基準発振の安定度比べ

2012-11-27      
 今年のフィナーレたるコンテストも終わり、夕刻早めに帰宅できても既に「ローバンドタイム」となれば、40mをサクッとワッチしたら夕飯(ってか、晩酌だぁね or )を悠々と喰らい、工作オタクに変身するわけです。やっと日常に戻ったような、ちと燃え尽き症候群的なここ数日を過ごしています。

 さて、我がヘッポコ自作装置の中では非常に元気に活躍してくれている「赤いトラクター~」ならぬ赤い周波数カウンタですが、この元となる秋月キットを当時作った方は非常に多く、未だにブログ記事が散見されます。そんな中に「秋月カウンタはドリフトが凄い」という記事を幾つか見つけました。
 確かに基準発振が「ただの水晶発振子」ですから、端から高い精度は求めていなかったのですが、これを基準に様々なものを測定しているため、あんまりドリフトが酷いと例えば「自作VXOの安定度」なんて、どっちが動いているのか判らなくなってしまうんで、これはこれで非常に困るわけです。そこで、ルビジウムやOCXOとまでとは行かなくとも、「TCXO」辺りの安定度・・・数Hz程度の変位に収まるようなものでもう少しまともに測定してみたくなりました。

 実はこれ、作り始めたDDS実験のVXO部分の安定度を測定している際に、上記の如くの記事を見つけちゃって、「じゃぁ、今まで必死こいて測定していたのは何だったのさ・・・」とこうなり、新たにちっこい周波数カウンタでもこしらえちゃおうか、いやいや赤い奴を直そうか・・・と思案。しかし、何れにせよ基準発振は必要だろうと考えて、鈴商さんで結構古めの調整穴付きのTCXO(と思われる奴)を1つ400円で買ってきました。この程度の散財なら、別にねぇ・・・

 しかし、基準発振の安定度をどうやって測ったらいいんだろう・・・まぁ、とりあえずTCXOを発振させて、この周波数変動の様子を見れば何かしら判るでしょうと案外のん気に構えていたんですが、よく考えてみたら、我が家にも真っ当な「周波数測定装置」があるじゃないか・・・とふいに気がつきました。
 昨今のリグの基準発振はかなりの安定度を誇るものが多く、TS-590も±0.5ppm/℃という相当優秀な基準クロックが装備されている・・・ということは、赤いカウンタとTS-590で同時測定すりゃいいんジャン、なんだ簡単ジャン

 一応、赤いカウンタの基準発振用水晶はICM-7216BのICソケットの中に封じ込め、このLSIが暫くして暖まり温度的に安定したら、それに 連れて水晶の発振周波数も落ち着くでしょう・・・という斬新なアイディアで作成するようキットの説明書に書いてあり、その通り作ってあるんです。ですから、1時間程度エージングしながら監視していれば、そのうちどこかで安定するかな という淡い期待を抱きつつ早速実験です。



 TOYOCOMの「TCO-706A」と書いてあります。周波数は9.9528MHz。多分DIP-ICのピン配であり、14がVCC、7がグランド、8が出力、1はN.Cというパターンだろうと踏んでひとまず5Vを印加。 古いもの故にデータシートもないんで、この辺りは本当に勇気が要ります が、「後継と思われる製品の形や配置」を参考にすれば、こうした比較的単純な部品はまぁ間違いなく同じピン配ですね。TS-590で上記の銘板周波数辺りを探ると、元気なキャリアが直ぐに見つかりました。見事発振せり
 TS-590は、とりあえずCWモードにして銘板周波数に合わせてIF-WIDTHを50Hzにし、この状態で水晶発振器のトリマを回して復調する一方、パドルを押した際に出るサイドトーンと合わせていきます。ギターのチューニングの要領ですな。これで大体銘板周波数から数Hz程度の偏差までは追い込めます。

 ここで、赤いカウンタをON。表示は9.953320MHz付近からスタートし、徐々に下がっていきます。これは想定範囲であり、上記の通りLSIがある程度まで暖まらないと「擬似恒温槽」にはなりませんからねぇ。

 さぁ、刻々と時間が過ぎていきますが、TS-590のモニタリングでは殆ど動いていないようで、たまにパドルを触っても少しフルフルという音色に変わっている程度。「ちとずれたかな」という部分から動きません。
 一方の赤いカウンタは、10分くらいで銘板周波数に到達。ここで緩やかに止まってくれれば良いわけですが、全く止まる気配無し

 相変わらずTS-590の方はほぼ止まっており、RITのFINEで追っかけて+側に2Hz程度動いたようですが、とにかく赤いカウンタはどんどん低い方にずれていってしまいます。この状態で放っておき、大凡1時間経過すると・・・。



 如何ですか TS-590の方は、9.95328MHzから低い方にRITで3Hz追っていますので、大きな表示は9.953.27と読み取れますが、実際の周波数は「9.953.277MHz」ということです。+側に2Hz程度動いてから、5Hzほど下がってきて安定していそうです。
 一方、赤いカウンタはというと・・・一目瞭然ですが「9.953198MHz」って、おいおい82Hzも下がってる 最初の表示周波数から考えると122Hz 結構動くんだなぁ・・・。その後も放っておいたらどんどん下がっていくんで止めてしまいましたが、どう考えても「400円TCXO」の圧倒的勝利でしょう。

 そんなわけで、「直すか、もう1台作るか」は別にしても、赤いカウンタの精度(安定度)はやはりちょっとダメっぽいですし、DDS実験のVXO部分の安定度はプリスケーラを使って測定・・・このラインの基準発振もやはり水晶振動子なんですが、基板の上に普通に乗せてありますから、下手をするとこちらはもっと不味いかも・・・こりゃ、本格的な改修が必要なようですね。

 それにしても、製作モンがどんどん増えてくなぁ・・・。

最強の信号受信とNRの功罪

2012-11-27      
 コンテスト参戦では、TS-590の前任であるIC-703ほど使い込んでいるわけではありませんが、既に何のストレスもなく使いこなせるようにはなったと思います。連続可変のBWやノイズ除去機能は、折々のシチュエーションでマメに切り替えることでより聞き取り易い状態に持っていくことができ、今のアンテナシステムとQRP故の交信可能範囲・限度まで、きちんとフォローしてくれているように思います。

 ◆ 最強の信号でちょっとお遊び

 ナンチャッテなインプレッションシリーズを終えて久しくなりましたが、先日のWW DX CWでついに「最強信号」を受信しました。それも、お誂え向きにアップコンバンドとダウンコンバンドで



 まずは10mでS9+50dBから55dBの信号・・・ほぼ振り切れです(近くの学校クラブ局です)。反射的に、例の「カツカツ音チェック」を敢行、アップコンバンドで確認できているS9+45dB程度の信号による影響範囲との比較。予想ではさらに大きく拡がってしまっているのではないかと思ったのですが、オンエア周波数の+6KHz、-7KHzが影響範囲と、それほど変わらない様子・・・。ここで、再度TS-590のアップコン用のルーフィングフィルタ構成とその特性を思い出してみて合点がいきました。

 TS-590のアップコンにおける1stフィルタの通過帯域は約15KHzですが、2ndはCWモード(BWが2700Hz以下)では2.7KHzが選択されます。つまり、2ndの帯域分はどうしても通過してしまうわけで、このフィルタの「肩の部分に掛かって落ちてくるところ」を評価していることになります。即ち、強い信号では±6KHz程度まで影響範囲が拡がっているのはこのせいですが、どうやらこのフィルタ一杯に影響範囲が拡がるのがS9+40dB程度ということで、それ以上強い信号でも、流石にフィルタの帯域を超えてまでは浸食してこない・・・ということのようです。

 次の遭遇はダウンコンバンド・・・それも40mです。信号強度はS9+50dBから55dBですが、若干50dBのことの方が長いかな・・・といった感じです。アナログメーターだと「針一本分」みたいな表現ができるんですがねぇ・・・。こちらの結果については表にまとめました。

信号強度
(S9)
運用
周波数
影響がでなくなる周波数
(離調:KHz)
HIGHLOW
45dB21.059.1062.7
(3.6)
053.3
(3.8)
55dB7.028.5031.3
(2.8)
025.5
(3.0)
※何れもプリアンプ=ON 、NBはOFF、BW=500Hz

 おやおや、少し様子が変ですね・・・信号強度が強いのに影響範囲が狭い これは、そもそも別の局の比較であり信号の質の差はあるものの、それ以前に混信の中で「小さなカツカツ音」を聞き取るのが難しかったことに起因すると思います。とは言え大した差はなく、大凡±3,4KHzが影響範囲。これもどうやらルーフィングフィルタの特性をトレースしているような結果で、スカート特性が甘いと信号強度に連れて影響範囲が拡がっていくわけですが、自慢のMCF・・・500Hzの方のスカート特性は結構急峻な切れ味を発揮しているようです。

 ところで、これまで散々登場した「カツカツ音」ってなんだ・・・実際に聴いて貰うことにしましょう。



 CWをやる方なら、どなたでも知っている音ですね。この録音は、カツカツ音の影響が比較的強くS=9ほど振っている離調時のもので、丁度S=9程度のCW信号が一緒に聞こえています。影響度合いはそれほど感じませんが、やはり耳障りですね。

 離調すれば徐々に影響度合いが減っていきますが、その様子は大凡以下の通りです。運用周波数は上記と同じ7.028.5MHzです。

カツカツ音の
信号強度
周波数
(離調:KHz)
HIGHLOW
S=97.029.3
(0.8)
7.027.5
(1.0)
S=57.030.4
(1.9)
7.026.4
(2.1)
S=0
(影響消失)
7.031.3
(2.8)
7.025.5
(3.0)
※何れもプリアンプ=ON 、NBはOFF、BW=500Hz

 S=9より内側(運用周波数に近い側)は流石に影響が大きくてちょっと運用は無理ですが、S=5辺り・・・2KHzほど離れたところであれば、コンテストナンバーの交換程度は可能です(無論、相手の信号強度によります)から、この辺りまでの「幅寄せ」はできそうです

 ◆ NRに頼りすぎてはいけない

 TS-590のNRは完成度が高く、どうしても「ONにしっぱなし」になりがちです。そもそも弱い信号の局を呼び出してもQRP故滅多に拾ってくれないため、少しでも耳障りなノイズを除去しようというわけですが、ノイズが酷いからといってNRを掛けっぱなしにすると、本当に弱い信号は消え去ってしまいます。バンドが開けてくるとかオープンエリアが変化していく様子なんかを知ろうとした場合、NRが逆に邪魔になることがあります。
 人間のフィルターは大したもので、かなり激しいノイズの中から信号を聞き分ける能力はどんなフィルタにも勝ります。逆にNRで変な風に変調されて聞きづらくなってしまうような場合もありますから、NRに頼りすぎるのもあまり良くないでしょう。時折NRを外してワッチすると、思わぬ弱い信号を見つけて「お、そろそろEUが・・・」みたいな気づきに有り付けるかも知れませんよ

修正 2013/06/24>
 ちょっと誤解していた部分を赤字で伏せました。10.695MHzの2.7KHzフィルタのスカート特性が知りたいところです。

CONDXのナンチャッテ予想と実際

2012-11-27      
 今年のWW DX CWでは、事前に当日CONDXのナンチャッテ予測を恥も外聞もなくやってみました。

 ① 当日のSSNは50程度⇒その後1618群が成長しCMEまで吹き出す有様
 ② コンテスト開始直前のデータとして、SSN=78、A-Index=2、Xray=B9.18と記録

 イメージ的には、直前のCMEの影響がコンテスト開始より少し前に始まり、徐々に落ち着いていくだろう・・・という感じでいたのですが、実際にCONDXの翳りを感じたのは、初日の夕刻のハイバンドと二日目の夕刻-夜に掛けてのローバンド。
 そこで、既に結果として表れている諸データを以下に記します。

 SSN値(NOAA) 24日:87、25日:64
 SSN値(NICT) 24日:60、25日:44

 KP値推移



 SSN値は、どうもNOAAの値は高めに表現されるのですが、1618群の頑張りで何とか50超えをキープした感じ。何れにせよ、NICTの情報を含めて初日の方が高かったものと思われます。しかし、直前のフレアでCME放出を起こして軽い地気嵐を引き起こす結果になりましたが、Kp値の動きがCME放出の影響を見事にトレースしており、初日の方が影響度合いが高かったものと推測されます。

 ここに、感覚的ではあるものの上記のように感じた「CONDXの翳り」を合体させると、以下のような推論につながります。

 1) 初日のハイバンドの翳りは、地磁気の乱れによる影響
 2) 二日目のローバンドの翳りは、別の要因

 既に冬型のCONDXと言えるのでしょうから、ローバンドはもっと別の要因でCONDXの良し悪しが決まるのかも知れません(日変化というか・・・)が、ハイバンドは「SSNが高くても地磁気が乱れると影響大」という部分は、春から感じてきたCONDXの変化からも理解できました。
 特に2)については、単に西海岸があまり強くなかったという論拠ですから、それを以て「CONDXが良くない」とは丸められず、全然違う要因が決定要素かも知れません。真夜中にEU方面がそれなりに強かった(YUとも交信できた)という部分で、本当は「CONDXは良かった」というのが正解なのかも知れませんね(それにしても、西海岸は弱かったなぁ・・・)。

 今後もCONDXのナンチャッテ予想の精度を上げて、何れ「ナンチャッテ」が取っ払える日が来るまで精進は続きます・・・って、精進なのか

CQ WW DX Contest CW 2012 結果と考察

2012-11-26      
 好例の()結果まとめと考察(反省かな)をしておきましょう。

BANDQSOPointEntityZoneMulti
40m32907714
20m7176511
15m62175191635
10m4393181230
TOTAL15137590

 ★ 375×90=33,750

 昨年の結果との比較に殆ど意味がないため、単に書き出しただけになってしまいました やはり、国内コンテスト並みのQSO数が光ります・・・って、自慢かよ とりあえず、BAND毎の考察をしてみます。

 40m・・・EUはともかく、Wの西海岸の大量ゲットで32QSOは快挙と言えるでしょう。KH6やKH0,2、UA9,0辺りは定番になりそうです。今後はもう少し「カウンターポイズ」に力を入れるのと、「釣り竿を使ったもう少し効率の良いアンテナ作り」を考えたいと思います。

 20m・・・春のDXコンテスト、とりわけ「WW WPXにおける夜中のオープン」のイメージがあったのですが、季節差と当日のCONDX差が全て。このバンドの経験不足・勉強不足の部分です。ステルス君に20mを組み入れるのはちょっと至難の業ですが、昼間帯のオンエア可否が鍵を握りそうです。

 15m・・・ここは昨年より効率よくQSOできたでしょう。ただ、昨年のコンテスト終了前の朝(月曜の朝)は「出勤」でしたから、局数自体はこの時間差による部分が大きいかも。マルチについても、昨年の好CONDXの割にはEUとバンバンQSOできたわけではなく、殆ど差がなかった(昨年は20Entity×17Zone)わけで、今のシステムのアベレージと見て良さそうです。何れにせよ、サイクル24のお陰ですね。

 10m・・・QSO数は昨年の29QSOからジャンプアップした反面、CONDXの良し悪しがモロに出た感じで、昨年は16Zoneでした。まぁ、4つ減っただけと言えばそれまでですが・・・。一方、QSO数の増量は、ほぼワンタッチでバンド切替が可能になったことが主因であり、10mへのスイッチが億劫でなくなったことが大きいと思われます。

 もし、この程度のCONDXがあと1年くらい続くのであれば、対策すべきポイントはやはり20mになりそうです。昼間帯にそれなりにきちんとオンエアできるようにするためには、ステルス君に組み込む何らかの方法を考案しなければならず、短縮コンデンサで12/10mのオンエアが楽になったことを含め、次なるアンテナ構想に進めた方が良さそうです。
 もう一つは各バンドの傾向をよく知っておくこと・・・基本中の基本ですが、オンエア機会が多い・少ないで解っていくことの「量」が違ってしまいますから、そう言う意味でも20mは明らかに「知らないバンド」です。40mのDXの開け具合も含め、もっと勉強したいと思います。

CQ WW DX Contest CW 2012 参戦記(2/2)

2012-11-26      
 目覚ましに起こされ、3Hほどの仮眠が終了。21:00過ぎ(UTC)から15mのワッチ再開です。

 朝日が昇って来る時刻が近づく21:30頃から、ポツポツとWが入感。スタート時間に取りこぼした局を見つけては呼ぶも、そんなに違わない顔ぶれにQSOレートは上がらず・・・。昨日よりCONDXが悪いのか、強く入感していない感じです。
 そこで、ステルス君にTYPE-Ⅲをつないで20m用の「にわかLW」をセッティング。しかし、殆ど何も聞こえません 中でも強力に入感していたAH2を呼んで1QSOしましたが、そのままこのバンドにいても・・・というわけで、昨日取りこぼしている西海岸は聞こえるだろうかと10mに上がり何とか1局捕まえ、スタートから1日経過した00:46に100QSO達成 これを合図に再度15mに下りてS&Pを続けました。

 そろそろ行き詰まってきた03:00を回って懲りずに20mに下りて2QSOし、10mを覗くとちょっと賑やかに。明らかにCONDXが回復基調で、夕刻に向けて徐々に東欧方面に伸びてきました。ZONE16を拾ってさらに期待するも、我がシステムでは限界なのか、なかなかそれ以上には伸びていきません。仕方なく06:30を回って15mに下りると、東欧のエコーの強い信号があちこちに・・・バンド切替の時間の読みを誤ったようです ZONE15辺りの信号はかなり強いんですが、とにかくエコーが酷く、なんだかさっぱり解読できない信号が居並び埒が開きません。結局、DLと1QSO・・・よくもまぁ拾ってくれたなぁと関心しましたが、頃合いの時間を逃した感じは否めません。エコーを引き始める前の東欧とつながっていれば・・・ZONE16,17が空いてしまいました

 さぁ、2日目のローバンドタイム・・・の前に20mを覗いてみると、こちらも昨日よりCONDXが良化したのか、クローズが遅い分、EUがまだ聞こえています。試しにSMを呼んでみるとコールバックがありQSO成立 20mで初のEUです。その後、ZONE16×2QSO・・・この辺りで「漆黒のバンド」になっていきました。

 40mは昨日と打って変わって全然ダメ・・・西海岸各局も弱々しく、逆に早めの時間からEU方面がワラワラと聞こえてきています。まだ上手く理解できていないのですが、EU側も時間と共に結構いい感じになり、ヨーロッパ全体が満遍なく入感しています。昨晩とは「ノリが違うぜ」みたいな感じ。う~ん、やはりローバンドは解らん・・・。
 夜はどんどん更けていきますが、懲りずにあちこち呼び続けていると、19:00辺り(04:00J辺り)からいわゆる「聞き耳を立ててくれる状態」が時々あり、ひょっとすると・・・と強めの局を呼び続けていると、明らかにコールの一部を取ってくれるようになってきました。そして、19:20にYU(Cerbia)とQSO成立 これは嬉しかった~ 20mに引き続き、初のEUです。
 その後も夜明けまでは・・・と40mで粘りましたが、結局このQSOのみで終了となり、曇天で寒いベランダに出て納竿となりました。

 最後の追い込みは15m拾い。追い込みで出てくる局もそれなりにいて、10局程度増量。最後はアラスカを呼び続けている間にタイムアップとなりました。

 長年憧れていたDXコンテストにフル参戦・・・途中細切れに仮眠しながらも、前日の爆睡に助けられたのか案外持ちこたえました。昨年のスーパーCONDXとは行かぬまでも、到底難しいAFを除く各大陸とQSOでき、太陽活動に助けられれば「5W+ワイヤー系の軒下・軒先アンテナ」で、ビッグ・コンテストでも「そこそこイケること」を証明できたと思います。
 ただ、やはり限界も見えてきました。40mにおける5WでのEU方面はかなり厳しく、余程きっちりとしたアンテナを準備しないと難しいでしょう。まぁ、今のローバンドのCONDXがどうこう・・・というところは全く解らないんですが、やはり「水面と電離層」「地面と電離層」では前者が圧倒的に有利であり、大陸との間を何バウンドかせざるを得ないEU方面には「相応の出力」が必要でしょう。多分その方があちこちQSOできて楽しいかも知れませんが、来年一杯くらいまではハイバンドは完全には死んでしまわないと思いますので、今のシステムの改良・改善を進めて行こうと思っています。当分、我がTS-590から最大出力が出る日は無いでしょう

 最後に記念写真を。今回の殊勲賞は、何と言ってもTYPE-Ⅲと釣り竿LWですね



 来年も今年ぐらい楽しめるCONDXであることを願って・・・。

CQ WW DX Contest CW 2012 参戦記(1/2)

2012-11-26      
 好CONDXだった昨年の「WW DX CW」よりは、何とも不安な材料を抱えた今年。直前のフレア多発でざわめく地磁気に低迷がちなSSN・・・よく考えると、昨年はSSNだけを気にしていれば良かったのですが、あれこれ情報を集めれば集めるほど「少し先」がある程度予測できてしまい、期待の度合いが減ってしまう・・・ それはともかく今年はどんな風だったのか、老後の楽しみに記録しておきたいと思います

 今年はフル参戦(といっても、仮眠は取りましたが・・・)ができるようコンテスト終了日・・・つまり今日の有給休暇を早くから「予約」しておき、会議の代理出席をお願いしたり先回りして報告書を書いたりと、事前準備は万端 おまけに前日は祝日ですから、なんと4連休という贅沢 そのお陰でアンテナ周りの改良も前日には片を付けたのですが、雨模様だったためやはりぶっつけ本番・・・でもこれが「醍醐味」だと、最近は観念しています

 毎朝起きる時間(6時台)には自然に起きるだろうとは思ったものの、寝坊除けとして8時に目覚ましをセットし、かつ早めに就寝・・・という周到さ。ところが、この目覚ましセットが無ければうっかり「遅刻」・・・結局8時間余りを爆睡してしまい、目覚ましで起きる始末 それでも悠々と身支度して食事を摂り、8時半にはリグの前へ。
 スタートは15mと決めていましたが、何やら結構な静けさ・・・昨年はもう少しショートQSOがあちこちで聞こえて来たように思い少し不安になりましたが、徐々にあちこちで「V V V」やらキャリア音が聞こえ始め、明らかに「スタートダッシュ」の命運を握るWが数局入感しており一安心。昨年は最初に呼び出した局に固執してしまいちょっと失敗しましたので、この辺りはもう少し柔軟にいこうと決め、拾って貰えそうな「昨年もつながった局」でスタンバイ。

 そして9時ジャスト・・・CQへの切り替わりで今年の「WW DX CW」がスタートしました。ここからUTCに切り替えます(何でだ)。

 最初は勿論「西海岸」・・・00:02のQSO成立は、やはり最初に狙いを付けた局ではなく別の局になりました。直ぐにS&Pで順に呼び倒し、次のQSOが00:07。昨年は1stQSOが00:12でしたから、まずは好スタートと言ってよいでしょう。コンテストは気持ち的に「乗っけが大事」という部分もありますが、とりわけQRP運用でスムーズにつながっていく(と言っても、結構呼び倒してるんですが・・・)と、少し気後れに似た不思議な感覚に陥ります。が、無論悪い気持ちはしませんよ
 昨年とのもう一つの差は、コールサインのコピー能力の向上です。これは、昨年よりちょっぴり「高速キーイング局のコールサイン判別」は上達したのかなぁとちょっと自慢気に思う以上に、やはり「リグの差」が出ているのか、ノイズ除去と混信除去機能を折々切り替えながら簡単に運用できる点が大きいかと思います。
 さらに、未QSO局に瞬時に戻れるCTESTWINの機能も使い倒すと、かなり効率よく運用ができるなぁ・・・と改めて関心。コンテストを純粋に「高得点で競う大会」と捉えると、良し悪しは別にして、最早PC無しでは考えにくくなってしまいました。

 直前のCME発生の影響が丁度到来しても良さそうなCONDXの中、流石に名実共に最大級のコンテストですから相手局にはこと欠かず、何と昨年のQSOレートの倍・・・約3.5Hで16QSO⇒33QSOと倍増QRPと軒下DPでは非常に好成績と言えるかな・・・と自画自賛です

 その後、10mにスイッチしていきなりCXとQSO成立。数日前に40mでやたらと強く入感していましたが、早々と南米ゲットです やはり南米とのQSO成立はまだまだレア感があります。
 初冬のこの時期になると、EUオープンは比較的早い時間・・・まだ陽が高めの夕方(何だ、この微妙な表現は)に始まるため、これを待つようなイメージで10mでS&P。ところが、そろそろCONDXの悪さが露呈してきたのか、EU側はZONE16止まりの様子 すごすごと15mに戻り、何とかZONE15をゲットしたものの、どうやらここまでのCONDX・・・「そろそろ、地磁気が荒れてきたのかなぁ」と推測しつつ、辺りが暗くなるのを見計らって「New釣り竿」を早々とセットして、いざ40mへ

 今回のコンテストの目玉は、「TYPE-Ⅲ Ver1.3」の試運転40m用釣り竿LWの秘策試し。TYPE-Ⅲは動かなくてもMIZUHOさんにバトンタッチすればいいわけですが、そろそろきちんと動いて貰わんと・・・。「秘策試し」については、「カップラで整合を取った5m余りのワイヤー vs 波長的に少しまともな1/4λ短縮アンテナもどき」という戦いです。

 さぁ、まずはTYPE-Ⅲ・・・これはインピーダンス変換の仕掛けを工夫したわけですが、ひとまずクラニシ君をつないで闇雲に探ってみるとSWR1.0まで追い込める点を発見。以前の失敗は、この状態で送信するとSWRが跳ね上がるというものでしたが、Ver1.3ではここを考慮してあるため上手くいくだろう・・・と恐る恐るリグの前に戻ってキャリア送信。すると、SWR計がピクリとも動かずベタ落ち これには流石にガッツポーズ・・・漸く、TYPE-Ⅲの誕生です
 一方の秘策の方は・・・と言うと、西海岸シリーズが軒並みS=9オーバーで入感 確認のために暫しステルス君に戻すと、ピークS=9のよく見る強さで入感・・・まずまずの手応えを感じました。

 さて、40m実戦開始です。いやぁ、毎度驚かされる米国各局の の良さに助けられつつではあるものの「呼べばつながる」といった有様で、その後の3.5H(どういうわけか、3.5Hで一区切りが多いなぁ・・・)で米国を中心に何と30QSO もう、感無量です 初米国QSOを樹立したJIDX CWから4年半をかけて、ついに米国が雑魚になっちゃった感じ・・・って、これは言い過ぎかな 何れにせよこの3.5Hの大躍進で、既に昨年のQSO数を上回ってしまいましたよ・・・どうしましょう
 勿論、たまたま好CONDXだったのかも知れませんが、ローバンドは明らかに勉強不足。これが普通のことなのか否かは解りませんが、それにしても凄い勢いでQSOできたもんだなぁ・・・。

 そんな中、20mを時々ワッチしていたのですが、まさに「だ~れもいない」といった様子。何となく、20mは夜中でもどこかしら聞こえている気がしていたのですが、よく考えてみるともう少しSSNが高くないと「昼間バンド」になるわけで、このバンドが今のアンテナシステム・・・ステルス君の範疇外であることから、ちょっと苦しい展開になるんじゃないかなぁ・・・とがっかり 曰く、この日の20mは「No QSO」で終わりました。

 40mの西海岸シリーズも段々と弱くなり、やがてEU方面がワサワサと賑わってきます。40mでのEUは流石に実績が無く、いつも指を咥えて聞き入るばかりでしたが、何となく「西海岸をあれだけやっつけたんだから・・・」と気が大きくなり、そこそこ強くなってきた頃合いでS=9を超える局を選んで呼んでみるものの「」すら返らず・・・。やはり、40mのQRPに短縮LWではEUは難しいと思わざるを得ませんでした。15:11のZONE18とのQSOを最後に、その後の2Hほどは徒労に終わり、翌朝の15mオープン時刻の少し前まで仮眠としました

(つづく)

WW DX CW コンテスト5分前!

2012-11-24      
 本当に直前リポート

 Wのこっち海岸やUA8、東南アジアがちらほら聞こえています(@15m)。S=7程度の信号が多いんで、「当局的」には苦労しそうですが、今のところ地磁気も派手なことになっていませんので、このまま推移してくれるとね・・・。

 SSN=78、A-Index=2、Xray=B9.18と、まぁ今のところは想定内です。さぁ、どこまでQSOできるかな 100を超えたら祝杯 にしましょうかね

今さらながらの「ハイバンド用ホイップ」

2012-11-23      
 我が家はほぼ真南に向いたベランダにアンテナがあるため、太平洋の南の島々やVK/ZL方面、東南アジア(これは近いから・・・という部分もありますね)は「射程範囲」ではあります。無論、QRP故の苦労は付いて回りますが・・・。一方、北方向・・・特に北東に当たる北米方面は絶望的な有様なんですが、どういうわけか電波は飛んでいきます。3Fの我が家から、真横の6階建てのマンション、その向こうの10階建てのマンション群をモノともせず飛び越え、それなりにQSOできていますが、これは本当に不思議な気がしています。

 そう言う意味では、北といってもEU方面・・・つまり北西側は案外障害物が少なく、北西方向に上手く電波が輻射できれば(ショートパスの場合)良いわけですが、現行のステルス君とベランダの西端に設置した短縮ホイップと「EU向けにはどっちが飛ぶの」というのが、前々からの比較課題でした。

 ステルス君は「腐ってもほぼフルサイズDP」であり、まぁ軒下とは言えど、そこそこ飛んでいるように思います(EUとも交信できています)が、そこに「ベランダに収まる1.5mほどの短縮ホイップ」が挑んで勝負になるのか・・・・。結果は2つしかないんですが、改めて書き出してみましょう。

 1) 無論、DP(=ステルス君)の勝ち。1.5mの短縮ホイップでは、10mでもDP比で-5dBほどゲインが下がるため。
 2) ホイップの勝ち。やはり、飛ばしたい方向に開けていることに加え、打ち上げ角が低いからねぇ・・・。

 ・・・というわけで、これこそ実験してみないことには判らないため、手頃な長さ(1.5mほど)のモビホを探したんですが、少し長いもの(2.2m程度)か短いもの(1mちょい)しかなく、「じゃぁ、作っちゃえ」という悪い癖がまた出たわけです 基台について目処が立ったため、これまで温存してきた部材を引っ張り出してサクッっと作ってみました。

 材料:3φのアルミパイプ1m×2本、4φ×65mmスペーサ×1(貫通していないもの)、4φ×10mmスペーサ×1
     スズメッキ線 1.2φ×3m、1.6φと0.26φ少々
     自在ブッシュ少々、熱収縮チューブ少々、3D用Mコネのオス

 ① アルミパイプ1本を50cmに切断し、Mコネに接続
   するための造作をする。アルミは通常、はんだ付け
   できないが、切断直後に切断面にフラックスを塗布し、
   ハンダを盛ったはんだごてでこすると馴染んでくる。
 ② 1.6φのスズメッキ線をアルミパイプに数センチ差し込み、
   Mコネの芯線部分との接続部分を作る。接触部分を多く
   するため、ニッパーで適当に挟んでアルミパイプとスズ
   メッキ線が接触するポイントを作る。



 ③ Mコネの心線部分に上の写真のスズメッキ線を差し込んで
   はんだ付けするが、パイプが細いため隙間を埋める。
   下の写真は、熱収縮チューブを二重にし、3D2Vの外被を
   差し込んで隙間を埋めたところ。



 ③ アルミパイプを4φ×65mmスペーサに差し込むと同時に、
   接点となる引き出し線を同時に差し込んでおく。これも、
   できるだけ接触ポイントが多くなるよう、0.26φのスズメッキ線を
   2本同時にねじ込む。
   スズメッキ線は、ねじ込む際に抜けないようにパイプに
   引っかかるように折り返しておく。また、パイプの接触部分は
   念のため磨いておく(これは気休め・・・アルミは直ぐに腐食が
   進むため、あんまり意味はない)。





 ④ 差し込んだスズメッキ線は、上の写真のように「接続端子」として
   アルミパイプに2,3回絡げて引き出しておく。
   反対側にもパイプを接続して同様に処理した後、双方のパイプに
   4φ×10mmのスペーサを、「接続端子」を挟むような位置まで
   通しておき、熱収縮チューブを被せて一体化させる。



 ⑤ 上の写真のように「接続端子」がチューブの中にあるため、チューブに
   小さな切り込みを入れて引っ張り出しておく。

 ⑥ コイルを作る。作り方はここを参照。



 ⑦ パイプにコイルを通し、「接続端子」にはんだ付けする。



 ⑧ Mコネ側の「接続端子」にショート用のワニ口付きリード線を
   接続して完成。



 全材料で1000円弱になりましたが、下手に既製品を買ってきて失敗するより安上がりですし、ベランダで使うが故に、多少柔くても風の強い日に「出しっぱ」にしなければどうということもないでしょう。コイルの雨よけもひとまず無しで

 細かい部分の説明は省略しましたが、何となく流れが解って頂けて、何かの製作の折に参考になれば幸いです。

 今回は、コイル部分の「手動可変」で10mと12mにマッチングできるように設計してみましたが果たして・・・実験は、明日のコンテスト中かなぁ

釣り竿LWの改良

2012-11-23      
 これまでの釣り竿アンテナは、5.4mのグラスロッドに5.13mのビニール線を取り付け、陽がとっぷりと暮れて視認できない時間になると「音もなくベランダから顔を出す仕様」()で、マッチングは全てカップラ頼み。まぁ、20mはそもそもこのアンテナの「メインバンド」と考えビニール線長を「1/4λ」にしているんで、それほど整合にも不安はなかったのですが、40mには少し短すぎるなぁ・・・と思っていました。
 一方、この釣り竿アンテナの効果は、「軒下⇒軒先」という当たり前のメリットが大きいのですが、40mを含むローバンドでもイイ感じに動いていた上、どうやら打ち上げ角が低そうだ(一応「垂直系」ですからねぇ・・・)という読みもあって、折角のDXコンテスト参戦に向け、何とかもう少し上手い具合にならないかしらん・・・と思案。
 結局、20m用のLWの途中にコイルを入れて「センターローディング」にして、電気的に1/4λの「斜め偏波」のアンテナにできるよう、ギボシを使って着脱できるようなコイルを作成しました。例によって、百均のボトルをチョン切ったものと、0.7mmのウレタン線です。百均ボトルは初めて「ソフトタイプ」を買ってきましたが、カッターで切るのは楽な反面、コイル巻きにはちょっと心許ない(柔いんで変形してしまう・・・まぁ後から整形できます)といった案配でした。



 LWは2.5m付近で2分割してそれぞれギボシ端子を付け、20mの場合は2つに分かれてしまったエレメント同士を接続、40mでは上の写真のコイルを間に挿入する・・・結局手動ではありますが、ひとまず形にはしました。

 今日は生憎日中ずっと雨が降っていて全然試すことができていませんから、明日夕方以降に「実験」が待っています。やれやれ、コンテストっていつもこうなるのね・・・

現時点の形は最終形!?

2012-11-23      
 TYPE-Ⅲはローバンド用のカップラなのに80mで動かないという何とも情けないACAGでの結果だったわけですが、その後Ver1.3と1.4を考案し、何となく理に適っていそうなVer1.3の方を採用して既に直してあります。その後試してはいないんですが、明日からのWW DX CWの20mと40mで、再度このカップラの真価を試そうという魂胆です。

 

 トグルスイッチによるバリコン接続順の変更なんでちょっと配線も妙な具合ですが、ローインピの方にスイッチを倒すと50Ω以下にも整合範囲がかなり拡がっています(ステップダウンのイメージです・・・Ver1.3の回路図を見ると解ります)。

 明日のコンテストでは、釣り竿アンテナ(5.1mのLW)で20mはそのまま、40mはちょっと工夫して波を乗せちゃおうという魂胆でいますので、10-50Ω辺りの整合可否が勝負になります。これで上手くいけば、ひとまず「TYPE-Ⅲは完成」としたいなぁ
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どよよん無線技士

Author :どよよん無線技士
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アパマンというハンデにさらにQRPまで課し、失敗連続のヘッポコリグや周辺機器の製作・・・趣味というより「荒行」か!?

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