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遅ればせながら…WW DX CW 2021 プチ参戦記

2021-12-06      
  コンテスト直後に少々忙しくなってブログ書きが後回しになってしまい、ぼやぼやしている内に師走に突入してしまいました。その上、急激に気温が下がってきたのが障ったのか体調を崩していまい、今日は急遽休暇を取りました 午前中はウダウダしていましたが、漸く回復傾向となってこの記事を書いています。

 思い返すは先々週末・・・今年の締め括り参戦として予定していた"WW DX CW 2021"に無事参戦することができたんで、当日を思い出しながら備忘録にしてしまおうと。自分的には案外こうした備忘録が役に立つことがあるんで、書き留めておきたいと思います。

 実は、直前まで参戦するか否かかなり悩みました。無論、コンテスト用有給休暇をコンテスト終了日に合わせて申請してあり、準備自体は万端だったわけですが、太陽活動がやや読み辛いことより何より、ここ数年”毎度”といったある意味「我が設備の限界」をまたしても実感するだけでは・・・という憂慮(悪い予測)に苛まれ、一時は参戦を止めようかと思いました。ただ、SSNはそこそこ高めでキープされており、ハイバンドはまずまずのCONDXが期待できるだろうというところが決め手となり、またしても15m用即席DPを準備して、昼間:15M、夜:40mという定番中の定番で参戦することに。

 15mのDPの調整をしようと思ったら、「クラニシ君」(クラニシのアンアナ)の電池がへたってしまい、コンビニに買いに行ったりして遅刻 既に出感したのかWはこれっぽっちも聞こえず、ちょっとがっかりな開幕・・・結局、0112UのBY[が1stQSOとなりました。その後も、ここ数年のパターンであるBY/UAのこっち、VK/ZL位の範囲で戯れながら夕刻のEUオープンを待ちました。
 06:00Uあたりになると、案の定EU方面が聞こえてきます・・・が、あまり強くは入感しません。詰まるところ、QRP&軒下DPでは振り向かせることはできず日没を迎えました。

 40mは毎度おなじみの西海岸が強力に入感しており、08:49Uを皮切りに暫くは聞こえる局を呼び回りました。合間合間に中南米も入感していましたが、呼んでも取って貰えず さらに、恐らくロングパスであるEUも余り入感していない様子で、西海岸局の局数だけが増えていく展開でしたが、久々のアラスカに続けて東海岸側のメリーランド州まで5Wの電波は飛んでいきました CONDXが良いんだか悪いんだか判らぬまま時間が過ぎていき、16:12Uに漸くZONE16まで届き、17:00Uを回ったら眠くなってきました。「今日はCONDXはあんまり良くないということにして、明日に期待」と高を括って、釣り竿君を納竿して初日は早々と店じまいしました。

 翌日は22:00U(日本時間の朝7時)に覚醒して15mを暫しワッチしましたが、やはり残念ながら西海岸が非常に弱く、QSOは成立せぬまま9M2、WH2(Guam)などのQSOし易いところのみ。夕刻には昨日より強くEUが入感してきましたがQSOには到らず終い・・・それでも、ZONE15~20まで勢揃いした感じで、久し振りに嬉しくなりました 恐らく来年はもう少しSSNも上がってきて、もっと楽しくなるに違いないと思いを馳せいざ40mへ

 早めに出竿できたことから中南米も結構聞こえていましたが、これまたQSOには到らず。しかし、11:00Uを回るとLP-EUが聞こえてきました。そして、ここからZONE15,16を大量に・・・といっても、11:55UのOHを皮切りに5Hで合計9局のEUとQSOできました。多分、これは40mで出場したDXコンテストの1日の自分新記録だと思います。ZONE14も聞こえていてQRZは返ってくるんですが、残念ながら一歩及ばず それでも、このくらいQSOできると飽きずに続けられます

 16:00Uを回ると、完全なショートパスのオープンを朝方まで待つ必要がありますが、上記5Hの固め打ちでちょっと満足してしまい、「もう、今年はこれでいいな」と納竿し、そのまま翌朝も寝過ごして終了時刻を迎えました。

 さて、今年のこのコンテスト時点のCONDXを振り返っておきましょう。

 まずはSSNから。11月27,28日の太陽黒点数はNICTの情報では38,45と、2日目の方がホンの少し増量しています。太陽面はこんな感じ。



 薄めの黒点が見られますね。Cycle25としてまだ太陽活動はそれほど活性化していませんが、少なくともこの程度出てきてくれれば頑張りようもあるってもんです

 一方、地磁気の方ですが、以下のような状態だったようです。



 これまでの記事で幾度も記してきましたが、我が家のロケーションとQRPの組み合わせでKp-Indexが"3"に到ると、QSOが成立しないことが多くなります。このグラフを見ると、初日(11/27)の方がCONDXは良かったようですが、2日目の12:00U~18:00Uはなかなかな感じ・・・丁度、40mでEUと比較的よくQSOができた時間と符合します。やはり、地磁気は大人しいに越したことはないということでしょうかねぇ

 これから数年はコンテストばかりでなく、ハイバンドのDXが狙えるようになってきますから、やはり日頃から15/10m辺りには出られるアンテナを張っておくべきでしょうね。最近はいろいろと面倒くさがってその場凌ぎの参戦が多くなったコンテストですが、ちょっと気合いを入れないと・・・と思った次第。まぁ来年まであれこれ知恵を絞って過ごそうと思います。

WW DX CW 2020 参戦記

2020-11-30      
  副題:久々のマジ参戦・・・準備不足は兎も角、例年通りの結果は出せたのか!?

 このコンテストへの参戦には毎年かなりの期待感を持っていますが、何と言っても「SSN冬の時代」には苦労しました。その間に何と40mが主戦場・・・アパマンハムとして最大級のロングワイヤーを繰り出し、やれZONE15がどうの、南米がどうのと、一端に語れるようになってから数年を過ごしてきました。
 Cycle24は去年の12月に終焉を迎えて漸くCycle25に推移したようでしたが、俄に黒点数の上昇が見られてきたのは今年の10月から。コロナ禍の在宅勤務で夕方早くから(ちょっぴり終業時間をフライングしながら・・・っておい)ハイバンドをワッチすると、17mには弱々のEUが入感していたりDXSCAPEにもハイバンドの情報が増えていたりして、何となく「SSN低迷の雪解け」()を感じていました。まぁ、SSN値自体は乱高下していて、ピークで40くらいの日と0の日を繰り返すような有様。
 ところがそれが丁度1週間くらい前から、このコンテストに合わせたように太陽活動が好転・安定して初日を迎えました。先に記しておくと、コンテストの期間中は昨今聞いたことのない”SSN=60台”をキープ・・・最盛期には至らずとも、この程度であれば「EUの片鱗がハイバンドに垣間見られる」と言った程度のお楽しみは待っているのでは

 ベランダ設置のアンテナは、相変わらず10m長の40m用ロングワイヤー(1/4λ)に妙なカウンターポイズという組み合わせ。これでも軒下のくせに40mではそこそこ動いていて、北は北海道から南は九州までのQSO実績があります。まぁ、QRPとは言えCWならこんなもんでしょう。
 ただ、流石にこれをハイバンドに転用しても飛ばないのは目に見えているんで、急造のダイポールを仕立てて15m/10mには参戦する算段として3.5mx2、2.5mx2のビニール線を準備してコンテスト参戦・・・それも、当日の早くからのやっつけ仕事で済まそうとしました。
 ところが、実際に15mのダイポールを仕立ててみると、同調は取れるもののその時の純抵抗は25Ω・・・そうでした、我が家のベランダで15mのダイポールを張って同調を取ると、エレメントは短め、かつ純抵抗が25Ωになってしまうことは”ステルス君”で検証済みでした 仕方なく、ステルス君の給電部をそのまま使って事なきを得ましたが、開始時間はとっくに超え、10mの確認を終えたら10:00Jを回っていました

 納戸シャックに戻って15mで10:20JのVKを皮切りに怒濤のQSOラッシュ・・・になる筈もありません。が、2ndQSOは例年全く以て無視されるBYとQSOして早くもZONE24を埋めました お決まりのWは残念ながら出感した後なのか聞こえてこない代わりに、こんな時間帯に聞いたことが無かったZONE18のロシア局とQSOできました。その後、昼の15mらしくLUが入感 暫しコールサインの訂正はあったものの何とかQSO成立 さらに引き続いてCX(Uruguay)をGetでき、「こりゃぁ、SSN上昇の恩恵か」と少々舞い上がり、夕刻のEUオープンに期待が膨らみました。
 15:00Jには、夕刻のEUオープンに備えて先に10mを味見。しかしこちらはパッとせず、DUとVKのみで終了。そして15mに下りてみると、ZONE15,16が確かに入感するもののQSOできるような信号強度にまで上がってきません。夕暮れまで粘りましたが40mに早めに出て南米方面を狙いたいと、17:00Jを少し回ったら出竿して”40mL型迎撃システム”をセットアップしました。

 40mの夕刻は、何と言っても米国西海岸の強く入感している局を片っ端から呼びながら、その隙間に南米やZONE15が潜んでいないか探していくのが楽しみです 出竿してから南米がクローズする20:00J過ぎくらいまでは、この至福の時間を堪能するわけですが、初日のこの時間はあまり南米が聞こえてこなかったようで、LUとPYを数局聞いた程度・・・結局つながりませんでしたが、TI(Costa Rica)には何とか拾って貰いました。20:00J少し前には毎度のOHにも拾って貰い、南米とZONE15の件は無事クリア。

 そこから22:00Jまでは西海岸やVKと格闘し、一旦仮眠を取って01:30Jに再開・・・勿論、EU狙いです。今回のはIC-705で初めてのDXコンテスト参戦であり、拾ってくれる・くれないという信号強度の閾値を押さえていなかったため最初やや苦労しましたが、「プリアンプOFFでS9」が目安になることが判りました。TS-590ではATTをONでS5くらいが目安だったんですが、IC-705でATTをONにするとスペクトラムスコープに信号が殆ど表示されなくなるため、折角の恩恵が受けられなくなります。その代わり、ATTを入れないと耳障りなノイズのレベルが上がるためちょっと聞き疲れします。
 この場面では、EUのZONE16が比較的強かったものの、他のZONEが弱くてなかなか拾って貰えず、ZONE16が4局、ZONE18が1局という結果に・・・まぁ、毎度よく見る結果ですね。朝焼けが見える頃まで頑張ろうかとも思いましたが睡魔には勝てず、少し早めの04:30Jには納竿して

 翌朝は09:00J前には起き出して15mへ。丁度折り返し地点です。ここで西海岸がワンサと聞こえたりすると嬉しいんですが、そんなこともなく・・・。ただ、ZONE18は結構聞こえていて、夕刻までに6QSOとなりました。その他、お決まりのKH6やZLにも拾って貰い、昨日の実績も併せて比較的ワールドワイドにQSOできたようです。ただ、期待していた夕刻のEUは、相変わらずZONE15,16が弱く入感しているだけでQSOには至りませんでした。
 夕刻少し前には10mにQSYし近場のZONE27とQSO。ただ、それ以上のこともなくこのバンドは都合4QSOでした。

 さぁ、いよいよ2日目の40m。またしても17:00J過ぎには迎撃システムを出竿し()南米ウハウハを期待。ところが、PYを筆頭にLUやCEなど結構多くの南米ステーションが入感するも、結局は届かず終い・・・まぁ、甘くないですね。でもまぁ、40mでこれほどの数(といっても7,8局)の南米局同時入感の経験は初めてでした。やはり南米は、薄暮の夕刻に頑張るしかないようです。
 その後は前夜に取りこぼした西海岸を拾いつつも、あまり局数が伸びません。22:00Jから仮眠を取って02:00Jに再開。CONDXの良いときならZONE15の数局に拾われるんですが、今回は難しかったようです。どうしても埋めたかったZONE17を何とかGetし、納竿は05:00J・・・粘った割にダメだったようにも思いましたが40mはこれで終了として、何とここからちょいと実験開始

 今回使用している”40mL型迎撃システム”こと1/4λの逆Lアンテナは水平部分が長い(約5mある)ため、シミュレーション上は打上角がめっちゃ高く、逆に以前に使っていた”釣竿君”こと、センターローディング型のアンテナ(5m長)の方が打上角が低いため、この対決を行いました。
 まずは逆Lで安定して入感しているロシア局を暫くワッチして平均的なSを目視し、その後逆Lの水平エレメントを外して垂直部の真ん中にローディングコイルを挿入するという離れ業を数分で達成し、シャックに戻って再度ワッチしたところ、やはり逆Lの方がSで1,2は強く入感していました。1/4λと言ってもやはり”フルサイズ”の方が良いようで一安心

 実験終了後納竿し、2H程の仮眠で07:00Jに15mへ。朝飯を喰らいつつ最後の西海岸を・・・と聞いてみると、S9まで行くか行かないかの弱々しい信号がちらほら。それでも空いていたZONE4をGetすることができ、都合3局増量でタイムアップを迎えました。

 今回は、俄に上昇したSSNに期待しての参戦・・・過去の経験から決して絶好調ではなかったと思うものの、ハイバンドは明らかにCONDXが上昇してきたようです。かなりの長時間参戦でかなりくたびれた割に釣果は”並”と言ったところですが、久々に楽しむことができました。

 恒例のスナップは無し・・・ですが、記録残し用の画像を。



 コンテスト期間である28,29日はこんな塩梅のK-indexです。もう少し低かったら或いは・・・とは思うものの、まぁ平均して2程度と読み取れますから、そんなに悪かったわけでもないでしょう。

 というわけで、今年のコンテスト参戦はこれにて終了・・・コロナ禍云々もあってどえらい年でしたが、うん、結構楽しめました

WW DX CW 2019 参戦備忘録

2019-11-25      
  ここ数年はやはりSSNの低下でハイバンドは死んでることが多く、その上コンテスト直前から太陽風が若干強くなって地磁気の具合も少々荒れ模様(Kp Indexが2~3)・・・おまけに前日からかなりの雨量があり、果たしてまともに参戦できるのか不安でしたが、今年は40mオンリーで出場することにして、初日(土曜日)の夕刻から出竿しました。
 例によって「逆L」をベランダから突き出す格好で、その他の工夫点は全くありません。さらに雨は結構な勢いで降り続いており、「どうせちょくちょくカップラの調整だろうな」と思ったら、いい加減2日間もバッチリ降っていたことと、延長コイルがないことから、微調整もなしで長時間オンエアすることができました。

 まずは西海岸をS&Pしながら・・・なんですが、信号強度があまり強くなくてなかなか”One by One”とは行かず、さらに時間帯的にSAを拾いたいということもあって、あまりレートが上がらないまま時間が過ぎていきました。17:00J過ぎに出竿してからの2Hで、JT,UA9を含む13QSO・・・まぁ、いつも通りの展開となったんですがZONE4がなかなか見つからず。
 19:00Jを回って漸くZONE4をGet、その後はKH6やKL7などとQSOしながら、やはり西海岸主体で局数稼ぎ。23:00Jを過ぎる頃までは、こんな感じで淡々と進んでいきました。

 途中、少し雨が弱くなったため、以前からやってみたかった簡単なアンテナのテストを実行。それは、現主力たる”逆L”と以前に使っていた”元祖釣り竿君”こと、ローディングコイルをセンターに入れた短縮ホイップとの比較です。短縮ホイップは凡そ5.5m長のため、勿論フルサイズに比してロスはあるわけですが、フルサイズとは言え”逆L”にしてしまうと打上角が高めになってしまうことから、どちらがDX向きなのかよく判らない・・・というわけで、40mの少し上で安定に入感しているCRI(中国国際放送局:7.260MHz)を聞き比べてみることにしました。

 まずは、短縮ホイップで受信。すると、ATT入りで丁度S9+20dBに届くかどうか・・・時々、S9+20dBに達しているような有様。そこで”L型”に替えてみると、ほぼS9+20dBが継続し、フェーディング(QSBですね)で少し下がるときがあるといった感じで、恐らくほんの数dBの差ですが”L型”の方に軍配が上がりました 次は、信号強度をきちんと比較できるようにしたいと思います。

 夜半前から少々仮眠 そして、01:30Jに覚醒しZONE16を何とか埋めたもののその後は全くパッとせず、05:00Jには納竿してしまいました。

 翌日も17:00J過ぎに出竿。すると、前日には聞こえていなかったXE,TI,PJ2,PY,LU,CXと、中南米が結構入感。それも軒並みピークS9を振ってくるんで、どこか1つくらいは・・・と思いましたが、結局未QSOPJ2は初めて聞く信号でちょっと粘って呼んでみましたが、やはり届かず終いでした
 そうそう、今年もこの中南米祭りの時間帯に、OHを始めとするZONE15が数局聞こえていました。恐らくロングパスかと思うんですが、昨年はつながったものの今年はQSOならず

 23:00過ぎには、前日同様に仮眠・・・と思ったら、01:30Jのアラームで覚醒したもののうつらうつらと時間を過ごしてしまい、もう一つのアラームの05:00J鳴動でやっとこさ起きました。すると、OKがやたらと強く入感 然したる苦労もなくQSO成立し、さらにスイープすると「長靴の国」(Iですよ)が強力に入感 多少難儀したもののこちらもQSO成立し、おまけにLZをGetしてZONE20を埋めることができました。
 過去の記憶などを総合するとこのコンテストでは、05:00J前後にEUの奥の方が開けることは明らかで、当日のCONDXによって上手くQSOできるか否か・・・といった塩梅のようです。

 05:30を回ると、急速に多数の局が出感していきました。さらに1QSO増量したところで納竿・・・すると、外には霧が立ちこめており、ちょっと幻想的なベランダで竿を畳みました。

 得点は昨年を下回りましたが、交信できたZONEは以下の通りです。



 近場で相性の悪いBYを含め聞こえていた局と全てQSOできていたら・・・なんてタラレバを考えても仕方がないんですが、逆にこの程度のZONE数は毎回埋まるようになりました。

 来年もまた代わり映えのしない設備@5Wで、眠さと戦いながら参戦したいと思います。

WW WPX CW 2019 参戦雑記

2019-05-27      
  WW WPX CW に参戦しました。例によってSSN最低期の出場では、昨年のALL JAでデビューした”釣竿2本使い"の逆Lアンテナで「40mを主戦場」にするしかなく、夜間はコンテスト参戦、昼間は別のことをやって過ごすというのがこの2日間の運用スタイルになりましたが、コンテストの方はあまり奮いませんでした。とりわけ、夜半過ぎからのEU方面には全く届かず、結果的に米国オンパレードになりました。

 というわけで、今回はハイライト部分を簡単にまとめることにします。

 ◆正真正銘の東海岸Get

 初日は丁度夕飯の時間とかち合ってしまったため、参戦は11:00UTC(20:00JST)からになってしまいました。無論、中米&米国狙いの時間。どういうわけか米国南部の”5”が沢山聞こえており、自分にとっては「ちょっと変わったCONDXだなぁ」と思っていたら、Meryland州のコンテスト・ステーションとQSO・・・何やら簡単に東海岸まで足が伸びてしまいました。
 その後もTexus州を中心に「西海岸よりやや奥」と何局かQSOでき、密かにユルユルと狙っているWAS(まぁ、夢のような目標ですね・・・)が少し進捗しました。

 ◆80mで初DX

 40mで参加することは決めてあったんですが、ちょっとお巫山戯で80mを覗いてみると、ロシアのこっち側の局が強力に入感。呼ぶと直ぐに応答あり難なくナンバー交換できました。後で調べたら、我が家から1100Km程・・・ウラジオストックにほど近いところの局でした。沖縄や北海道と同じような距離ですから、QSO成立に驚くことも無いでしょうが、それでも80mの初DXに変わりはありません
 本当は、米国とのQSOにもチャレンジしたかったんですが、どういう訳か(というか、時間が悪かったのか)1局も聞こえておらず、米国との80mでのQSOは秋のWW DX CWまで持ち越しになりました

 ◆2日目のリベンジで”Cayman Islands”

 初日に見つけてコールサインは取って貰ったのにナンバー交換不成立だったZF1Aを、2日目のリベンジでGet できました。これでDXCCまであと2つになりました

 ◆例によってCQを出してみたら・・・

 リバースビーコン狙いでCQを出してみたら、国内局と西海岸から呼ばれました。コンテストナンバーのコピーにヒヤヒヤしましたが、何とかQSO成立。いやぁ、相変わらず5W出力のCQに米国から応答があるというのが信じられません
 そうだ、最早定番になっているRBNも一緒に掲載しておきましょうかね。



 2エリアとどっこいどっこいの強さで西海岸まで届いていたということのようです。

 ◆CWのオーディオフィルタのお試し

 これまで、パッシブなナンチャッテフィルタを使っていましたが、オペアンプで簡単なバンドパスフィルタを作りました。この使用感などについては、次の記事にまとめたいと思います。

 もう少しCONDXが良かったら・・・とは思うものの、それでもそこそこのトピックスはありました。来年もまた参戦したいと思います。

WW DX CW 2018 参戦備忘録

2018-11-28      
 今年のコンテスト出場納めとなる”WW DX CW”に予定通り参戦することができました。直前のアンテナ調整で、新型ステルス君の今までに見たことがない挙動を目の当たりにし、ひとまず20m専用の”ステルス君2.9号”として仕上げたのが前日夕刻。コンテストが始まるまでの朝の時間は、CW受信用のパッシブフィルタの接触不良を発見してこれを直したり、小型ディスプレイをセッティングした後にPCのリブートをすっかり忘れて一発で動作せずに慌てたりと、かなりバタバタすることになりました

 期せずしてフルサイズの20m用ダイポールでの開戦となり、「フルサイズではそこそこイケるかも」と20mで聞こえる局を呼ぶも、呼んでも見向きもしない中国本土とつながってもロシアのこっち側ばっかりで全く士気が上がらず、「やはり軒下ダイポール&QRPでは、SSN最低期は過ごせんな・・・」と、15時頃には”40mシングルバンド参戦”に切り替えて日没待ち。そして、日没に合わせて釣竿アンテナをセッティングしてここ数年の定番バンドで奮闘することに。

 今回は、今年のALL JAから採用している”1/4λ逆L”で参戦しました。短縮タイプに比してやはりその効果が・・・と、胸を張って言いたいところですがそう大きく変化した訳ではなく、逆にCONDXの支配項を云々する”素人無線研究家”の悪癖が出てしまい、この記事は参戦記ならぬ”備忘録”とすることにしました。

 今回の40m参戦では主にZONE14,15辺りに狙いを定め、結果的に新しいEntityを2つ(内、Band Newが1つ)増やすことができましたが、どうやらこれはCONDXによるところが大きいように思います。ちなみに、CONDX自体は1日目はそこそこ、ZONE14の信号強度が平均的に高かった2日目の方が良かったように思います。

 まずは、軽く思い返してみましょう。

(1)地磁気など

 まず、地磁気などの影響についてはかなり静穏な状態(コンテスト期間中、平均的K-indexは1)でした。かなり良い状態だったと言えると思います。

(2)SSN

 1日目のSSNはNICTの情報では7、同じく2日目は13となっており、2日目の方がMUF等の点で有利に働いたと思われます。打上角が比較的高い我がアンテナの設置条件では、この辺りの影響が大きいものと考えられ・・・はちょっと言い過ぎ・・・影響が大きいのではないかと素人無線研究家丸出しでそう思っています

(3)運用時間のメリハリ

 昨年同様、事前にVOACAPを使ってZONE毎の有利な時間帯をまとめました。すると、夕方と朝方・・・日没後と日出前に優位な時間帯があるZONEがはっきりと判りました。このことは、過去の出場経験から体験的に知っていましたが、要は相手の位置に対して夜間のエリアがどんな風に被っているかというだけ。それでも、これを先に知っておくとちょっと闇雲さが無くなって、狙いを付けてワッチしたり仮眠を取ったりできるようになり、運用効率が良くなったことは確かです。

 上記のままで終わってもいいんですが、それではヘッポコ魂が許さん・・・というわけで、過去の出場実績を当日のSSNとK-indexとぶつけてみました。



 ZONE数⇒エンティティー数順で並べています。2011年はまだ釣竿アンテナが登場する前であり無視するとして、それ以外の年は釣竿ベースであり、何らかのロングワイヤー系のアンテナを使っています。サイクル24の好不調により、各年のエントリーの仕方が違うんでそのまま比較するのも・・・とは思うものの、まぁ並べてみたわけです。

 この情報をざっと見ると、K-indexが低いことが1つの条件になるようです。2日間のK-index平均値が3以上と以下で大凡二分されています。この辺りは、過去の分析記事(って程でもないかぁ・・・)にも記してありますから、やはり「K-indexは2以下が吉」は目安にして良さそう。
 一方、SSNについてはあまり優位性がハッキリしないものの”40-50”くらいの方が、やはり有利に思えます。今回の出場では正直”SSN=0”の様子を知りたかったんですが、期せずしてちょっぴり黒点が現れていたんで、この確認は来年に回しましょう

 こうなると、信用できそうな情報は「K-indexだけ」ということになり、「VOACAPの予習」や長年の(ってほどでもないけど)経験による部分の方が大きいのかも知れません。



 もしも、もっとNewが増えたりAFとつながっていたりしていたら、この記事は”参戦記”になっていたと思います。参戦記になったら記念スナップとして貼られていたであろう「2日目の朝焼け」を、勿体ないので貼っておきます。ステルス君2.9号と釣竿君のコラボということで

WW DX CW 2016 参戦備忘録

2016-11-30      
 副題:40mのCONDXが良かったとすれば、もう限界なのか!?

 毎年このコンテストをその年の「集大成」として楽しみにするようになったのは、閑古鳥が電波の代わりにたくさん飛んでいたハイバンドが、サイクル24到来と共にガラリと様相を変えた2011年以降の話です。それから6回目を迎えた今回の参戦では、既にハイバンドはなかなか難しい状況となり、専らローバンド・・・主に40mが主戦場となりました。そう、QRP参戦はなかなか難儀なものとなってきました。
 一方で、タイミングさえ図ればZONE15までのEUやちらほらとSAも何とか交信できてしまう、実はDXバンドでもあった40mは、太陽活動の「谷」でもあまり遜色なく海外と交信できそう。アパマンハムとして「夜間専用の隠密釣竿アンテナ」を頼りにしても、ほぼDXとの交信では時間的ロスは少なく、上手くすればかなり期待できることが解ってきました。

 今年も仕事関係の調整は無事に済み、その気になれば「48Hフル参戦」も可能な状況となりました。ひとまず、スタートは15mとしました。

 既に北米はSSNの低下で難しいだろうなぁとバンドスイープすると、何局かの西海岸局が聞こえました。一番強力な局を呼ぶと何とか応答ありQSO成立 なんだぁ、届くじゃんと気を良くしましたが、結局Wはこの1局。その後は毎度の太平洋艦隊と戯れ、夕刻までに26QSO。特に「珍」はありませんでしたが、A3(Tonga)は初めてかも

 夕刻の40mはあまり芳しからぬCONDXに感じたものの、VOACAPでの「予習」で、自分が思っているより遅めに西海岸が開けることが判っていましたから、ここは慌てず騒がず。逆にSA方面を捕まえるべく、細かくワッチしていると、LUやCEなどの常連局が入感・・・ただ、細かいQSBが激しく、QSOには至りませんでした。
 そんな中、印象に残ったのがTI(Costa Rica)。かなり強力に入感していたため、あわよくば・・・と粘りましたが、流石に難しかったよう。

 40mのCONDX良し悪しの目安は、ZONE16まで届くか否か・・・というのが、ここ数年の指標になっていますが、ここもVOACAPの予習で思いの外早めから開けることが判ったため、早い時間にQSO成立したことにはあまり驚きませんでした。
 逆に、格段に難しくなるZONE15について、ある意味「早過ぎ」と思える昨年のQSO成立のようなこともなく夜が更けていき、霧雨が小雨へと変わってきた01:14JのQSOを最後に納竿としました。完全なる眠気負け・・・ZONE15は未交信

 翌日は09時J過ぎに起きましたが、15mの常連局を追い掛けるのも億劫となり、夕刻の出竿時間までは無線を忘れることにしました。そして迎えた2日目の40m・・・前日とあまり代わり映えのしない感じでしたが、「今日は40mのCONDX変化をできるだけ見極めよう」と、朝方まで粘る覚悟をしました。

 LUのコンテストステーションが強力に入感しているのに気付き、「そうそう、今年も南米スタンプラリーだ」としつこく呼ぶものの、ほぼ「無視」といった案配でありQSOに至らず。この時点では「CONDX悪し」と判断したもののさらに粘っていると、いつもは結構苦労するZONE16が早めに(19:27J)、かつ比較的楽にQSOができたため「CONDXはまぁまぁ?」くらいにまで評価を戻しました。
 そして、23:00Jに「今回のコンテストで初のZONE15」(Poland)とQSO後、この1HでZONE16の固め打ち(3QSO)となりました。こうなるともう、「かなりCONDXは良さそう」と評価せざるを得ません。

 ところが、0時半Jを回ると小雨が降り始め、時間を追う毎にそこそこ本降りになってしまいました。ローディングコイルが雨で濡れると、丁度雨粒でショートするような格好で急激にSWRが悪化します。ベランダで釣竿をポンポンと叩いてから再調整すると、20分ぐらいは使えますがまたSWRが上がってしまう始末。雨雲レーダを見ると、どうやら02時半J頃には雲が切れてきそう・・・というわけで小休止。
 02時半Jには確かに雨が上がっていました。ワッチを開始すると、いよいよDL,I・・・といったZONE15の中でもまだ未交信のカントリーが軒並み強くなってきました。特にItalyは強力な2局がいましたが、結果的にはこれらの局とのQSOには至らず、Slovakia×2を最後に04時Jに納竿としました。

 今回のコンテストから得られた教訓は沢山ありますが、事前に行ったVOACAPを使った予習が奏功して思い込みや突飛な経験で「この時間にはこの辺りとQSOできるはず」という先入観無しで挑めたことが一番の収穫でした。また、ATTを入れたオペレーションで聞き疲れから解放されることが長時間運用では非常に有益であることを再認識しました。

 ちなみに、今回のコンテスト直前にはコロナホールに伴う太陽風が強くなり、直前(前日)までは地磁気がかなり乱れていました。コンテスト当日はというと・・・。 


※上記のNOV 26,27がコンテスト当日に当たります。

 概ね「K-Indexが3以下」ということで良好だったようです。ただ、QRP運用の経験として「3」では良好とは言い難く、そういう意味では1日目より2日目ということが言えそうです。また、SSNはそれぞれ13,31ということで2日目の方が良かったようです。2日目のハイバンドを覗き見しておくんだったなぁ・・・

 ただ、今回のCONDX程度でもう少し交信できる範囲を拡大するためには、やはりアンテナシステムのグレードアップが必要そう。まずはローディング部分を無くすべく、ロングワイヤーとしてきちんと1/4λに近くなるような「アンテナの上げ方の工夫」が必要そうです。釣竿をもう一本増やすのが、我がベランダにとってはスマートな方法になるかも知れません。

 今回の記念スナップはこちらです。



 コンテスト当日は娘の15インチのサブディスプレイを借りて凌いでいましたが、運用中はかなり近い距離で見ることが多いことから、一回り小さい12インチのディスプレイを準備しました。輝度を適度に落とすとかなり快適な使用感・・・もっと早く導入しておけば良かったかも

JIDXはまだ終わっていませんが・・・

2016-04-10      
 結局中座することにしたJIDXですが、収穫が無かったからではありません。その辺りを書き留めておきましょうかね。

 日没以降40mをS&Pし、22時過ぎからまたしても「EU待ち@40m」をしていると、例年より早めにZONE16を立て続けにゲットしました。01時から03時頃にはZONE16を中心に15-17まで6局程・・・過去には経験のない局数ですから「大漁」に当たると言っていいと思います。極めつけは「Cyprus」・・・昨日の夕方には15mでも聞こえていましたが、苦労して追っかけた挙げ句、03時過ぎに「1発コピー」で拾われたのは印象に残りました
 昨日、今日のSSNは20台。これでローバンドが快調なのかは判りませんでしたが、コンテスト開始1日前に発生したプチ磁気嵐も去って静穏なCONDXで迎えた(今の釣り竿君の設備での)40mのコンテストは多分初めて・・・今後のローバンド参戦もまずまず行けそうな手応えを感じました。

 仮眠を取って07時に15mを聞くと、どういう訳か西海岸が聞こえません。もう、そこまでハイバンドのCONDXは落ちてしまったのか、いやいや、昨日EUとQSOできたでしょう・・・と自問自答しましたが、どういう訳か聞こえません。そして、眠さに負けてもう一度仮眠を取って起きたら11時
 今度は落ち行く西海岸の信号との戦いですが、2局ほど拾って貰いました。南向きベランダ軒下DP(=ステルス君)ですが、何とか届いてくれました。来年は無理かもね・・・。

 夕刻まではマッタリと過ごし、さて15mのEUと思いましたが余り芳しくなく、結局日没を待って釣竿君を突き出しましたが既に昨日QSOした局ばかり。そして、お巫山戯に80mのセットアップをしたら・・・何とSWRが下がり切りません。日中は暖かだったのがいつの間にか強めの寒風が吹いていて、ここで心が折れました

 総QSO数は少なかったものの(44QSO)、Band New(Cyprus)を含めて結構有意義な参戦となりました。問題は80mのSWRが落ちなかったこと。同調点を探ると3.7MHzくらいになっています。カップラの作りから考えて、3.5MHzより下に同調点がないとTYPE-Ⅲではちょっと厳しい・・・。そこで、80m用のローディングコイルのインダクタンスを測定。



 う~ん、特に問題は無いようです。もっと別の部分を調査しないと・・・と思いましたが、(←酎ハイ)に手が伸びてしまいました。本当に中途半端な幕切れですが、今年のJIDXはこれにて。

JIDXの途中ですが・・・

2016-04-09      
 春コンシーズンが始まりました。今年はJIDX-CWが最初の参加になりますが、事前準備が全くできない状態で今日を迎えてしまいました。おまけに昨日は親睦会で少々飲み過ぎ、午前中に二度寝をこいてしまうといった体たらく 午後になって漸く準備開始です。

 まずは軒下で踏ん張っているステルス君を見ると、15m用のヒゲが無くなっています 数日前の強風に持って行かれたのか・・・と思って足下を見たら、上手いことベランダ内に落ちていました。



 左のネジの直ぐ下で口を開けている圧着端子に40cm程のウレタン線が繋がっている筈なんですが、根元から切れてしまいました。一頻りサビ取りをしつつ元通りに戻すのに10分少々の補修。SWRはバンド内で1.1程度と、特に問題なく復活。
 この補修をきっかけにコネクタ周りも錆びていないか確認すると、Mコネがやはりかなり黒ずんでました。そこで、中継の同軸とTYPE-Ⅲ(自作アンテナカップラ)のコネクタ部をお掃除。



 ざっとこんな感じに復活・・・新品同様でしょ この手の磨きもんは全て「ピカール」にお任せ・・・コネクタの後ろにちょっぴり写っています。

 さぁ、16時開始に間に合いました。15mはサイクル24の名残りでいきなりZONE16からスタートし、ZONE15 (Sweden)まで届いたのには驚きましたがやはり局数は振るわず。10mにもきちんと顔を出しましたが、流石に10mでEUは聞こえませんでした。20mにも序でに顔を出してから夕闇を待って釣竿君を19時前にセッティング・・・密かに期待の40mで西海岸とロシアのこっち側を攻めるわけですが、どうも局数が伸び悩み。常連局の信号強度からCONDXはまずまずのような気がするんで、勝手に「参加局数が少ない」と類推しています。

 残り時間もノンビリ気長にやろうとは思いますが、ちょっと飽きてしまったのも事実・・・というわけで、ブログ書きに寄り道した次第

WW DX CW マジ⇒プチ参戦記

2015-11-30      
 副題:既に限界を感じている今の設備@QRP・・・それでも、発見はあるのです

 今年のWW DX CW参戦は、例によって「フル参戦」を図らんと画策し、「月曜日に有休使わせないと、嵐を呼ぶぜ」的なオーラを出しつつ、例年に無く忙しい中、マンマと有休を獲得しました。が、そもそも直前の記事に書いたように、コンテストばかりを楽しもうとまでは考えておらず、企画中の「小物製作」に絡む回路シミュレーションをやりたい部分もあって、豪華三連休を獲得したわけです・・・というのは兎も角、このコンテスト参戦には、そこそこやる気を持って挑むつもりでした。つもり・・・ということは、聡明な読者(えっ、読者)の方々にはお判りかも知れませんが、思った通りにはいかなかったということですね

 このコンテストの開始は日本時間で9時になりますが、起きたら9時7分・・・もう、この時点で躓いてしまっていますが、前日に15mにチューニングしたステルス君(我が、ベランダ軒下ダイポール)はきちんと機能しているよう。早速、西海岸をサクッとGet・・・なんですが、SSNが50程度、かつ我が設備的にNoisyな状況では、そうそうQSOは捗りません。やはりSSN低下を主因として、これからさらに下降するであろうハイバンドのCONDXは、QRPerにとっては辛い状況であることを目の当たりにしました
 その後の数時間は、そこそこ入感している南太平洋、さらに近年活況のBYを呼びつつ過ごしたものの飽きてしまい、先に記した回路シミュレーションの興じてしまいました。陽が沈みかける頃にはEU方面を期待しましたが、「聞こえる≠QSOできる」をまざまざと知る結果・・・すかさず、薄暮の中、釣竿君をセットして早めに40mへ。

 40mの初っ端は、08:57UのW6某。毎度、弱い信号を拾ってくれて、感謝、感謝・・・なんですが、どういうわけか、あまり西海岸は強くなく、3年程前に「西海岸なんて、雑魚よ雑魚」と言い放ってしまった自分が恨めしい感じに それでも暫く聞いていると、徐々に西海岸の信号が上がってきて、より容易く振り向いてくれるようになりました。結局、JSTで19時から21時辺りがイイ感じなんでしょうか、18時台は「未だ早い」と整理した方が良さそう・・・って、普段頻繁にオンエアしないと本当のところは謎ですが、この「殆ど冬」に近いシーズンの西海岸攻略ではこんな時間感覚なのかも知れません。
 22時頃まで西海岸と戦っていましたが、この後の時間帯は言わば「中だるみ」になりました。これは毎度のDXコンテストで感じることで、40mは「交信局同士が夜間」にしかDX伝搬はありません(薄明や薄暮は、グレーゾーンというまた別個のDXチャンスではありますが)から、丁度「夜間帯ど真ん中」になると地理的には「WもEUも並」のような状態になり、QRPにとっては詰まらない時間になってしまうようです。ここを上手く「仮眠タイム」に使えるか否かが課題になりそうですね。

 さて、初日のEUタイム@40m・・・これは全く振るわず 03時起床で頑張りましたが、05時過ぎにZONE15に何とか拾って貰いボウズは免れたものの、何とも悲惨な結果となりました。

 少し仮眠を取り、15mにカムバックしたのが10時過ぎ。前日に取りこぼしているWと太平洋各局を順に呼び出すものの、惰性でやっているような体たらく 10mもぱっとせず、かといって20mも特段のことは無く、結局「夕刻待ち」としながら、またしても回路シミュレーションやデータシートを眺めて過ごしました。その上、待ちに待ったハイバンド@夕刻でも我が弱々電波はEUまでは届いてくれませんでした。

 流石に11月ギリギリの開催とあって、薄暮は早くやってきます。そして、ハイバンドの惨憺たる様子から残るは40mしかありませんから、ちょっとフライング気味に17時15分くらいにはもう、釣竿君をセットアップしました。おまけに、千葉コンで使ったカウンターポイズの内、10m×2本、20m×1本のビニール線を無造作にベランダに投げて、気持ちだけでも「グランド環境の向上」に努めました。

 40mのワッチを始めると、西海岸はまだまだ弱い中、聞き慣れないプリフィックスが聞こえてきます。アルゼンチン、ブラジル、パラグアイ・・・なるほど、この時間帯は南米がピークの時間帯のよう。早速、とりわけ強く入感(プリ有りでS9+10dBほど)していたLUをGet 今年も「南米スタンプラリー」をコンプリッ それも、あまりストレス無くQSOできましたから、その他南米各局を見つけては呼び倒し・・・でも、結局この1局のみで南米はクローズしていきました。
 その後、毎回なかなか埋まらないZONE25をGetしたりマレーシアともQSOできたりと、QRP所以の醍醐味を少し味わっていると、出し抜けにフィンランドが入感。それほど強くなかった(ピークでS9、QSBが結構あった)ものの、ほぼ1発コピー。実は過去のコンテストでも、この「出し抜けOH」は経験しており、19時前後にはこの方面へのパスがあることを再確認。相変わらず不勉強で「一体どの方向から入感しているのか」が解らないんですが(まさかのロングパス)、5W程度で北極の方まで飛んでいく電波・・・正に無線の不思議を味わうことができました。その後、久方振りのZONE5がピークS9で聞こえてきていました(QSOならず・・・)から、まぁCONDXはまずまずだったのかも知れません。

 22時前には仮眠を取ろうと一旦リグの電源を切りました。ところが、小一時間トロトロと寝たところでどういう訳か目が冴えてしまい、またしても回路シミュレーション他・・・に興じ、結局0時半過ぎに復帰。その後はEUの信号浮上を待ちつつ、5時半に納竿するまでの間に8QSOほど増量できたものの、やはり非常に厳しいQSO・・・無論、厳しいのは相手局なんですが、昨年並みの結果に終始。納竿前にアンテナのデータを取り直し、15mのセットアップに戻したものの、起きたら10時半・・・既にコンテストは終了していました。総計78QSO。

 今回の参戦での収穫は、何と言っても40mの挙動の理解が深まったことです。南米は日没直後で既にピークに差し掛かっていることが解りましたから、夕刻の出竿は兎に角早めの方がよさそう。また、19時辺りにOHと交信できることも実証できましたかから、この辺りも意識しておきたいと思います。
 一方で、朝方のEU方面は現設備の限界を示した格好かと思います。「プリ無し、ATTをONでS6以上ならQSOの可能性有り」という今の入感強度の目安については今回のコンテストでも検証できましたが、この「S6を超える信号」は滅多に無く、この点の改善についてのアイディアがあまり思い浮かばないのが現状・・・それでも、もう少しアンテナまわりを何とか改善できないかが今後の課題です。

 そして、まだ皆目分からないのが「40mのCONDXの善し悪し」です。果たして、このコンテストの2日間、40mのCONDXは良かったのか悪かったのか・・・奇特なOMさん、教えて頂けないでしょうかねぇ 他力本願が無理なら、来年辺りは「40mオンリーで寝ずの参戦」を経験してみてもいいかも知れませんね

 さぁ、これもネタ切れとなって久しい「記念スナップ」・・・今回はこいつです。



 何の変哲も無いLEDライトです。自在クリップが付いているため、野外運用の夜間(千葉コンの撤収時には欠かせません)に身に付けたり、ベランダの夜間作業に使ったりと、非常に重宝します。今回は、無造作に投げたカウンターポイズの撤収を忘れていたのに先ほど気づき、真っ暗けとなったベランダを照らすのに使いました。洗濯ヒモに簡単に吊すことができ、単4×2で十分以上に明るくて安心です。

 国内コンテストもそうですが、40mの面白さに填まってしまいつつあるコンテスト・エントリー・・・来年までにはもう少し「40mのアンテナまわりの拡充」をして、このコンテストにも挑みたいと思います。

JIDX-CWのまとめというよりも・・・RBNで悪戯実験

2015-04-13      
 今年のJIDX-CWの参戦記は直前記事で既に粗方書いてしまった形になりました。予想通り、2日目の夕刻には15mでEUが開けてきて、いきなり強烈なZONE15(ES:Estonia)とQSO成立した後は、OHやSM、SPなどの「ZONE15軍団」・・・バルト海を中心とした1000Km程の範囲にある国々がスポッティに入感していましたがQSOには至らず。日没後は釣竿君をセットして前日に拾い残した40mの数局とQSOしましたが、20時過ぎには睡魔に勝てず一旦納竿し、そのまま終了時刻を迎えるという体たらく

 これは参戦前に予想していたことですが、やはりSSNの低下と共に「QRPでも楽しめるハイバンド」という部分はそろそろ終焉となり、「ローバンドで夜中に頑張る」というスタイルへの転換が必要になってきたようです。こうなると、今いま少しはDX交信可能な40mのCONDX如何で面白かったり面白くなかったりするわけですね。そして、まだまだ少ない経験ですが、今回のJIDXでは40mのCONDXが良かったとはあまり思えず、まぁ総じて「面白くなかった」という感じでしょうか

 ただ、今回のコンテストにも全く収穫が無かったわけではありません

 昨年のJIDX-CWでちょっとおふざけでCQを出したら、米国から2局も呼ばれ、おまけに「Reverse Beacon Network」に自分の電波が米国でも拾われていたという経験をしました。これに味を占め、今年も不埒なCQを・・・何とUAに呼ばれました そして、コンテスト終了後にRBNを覗いてみると・・・



 今回もマンマと(って、おい)米国まで届いている証明ができたわけですが、去年のスナップショットと同じ受信局(N7TR)で拾われていることに気付きました。そして、注目すべきはSN比・・・昨年は14dBだったのが今年は6dBという風に読み取れます。
 このことは勿論、電離層や電波伝搬の具合だけをピュアに示したものではありませんが、もしN7TR局の受信設備的な条件が変わっていなければ、「少なくとも今年は、8dBほど弱かった」と言えるわけです。これはかなり大きな差・・・拾って貰えるか否かの差にはなりそうですね。このRBNの悪戯実験・・・コンテストの折には、少しマメに続けてみようと思います。

 さぁ、お次はALL JA、そしてWW WPXにAll Asianと、大きなコンテストが続きます。来週末は季節外れの大掃除・・・ALL JAも設備的な部分はこのまま突入の可能性大ですが、気合いを入れ直して臨みたいと思います
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どよよん無線技士

Author :どよよん無線技士
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アパマンというハンデにさらにQRPまで課し、失敗連続のヘッポコリグや周辺機器の製作・・・趣味というより「荒行」か!?

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