LCメータにマッチしたコイルとは?
2012-09-09
狭帯域SG作成では、お手軽なトロイダルコアによるLCマッチで「山ほどあるT37-6」を消費したいのですが、必然的にトリマコンデンサも必要になり、コンパクトなケースに詰め込むためには面積的に不利なわけです。そこで、以前に買い溜めしてある7Kボビン巻きを考えたのですが、肝心の「LCメータ」の「L測定」がまだ未熟な状態・・・。
そこで、1台分程度は余分に買ってある部品をかき集めて、コンパレータ使用の発振器をサクッと作成(今、笑点やってるんでダジャレが・・・って、おい
)、あれこれ試してみました。

LM311と1000pF±1%のポリプロ、10μFのタンタルはわざと余計に買ってあったため直ぐに完成。「L」については、VXO実験で用いた10μHのマイクロインダクタを使ってみました。
発振周波数は周波数カウンタで測定・・・初期変動は相変わらずだったのですが、まぁ10分ほど放っておいたらそれなりに安定。写真の状態がキャリブレ中・・・端子の先端をスズメッキ線でショートしています。
横っちょに転がっているコイルであれこれ測定してみると、簡単な計算でほぼ妥当な値が算出できましたので、これはこれで使えそう。少なくとも、7Kボビン巻きには耐えられそうです。
さて、何でこの記事を書くつもりになったかというと、トロイダルコアのインダクタンスの測定・・・これでちょっと気づいたことの備忘録として書き留めておこうと思った次第。

この実験は、直径の同じコアで行いました。T37-10、FT37-61は難なく安定発振したのですが、FT37-43・・・これに10回巻きのコイルを作ったら発振周波数が安定せず・・・。
昨日まで続けていたVXOの実験においては、FT37-61で可変範囲が取れない(発振が止まってしまう)という現象が起き、今のところこの現象は「Qとの関係性」(ハイQ過ぎる)を疑っていますが、フランクリン発振においてもあまりハイQなLを用いると良くないのかなぁ・・・と邪推しています。
LCメータ作成時は周辺の影響を考慮して、出来るだけ磁束漏れの少ないコイルを・・・という部分で、「トロイドが有利」と勝手に決めてしまっていました。VXO作成時も高周波チョークのような「コア剥き出し」のものは、手を少し近づけるだけで大幅に発振周波数が変動することからも、多分、この考慮自体は合っていると思うんですが、LCメータとしては如何なものか・・・。今日は上記の通り「マイクロインダクタ」を使ったわけですが、バラックでもそれなりに測定できてしまうところを見ると、今のLCメータに採用した「FT23-43」はあまり良いチョイスではなかったのではないか・・・。
既にLCメータのコイル、コンデンサ部分は熱結合的な配慮としてエポキシで固めてあるため「ぶっ壊す」という方法しかなく、直ぐに取り掛かろうとは思いませんので(少なくとも、Cメータとしては使えていますからねぇ・・・)、ひとまず「ライフワーク」として取っておこうと思います。
そこで、1台分程度は余分に買ってある部品をかき集めて、コンパレータ使用の発振器をサクッと作成(今、笑点やってるんでダジャレが・・・って、おい


LM311と1000pF±1%のポリプロ、10μFのタンタルはわざと余計に買ってあったため直ぐに完成。「L」については、VXO実験で用いた10μHのマイクロインダクタを使ってみました。
発振周波数は周波数カウンタで測定・・・初期変動は相変わらずだったのですが、まぁ10分ほど放っておいたらそれなりに安定。写真の状態がキャリブレ中・・・端子の先端をスズメッキ線でショートしています。
横っちょに転がっているコイルであれこれ測定してみると、簡単な計算でほぼ妥当な値が算出できましたので、これはこれで使えそう。少なくとも、7Kボビン巻きには耐えられそうです。
さて、何でこの記事を書くつもりになったかというと、トロイダルコアのインダクタンスの測定・・・これでちょっと気づいたことの備忘録として書き留めておこうと思った次第。

この実験は、直径の同じコアで行いました。T37-10、FT37-61は難なく安定発振したのですが、FT37-43・・・これに10回巻きのコイルを作ったら発振周波数が安定せず・・・。
昨日まで続けていたVXOの実験においては、FT37-61で可変範囲が取れない(発振が止まってしまう)という現象が起き、今のところこの現象は「Qとの関係性」(ハイQ過ぎる)を疑っていますが、フランクリン発振においてもあまりハイQなLを用いると良くないのかなぁ・・・と邪推しています。
LCメータ作成時は周辺の影響を考慮して、出来るだけ磁束漏れの少ないコイルを・・・という部分で、「トロイドが有利」と勝手に決めてしまっていました。VXO作成時も高周波チョークのような「コア剥き出し」のものは、手を少し近づけるだけで大幅に発振周波数が変動することからも、多分、この考慮自体は合っていると思うんですが、LCメータとしては如何なものか・・・。今日は上記の通り「マイクロインダクタ」を使ったわけですが、バラックでもそれなりに測定できてしまうところを見ると、今のLCメータに採用した「FT23-43」はあまり良いチョイスではなかったのではないか・・・。
既にLCメータのコイル、コンデンサ部分は熱結合的な配慮としてエポキシで固めてあるため「ぶっ壊す」という方法しかなく、直ぐに取り掛かろうとは思いませんので(少なくとも、Cメータとしては使えていますからねぇ・・・)、ひとまず「ライフワーク」として取っておこうと思います。
VXO実験-8 バッファ再び・・・
2012-09-09
VXOの発振部が落ち着いたところで、やはりもう少し出力が欲しい・・・0dBmが余裕で出せるようにしたいという欲が出てきました。そこで、VXO直結のFETによるバッファを軽く動作させ、トランジスタによるバッファをさらに咬ますというゴージャスな(
)構成で実験してみました。

定番の回路ですが、2.5Vという低電圧で如何に出力を稼ぐか・・・という部分、回路シミュレータのお世話になり、エミッタの抵抗値は「ボリュームで調整⇒固定抵抗に変更」という形で進め、何とか問題なく動くところにまで持っていきました。最初は、2SC945を使ったのですが利得不足、2SC535に換装してもイマイチ・・・結局、2SC1906の世話になる羽目に
また、出力電力は前段のFET入力をボリュームで調整していたのですが、最終的にはこのバッファの直前にボリュームを移設しました。
さぁ、実験結果です。まずは、出力電力を0dBmに調整してGigaSTで観測。第二高調波が基本波の-23~-24dBであり、まずまずの感じ。

そして、例によって入力を絞り-10dBm出力が以下の通り。

かなりいい線いってます
第二高調波が基本波の-45dB程度となり、その他の高調波は観測できません(58MHz辺りと84MHz辺りのものは本体のスプリアス)。
さて、最大出力は大凡「+3dBm」をクリア・・・したのはいいのですが、ご覧の有様です。

ちょっと酷いですね。GigaSTの入力最大値は0dBmですから、これはGigaST側で歪んでるかな
と思い、このバッファの出力にアッテネータを咬ませて3dBほど入力を下げてやると・・・

第二高調波が基本波-20dB程度になり、高次高調波もかなり減りました。GigaSTに対する過大入力にはかなり気をつけないと不味そうですね。
・・・というわけで、ここ一連の実験結果より「ディスクリート3段構成の狭帯域SG」という結果になりそうです。QRPのCW送信機のような案配ですね
LPFを入れようか迷っていますが、VXOの実験としてはこれでひとまず終了にします。


定番の回路ですが、2.5Vという低電圧で如何に出力を稼ぐか・・・という部分、回路シミュレータのお世話になり、エミッタの抵抗値は「ボリュームで調整⇒固定抵抗に変更」という形で進め、何とか問題なく動くところにまで持っていきました。最初は、2SC945を使ったのですが利得不足、2SC535に換装してもイマイチ・・・結局、2SC1906の世話になる羽目に

また、出力電力は前段のFET入力をボリュームで調整していたのですが、最終的にはこのバッファの直前にボリュームを移設しました。
さぁ、実験結果です。まずは、出力電力を0dBmに調整してGigaSTで観測。第二高調波が基本波の-23~-24dBであり、まずまずの感じ。

そして、例によって入力を絞り-10dBm出力が以下の通り。

かなりいい線いってます

さて、最大出力は大凡「+3dBm」をクリア・・・したのはいいのですが、ご覧の有様です。

ちょっと酷いですね。GigaSTの入力最大値は0dBmですから、これはGigaST側で歪んでるかな


第二高調波が基本波-20dB程度になり、高次高調波もかなり減りました。GigaSTに対する過大入力にはかなり気をつけないと不味そうですね。
・・・というわけで、ここ一連の実験結果より「ディスクリート3段構成の狭帯域SG」という結果になりそうです。QRPのCW送信機のような案配ですね
