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期せずしてFETの発振実験・・・

2013-11-17      
 どうもまだVR製DDSの28MHz辺りが汚いことが許し難いのと、AD9851へのクロックの与え方について調べておきたかったため、FETを使った発振器をこしらえました。



 何をしたかったのかというと、同調回路を抱かせて高調波を減らしたリファレンスクロックにしたら、ひょっとして今の偽TCXO改造発振器よりマシになるんじゃないかということに加え、ひょっとしたら発振出力のバイアス(クロックとして供給するために、+2.5V分吊っている)を調整したら「得も言われぬ頃合い」があったりなんかしないかなぁ・・・という得意のナンチャッテ実験です
 上記の回路を組んで早速諸元を測定。出力は+5dBm(@50Ω)ほど、第2高調波は-50dB、第3が-45dBと、クロックの「資質十分」といったところになりました。

 さて、これでスプリアスが減れば御の字・・・だったんですが、殆ど変わらず さらに、バイアスをあれこれ変えてみましたが、結局ほぼ2.5V中心のスイングで落ち着きましたから、この調整自身には意味がないということも解りました。

 それより、今回お勉強になったのが回路図の矢印で指した先の帰還コンデンサ・・・この容量が結構、発振動作に影響があることが判りました。
 まずはこの帰還コンデンサ無しで発振させたら、発振周波数がかなり上の方になってしまい、トリマで調整しきれないことが判りました。そこで2.2pFのセラコンを入れてみたものの下がりきらず、12pFと大きくしたら銘板周波数辺りでちゃんと調整できるように発振しました。やはり、横着せずに帰還コンデンサは入れるべき、かつ多少多めの容量(多分、HF帯では10pF程度で良いんでしょう)にしておくことが、この回路の「肝」だということですね。
 このところ、トランジスタを使ったコルピッツ発振ばかりで無難に過ごしていたため()、この実験結果はちょっとした収穫です。何しろ部品点数が少ないですから、お手軽発振器にはイイ感じで使える気がします。



 ぶっ壊しちゃうであろう実験基板を記念撮影しておきました。結局、VR製SGのさらなる改善は難しそうですが、AD9851へのクロックの与え方が解ったことと、FETお手軽発振の再認識ができたこと・・・まぁ、ヨシとしましょうかね。
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どよよん無線技士

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アパマンというハンデにさらにQRPまで課し、失敗連続のヘッポコリグや周辺機器の製作・・・趣味というより「荒行」か!?

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