VDSL-I対策 その3(未了)
2012-11-04
今日は午前中からベランダと自分の部屋を行ったり来たりの運動をしました。さっきお風呂に入る時、「背伸びの運動」が多かったからかふくらはぎがパンパン・・・運動不足が露呈しました
未了・・・というか、結果が見えていないんで暫く様子見の部分を含めていますが、昨日の予告通りVDSL-Iの対策を見直しました。外回りの中間CMFの見直しと、室内に入ってからシャックまでの同軸のどこにどの程度の対策をすればいいかを、ミエちゃん片手にあれこれ試行錯誤したわけです。
既に「対策その2」で15mはクリアしており(ってか、15mでは起きなくなったっぽい)、今日の対策は専ら12m/10mになるわけですが、全体構成が変わるため、15mを含めた3バンドについて要所要所の高周波電圧を測り記録することにしました。

結果的には外回りのコアの換装が主体であり、シャック手前にLF-130×2回巻きを追加した(赤の部分)のと、リグ直後のCMFコアを1つ換装しました。特に外回りについては、壁沿いにケーブルを固定しましたので、そう言う意味では随分様子が変わったかも知れません。
今後の目安とするべく、上記の番号に従って測った電圧を表にまとめておきます(単位はV)。
今日の目標値は、とりあえず「室内で0.2Vまでいっていないこと」を条件にしました。ただ、ミエちゃんの挿入部分はかなりクリティカルで、実際数cmの違いで検出電圧はかなり変わりますから、見逃し(室内で0.2Vを超えている箇所)があるかも知れませんが、何れにしろサッシ付近に設置したCMFは一定以上の効果があることは明らかであり、ここから外側(ベランダ側)の挙動と内側(室内)の挙動は別議論になりそうです。
特に作業中に感じたのは、CMF代わりに入れるコアの位置でストレスが掛かる部位が動き回る感じで、丁度空気が抜けかけた風船の一部を押すと余所が膨らむ・・・といった感じです。コアを数十cm間隔で入れるというのも、意味がある場合(ストレスが比較的分散する)とそうでない場合(あるポイントの高周波電圧が異常に上がってしまう)がありましたので、本当に闇雲に入れるのは意味がない、或いは逆効果だと言うことも改めて理解しました。
10mはやはり他のバンドと随分違うことは一目瞭然であり、⑥,⑦の輻射はアンテナ直下の1/5-1/7程度・・・これは少し大きい気がしますね。
さて、高周波電流・・・コモン電流という風に言い方を変えようかと思うのですが、プローブのコアの周波数特性があるためどうしようかと思案し、丁度クラニシ君のHFハイバンドの出力が比較的どのバンドも同じ(-3dBm≒0.5mW@50Ω)であることから、ワンターンのコイルでこれを測って換算しようと考えました。

結果は以下の通り。
☆ 15m:0.032V、12m:0.019V、10m:0.033V
12mの感度がガタッと落ちていますね。これを考慮に入れないと正確な値が出ませんが、よく考えてみると、検波ダイオードの小電力検波(非線形)の部分で換算してもあんまり意味が無く、やはりきちんと知りたいなら校正すべきですね・・・。
ただ、0.5mWが上の値だとしてもし線形で考えるなら、0.1Vも検出すればそれこそ「mW送信機」があるようなものですから、やはり室内の検出電圧値は高めだと認識するべきでしょうねぇ
出力電力に不似合いなコモン電流が発生しているのは何とも気持ちが悪いものです。「思いつきの箱」にも書きましたが、フロートバランの成せる技かも・・・この辺りも大いに疑ってみる必要がありそうですが、この秋のDXシーズンはこれで乗り切っちゃおうかと思います。

未了・・・というか、結果が見えていないんで暫く様子見の部分を含めていますが、昨日の予告通りVDSL-Iの対策を見直しました。外回りの中間CMFの見直しと、室内に入ってからシャックまでの同軸のどこにどの程度の対策をすればいいかを、ミエちゃん片手にあれこれ試行錯誤したわけです。
既に「対策その2」で15mはクリアしており(ってか、15mでは起きなくなったっぽい)、今日の対策は専ら12m/10mになるわけですが、全体構成が変わるため、15mを含めた3バンドについて要所要所の高周波電圧を測り記録することにしました。

結果的には外回りのコアの換装が主体であり、シャック手前にLF-130×2回巻きを追加した(赤の部分)のと、リグ直後のCMFコアを1つ換装しました。特に外回りについては、壁沿いにケーブルを固定しましたので、そう言う意味では随分様子が変わったかも知れません。
今後の目安とするべく、上記の番号に従って測った電圧を表にまとめておきます(単位はV)。
バンド | ① | ② | ③ | ④ | ⑤ | ⑥ | ⑦ | ⑧ |
15m | 1.73 | 1.16 | 0.09 | 0.05 | 0.004 | 0.001 | 0.001 | 0.000 |
12m | 1.55 | 0.53 | 0.82 | 0.02 | 0.003 | 0.040 | 0.050 | 0.030 |
10m | 0.9 | 0.24 | 0.9 | 0.12 | 0.020 | 0.180 | 0.130 | 0.060 |
今日の目標値は、とりあえず「室内で0.2Vまでいっていないこと」を条件にしました。ただ、ミエちゃんの挿入部分はかなりクリティカルで、実際数cmの違いで検出電圧はかなり変わりますから、見逃し(室内で0.2Vを超えている箇所)があるかも知れませんが、何れにしろサッシ付近に設置したCMFは一定以上の効果があることは明らかであり、ここから外側(ベランダ側)の挙動と内側(室内)の挙動は別議論になりそうです。
特に作業中に感じたのは、CMF代わりに入れるコアの位置でストレスが掛かる部位が動き回る感じで、丁度空気が抜けかけた風船の一部を押すと余所が膨らむ・・・といった感じです。コアを数十cm間隔で入れるというのも、意味がある場合(ストレスが比較的分散する)とそうでない場合(あるポイントの高周波電圧が異常に上がってしまう)がありましたので、本当に闇雲に入れるのは意味がない、或いは逆効果だと言うことも改めて理解しました。
10mはやはり他のバンドと随分違うことは一目瞭然であり、⑥,⑦の輻射はアンテナ直下の1/5-1/7程度・・・これは少し大きい気がしますね。
さて、高周波電流・・・コモン電流という風に言い方を変えようかと思うのですが、プローブのコアの周波数特性があるためどうしようかと思案し、丁度クラニシ君のHFハイバンドの出力が比較的どのバンドも同じ(-3dBm≒0.5mW@50Ω)であることから、ワンターンのコイルでこれを測って換算しようと考えました。

結果は以下の通り。
☆ 15m:0.032V、12m:0.019V、10m:0.033V
12mの感度がガタッと落ちていますね。これを考慮に入れないと正確な値が出ませんが、よく考えてみると、検波ダイオードの小電力検波(非線形)の部分で換算してもあんまり意味が無く、やはりきちんと知りたいなら校正すべきですね・・・。
ただ、0.5mWが上の値だとしてもし線形で考えるなら、0.1Vも検出すればそれこそ「mW送信機」があるようなものですから、やはり室内の検出電圧値は高めだと認識するべきでしょうねぇ

出力電力に不似合いなコモン電流が発生しているのは何とも気持ちが悪いものです。「思いつきの箱」にも書きましたが、フロートバランの成せる技かも・・・この辺りも大いに疑ってみる必要がありそうですが、この秋のDXシーズンはこれで乗り切っちゃおうかと思います。
VDSL-I対策 その3'
2012-11-03
アンテナ直下のCMFが芳しくないものと当たりを付け、FT140-43×2連(3D2Wの7回巻きと6回巻き)のものと換装しました。

ざっと探ってみると、そもそも問題の出ていない15mはあまり変わらず、問題が顕在化していた10mの室内引き込み口辺りが約半分まで抑制されたのですが、逆に12mが上昇してしまいました
挙げ句、この実験中に12mでVDSL-I発生・・・。再現性は相変わらずで、「こうすると出る」という部分がありません。再度、VDSLモデム側の各所の高周波電圧を測ってもほぼ「オール0」で変化無く、そろそろ策が尽きてきた気がします
明日は、自分以外が全員お出かけでネット障害の迷惑は掛かりませんから、きちんとした測定データを取りつつもう少し追い込んでみて、ダメならモデム本体に処置しよう(金属のかごに入れてしまおう)と思います。今日もピーカンですが、予報では明日も晴れ・・・ますます好都合です。果たして、明日のブログの題名に「その3(了)」と付けられるか・・・。
ちなみに、このCMF換装の恩恵は別の所に現れていて、10mのSWRが結構改善しました。リグのところで1.4⇒1.1・・・何となく、漸く10mがDPとして動き出したかな

ざっと探ってみると、そもそも問題の出ていない15mはあまり変わらず、問題が顕在化していた10mの室内引き込み口辺りが約半分まで抑制されたのですが、逆に12mが上昇してしまいました


明日は、自分以外が全員お出かけでネット障害の迷惑は掛かりませんから、きちんとした測定データを取りつつもう少し追い込んでみて、ダメならモデム本体に処置しよう(金属のかごに入れてしまおう)と思います。今日もピーカンですが、予報では明日も晴れ・・・ますます好都合です。果たして、明日のブログの題名に「その3(了)」と付けられるか・・・。
ちなみに、このCMF換装の恩恵は別の所に現れていて、10mのSWRが結構改善しました。リグのところで1.4⇒1.1・・・何となく、漸く10mがDPとして動き出したかな

シースルーCMFはイマイチ!?
2012-10-24
結局、LF-130Bの3回巻き×4連は明らかに低い方が良くなってしまうため、2回巻き×4連+LF-120B×2個 2回巻き×2連+2回巻き×単連という変則に落ち着きました。これもスペアナアダプタあってのことですが、さらに「FLAT」という機能を使うともっと綺麗に特性が見られることが判り、分解する前の3回巻きの奴と、新たに作った2回巻きの特性を調べました。


3mちょっとの同軸がついているのと、CMFの反対側にLF-190B×4回巻きのパッチンコアが1つ入っていますが、測定条件は同じです。ただ、やはり15MHz付近までしかフィットポイントを持ち上げられず、ちょっとがっかり
・・・でも、明らかに違いがありますね。
早速、新しい方を敷設して各所の高周波電圧測定をしたのですが、ベランダの引き込み口の手前(ベランダ側)の測定結果が0.4V⇒0.2Vになったものの、居間に入った辺りの挙動は相変わらずで、勿論リグ周辺も変わらず(50mVくらい)。
そして、10mで送信していたら結局ネット切れ発生
・・・何だか疲れてしまいましたよ・・・。
アンテナのマッチングボックスの直下にミエちゃんを付けて測定すると、15mも10mもあまり変わらないんです(1.5V程度)が、15mは今日作ったCMFの直後・・・つまりアンテナから見て最初の「関所」を越えたところで0.2V程度まで落ちるのが、10mでは0.45V・・・やはり、上記の特性通りの結果に終始します。
その後、15mはサッシ横のCMF・・・つまり2番目の関所が殆ど通過できず、室内に入ったところで既に50mV程度、天井に吊したパッチン×2の関所で完全シャットダウン。
一方の10mは元気よく関所越えを敢行し、室内に入った時点でも0.2V程度あり、パッチンCMFの丁度中間など、要所要所で0.2V程度の高周波が検出できます。波長の差なんでしょうね。
ちなみに天井に吊したパッチンコア(LF-190B×4回巻き)ですが、これは透磁率が低いことから高い周波数の減衰量が結構イケていて、10m付近で「1つで-25dB」という風にスペアナでは測定できます。室内の関所もそこそこイイ感じなのに、どうも上手くいきません。
明日は会社のイベントがあって早帰り可能。道中思案しつつ、何か思いついたら秋葉に寄ってこようと思います。
※ 2012/10/25 最終的に、変更したのを忘れてました・・・。修正しておきます。


3mちょっとの同軸がついているのと、CMFの反対側にLF-190B×4回巻きのパッチンコアが1つ入っていますが、測定条件は同じです。ただ、やはり15MHz付近までしかフィットポイントを持ち上げられず、ちょっとがっかり

早速、新しい方を敷設して各所の高周波電圧測定をしたのですが、ベランダの引き込み口の手前(ベランダ側)の測定結果が0.4V⇒0.2Vになったものの、居間に入った辺りの挙動は相変わらずで、勿論リグ周辺も変わらず(50mVくらい)。
そして、10mで送信していたら結局ネット切れ発生

アンテナのマッチングボックスの直下にミエちゃんを付けて測定すると、15mも10mもあまり変わらないんです(1.5V程度)が、15mは今日作ったCMFの直後・・・つまりアンテナから見て最初の「関所」を越えたところで0.2V程度まで落ちるのが、10mでは0.45V・・・やはり、上記の特性通りの結果に終始します。
その後、15mはサッシ横のCMF・・・つまり2番目の関所が殆ど通過できず、室内に入ったところで既に50mV程度、天井に吊したパッチン×2の関所で完全シャットダウン。
一方の10mは元気よく関所越えを敢行し、室内に入った時点でも0.2V程度あり、パッチンCMFの丁度中間など、要所要所で0.2V程度の高周波が検出できます。波長の差なんでしょうね。
ちなみに天井に吊したパッチンコア(LF-190B×4回巻き)ですが、これは透磁率が低いことから高い周波数の減衰量が結構イケていて、10m付近で「1つで-25dB」という風にスペアナでは測定できます。室内の関所もそこそこイイ感じなのに、どうも上手くいきません。
明日は会社のイベントがあって早帰り可能。道中思案しつつ、何か思いついたら秋葉に寄ってこようと思います。
※ 2012/10/25 最終的に、変更したのを忘れてました・・・。修正しておきます。
VDSL-I対策 その2
2012-10-21
今日の課題を解決すべく、午後からちょい本気で「モンスター退治」・・・ハイバンドのVDSL-I対策を行いました。午前中の予備実験である程度読めてきたため、「当てずっぽうではないそこそこの対策」です。
まず室内の同軸・・・リグの直ぐ横の天井に向かっての立ち上げ部分と居間を走っている部分は結構な長さがあって、ここに処置をすることによって「二次輻射」を軽減するというのが今回の処置のポイントです。
LF-190Bを居間に取り付けました。室内の同軸換装が面倒だったことと、これでモンスター退治が終わるかどうかよく判らなかったため、居間の同軸の引き回しを細工して(居間を斜めに横切らせる・・・絵図はこの後に貼ります)長さ的な余裕を作ってコア巻きしました。都合4回巻きですから、ざっとインピーダンスは15倍程度にはなるかな・・・という感じで、問題の28MHzで1KΩ程度のインピーダンスは稼げそうです。ひとまずこれを2個取り付けました。
室内に2個取り付けて測定です。リグの直ぐ近くでは、取り付け前には1V前後の高周波電圧が測定されていましたが、この処置で0.15V・・・150mVまで低下。さらに、「コア圧着」(タイラップで強く締めつける)をケースの上から施したら50mVに
これに気をよくして、CONDXが良かったことから15-10mのあちこちでQSOしたり、たまにミエちゃんで「ここは、どないだ
」などと測定したりして、夕暮れ時に「さぁ、閉局」と思った矢先、娘が「また落ちたよ・・・」と言いに来ました
ミエちゃんのあちこち測定では軒並み50mV以下となっており、いくら何でもなぁ・・・と思って、再度サッシ傍のCMFのアンテナ側で測ると1.4V・・・そうか、結局コモンモードのストレスが室外だけに追いやられたんだなぁ・・・と、例の「エレメントと平行」な同軸ケーブル部分にLF-190B×4回巻きを挿入したところ、この辺りの挙動が非常に大人しくなり、結果的にリグの袂で40mV程度となりました
電波が窓から入ってくる・・・と考えるのはナンセンスかも知れませんが、サッシの開け閉めに必要な「可動できる余裕」を持たせた同軸ケーブルは、丁度サッシ左側のガラスの外にブランと1mほどぶら下がっています。遮蔽物はガラスのみ。この部分の高周波電圧がこの処置で1V程度⇒40mVという激減っぷりとなりましたので、とりあえず「対策その2」はここまでとしました。
思えば、あちこちで検出された1V超の電圧が1/20程度(凡そ50mV以下)にはなったわけで、全体的な対策としては良い感じで進んでいます。15mに至っては、リグ近辺では検出できないほどにまで落ちましたので、何とかこの辺りで落ち着いてくれるとなぁ・・・。
まず室内の同軸・・・リグの直ぐ横の天井に向かっての立ち上げ部分と居間を走っている部分は結構な長さがあって、ここに処置をすることによって「二次輻射」を軽減するというのが今回の処置のポイントです。

LF-190Bを居間に取り付けました。室内の同軸換装が面倒だったことと、これでモンスター退治が終わるかどうかよく判らなかったため、居間の同軸の引き回しを細工して(居間を斜めに横切らせる・・・絵図はこの後に貼ります)長さ的な余裕を作ってコア巻きしました。都合4回巻きですから、ざっとインピーダンスは15倍程度にはなるかな・・・という感じで、問題の28MHzで1KΩ程度のインピーダンスは稼げそうです。ひとまずこれを2個取り付けました。

室内に2個取り付けて測定です。リグの直ぐ近くでは、取り付け前には1V前後の高周波電圧が測定されていましたが、この処置で0.15V・・・150mVまで低下。さらに、「コア圧着」(タイラップで強く締めつける)をケースの上から施したら50mVに

これに気をよくして、CONDXが良かったことから15-10mのあちこちでQSOしたり、たまにミエちゃんで「ここは、どないだ


ミエちゃんのあちこち測定では軒並み50mV以下となっており、いくら何でもなぁ・・・と思って、再度サッシ傍のCMFのアンテナ側で測ると1.4V・・・そうか、結局コモンモードのストレスが室外だけに追いやられたんだなぁ・・・と、例の「エレメントと平行」な同軸ケーブル部分にLF-190B×4回巻きを挿入したところ、この辺りの挙動が非常に大人しくなり、結果的にリグの袂で40mV程度となりました

電波が窓から入ってくる・・・と考えるのはナンセンスかも知れませんが、サッシの開け閉めに必要な「可動できる余裕」を持たせた同軸ケーブルは、丁度サッシ左側のガラスの外にブランと1mほどぶら下がっています。遮蔽物はガラスのみ。この部分の高周波電圧がこの処置で1V程度⇒40mVという激減っぷりとなりましたので、とりあえず「対策その2」はここまでとしました。
思えば、あちこちで検出された1V超の電圧が1/20程度(凡そ50mV以下)にはなったわけで、全体的な対策としては良い感じで進んでいます。15mに至っては、リグ近辺では検出できないほどにまで落ちましたので、何とかこの辺りで落ち着いてくれるとなぁ・・・。
予想、外れる・・・
2012-10-21
秋・冬の競馬シーズンになりました。就職して直ぐに先輩の誘いで買った初めての馬券が当たってから、若い内は結構競馬場や場外馬券場に通い、時に勝つことはあるもののやはり「カイバ代」を支払うばかり・・・。やがてネット購入できるようになると逆にあまり購入しなくなり、今では年に数回、いわゆる「GⅠレース」をちょこっと買いしてTV観戦しています。昨年の暮れには、まんまと有馬記念を取って「にわか金持ち」になりましたが、まぁ総じて予想は外れます
競馬談義はさておき、朝起きた10mのインターフェア・・・昨日の処置をあざ笑うが如く10mに現れしこのモンスター退治が、とりあえず今日の課題になりました。仮に完全退治できずとも、その尻尾くらいはちょん切っておきたいなぁ・・・というわけで、アンテナエレメントとの物理的な位置関係から、ベランダからの引き込み部分の同軸の外被部分をピックアップ箇所と疑い、ミエちゃんを味方に試行錯誤大作戦也

まずは①・・・の前に、サッシのところにあるCMF直前にミエちゃんを装着して実測。10mでも15mに近い1V超・・・1.4V程度という測定結果になりました。そこで、エレメントと平行の同軸部分にパッチンコアを適当に挿入して実測。これでは数十mV~百mV程度の変化しか起きないものの、まぁここに高周波が乗っていることは明らかです。そこで、一旦パッチンコアを外して②へ進みます。
②では、コンテスト参加時に使う5mほどの同軸を接続して「床迂回」・・・つまり、アンテナの方から横に伸びている同軸をベランダの床に垂らし、サッシのところで持ち上げてCMFに接続しました。こうすることにより「同じ高さで平行する部分」が殆ど無くなります。
さぁ、この実験結果は予想からすれば「激減」のはず・・・ところが、ミエちゃんの表示は同じく1.4Vくらい
まさに勝負レースで1番人気に大枚を掛けて外れたような有様です。これは困った・・・と暫し考えるに、アンテナ直下のCMFの効果についてはちょっと疑問が生じました。勿論、15mではきちんとした効果が見えたわけですから取っ払う必要はないのでしょうが、造作が大きい割に効果が少なかったのか
ここで立ち止まっていても仕方がないと気を取り直し、次なる策を考えました。
ベランダの同軸にはタップリと余計な高周波が乗っかっているわけですから、サッシの傍のCMFには頑張って貰わなければ困るわけですが、このCMFの前後で1.4V⇒0.7V程度と、まぁ半減するのが精一杯のようです。このCMFについては製作例も多いことから作りっぱなしだったのですが、そもそもどの程度の減衰を期待していいのかが解っていません。
そこで、コア材としてチョイスしたFT114-43の買い置きを使って「ナンチャッテインピーダンス測定」をしたところ、1ターン@21MHzで22Ω程度と測定されました。今回問題発生した10m、28MHzでもさほど変わらず・・・。そこで、これを基準に12回巻き・・・144倍のインピーダンス(理論値)を導くと3KΩちょいとなります。8割くらいに落ちたとしても2KΩ以上にはなりますから、そこそこ期待して良いはず・・・。結局合点がいかないことから、急造でこのコアにW1JR巻き×12回したCMF(サッシの傍のCMFと同じ)を作りました(③)。

これを、サッシ傍のCMFと換装したところ、ほぼ同じ効果・・・つまり、このCMF前後で1.4V⇒0.8V程度となりました。さらに10回巻きに解いて実験。若干効果が落ちるものの同じく0.8V台となったことから、このタイプのCMFの効き目としては別におかしくないのでしょうね・・・というわけで、続いて④へ。
④は、このCMFを取っ払ってしまうと、影響範囲がどの程度広がるんだろう・・・というちょっと後戻りの実験です。すると、リグ近くの検出電圧が1.4V程度まで上昇しましたから、やはりある程度の抑止能力はあることが証明されました。ここも15m・・・21MHzにとっては「砦」の一つですから、付けておくことにしました。
ここまでくると、被疑箇所は室内に移ります。リグからサッシまでの間でストレスを生じたコモンモードが飛び出し、VDSLモデムに飛び込んでいる・・・と考えるのが良さそうです。そこで、居間の同軸を緩めて②で使った同軸をつなぎ、その同軸にパッチンコア「LF-190B×4回巻き」でCMFを構成してみました(⑤の位置辺りにCMFを構成)。すると、リグ近辺で1.2V程度あった高周波電圧が0.2V程度に激減
まぁ、考えてみれば室内にCMFが一つ増えたわけですから、その分の効果は期待できたわけですが、ここまで下がるとは
何れにしろ、予想は大外れ・・・というか、エレメントとの平行部分が電波を拾っているばかりではなく、逆にあれこれ取り付けたCMF間でストレスとなったコモンモードが輻射された・・・まぁざっとこれが「モンスターの正体」のようですね。

競馬談義はさておき、朝起きた10mのインターフェア・・・昨日の処置をあざ笑うが如く10mに現れしこのモンスター退治が、とりあえず今日の課題になりました。仮に完全退治できずとも、その尻尾くらいはちょん切っておきたいなぁ・・・というわけで、アンテナエレメントとの物理的な位置関係から、ベランダからの引き込み部分の同軸の外被部分をピックアップ箇所と疑い、ミエちゃんを味方に試行錯誤大作戦也


まずは①・・・の前に、サッシのところにあるCMF直前にミエちゃんを装着して実測。10mでも15mに近い1V超・・・1.4V程度という測定結果になりました。そこで、エレメントと平行の同軸部分にパッチンコアを適当に挿入して実測。これでは数十mV~百mV程度の変化しか起きないものの、まぁここに高周波が乗っていることは明らかです。そこで、一旦パッチンコアを外して②へ進みます。
②では、コンテスト参加時に使う5mほどの同軸を接続して「床迂回」・・・つまり、アンテナの方から横に伸びている同軸をベランダの床に垂らし、サッシのところで持ち上げてCMFに接続しました。こうすることにより「同じ高さで平行する部分」が殆ど無くなります。
さぁ、この実験結果は予想からすれば「激減」のはず・・・ところが、ミエちゃんの表示は同じく1.4Vくらい


ここで立ち止まっていても仕方がないと気を取り直し、次なる策を考えました。
ベランダの同軸にはタップリと余計な高周波が乗っかっているわけですから、サッシの傍のCMFには頑張って貰わなければ困るわけですが、このCMFの前後で1.4V⇒0.7V程度と、まぁ半減するのが精一杯のようです。このCMFについては製作例も多いことから作りっぱなしだったのですが、そもそもどの程度の減衰を期待していいのかが解っていません。
そこで、コア材としてチョイスしたFT114-43の買い置きを使って「ナンチャッテインピーダンス測定」をしたところ、1ターン@21MHzで22Ω程度と測定されました。今回問題発生した10m、28MHzでもさほど変わらず・・・。そこで、これを基準に12回巻き・・・144倍のインピーダンス(理論値)を導くと3KΩちょいとなります。8割くらいに落ちたとしても2KΩ以上にはなりますから、そこそこ期待して良いはず・・・。結局合点がいかないことから、急造でこのコアにW1JR巻き×12回したCMF(サッシの傍のCMFと同じ)を作りました(③)。

これを、サッシ傍のCMFと換装したところ、ほぼ同じ効果・・・つまり、このCMF前後で1.4V⇒0.8V程度となりました。さらに10回巻きに解いて実験。若干効果が落ちるものの同じく0.8V台となったことから、このタイプのCMFの効き目としては別におかしくないのでしょうね・・・というわけで、続いて④へ。
④は、このCMFを取っ払ってしまうと、影響範囲がどの程度広がるんだろう・・・というちょっと後戻りの実験です。すると、リグ近くの検出電圧が1.4V程度まで上昇しましたから、やはりある程度の抑止能力はあることが証明されました。ここも15m・・・21MHzにとっては「砦」の一つですから、付けておくことにしました。
ここまでくると、被疑箇所は室内に移ります。リグからサッシまでの間でストレスを生じたコモンモードが飛び出し、VDSLモデムに飛び込んでいる・・・と考えるのが良さそうです。そこで、居間の同軸を緩めて②で使った同軸をつなぎ、その同軸にパッチンコア「LF-190B×4回巻き」でCMFを構成してみました(⑤の位置辺りにCMFを構成)。すると、リグ近辺で1.2V程度あった高周波電圧が0.2V程度に激減


何れにしろ、予想は大外れ・・・というか、エレメントとの平行部分が電波を拾っているばかりではなく、逆にあれこれ取り付けたCMF間でストレスとなったコモンモードが輻射された・・・まぁざっとこれが「モンスターの正体」のようですね。
一発!とはならず・・・
2012-10-21
昨日は障害が顕在化した15mを中心に評価し、室内のあちこちの高周波電圧が低いことにご満悦・・・だったのですが、今朝10mのパイルに参加してT30PYを連呼している最中にネットが切れました・・・。T30PYはGetしたものの、ちょっとゲンナリ
そもそも10mは昨年の同軸引き回しの固定化以来最も顕著に障害が起こるバンドであり、ついつい15mの顕在化でそちらばかりを注目していましたが、漸く「大ボス登場」ってところでしょうか。
同軸を固定した頃は「VDSLモデムのLANケーブルが『アンテナ化』している」など、空想の域を出ずモンモンとしていました。ところが、ミエちゃん登場のお陰でどこでどの程度コモンモードがストレスを起こしているかが判るようになったため、個別に処置をして効果を
で確かめられますから心強い
どこかのホームページに、「トロ活のクランプ式の高周波電流計は発明と呼んでも良い」と絶賛されていましたが、確かに大変便利な、しかも簡単に製作できる測定治具です。
さて、この大ボスの正体ですが、やはりリグ周辺の高周波電圧が1V以上になるという代物で、12mの方が若干低い感じです。そういう意味では、当初の障害の傾向・・・つまり、高いバンドほど障害発生率が高いという傾向をそのまま引き摺っており、これはある程度予想の範囲。ただ、昨日入れた各所のCMFでは抑止できないわけです。もう一捻り必要・・・ということですね。
ベランダに立ってあれこれ考えた挙げ句、やはり原因の根本は以下のような比較的単純なからくりなのではないか・・・というところに到達しました。

ANTから室内への引き込みの過程で3m程度、アンテナのエレメントとほぼ同じ高さを同軸が「平行」に走っている部分があります。この平行部分、エレメントとの間隔(距離)が1m弱しかありませんから、まさに「同軸の外被が受信アンテナ」のような格好になっています。
アンテナ直後のCMFは、この余計な受信部分には効果を発揮できませんので、頼みの綱は室内引き込み部分のCMFですが、この前後での高周波電圧の差はあまりありません(といっても、前後で1.9V⇒1V・・・半減はしています)。一概に言えませんが、少なくともハイバンドの抑止はあまり上手くいっていないと考えるべきでしょう。ハイバンドに特化して考えると、フェライトコアへの巻き数が上手くないのかも知れません。
「同軸外被の受信アンテナ化」が真の原因だとすると、エレメントとの平行部分を極力少なくするように考える必要がありますが、引き込み口は1カ所しかありませんので、この部分の工夫にも限界があります。CMFの再確認や挿入位置、はたまたパッチンコアを上手く使って「受信アンテナ殺し」をするなど、ミエちゃんを頼りにちょっと試行錯誤が必要なようです。
昨日の記事の題名に「その1」と書いておいて良かったかな

そもそも10mは昨年の同軸引き回しの固定化以来最も顕著に障害が起こるバンドであり、ついつい15mの顕在化でそちらばかりを注目していましたが、漸く「大ボス登場」ってところでしょうか。
同軸を固定した頃は「VDSLモデムのLANケーブルが『アンテナ化』している」など、空想の域を出ずモンモンとしていました。ところが、ミエちゃん登場のお陰でどこでどの程度コモンモードがストレスを起こしているかが判るようになったため、個別に処置をして効果を


さて、この大ボスの正体ですが、やはりリグ周辺の高周波電圧が1V以上になるという代物で、12mの方が若干低い感じです。そういう意味では、当初の障害の傾向・・・つまり、高いバンドほど障害発生率が高いという傾向をそのまま引き摺っており、これはある程度予想の範囲。ただ、昨日入れた各所のCMFでは抑止できないわけです。もう一捻り必要・・・ということですね。
ベランダに立ってあれこれ考えた挙げ句、やはり原因の根本は以下のような比較的単純なからくりなのではないか・・・というところに到達しました。

ANTから室内への引き込みの過程で3m程度、アンテナのエレメントとほぼ同じ高さを同軸が「平行」に走っている部分があります。この平行部分、エレメントとの間隔(距離)が1m弱しかありませんから、まさに「同軸の外被が受信アンテナ」のような格好になっています。
アンテナ直後のCMFは、この余計な受信部分には効果を発揮できませんので、頼みの綱は室内引き込み部分のCMFですが、この前後での高周波電圧の差はあまりありません(といっても、前後で1.9V⇒1V・・・半減はしています)。一概に言えませんが、少なくともハイバンドの抑止はあまり上手くいっていないと考えるべきでしょう。ハイバンドに特化して考えると、フェライトコアへの巻き数が上手くないのかも知れません。
「同軸外被の受信アンテナ化」が真の原因だとすると、エレメントとの平行部分を極力少なくするように考える必要がありますが、引き込み口は1カ所しかありませんので、この部分の工夫にも限界があります。CMFの再確認や挿入位置、はたまたパッチンコアを上手く使って「受信アンテナ殺し」をするなど、ミエちゃんを頼りにちょっと試行錯誤が必要なようです。
昨日の記事の題名に「その1」と書いておいて良かったかな

VDSL-I対策 その1
2012-10-20
「ミエちゃん」のおかげで、インターフェア処置の効果が数値で計れるのは非常に便利です。これまで当てずっぽうに入れていたフィルタの場所、必要な量を客観的に見られることは非常に大きな収穫です。
一方で、たったの5Wでこの苦労・・・まぁ、インターフェアなんて所詮こんなもんなんでしょうが、そろそろ根治を目指したいとも思っています。
今日完成したCMFの敷設を含め、まずは第一弾の処置を実施しました。大前提として、ノイズアンテナ用の1.5D2Vは一旦撤去しました。最近ノイズが減っていることからMFJ-1025の出番も減ってきており、ひとまず送受信のケーブル対策を優先しようという魂胆です。

全体像は上記の通り。都合3カ所の処置を施しました。
今日作ったCMFはアンテナ直下ですが、この処置でサッシの辺り・・・次のフィルタ直前の高周波電圧が330mV⇒120mVまで落ちました。
さらにサッシのところに取り付けたCMF・・・「定番のW1JR巻きのCMF」ですが、これは非常に効果が高く、室内へのコモンモードの戻りがかなり軽減されます。アンテナ直下のCMFが無い状態で、室内の2.7mの同軸の窓側1m程度のところで400mV程度の高周波電圧が54mVまで軽減され、アンテナ直下のものとの併用で20mV程度となり、かなり小さな値になりました。
一方、リグ周りも上記の対策で大きく様子が変わり、リグの横の垂直に立ち上がっているケーブルからは1.0V前後の高周波電圧が観測できていたのが、10mV程度まで激減・・・対策以前は、戻ってきたコモンモード電流が丁度この辺りで癇癪を起こしていたのかも知れません。これを踏まえて、一番最後にリグ周りの対策です。

リグからSWRメータまでのジャンパには大昔に作ったナンチャッテCMF (FT140-43 に3D2Wを7回巻き)が入っていて、これはそのまま使っています。上記の測定時点でも、これはずっとくっついていたわけですが、これとは別に、SWRメータ手前にLF-190×4回巻き、LF-1302B×2回巻きを挿入しました。それほど大きな抑止インピーダンスにはならない(1.2KΩ程度)と思うのですが、室内に敷設済みのケーブル長さから、これ以上巻けない
しかし、この処置でリグの横の垂直に立ち上がっているケーブルの高周波電圧は、10mV程度⇒4mVまで低減。やはり意味はありそうですね。
要所要所の細かい確認は追々行うこととして、ひとまずこれで暫く運用してみようと思います。CONDXも随分上がってきていますから、これで解決だと嬉しい限りなんですが・・・。
一方で、たったの5Wでこの苦労・・・まぁ、インターフェアなんて所詮こんなもんなんでしょうが、そろそろ根治を目指したいとも思っています。
今日完成したCMFの敷設を含め、まずは第一弾の処置を実施しました。大前提として、ノイズアンテナ用の1.5D2Vは一旦撤去しました。最近ノイズが減っていることからMFJ-1025の出番も減ってきており、ひとまず送受信のケーブル対策を優先しようという魂胆です。

全体像は上記の通り。都合3カ所の処置を施しました。
今日作ったCMFはアンテナ直下ですが、この処置でサッシの辺り・・・次のフィルタ直前の高周波電圧が330mV⇒120mVまで落ちました。
さらにサッシのところに取り付けたCMF・・・「定番のW1JR巻きのCMF」ですが、これは非常に効果が高く、室内へのコモンモードの戻りがかなり軽減されます。アンテナ直下のCMFが無い状態で、室内の2.7mの同軸の窓側1m程度のところで400mV程度の高周波電圧が54mVまで軽減され、アンテナ直下のものとの併用で20mV程度となり、かなり小さな値になりました。
一方、リグ周りも上記の対策で大きく様子が変わり、リグの横の垂直に立ち上がっているケーブルからは1.0V前後の高周波電圧が観測できていたのが、10mV程度まで激減・・・対策以前は、戻ってきたコモンモード電流が丁度この辺りで癇癪を起こしていたのかも知れません。これを踏まえて、一番最後にリグ周りの対策です。

リグからSWRメータまでのジャンパには大昔に作ったナンチャッテCMF (FT140-43 に3D2Wを7回巻き)が入っていて、これはそのまま使っています。上記の測定時点でも、これはずっとくっついていたわけですが、これとは別に、SWRメータ手前にLF-190×4回巻き、LF-1302B×2回巻きを挿入しました。それほど大きな抑止インピーダンスにはならない(1.2KΩ程度)と思うのですが、室内に敷設済みのケーブル長さから、これ以上巻けない

しかし、この処置でリグの横の垂直に立ち上がっているケーブルの高周波電圧は、10mV程度⇒4mVまで低減。やはり意味はありそうですね。
要所要所の細かい確認は追々行うこととして、ひとまずこれで暫く運用してみようと思います。CONDXも随分上がってきていますから、これで解決だと嬉しい限りなんですが・・・。
CMFの製作
2012-10-20
自作といっても、くるくる・ぎゅうぎゅう・・・という作業が殆どですが、昨日買ってきた秋月の「LF-130B」でCMFを作りました。

コア4連で2.4KΩ@21MHzを期待しています。ケースでパッチンするとコアが密着せず期待した特性になりませんので、コアを取り出してタイラップで密着させています。

百均で買った液体タンク・・・これは、ローバンド用のコイルにも使っていますが、これを2本用意してぶった切り、ビニールテープで連結しただけです。このCMFは外用・・・アンテナ直下に設置予定です。雨っ晒しでも大丈夫なんでしょうが、何となく忍びないので一工夫です。
コア4つで600円、液体タンク2つで200円、タイラップ少々ですから大体800円ですね。まずまずの安上がりでしょう。
さて、このCMFはアンテナ直下から室内への引き込み(ここに中継点があります)に使う3mほどの同軸ケーブルの先に細工した格好です。この部分の同軸は全取っ替え。敷設作業の前にダミーを接続してクラニシ君でSWRを一頻り見てみましたが、170MHz付近まで1.05以下です。特に問題なし

干し物の邪魔にならないところに宙づりにしていますが、まぁ大丈夫でしょう。さぁ、どのくらいの効果があるか・・・これは次の記事にまとめます。

コア4連で2.4KΩ@21MHzを期待しています。ケースでパッチンするとコアが密着せず期待した特性になりませんので、コアを取り出してタイラップで密着させています。

百均で買った液体タンク・・・これは、ローバンド用のコイルにも使っていますが、これを2本用意してぶった切り、ビニールテープで連結しただけです。このCMFは外用・・・アンテナ直下に設置予定です。雨っ晒しでも大丈夫なんでしょうが、何となく忍びないので一工夫です。
コア4つで600円、液体タンク2つで200円、タイラップ少々ですから大体800円ですね。まずまずの安上がりでしょう。
さて、このCMFはアンテナ直下から室内への引き込み(ここに中継点があります)に使う3mほどの同軸ケーブルの先に細工した格好です。この部分の同軸は全取っ替え。敷設作業の前にダミーを接続してクラニシ君でSWRを一頻り見てみましたが、170MHz付近まで1.05以下です。特に問題なし


干し物の邪魔にならないところに宙づりにしていますが、まぁ大丈夫でしょう。さぁ、どのくらいの効果があるか・・・これは次の記事にまとめます。
発端に戻ると・・・
2012-10-15
今日は仕事上の「山場」・・・まぁ、詳しく説明して頭を下げるというイベント(俗に「お詫び」)だったわけですが、これが予定時間より早く始まり、かつ早く終わるという快挙
同僚に「先、帰るね~」というかけ声をかけたら開放され、そのまま真っ直ぐ帰ってきました。
まだ本腰は入らないのですが、帰ってきてからVDSL-Iについてあれこれ試行錯誤をしていたところで、「そう言えば、いつからこの障害が出たんだっけか
」と思い立ってブログを逆サーチ。なるほど、「同軸を固定」したときからのようです。まぁ、その前はコンテストの日と自分の気が向いてオンエアしようと思ったときには、同軸が居間を這っていたわけで、それ以外の日は何もしていなかったわけですね・・・。最近の「顕著な不具合発生」のイメージは、この辺りに発端(っていうか、比較の根拠)がありそう・・・。
さて、今日も懲りずにネットのリンクダウンの様子を見ながらパチパチ・・・と思ったのですが、ひとまず初心に帰るべく、同軸のパッチンコアを全部取っ払って調べてみたら、まぁ結構高い高周波電圧が「定点観測点」で検出できましたので、やはりパッチン処理の意味は理解。
そして、何気なく同軸の引き回しなどを調べていたら、ノイズアンテナの引き込みに
が行きました。「そうか、これなんて、コモンモードじゃなくノーマルモードじゃん」みたいな・・・。室内への高周波の誘導要素としては、大変大きな見落としをしていたなぁ・・・と、早めの
を飲みながら思った次第です。もしかすると、最近の顕在化イメージ、このノイズアンテナの同軸が増長してるのかな
ちなみに、電波が見える「ミエちゃん」(お、このブログ主、これまでと同じセンスでついに命名
)で、リグの近くでこのノイズアンテナ用細い同軸の高周波電圧を測ったら、やはり1V以上になっていました・・・こりゃ、こっちも何とかしないとね

まだ本腰は入らないのですが、帰ってきてからVDSL-Iについてあれこれ試行錯誤をしていたところで、「そう言えば、いつからこの障害が出たんだっけか

さて、今日も懲りずにネットのリンクダウンの様子を見ながらパチパチ・・・と思ったのですが、ひとまず初心に帰るべく、同軸のパッチンコアを全部取っ払って調べてみたら、まぁ結構高い高周波電圧が「定点観測点」で検出できましたので、やはりパッチン処理の意味は理解。
そして、何気なく同軸の引き回しなどを調べていたら、ノイズアンテナの引き込みに



ちなみに、電波が見える「ミエちゃん」(お、このブログ主、これまでと同じセンスでついに命名


まずは定番のCMF製作
2012-10-14
VDSL-Iという新手のインターフェアについてのネット記事は少なく、症状から判断した「独断」で進めるしかないのですが、室内の同軸ケーブルにコモンモードが乗っていることは明白です。ここ数日の顕在化は、原因を探ろうとついついキャリア送信時間が長くなるために「VDSLモデムが誤作動に至る危険時間も長くなっている」・・・まぁ、そういう解釈で良さそうです。
夕方には久しぶりのDX(といっても、太平洋の島ですが・・・)とのQSOをしましたが、この間の連呼(といっても、コールバックまでに10回くらいかな
)には耐えていますので、やはり断続的なCWの電波が瞬間的に入り込んでも、VSDLモデム-無線LAN間の通信プロトコル上のリカバリ(再送など)で救われて、何とかリンクダウンに至らない・・・というシチュエーションも考えられそうです。
上記のQSOが終わってから無線LAN側のシステムログを検証しましたが、リンクダウンする場合は必ず「20秒間応答がないよ」というメッセージが無線LANの方から送出されて復旧フェーズに入り、それにVDSLモデムが全く応じない・・・というわけで、やはり被疑はVDSLモデムになりそうです。筐体がただのプラスチック・モールドっぽく、通気を良くするためにスリットだらけで中身が少し見えている・・・となると、シールドもヘッタクレも無いでしょうから、金網か何かに入れてしまいモデムのアースとその金網を接続するというのが最終手段だと思います。
しかし、「定点観測」(絵図中央を横切る電源ケーブルの定位置に高周波電圧計をつないだ状態で観測)で、40mでは常識的な電圧測定範囲なのにも関わらず、15mではかなり大きい数値が検出できる点において、同軸の「得も言われぬ絶妙な長さ」などの悪戯で、あちこちが「何分の何ラムダ」かになっているのかも知れず、こうなれば再現性の高い内にどこまで追い込めるか実験するのも悪くないでしょう・・・と開き直っています
さて、夕飯を食べてからどうしても手を染めたくなり、コモンモードフィルタを作ってしまいました。実は、材料自体は揃えてあったんです

ケースはAC用のCMFを入れるために買った奴が、偶然にもステルス君2.5号のマッチングボックスに使ったケースと同じTAKACHIの難燃性ボックス・・・まぁ、ここから火が出るほどの電力は絶対に出さないでしょうが、大きさはFT114-43、FT114-61が丁度入る大きさです
これを流用することにしました。
コアには普通の1.5D2V(これでも50Wは余裕でしょう)をW1JR巻きで12回(6×2回っていうか・・・)とし、Mコネのインピーダンスの暴れを考慮して、網線を3方向によじってMコネに付けました。クラニシ君で50MHzまでは1.05以下・・・優秀優秀と自画自賛です
まだ、まともに試していませんが、まずはリグの直後に入れたら定点観測で0.017Vまで激減
しかし、この状態でリンクダウンが発生したため、逆にサッシの方にある中継コネクタ部分の入れると0.037V。この状態でサッシ上の5個のパッチンコアは不要になったかな・・・と思い、ひとまず1つ減らした上でシャック引き込み口に手持ちの残り3つのコアと併せてパッチンしました。これで0.034V。さらに、AC用のCMFを入れたら0.008V
最初に試した「リグ直後にCMFを入れても起きる」という部分、要は直接波の飛び込みの可能性が高くなったとも言えますが、同軸がアンテナにならないようにすれば結構いけるのかも知れませんから、アンテナからの戻り(反射波というより、同軸自体が受信アンテナ化して乗ってしまうコモンモード)を今日作ったCMFで押さえ込み、同軸の要所要所にパッチンコアを入れて輻射を防ぐ・・・まぁざっとこんな感じでしょうか。
勿論、このCMF自体は簡単に作れますので、リグからの不要輻射を低減する意味でもう一つこしらえ、リグ直後に挿入するとさらにいいかも知れませんが、コネクタだらけ=減衰量増大になりますから、室内の同軸部分はコネクタもMコネを止めてしまおうか・・・とも考えています。
夕方には久しぶりのDX(といっても、太平洋の島ですが・・・)とのQSOをしましたが、この間の連呼(といっても、コールバックまでに10回くらいかな

上記のQSOが終わってから無線LAN側のシステムログを検証しましたが、リンクダウンする場合は必ず「20秒間応答がないよ」というメッセージが無線LANの方から送出されて復旧フェーズに入り、それにVDSLモデムが全く応じない・・・というわけで、やはり被疑はVDSLモデムになりそうです。筐体がただのプラスチック・モールドっぽく、通気を良くするためにスリットだらけで中身が少し見えている・・・となると、シールドもヘッタクレも無いでしょうから、金網か何かに入れてしまいモデムのアースとその金網を接続するというのが最終手段だと思います。
しかし、「定点観測」(絵図中央を横切る電源ケーブルの定位置に高周波電圧計をつないだ状態で観測)で、40mでは常識的な電圧測定範囲なのにも関わらず、15mではかなり大きい数値が検出できる点において、同軸の「得も言われぬ絶妙な長さ」などの悪戯で、あちこちが「何分の何ラムダ」かになっているのかも知れず、こうなれば再現性の高い内にどこまで追い込めるか実験するのも悪くないでしょう・・・と開き直っています

さて、夕飯を食べてからどうしても手を染めたくなり、コモンモードフィルタを作ってしまいました。実は、材料自体は揃えてあったんです


ケースはAC用のCMFを入れるために買った奴が、偶然にもステルス君2.5号のマッチングボックスに使ったケースと同じTAKACHIの難燃性ボックス・・・まぁ、ここから火が出るほどの電力は絶対に出さないでしょうが、大きさはFT114-43、FT114-61が丁度入る大きさです

コアには普通の1.5D2V(これでも50Wは余裕でしょう)をW1JR巻きで12回(6×2回っていうか・・・)とし、Mコネのインピーダンスの暴れを考慮して、網線を3方向によじってMコネに付けました。クラニシ君で50MHzまでは1.05以下・・・優秀優秀と自画自賛です

まだ、まともに試していませんが、まずはリグの直後に入れたら定点観測で0.017Vまで激減


最初に試した「リグ直後にCMFを入れても起きる」という部分、要は直接波の飛び込みの可能性が高くなったとも言えますが、同軸がアンテナにならないようにすれば結構いけるのかも知れませんから、アンテナからの戻り(反射波というより、同軸自体が受信アンテナ化して乗ってしまうコモンモード)を今日作ったCMFで押さえ込み、同軸の要所要所にパッチンコアを入れて輻射を防ぐ・・・まぁざっとこんな感じでしょうか。
勿論、このCMF自体は簡単に作れますので、リグからの不要輻射を低減する意味でもう一つこしらえ、リグ直後に挿入するとさらにいいかも知れませんが、コネクタだらけ=減衰量増大になりますから、室内の同軸部分はコネクタもMコネを止めてしまおうか・・・とも考えています。