文より絵・・・ということで・・・。



 上の図が普段の形です。10mと15mはまだしも、40mに至っては全長で10mもなく、短縮率で60%ほど。以前、 コンテスト中に伸ばして「+1dB」を稼いだと書いたのは、実は上のアンテナの縦エレメントを1mほど継ぎ足してマッチングを取り直したわけですが、このとき既に短縮率が大きすぎることは分かっており、何とか「フルサイズに近づける方法」ということで、「リニアローディング」・・・ってか、できるだけエ レメントをベランダに張り巡らせたらどうか・・・というのが下の図です。
 まずは図のようにエレメントを張り、10mと15mのローディングコイルはショートして同調点を測ったら7.7MHz前後だったのですが、とにかくそれ以上エレメントが伸ばせなかったため、図の場所に数ターンのコイルを巻いて誤魔化してしまいました。それでも効果覿面バンド全体がうるさくなりました。RIGのSメータを信じられるかは別にして、今までS9をオーバーする局が少なかったのが軒並み超えるようになりました。 国内のJCC/Gサービス局とのQSOも断然応答率が上がり、大満足です。が、まぁ見ての通りベランダに大きな「X」を描くようなもので、風が強いと洗濯物が当たるため、流石に張りっ放しにはできないのが難点。コンテストの日や一日中没頭するような休日は、朝から張って後は丸めてあります。

 これとは別に、WARCバンドにも出たくなり、10mのトラップの手前と15mのトラップの手前に数十cmのビニール線にワニ口クリップ(注:実はこれも百均で購入しました)をつけた簡単な延長で、それぞれOn Airできることも分かりました。特に17mは面白いバンド幅が狭いことからやはりCWの局が多く、これも楽しみの一つになりました。

 残るは80m・・・これはもう暫く思案しようと思います。

百均ミニシャック

2007-06-13      
 手狭な自室の殆どのスペースは、本(棚)とガラクタに支配されています。唯一の机はパソコン作業にしか使えない「卓袱台」(といっても、内装屋さんの友人にサイズを言って作って貰いました。かなりどっしりしたもので、傷も付きにくい厚材、黒のつや消し仕様です)であり、RIGと電源を14型TVの上に置くという僥倖を続けてきました。TVの天板が丸みを帯びていてグラグラするし、長時間VFOを回していると肩が張る張る・・・まぁ、阿呆の一種ですね

 今日は、午後がぽっかり空いたので、帰宅後に前々から百均(出た~)で仕入れてあった組み立て式のラックを組み、RIG等一式を乗せてみました。



 写真は相変わらずピンぼけですが、全景は大凡分かるかと思います。40×25cmのシェルフ2枚に4本のポール、専用ジョイントで締めて1300円也マイクとパドル置き用に、工作前のアクリル板を置いていますが、これはいつ、何のために買ったのか記憶にないので「0円」としました。
 これで、ちょっとした配置換えにも対応でき、邪魔なときはラックごと追い出せますんで、良い感じに仕上がりました

 電源、SWR計は置いといて・・・スタンドマイクに目が止まった貴方はきっと、同い年ぐらいでしょう・・・Adonisの「AM-502」です。開局当時に購入したものですから、これで年齢がばれたかなちょっとスライドスイッチが接触不良気味なんで、何れ分解掃除を本格的にやりたいと思っています。
 後は、パドルにカバーを掛けたいところ。埃が結構・・・。これも百均で済ますんでしょうね、きっと

タヌキワッチで想うこと

2007-06-13      
 急に高邁な内容になるが、このところ感じていることを書き留めておきたい。

 「科学」を持て囃す時代に育ったからかどうかは解らないが、田舎のトイレの、あの頼りな気な明かり(逆に暗がりを強調するようなボヤっとした光)を灯す電球のワット数にも満たないような電力で、何百キロも離れた所に住まう人と、いや努力すれば地球の裏側の人までも「ほんの少しの時差で意思疎通ができるんだ」という不思議さを頼りに、この趣味に対する情熱を失わなかった。勿論、自分自身の私生活においても、趣味なんぞ「糞喰らえ」の時期があったし、苦労の末に得た「余裕」にも人それぞれ雲泥の差があって、これを一つの括りに押し込めること自体がナンセンスであるが、それでも心のどこかに「無線の不可思議さ」みたいなものを、個々人の環境や設備の差を置いて、今 OnAirされているOM諸氏には共感して貰えるものと固く信じている。

 設備や状況さえ整えば、より多くの、そしてより遠くの同士と交信できるということは、紛いもない事実であるし、例えば、DXを追いかけるために高台にシャックを設え、一般人から見れば「異様」な長尺の金属パイプを空高々と、それも「モーター」で振り回すのも一興である。或いは、見通しの良いポイントを探して車に機材を満載し、行ってみたら「入山禁止」。止むなく他のポイントに移ったら、これが案外「当たり」で、予想以上の戦果(って言い方もどうかと思うが・・・)を上げられたというのも、やはり一興ではある。
 一方、「交信」には余り意味はなく、専らゲジゲジとカラーコードと金属加工に興じる御仁には、上記のような部分への共感は少ないかも知れない。何やら怪しげな回路を組んで、ちょっとでも電波らしきものが出ればその晩の酒は美味いし、大きなケミコンを破裂させて家人に白い目で見られ、それでも休みは「引きこもり」の如く作業部屋から出てこない・・・家族の誹りは兎も角、これもまぁ一興ではある。

 同じ趣味でも楽しみ方は多彩だ。釣りで言えば、海と川、狙う魚で全く違ってくるし、ルアーの疑似餌やデコイを作る方が、釣るより楽しくなっちゃった人もいるだろう。ゴルフだって、道具に凝る人もいれば、和気藹々と「回る」ことが好きな御仁もいらっしゃる。スコアが150超えたって良いわけだ。

 アマチュア無線という趣味は、案外続けにくい趣味なのかも知れない。転居でマンションなどの共同住居の住まいとなり、多くの無線家がそれまでのような満足のいくアンテナを上げられなくなり、詰まらなくなってしまう。或いは、「無線ごっこ」に興じていた人が、携帯電話やインターネットがその代役たることを知れば、もう戻っては来ないだろう。
 しかし、中には「ちょっと落ち着いたし、もう一回始めてみっかな」と、物置や押し入れから古いRIGを引っ張り出し、昔の記憶と少しの「勘」でやり直そうとしていらっしゃると思う。マンションだって、工夫次第で「アンテナもどき」ぐらいは張れる。
 だからこそ、比較的条件に恵まれ、ずっとこの趣味を「ライフスタイル」の如く楽しんでこられた方々には、是非、こうした「復活組」を温かい目で見守って欲しいと、最近切に思うのである。

 オペレートは覚束ないかも知れない。ちょっとした聞き漏らしが「指定無視」で呼び出した格好になってしまうかも知れない。しかし、故意であるか否かは、きっと判るはずである。
 古いRIGや自作機でOn Airするのは、勇気が要るものである。最新の市販装置に負けないような性能、安定性を具現化できる「ウデ」のある人はほんの一握りだ。中和の仕方さえ忘れている。だから、変調が妙な具合になっているかも知れない。だから、多少周波数がずれているかも知れない。そんなときは、優しく教えてあげて欲しい。ゼロインばかりを強要せずにRITで追ってあげて欲しい。まさか、貴局の最新式リグにはもう、最新式故、RITは付いていないのだろうか

 アパマンハムとして復活し、しょぼいアンテナをベランダに張ったから言っているのではない。あちこちの交信を聞くに付け、「おいおい、そんな言い方あるかよ・・・」という場面に遭遇し、自分の価値観と違うばかりに「同士討ち」を繰り広げる「愚行」があまりにも多いことを憂うのである。

ステルス君についての覚え書き

2007-06-03      
 既に「WPX CW」で使った実績を誇る()、特に目立たぬよう考慮した自作3バンドのDPに付けたベタな名前が「ステルス君」です。
 そもそもの発端は、

 ☆ 市販の3バンドDP張りっぱなしで不満だったSWRを何とかしたい
 ☆ 直径3mmほどもある「黒い電線」と「厳つい黒いコイル」が異様で、これを
   できるだけ目立たぬようにしたい

という2つの理由から、「所詮軒下DPだから、エレメント用に細い線買ってきて、コイルは適当に巻けば何とかなるべな」と高を括り、丁度仕事の関係で秋葉が「通過点」であること、ベランダ作業なんで天候に関係なしに帰宅後の夕方(~夜)を使った作業ができることなどで、まぁ結構早々と登場できたわけです。

 利得やSWRについては、彼のMMANAを駆使してまずは机上で試行錯誤し、実際に張る際には「長めのヒゲ」で追い込み易いよう考慮したこと、さらにこの記事で書いたように、直前に「ベランダ内の挙動」が明らか---机上計算値との差異を実測して、短縮率への影響やインピーダンスの変化の仕方を確かめられた---であったため、多少は自信を持って作成することができました。
 また、ベランダ内でのインピーダンス実測値が、如何に自由空間(=73Ω)と食い違うか(15mのDPの実測で25Ω前後)を事前に知り得たことから、インピーダンス変換のアンアンをバランの直後に入れ、かつトグルスイッチでスルーもできるという芸当(実は、10mは50Ω前後に収束したため、後から追加した機能)も具備させ、漸く形になりました。

 しかし、15mはやはり暴れる・・・。15mに同調をするように設計しても、「ベランダ」という檻の中では共振点がかなり低い方にずれてしまうことは、前述の実測にて解っていたため、 MMANAではベランダの構造を類推してエレメント周辺に「鉄筋エレメント」を配置し、これもアンテナの一部として計算させ、確かにそういう挙動になることを確認。その上で、各エレメントの寸法を決めたわけですが、結局またしてもヒゲが無くなるほど(つまり、同調点がかなり低い)となり、理屈云々は兎も角、結局上手く行かず・・・。で、試行錯誤の最中に10mと15mのトラップコイルの「間隔」が共振点と非常に関係が深いことを発見しました。



 上の写真の左側が10mのトラップ、右が15mです。切りつめてしまった15mのヒゲが痛々しい・・・。そして、エレメントの中央に何やら怪しげな細工が・・・これが実は「秘策」です。
 上記のように、切りつめても同調点が低い・・・ということで、10mのトラップと15mのトラップの間のエレメントを短くしなければ・・・と思い、モノは試しに擬似的に上記写真のようにエレメントを、1ターンのコイルを作る要領でクルリ。すると、同調点が一気に上がっていくではありませんか
 今回は、ステルス化に重きを置いたため、非常に細いエレメント(0.8mmのUEW)としたことも手伝い、この作業は簡単、かつ何度もやり直しが利きます。詰まるところ、これで調整しきってしまいました

 さらにもう一つ、「雨」から学びました。
 ステルス君完成後晴れた日が続いていたのですが、ある日本格的に雨が降り、ベランダ全体が完全に濡れているような状態になりました。「雨の日は同調点が下がる」ということについては、過去の経験から知ってはいましたが、ベランダに隠れ、かつ非常に細いエレメントで仕上げたことから、そんなに影響がないものと想像していました。ところが、実際にはとんでもないことが・・・またしても、同調点が1MHzほど下がり、全バンドでSWRが跳ね上がってしまいました。そして、雨が小降りになったのを見計らい、エレメントやトラップコイルの「濡れ具合」を確認したのですが、これが何と、殆ど濡れてないんです念のため、エレメントとコイルを拭いても変わらず。ということは・・・。
 要は建物が濡れた状態では、アンテナシステム---即ち、建家の鉄筋との結合度合いやグランドの導通の変化(アースとしての効果の変化)など、実際に「これがアンテナ」と思っていない部分での影響をモロに受けてしまうわけです。
 それにしても、これでは「雨の日はQRT」になってしまいます が、そこはめげない例の「秘策」で何とかならないか・・・と思い、さらに大きなターンにしてトラップ間隔を狭めると・・・これで解決 ただ、これって実に安易な話で、アンテナとしては不安定極まりないわけです。案の定、雨が上がって周辺が乾き始めると徐々に同調点が上がり出し、結局また小振りなターンに戻す・・・。

 でも、まぁ暫くはこいつと付き合ってみようかなぁと思っています・・・と言いたい所なんですが、40mの減衰が-15dB前後と試算されており、実に勿体ない状態。リニアローディングで少々アイディアが閃いたんで、バージョンアップは時間の問題か
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どよよん無線技士

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アパマンというハンデにさらにQRPまで課し、失敗連続のヘッポコリグや周辺機器の製作・・・趣味というより「荒行」か!?

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