fc2ブログ

今年のALL JAで40m復活を見た!

2022-04-30      
 毎年、ほぼ参戦するALL JAに今年も参戦しました。今年は特にSSN上昇で夜間の40mが久々に「使い物になるのか」を確認するためと言っても良い参戦です。以前に考察した夜間のローバンド(国内)について、SSNが上がってくると夜遅くまで伝搬されるのではないか・・・というどよよん仮説が正しいのか否かを確かめたくての参戦です。
 コンテストの少し前から、時折40mをワッチしていましたが、夜遅くまでQSOしている感じ・・・果たして、夜半過ぎまで国内は開けているのかという部分は、流石にコンテストでないと判りません。例によって、釣竿を20時半過ぎにセットし、毎度のLWをセッティング。周波数確保の’VVV’を聞きながら、開始時間を待ちました。

 開始初っ端が8エリア。幸先いい感じだったんですが、その後が余り続かず、それでも22時までに1エリアを始め、3,0,5,2,4エリアとQSOでき、大方全国的につながりました。22時台は超混みの状態が少し落ち着いたのかQSO数が結構増え、この1時間で22QSOになり、Cycle24の太陽活動が活発になった時期の40mと同じ様な感じになりました。いよいよ、太陽活動は活況になってきたようです。

 ちょっと話が逸れますが、今年はEsがまだ活発ではないように思います。やはり、太陽活動とEsは直接的には関連性が無いですね。皆さん、如何ですか

 さて、夜半を過ぎてもあちこちつながるので、またしてもCQを出しましたが、自分の受信能力の劣化が進み、一発でコピーできないことが多々あり、呼んで頂いた局にお手間をお掛けしました・・・申し訳ない。それでも、結構多くの局に呼んで頂き、S&Pより効率よくQSOできた部分もあって、自分的にはかなり楽しめました。後で見るRBNが楽しみです

 家の事情もあって、03時前には納竿しましたが、翌日は軒下のLWに切り替えて10時過ぎから復帰。そこそこつながります。まぁ、1エリアがかなり多いものの、そこそこの局数稼ぎができました。

 19時過ぎてまた出竿すれば、やはり広範囲なエリアとのQSOができるようになり、性懲りも無く、またしてもCQ連呼で読んで頂き、今年のALL JAコンテストは終了になりました。

 さぁ、お待ちかねのRBNは・・・。



 これももう定番ですが、西海岸までは届いていますね。40mのDX CONDXとしても悪くない感じですね。今後のDX Contestもちょっとやる気が出る感じになってきているようです。さらにハイバンドはどうなっていくか・・・アンテナを何とかしないと、味見ができないですね。漸く長時間ベランダにいても大丈夫な気候になってきましたから、そろそろまた、電線アンテナで遊んでみようかな

 今年も入賞は難しそうな得点でしたが、期限までにはログ提出を済ませました。来年は趣向を凝らして参戦したいと思います。

ALL JA 2021プチ参戦で轟沈の模様

2021-04-26      
 もう、こんなことを書き出しの話題にしたくないんですが、またしても非常事態宣言が出ましたね。どうも寸足らずの期間(4/25~5/11予定)で、こんなの何の足しにもならないんじゃないかなぁというのが持論ですが、勿論、もうそろそろ収束に向かって欲しいと願っています。コンテスト前日は出社のレギュレーションを調整すべく、都内にある本社へ出社する社員を減らす調整をしたり、千葉の拠点に出社するよう行動予定を変更したりとバタバタしていました。
 正直、オリパラの経済波及効果の必要性も解らなくはないんですが、スポーツの祭典をこんな時にやるのは無茶だと思うんです。普通に考えて「申し訳ないけど、日本の現状では開催できない」と早めに宣言し、経済損失をどんな風に軽減していくかを議論するような政府・国会であって欲しいと強く思います、あくまで個人的に・・・というわけで、2年振りにALL JAに出場しました。

 例によってアンテナの都合から、アパマンなのに80m&CWオンリー@QRPという選択・・・既に自分の限界も見えていますが局数とマルチがバランス良く増えていく様が面白く、去年はサボってしまったことから、今年も一昨年と同じくこの参戦スタイルと決めました。

 ご存じのようにこのバンドは夜間にしか見通し距離外への電波伝搬は難しく、ALL JAの開催時間としては「ヨーイドン」 で参戦して朝日が昇る頃まで頑張り、夕刻は17時頃からユルユルと復帰すればよく、普段の生活に対して昼夜逆転にはなるものの多く見て12時間程度の参戦で済むところが魅力です。その上、CWであればローパワー(=QRP)であっても1Day AJDは元より、北海道から沖縄までの多数の都道府県とQSOできます。
 もう少しSSNが上がってくると40mも一晩中開けているようになりますから、来年以降は主戦場になるバンド選択が悩ましくなってきますが、今年はまだ40mを夜間に使える参加局は”H”の局やアンテナがスンバラシイ局に限られると思います

 初日の午前中はコンテスト参戦に欠かせない”ctestwin”の最新化とセッティングを確認。午後は一気に昼夜を逆転させるべく、アルコール()の力を借りて3Hほど昼寝をしました。本当は、今回の参戦に合わせて”平面グランド”を用意すべく準備しようと思っていたんですがどうも億劫で断念。夕飯の準備をしつつ待ち構え、19時を回ると既に夜となって釣竿アンテナをセッティング。
 ちょっとワッチしてみると、これまでに経験がないレベルのノイズが・・・それでも、プリアンプを切って平均S=6程度ですから、そもそもS>7でないと交信が難しいこのバンドには問題なし・・・なのかな

 無事に21時のスタートを迎えました。そもそもこのスタートダッシュは結構大事なんですが、何と言ってもQRP故の苦労はあって、当日のCONDXをモロに受ける部分でもあります。聞いた感じでは多くの局がかなり入感していたのですが、過去のQSOレートには全く届かず少々不安になりました。しかし、22時台は例年と同等レベルとなり一安心。23時くらいになると、40m辺りで頑張っていた各局が80mに下りてきますし、このまま運用していれば例年程度まで戻るだろうと運用を続けました。
 今回の参戦も、去年の全市全郡に続いてIC-705を使用。やはり、3階のベランダから突き出した逆L程度では、飽和するような電波は全くありません。小っこいのにダイレクトサンプリングは凄いです。ノイズが多い分、狭い帯域(=250Hz)に絞ったフィルターではうるさい感じはありますが、疲れる感じもあまりありません。若干IC-705のオーディを周波数特性を弄っていますが、普段のイージーリスニング用の”KOSS sportapro"が上手く鳴っているようです。

 23時台は20局超えとなり、その後もそこそこのQSO数を維持することができ、03時丁度に100QSOに到達・・・2019年のQSO数とほぼ同じとなりました。そこで、必殺の夜食タイム 直前の夕食が予定通りカレーだったので、事前に用意した”キツネどん兵衛”をホンの少しお湯を少なめに。そこに残っているカレーをアッツアツ状態でお玉一杯・・・勿論お揚げ2枚は最初に贅沢食いし、カレーうどんを満喫しました。程よい満腹感とアルコール()で少し眠気がと思ったら、遠くからアラームの音が・・・04時50分を告げています
 詰まるところこのブログ主のバぁカぁ局長は満腹感と酔いに負けて寝てしまい、アラームで起こされたということです。暫し呆然 外は陽が昇る直前の空の明るさとなっており(アラームは爆睡回避のために掛けています)、そそくさと納竿・・・いやぁ、全く以て勿体ない前半戦の幕切れとなりました

 翌日は午前中一杯は睡眠&ウダウダし、そこそこ普通の状態になりました。6mをモビホで聞いたものの、急にオールバンド参戦に宗旨替えするでもなく夕刻を待ちました。

 17時ではまだ出竿するには早すぎるため、軒下のLWでマッチングを取って近場と強力局とで4QSO程増量し、夕飯を摂ってやおら出竿となりました。18時40分過ぎから復帰して順調に局数を伸ばし40分間に11QSO・・・前半戦でのQSOが少ないこともあって、かなりのハイペースでログが埋まっています。ところが今度は、隣の居間の話し声で覚醒・・・即ち「寝落ち」 夕飯の満腹感とまたしてもアルコール()でやっちまいました。時計を見ると22時40分を過ぎおり、暗い中での納竿&撤収となりました

 このところのコロナ禍でかなり酒量が増えてしまい数週前から控えめにしていたものの、年に数回しかないコンテスト参戦時には自分の欲求に任せても良いだろうと思っていたのですが、これが不味かった・・・トンだ失態を醸し出してしまいました まぁ過ぎてしまったことは仕方がないので、この記事の括りとしてはQSOの結果グラフを張っ付けておきたいと思います。



 2019年度の参戦結果と比べても、やはり寝落ちが足を引っ張ったのは一目瞭然。今後は”酒量”のコントロールを上手くしないと同じ目に遭うなぁ・・・と反省した次第。それでも、混信の中漸く拾って貰ったり、結構長めのCQ出しに呼び出しがあったりと、コンテストならではの雰囲気は十分味わえました。IC-705とチープなアンテナでの参戦・・・今後の定番となるであろうスタイルにも慣れ久々にそこそこ面白い参戦でしたと、負け惜しみを言っておきましょうかね

全市全郡2020参戦 with IC-705

2020-10-13      
 ここ数年全市全郡にはなかなか出場しませんでしたが、今夏手に入れたIC-705の”味見”ということで、今年はやや楽しみにしていました。ところが、このコンテストに合わせたように台風到来 それも進路がなかなか定まらず、雨が大敵の我がベランダがどんな風になるのか気を揉んでいました。半ば諦めていると、何と直前になって”南進”を始めそうな勢い・・・やる気がやや落ちかけた10日土曜の午後に、久方ぶりに70cm用5エレを始めとしてあれこれ準備しました。

 そうそう、6mから70cmの3バンドモビホを頑丈にセッティングする作業は、実はコンテスト日の一週前の土曜日に行いました。



 直前記事の如くゴキゲンにカッチリと組み上げたアンテナ基台と共に取り付けた挟み込み金具で、ご覧のように「もう、ちょっとやそっとでは取れん」といった塩梅で大成功・・・だったんですが、6mと2mはバッチリSWRが落ちたものの、70cmの同調点がリピータの周波数辺りまで上がってしまいました エレメント長をいろいろ調整してみましたがあまり改善せず、既に参戦を意識していた全市全郡には5エレ八木を引っ張り出したため、それ以上の調整は諦めてしまいました。

 さて、悪天候が予想されたコンテスト初日は台風の影響で案の定、時折小雨が降る空模様でしたが時間の経過と共に回復基調・・・曇天ではあるものの多くは降らないという方向に推移していきました。夕飯を早めに済ませて一息つくべく「ちょっと一杯」してスタンバイ。ところがここで実に酔狂にも()眠くなってしまい、念のため20時半にアラームをセットしてちょっと横になるとこのアラームをぶっ飛ばして爆睡してしまい、起きたら23時半を回っていました 暫し呆然となりましたが、そこから意を決して出場準備に取り掛かり、丁度0時を回っての参戦となりました。

 今回のIC-705味見参戦のテーマは2つ。一つはV/UHFの運用のし易さチェック、今一つは混雑しているHF帯(80m)における近接局の妨害(いわゆるカブり)の様子見です。

 最初はV/UHFの運用の様子見として70cmから。CWのフィルタ設定は、1.45KHz、500Hz、250Hzとして運用しました。特に一番広い帯域は、これまでのTS-590での運用で1.5KHzを使っているため、聞き味がどの程度違うのかという比較のための設定です。このくらいの広めの帯域幅にすると、フィルタでバックノイズに変調が掛かるようなこともなく、バンドスイープしていくのに(自分にとっては)丁度いいです。
 ところが、この帯域幅で強い局(概ねS9以上)を受信すると、丁度通り抜けの逆サイドのような信号が受信されることが判りました。ほんの小さい信号ですが、CWトーンとして復調できるためちょっと目立ちます。他の2つの狭帯域では、この通り抜けのような現象はありませんでしたから、まぁコンテスト運用上はあまり困ることはありませんでした。
 あまり強力な局の入感がなく近接局の妨害については具に確認できませんでしたが、S9+程度で500Hzの帯域幅にして概ね2KHz程度離れると、ほぼその信号からの影響を受けることはなくなります。また250Hzにすると、もっと近い信号の影響もうけなくなることから、ダイレクトサンプリングとは言えダブルコンバージョン的な動きをする2m,70cmでの活躍は期待できるようです。

 コンテストとしての出場ですから、どの程度の交信局数になるだろうと朝6時までの運用は殆ど70cmで過ごしましたが、深夜帯にも拘わらず38QSOまで局数が伸びました。その他、2mと6mを合わせると63QSO。まぁ初っ端のゴールデンタイムを大外したにも拘わらずまずまずの局数です。何より70cmと2mはIC-821では相互変調に悩まされましたが、IC-705では比べものにならないほど快適に運用できました。

 CWの運用ではもう一つ、受信コントロールのメニューで受信音の帯域を300Hzから1500Hzに設定しました。これは、設定前の状態ではヘッドホン装着時にTS-590の音色とかなり違い、聞きづらい感じだったために事前に調整したものですが、この設定でかなり違和感がなくなったことも快適運用に寄与したものと思います。

 3時間ほど仮眠を取り10時前から再開。70cmの好調に気をよくしてあれこれビームを振っていると、いきなりSWRが高騰 アンテナ周辺を確認すると、どうやら同軸ケーブルの位置でSWRが大きく変化することが判りました。同軸ケーブルに電波が乗っちゃっているわけですね。そのままあれこれ弄っていたら、マッチングのために取り付けてあるセラコンのハンダが取れてしまいました・・・。外でハンダ付けするほどのスタミナもなく、結局70cmは打ち止めとして2mと6mで少しQSO。まぁモビホですから知れたものでしたが、ややダラダラと40mの”昼枯れ明け”を待ちつつ流しました。

 15時を過ぎて40mに挑戦・・・というのも、40m用の昼間のアンテナは両側がベントした約10mの軒下ロングワイヤーと、同じ位の長さのワイヤーを適当に丸めたカウンターポイズ。このカウンターポイズの件は別記事に譲るとして、こんなPoorなシステムに5Wで華々しい成果を上げることは無理ですが、逆に一体どこまで飛んでいくのかが見物。あまり期待していなかったんですが、何と、北海道、京都、奈良、兵庫、熊本とQSO成立しました。陽が暮れゆくとCONDXが落ちていきましたが、それに連れてIC-705自慢のバンドスコープの”角”が徐々に低くなっていくのが印象的でした

 さぁ、残るは混雑バンドにおける近接妨害の様子見・・・18時半過ぎから、例によって釣竿2本使いの10mチョイの逆L型ロングワイヤーにローディングコイルの組み合わせ、カウンターポイズは丸めていた10m程のワイヤーをベランダの端から端に引っ張って80mへ。

 このバンドも2日目とあって”超混み”ではありませんでしたが、下からずっと聞こえる局を呼んで回れば、ほぼ一発で応答あり。毎度のIC-590での運用と同じフィルタ帯域である250Hzでほぼ遜色はありませんでした。特にPBチューンは結構使えることも判り、今後はTS-590と並んでIC-705もコンテストで活躍させられそうです。残念だったのは、近接の妨害についてはS9+10dB程度が最強局であり、カブって弱るシチュエーションには遭遇できませんでした。

 80mはコンテストの終了までの2.5Hで64QSOとまずまずの結果に・・・なおかつ20時15分からコンテスト終了まではCQ出しっぱなしで大量の21QSO 他のバンドでもかなりCQを出して運用しましたが、筐体の温度上昇も殆ど気にならず、CW&5Wなら長時間運用にも十分耐えられるようです。

 こんな感じで、国内コンテストはIC-705で十分に遊べることが判りました。出だしのズッコケを含めても、最終的なQSO数は160を超えました。

 今回はマジ参戦とはなりませんでしたが、記念のスナップを用意しました。



 翻弄された台風14号です。コンテスト真っ最中の2日目15時くらいの位置がここ。四国辺りを目指して北上してきた台風が東に進路変更し、さらに”南進”を始めた頃です。房総半島をかすめて通過する予報だったはずがこんなになってしまったわけで、結局雨にも風にも殆ど影響を受けませんでした。

 以上、IC-705のレビュー主体の全市全郡参戦記でした。来年はもう少し落ち着いて参戦したいなぁ

ALL JA 2019 参戦記

2019-04-30      
 副題:昨年と代わり映えしない設備では、目標達成が課題 !?

 今年のALL JAは長いGWの初っ端になりました。毎年性懲りも無く参戦し続けていますが、SSNの低下で40m辺りも夜間は殆ど無理(というか、陽が昇ってもF層が壊滅的になっているイオノグラムをよく見かけます)ということもあり、参加数週前から80mのCW@QRPと決め、直前記事に記した通りの軽い準備だけで当日を迎えました。

 初日の朝方はまだ雨がポツポツ降ったりして気を揉みましたが、午後からは曇天ではあるもののひとまず雨降りの気配は無く、さっさとアンテナ上げの準備に着手。かなり寒い中での作業となりましたが、ものの30分で完了。そして、夕飯後に仮眠を1H程・・・図ったようにコンテスト開始時間を迎えました。

 今年の目標は昨年の結果を踏まえ、150QSO×40マルチを超えたら及第点とし、昨年の結果である154QSO×43マルチを超えたら祝杯を挙げることにしました・・・って、まぁ何れにしても飲むんですけどね

 21時開始からの80m参戦は実は初めてで、まぁ初っ端のカオスに5Wでついて行けるか心配でしたが、強い局を順に読んでいく形で・・・と思ったら、CTESTWINの設定があれこれ不足していて、何と開始15分から30分までの15分間はこの設定し直しに時間を取られてしましました。それでも最初の1Hで19QSOとなり、出鼻を挫かれた昨年よりスタートダッシュが利きました。

 ところが今度はマウスがカク付いて上手く操作できなくなり、電池を抜き差ししたり、PCを立ち上げ直したりしましたが改善せず・・・この状態がずっと続いてかなり難儀しました。マウスを激しく動かすと暫くはまともに動くんですが、直にまたカク付く有様。タスクマネージャを立ち上げて余計なプロセスを消したりしましたが、余り改善しませんでした。
 コンテスト当日は小さなサブ・ディスプレイを使うんで、こいつをつなぐと発症するのかも知れないと考えましたが、最早あれこれ弄るのは時間の無駄・・・とばかりに、カク付いたらマウスを左右に動かすといったオペレーションになってしまいました

 こんなアクシデントを抱えながらも02時過ぎまではかなり集中してS&Pし、02:32に100QSOを突破&マルチも39と、まずまずのペース。しかし、流石に3時台に入ると一気にDupeが増えたため、後2時間くらいの頑張りのための軽い夜食を食べていざ納竿時間(05時過ぎ)まで頑張らんと張り切ったんですが、4時を過ぎたら俄に風が強くなってきたため安全第一で04:33のQSOを最後に納竿としました。

 さて、この時点で昨年の同じ時間・・・納竿までの集計結果としてよりQSO数が15ほど足りず、マルチも1つ足りません。果たして、2日目夕刻の出竿時間からコンテスト終了までの2時間余りで取り返すのは難しいんじゃ無いかなぁと思いつつ、眠りにつきました。

 2日目は15時過ぎに軒下DPをLWに見立ててカップラで整合を取ってワッチ。すると、数局のロングCQが聞こえます。呼んでみたものの無視されるばかりなんで暫く放っておき、17時過ぎに再度トライすると2QSO増量することに成功 夕飯を食べて19時に出竿しました。

 取れていないマルチの中に例年は自然に埋まっている石川、京都があり、これを探しながらのS&P・・・それでも、そう簡単にはいきません。そこで、20時を回ったところでRunに切り替えたところそこそこ呼ばれ、20時台の20QSO中14QSOはRunによるものとなりました。5Wでも結構呼ばれちゃったわけですね

 最終的に昨年には及ばなかったものの、153QSO×40マルチで幕となりました。及第点は何とか貰えたかな

 さぁ、今年のスナップは・・・残念ながらもうネタ切れなんですが、ちょっと驚くべきことがあったんでこれを記しておきましょう。

 このところ、コンテストで毎度CQを出し、後からRBNを覗くのがパターン化しています。昨年も同じように参戦記事に上げてありますが、今年はこんなスポットログに・・・。



 何とWとBUにスポットされています 特にWのスポットのSN比が20dBとなっており、これなら短縮LWに5WでもQSOできそう。実は今回、20mちょいのビニール線をグランドとして適当にベランダに展開したんですが、これが打上角を下げた可能性が無きにしも非ず・・・いやいやきっと、当日のCONDX次第なんでしょうが、次のWW WPXでは是非80mも覗いてみようかと思いました。

 今年も総じて楽しめたコンテスト・・・QSO頂いた各局、ありがとうございました。

ALL JA 2018 参戦記

2018-04-30      
 副題:久々のアンテナ改良で80mに殴り込み・・・果たして!?

 何と一年振りとなってしまったコンテスト参戦、直前に思いついたアンテナ改良でちょっと前のめりで挑む気になったんですが、この辺りの経緯から。

 構想はずっと前からあったんですが、釣り竿をもう一本購入して”逆L”の形で長さを稼ぎ、少しでもローディングコイルのインダクタンスを減らしてゲインを上げたいという至極当たり前の改良をすべく、新しい釣り竿を注文したのが何と4月26日で到着はコンテスト当日の28日・・・幾ら何でも準備期間がないのは解っていましたが、まぁそんなに難しい加工は必要ないんで「何とかなるでしょう」といった軽い気持ちでポチッとしてしまいました
 新たなエレメントは、以前に千葉コンに持って行った細めの10mのビニール線を6.5mに切って使用。先端処理済みですから数分で準備が完了し、釣り竿到着を待ちました。
 ところがこれがなかなか来ない・・・運送業者のHPで輸送状況の確認をしたら16時時点でまだ大阪にあるように見えたため、問い合わせ先に連絡をしたら、「配送状況が更新されてないだけでひとまず地元のセンターから配送中、19時から21時までには到着する」という正にギリギリであることが判りました。他の機材を夕暮れまでには全てベランダに出し、19時には夕飯を食べて待ち構えていましたが、20時を回っても到着しません こうなると分刻みの戦いとなり、あと30分・・・15分・・・5分・・・オイオイ・・・え、21時・・・結局、コンテスト開始には間に合わず、21時5分に到着

 そこから、さっさと梱包を解いてセットアップを開始。エントリは80mと決めていましたから、普段使っているエレメント中間のローディングコイルを取っ払って逆Lの形にエレメントを張ったらカップラ直後のコイルでタップ探し。アンアナで追い込んで行くと直ぐに「この辺り」が見つかり、後はカップラで整合を取って完了。約30分ロスしましたが、最初の交信が21:33・・・漸くコンテスト開始です。

 昨年を例に取ると、80mの交信レートは開始直後から3時頃までは1時間あたり20QSO弱になります。出鼻をくじかれたものの、21時台は27分で8QSO、1時間換算で17QSO相当。おいおい、アンテナ改良の効果は・・・とちょっと心配になりましたが、22時台は24QSOと、自己最高を更新 その後も01時くらいまでは呼び回りに徹し、局数もマルチも順調に伸びていきました。

 02時を回ると流石にDupeが増え、レートが落ちてくるのも予定調和。ただ、昨年よりペースが速いことは間違いなく、1時間あたり数局とは言えQSO数が上回っています。さらに、課題だった北海道と九州のマルチも02時06分の時点で鹿児島とつながり、この時点でそれぞれ昨年より1つずつ増量・・・感覚的ですが、やはりアンテナ改良の効果はあったようです。

 03時を回ると急激に眠くなりましたが、少しCQを出してみました。10分少々で5QSOとそこそこのレート。その後、近くのコンビニに買い物に行ってリフレッシュして04時台にもRunしてみましたが、今度は15分で4QSO・・・流石に皆さんもお眠かなそして04時37分で130QSOとなり”納竿"・・・その前にスナップショット



 まずは、”いつもの竿”の方です。ローディングコイルがありません(オリジナルの様子はこちら)し、左の方にエレメントが伸びていますね(右下に向かっているのが給電方向)。



 これが反対側の新調した方です。ベランダの上空を横方向にエレメントを張っているんですが、かなり垂れ下がっているのが判るでしょう。ちょっと長過ぎでしたが、これには訳が・・・って、これは次の記事に委ねてさっさと寝ましょう

 さて、80mに専念するつもりですから、起き出してからはノンベンダラリと過ごしました。ちょっと寝足りなかったため夕方にはさらに1時間半ほど仮眠を取り、次の出竿時間・・・つまり夕暮れ待ち。18時40分を過ぎてちょっとフライング気味にアンテナの再セットアップを完了して運用再開です。

 Dupeが多いことを覚悟しつつ、埋まっていないマルチを探しながら呼びまわり。幸いにも、どういうわけか空いていた滋賀と局数が少ない島根を立て続けにGet それ以外はDupeでない局をひたすら探しては呼ぶんですが、やはりこのバンドは夜が深まった時刻でないとなかなか・・・。とは言え、昨年程度のレートではQSO数が伸びていきます。
 20:06には昨年の自分に勝利し、マルチ数も密かに目標だった40を超え、またしてもRunなどかましながらQSOを重ね、20:59に最後のQSOを成立させて終了時間を迎えました。

 終了後は今回のアンテナの同調特性のデータをアンアナで収集し、さて納竿しようと新調した方の竿の方に近づいて行くと・・・何と竿が先っちょから2段を残して引っ込んじゃっているではありませんか 一体、いつ引っ込んでしまったのか判りませんが、運用中は常に監視しているSWRはずっと変化無く気づきませんでした。まぁ、引っ張り出しが甘かった上に少し風が強かったことが原因ですが、もし出竿した直後に引っ込んでいたとしたら、収集したデータもいけてないことになります 再度キチンと上げるのも億劫で、データの取り直しもせずそのまま片付けてしまい、締まりの悪い幕となりました。

 ある程度Runしたんで、RBNを覗いてみました。



 青線の下が夜中の3,4時、上が20時です。4エリアの2局のデータですが、夜中の方が全般的に強くなっています。まさか、竿の引っ込みで・・・ということではなく、多分80mのCONDXがこういうものなんだと思います。

 恒例のスナップはこちら。



 センサー部を電源の放熱板に挟み込んである温度計です。CQを連呼していると、これがどんどん上昇して69℃台まで上昇しますが、そこからは逆に温度が下がってきます。これは、電源の温度監視機能が働いて70度になるとファンが回り始めるためで、この機能が上手く動いているかのバロメータ。普段は凡そ運用しませんから”ただの室温計”に成り下がっていますが、今回は特にビジュアル的に楽しめました

 アンテナが急ごしらえでちょっと失敗した感もありますが、十分に楽しめた今年のALL JA・・・来年も出場したいと思います。

ALL JA 2017 参戦記

2017-05-01      
 夜間の40mがQRP参戦にはかなりキツいことが解った昨年の参戦から早一年・・・代わり映えのしない設備で「出場する意味あるのんか」という自問自答を乗り越えて、何とか「足跡以上」の結果が残せた今年のALL JAの様子も、例によって「老後の楽しみ録」として記しておきましょう。

 コンテスト当日はゴミ出し時間の8時半直前に起きたもののそこからマッタリしてしまい、アンテナのチェックは午後になってからになりましたが、家人の協力よろしくベランダを占領することができたため、ホンの30分程でアンテナ周りの準備完了。その後ログソフトのバージョンアップを済ませ、放っておきっぱなしのパドルで打鍵感覚を確かめたら長点が送出されず・・・。あれこれ確認したら、接点部分の接触不良であることが判りさっさとクリーニングして一息つくと、1時間半程昼寝をカマしてしまいました

 夕飯を済ませてから釣竿君をセッティングして・・・と思ったら何やら雲行きが怪しくなり、雨が降ってきました。レーダーを見ると、丁度自宅に雲の端が掛かる程度に見えたため、そのままセッティングして部屋に戻ると何と稲光と雷鳴が 仕方なしに上げたばかりの釣竿君を一旦引っ込めて、これまたベランダ内にロッドダイポールをセッティング済みの6mをワッチしながら様子見していると、20時を回った辺りで雨は止み、雲の切れ目から星が覗き始めました。再び釣竿君をセットアップ。そして、6mを30分程⇒40m味見⇒80mドップリという作戦を頭の中で確認し、落ち着いて開始時間を迎えました。

 スタートの6mはいつも「1局目」に手こずりますが、今年も結局21:06になってしまいました。それでもその後は30分のS&Pで14局となり、ここ数年では最もハイペース。そして、早めに40mを覗き見。昨年に比して明らかに「まだ開けてる」という日変化に救われ、1,2,3,4,7,8,9エリアとQSO成立するもののペースは上がりません。22時半に近づくとあちこち出感気味になっていくのが判り、40mに見切りを付けて80mにQSYしました。

 このところのコンテストでは80mの調子が良い半面、どこかの家のTVから発せられるバズ・ノイズが酷く、これが夜半過ぎくらいまでのオペレートを邪魔します。今年もこの状況はあまり変わらないものの、どういう訳か3.520MHzから上の方は比較的ノイズが少なく、S&Pがそこそこ捗り、最初の1Hは28QSOとかなりの高レート。その後も比較的ハイペースで続けることができ、何と休憩無しで04時までの長丁場となりました。これ、実は「昼寝」の効果・・・眠気で集中が切れたのが04時だったという塩梅です。その後、一旦休憩して80mに復帰したもののかなりDupeが増えてきたため04時半に納竿し、6mの「未だ起きてる局」を5局程捕まえて05時に仮眠としました。

 翌朝は09時起床。本当は、もう少し早く起きて・・・とも思いましたが、最近元気のない40mより弱いEsが期待できるハイバンド狙いで起床時間を決めた次第。アンテナを繋ぎっぱなしの6mから運用再開しましたが、そんなに沢山の局は居らず、10m⇒15mの順でオンエアすることとして10mを一巡。「もう一周」と思いバンド下端に戻ると47県を発見 打上角の高さなら任しとけ とサクッとゲットし、その他のEs入感を探ったものの見つからないため15mへ。

 15mは6エリアが数局入感しており、これらを優先してマルチ増量を目指しました。極めつけは「お巫山戯CQ」に47県から呼び出され、またしても「5WはQRPに非ず」を実感。そして、11時半を過ぎるとEsが弱まってきたため40mへ。

 40mは昼ガレなのか各局かなり弱くて応答が悪く、一旦昼食で引っ込んだら一気にやる気がどこかに行ってしまいました。この辺りは、昨年からの悪い癖。とは言え、局数が増えないことにはやる気は出ません。そこで、「昨晩好調だった80mで自分的新記録樹立」に目標を絞り、何とか夕刻・・・80mが開け始めて釣竿君が出竿できるまでの時間帯である17時からの2Hにオンエアできるよう、ステルス君をロングワイヤーに見立てたオンエア(この方法は2012年の参戦である程度行けることを確認)ができるようにセットアップ。そして不敵にも()昼寝をして80mオープンを待ちました。

 17時前には起き出して80mのワッチ開始・・・流石に17時まではノイズしか聞こえませんでしたが、俄に「CQ TEST]が聞こえ始めました。そして、空振りCQが多かったからなのか、東北エリアのマルチで空欄だった04県局に拾われ1マルチ増お相手のパワーは「H」ということですから、パワーだけでも20dBの差を乗り越えてのQSOは圧巻でした。こうして、7QSOを増量することができました。

 19時からは釣竿君が再登場。無論、かなりの局数を「消化した後」ですから残り2Hでの増量にはあまり期待していなかったんですが、何と20QSO超の上乗せをすることができ、局数・マルチ共、このコンテストの「自己新」をマークして閉幕となりました。

 結果的に気合いの入った80mですが、マルチは以下のようになりました。



 過去を振り返ると、やはり北海道の各支庁と九州は穴あきになります。この辺りはアンテナの打上角による「1ホップの到達距離」より、その県の局数云々に依存するものと思いますが、あと数マルチは増量しそうに思っています。そういう意味で、80mのマルチ目標は当面「40」ということになりそうです。

 さて、最後に恒例のスナップ。



 これは、釣竿の「竿抜け」を防ぐキャップです。プラスチック製のため経年変化でくたばったようで、底が抜けてしまいました。まぁ、ラフな使い方の中で良く持ったと言えるのかも知れず、「共に戦ってきた同志の記録」としました。

 結局、80m主体のコンテスト参戦・・・来年までに大きな改善は望めないかも知れませんが、上手く予定を調整してまた参戦したいと思います

たったの5QSOでも・・・千葉コン参戦備忘録

2016-10-17      
 昨日は千葉コン。今年は家から冷やかし参戦でも・・・と思いつつ、コンテスト開始時間になっても参戦する気が全く起きずにダラダラしていました。ところが、夕刻が迫ると出し抜けに「未だ明るい時間帯の80mってどんな塩梅だべ」と思い立ち、日没時間を調べたら丁度頃合いの16時15分頃の模様。まだ釣竿を晒すわけにはいかない時間ですが、我が軒下ダイポール「ステルス君」をロングワイヤーに見立てて様子を見ることなら・・・と、カップラとローディングコイルを持っていざベランダでセッティング。

 何を隠そう、「こんなに早い時間に80mを聴こうと思って聴くこと」は、移動運用以外では初めて。誰も聞こえないんじゃ・・・と思いつつスイープすると、何局かのCQが聞こえます。県内の近場で強く入感するはずの各局がQSBを伴って入感しています。そんな中、2エリア(愛知)の移動局を見つけました。プリアンプを入れた状態でピークがS7-8程度ですから、まぁ届かんだろうと呼んでみると何と応答がありちょっとビックリ 暫くするとあちこちのCQが強く入感する様になり、その後近場の4局程に拾って貰いました。

 この出来事、特に突飛な話ではありません。QRPかつ80mにはちょっと酷な軒下の10m弱のロングワイヤーであっても、やはり電波は「届いている」ということであり、実は数年前まではこの組み合わせでコンテストにエントリーしていたわけです。まぁ、このバンドの絶好調状態にある夜中に頑張っても20QSO程度が関の山だったわけですが、今回は未だこのバンドが元気のない時間帯にある程度きちんとQSOできているのがミソ。然るに、過去のコンテスト参戦装備と現在の差は、今年のALL JAの準備と共にグレードアップしたカウンターポイズとローディングコイルの所作かも知れません。

 17時過ぎまでのほんの40分程度で夕飯の買い出しに出かけてしまいましたが、ACAGを含めたこの時期は、16時ぐらいから80mがボチボチ使えるようになるということが判りました。たった5QSOでも新たな経験となりました

全市全郡2016に参戦、やはり・・・

2016-10-10      
 副題:SSN低迷期を迎え、アパマンハムなのに80mがおもろいって本当

 このところ何かと忙しかった理由の一つとなる仕事上のイベントがコンテスト前日に済み、今年もこのコンテストに参加できることになりました。全市全郡コンテストは、ハッピーマンデー制で翌日が必ず「体育の日」で休日となり参戦し易くなって久しく、結構お気に入りのコンテストだったんですが、今の「常駐場所設備@QRP」で限界が見えてくるとなかなか楽しみが見つけ難くなってしまいました。JCC/Gなどのアワードを追いかけるにはよい機会なんでしょうがねぇ・・・。

 今回の参戦には、このところ続いていた台風でエレメントが切れたままのステルス君の改修、自作70cm用5エレの同軸コネクタ交換などを、当日の朝起きてからやっつけなくてはならないというちょっと忙しめの条件。それでも、どの不具合もまぁまぁ「手中」のことではありますから、前日の夜に慌てることなく、お気に入りのアニメを観つつ翌日に備え就寝

 コンテスト当日の朝はタップリ寝坊しようと思いつつも、やはり毎日の習慣&加齢のせいで8時前には起きてしまいました。「一週間分の空き缶」・・・主に(←何度も登場していますが、キ〇ンの氷結レモン)を捨てに行きユルユルと朝食。そして、家人という家人が順番に出かけるのを見送りながら何となく時が過ぎていき、結局ボンヤリと昼までを過ごしてしまいました。
 昼になればなったでまたしても食事。といっても、久々に「我が家に一人」となればコンビニであれこれ買い込んで一杯やって・・・って、早過ぎな「昼酌」(こんな言葉はありません、念のため・・・)を満喫

 15時を回ってお気に入りのラジオ番組が始まると、やおらステルス君のエレメント直しを開始。手慣れたもので、この修理は30分程で終えました。続いて70cmの5エレのコネクタの付け直し。修理に至る経緯は昨年の参戦記に記してありますが、自作アンテナの給電部に直付けしてある同軸ケーブルの反対側に付いているオスのMコネが延長ケーブルのメスのMコネに合わず、詰まるところオスのMコネを「合うもの」に交換するという簡単な作業。これも10分足らずで終わったんですが、給電部をよく見てみると直付けしてあるはずの同軸のハンダが上手くない状態なのを見つけ、これも修繕しました。
 ここまでの作業が全部で一時間程度。何だ、余裕じゃん・・・と思って天気予報をチェック。大量に雨が降ると、ステルス君で参戦する20m、15m、10m、さらには昼間の40mが壊滅的な状態になりますから、大変大きなファクター。すると、どうやらコンテスト開始後の早朝にそこそこまとまった雨になるという予報・・・やる気が少し落ちてしまいました

 それでもアンテナ準備を進めました。6mのダイポール、70cmの5エレはランタンスタンドに固定し、40/80m用の釣竿固定セットをベランダに設置してから夕飯を食べ、運用机には15インチの小さなディスプレイをセッティングして19時頃には全ての準備が完了。そして、21時を迎えました。

 例によって6mスタートで毎度の局とのQSOで数局・・・ところが出場局数の関係なのか、直ぐに躓いてしまいました。そこで、予定の30分ステイを止めて即座に70cmに上がると、こちらはそこそこのレートでQSOできます。21時台はこの2バンドで21QSO・・・まずまずのQSO数になりました。
 22時を回って直ぐに2mへ。こちらも30分ステイで10QSOをキープできたんで、調子に乗って早めに80mの味見・・・と下りていくと、1H換算で20QSOの状態。そこで、既にDead な40mには脇目も振らずに集中して1時台までは凡そ20QSO/Hで進み、2時過ぎに夜食を摂る前までに80mだけで68QSO。
 夜食を摂りながら70cmと2m2局ずつQSOし、03時には80mに復帰しましたが、流石にDupeが多い上に「腹膨るる、即ち睡魔」よろしく、無性に眠くなってきました。その上、気圧配置の影響でかなり強い南風が吹き始め、仮設の釣竿アンテナが少々不安に・・・04時まで粘り、納竿を決定し仮眠となりました。

 9時頃に起きるつもりで漫然と寝て8時半過ぎに覚醒すると、既に雨が降り始めていました。暫くするとかなりの振りっぷりで、換気扇の突き出しフードがポタポタと大きな音を立てています。ここまで降るとステルス君の調整が非常に厄介になる・・・ということで、この時点でHFハイバンドと40mは諦め。10時過ぎから雨の影響が出ない2m/70cmでQSOするも、余りQSO数は伸びません。
 そんな中、70cmで0エリアを発見。ビームを調整して呼んでも応答がなく、諦めてCQを出していると、別の0エリアの局が呼んできてくれました 0エリア方向のマンションの間をすり抜けてのQSO成立は、電離層反射にはない醍醐味がありますね

 昼過ぎには雨が上がったものの相当な雨量、これではステルス君の正常稼働までにさらに数時間が掛かるため、「過去の自分との戦い」も放棄して止めてしまおうかと思いましたが、そこそこのQSO数を叩き出した80mに狙いを絞って夕方の日没以降にもう少し頑張ったらどのくらいのQSOになるだろう と考え直し、夕方まで別のことをして日暮れを待ちました。

 17時45分に出竿。隠密運用(ベランダからアンテナを突き出しての運用なんで、アンテナが視認できない時間帯での運用)としてはフライング気味の時間でしたが数QSO増量。夕飯を挟んで本格的に始めると、やはり昨晩のDupe局の隙間に結構な局長さんがいらっしゃいます。ところが、昨晩はあまり邪魔でなかったTV由来のバズノイズが酷く、DSPフィルタではなく「耳フィルタ」で対応せざるを得ない・・・結構疲れる運用となりました。
 19時過ぎに100QSO突破。過去の最高QSO数@80mは今年のALL JAの「113QSO」。まぁ、コンテストの主旨と実施時期がまるで違うため、そのままのぶつけ合いには意味が無いと思いつつも、漫然と「110QSOくらい行けば、今年の参戦実績では上出来だろう」と、バズノイズと戦ったところ、20時59分のラストQSOで「114QSO」という結果・・・80mの新記録を樹立しました こうして今年の全市全郡コンテストは終了。達成感は決して高くはなかったものの、ちょっぴり満足感を感じながらアンテナを撤収し、22時前には片付けも終えました。

 ここ数年はSSNが低下して40mエントリーが日中帯のみになると思いますが、こうなると多分、このコンテストへの「自分的に楽しめるエントリースタイル」は『80mシングルバンド』になるかも知れません。ただ、他のバンドへの「プチ参戦」も、アンテナのグレードアップを皮切りとした「自己訓練」の場にできそう・・・この辺り、少し考えてみたいと思います。

 最後は、毎度お馴染みの「意味ない記念スナップ」を。



 2m/70cmはIC-821での参戦で、マニピュレータには久々の黒ベンチャー。コンテスト前の試打で柔らかいタッチを思い出しましたが、相変わらず無駄にハードヒッターである自分が打つと机上で左右に首振りする始末。そこで、以前に紹介した「パドル用座布団」を敷いての参戦となりました。百均の滑り止めとは言え、この用途には抜群の効果を発揮しますよ

 今年も何とか足跡残し以上のことができたようです。来年も同じような参戦スタイルになるのかな

ALL JA 2016 参戦失敗記

2016-04-25      
 副題:私の頭の中の40m・・・記憶に頼ってちゃいけない

 今年は直前の準備もきちんとでき、またしても「去年の自分」を相手に戦う気満々。おまけに、コンテスト開始前に1Hほど仮眠が取れるなど、かなり「前のめり感炸裂」で開始時間を待ちました。開始時点の天候は曇り・・・ただ、夜半から明け方に雨がある模様で降水確率は50%。そして午前6時頃からは回復に向かうということで、あまり影響は出ないものと予測。
 バンドプランについては、直前に知ってしまった「foF2が昨年までより低くなる」という昨今のCONDXを考慮して20mのQSO数減量を覚悟、夜間の80mに少しウェイトを掛けるもののやはり主戦場は40mと考え、目標達成に向けては「開始は6m、その後40mを覗き、調子が悪そうなら80m」という初動作戦を立てました

 開始30分程前の6mは閑散としています。SSB帯をワッチしても、いわゆる「チャンネル確保」のQSOがまばらな感じで一抹の不安。念のためSWRを測ってみると、ベタ落ちの筈がどういう訳か1.3くらいを示しています。これでも上等なんですが、リグの送信時のメータ(この呼称、液晶表示には馴染まんよねぇ)が「いつもより余計に」振れている・・・おっと、パワーを絞るのを忘れていました JIDX参戦前にTS-590を新しいファームへアップデートした後、HF帯は全て5Wに設定し直しましたが、6mはオンエアしないんで忘れていました。
 開始5分前に及んで、漸く「VVV」があちこちで聞こえ始めて一安心・・・CTESTWINの設定を最終確認して呼吸を整えます。

 21時、開始の時刻です。1st QSOは特に狙いを付けたわけではなく、バンドエッジからS&Pすることに・・・それでも結構待たされ、1st QSOは21:07になってしまいました とは言えこれは「予定調和」。その後は毎度のペースをキープして、少し早めの40mへのQSY。
 40mの1stは近場のコンテスト・ステーション。その後、強めの8エリア×2局、4エリア某局に拾われたものの、バンド内は出感していく弱い信号ばかり・・・そう、悪夢は既に待っていたのです

 40mに見切りを付け80mにQSY・・・こちらはここ数年の賑わい通り。23時、0時は軒並み20局超/1Hと、勢いを取り戻しました。ただ、昨年の40mのように、30局/1Hを上回るような風には行きません。80mはやはり短縮率的には不利ですから、呼んだ局が1発でQSOに至るようにはなかなかなりません。それでも、直前に敷設したカウンターポイズも80m用のボトム・ローディングコイルも良好に動いているようです
 40mは夜が更ける程CONDXが落ちていきます。そういう意味もあって、80mにQSYした後はこのバンドに没頭できました。結局、脇目も振らずに04時半までで80mは107QSO・・・まずまずなんですが、少しだけでも40mの増量をしようかとアンテナを調整してワッチしてみると、何やらロシアが一杯。何かのDXコンテストのようですが、国内は全く聞こえません。40mが夜間に使えないとは大きな誤算
 80mでは流石にDupeが増えてきたため、そのまま一旦納竿することにしました。この時は小雨が降っている程度で「何とか保つんじゃないかな・・・」と高を括っていました。

 入眠剤としての買い置きを忘れた「三五缶」を買いに行こうと外に出ると、何とほんの数分前までと打って変わっての土砂降り 強行して傘をさしながら近くのコンビニまで歩いて行きましたがかなり豪快な降りっぷりです。直ぐに戻ってベランダから外を見ると、薄明の中、隣の家の屋根がけぶって見えます。「こりゃぁ、午前中はSWR下げるのに苦労するぞ・・・」とちょっと不安になりつつ5時半頃まで6mを運用し、ひとまず仮眠へ。09時には起きようと目覚ましセット。

 09時にアラーム音できちんと起床。ひとまず、繋ぎっぱなしになっている6mをユルユルと運用し続けた後、10時になってHFの様子を見ようと日中のオンエアの実戦アンテナであるステルス君につなぎ替えてSWR調整・・・全く下がらない やはりあのにわか雨が周辺を思いっきり濡らしたことで、同調点が下がり過ぎて今の調整範囲では各バンドとも動かないことが判りました。それでも何とか40mのSWRを下げることができ、やおら運用を始めましたが、近場の強い局しか入感しておらず アンテナがもっと上等でかつ出力が大きければ、それでも何とか楽しめるんでしょうが、これでは上手くありません。

 ここまで「票田」たる40mが低迷してはそもそものスコアメークもままならず、この辺りで緊張の糸が切れてしまいました。そこで、一旦リグの電源を落としてこの40mのCONDXの謎を解くべくNICTの各種データと睨めっこしていると、その原因が分かってきました。
 これ、書き始めると長くなるんで核心部分しか書きませんが、要は「夜中まで国内QSOが安定してできるのは、太陽活動が活発なとき」ということだったようです。夜中に40mでコンテスト参戦して沢山QSOできたのは、ここ数年の参戦・・・サイクル24の真っ最中に当たり、それ以外では高校時代のクラブ局での運用。この時も夜中にかなりの数の交信ができたんですが、これまたサイクル21のピークの頃であり、それ以外は上手いこと運用経験が無いという何とも個人的な事情で、40mの性質を誤解していました

 こうなるともう、やる気が起きません。15時前には復帰しましたが仕方なく40m運用を継続。この時間には流石に「普段の40m」の顔をしたこのバンドでは、ステルス君運用にも関わらず30分で12QSO・・・流石にDUPEが少ないので、応答があればポイントアップ。そして午後から晴れ間が見え、HFハイバンドの同調がようやく取れ始めたため一巡してローカルマルチを確保。
夕刻に低めのEsが出て20mが賑わっていましたが、やはりこのバンドは今の設備(ステルス君に仕込んだコンデンサで 無理矢理に乗せる)ではなかなか厳しく、かつ急に開けたため「呼び負け」が連発。昨年はF2正規伝搬で皆さんが「十分にQSOした後」を拾いましたから、こ のバンドは失敗・・・。

 夕飯を食べてQRTしようかと思いましたが200QSOは達成しようと思い直し、19時過ぎから釣竿君で40mを一巡したら流石に高レートでQSOが成立していきます。なるほど、この時間帯は未だ40mは死んでいないわけですね。さらに取りこぼしを嫌って80mも一巡しましたが流石にDUPE多し。最後は6mで数局拾って貰い200QSOを達成し、残り10分でCQ連呼したらQRP局に呼ばれてちょっと嬉しい201QSOで幕となりました。

 今回の参戦は、明らかに失敗・・・まぁ、200QSO超は数年前なら大喜びの結果なんですが、300QSO超えを経験した以上、流石にこれでは満足できません。その上、釣竿君が大いに頑張れる夜間帯の40mが今後数年間(SSNが低い間)は「意味が無くなった」という事実は結構堪えています、既に でもまぁ、今年の結果を今一度「自己基準」に置き換えて、日中の運用形態や雨天の場合の方策を見直すには良い機会となったのかも知れません。このビハインドを跳ね返して「300QSOは余裕だぜ」と、一皮剥けたいと思います。

 最後に、恒例のスナップは・・・



 土砂降りの前に記念撮影した「コイルを刷新した釣竿君」です。コンデジの露出を思いっきり上げたため、肉眼より遙かに明るく撮れています。今になってよく見てみると、こりゃぁ強い雨が今にも降りそうな空模様ですね

 以上、40mに絡む大きな見直しが必要だと気付いた参戦失敗記でした。

ALL JA 2016の目標

2016-04-23      
 直前にあまりCONDXが良くないんじゃないか・・・と予測してしまいましたが、それはそれ、やはりきちんと目標を立てましょうか。

ALL JA20152016目標
局数マルチ局数マルチ
80m86329035
40m1243914040
20m42222013
15m157157
10m7686
6m3394010

 ★ 2016年目標:313×111=34,743点

 昨年のQSO数は307(1QSOがミスコピーで減点されました)ですから、とりあえずこのQSO数を超えれば銀メダル、目標得点を超えれば金メダルとし、副賞として銀メダルなら、金メダルなら としましょうか・・・まぁ、自分で買って飲むんですがね

 この目標の肝は、やはり「不調そうな20mを他のバンドで補う」というところ。日中帯の凌ぎ方がキーポイントになるかも知れません。さらに天気・・・夜間は雨が降りそうな雰囲気ですが、これが一番のネックになるかも

 まぁ、四の五の言っても仕方がない・・・掲げた以上は、これを目標に頑張りたいと思います
Calendar
05 | 2023/06 | 07
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
New !
Category
Comments
Monthly Archives
Track Backs
Counter
Sunspot Now !

 


Survey Results

 

Profile

どよよん無線技士

Author :どよよん無線技士
こおるさいん:JM1DPL

アパマンというハンデにさらにQRPまで課し、失敗連続のヘッポコリグや周辺機器の製作・・・趣味というより「荒行」か!?

メールは「JARL経由」でお願いします。

Links
Follow me !
RSS Links
QR Code
QR