実験用電源ケーブルの要件(了)

2016-07-17      
 三連休初日は、前日の飲み疲れで昼寝を3時間以上してしまい壊滅的な状況、そして酔いが抜けて元気になったのが夕飯後となり、懸案の電源ノイズ対策を進めた結果夜更かしに 日を跨いで漸く「記事纏め」に漕ぎ着けました。

 まず、効果があった電源ケーブルへのパッチンコア装着を棚上げし、現用の実験用電源・・・ヤフオクで「野口英世先生お二人様」で入手したサンハヤトのDK-911の回路を調べてみました。
 この電源はいわゆる「トランス式」であり、スイッチング電源では悩ましい高周波ノイズ等は発生しないことから、アナログ回路には有利と踏んで使っています。安定化回路の中心はポピュラーな”LM317”であり残留ノイズはやや多めですが、まぁ普通の実験用途には十分かと考えていました。ところが回路図をしげしげと眺めていると、折角LM317のデータシートに記述があるリップル低減策・・・LM317の電圧可変端子をパスコンでグランドに落とすと、落とさない場合よりリップル減衰比が15dBほど大きく(65dB⇒80dB)なるという策が施されていないことが判明。



 上記の回路はDK-911の取説からの抜粋です。ひとまず、赤丸で囲んだ部分にパスコンを入れて確認を開始。確認方法は直前記事同様、8MHzの自作FET発振器のスペクトル観測です。



 前回の記事の画像で既にお馴染みの「100Hzの角」波形ですが、コンデンサの追加により少し大人しくなりました。電源からの漏れが少し減った効果かと思われます。

 続いて電源ケーブルのシールド実験・・・1.5D2Vの切れっ端(30cm程)にDCプラグを付けて確認すると、これが何と全く効果がありません 即ち、今回の100Hz&高調波ノイズの問題は、誘導による飛び込みではないことは直ぐに判りました。

 こうなると、パッチンコアで行った対策は、「①電源ラインに乗って到来する100Hz(+高調波)に効果があった」と「②グランドループが断ち切られた」という理由が考えられます。とりわけ、50Hzの高調波が目立たないのはブリッジ整流後に発生する漏れ(全波整流のため、脈流としては100Hzが大きく現れる)が有力であり、この電源回路ではブリッジ整流以降の安定化が不十分でその漏れが大きいのではないかと自分なりには結論しました。しかし、グランドループで余所のノイズを拾って来ている可能性も否めません。

 とは言え、何れにしてもパッチンコアによる対策効果が高いわけですから、これをスマートに実現すべく工作を始めました。これには既存の電源ケーブルの並行フィーダがある程度の巻き数で巻き付けられるトロイダルコア・・・FT82-77を使用しました。最初は1つのコアに7回巻きのものを1つ装着しましたが効果が今一歩・・・ということで、電源ケーブルの両端にバイファイラ巻きのものとキャンセル巻きのものを1つずつの合計2つで落ち着かせました。



 さぁ、ケーブルの確認・・・まずはノイズの軽減具合を確認すべく、DK-910の出力ノイズの様子を9V出力で観てみました。



 ±40mV程度のノイズが見えています。ヒゲのようなノイズが結構ありますね。続いてケーブルを接続してその先端で同様に観測。



 かなり綺麗になりました。早速、発振器のスペクトル観測。



 すっかり綺麗になりました。「100Hzの角」はほぼ殲滅・・・いやぁ、結構気持ちいいです

 800Hzのビートは相変わらずありますが、これは470μFのケミコンを発振器の電源端子に接続すると軽減できます。



 かなり軽減して他のノイズと同程度まで引っ込んでいます。これはお遊びの一環ではありますが、電源ラインのデカップリング(低インピーダンス化)にはやはり意味があるんだなぁと痛感しました。

 以上、紆余曲折はありましたが、この電源でもヘッポコ実験程度はできそう。もう少し高級な電源を用意してもいいんですが、手狭な工作机に似合うこいつをここ暫くは使っていこうと思います。



 電圧計は秋月の小型電圧計です。かなり前から売られてますが、イッパシに校正ボリュームが付いていて結構イケてますよ

実験用電源ケーブルの要件(序)

2016-07-11      
 「暑い、暑い・・・」とボヤいても涼しくはなりません。今日も本社に戻ってきた部下がボヤいているのを聞いてちょっとからかってしまいましたが、7月前半に似つかわない気温、日照、照り返しは、若い衆にも堪えるようですね

 昨日はFET1石の発振回路における最適負荷抵抗値を求めようとヘッポコ実験をしていました。前提としたQ(=5)が低過ぎたためか、350Ωから500Ωまでのなだらかなピークを認めただけで、結局あまりよく判りませんでした。
 夕飯を終え、「この実験はリベンジしよう」と棚上げし、最後にこの発振実験で使った発振回路のピュアリティ・・・発振周波数近辺の様子をAPB-3で見てみようと思い立って観測してみると、何やら100Hzのピークを伴う汚いスペクトルが現れました。そして、あれこれ試行錯誤をした末、原因が判明しました。直ぐさま記事にしよう・・・と思ったんですが、「日曜の夜更かしは翌日、いや翌週一杯響く」とまともな社会人の如くの考えに至り、今日の宿題としました。

 今日は帰宅後に早速、昨晩の再現試験とデータ採りに手を染めました。まずは昨日の再現をすべく、「100Hzの角」が一杯のデータを採取。



 何じゃこれ って感じですね。よくお供になる50Hzを差し置いて、100Hzの高調波が乱立しています。これって、わざわざこうしないとこんなに無残なスペクトルにはならないでしょう。それも、測定しているのは何の変哲もないFET発振器・・・実際、ちょっと呆気に取られました。
 最初に疑ったのは、測定器側の不具合・・・しかし、電源は自作シリーズ電源、最短距離&シールド線で接続するというぽぼ「鉄壁」のノイズ対策を施していますから、流石に測定器側でないことは直ぐに切り分けられました。すると被測定側が・・・

 発振回路はコンパクトに作った上、不安要素は殆どあり得ない・・・とすると、商用電源からのハムのリークが有力。電源からは並行フィーダで発振回路に電源を供給していますが、たかだか1m弱の配線ですから「ここに電源誘導しているとは考え難いなぁ」と思いました。しかし、未だ完成していない周波数カウンタの実験途上で垣間見た50Hzの威力を思い出し、手近に転がっていたパッチンコアでこの並行フィーダをパッチンコ。



 まぁ、こんな無造作な感じで秋月に売っているLF-102Bに5回程巻いてみました。すると・・・



 え~って感じですよね。ちょっと驚くべき劇的な改善・・・というか、これが正しい姿でしょう。つまり、電源ケーブルを無造作に接続すると、電源ハムの影響受けまくりということですね。さらにちょっとおふざけで・・・。



 これは、コアをパッチンした上で発振回路の電源部へパラに470μFのケミコンを接続したものです。800Hz付近にあるビートが明らかに減っています。また、ノイズフロアに当たる部分も細かく上下しており、様子が変わったことが判りますね。

 こんな風に、DC電源からのケーブルが商用電源のハムを拾って悪さをすることは明白になりました。今回のパッチンコアによる対策より、並行フィーダをシールド線に交換する方が効果がありそうです。今週末には、この辺りを明らかにして纏めてみたいと思います。

修正 2016.07.13>
 最後のイメージがシングルスイープになっていませんでした。データ取り直し、差し替えました。

高速カウンタ周りの実験完了

2016-03-06      
 ここ数週間続けてきた高速カウンタ周りの実験は、結果的にユニバーサル基板にきちんと押さえつけることで安定になり、思い通りに動くことが確認できました。この辺りをまとめておきたいと思います。

 まず、最終的な実験回路を。



 実験途上の試行錯誤で、広帯域アンプと高速カウンタの間にシュミトリを入れることで安定度が増すことが判りました。それも、2段にすると高域が落ちてしまうようです。また、ただのバッファ(74AC04)を置く形にすると、高域の感度は若干上がるものの低域が不安定になってしまうようで、この回路に落ち着いています。不要なピンは安定するように施していますから、まぁそこそこな感じ・・・それにしても、74AC14の使い方が勿体ないですね



 謀ったように実験基板に載りました・・・って謀ったんですがね 必要なグランドは、例によって銅テープを貼って広げました。

 この出力に周波数カウンタを繋ぎ、前提となる「16分周」(74AC161が固定的に分周するように組んであります)の出力がきちんと出てくるかを確認したらかなり上手くいっていそうな雰囲気だったんで、周波数特性データを採ってみました。



 周波数カウンタとして使う以上、特に測定頻度が高くなりそうなHF帯から50MHzまでそこそこの感度がないと・・・と思っていましたが、軒並み70 mVrms以下になっています。補助的に破線を引いていますが、電力値で-10dBmが大凡この電圧に相当します。この程度の感度があれば、比較的出力が小さい発振器などでも測定できそうです。
 一方、100MHzを超えると急激に感度が落ちていきますが、140MHzで大凡-3dBmの入力があれば動くようです。ただ、この辺りの入力感度はかなり暴れており、個々のロジックICの上限に近いことに加え、どうやら140MHz付近にアンプのゲインが低い凹み部分がありそうです。こうした広帯域アンプによく見られる現象は、基板への部品配置などで変わってきますから、今回の実験としては追求するのを止めました。



 1MHzより下の方は非常に安定しており、50Hz辺りまで普通に測定できていますから問題ありません。まぁ、この辺りの周波数はいわゆる「レシプロカル方式」にして測定しないと、細かな周波数測定ができず実用的ではありません。かといって、低周波域の測定は(自分にとっては)必須ということもないため、低域に特化したこの機能を具備するかは思案中です。

 ちょっとブログを見返したら、今回の周波数カウンタ製作に「気が散った」のが11月の終わり。既に3ヶ月を過ぎましたが、各部に拘って自分の理解を深めながらの言わば「散策」に近い設計作業や実験・・・たかが周波数カウンタでも、結構楽しめるものですね おっと、ここで落ち着いている場合じゃない 次行こう、次

高速カウンタの実験再び・・・

2016-03-02      
 ブレボ実験に見切りを付け、チープなユニバーサル基板に周波数カウンタのバッファ部の回路を組んで味見をしたら、100MHz超でもある程度安定して動くことが判ったため、余ったスペースにブレボでは上手く動かなかった高速カウンタ・・・74AC161を置いて実験してみました。

 まずは実験回路図をご披露。



 最終的な回路ではソースフォロワに2SK161-Oを使う予定ですが、この実験ではまだ在庫が多いFETで代用。2SC3355は最近秋月で扱うようになりましたが、中華市場に安く出ていたものを少し前に多めに購入したんでこれを使いました。



 基板の様子です。まぁ、何てことはありませんな 裏面は恥ずかしいんですが、これもスナップで。



 ICの下に銅テープを渡して、高周波的に安定するように配置しました。電源のパスコンも最短距離でグランドへ・・・さぁ、これでどんな塩梅になるでしょうか



 142MHz(-5dBm)を入力した様子です。このオシロに付属しているプローブの動作周波数は70MHzまで・・・なんでこれは使わず、予てから準備してあった秋月の300MHzプローブを使いました。プローブのグランド線が悪さをしないようワニ口が付いたグランド線を使わず、プローブ付属のスプリング(スプリンググランドコンタクトっていう名前かな)で近くのグランドに落として測定しています。黄色い周波数表示がほぼ142MHzの1/16になっており、正常に動作していることが判ります。

 これより上の周波数では、安定した波形観測ができなくなります。74AC161のカタログスペックを見ると、クロック周波数上限の標準(Typical)が140MHzとなっていますから、まぁ納得できる周波数ではあります。入力をさらに大きくする、或いは金属ケースに閉じ込めるなどで、もう少し高い周波数まで動くかも知れません。
 また、前置したアンプと74AC161は「直結」にしていますが、ここにシュミトリを入れると高域が少し改善される可能性があります。まぁ、そこまでやらなくてもいいと思う半面、せめて「2m」までカバー・・・欲を言えば150MHzまでカバーできると、何となく「無線家っぽいカウンタ」になるんで()、もう少し改善ポイントがないか考えてみたいと思っています。

 平日にしては、なかなかの実験ができました

チープなユニバーサル基板でも・・・

2016-02-28      
 昨日の続きで高速カウンタの実験を朝から進めていましたが、特に進展がみられないんで、ブレッドボード実験を諦めてユニバーサル基板に組んで試してみることにしました。

 これまで、ちょっとした実験に愛用していたのは秋月の紙エポ基板。これに銅テープを貼って「ナンチャッテ両面基板」として使うとかなり高い周波数まで安定して動くため、実験ばかりでなく「完成品」にもそのまま採用していたりします
 ただ、本当に「実験のみ」を目指す場合には、もっとチープな・・・2.54mm刻みにランドさえあればいいという場合も多く、手頃な大きさ(秋月のCタイプ:凡そ72mm×48mm)の安っちい基板をずっと探していたら、Amazonで同じ大きさ&ベークタイプの基板を見つけました。1枚単価が送料込みで「23円」でした



 まぁ、所々に削りカスが詰まって貫通していない部位も見られますが「値段相応」ということですね ひとまず、入力アンプ部を組んで様子をみてみました。



 組んじゃえば別にどうってことはなくかなり高い周波数もOK・・・というか、裏面に比較的大きなグランドを、またしても「銅テープ」を貼って構成しました。



 あまり見せたくない部分です これだけでもアンプとしてざっと100MHz程度までなら安定していそう。まだ実験途上であり、高速カウンタの動作検証についてはこれから・・・今日は晩酌でちょいと酔ってしまったんで、この続きは来週末かなぁ


高速カウンタに翻弄された一日

2016-02-28      
 周波数カウンタの母体が動き始めたことから、この土曜は午前中から、今回の目玉の1つである高速カウンタの実験を行いました。実験回路はこんな感じです。



 今回の構想では、74AC161を前置して150MHz辺りまでカウントさせ、4ビット分の情報をカウントストップしたら引き取ってきてPIC内部のカウンタの下位4ビットとして連結、分解能を落とさずに比較的高い周波数までカウントしようというものです。原理的な部分は兎も角、AN592の仕掛けが単純な抵抗によるもので上手くいくか・・・この辺りを見極めるための実験のつもりで始めたんですが、これが上手くいかないんです
 あれこれ当たってみると、どうやら74AC161と前置している1石アンプのところで信号が思いっきり歪んでしまい、安定にカウントできないことが判ってきました。そこで、74AC161と前置するアンプの部分だけ小さなブレッドボードに組んでみました。



 こんなに単純な回路の一体何処に原因があるのか・・・ある意味興味津々で実験を続けましたが、現象は捉まえたものの原因には届かず終い。証拠だけ貼り付けておきましょうか。



 上の回路図の矢印のところで測定した波形です。立ち上がりの手前にノイズが固まってくっついているような酷い波形です。それも、ハイ・ローの閾値を跨いでいますから、毎度カウント値が動きます。これじゃぁ、仕方がないなぁ・・・といったところ。

 同様に、矢印の部分でアンプ部との接続を切り、アンプ部の出力を観てみると・・・



 かなり綺麗な信号に見えますね。こうなると74AC161側に問題がありそうなんですが、今のところ解決策が見えません。ゲートを挟めば良さそうですが、やはりそもそもの原因を知りたいところです。

 休みが1日無駄になってしまった感じ・・・さぁ、どうするか

PIC16F182xの濡れ衣晴らし・・・

2016-02-13      
 直前の記事で「PIC16F182xは周波数カウンタに向いていない」と宣ったここのブログ主ですが、悔しさ紛れに「PIC16F1938」でカウント実験をしようとソフト改修・・・すると、割込処理にバグを見つけてしまいました

 このバグは、丁度クロック周波数の半分のところ(ナイキスト周波数)でカウントが頭打ちとなり、それ以上のカウントが上手くいかない・・・という風に見える、ある意味絶妙な不具合。それも、C言語として2行の処理順序が逆というだけのもので、端から疑ってもいなかったところでした。嗚呼、昔取った杵柄(こう見えても、昔はバリバリの制御系ソフト開発者)は何処・・・
 そして、そのままPIC16F1938で実験を続けたら、ひとまず20MHzを超える周波数をきちんとカウントできることを確認するに至り、「ここはPIC16F182xに掛けた濡れ衣を晴らさないと、全国のPICを愛して止まない方々、特に『拡張ミッドレンジ最高』と偏愛されておられる方々からお叱りを受けてしまう」と反省し、できる限りきちんと実験をやり直すことにしました。

 実験自体は至極簡単です。PICで周波数カウンタを作成する場合、上限周波数に近づくと「取りこぼし」が発生するため、実際に測定した周波数よりカウントされる周波数値が下がります。そこで、発振周波数が判るようなSGや別の校正された(測定周波数が信用できる)周波数カウンタがあれば、この「差」を監視し、もし測定周波数が下がってきたらそこを「上限周波数」とすればよいことになります。
 以下の実験は、VDDは5VでPICのクロックを外部の「12.8MHzTCXO」から供給し、Timer0またはTimer1でどこまでカウントするかの調査になります。

 まずはPIC16F1827。このPICでは、PICの外部クロックとTimer1が別のポートで制御できるため、Timer1を使っての実験。毎度のナンチャッテ・スナップにしてみました。



 以前に手に入れた中華DDSを被測定対象としていますが、この発振周波数の校正は、現時点で我が家の「周波数測定基準」となっている「心臓部を改良してイケてる筈の中古カウンタ」で校正してあります。15.6MHzまでの低い周波数では、スナップのように「+1Hz」と「±0Hz」辺りで安定します。さらに100KHz上げると・・・



 こんな風に数Hzの取りこぼしが生じます。これは、周波数を上げれば上げるほど顕在化します。このように、取りこばしが生じ始める周波数を「最高周波数」として調査したのが今回の実験です。

 さぁ、この調子で調査した結果を以下に示します。

 実験1:PIC16F1827 Timer1測定で15.6MHz
 実験2-1:PIC16F1829 Timer0測定で15.0MHz
 実験2-2:PIC16F1829 Timer0測定で15.3MHz

 ※実験2は、2つのPICの個体差を確認した

 そもそも、Timer0と1ではカタログスペックが違います。参考にPIC16F1829のデータシートから抜粋。



 このスペック(赤囲みの部分)から、Timer0をうまく使うと50MHz(20nsの場合)、Timer1なら約16.6MHz(非同期設定で60ns)をひとまずの目安と考えるわけですが、どうもそうではないよう・・・かと言って、ここのブログ主がほざいた「6.5MHz限界説」よりは上の方まで大丈夫なことは明白ですね。そして、PIC16F1938のTimer0の実測値は以下のようになりました。

 実験3:PIC16F1938 Timer0測定で24.1MHz⇒20.8MHz

 ブレッドボードのバラック実験ですから、きちんと基板に押し込めばもう少し個々の実験結果より高いところまでイケそうですが、少なくとも「ポピュラーな拡張ミッドレンジ8ビットPICで周波数カウンタを作成する際の目安」にはなりそうです。これでひとまず「濡れ衣」は晴らしたことにして下さい

補足 2016.02.27
 この実験では、PICのカウンタ入力の前に簡易な1石のアンプ(2SC1906使用、固定バイアス)を置きました。また、中華SGの出力は50Ω終端で-8dBm程度ですが、このアンプとの整合は全く取れていません。もう少し大きい信号を入力すれば、さらに高い周波数まで特性が伸びるかも知れませんが、12.8MHzクロックで走るPICにC言語の組み合わせでは別の問題(カウント部のオーバーラン等)が出てくる可能性があります。カリカリのアセンブラ・チューン・・・そこまでの必要がないため、今回の実験結果は「お手軽C言語で作る場合の参考」という形で終えています。

修正 2016.02.27
 実験3の24.1MHzという結果は、実は入力ピンの浮遊容量をキャンセルして高周波特性を少しでも伸ばすべくショットキーダイオード(1SS106)を入れたものであったことを思い出しました。実験1,2はこれを施していなかったため、今日改めて単純なショートの形で測定し直したら、測定限界が20.8MHzとなりました。
 このダイオードで浮遊容量をキャンセルする方法ですが、高域は伸ばせるものの低域が犠牲になるようで、さらなる追試が必要・・・気が向いたら実験してみようと思います。

PIC16F182xは周波数カウンタには不向き!?

2016-02-11      
 結局、先週引いた風邪がぶり返した格好になり、しつこい咳と闘ってます。昨夕はこんな体調の中でも接待をこなしたんですが、夜中に襲ってくる咳の発作で何度も起きてしまい寝不足気味・・・それでも、T1CKI で躓いた周波数カウンタの実験を進めるべく、「AN592」に倣ってTimer0のプリスケを使ったソフトを作りました。

 そんなに複雑なロジックではないんでチャッチャとデバッグし、回路を組み替えていざ実験へ。採用したのはPIC16F1829です。



 T0CKI (17番ピン)の隣のポート(16番ピン)をゲートコントロールにし、470Ωの抵抗でフィードしたのはAN592の通り。いざ、周波数を測定すると・・・これが何とT1CKI の時と同様、またしても凡そ6.5MHz以下の周波数しかまともに測定できません この上限周波数は、いわゆるサンプリングを行う際の「ナイキスト周波数」(サンプリング周波数の半分)だと思われます。
 つまるところ、T1CKI の非同期動作が上手くなかったのと同様に、Timer0 のプリスケーラを使う場合でも結果的にPIC の内部クロックに引っ張られて動くという結論に・・・納得はいきませんが、「論より証拠」を突きつけられた格好になりました

 PICを使った周波数カウンタ製作の記事や海外の関連フォーラムを読むにつけ、どうやらこれら拡張ミッドレンジ以降の8ビットPICでの製作事例がない、或いは「本当の上限周波数は一体どれくらいなんだ」などと問いかけている投稿があり、素直に少し古めのもの(PIC16F6xx など)で作るのが良さそうです。

 いわゆる「アップワード・コンパチ」を信じ、データシートの後半にある電気的特性の部分に斜めに印字してある「PRELIMINARY」を無視して考えていましたが、まさかこんなに深いダンジョンに迷い込むとは思ってもいませんでした こうなったらやけくそ・・・手持ちの28ピン「PIC16F1938」でも試してみようかな

追記 2016.02.11 早速、PIC16F1938でお試し・・・やはり同じ結果・・・と思ったら、ちゃんと動いている模様。もう少し追求します。

糠喜びだったかも・・・T1CKI の動作周波数

2016-02-07      
 昨日に引き続き今日は、T1CKI の実力()に迫るべくヘッポコ実験の続きに没頭しました。実験と言ってもT1CKI 入力に簡単なアンプを前置して、測定できる最高周波数がどの程度かを調べるだけです。

 カタログスペック的には、非同期カウンタモードを選択する条件で最低でも60ns刻み・・・16.6MHz程度まではイケる筈。さらにネットの製作記事の幾つかでは、40MHz以上のカウントも可能なようなものも散見され、比較的新しい拡張ミッドレンジのPIC16F1827のチョイスで「余裕でしょう」という部分を検証するほのぼの実験のつもりだったんですが、これがどうも上手くいきませんでした



 直前のブログに記したように、100MHz超えの周波数も確かにカウントできるんですが、安定した測定がどこまでできるか確かめてみると、スナップの通り6.5MHz程度までのようです 手持ちの新品PICでも同じプログラムを書き込んで試しましたが同じ結果。

 この辺りが上限周波数だとすると、内部クロックとの同期がきちんと外れていないのか(非同期設定ができないT0CKI を普通に使った場合の上限周波数もこの辺り)とも考えましたが、何度見直してもプログラムは間違っていないよう。だとすると、T1CKI で高い周波数まで測定できているネット上の記事で使われている「古いPIC」(PIC16F84など)の方が有利だということなんでしょうかねぇ・・・

 最悪は、アプリノート「AN592」の通りT0CKI を使ってやっつけようと思いますが、ポートが勿体ない・・・というか、今の仕様を満たそうとすると、20/28ピンの採用も考えなければなりません。これが痛い

 妙なところで躓いてしまった日曜日でした。

T1CKI もそこそこ使えそう・・・

2016-02-06      
 直前記事に書いたように、今日は周波数カウント部としてPIC16F1827(とりあえずターゲットにしているPIC)のT1CKI のカウントできる最大周波数がどの程度かという確認をしました。カタログスペックを手繰ると、T1CKI の非同期(Asynchronous)における標準動作周波数は16.6MHzと読み取れますが、実際はどの程度なのか・・・45MHzを超える守備範囲なら今回作ろうとしている周波数カウンタのスペックを満足できるんですが、こればかりはやってみないと判らない というわけでヘッポコ実験に突入です。

 今日の所はとりあえずアンバッファのインバータ・・・RSオンラインさんで以前に購入した「SN74LVC2GU04」を前置アンプとして置いてみました。この小さなICは2つのアンバッファ・インバータを具備する6ピンSOT23フォームで、変換基板に乗せてブレッドボードでも扱えるようにしてあります。これをPICのカウンタ部に見立てたT1CKI の前に接続して、クラニシ君@SGから出力した信号の周波数を測定してみました。



 一足飛びに結果になりますが、どうやら100MHzを超えての測定も可能なことは判りました。スナップでは、最大の測定周波数を探った末の状態になっているため誤差が結構あります。さらに探ってみると、総じて80MHz程度まではある程度安定に測定できそうな雰囲気
 要は、T1CKI に与えるクロック(周波数カウンタとして言えば、測定対象の信号)の振幅がある程度大きければカウントできるようで、T0CKI と殆ど遜色がないことになります(T0CKI は凡そ50MHz程度までをカタログスペックのTypicalとして許容しています)。古めのPICはいざ知らず、昨今流通している8ビットPICの実力はこんなもんなんでしょうね。

 ・・・というわけで、当初の目論見通りの周波数カウンタは作れそうですが、もう少しヘッポコ実験は続けたいと思います
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アパマンというハンデにさらにQRPまで課し、失敗連続のヘッポコリグや周辺機器の製作・・・趣味というより「荒行」か!?

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