tinySAが仲間入り! 不満はあるけどイイ感じ!?
2020-12-22
今年は寒くて敵いません。本社(都内)に向かう場合は、混雑電車を嫌って最寄り駅までのバスには今まで6時23分に乗れば良かったんですが、どういう訳か急にバスのダイヤの変更があって、結局6時12分発の”始発”に乗らなければならなくなりました
5時半起床⇒シャワー⇒身支度⇒外は0℃台というトンデモな毎日ですが、もうそろそろ年末年始休暇が見えてきました・・・あと一息、頑張りたいと思います。
昨日は駅のプラットフォームから「明けの明星」、夕方にはビルの谷間から凡そ400年振りに超絶接近した木星と土星(1つにしか見えなかった・・・)を観測して帰ってきたら、ミニ測定器が到着していました。

tinySAを入手しました
巷では悪徳業者の”紛い物”が出回ってきており注意が必要なようですが、そこは「中華取引の目利き」としては本家の製品を確保できたようです。って、余り驕ると痛い目に遭いそうなんで自慢は禁物
まだ、保護シートを被った状態の本体は以下のよう。

凡そ縦6cm弱、横9cm、厚さ2cmに満たない”Tiny”なスペアナです。パッと見は如何にも「頼りない・・・」といった塩梅ですが果たして・・・

電源を上げると、それらしい波形が現れ一安心。その後キャリブレ一式を行い、お遊びでSGの出力やら計測してみると、そこそこ動いていることが判りました。少し驚いたのは、SG出力とその周波数の測定値が殆ど狂いなく表示され、SGの出力変化に追随して動く・・・リニアリティもキチンと再現できている点です。これなら、用途によっては超高価なスペアナは要らないかも
そこそこ動くんで、最新のファームにアップグレード・・・ところが、ここで躓きました。ファームを書き込もうにも、エラーが出てしまいます
この辺りの情報は先駆者たる諸OMが解説していますが、詰まるところ、Windowsが自動でインストールするドライバでは上手く行かず、”STM BOOTLOADER”のディフォルトのドライバを”zadig”というツールで”WinUSB”に変更して事なきを得ました。この辺りは、nanoVNAのファームウェアアップグレードの記事が役に立ちました。
さて、本記事の本題はここから。
上のスナップで判るように、大凡ノイズフロアを表すような波形が表示されるのですが、左の端の方、凡そ数MHzより下の辺りが、0の方向に向かって立ち上がっています。これは恐らくこうしたスペアナの方式上の問題でしょうが、どの程度なのかは知っておく必要はありそう・・・ってな訳で、tinySAのPCコントロールソフトでその様子をキャプチャーしてみました。

このように、凡そ4MHzより下の方では、測定値が大きくなっています。このスナップは、LOW側の入力が開放の状態ですが、ショートさせてもほぼ同じような結果でした。
万券半分にも満たない測定器に文句も言えませんが、これは自分が持っている”GigaST V4”と同じような傾向であり、安価故にIFフィルタ等を具備するわけに行かない(恐らくDirect Conversion方式)というのが原因でしょう。ま、目を瞑った方がいい部分ですが、せめてもう少し・・・1MHzくらいまでは保証して頂けると、普通のハム屋さんには好都合でしょう。
逆に、先にも記したリニアリティはかなり高い周波数まで保証されているようで、少なくとも自分が試した100MHzくらいまでは測定値をある程度信じて良さそうです。何れHIGH側の入力をキャリブレして試してみたいと思います。
このスペアナは、送信機の”高調波測定”には非常に便利な測定器になりそうです。また、SG機能と”NORMALIZE”を利用すればフィルタ特性などの測定には重宝すると思います。ちょっとしたお手軽実験・・・自分にとっては”ヘッポコ実験”には有用なツールになりそうです
2020.12.23>
早合点しました。フィルタ特性の測定用に、少なくとも簡易的なSGのスイープくらい付いてるかと。外付けでトラジェネが必要ですね。

昨日は駅のプラットフォームから「明けの明星」、夕方にはビルの谷間から凡そ400年振りに超絶接近した木星と土星(1つにしか見えなかった・・・)を観測して帰ってきたら、ミニ測定器が到着していました。

tinySAを入手しました


まだ、保護シートを被った状態の本体は以下のよう。

凡そ縦6cm弱、横9cm、厚さ2cmに満たない”Tiny”なスペアナです。パッと見は如何にも「頼りない・・・」といった塩梅ですが果たして・・・


電源を上げると、それらしい波形が現れ一安心。その後キャリブレ一式を行い、お遊びでSGの出力やら計測してみると、そこそこ動いていることが判りました。少し驚いたのは、SG出力とその周波数の測定値が殆ど狂いなく表示され、SGの出力変化に追随して動く・・・リニアリティもキチンと再現できている点です。これなら、用途によっては超高価なスペアナは要らないかも

そこそこ動くんで、最新のファームにアップグレード・・・ところが、ここで躓きました。ファームを書き込もうにも、エラーが出てしまいます

この辺りの情報は先駆者たる諸OMが解説していますが、詰まるところ、Windowsが自動でインストールするドライバでは上手く行かず、”STM BOOTLOADER”のディフォルトのドライバを”zadig”というツールで”WinUSB”に変更して事なきを得ました。この辺りは、nanoVNAのファームウェアアップグレードの記事が役に立ちました。
さて、本記事の本題はここから。
上のスナップで判るように、大凡ノイズフロアを表すような波形が表示されるのですが、左の端の方、凡そ数MHzより下の辺りが、0の方向に向かって立ち上がっています。これは恐らくこうしたスペアナの方式上の問題でしょうが、どの程度なのかは知っておく必要はありそう・・・ってな訳で、tinySAのPCコントロールソフトでその様子をキャプチャーしてみました。

このように、凡そ4MHzより下の方では、測定値が大きくなっています。このスナップは、LOW側の入力が開放の状態ですが、ショートさせてもほぼ同じような結果でした。
万券半分にも満たない測定器に文句も言えませんが、これは自分が持っている”GigaST V4”と同じような傾向であり、安価故にIFフィルタ等を具備するわけに行かない(恐らくDirect Conversion方式)というのが原因でしょう。ま、目を瞑った方がいい部分ですが、せめてもう少し・・・1MHzくらいまでは保証して頂けると、普通のハム屋さんには好都合でしょう。
逆に、先にも記したリニアリティはかなり高い周波数まで保証されているようで、少なくとも自分が試した100MHzくらいまでは測定値をある程度信じて良さそうです。何れHIGH側の入力をキャリブレして試してみたいと思います。
このスペアナは、送信機の”高調波測定”には非常に便利な測定器になりそうです。

2020.12.23>
早合点しました。フィルタ特性の測定用に、少なくとも簡易的なSGのスイープくらい付いてるかと。外付けでトラジェネが必要ですね。
アッテネータを再改修
2017-01-09
昨日の午後は予てから計画していたミキサーの実験に進む前の準備はあまり行わず、少し気になっていたアッテネータの誤差修正を行いました。データ採りをしたんで、自分用備忘録として貼り付けておきましょう。
自作したπ型のアッテネータは、手に入り易い抵抗の「1本使い」で組み合わせて作ったことから誤差含みであることは自明。その上で、APB-3入手後の「0.数dBくらいの精度で測定できる」としてみた場合に少々目立っていることは分かっていました。

-3dBと-10dB(このイメージには描画されていない)はかなりイイ線いっていて、さらに-2dBもまずまずなんですが、-1,-4dBがかなりズレています・・・といっても、ズレの大きい-4dBでも0.2dBくらいの誤差。気にしなければどうってことはないんですが、2本の抵抗を並列にして補正することは十分可能であることから、-1,2,4dBの抵抗をそれぞれ取り替えてみました。

この換装をしても「ピッタシ
」とはなりませんでしたが、最も誤差が大きい-4dBでも10-40MHzの測定範囲で0.06dB程の誤差に押し込めることができました。これで、そこそこ精度良い測定ができそうです
本命のミキサーの測定までは届きませんでしたが、まずまず首尾良く3連休を過ごすことができました。
自作したπ型のアッテネータは、手に入り易い抵抗の「1本使い」で組み合わせて作ったことから誤差含みであることは自明。その上で、APB-3入手後の「0.数dBくらいの精度で測定できる」としてみた場合に少々目立っていることは分かっていました。

-3dBと-10dB(このイメージには描画されていない)はかなりイイ線いっていて、さらに-2dBもまずまずなんですが、-1,-4dBがかなりズレています・・・といっても、ズレの大きい-4dBでも0.2dBくらいの誤差。気にしなければどうってことはないんですが、2本の抵抗を並列にして補正することは十分可能であることから、-1,2,4dBの抵抗をそれぞれ取り替えてみました。

この換装をしても「ピッタシ


本命のミキサーの測定までは届きませんでしたが、まずまず首尾良く3連休を過ごすことができました。
ターミネータの違いによるリターンロスの差
2016-12-23
冬休み前の3連休はこのところ酷使されてきた「肝臓」を休めるべく、少なくとも金、土曜はアルコール抜きにして過ごそうと思い、初日の今日はウコンを飲んでゴロゴロと過ごしました。ひとまず、昨晩の忘年会のアルコールは午後には抜けた模様。
「2ジェネ」ことツートーンジェネレータの製作が終わり、本来の目的である「受信関連回路の実験」を行うべくあれこれ準備をしていたところ、オンボロリターンロスブリッジを製作時から少し改良したのを記事にしていなかったことを思い出しました。
このオンボロリターンロスブリッジは、その名の通り「オンボロ」です。特にBNCコネクタは、何度か使用したものやかなり古いものを使ったため少々頼りない感じ。製作してから暫くはきちんと動作していましたが、案の定、DUT接続部分のコネクタが頻繁に接触不良を起こすようになりました。コネクタ部分を覗いてみると、芯線の接続部分が如何にも弱い感じ・・・ちょっと説明し辛いんで、スナップショット。

芯線との接触点は、中心の白い絶縁部分の中央にある左右の金属部分になりますが、本当は奥の方が少し起きた状態になっていなければならないのが、そうなっていないのが確認できますね。特に昨今見かけるコネクタは、芯線をグルリと包む形で形成されており、こうした接触不良が起き難いようになっています。そこで、もう少し新しくマシなものに換装し、こいつは他の実験に流用して既に役割を終えています。
そして、この換装によって接触不良が治った代わりに周波数特性が少し変化しましたが、これは記事にはしていませんでした。そこで、今日はこのデータの取り直しを思いついたわけです。
さぁ、測定・・・と自作のBNCコネクタ付きターミネータを取り出すと、これまたRSオンラインで別のものを買った序でにターミネータを入手したのを思い出し、とりあえず2つとも測定してみました。DUT開放でノーマライズし、その後50ΩのターミネータをDUTに接続して測定。

赤い方が自作のターミネータで測定したものです。製作時のデータと比較して平坦な帯域が若干広がったことが判ります。特に10MHz付近にあった「特性が良い部分」がフラットになりました。
一方、青い方・・・今回序でにデータ採りをした購入したターミネータの方が、自作の方に比して特性改善している(10MHz以降のリターンロスが大きくなっている)のが判ります。このターミネータは1GHzまでの特性保証のものであり、自作のものはどうしても分が悪いわけですが、結構差があるのが判りますね。
まぁ、期せずしてターミネータの性能評価に至ったわけで取り沙汰して云々する程のことではありませんが、このオンボロちゃん・・・冬休みの実験で活躍場面があるのかは謎です
「2ジェネ」ことツートーンジェネレータの製作が終わり、本来の目的である「受信関連回路の実験」を行うべくあれこれ準備をしていたところ、オンボロリターンロスブリッジを製作時から少し改良したのを記事にしていなかったことを思い出しました。
このオンボロリターンロスブリッジは、その名の通り「オンボロ」です。特にBNCコネクタは、何度か使用したものやかなり古いものを使ったため少々頼りない感じ。製作してから暫くはきちんと動作していましたが、案の定、DUT接続部分のコネクタが頻繁に接触不良を起こすようになりました。コネクタ部分を覗いてみると、芯線の接続部分が如何にも弱い感じ・・・ちょっと説明し辛いんで、スナップショット。

芯線との接触点は、中心の白い絶縁部分の中央にある左右の金属部分になりますが、本当は奥の方が少し起きた状態になっていなければならないのが、そうなっていないのが確認できますね。特に昨今見かけるコネクタは、芯線をグルリと包む形で形成されており、こうした接触不良が起き難いようになっています。そこで、もう少し新しくマシなものに換装し、こいつは他の実験に流用して既に役割を終えています。
そして、この換装によって接触不良が治った代わりに周波数特性が少し変化しましたが、これは記事にはしていませんでした。そこで、今日はこのデータの取り直しを思いついたわけです。
さぁ、測定・・・と自作のBNCコネクタ付きターミネータを取り出すと、これまたRSオンラインで別のものを買った序でにターミネータを入手したのを思い出し、とりあえず2つとも測定してみました。DUT開放でノーマライズし、その後50ΩのターミネータをDUTに接続して測定。

赤い方が自作のターミネータで測定したものです。製作時のデータと比較して平坦な帯域が若干広がったことが判ります。特に10MHz付近にあった「特性が良い部分」がフラットになりました。
一方、青い方・・・今回序でにデータ採りをした購入したターミネータの方が、自作の方に比して特性改善している(10MHz以降のリターンロスが大きくなっている)のが判ります。このターミネータは1GHzまでの特性保証のものであり、自作のものはどうしても分が悪いわけですが、結構差があるのが判りますね。
まぁ、期せずしてターミネータの性能評価に至ったわけで取り沙汰して云々する程のことではありませんが、このオンボロちゃん・・・冬休みの実験で活躍場面があるのかは謎です

ちょっとオンボロなリターンロスブリッジの製作
2015-09-26
随分以前になってしまいましたが、HFハイバンドのノイズ撃退を進めていた際にノイズのピックアップ用のアンテナとして、通称「Mini-Whip」・・・FETを使ったアクティブアンテナをあれこれ弄っていました。この時、採用したRFCの挙動によりHF帯の高い周波数部分があまり良好で無いという経験をしました。いわゆる「コイルの自己共振より高い周波数では、キャパシティブな特性が表れて見かけのインピーダンスが下がってしまい、折角の受信信号が減衰してしまう」という至極当たり前のことを目の当たりにしただけなんですが、RFCに関しては「あまり検討せずに採用しちゃ不味いんだな・・・」という部分を痛感しました。
その後、気付けばAPB-3という強力な武器を入手し、HF帯におけるコイルの挙動がある程度きちんと観測できる環境にあるにもかかわらず、リターンロスブリッジを準備するのをサボっていてこの辺りの実験をしていませんでした。
一方、現在製作途上のSGでは個々の機能ブロック間のデカップリングの善し悪しが、最終的な出力信号の「綺麗さ」に関わる重要なファクターです。つまり、電源の引き回しで必ず必要十分なインダクタ(+パスコン)を挿入し、余計なノイズを引っ張り込まないよう考える必要があります。この辺りは組んでしまってからガチャガチャ弄くり倒すより、事前の実験である程度見極めておきたいところ。
・・・というわけで、急に必要に迫られる格好で(
)昨晩から「廃材利用」でリターンロスブリッジのでっち上げ開始。最初は、「トロ活」の通りに組んだんですが、低域(HF帯の下の方)の特性が気に入らずあれこれ試行錯誤していたら夜が更け過ぎ(気付けば03時半
)、朝起きてから検出ポートにトランスを追加して完成としました。

50Ωの抵抗は、100Ωの小型の金属被膜から2本組みで50Ωになるものをテスターで選別しました。ケースは余計な穴の開いた小型ケース、BNCコネクタもケース等に取り付ける「4つ穴タイプ」と「ネジ式」の混成という格好になりました。

右のコネクタの直ぐ上に穴が開いているのが見えちゃってますね
この辺りがポンコツの所以ですが、まぁ「空気穴」ということで勘弁して下さい(誰に謝ってるんだ
)。続いて、測定風景はこんな感じ。

余計なものがあって見難いですね
そこで、測定治具だけスナップしました。

BNCコネクタにワニ口を取り付けました。芯線の方は、ワニ口に半田付けしたスズメッキ線の先に尖ったピンを接続・・・引っ張ると抜けます。総じて、まずまずコンパクトに仕上がったと思います
さて、肝心の特性ですが、まずはAPB-3でHF帯を調査。オープン状態のロスを正規化基準としています(測定端子には50Ωのダミーを接続)。

とりあえず1.9MHzから28MHzは-40dB以下を満足・・・SWR換算で1.02以下ということになるんで、普通の測定では問題にならないでしょう。トロ活回路では、HFの下の方で-40dB以下には持って行けなかったんで、追加したトランス(回路図中のT2)の効果は大きいようです。45MHz辺りから上はAPB-3自体の測定上限に近づいていることから、大きな誤差を含んでいると思っていいでしょう。さらなる高域特性は、スペアナモドキで(これも、オープン状態で正規化)。

このデータを信じるとすれば、250MHz辺りまでは概ね-35dB・・・SWR換算で1.036程度となりますが、この辺りまでは使えると思っていいでしょう。作りっぱなしにしては上出来ですね
もう少しトランス部を吟味し、かつ内部的に50Ωから暴れないように造作すれば、低域・高域共にもう1クラス上のものが作れそうですが、ひとまずこれを「My電子工作標準治具」として使ってみることにします。
その後、気付けばAPB-3という強力な武器を入手し、HF帯におけるコイルの挙動がある程度きちんと観測できる環境にあるにもかかわらず、リターンロスブリッジを準備するのをサボっていてこの辺りの実験をしていませんでした。
一方、現在製作途上のSGでは個々の機能ブロック間のデカップリングの善し悪しが、最終的な出力信号の「綺麗さ」に関わる重要なファクターです。つまり、電源の引き回しで必ず必要十分なインダクタ(+パスコン)を挿入し、余計なノイズを引っ張り込まないよう考える必要があります。この辺りは組んでしまってからガチャガチャ弄くり倒すより、事前の実験である程度見極めておきたいところ。
・・・というわけで、急に必要に迫られる格好で(



50Ωの抵抗は、100Ωの小型の金属被膜から2本組みで50Ωになるものをテスターで選別しました。ケースは余計な穴の開いた小型ケース、BNCコネクタもケース等に取り付ける「4つ穴タイプ」と「ネジ式」の混成という格好になりました。

右のコネクタの直ぐ上に穴が開いているのが見えちゃってますね



余計なものがあって見難いですね


BNCコネクタにワニ口を取り付けました。芯線の方は、ワニ口に半田付けしたスズメッキ線の先に尖ったピンを接続・・・引っ張ると抜けます。総じて、まずまずコンパクトに仕上がったと思います

さて、肝心の特性ですが、まずはAPB-3でHF帯を調査。オープン状態のロスを正規化基準としています(測定端子には50Ωのダミーを接続)。

とりあえず1.9MHzから28MHzは-40dB以下を満足・・・SWR換算で1.02以下ということになるんで、普通の測定では問題にならないでしょう。トロ活回路では、HFの下の方で-40dB以下には持って行けなかったんで、追加したトランス(回路図中のT2)の効果は大きいようです。45MHz辺りから上はAPB-3自体の測定上限に近づいていることから、大きな誤差を含んでいると思っていいでしょう。さらなる高域特性は、スペアナモドキで(これも、オープン状態で正規化)。

このデータを信じるとすれば、250MHz辺りまでは概ね-35dB・・・SWR換算で1.036程度となりますが、この辺りまでは使えると思っていいでしょう。作りっぱなしにしては上出来ですね

もう少しトランス部を吟味し、かつ内部的に50Ωから暴れないように造作すれば、低域・高域共にもう1クラス上のものが作れそうですが、ひとまずこれを「My電子工作標準治具」として使ってみることにします。
測定系の修理など
2015-09-12
千葉北西部にも、記憶に無いほどの雨が降りました。鬼怒川の決壊を始め、各地で川の氾濫が引き起こした爪痕をテレビ報道で見るにつけ、自然の猛威と被災された方々の思いに絶句せずには居られませんでした。一日も早い復旧をお祈りします。
さて、今日は漸く「まともに晴れた日」となりました。そこで、隣の居間の窓を開け放して我が納戸シャックの掃除・・・といっても、散らかった机とその回りの片付けをしました。このところ「やりっ放し」となっていた工作机も一頻り綺麗になり、1ヶ月後のACAGシャックとしても使える程度には片付き、夕刻には片付けを切り上げてちょっと気になっていたプチ修理に手を染めることにしました。
少し前のことですが、割と力作の(
)LCメータの液晶が一部壊れてにじんでいる箇所を見つけました。多分、何か固い物を当ててしまったんだと思いますが、表示が被って気になるため交換。

早速取り外したところです。こいつは実験用の表示器として活かすことにしましょうかね。

はい、元通りです
まだ、液晶面に保護用のシートが張り付いていますが、暫くこのままにして使うことにします。
続いては、接触不良が酷くなってきたATTのスイッチの交換です。50MHz程度までと思って一度手を入れて使っていましたが、周波数特性は兎も角、複数のスイッチが接触不良となってこのところの測定作業に支障が出てきたため、スイッチを全部交換することにしました。

トグルスイッチには、先にボディー部分に銅箔テープを1周巻いてグランドを強化。これで、もう少し上の方まで・・・144MHz程度までが射程に入れば、今後の作りものの確認が自信を持って出来ます。

例によって、銅箔テープでシールドしました。これは、アッテネータを構成するスイッチと抵抗達(π型)を窮屈に包み込むことで、インピーダンスの暴れの押さえ込みと高域特性の改善を狙っています。まぁ、使用している抵抗が普通のカーボン抵抗ですから、そこから考えても高域は144MHz辺りが限界でしょう。
早速、ダミーを繋いでSWRを測定すると50MHzで1.1程度、144MHzで1.2程度であることが確認でき、ほぼ狙い通りになりましたが、折角ですからスペアナモドキで少し上の方まで確認してみました。まずはスルー時(ATTは通すものの、減衰を0dBとしてそのまま通した時)の特性です

250MHz辺りから暴れ始めているのが解ります。やはり、200MHz以下が測定範囲と言えそうです。ここで、10dB減衰させると・・・

特に困るような特性では無さそうで、1,2dBのデコボコに収まっていますね。肝心のHF帯は、APB-3で見てみましょう。

10dB減衰ではほぼフラットになっていたんで、さらに3dB減衰させてみました。何れにせよ、ほぼフラットな特性で安心しました。これでHF帯は、このATTを使って測定したデータの値をある程度信じても良さそうです
まだ9月半ばですから、我が納戸シャックの平均気温は28℃台・・・工作に没頭するにはもう2,3℃下がってくれた方がいいんですが、今日の修理と改修が今後の工作の一助になったことは確実。早いとこ、涼しくならないかなぁ・・・と我が儘に念じています
さて、今日は漸く「まともに晴れた日」となりました。そこで、隣の居間の窓を開け放して我が納戸シャックの掃除・・・といっても、散らかった机とその回りの片付けをしました。このところ「やりっ放し」となっていた工作机も一頻り綺麗になり、1ヶ月後のACAGシャックとしても使える程度には片付き、夕刻には片付けを切り上げてちょっと気になっていたプチ修理に手を染めることにしました。
少し前のことですが、割と力作の(


早速取り外したところです。こいつは実験用の表示器として活かすことにしましょうかね。

はい、元通りです

続いては、接触不良が酷くなってきたATTのスイッチの交換です。50MHz程度までと思って一度手を入れて使っていましたが、周波数特性は兎も角、複数のスイッチが接触不良となってこのところの測定作業に支障が出てきたため、スイッチを全部交換することにしました。

トグルスイッチには、先にボディー部分に銅箔テープを1周巻いてグランドを強化。これで、もう少し上の方まで・・・144MHz程度までが射程に入れば、今後の作りものの確認が自信を持って出来ます。

例によって、銅箔テープでシールドしました。これは、アッテネータを構成するスイッチと抵抗達(π型)を窮屈に包み込むことで、インピーダンスの暴れの押さえ込みと高域特性の改善を狙っています。まぁ、使用している抵抗が普通のカーボン抵抗ですから、そこから考えても高域は144MHz辺りが限界でしょう。
早速、ダミーを繋いでSWRを測定すると50MHzで1.1程度、144MHzで1.2程度であることが確認でき、ほぼ狙い通りになりましたが、折角ですからスペアナモドキで少し上の方まで確認してみました。まずはスルー時(ATTは通すものの、減衰を0dBとしてそのまま通した時)の特性です

250MHz辺りから暴れ始めているのが解ります。やはり、200MHz以下が測定範囲と言えそうです。ここで、10dB減衰させると・・・

特に困るような特性では無さそうで、1,2dBのデコボコに収まっていますね。肝心のHF帯は、APB-3で見てみましょう。

10dB減衰ではほぼフラットになっていたんで、さらに3dB減衰させてみました。何れにせよ、ほぼフラットな特性で安心しました。これでHF帯は、このATTを使って測定したデータの値をある程度信じても良さそうです

まだ9月半ばですから、我が納戸シャックの平均気温は28℃台・・・工作に没頭するにはもう2,3℃下がってくれた方がいいんですが、今日の修理と改修が今後の工作の一助になったことは確実。早いとこ、涼しくならないかなぁ・・・と我が儘に念じています

テスター直しなど
2014-11-09
今週末はあまり天気がよくなかったんで、釣竿君回りの実験やらカウンターポイズ引きやらはできず終い・・・。今日は、少し前から気になっていたテスターのリード棒を取り替えました。
秋月のテスター「P-16」。どうやらもう販売していないよう(ネット調べ)ですが、重宝しています。最近出てきた安価なテスターの中にはもう少し精度が良いものもあり、言わば取り替え時期でもあるわけですが、そんなに困ってないんでねぇ・・・。
このテスター、ケースに収納出来るようにリード棒が短いのが難点。いちいちケースにしまうことなんて殆どないんで、「何れもう少し具合の良いリード棒に替えよう」と思っていたんですが、何故か修理までしてここまで来てしまいました。

どういうわけか黒の方は大元気で、赤の方ばかり修理してきました。そして、つい先日のコンテスト移動前に同軸の導通を測ろうと思ったら接触不良が頻発・・・いい加減限界と悟ったものの、結局今日まで放置
リード棒は、結構多様で値段もピンキリです。こうなると、世界中のリード棒を全て試したくなるわけですが、とりあえず一昨年秋に購入したアナログテスター「AU-32」に付属していた「TL-61」がまずまずのフィーリングであり、金メッキでリードの先っちょの接触不良も少ないため、こいつを採用することにしました。600円くらいでどこでも手に入ります。

テスター本体に比してリード棒がかなり長いですが、圧倒的な使い勝手の良さ
その上、このリード棒に着脱できるワニ口のオプションも持っていますから、これも使えることになります。もっと早くこうしておけば良かったと、若干後悔してしまいました。
そうそう、ついでに写っているテスター内部の圧電ブザー・・・真ん中の穴をビニテでシールしてあります。このテスター、しょっちゅう「ピッ、ピ」と音がするためちょっと耳障りなんですが、これでかなりいい感じになりますよ
今日はさらに、放ってあった周波数カウンタの温度計の取り付けを行いました(なんで温度計が要るかは、過去記事のこの辺りを読んで下され)。

一旦温度計のセンサーに行くコードを外し、センサーをこのカウンタの心臓部に取り付けてからコードを引っ張り出して、前面の表示部につなぎ直しました。途中、コードがブラブラせぬよう百均の「ケーブルフック」を使って養生。本当は、通気穴に交互に通してもいいわけですが、まずまず収まったんでヨシとしました。

なんか、温度計がやたらと目立ちますが、これで内部温度がどの程度なのかは一目瞭然。四季を通じて使える代物になりそうです・・・が、左端にちょこっと写っている例の「赤い秋月カウンタ」は出番が減ってしまいそう
まぁ、何れきちんと直してあげましょうかね。
折角の秋の休日も、まるで無駄とはなりませんでした。メデタシメデタシ・・・
秋月のテスター「P-16」。どうやらもう販売していないよう(ネット調べ)ですが、重宝しています。最近出てきた安価なテスターの中にはもう少し精度が良いものもあり、言わば取り替え時期でもあるわけですが、そんなに困ってないんでねぇ・・・。
このテスター、ケースに収納出来るようにリード棒が短いのが難点。いちいちケースにしまうことなんて殆どないんで、「何れもう少し具合の良いリード棒に替えよう」と思っていたんですが、何故か修理までしてここまで来てしまいました。

どういうわけか黒の方は大元気で、赤の方ばかり修理してきました。そして、つい先日のコンテスト移動前に同軸の導通を測ろうと思ったら接触不良が頻発・・・いい加減限界と悟ったものの、結局今日まで放置

リード棒は、結構多様で値段もピンキリです。こうなると、世界中のリード棒を全て試したくなるわけですが、とりあえず一昨年秋に購入したアナログテスター「AU-32」に付属していた「TL-61」がまずまずのフィーリングであり、金メッキでリードの先っちょの接触不良も少ないため、こいつを採用することにしました。600円くらいでどこでも手に入ります。

テスター本体に比してリード棒がかなり長いですが、圧倒的な使い勝手の良さ

そうそう、ついでに写っているテスター内部の圧電ブザー・・・真ん中の穴をビニテでシールしてあります。このテスター、しょっちゅう「ピッ、ピ」と音がするためちょっと耳障りなんですが、これでかなりいい感じになりますよ

今日はさらに、放ってあった周波数カウンタの温度計の取り付けを行いました(なんで温度計が要るかは、過去記事のこの辺りを読んで下され)。

一旦温度計のセンサーに行くコードを外し、センサーをこのカウンタの心臓部に取り付けてからコードを引っ張り出して、前面の表示部につなぎ直しました。途中、コードがブラブラせぬよう百均の「ケーブルフック」を使って養生。本当は、通気穴に交互に通してもいいわけですが、まずまず収まったんでヨシとしました。

なんか、温度計がやたらと目立ちますが、これで内部温度がどの程度なのかは一目瞭然。四季を通じて使える代物になりそうです・・・が、左端にちょこっと写っている例の「赤い秋月カウンタ」は出番が減ってしまいそう

折角の秋の休日も、まるで無駄とはなりませんでした。メデタシメデタシ・・・

The D.S.O arrived!
2013-12-02
中華D.S.Oが漸く届きました。円安がドンドン進んでしまい値頃感が無くなってきてしまいましたが、「送料込みで万券三枚以内」という上限設定、かつHF帯はそこそこ測れそうなもの・・・というコンセプトでいろいろ迷った挙げ句、SIGLENTの「SDS 1072CML」に決めました。
「Ali Express」で安い奴をGet すべく11/15時点で最安だったショップにオーダーして漸く到着。随分掛かった感がありますが、この顛末は中華モンの購入をそろそろ始めようかなぁ・・・という方々向けに、別途まとめたいと思いますので乞うご期待
梱包は二重段ボールで結構頑丈に梱包されており、運送中の破損はなかっただろうなぁ・・・と思うものの恐る恐る開けてみると、まずまずよく考えられた梱包になっていました。

内容物はご覧の通り。同じようなD.S.Oを購入される方のために、このスナップはクリックするとでかくなりますんで、興味のある方はご覧あれ。

この装置の「ツラ」は全て英語書きですから、とりあえず違和感なく使えそうです。付属のマニュアルはクイックスタートガイドで英語と中国語表記なんですが、中国語では「快速指南」って書くんですね
その他、ちょい安っちいプローブ2本とACケーブル、それと背面接続用のUSBケーブルが付いていました。まぁ、普通に考えられるオプションが全部揃っている感じです。
早速通電。初期画面が数秒表示された後にいわゆる波形表示画面が出てくるんですが、その上に(ポップアップって言ったらいいかな
)毎度「言語選択メニュー」が表示されます。これはきっと、その内に操作方法が解れば解決するんでしょうが、ひとまず放っておいてCH1/2の動作を1KHzのキャリブレ(前面パネルの右下にプローブ接続)で確認しました。

これもどうってこと無い画面ですが、あれこれキャプションが表示されるため、古いアナログ・オシロよりは判り易いですね。
さぁ、一番気になっていたのは、「できれば6mまではそれなりに観測できる程度だとよいなぁ・・・」というところです。サンプリング周波数(1GSa/s)やメモリ容量(ロングメモリが2MB)などから、そこそこイケると踏んだんですが果たして

50MHz付近の「クラニシ君」の波形です。このスナップもクリックすると少し大きな画面で見られますが・・・総じてまずまずですよね。測定限界が70MHzとなっていますから、正弦波としてまともに見えているのではなく高調波成分がカットされて自然に綺麗になっているものかとも思いますが、ドット表示の粗さなどがあまり目立たない程度にはなります。カバレッジとして少なくともほぼHF帯は満足できるかなぁと思っています。ナンチャッテFFTも付いているようなんですが、そこいらは追々楽しみたいと思います
さて、このオシロにはPC接続でリモート観測できるソフトが付いています。まだ、使い方等々全く謎なんですが、それ以前にPCに表示させる準備段階で苦労したんで、その部分に触れておきましょう。
前面パネルにあるUSB端子は普通のUSB端子(これで通じるのか
)なんですが、裏のUSB端子は「USBTMC」と呼ばれる測定器や記録器の接続を前提としたUSBインタフェースで、きちんとしたドライバを入れないと動きません。これが、付属のCD-ROMに入っているんですが、「VISA512.zip」なる妙な名称の・・・つまり、直感的に分からないような名前のファイルで、これを解凍してインストールしないと動かないとは、マニュアルの何処にも書いてないんですよね
ネット検索でこのI/Fを提唱している「National Instruments」のページをザッと読んだら「NI-VISA」という単語が出てきたんで分かった次第。最初はクレジットカードの何か・・・と思い、「流石は中華、変なソフトが仕込んであらぁ
」みたいに疑ったんですが、またしても濡れ衣を着せてしまいました
このドライバはいわゆる「ドライバ・セット」であり、イーサネットなどUSB以外のI/Fもサポートしていますから、必要なものをチョイスして入れた方が無難だと思います。
漸く接続された波形ソフト(EasyScopeと言います)で見てみたイメージは以下の通り。

拡大してみても全く面白くありませんが、画面イメージということで、これもクリックすると大きいものが見えるようにしてあります。どうやらこのソフトは、本当にリモート観測をするような場面では役立つようで、自動リフレッシュで波形を取り込めるようになっています。
・・・というわけで、今年のボーナス浪費の目玉機材が仲間入り
後はレイアウトを工夫して、使い勝手が良いようにしないと、あの「でっかいアナログ・オシロ」と同じ憂き目に遭いますね
ちなみに、このオシロは送料込みで29K¥・・・と思ったら、入国時に消費税等が若干上乗せ。結局、合計で31K¥弱となりましたが、まぁ、ヨシとしましょうかね。
「Ali Express」で安い奴をGet すべく11/15時点で最安だったショップにオーダーして漸く到着。随分掛かった感がありますが、この顛末は中華モンの購入をそろそろ始めようかなぁ・・・という方々向けに、別途まとめたいと思いますので乞うご期待

梱包は二重段ボールで結構頑丈に梱包されており、運送中の破損はなかっただろうなぁ・・・と思うものの恐る恐る開けてみると、まずまずよく考えられた梱包になっていました。

内容物はご覧の通り。同じようなD.S.Oを購入される方のために、このスナップはクリックするとでかくなりますんで、興味のある方はご覧あれ。

この装置の「ツラ」は全て英語書きですから、とりあえず違和感なく使えそうです。付属のマニュアルはクイックスタートガイドで英語と中国語表記なんですが、中国語では「快速指南」って書くんですね

早速通電。初期画面が数秒表示された後にいわゆる波形表示画面が出てくるんですが、その上に(ポップアップって言ったらいいかな


これもどうってこと無い画面ですが、あれこれキャプションが表示されるため、古いアナログ・オシロよりは判り易いですね。
さぁ、一番気になっていたのは、「できれば6mまではそれなりに観測できる程度だとよいなぁ・・・」というところです。サンプリング周波数(1GSa/s)やメモリ容量(ロングメモリが2MB)などから、そこそこイケると踏んだんですが果たして


50MHz付近の「クラニシ君」の波形です。このスナップもクリックすると少し大きな画面で見られますが・・・総じてまずまずですよね。測定限界が70MHzとなっていますから、正弦波としてまともに見えているのではなく高調波成分がカットされて自然に綺麗になっているものかとも思いますが、ドット表示の粗さなどがあまり目立たない程度にはなります。カバレッジとして少なくともほぼHF帯は満足できるかなぁと思っています。ナンチャッテFFTも付いているようなんですが、そこいらは追々楽しみたいと思います

さて、このオシロにはPC接続でリモート観測できるソフトが付いています。まだ、使い方等々全く謎なんですが、それ以前にPCに表示させる準備段階で苦労したんで、その部分に触れておきましょう。
前面パネルにあるUSB端子は普通のUSB端子(これで通じるのか




このドライバはいわゆる「ドライバ・セット」であり、イーサネットなどUSB以外のI/Fもサポートしていますから、必要なものをチョイスして入れた方が無難だと思います。
漸く接続された波形ソフト(EasyScopeと言います)で見てみたイメージは以下の通り。

拡大してみても全く面白くありませんが、画面イメージということで、これもクリックすると大きいものが見えるようにしてあります。どうやらこのソフトは、本当にリモート観測をするような場面では役立つようで、自動リフレッシュで波形を取り込めるようになっています。
・・・というわけで、今年のボーナス浪費の目玉機材が仲間入り


ちなみに、このオシロは送料込みで29K¥・・・と思ったら、入国時に消費税等が若干上乗せ。結局、合計で31K¥弱となりましたが、まぁ、ヨシとしましょうかね。
クラニシのパワー計
2013-08-26
ひょんなことで手に入れたかなり古いパワー計・・・今は無きクラニシの終端型電力計「RW-151D」が我が「ガラクタ・ラボ」の仲間に入りました。

ちょっと掃除をしてこの通りです。前のオーナーが随分大事にされていたのか、丁寧に保管されていたのか・・・は良いとして、とにかく「お顔」は綺麗です。
怖いのは「ジャンクはジャンク」で、中身がめちゃくちゃ改造されていたりする懸念もあるわけです。恐る恐る分解してみました・・・が、ネジの締まり具合から、きっと中身は触られていないと確信

こちらも新品同様です。スイッチの接触不良など確認する必要もありますが、まぁこれだけ綺麗だと万一の修理も楽ちんですね
さて、心臓部の無誘導抵抗のでっかいのは如何に

こちらもまずまずでしょう。この写真では判り難いんですが、抵抗の根本のハンダヤニが、若干変質していそうです。この辺りは一度、大掃除(ハンダの盛り直し)をした方が良いかも知れませんが、まぁこのままでもイケそうな気もします。暇潰しには持ってこいの作業になりそうです。

最後は背面です。写真の構図が悪いのは毎度のことですが、銘板に1978年12月と打ってありますから「35年もの」といったところでしょうか。流石に、コネクタは多少へたっていますが、この辺りも少し磨けば使えそうな雰囲気。
測定レンジからしてQRPpから「移動局」までは余裕・・・という守備範囲になりますので、上手く校正して大事に使えば、多分これ一台で大抵の電力測定は済みそう。ネットにあった取説をダウンロードして読んでみたところ、「100Wで5分以上は連続送信しないように」と書いてありましたので、我が設備の最大出力(50W)を含め、普通の測定の仕方なら結構持ちそうです。いやぁ、良い買い物をしました・・・と自己満足に浸っています
後は0.5W以下を少し精密に測定できる電力計(これはAD8307で自作になるでしょう・・・)を準備すれば、電力測定系としては申し分無しですね

ちょっと掃除をしてこの通りです。前のオーナーが随分大事にされていたのか、丁寧に保管されていたのか・・・は良いとして、とにかく「お顔」は綺麗です。
怖いのは「ジャンクはジャンク」で、中身がめちゃくちゃ改造されていたりする懸念もあるわけです。恐る恐る分解してみました・・・が、ネジの締まり具合から、きっと中身は触られていないと確信


こちらも新品同様です。スイッチの接触不良など確認する必要もありますが、まぁこれだけ綺麗だと万一の修理も楽ちんですね

さて、心臓部の無誘導抵抗のでっかいのは如何に


こちらもまずまずでしょう。この写真では判り難いんですが、抵抗の根本のハンダヤニが、若干変質していそうです。この辺りは一度、大掃除(ハンダの盛り直し)をした方が良いかも知れませんが、まぁこのままでもイケそうな気もします。暇潰しには持ってこいの作業になりそうです。

最後は背面です。写真の構図が悪いのは毎度のことですが、銘板に1978年12月と打ってありますから「35年もの」といったところでしょうか。流石に、コネクタは多少へたっていますが、この辺りも少し磨けば使えそうな雰囲気。
測定レンジからしてQRPpから「移動局」までは余裕・・・という守備範囲になりますので、上手く校正して大事に使えば、多分これ一台で大抵の電力測定は済みそう。ネットにあった取説をダウンロードして読んでみたところ、「100Wで5分以上は連続送信しないように」と書いてありましたので、我が設備の最大出力(50W)を含め、普通の測定の仕方なら結構持ちそうです。いやぁ、良い買い物をしました・・・と自己満足に浸っています

後は0.5W以下を少し精密に測定できる電力計(これはAD8307で自作になるでしょう・・・)を準備すれば、電力測定系としては申し分無しですね

アッテネータの高域改善
2013-05-04
ちょっとアレンジした広帯域アンプ(HF-50MHzくらい)を作ろうと画策中なんですが、各周波数のゲインを測定したくなり、大昔に作った初めてのSSBリグ(原形は留めていませんが、失敗の様子は既に晒してあります・・・)の調整用に作ったアッテネータを引っ張り出してきました。

良くあるパターンですが、トグルスイッチにπ型のアッテネータを普通の炭素皮膜抵抗で組んでいますから、高域のSWRの悪さは想像に難くないところ。実際、28MHz付近でSWR≒1.5程度、50MHzで1.8くらいという有様
そこで、銅箔テープで覆ってみました。

ビニールテープを絶縁物としてその上に銅箔テープを貼りました。まずまずの出来映え。さぁ、結果は・・・

ケーブルで隠れてしまっている右側のBNCコネクタは、期せずして作っちゃった小電力ダミー・・・単体では144MHzでSWR1.05。これを接続しての測定ですが、ナンチャッテシールドの効果は覿面・・・28MHzでSWRが1.05くらいまで改善しました。50MHzで1.2くらいですから、今回の広帯域アンプ作りには十分なようですね。
さぁ、広帯域アンプの試作に取り掛かりましょうかね・・・。GW中にできるかなぁ

良くあるパターンですが、トグルスイッチにπ型のアッテネータを普通の炭素皮膜抵抗で組んでいますから、高域のSWRの悪さは想像に難くないところ。実際、28MHz付近でSWR≒1.5程度、50MHzで1.8くらいという有様


ビニールテープを絶縁物としてその上に銅箔テープを貼りました。まずまずの出来映え。さぁ、結果は・・・

ケーブルで隠れてしまっている右側のBNCコネクタは、期せずして作っちゃった小電力ダミー・・・単体では144MHzでSWR1.05。これを接続しての測定ですが、ナンチャッテシールドの効果は覿面・・・28MHzでSWRが1.05くらいまで改善しました。50MHzで1.2くらいですから、今回の広帯域アンプ作りには十分なようですね。
さぁ、広帯域アンプの試作に取り掛かりましょうかね・・・。GW中にできるかなぁ

かなり便利なLCRメータ
2013-04-20
秋月のLCRメータは発売以来結構好評なようですね。何と言っても値段が手頃ですからねぇ・・・。自分は、自作のLCメータも持っているし、周波数カウンタを使えば手頃な容量・インダクタンスなら結構正確に測れる治具もあるんで、ずっと遠巻きに眺めていたんですが、結局魔が差して(
)購入してしまいました。何と言っても、チップ部品の値が測れる治具が別売りされており、これが調子良さそうだったことも購入要因です。
手にしたのは結構前なのに、JIDXなどに気を取られてこのブログに登場するタイミングがなかったんですが、釣り竿君の40m用のコイルのインダクタンスが少なめだということが判ったため、今日はこいつを被験部品として測定してみました。

写真の通り、斜めに自立させるスタンドまで付いていて、狭い工作環境には好都合。昨年9月に新調したテスターもスラント式で、まずまず良い案配になりました。
LCRメータの下に写っているバナナプラグ付きワニ口は自前です。本当は、別売りのワニ口端子があるんですが、ずっと売り切れ状態が続いているんで仕方なく作ってしまいました。
さぁ、40m用コイルはどないだ

17.24μHということのようです。この測定器は、スイッチ投入後のキャリブレが重要で、測定端子のオープン、ショートでそれぞれ30秒が必要ですが、その後は安定して動くようです。
何かこんな形で置かれていたんで、コイルの中に指を突っ込んでみましたが、流石にインダクタンスは変化したようには見えません。そこで、「ヘッポコ実験」として金属っぽいものを挿入してみました。結果的には・・・

流石に鉄のものを突っ込むと、大きな変化が現れます。その他、アルミや糸ハンダなどでは殆ど影響なし。さらに、このコイルの側面にアルミを近づけてみたんですが、接触するほど近づけないと影響なしでしたが、鉄は5mmくらいの距離から影響が出始めるようです。
カップラ「TYPE-Ⅱ」を作っている際にコイルの磁束を云々しましたが、ケースがアルミということは結果的にあまり関係ないことが判明・・・濡れ衣だったようです。TYPE-Ⅲで見つけた回路間違いが真の原因だったようですから、もう少し大きなトロイドに巻いて少しでもロスを解消する改造も有りかなぁ・・・なんて、また課題が見つかっちゃいました
まぁこれで、アンテナ自作に関する測定器類は全て揃ったことになります。ALL JAに間に合わせるべく、40mコイルの作り直しからスタートでしょうかね・・・って、1週間しかないぞ
これはウカウカしていられませんね

手にしたのは結構前なのに、JIDXなどに気を取られてこのブログに登場するタイミングがなかったんですが、釣り竿君の40m用のコイルのインダクタンスが少なめだということが判ったため、今日はこいつを被験部品として測定してみました。

写真の通り、斜めに自立させるスタンドまで付いていて、狭い工作環境には好都合。昨年9月に新調したテスターもスラント式で、まずまず良い案配になりました。
LCRメータの下に写っているバナナプラグ付きワニ口は自前です。本当は、別売りのワニ口端子があるんですが、ずっと売り切れ状態が続いているんで仕方なく作ってしまいました。
さぁ、40m用コイルはどないだ


17.24μHということのようです。この測定器は、スイッチ投入後のキャリブレが重要で、測定端子のオープン、ショートでそれぞれ30秒が必要ですが、その後は安定して動くようです。
何かこんな形で置かれていたんで、コイルの中に指を突っ込んでみましたが、流石にインダクタンスは変化したようには見えません。そこで、「ヘッポコ実験」として金属っぽいものを挿入してみました。結果的には・・・

流石に鉄のものを突っ込むと、大きな変化が現れます。その他、アルミや糸ハンダなどでは殆ど影響なし。さらに、このコイルの側面にアルミを近づけてみたんですが、接触するほど近づけないと影響なしでしたが、鉄は5mmくらいの距離から影響が出始めるようです。
カップラ「TYPE-Ⅱ」を作っている際にコイルの磁束を云々しましたが、ケースがアルミということは結果的にあまり関係ないことが判明・・・濡れ衣だったようです。TYPE-Ⅲで見つけた回路間違いが真の原因だったようですから、もう少し大きなトロイドに巻いて少しでもロスを解消する改造も有りかなぁ・・・なんて、また課題が見つかっちゃいました

まぁこれで、アンテナ自作に関する測定器類は全て揃ったことになります。ALL JAに間に合わせるべく、40mコイルの作り直しからスタートでしょうかね・・・って、1週間しかないぞ

