実験用電源を真面目に作ってみる(その4)

2018-02-23      
 直前記事の末尾に「次の記事の仕込みでも・・・」などと書きましたが、不覚にも昼寝をぶっこいてしまい、そのまま忙しめのウィークデーを迎え、あっという間に次の週末に差し掛かっています。引き続き、実験用電源の”駄文”を続けましょう。

 話を先に進めるに、勿体を付けていた電圧レギュレータをここいらで紹介しましょうか。



 辛うじて”ST Micro”のロゴが読めますが・・・って、引っ張っても仕方ないね はい、超弩級の定番”LM317”のプラスチックモールドタイプで、その名も”LM317P”。秋月で、2個100円で売っています。長い間、可変電圧型のレギュレータのスタンダードとして君臨できているのは、基本性能がそこそこ優秀だからということに加え、やはりこの”低価格”というのも一つのポイントでしょう。

 早速、このレギュレータのスペックを確認してみましょう。



 まずはラインレギュレーション・・・25℃の条件で0.01%/Vとなっています。これは、一般の定電圧レギュレータ(0.03%/V ~ 0.07%/V程度)より若干良い値になっていますが、まぁ似たり寄ったりの程度。直前記事で平滑後の波形を見て「凡そ2V程度の変動」と記しましたが、これがライン側の変動電圧とすると、このレギュレータで0.4mV程度の変動に抑えられるということになります。この辺りは事前に見越していた部分で、2V程度の変動までなら何とか・・・と皮算用していた部分でもあります

 ロードレギュレーションも定電圧レギュレータとどっこいどっこい(若干良いくらい)のようです。5V以下と以上で分けて記されていますが、何れも定電圧レギュレータに比して特に遜色はありません。

 最下行のリップル除去率は指定のコンデンサを付加した状態で80dB(1/10000)・・・これは定電圧レギュレータを若干上回る性能です。この点も、このレギュレータが長年重用されることに寄与しているものと思います。

 最低出力電流(Minimum load current)は、このレギュレータで正確に設定電圧を出力するために必要となる出力電流・・・後に説明することになると思います。

 薄緑でマークした出力ノイズ電圧は、本家LM317のデータシートにはない項目です。出力電圧に対するノイズ電圧の比率になっていますが、例えば10Vの出力電圧に対して0.3mV(300μV)程度と試算できます。どうやら定電圧レギュレータより1桁ほど悪いようで、高音質を目指すオーディオ系の電源にこのレギュレータを採用するには少々不利かも知れません。ただ、本格的なローノイズを図る場合には、やはりローノイズに特化した回路設計や筐体設計、デバイスのチョイスをすべきかと思うんで、この点は目を瞑ろうと思います。

 総じて定電圧レギュレータとの比較になってしまいましたが、そんなに悪くないスペックには収まりそうです。お次は”熱設計”・・・既に設計を終えていますから、あまり間を置かずに記事を仕立てたいと思います。
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