2012年の「打ち止め」
2012-12-31
あと1時間ほどで新年を迎えます。ここ数年、まともな体調で暮れを迎えられず、大晦日には部屋でコンコンしていることが多かったのですが、今年はややのんびりと2012年最後の日を満喫しました。
珍しいことに40mのDP(ってか、ステルス君)が長いこと超元気で、このところ国内QSOに興じていました・・・といっても、所詮5Wですからほんの数局とQSOして悦に入っていましたが、今日も部屋の「小片付け」の合間に3QSO・・・これで「打ち止め」になりました。40mは、まずまずのCONDXだったと思われ、夕方にはDX(多分、西海岸)が被ってきたのが印象的でした。
その後は、新年の食材を買い込みに行き、一旦帰ってから百均に行って部品仕分け用のちょっと大きなケースを買ってきたり、QSLカードが届いたり・・・締め括りの日まで、無線風味な一日でした。
今年の普通のQSOは91、そのうちDXは39という結果です。まずまずなのか、そうでもないのか判断が難しいところですが、JordanやNorthern Ireland、その他各種のペディでおニューが増えています。DXCCは多分60くらいにまでなったとは思うんですが来春に期待しつつ、2012年の無線ライフは終了にしたいと思います。
交信して頂いた各局、ありがとうございました。QSLカードは、この休み中に整理してまとめて送りますので暫しお待ちを
珍しいことに40mのDP(ってか、ステルス君)が長いこと超元気で、このところ国内QSOに興じていました・・・といっても、所詮5Wですからほんの数局とQSOして悦に入っていましたが、今日も部屋の「小片付け」の合間に3QSO・・・これで「打ち止め」になりました。40mは、まずまずのCONDXだったと思われ、夕方にはDX(多分、西海岸)が被ってきたのが印象的でした。
その後は、新年の食材を買い込みに行き、一旦帰ってから百均に行って部品仕分け用のちょっと大きなケースを買ってきたり、QSLカードが届いたり・・・締め括りの日まで、無線風味な一日でした。
今年の普通のQSOは91、そのうちDXは39という結果です。まずまずなのか、そうでもないのか判断が難しいところですが、JordanやNorthern Ireland、その他各種のペディでおニューが増えています。DXCCは多分60くらいにまでなったとは思うんですが来春に期待しつつ、2012年の無線ライフは終了にしたいと思います。
交信して頂いた各局、ありがとうございました。QSLカードは、この休み中に整理してまとめて送りますので暫しお待ちを

予想的中!? TS-590 vs FTDX3000 受信スペック値比較
2012-12-30
少し前に最終回としたTS-590の雑感シリーズの締めの部分に、以下のような意味のことを書いています。
★ FTDX3000は、大ざっぱに言って「TS-590の全バンドダウンコンバージョン」みたいなもんだろう
これには根拠が全くなかったわけでもなく、受信部のダイヤグラムは価格から考えて「TS-590と同程度かちょっと良いくらいの回路」という感じで、価格差の分は液晶表示に大半が回ったと読んでいました。そして、FTDX3000のオプションフィルタを使わなければ、ダウンコンバンドの近接周波数特性は「100Hz分、TS-590の方が勝るかも・・・」と考えていたわけですが、どうやら本当にそんな感じのようです。
リグのスペック値をまとめているサイトとして超有名な「Sherwood Eng.の受信部テスト」に、FTDX3000のテストデータが掲載されました。これによると、TS-590のアップコンバンドはともかく、ダウンコンバンドにおける近接周波数(2KHz)のダイナミックレンジはTS-590の方が若干優勢のように見て取れます。
この差はルーフィングの差・・・つまり、TS-590は500Hz、FTDX3000は600Hz・・・という部分の差と類推でき、FTDX3000にオプションフィルタ(300Hz)を突っ込めばきっと結果は逆転すると思いますが、購入費用は17K¥ほど上がってしまいますね。
20KHz離調時については、この2台のリグにはあまり差がないようですが、他のリグとの比較で考えると、K3/KX3は次元が違いますね・・・。特にKX3は、ダイレクトコンバージョンの良さが出ているといったところでしょうか。おっと、話が逸れました
その他のデータは、「TS-590のアップコンバンド」とドッコイドッコイの値が並んでいます。TS-590のダウンコンバンドにおける「100KHz Blocking」・・・これは随分突出していますが、ダウンコンバンド全体ではなく20m限定の性能(ってか、混合周波数の優位性によるこのバンド特有の勝利
)と見た方が良いかも知れません。
今秋の絶好CONDXに期待し、少し迷った挙げ句早めにTS-590を購入したもののCONDXはあんまり良くならず
正直、FTDX3000の登場は驚異ではあったわけです。そして、価格も「約+100K¥」に落ち着いた時点で「早まったかしらん・・・」と若干後悔したんですが、液晶表示などの視認性・操作性(が良いかは、あんまり触っていないんで判りませんが・・・)を差し引けば、受信スペックとしては決して退けは取っていないと思います。オーディオ部分に関する差異や無信号時の内部ノイズの様子など、決め手は他にもありますが、受信性能に関しては「さらに10万出してでも」とは・・・。
勿論、こうしたスペック値は測定環境や条件の差が如実に表れますから参考にしか過ぎず、やはり「並べて聞き比べる」という究極の比較をすべきで、この2台のどちらにするか購入を迷っている方は、何としてもショップなどで「実際の聞き比べ」をすべきかと思うものの、そんなに大きな差は無さそうな感じ。
また、TS-590でもファームの改良によって多信号特性を改善したフェーズ(Ver1.05⇒1.06)がありましたが、FTDX3000にもこの可能性は十分に残されていると思います。結局、最後の決め手は「好きな方」で良いと思います。が、TS-590ユーザとして、このデータを見てちょっと安心したのも事実です
TS-590を買って余った10万でKX3を買って遊ぶ・・・というのが、本当に良いかも
★ FTDX3000は、大ざっぱに言って「TS-590の全バンドダウンコンバージョン」みたいなもんだろう
これには根拠が全くなかったわけでもなく、受信部のダイヤグラムは価格から考えて「TS-590と同程度かちょっと良いくらいの回路」という感じで、価格差の分は液晶表示に大半が回ったと読んでいました。そして、FTDX3000のオプションフィルタを使わなければ、ダウンコンバンドの近接周波数特性は「100Hz分、TS-590の方が勝るかも・・・」と考えていたわけですが、どうやら本当にそんな感じのようです。
リグのスペック値をまとめているサイトとして超有名な「Sherwood Eng.の受信部テスト」に、FTDX3000のテストデータが掲載されました。これによると、TS-590のアップコンバンドはともかく、ダウンコンバンドにおける近接周波数(2KHz)のダイナミックレンジはTS-590の方が若干優勢のように見て取れます。
この差はルーフィングの差・・・つまり、TS-590は500Hz、FTDX3000は600Hz・・・という部分の差と類推でき、FTDX3000にオプションフィルタ(300Hz)を突っ込めばきっと結果は逆転すると思いますが、購入費用は17K¥ほど上がってしまいますね。
20KHz離調時については、この2台のリグにはあまり差がないようですが、他のリグとの比較で考えると、K3/KX3は次元が違いますね・・・。特にKX3は、ダイレクトコンバージョンの良さが出ているといったところでしょうか。おっと、話が逸れました

その他のデータは、「TS-590のアップコンバンド」とドッコイドッコイの値が並んでいます。TS-590のダウンコンバンドにおける「100KHz Blocking」・・・これは随分突出していますが、ダウンコンバンド全体ではなく20m限定の性能(ってか、混合周波数の優位性によるこのバンド特有の勝利

今秋の絶好CONDXに期待し、少し迷った挙げ句早めにTS-590を購入したもののCONDXはあんまり良くならず

勿論、こうしたスペック値は測定環境や条件の差が如実に表れますから参考にしか過ぎず、やはり「並べて聞き比べる」という究極の比較をすべきで、この2台のどちらにするか購入を迷っている方は、何としてもショップなどで「実際の聞き比べ」をすべきかと思うものの、そんなに大きな差は無さそうな感じ。
また、TS-590でもファームの改良によって多信号特性を改善したフェーズ(Ver1.05⇒1.06)がありましたが、FTDX3000にもこの可能性は十分に残されていると思います。結局、最後の決め手は「好きな方」で良いと思います。が、TS-590ユーザとして、このデータを見てちょっと安心したのも事実です

TS-590を買って余った10万でKX3を買って遊ぶ・・・というのが、本当に良いかも

簡単なOCXO
2012-12-28
周波数カウンタの精度・・・突き詰めれば、ルビジウムやGPS電波を使ったものなど、諸OMの製作・実験記事にはいつも唸らされていますが、もう少し簡易なもの・・・簡単なOCXOができないかなぁと画策しています。
そもそも、適当な発熱体と温度センサ、そして設定温度になったら切れる仕組みがあれば良いわけで、まずは温度センサとオペアンプの組み合わせで考えたんですが、設定温度にある程度のスレッシホールド(threshold・・・カタカナで表記するのが難しい単語の一つですね)を持たせないと発熱体のON/OFFが頻発するなぁ・・・と考えていく内に、PICのA/D変換で温度センサを監視して、例えば0.2℃程度のスレッシホールドを持たせてやればいけるかな
と思いつきました。
発熱体はトランジスタで十分だと思っています。普段は「放熱」に気を配るものを発熱体として使う・・・放熱の場合は「ケースに逃がせば十分」とか「大きめのヒートシンクが要るぞ」といった、まぁ出たとこ勝負なわけですが、ある程度小さい箱の中に発振器と一緒に詰め込むことを考えると、「頃合いの暖まり方」をしてくれないと困ります。2SC1815辺りでいければ一番いいんですが、もう少しPcの大きなトランジスタでないと不安・・・この辺りが実験ネタでしょうか。
今年は、幸いにも長~い冬休みが取れましたので、ちょっと手を染めてみようかな
そもそも、適当な発熱体と温度センサ、そして設定温度になったら切れる仕組みがあれば良いわけで、まずは温度センサとオペアンプの組み合わせで考えたんですが、設定温度にある程度のスレッシホールド(threshold・・・カタカナで表記するのが難しい単語の一つですね)を持たせないと発熱体のON/OFFが頻発するなぁ・・・と考えていく内に、PICのA/D変換で温度センサを監視して、例えば0.2℃程度のスレッシホールドを持たせてやればいけるかな

発熱体はトランジスタで十分だと思っています。普段は「放熱」に気を配るものを発熱体として使う・・・放熱の場合は「ケースに逃がせば十分」とか「大きめのヒートシンクが要るぞ」といった、まぁ出たとこ勝負なわけですが、ある程度小さい箱の中に発振器と一緒に詰め込むことを考えると、「頃合いの暖まり方」をしてくれないと困ります。2SC1815辺りでいければ一番いいんですが、もう少しPcの大きなトランジスタでないと不安・・・この辺りが実験ネタでしょうか。
今年は、幸いにも長~い冬休みが取れましたので、ちょっと手を染めてみようかな

XC8のバージョンアップ(Ver 1.12)に落とし穴が・・・
2012-12-24
MPLABXとXC8がそれぞれバージョンアップしていました。HP上の表示修正が間に合っていないようですが、今日時点でMPLABXがVer 1.60、XC8がVer 1.12になっていたため、早速ダウンロード。
MPLABX(Ver 1.60)は特に問題なくインストール完了。リリースノートを見ると、前バージョンのデバイス関連の不具合修正など、それなりの盛り込みがあったようですが、特に不具合なく動いている模様。
一方、XC8(Ver 1.12)にも結構な修正が施されたようでそれ自体は歓迎なんですが、なんとアセンブルリストにコメントとして入るはずの「元のC言語」が妙なサブタイトルに変わっており、全然役に立ちません・・・。そのサブタイトルの内容も「ライトモードを使ってるよ」という何の意味もなさないものであり、リストとして大変解り辛くなってしまいました。
試行錯誤の挙げ句、元のバージョン(Ver 1.11)に戻してあります。多分バグなんでしょうが、ひょっとして「無償版」はこうなっちゃうの
・・・という一抹の不安が無きにしも非ず
ソフトの改版には非常に神経質な職場に居るため、もし自分らがこんなに目立つ不具合を出したらそれこそ大変な目に遭うわけですが、流石に他社製の「無償版」には文句も言えません
後続のバージョンでの改善を期待したいと思います。
ちなみに、吐き出されたニーモニックには特に異常は無さそうで、逆アセンブルされたアセンブルコードも大丈夫そうです。
MPLABX(Ver 1.60)は特に問題なくインストール完了。リリースノートを見ると、前バージョンのデバイス関連の不具合修正など、それなりの盛り込みがあったようですが、特に不具合なく動いている模様。
一方、XC8(Ver 1.12)にも結構な修正が施されたようでそれ自体は歓迎なんですが、なんとアセンブルリストにコメントとして入るはずの「元のC言語」が妙なサブタイトルに変わっており、全然役に立ちません・・・。そのサブタイトルの内容も「ライトモードを使ってるよ」という何の意味もなさないものであり、リストとして大変解り辛くなってしまいました。
試行錯誤の挙げ句、元のバージョン(Ver 1.11)に戻してあります。多分バグなんでしょうが、ひょっとして「無償版」はこうなっちゃうの


ソフトの改版には非常に神経質な職場に居るため、もし自分らがこんなに目立つ不具合を出したらそれこそ大変な目に遭うわけですが、流石に他社製の「無償版」には文句も言えません

ちなみに、吐き出されたニーモニックには特に異常は無さそうで、逆アセンブルされたアセンブルコードも大丈夫そうです。
関数呼び出しの様子
2012-12-24
今日も朝から懲りずに周波数カウンタに温度計を突っ込んで放っておき、時々眺めていました。結局、昨晩と同じような温度差(8~9℃程度カウンタ内部温度の方が高い)だということが判ったんで、次なる改良案へ・・・と思ったのですが、どうしてもPIC12Fシリーズが欲しくなり、次の秋葉行き(実は、25日に寄り道できそう)までお預けにしました(この辺りは、別のカテゴに譲ります)。
さて、もう一つ同時並行的に進めているAD9834を使ったSG試作の方・・・禁断のC言語に手を出したばかりにその展開形(コンパイル後のニーモニックの様子)が気になり、プログラミング部分で停滞していますが、今日は関数呼び出し部分がどんな風になるのかを探ってみました。なお、パラメータについては8ビットPICでは最も使われるであろう「unsigned char型」についてのみの調査です。
まず、パラメータが「unsigned char」×1つのタイプでは、呼び出し側のニーモニック・・・というか、コンパイル結果を逆アセンブラすると以下のようになっています(以下、unsigned char ⇒ uchar)。
Wレジスタにパラメータをそのまま入れて直ぐに呼び出す形ですから、全く無駄がありません。一方、呼ばれる側はというと、以下のようになります。
呼ばれる側・・・つまり関数の方では、Wレジスタで受け渡されたパラメータを「lcd_cmd@out」という変数に直ぐに代入していることが判ります。以降、この関数内では、パラメータが「lcd_cmd@out」に入っているという前提で処理されます。
本当は、折角Wレジスタに入っている値をそのまま使って処理することもできるわけですが、後の処理で何度もこのパラメータを参照する場合には、結果的にどこかに置いて記憶しておかなければなりませんから、この展開形は特に問題ないでしょう。
ところで、実際の処理の組み立てでは、上記のようなパラメータが1つしかない関数もさることながら、複数パラメータのものも多く見受けます。2つのパラメータを受け渡してみましょう。
先頭のパラメータ「mode」は、Wレジスタで渡されますが、「out」の方は「?_lcd_cmd」という別の変数に置かれて渡されます。こうなると、相変わらず「余計な2ステップ」(上の囲みの矢印部分)が出てきてしまいますから、あまりパラメータを考え無しに多くすると冗長になりそうです。即ち、XC8を使う限り、関数の王道としては「unsigned char×1」が良さそうです。
単機能の関数にパラメータを1つだけ渡す・・・所詮8ビットですから、まぁこんなもんでしょう。
さて、もう一つ同時並行的に進めているAD9834を使ったSG試作の方・・・禁断のC言語に手を出したばかりにその展開形(コンパイル後のニーモニックの様子)が気になり、プログラミング部分で停滞していますが、今日は関数呼び出し部分がどんな風になるのかを探ってみました。なお、パラメータについては8ビットPICでは最も使われるであろう「unsigned char型」についてのみの調査です。
まず、パラメータが「unsigned char」×1つのタイプでは、呼び出し側のニーモニック・・・というか、コンパイル結果を逆アセンブラすると以下のようになっています(以下、unsigned char ⇒ uchar)。
関数 static void lcd_cmd(uchar out)の呼び出し ;lcd.c: 52: lcd_cmd(0b00000110); movlw (06h) fcall _lcd_cmd |
Wレジスタにパラメータをそのまま入れて直ぐに呼び出す形ですから、全く無駄がありません。一方、呼ばれる側はというと、以下のようになります。
関数 static void lcd_cmd(uchar out)の先頭 _lcd_cmd: movwf (lcd_cmd@out) |
呼ばれる側・・・つまり関数の方では、Wレジスタで受け渡されたパラメータを「lcd_cmd@out」という変数に直ぐに代入していることが判ります。以降、この関数内では、パラメータが「lcd_cmd@out」に入っているという前提で処理されます。
本当は、折角Wレジスタに入っている値をそのまま使って処理することもできるわけですが、後の処理で何度もこのパラメータを参照する場合には、結果的にどこかに置いて記憶しておかなければなりませんから、この展開形は特に問題ないでしょう。
ところで、実際の処理の組み立てでは、上記のようなパラメータが1つしかない関数もさることながら、複数パラメータのものも多く見受けます。2つのパラメータを受け渡してみましょう。
関数 static void lcd_cmd(uchar mode, uchar out)の呼び出し ;lcd.c: 52: lcd_cmd(1,0b00000110); movlw (06h) movwf (??_lcd_init+0)+0 ← movf (??_lcd_init+0)+0,w ← movwf (?_lcd_cmd) movlw (01h) fcall _lcd_cmd |
先頭のパラメータ「mode」は、Wレジスタで渡されますが、「out」の方は「?_lcd_cmd」という別の変数に置かれて渡されます。こうなると、相変わらず「余計な2ステップ」(上の囲みの矢印部分)が出てきてしまいますから、あまりパラメータを考え無しに多くすると冗長になりそうです。即ち、XC8を使う限り、関数の王道としては「unsigned char×1」が良さそうです。
単機能の関数にパラメータを1つだけ渡す・・・所詮8ビットですから、まぁこんなもんでしょう。
周波数カウンタの中はどうなった!?
2012-12-23
昨日の40mのCONDXはイマイチだったようで、時折ワッチしてもなかなかS≧9の局が現れず、QSBも深いことが多かったため1回も波を出さずに静観。結局、ウダウダ、ゴロゴロと過ごしてしまうかな・・・と思われた夕餉の後に突然、このところ気になっていた周波数カウンタの内部温度を下げるべく、大嫌いな金属加工に着手
今日の改造は、三端子レギュレータを背面パネルに取り付ける一方、カウンタLSIの廃熱処理として「通気穴」を開けようという作戦です。これで内部温度が30度付近に留まってくれれば、「次なる奥の手」を検討しようという魂胆です。

さぁ、戦闘開始
背面の板を外したところです。背面にはACコードの引き込みとヒューズしかありませんから、小さな放熱版を取り付けて、三端子レギュレータにお引っ越しして貰いましょう。

背面の板を外してしっかりイメージング。そして、向かって右の方にカウンタLSIの廃熱用の穴を序でに開けてしまいます。作業はハンドドリル・・・これ、結構大変で、うっかりすると手を怪我してしまうんで慎重に作業を進めました。

仮止めした様子です。穴はとりあえず10個(5.5φ)にしました。さらに通気を促すべく、底面の丁度カウンタLSIがある付近に「吸気穴」を開けました。

ひとまず、この形でどんな風になるか・・・というわけで、先週末の「真夏の実験」と同様に試してみました。室温は凡そ22℃でスタート
ダラダラ書いても仕方がないんで一足飛びになりますが、実験開始から1時間・・・やはり30度近辺の温度に近づきちょっとがっかりしたのも束の間、1時間10分辺りでほぼ安定状態に達したようで、31.0℃と31.1℃を行ったり来たり。ところが、1時間30分を経過した頃に夜半を過ぎて室温自体も下がってきました。そして、時計に付いている室温計が0.1℃下がると、いつのまにか周波数カウンタ内の温度も0.1℃下がっているという均衡状態になりました。
この時、三端子レギュレータの裏に取り付けた放熱フィンは、ほんの少し暖まっているよう。一方の「10個の穴」に手をかざすと、明らかに暖められた空気が出てきているようで、結局はカウンタLSIの発熱が支配的なようです。
何れにせよ、この改良自体の効果はあったようですから、明日もう少し追試をしてから「次なる奥の手」を検討しようと思います。

今日の改造は、三端子レギュレータを背面パネルに取り付ける一方、カウンタLSIの廃熱処理として「通気穴」を開けようという作戦です。これで内部温度が30度付近に留まってくれれば、「次なる奥の手」を検討しようという魂胆です。

さぁ、戦闘開始


背面の板を外してしっかりイメージング。そして、向かって右の方にカウンタLSIの廃熱用の穴を序でに開けてしまいます。作業はハンドドリル・・・これ、結構大変で、うっかりすると手を怪我してしまうんで慎重に作業を進めました。

仮止めした様子です。穴はとりあえず10個(5.5φ)にしました。さらに通気を促すべく、底面の丁度カウンタLSIがある付近に「吸気穴」を開けました。

ひとまず、この形でどんな風になるか・・・というわけで、先週末の「真夏の実験」と同様に試してみました。室温は凡そ22℃でスタート

ダラダラ書いても仕方がないんで一足飛びになりますが、実験開始から1時間・・・やはり30度近辺の温度に近づきちょっとがっかりしたのも束の間、1時間10分辺りでほぼ安定状態に達したようで、31.0℃と31.1℃を行ったり来たり。ところが、1時間30分を経過した頃に夜半を過ぎて室温自体も下がってきました。そして、時計に付いている室温計が0.1℃下がると、いつのまにか周波数カウンタ内の温度も0.1℃下がっているという均衡状態になりました。
この時、三端子レギュレータの裏に取り付けた放熱フィンは、ほんの少し暖まっているよう。一方の「10個の穴」に手をかざすと、明らかに暖められた空気が出てきているようで、結局はカウンタLSIの発熱が支配的なようです。
何れにせよ、この改良自体の効果はあったようですから、明日もう少し追試をしてから「次なる奥の手」を検討しようと思います。
意外な検索ワード
2012-12-22
すっかり冬模様のCONDXの中、15mでW1Eが強力に入感するも、今日は小雨でベランダに出るのが億劫です。SWRのバッチリ落ちている40mで国内移動を追いかけるかなぁ・・・と、今日は疲労回復日(ってか、休肝日だな・・・)にしようと決め込んでいます。
昨年のGW前にFC2に引っ越してからも懲りもせず駄文や駄画像を晒していますが、昨晩帰宅してから何気にこのブログの「検索ワード」が気になってちょいと調べてみました。
まず、筆頭は「TS-590」です。ほぼ毎日、必ず検索ワードの上位にあります。きっと「値頃感」が出てきたこのリグを、家人にあまり責められずに冬期賞与の一部で購入したい御仁が多いのかも
一方で、時々この検索ワードを抜いて上位に食い込むのが「IC-7410」です。記事自体は、「TS-590との聞き比べ@秋葉原ロケット」の一回しか書いていないのですが、このリグこそ値頃感バリバリとも言えます。簡易的でもバンスコ有りは魅力なのか知らん
ちなみに、IC-7410はハイフレタイプのダブルスーパーでルーフィングは3KHzになっていますが、2KHz離調時の影響度合いについては、TS-590の「アップコンバンド」よりは若干成績が良さそうです。SSB主体なら、案外イイ感じかも知れませんね。
「へぇ~」と思うようなものの筆頭は「タッパー」・・・なるほど、タッパーウェアはアマチュア無線用ではないですから、検索ワードとしては「有り」なわけですね
「タッパー 薄い」などの組み合わせワードが多いことからも、きっとちょっと特殊な用途でも使われるんでしょう・・・って、アンテナ給電部に使うっていうのも、立派な特殊用途でした
面白かったのは「ステルスBSアンテナ」・・・我が愛する「ステルス君」に絡んで引っかかってくるわけですが、やはり美観云々なのか、或いは大家さんの設置が悪くて映りが悪いとか室内のTVアンテナの口が遠いとかですかねぇ
極めつけは「フライングコイル」・・・これ、ナニモノ
昨年のGW前にFC2に引っ越してからも懲りもせず駄文や駄画像を晒していますが、昨晩帰宅してから何気にこのブログの「検索ワード」が気になってちょいと調べてみました。
まず、筆頭は「TS-590」です。ほぼ毎日、必ず検索ワードの上位にあります。きっと「値頃感」が出てきたこのリグを、家人にあまり責められずに冬期賞与の一部で購入したい御仁が多いのかも

一方で、時々この検索ワードを抜いて上位に食い込むのが「IC-7410」です。記事自体は、「TS-590との聞き比べ@秋葉原ロケット」の一回しか書いていないのですが、このリグこそ値頃感バリバリとも言えます。簡易的でもバンスコ有りは魅力なのか知らん

ちなみに、IC-7410はハイフレタイプのダブルスーパーでルーフィングは3KHzになっていますが、2KHz離調時の影響度合いについては、TS-590の「アップコンバンド」よりは若干成績が良さそうです。SSB主体なら、案外イイ感じかも知れませんね。
「へぇ~」と思うようなものの筆頭は「タッパー」・・・なるほど、タッパーウェアはアマチュア無線用ではないですから、検索ワードとしては「有り」なわけですね


面白かったのは「ステルスBSアンテナ」・・・我が愛する「ステルス君」に絡んで引っかかってくるわけですが、やはり美観云々なのか、或いは大家さんの設置が悪くて映りが悪いとか室内のTVアンテナの口が遠いとかですかねぇ

極めつけは「フライングコイル」・・・これ、ナニモノ

今年の忘年会完了
2012-12-20
まぁ、いつものメンツといえばそれまでだが、今年はウィークデーのど真ん中だったから時間が来れば「お開きっぽい感じ」になったのでまずまずの首尾ではある。別に、大勢で飲むのが嫌いとは言わないが、「忘年会の雰囲気は好きですか
」という問いにはNoだ。
そもそも、忘年会が「立場を棚上げした飲み会」(=無礼講)だとすると、普段から「飲むときは無礼講」な自分にとっては何のメリットもなく、普段飲まない(飲めない)ような奴が来るから・・・といっても、自分の素の立ち居振る舞いや「一期一会」の存在しない席順では、何のために寄り合うのかさっぱり解らん。
それでも毎年飽きもせず企画され、普段飲む連中と「ちょっとだけ遅くまで飲む」という行為・・・こう言ってしまったら終わりだが、やはり難しい寄り合いではある。
今年は、二次会にまでは現れない輩も付き合わされてそれなりだったのかも知れないが、二次会で普段できないような話をするでもなく、順に回ってくるマイクに向かって上手いのか下手なのか解らぬ歌をぶつけたとて、あまり収穫はない。
ただ、自分の取り巻きについては、普段の「飲み交流」があるからそれなりに面白可笑しく過ごせる部分は有り難い。新参の連中はどんな風に感じたんだか興味津々でもある。
ひとまず、今日で「義理」に類する飲み会の今年編は終わりになったと思われるが、来週も「急な呼び出し」については怪しげではある。

そもそも、忘年会が「立場を棚上げした飲み会」(=無礼講)だとすると、普段から「飲むときは無礼講」な自分にとっては何のメリットもなく、普段飲まない(飲めない)ような奴が来るから・・・といっても、自分の素の立ち居振る舞いや「一期一会」の存在しない席順では、何のために寄り合うのかさっぱり解らん。
それでも毎年飽きもせず企画され、普段飲む連中と「ちょっとだけ遅くまで飲む」という行為・・・こう言ってしまったら終わりだが、やはり難しい寄り合いではある。
今年は、二次会にまでは現れない輩も付き合わされてそれなりだったのかも知れないが、二次会で普段できないような話をするでもなく、順に回ってくるマイクに向かって上手いのか下手なのか解らぬ歌をぶつけたとて、あまり収穫はない。
ただ、自分の取り巻きについては、普段の「飲み交流」があるからそれなりに面白可笑しく過ごせる部分は有り難い。新参の連中はどんな風に感じたんだか興味津々でもある。
ひとまず、今日で「義理」に類する飲み会の今年編は終わりになったと思われるが、来週も「急な呼び出し」については怪しげではある。
周波数カウンタの中は夏だった!?
2012-12-16
昨日の実験結果から、何となく赤い周波数カウンタの手直しに駒が進んだ感じですが、そもそもカウンタの中の温度変化・・・これが大きければ、結果的に安定度は損なわれてしまいます。そこで、今日はあれこれ別のことをやりつつ、カウンタの中の温度変化がどれくらいなのか測定してみました。

測定といっても温度計を突っ込んで放っておくだけですから、クラブW杯の3位決定戦を見たり、40mの移動局を呼んでみたりしながらのお手軽測定作業です。
室温が大凡21度台からスタートしましたが、筐体内に温度計のセンサー棒をセットしてからスマホでパチリ・・・の準備をしている数分で既に上記の通り1度ほど上がっています。以降、どんどん温度上昇して1時間ほどで30度近くになり、2時間経過時点で33度超、4時間経過後には36度を超えてしまいました
これでは、恒温槽でも突っ込まない限り安定した測定は難しそうです。
ただ、このカウンタの発熱源はハッキリしています。
◆ 三端子レギュレータ
◆ カウンタLSI
三端子レギュレータは、5×3cm角で厚さ1.5cmほどの放熱フィンに付けてあるんですが、このフィンはラグ板の上に単に載せてあるだけですから、放熱先は専ら「筐体内の空気」になります。カウンタLSIも結構の熱源で、これも筐体内の床暖房のようなものですから、これらの熱を筐体の外に廃熱してやる必要があるわけです。ところが、このカウンタは空気穴などない密閉式ですから、放っておけばどんどん温度は上がるわけです。
かれこれ20年ほど前、キットに若干手を加えて作った丈夫が取り柄のカウンタですが、どうやら「金属加工」を含めた改善が必要そうです。やれやれ、かなりの遠回りになるな・・・

測定といっても温度計を突っ込んで放っておくだけですから、クラブW杯の3位決定戦を見たり、40mの移動局を呼んでみたりしながらのお手軽測定作業です。
室温が大凡21度台からスタートしましたが、筐体内に温度計のセンサー棒をセットしてからスマホでパチリ・・・の準備をしている数分で既に上記の通り1度ほど上がっています。以降、どんどん温度上昇して1時間ほどで30度近くになり、2時間経過時点で33度超、4時間経過後には36度を超えてしまいました

ただ、このカウンタの発熱源はハッキリしています。
◆ 三端子レギュレータ
◆ カウンタLSI
三端子レギュレータは、5×3cm角で厚さ1.5cmほどの放熱フィンに付けてあるんですが、このフィンはラグ板の上に単に載せてあるだけですから、放熱先は専ら「筐体内の空気」になります。カウンタLSIも結構の熱源で、これも筐体内の床暖房のようなものですから、これらの熱を筐体の外に廃熱してやる必要があるわけです。ところが、このカウンタは空気穴などない密閉式ですから、放っておけばどんどん温度は上がるわけです。
かれこれ20年ほど前、キットに若干手を加えて作った丈夫が取り柄のカウンタですが、どうやら「金属加工」を含めた改善が必要そうです。やれやれ、かなりの遠回りになるな・・・

偽TCXOの実験的試作
2012-12-15
どんどんと「年の瀬」を感じる時期になってきました。一昨日と昨日は続けて「深酒」をしてしまい、今日は朝から三日酔いのような状態・・・身体にも財布にも悪いとは解っていても、この季節はどうしてもこうなってしまいます。
今日は、午前中から例の「C言語でライブラリ作成」に手を染めようかと思ったのですが、まだフラフラと酔いが回ってきて全く集中できず・・・。昼食を摂ったら一気にアルコール分解が進んで少しその気になったものの、画面を見ていると眠くなってしまうため、ちょっと気分を変えて怪しげな実験に手を染めることにしました。
先日、鈴商さんで買ってきた古いTCXOの安定度が気に入って新しいカウンタでも作ろうと思案したんですが、折角あるカウンタを直すべきだろうと考えて、共立エレショップさんで見つけたTCXOを購入したんですが、基準周波数を作るのに1/12分周する(TCXOが12MHz)のは良いとして、1MHzのゲート時間に合わせるためには修正部分が結構あることが判ってちょいと後回しにしていました。
一方、鈴商さんで購入した方はひとまず「保管庫」に入れておいたのですが、中身が何となく想像できたんで、「水晶を取っ替えたら、ちょっとは安定な信号源にはなるんじゃないかなぁ・・・」と思い立ち、10MHzの水晶に換装してみました。これが上手くいくと、赤いカウンタの修正はそんなに必要なく好都合
10MHzの水晶は千石電商さんで購入したHC-49Uの普通の水晶発振子です。

金属ケースを開けるため100Wのはんだごてとハンダ吸い取り機で格闘し、カッターで何度か切れ込みを入れたら簡単に開きました。思った通り、チップ部品の上に水晶が寝そべっています。

水晶を外した様子・・・よくある無調整回路のようです。左の黒い部品と水晶のケースが、ボンドでくっつけてありました。熱結合したいのか、単に物理的に固定したいのか解らなかったんですが、10MHzの水晶に換装する際にはエポキシでその部分を同じようにくっつけて蓋をしました。

右が完成品です・・・って、外見は変わりません
周波数表示はマジックで消しておきました。

測定は、例によってTS-590を基準とします。発振器からの電波を拾うと同時にCWのサイドトーンを鳴らし、そのうねりが小さくなった所(うねりの周期が概ね十秒以上になったところ)を発振周波数としていきますから、そんなに精度の高い評価はできませんが、1Hz程度の差は認識できますからまぁ十分でしょう。さぁ、どうなることやら・・・。

高温部はドライヤーで暖めておいて温度降下に追随、逆に低温部は洗面所の窓の所に30分ほど放置して急いで部屋に持ち込んで温度上昇に追随して測定するという、これまた小学生レベルの方法ですが何となく特性は取れています。
大凡15-50度の間を測定した感じですが、全体としては2.1Hz/度程度の比較的リニアな特性になりました。裸の水晶発振回路ではこれよりもう少し悪い感じでしょうから、とりあえず金属ケースを被っている程度の安定度にはなっています。温度傾斜に比して周波数変位が少ない・・・言わば安定している帯域が、丁度室温に近い20-35度付近にありそう。
年間を通じた室温としてどのくらいの温度が最適かよく解らなかったので、ひとまず22.5度として周波数合わせをしましたが、この辺りをもう少しクローズアップしてみます。

この辺りの傾きは1.5Hz/度の直線にほぼ沿っています。10MHzに対して1.5Hzですから、まずまず満足できる変位です
さて、問題の安定度ですが、これは改造前のTCXOの特性である±数Hzの初期変動以降は安定・・・という特性をそのまま引き継いでいるようで、30分程度で安定状態に入ります。この程度の「暖機」を覚悟すれば、それなりにまともな「周波数基準」として使えそうです。

時計が経過時間・・・でも、写真じゃ解りませんよね
まぁ、得意のナンチャッテ実験にしては、まずまずの結果となりました
今日は、午前中から例の「C言語でライブラリ作成」に手を染めようかと思ったのですが、まだフラフラと酔いが回ってきて全く集中できず・・・。昼食を摂ったら一気にアルコール分解が進んで少しその気になったものの、画面を見ていると眠くなってしまうため、ちょっと気分を変えて怪しげな実験に手を染めることにしました。
先日、鈴商さんで買ってきた古いTCXOの安定度が気に入って新しいカウンタでも作ろうと思案したんですが、折角あるカウンタを直すべきだろうと考えて、共立エレショップさんで見つけたTCXOを購入したんですが、基準周波数を作るのに1/12分周する(TCXOが12MHz)のは良いとして、1MHzのゲート時間に合わせるためには修正部分が結構あることが判ってちょいと後回しにしていました。
一方、鈴商さんで購入した方はひとまず「保管庫」に入れておいたのですが、中身が何となく想像できたんで、「水晶を取っ替えたら、ちょっとは安定な信号源にはなるんじゃないかなぁ・・・」と思い立ち、10MHzの水晶に換装してみました。これが上手くいくと、赤いカウンタの修正はそんなに必要なく好都合


金属ケースを開けるため100Wのはんだごてとハンダ吸い取り機で格闘し、カッターで何度か切れ込みを入れたら簡単に開きました。思った通り、チップ部品の上に水晶が寝そべっています。

水晶を外した様子・・・よくある無調整回路のようです。左の黒い部品と水晶のケースが、ボンドでくっつけてありました。熱結合したいのか、単に物理的に固定したいのか解らなかったんですが、10MHzの水晶に換装する際にはエポキシでその部分を同じようにくっつけて蓋をしました。

右が完成品です・・・って、外見は変わりません


測定は、例によってTS-590を基準とします。発振器からの電波を拾うと同時にCWのサイドトーンを鳴らし、そのうねりが小さくなった所(うねりの周期が概ね十秒以上になったところ)を発振周波数としていきますから、そんなに精度の高い評価はできませんが、1Hz程度の差は認識できますからまぁ十分でしょう。さぁ、どうなることやら・・・。

高温部はドライヤーで暖めておいて温度降下に追随、逆に低温部は洗面所の窓の所に30分ほど放置して急いで部屋に持ち込んで温度上昇に追随して測定するという、これまた小学生レベルの方法ですが何となく特性は取れています。
大凡15-50度の間を測定した感じですが、全体としては2.1Hz/度程度の比較的リニアな特性になりました。裸の水晶発振回路ではこれよりもう少し悪い感じでしょうから、とりあえず金属ケースを被っている程度の安定度にはなっています。温度傾斜に比して周波数変位が少ない・・・言わば安定している帯域が、丁度室温に近い20-35度付近にありそう。
年間を通じた室温としてどのくらいの温度が最適かよく解らなかったので、ひとまず22.5度として周波数合わせをしましたが、この辺りをもう少しクローズアップしてみます。

この辺りの傾きは1.5Hz/度の直線にほぼ沿っています。10MHzに対して1.5Hzですから、まずまず満足できる変位です

さて、問題の安定度ですが、これは改造前のTCXOの特性である±数Hzの初期変動以降は安定・・・という特性をそのまま引き継いでいるようで、30分程度で安定状態に入ります。この程度の「暖機」を覚悟すれば、それなりにまともな「周波数基準」として使えそうです。

時計が経過時間・・・でも、写真じゃ解りませんよね

