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あと一息だった全市全郡2014から見えてきた今後の課題

2014-10-14      
 コンテストにドンピシャで来なくて良かった台風19号が接近中ですが、猛威は衰えてきたようです。このまま夜中に通過してくれれば、朝のラッシュアワーは大丈夫でしょう。後は、折角補修したステルス君がぶっ壊れぬよう祈るのみ・・・。

 来年も最低限「昨年の自分」には勝つべく、忘れないうちに全市全郡コンテストの反省・課題をまとめておきたいと思います。

 ★ 結果から見た運用面

 ◆ 目標の妥当性

 目標の300QSOに届かず・・・ということで、まずは各バンドの結果を。

目標結果
局数マルチ局数マルチ
80m807577
71
40m858062
59
20m101033
31
15m556
6
10m555
5
6m30252019
2m50464841
70cm35312826
300277279257
得点83,10071,703

 まずまず妥当だな・・・と思われるものは、バンドの文字をピンクに変えてあります。差が大きなところに自分なりの解釈を与えてみます。

 40m:18時以降の出竿後にもっとQSOできるつもりでいた。
 20m:好CONDXが全て
 6m:昨年と同じくらい・・・現設備の限界
 70cm:「八木参戦」への期待でちょっと欲張り過ぎた

 どうやら検討が必要なのは、40mと6mということになりそうです。目標値の見直しネタとして、来年の参考にしたいと思います。

 ◆ V/UHF帯の運用

 バンド別に昨年の実績と比較してみました。やはり、大きく違っていたのはV/UHF帯。



 仮眠後のパーセンテージを求めたのは、開始直後に上手くオンエアできなかった場合の「取り返し」が可能か否かを見るためです。もし、開始時点で他のバンドに時間を割いてしまいオンエア時間が少なかった場合、仮眠後に、開始時点でオンエアしていた局とQSOできるか否かは測る術がありませんが、その内の何局かはまだそのバンドに留まっていてQSOできる・・・要は取り返せるはずです。

 6m/2mは幸い、昨年との局数の差は殆どありません。そして、今年の結果では凡そ半数を仮眠後にQSOしています。このことから、6m/2mの開始直後の運用は「ざっと流す」といった程度で良さそうです。但し、昨年度の2mは「仮眠前にやり尽くした」という感じ・・・要は、取り返す云々以前に、仮眠前のQSO数をある程度勘案して仮眠後の運用に割く時間を考えることが必要です。結構難しそう

  一方、70cmに関しては昨年も今年も仮眠後のQSO率が低くなっています。局数は丁度倍。これは、やはり開始後の(70cmへの)早期バンドチェンジが奏功したということでしょう。「八木参戦」の効果があったかどうか・・・これは、実際にこのバンドに割いた時間が判らないため何とも言えませんね

 ◆ 40mに着目した考察

 昨年との比較グラフからは、40mに関する考察をしてみたいと思います。



 10月頃の40mは、夜間帯の国内CONDXが良い日には「夜遅くまで使えるバンド」ですが、総じて19時頃には出感していきます。特にQRPにとっては、この落ち際のCONDXの中でQSOを成立させるのは難しくなります。

 グラフで昨年と比較してみると、仮眠までの時間帯の差異はそれほど大きくありません。何れも3時頃に局数減が著しくなります。これは「眠さで集中力低下」もさることながら、相手がいなくなる感じです。この原因は、コンテスト開始から数時間はV/Uへのオンエア優先で40mへのオンエア時間が上手く割けないという部分にその一端がありそう。つまり『40mでの局数稼ぎがほぼできない⇒その分、23時頃から80mで稼ぐ⇒2時を回ると流石に80mはデュープが殆ど』という感じでしょう。

 一方、朝になれば40mも生き返るわけですが、この時点では既に釣り竿君は「納竿した後」・・・ステルス君へのスイッチで、交信できる局数が大きく減ってしまいます。そして、日没後の40mは、その日のCONDX如何によっていけるかどうかが決まる、言わば「CONDXに支配される」ということになりますから、出竿しても必ずしも上手くいくとは限りません。

 こうなると、「早めに仮眠を取り完全に日が昇った06時くらいに40mをスタートさせる」というプランが考えられます。さらに、「開始直後と日没後の出竿からのCONDXを意識した40m覗き」を行うことで、その日のCONDXに合わせた運用ができるように思います。この2点が、次回の運用プランに組み込みたいポイントです。

 ★ ハード面の改善ポイント

 ◆ 2mと70cmのシステムアップ

 2mのモビホ、70cmの5エレ共、上手いことセットアップできていると思っています。特に70cm の八木については、ベランダで無理なく回転できるギリギリの大きさですから、これがひとまずの「最低設備」と考えていいと思います。
 また、コンテスト当日のみの5DFBの引き込みでHF/6mと分離できたことで、6m以下と2m以上の同時運用(といっても、同時に電波は出しませんが・・・)が可能になったメリットが大きく、ここも今年のグッドポイントでしょう。
 ただ、2mと70cmの「即時バンド切り替え」は、1本の5DFBでは無理・・・もう一本、引き込み用5DFBを誂えて2本引き込むことは造作も無いですから、来年までに用意して「コネクタの付け替え作業」も無くしたいと思っています。

 ◆ 2mと6mのアンテナ再考

 2mはモビホでもそこそこの局数を稼げますが、2エレのHB9や3エレのナロースペース八木なら、何とかベランダ内でも使えそうですから、ここら辺りの改善を目指すのも一考。
 一方、6mは直前まで「2エレ化」を検討していましたが、エレメント長から考えると回せず、それ以上にメリットがあまりないかも・・・という躊躇で改善を見送りました。ALL JA を含めてもう一段何とかしたいところです。

 ◆ 釣り竿君のカウンターポイズ

 細いアルミ線でベランダを1周するような作りになっている現在のカウンターポイズ。直前に、家人に蹴り切られた部分をつなぎ直しただけの補修で何とか持ちましたが、夜中に1,2度、接触不良を起こした場面がありました。
 他に良い方法があまり見つからないんですが、逆に「踏ん付けられること」を考慮してアルミ箔のテープを敷いてしまうのも有りかな 3Mの10mもので800円くらいのようですから、ベランダの「あっち側」と「こっち側」に敷いてみましょうかねぇ・・・。

 特に2番目、3番目は、このところずっと課題のまま棚上げしている部分も含んでいます。コンテスト直後は「何とかせにゃ・・・」と思うものの、日が経つと忘れてしまうのが悪い癖

 ★ ソフト面

 ◆ 直前のアンテナチェックが奏功

 実はコンテストの数日前の晩に意を決して(って、そんな大袈裟なもんじゃないんですが・・・)釣り竿君の同調具合を見直し、80m用のコイルの微調整をしました。その際に40mの同調もチェックし、結果的に動作確認することができました。
 さらに、ステルス君を台風18号が接近した際に下ろしたため、コンテスト開始当日の午前中に再度きちんと上げ直した際にSWRの「下がり具合」を確認。一通り全てのアンテナをチェックした形でコンテストを迎えました。
 今回は「たまたま」といった感じですが、今後は1週間前の休日などを利用したアンテナ回りのチェックを心がけたいと思います。

 ◆ ミニ・エレキーへの事前設定忘れ

 ミニ・エレキーに入れておく固定メッセージが、以前に使ったままの設定になっていました。まぁ、自分で作ったエレキーですから設定し直せばいいわけですが、実は「あれ、スペースを空ける入力ってどうやるんだっけ・・・」と忘れてしまっており、慌ててプログラムを見直すという体たらく マニュアル作っておけば済むんですが、何れにせよこんなの「事前にやっとけ」でしょう。

 以上、これを全部やったら来年も「去年の自分」に絶対勝てるかどうかは判りませんが、そろそろ限界が見え始めたスコアに対し、運用スタイルと設備の向上には努めていきたいと思います。あ~ら、結構真面目な反省記事になっちゃった
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つぎは千葉コンですよ!

おはようございます!ACAGお疲れさまでした。
いつもながらQRPでここまで出来るってすごいです。とくに80mバンドで局数もマルチも最多というのが驚きです。ローバンドはきちんと同調が取れれば飛ぶものなんですね。
70cmの多エレメント化の話がありましたが、ハイバンド以上はやはりゲインのあるアンテナが必須でしょうね。6mや2mのコンパクトでそこそこゲインのあるアンテナだと思いつくのはCQかSQあたりでしょうか。
先日twitterつながりの局長さんに6m用のスパイダービームのような位相差給電の2エレコンパクトビームアンテナの試作品(回転半径50cmくらい!)をお借りしていますが、なかなかよさげですよv-221

MMANAと格闘中

ぶんきゅうさん、コメアリです。
相変わらず、自分自身が納得出来ていない「80mの飛び」…我がスカスカマンションのなせる技のような気がしないでもないですが、確かにきちんと同調しているようで、実はこれが「カウンターポイズを直したくない」(鉄筋との結合が小さい方がいいんじゃないかという超邪推)というところにリンクしています。
ただ、もしそうだとしても、確かめてみないことには…なんで、試しにアルミテープでも敷いてみようと思います。
6mは過去にV型の2エレVPを使っていました。MMANAでシミュレーションしたらゲインが0dBだったんで、作り直すべく分解してしまいましたが、そろそろ再作が必要。ループ系も捨てがたいんですが、今しばらくは思案してみます。

QRPですよね?

こんにちは。
こちらは肩すかしを食らったよな天気に一安心してます。
ログ提出も出来ました(^^)
ブログ読ませて頂きましたが、恐れ入ってます。
というのも、マルチバンドはコンディションを読むのが難しいと思うからです。
私の方は、シングルバンドのみですからね(^^ゞ
私も今回はコンテストバンド用に同調を取り直したのが良かったのかな~と。
反省点も多いです。
後、ログソフトの件了解です。
ちょっと調査しようと思います、有り難うございました<(_ _)>

はい、万年QRPです・・・

EOSマンさん、こんばんは。
各バンドのCONDXを読む・・・QRP故CONDXのピークでないと拾って貰えませんから、CONDXが上がり気味の時点を捕まえてじっと待つ・・・そのまま、まんまと上がってきたら交信成立の可能性がアップしますが、上手くいかないことが多いです。まだまだ修行が足らんなぁ・・・と、コンテストに出る度に思います。
もうログ提出されたんですね・・・自分も忘れないようにせねば(^^;
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アパマンというハンデにさらにQRPまで課し、失敗連続のヘッポコリグや周辺機器の製作・・・趣味というより「荒行」か!?

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