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垂直系のアンテナなのね・・・

2012-10-08      
 よく考えたら、急に現れてあまり全貌が明らかにされていない「立役者」がいました。

 南向きの最上階の我が家から北方向に電波を飛ばそうという思いつきで、ヤフオクの「アマチュア無線」のカテゴから選んで買ったファイバー竿。長さは5.4mあります。
 実物を手にした途端「目立つなぁ・・・」という意識が芽生えて長いこと放ってあったのを、コンテストの最中の思いつきで20mの1/4λほどのビニール線を括り付けただけの代物です。これを、ベランダの西端・・・このブログによく出てくる洗濯機が置いてある方に「暗闇限定」で突き出して使います。普段は、リグの向こう側の「パイプスペース」(って、何だ)に慎ましく鎮座しています。



 今年のACAGでもこのアンテナが功を奏した格好で、最近は夜遅くにニョッキリしているコンテストが多くなりました。

 さて、今回は特にステルス君の代役として頑張ったわけです。2日目の夕方に80mへのオンエアを目論んで19時頃に竿出ししたのですが、それまでオンエアしていた40mを少し覗いてからにしようとそのままワッチすると、何となくバンド全体が静かになってしまいました。無論、SWRはほぼ1.0になっておりミスマッチによるロスとは考え難い・・・と思いつつスイープすると、それまで呼んでも取って貰えなかった北海道某局が、何とS9+20dBの強さで入感、一発Getとなりました。
 さらにQSO済みの4エリア某局・・・この局は、ステルス君でS9+20dBがS9+30dB、QSBピークで+40dB近くまで強く入感していました

 ステルス君は軒下、この釣り竿アンテナは「軒先」ですから周辺の建物の影響等が減るのは理解できるものの、バンド全体のSは大人しくなる方向・・・こうなると、打ち上げ角(というか、指向性というか)が明らかに違うことが解りました。
 逆に言うと、局数稼ぎで近場狙いをする場合に「軒先だから有利」と単純に考えても上手くなく、その時点でどちらが有利か・・・といった感じの考慮をしながら「使い分ける」というのが正解のようです。
 垂直系は打ち上げ角が低いということぐらいは、キャリアだけが自慢の自分でも理解していましたが、ここまであからさまに目の当たりにしたのは初めてでした。

 その後QSYした80m・・・ここでは、40mほどの差異は感じませんでした。タイミング的なものや波長に対する露出部分の長さなど、様々な要因が考えられますので何とも言えません。が、ローディングしまくりとは言え、これで80mの初北海道QSOも成立したんですから、まぁまぁのアンテナと言えるでしょう。またしても、名前を付けてやらんとなぁ(って、きっとこれまでと変わらぬセンスなんでしょ このブログ主の・・・)。

 今年最後のビッグコンテストは「CQ WW DX CW」になります。コンディションさえ良ければ、ハイバンドでの大活躍が期待できそうですが、どうなることやら・・・。

なぜ80mの電波が乗せられないのか?

2012-10-08      
 件名の通り、今年のACAGの目玉でもあった「TYPE-Ⅲデビュー」が見事に失敗・・・まぁ、事前の検証が甘かったというオチはオチにせよ、全く納得がいかんなぁ・・・ということで、ひとまず、忘れぬように記録しておこうと思います。

 1) ステルス君2号への接続は、現アンテナシステムへの普段の
   接続方法と何ら変わりなく、TYPE-Ⅲにクラニシ君を接続して
   SWR測定すると1.0-1.1程度に整合

 2) マッチングボックスは最近作り替えたが、ショートスイッチ等を
   具備しており、基本は前のものと同じ

 3) リグの位置にクラニシ君を接続してSWR測定すると、30KHzほど
   同調点が上がってしまう(3.515MHz⇒3.545MHz)
   >室内同軸がアンテナの一部になってしまう

 4) IC-703でも同じ結果

 5) 同じ位置にMIZUHOカップラを入れるたら上手くマッチング
   &送信できた

 6) 雨が酷く、ベランダ全体がほぼ濡れている状態

 昨日の状態のままシャックに戻したTYPE-Ⅲをよく見てみたら、裏に付いているトグルスイッチ(インピーダンス変換を使う・スルーするの切り替え用)が「インピーダンス変換有り」(トグルスイッチが下)の方になっていました。昨日の記憶でも、このスイッチは下向きであり、上は試していませんでした。
 何故下向きにしたかというと、「TYPE-Ⅱ」を作った際にはスイッチ=下でインピーダンス変換スルーだったためで、これは間違いは間違いなんですが、どちらでも整合できる範囲に同調点があれば問題ないはず・・・ということで、机上でリグとダミーを接続して5W出力で「インピーダンス変換有り・無し」のどちらでも上手く動作するか確認しました。問題なし ・・・理に適った話です。詰まるところ、昨日と同じ検証をしなければならない・・・ということになったわけです。

 無理な整合でバリコンがスパークする場合なども考えてみましたが、そこまでの高出力でもないし・・・まぁ、5Wと言えど高周波電圧をバカにはできませんが、もっと別の要因だと思います。回り込みなんかも考えられますが、別のリグでやっても同じ・・・ってことで可能性は低そう。

 今日は洗濯物天国になっていますから、またベランダに出入りしていると睨まれそうな雰囲気・・・ということで、次の休み辺りに再実験しようかと思います。

TS-590雑感シリーズ 7:ローバンドの混信の中で(了)

2012-10-08      
 購入以来始めたTS-590のインプレッションシリーズ、終盤にかなりじらされました()が、やっとこ思いが遂げられそうです

 一昨日からのACAGでローバンドの「真価」を見極めようと虎視眈々・・・80/40mの不調に若干阻まれた部分はあったものの混みっぷりの激しい時間帯にオンエアでき、軒並みS9+20dBを超える電波に囲まれたこのリグ、果たしてどんな感じだったのでしょう・・・。

 ◆ ダウンコンバンドのS9+40dB以下は「ほぼ平気」

 「相手局の電波の質」を棚上げして考えれば、S9+40dBくらいまでの信号は「そういう強度の信号が、その周波数に出ている」といった範疇で考えることができそうです。

 ちょっとこのシリーズが長引いてしまったため、「アップコンの調査結果」と「ダウンコンのプチ調査」をおさらいすると、大凡以下のように捉えることができます。勿論、あくまで測定器が「」ですから、主観バリバリです

 1) アップコンの場合、ルーフィングが広いため59+35dBくらいまで±3KHz程度に影響範囲が広がっている。
 2) ダウンコンの場合(BW≦500Hz)、59+35dBまでは±1.5KHz程度に影響範囲が広がっている。

 さて、今回のコンテストでは、ダウンコンで2)を超えるような信号探し・・・この信号強度では(ある程度、500HzのMCF特性を類推すると)あまりに参考にならない情報であり、実際に困ることになりそうな信号強度であるS9+40dBと当たりを付け(ってか、前に使っていたIC-703ではS9+40dBを超えると周辺10KHz程度が使えなくなるため)、ずっとその「巡り会い」を待っていたわけです。そして、今回のACAGで漸くその機会が巡ってきました。それも、かなり空いている15m・・・2)と殆ど同じ条件です

Conv.信号強度
(S9+
BW
(Hz)
運用
周波数
影響がでなくなる周波数
(離調:KHz)
LOWHIGH
UP45dB100050.287.0281.1
(6.9)
292.0
(5.0)
DOWN35dB50021.006.9005.1
(1.8)
008.2
(1.3)
DOWN 45dB50021.059.1055.3
(3.8)
062.7
(3.6)
 ※何れもプリアンプ=ON 、NBはOFF

 例によって「カツカツ音」での検証ですが、35dBのほぼ倍・・・±3.5KHz程度が影響範囲ですね。丁度+40dBという信号強度ではなかったため一概に言えませんが、+35dB乃至+40dB付近から徐々に影響が広がってくる・・・こんな風に捉えて良さそうです。アップコンとの比較では、大凡半分くらいまで影響範囲が狭まっています。
 さて、この離調範囲に出ている「弱い信号」には影響がありそうですが、ローバンドのコンテストにおいてこれがどの程度の影響になるか・・・少なくとも、弱い信号である相手局との交信確率の低い自分にとっては、IC-703で受けたブロッキングのようなことはなくなるという部分で「及第点」はあげられると思います。実際、軒並み+20dB以上が居並ぶ80m/40mで「うわぁ、邪魔くせぇ・・・」と思うような場面はほとんどありませんでした。

 また、このカツカツ音にどうやらNR2(NB2じゃないですよ)が除去効果を持っているようで、これをONにするとカツカツ音自体は復調範囲でなくなるのか、その影響がかなり低減されます(CW受信時のNR2方式から言って、CWトーンのような連続波形を強調する形の機構ですからねぇ・・・)ので、これとの併用も考えるとさらに良い感じになりそうです

 ◆ 隙間探しとノッチの効果

 CW運用の場合、BWを300Hz程度に絞ってしまえば殆どの場合は大丈夫です。ローバンドのCW域は狭い印象ですが(って、本当に狭いわけですが)、帯域を絞ってしまえば別にどうってことはありません。呼ばれる側ならいざ知らず、S&P中心の「エイチじゃない局」は、昨今のDSP機ならきっと全然困らないと思います。
 一方、なかなかつながらない自分のようなQRPerの方々にとって、別の局を「ずれて呼ぶ」(ゼロインせずに呼ぶ・・・わざととは思えない局長さんもいますが・・・)という芸当の方がカブってくることは勿論あるわけです。その方がそのままトントン拍子にQSOを済ませてどっかに行ってくれればいいのですが、ずれている所以なのかなかなか拾って貰えず長々と連呼していたり・・・。こんな場面ではノッチの出番です。このシリーズの5番目で紹介しましたが、TS-590のノッチはかなりイケていると思います。

 ◆ CWのグライコは外出しだなぁ・・・

 内蔵のグライコは、PHONEとCWで別々に記憶してくれないことから、普段ラジオ代わりにすることが多い自分としては、ヘッドホンで運用するCWについては「謎の小箱」(自作のパッシブBPF)を使っています。AMとは言え、そこそこHiFiで聴きたいですから、必要なときだけON・・・となると、「電信電話部門」ではモードによる切り換えが難儀そう。やはり今の内蔵グライコの「記憶方式」には満足できませんね。

 ◆ ファンが結構うるさい・・・

 まさか5W運用では「幻の機能」かと思っていた内蔵ファンですが、高温のシャック(29℃くらい)でCQを出していたら突然回り始めました 本当に最初はたまげましたよ・・・。
 このファン、空冷効果が高いのか、その後CQ連呼していても3分くらいしたら止まりました。多分、さらにその後もCQ連呼していたら、そのうちにまた回り出していたでしょうね・・・。
 ファンの音ですが、これは結構うるさいです。例えになるようなものがないのですが、我がPC(自作ミニタワー)より余程うるさく、あんまり良い気はしませんでした。
 受信時に1A、5W送信時に5Aという大食らいのリグですから、通常時の自己発熱も相当量なんでしょうね。入力で考えたら、この電流だったら余裕で25Wは出ますしねぇ その分、綺麗な電波であると信じることにしています

 ◆ ひとまず総評

 もう発売から2年ほど経過したリグですし対抗馬も色々と出てきていることから、今後は費用感が合うか否かでチョイスされるリグになると思いますが、入門機等さらに廉価なトリプルスーパー方式のリグとは違い、近接強力波に対する能力の部分で、「ダウンコンバンド」は結構いけてる印象ですし、CW運用に長けた部分が多いため、これからCWを本格的に・・・という方にはお奨めできると思います。混信除去等、この値段にしては申し分ないと思います。また、大きさは「小さなリグ」の部類に入れても良いかと思いますので、手狭なシャックに喘ぐアパマンハムの方々にもお奨めできそうです。小さなアンテナでもそこそこ聞こえるリグですよ。
 GENEスイッチでラジオに変身する部分も、あるシチュエーションでは非常に有効です。AM受信時のフィルタ設定を目一杯広げておけば、ひとまず5KHzまでは忠実に表現されますから、海外短波の耳慣れない音楽もクリアに楽しめます。

 ただ、良いロケーション、立派なアンテナをお持ちの方にとっての「アップコンバンド」は、普及機より少しマシな程度と考えて貰った方が良いでしょう。特にコンテストのメッカである6mがアップコンだというところ・・・ここは大きなマイナス要因かも知れませんね。まぁ、最近は6mでも「混んでて空きが探せないよぅ・・・」なんてことは希でしょうから、内蔵ATTとアンテナのビーム方向を駆使して近接強力局を上手く避けられれば・・・といったところでしょうか。
 昨今話題のFTDX3000は、大ざっぱに言って「TS-590の全バンドダウンコンバージョン」みたいなものでしょう。この部分に「あと10万円出せる」となればそちらを購入した方が良いように思います(勿論、近接強力波だけの話ですよ)が、その10万円で「KX3」を買うというアイディアもあるかな

 以上で「独断と偏見」に満ちた『TS-590雑感シリーズ』は閉めたいと思います。また気づくことがあれば、ジャンジャン記事にしていこうと思います。

ACAG2012 結果から解ること

2012-10-08      
 今年のACAGはかなり中断が多かったため、結果から得られる情報は少ないのですが、幾つか課題がありそうですので分析してみました。



 ①は80mのカップラ不調と雨による40mへのオンエア不可によるものであり、特に80mの「稼ぎ時」にオンエアできなかったのは痛い部分です。コンテスト開始から2時間程度で80mへのQSYは、今後の国内コンテストでは是非とも必要な条件であり、このバンドにきちんとオンエアできるよう十分に検証・確認しておく必要があります。
 逆に、「釣り竿」での参加も可能であることから、ここは「2本のアンテナを持っている」という解釈で、今後もステルス君に異常があれば直ぐにスイッチできるよう備えておくべきでしょう。
 ①全体としては、アンテナのカテゴでさらに詳しくまとめたいと思います。

 ②の仮眠は特に寝なくても大丈夫だったのですが、前半戦があまりに不調だったためふてくされた感じ 実は、前日の昼間に2時間ほど寝たため、夜中に寒い中「荒行」が続いたものの全然平気だったんですが、オンエア可能なバンドは粗方QSOしてしまったことと、40mの「雨不調」が続いていたために寝ていただけです。コンテスト開始当日の昼寝の効果は絶大だと痛感したため、今後もできればこの技を使おうかと思います。

 ③もアクシデント・・・アンテナ線の切断であり、ちょっと予測できないものでした。ただ、普段のメンテ以上に、コンテスト前の点検はしておいた方が良さそうですから、1,2週前には総点検を兼ねて「全バンドで波を出してみる」・・・クラニシ君チェックだけでなく、実際に「高周波電圧」を掛けてみないとダメそうですね。

 一方、その後の山場になる「夕刻の40m」ですが、これは夜明けから丁度寝ていた時間辺り(5時~9時)にもう少しオンエアしていたら、そろそろ「未QSO局が少ない」(聞こえていてもQSOできない)という状態でしょうから、今回の特別な条件が重なって・・・と考えるべきでしょう。
 また、抜き打ちで80mを聞いていたのですが、夕刻は日の入り30分くらい前からちらほらとQSOが聞こえていました。ただ信号がかなり弱かったため、やはり完全に日が暮れた後に徐にQSYするのが良さそうです。

 ④の時間帯・・・ここはどうも不可避のような気がします。40mは追い込みで混雑するものの拾ってくれそうな局とは殆どQSO済み、80mはそもそもQSOになかなか至らないことが多いため、この時間に「稼ぐ」というのはちょっと難しそうです。
 ACAGに限れば、まだオンエアできていないV/Uの仲間入りをすればいいんですが(そうそう、トランスバーター作るんだっけ・・・)、ALL JAはそうはいきませんから、もうここは「夕飯タイム」と決め込んで、少しゆったりと夕飯を食べていてもいいかも知れませんね

 今回は、80mを中心としたオンエア時間のタイミング・緩急を知りたかったのですが、結局めちゃくちゃになってしまいました・・・まぁ、これも仕方がないですし、今後も「雨のコンテスト」はあるでしょうから(今まであまり経験がない方が不思議と言えば不思議)、特にアンテナ周りについての課題・教訓をきちんとまとめたいと思います。

全市全郡2012 参戦記

2012-10-08      
 今回のこのコンテストは事前準備が上手くいったように思えたためかなり本気モードで挑んだのですが、やはり様々なトラップがあってすんなりいかず・・・。それ故、毎度工夫の余地を見つけるわけですが、今回も大いなる課題を発見する結末になるとは・・・ということで、今回の参戦記は、時間を追って区切りながらまとめていこうと思います。

 ◆ コンテスト前の様子

 今回は新参の「TYPE-Ⅲ」もあり、ある意味80mの局数・マルチ稼ぎにも十分期待できる上、何と言ってもTS-590でのマジ参戦ですから、ローバンドの混雑も「どこ吹く風~」といった案配に上手くすり抜けられるべ・・・まぁ、そんな風にお気楽極楽に考えていたわけです。
 事前に6mと80mのSWRを確認。80mはTYPE-Ⅲが絶好調でSWRはベタ落ち、6mはスタブの部分に接触不良が若干あったものの、コンテスト開始2H前にはセットアップ完了。軽めの夕飯を済ませ、20時少し前には余裕綽々でスタンバイしました。
 唯一、雨が心配・・・といってもほぼ降ることは確実だったのですが、どの程度降るのかによって必要な作業量が違ってきます。「雨⇒同調点降下⇒エレメント折り曲げ短縮」という作業(雨が上がるとその逆の作業)が降ったり止んだりになると頻発するため、これは結構難儀。とは言え、こればかりは自然現象ですから仕方がないわけです。果たして、このコンテストは「自然との闘い」になるのかしらん・・・と一抹の不安を覚えつつスタート時間を迎えました。

 ◆ 21時-22時過ぎ:予想通りの6m

 スタートダッシュは何と言っても手慣れた6mが定番です。最初の1HはS&Pで18QSO。これもここ最近の成績としては安定しており、多分ベランダ設置DPではほぼ限界なんでしょうし、QRP故にいきなりローバンドに出たところで、潰されまくりは必至・・・この部分は、今後の国内コンテストでもずーっとこうなるでしょう。
 ALL JAではさらに1時間ほどは十分にランニングできたんですが、全市全郡は予想通り若干参加局数が少ないと感じたため、80mの手応えを早めに知りたくなり、22時を少し回ったところで80mを覗きにいきました。悲劇はここから始まるんです・・・。

 ◆ 22時半-00時:80mのSWRが落ちない・・・

 事前に80mのセットアップ・・・つまり、ステルス君2号をLWに見立てて片端にTYPE-Ⅲを接続したセットアップで、既にSWR調整も済んでいたため、同軸をつなぎ直してリグの前に戻り「V V V」・・・ところが、リグの横のSWR計の指示が3以上を示しています 室内の同軸部分は6mで使っていたものですから、主に外側(ベランダ側、カップラ周り)の接触不良など色々疑ったものの改善せず
 そこで、徐にクラニシ君をリグの位置に接続して測ってみるとSWR=1.4程度。まぁそれほど大きな反射は見られませんが、カップラ位置で測ったときより僅かに増えています。そこで、同調点を探ってみると30KHcほど上の方にずれていました。これって、カップラより手前の部分がアンテナの一部として動いている証拠なわけで、結局上手く整合できていないわけです この作業に大凡1時間程度を費してしまいました
 それでも上手く行かないため、参加局が寝静まらない内にと10m/6mでS&Pし、10mは早くも目標局数(って、たったの3局ですが・・・)をクリア。やはり、先日作り直したマッチングボックスでの「ワンタッチQSY」は、こういうときには超便利です もう少しSWRを追い込んでおきたいところですが

 ◆ 00時-03時:そして本格的な雨・・・

 00時を回ると、6mは交信済みの数局以外は聞こえず完全に静かになってしまい、バンドとしては既に死んでいるであろう40mにスイッチ。ところが、降り出した雨がかなり本格的になったせいでSWRが急上昇。普段はエレメントを折り曲げれば追い切れるのですが、どういうわけかSWR>2という有様。あちこちいじってみてはSWRを測定・・・を繰り返しても落ちる気配もなく、仕方なし6mに戻ってさらに数局QSO。この時点で2時を回っていましたが雨脚は強くなっていく・・・。
 おふざけで6mでCQを出していると、いきなり異音がしてきました。ヘッドホンを取ると、リグが唸ってる そうです。初めてリグ内蔵のファンが回った音でした。たかが5Wの連続運用でかい・・・と思いつつ温度計を見たら、シャック内はどういうわけか29度近い温度。流石に「納戸」ですな。TS-590とて、この温度じゃぁねぇ・・・。

 ◆ 03時-06時:頼みの綱のMIZUHOさん

 雨は強くなる一方です。ランニングシャツに短パンという出で立ちでベランダに出ては寒い思いをしていましたが、03時を回った時点で意を決して、MIZUHOのカップラと20m用の釣り竿を使ってみることにし、ちゃっちゃとセットアップ。これは皮肉にもきちんと動作したため、40mにマッチングさせて4,8エリアをGetしたのですが、流石にバンドが死んでいます。そこで、「紫コイル」をつないで80mにマッチングを取り、いざ80mへ。するとこれが絶好調に動作し、04時から05時半までに「初北海道」を含む目標-1局となる19QSO。その後、明け始めた40mにスイッチしたのですが、空も明るくなってきたため止む無く納竿

 ◆ 06時-14時:続く雨の影響とさらなるアクシデント

 本当によく降ったものですが、06時時点でも元のステルス君2号の40mはSWRが落ちず、これはもう手の施しようがないと諦め、2時間半ほど 言わばふて寝し、09時にはまたリグの前に。雨は上がっていましたが、まだ40mは不調。一方、15mはこの雨の影響を普通~に受けているだけで、ヒゲの折り曲げでバッチリSWRが落ちたことから暫し局数伸ばしを敢行。弱いEsが出ていたようで、沖縄ともつながりました。
 それにしても、どうして40mのSWRの挙動が今までと違うのか・・・やはり、最近作り直したマッチングボックスの性質の問題だろうか・・・などと考えつつ、とりあえず各所の接触を確実にすべく、エレメントの張りを緩めてローディングコイル周りを確認していたら、何とローディングコイルの片側の線が根本からもげてしまいました



 そもそもこの接続の仕方ではテンションがモロにウレタン線に掛かってしまうのですが、まぁこれで1,2年は保つわけですから、逆に言えばその程度の期間で定期メンテせよ っていうことでしょうが、何もコンテスト当日でなくてもねぇ・・・。
 早速、同じものを急造。材料は揃えてありますから、1時間ほどで現状復帰させましたが、まだSWRは高め・・・。幸い、15m/10mが弱いEsのせいもあってか何局か見つけることができ、この両バンドで目標はクリアできました。

 ◆ 14時-21時:40m復活とエンディング

 14時過ぎ・・・要は雨が上がって5時間以上経過した時点で、SWRが元に戻りました。昼ガレが丁度終わった時間帯であり、ハイペースで局数稼ぎ。途中、他のバンドに少し浮気しつつ、特に夕刻には80mも気になりましたが、19時前までで39QSO・・・かなり稼ぐことができました。
 19時を回って、またしても釣り竿を突き出して40m⇒80mへとQSYし、80mも軽く目標達成。この時点で総局数は予想を下回ることが確実となったため、最後の1Hは6mでCQのロングランに挑戦。7局ほど呼んで頂きました

 ◆ 結果まとめ

 残念な結果をひとまずまとめておきましょう。

目標成績
局数マルチ局数マルチ
80m201630
28
40m504045
45
20m444
4
15m779
9
10m338
8
6m60404239
144110138133
得点1584018354

 ALL JAで見えてきた「200局超」はともかく、80mのスムーズな運用や20mへの参戦(まぁ、これは微々たるものかと思っていましたが・・・)で140-150局は固いと思っていましたがちょっと足りませんでした が、80mの躍進とアクシデントの中心だった40mの夕刻の奮闘で、まずまずの結果とも言えます。特に14時以降の7時間で60QSO超となっており、「たら・れば」になりますが「あんなに雨が降らなければ・・・」という思いもあります

 さぁ、各種の課題・・・これはそれぞれのカテゴでまとめていきたいと思います。

追記 2012/10/08
 目標の方の6mのマルチは少なすぎですね・・・。局数が60ならマルチは55,6といったところでしょう。仮にこのマルチ数を56とすると「144×126=18144」・・・そういう意味では、またしても「予想ほぼ的中」ってこと
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どよよん無線技士

Author :どよよん無線技士
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アパマンというハンデにさらにQRPまで課し、失敗連続のヘッポコリグや周辺機器の製作・・・趣味というより「荒行」か!?

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