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コンテストを直撃した地気嵐

2013-05-27      
 今年の「WW WPX CW」の10日ほど前に、コンテスト当日の予想として、STEREOの太陽活動マップを加工して取っておきました。コンテスト当日のイメージと照合したいと思い付いたためです。



 まぁ、総体的には似ている感じです。ナンチャッテ予想には充分 一日に13度ほど回転しますので、180度回転するのに13日ちょいですから、日数的にも悪くないと言えます。

 さて、今回のコンテストは大いに磁気圏の乱れの影響を喰らってしまいました。これは丁度コンテスト開始の二日ちょい前に発生したCMEの影響が主因ですが、そもそも太陽風が強い時期と重なって酷くなったようですね。CMEを引き起こしたフレア自体が地球から見た太陽の西端で起きたため、当初は「影響少」と思っていましたが見事に裏切られました・・・。



 K-IndexとA-Indexの関係は決められていますが、何れも「高いと磁気圏の乱れが大きい」という見方になります。25日のAp-Index(「p」は「Planetary」だと思います)の平均は32、26日が18となっていて、確かにコンテスト中に覗いていた「Real-Time MUF Map」でも、25日の早い時間から26日の夕方辺りまでは30以上をキープしていました。
 過去に、ちょっとナンチャッテなA-Index値とDX交信実績の相関情報集めをして、仮説的に我が設備の「GUD CONDX」を「SSN≧60&A-Index≦10」としていますが、これは結構いい感じの結論かも知れません。K-Index=4はA-Indexに直すと27以上48未満ですから、2日目の後半以外は殆ど、かなり高いA-Index値だったものと思われます。
 また、実際の地磁気の乱れは急峻に収まるわけではなく、徐々に下がっていくイメージ・・・まさに嵐が去っていくような感じですから、26日後半のA-Indexも20台に留まっていたものと思われます。SSNはそこそこでしたから、非常に残念

 勿論、こうした悪CONDXを払拭するパワー・アンテナ・立地条件さえあれば大した話でないんでしょうが、QRPのアパマンハムにとっては由々しき問題なわけです。春シーズンからのDXコンテストの締め括りとしている「ALL Asian」は果たして

WW WPX CW 2013 参戦記

2013-05-27      
 副題:謀ったような地気嵐・・・有給休暇を返せ

 今回から、コンテスト参戦記には副題を付けようと思います。国内・DXを問わず、コンテストには毎度、「何某」かのイベントがあるんで

 さて、事前準備も充実して迎えたこのコンテスト・・・最近はきちんと意識して「目一杯睡眠」を敢行し、開始直前の08時過ぎまで寝ています。ところが、今回は寝しなにちょっと工作なんぞに手を染めていたんで、結局5時間くらいしか寝ていませんでしたが、08時半過ぎにはリグの前へ。そして、定番の15mスタート狙いでワッチを開始するも、何だか怪しい気配。気づくと、A-Indexが高くなっています 「これは、やられたかなぁ・・・」と不安な気持ちのまま、スタート時間を迎えました。例によって、以下UTCで(何でだ)。

 この時期は既に春のDXシーズンが「夜間重視」の夏シーズンに変わりつつある時期ですから、スタートダッシュが掛かり難いことは意識していましたが、まぁ「太平洋艦隊」はいけるでしょう・・・と暢気に構えていたら、殆ど何も聞こえてきません。近場のBYは結構聞こえてくるんですが全く振り向いてくれず、定番のEs気味ロシアとグァムの都合3局で00時台は終わり。その後も状況は芳しくなく、02時台で都合5QSOという有様 磁気圏の暴れを示す各指標は軒並み数値が上昇し、既に「地気嵐」が発生しているようで、全く詰まらん状況になってしまいました

 昼食を摂りながら、家族と「電波の状態が悪いんだよ・・・」「ふ~ん」という味気ない会話をしてリグの前に戻るも、そうそう簡単にCONDXは好転しません。そこで、夕刻からの復活を期待して作りかけの工作との「掛け持ち参戦モード」となりました。
 机を「コンテスト仕様」にしてしまっているため、工作台としては邪魔な15インチディスプレイや、パドルのプラスチック部分に気をつけながら、正味30cm四方の空間での工作は難儀を極めましたが、その間にYB,YJ,ZLをWorked。さらに「改造ステルス君」で初となる20mでのHawaiiとのQSOで「まぁ飛んでるわい」とちょっとホッとし、今一度15mに戻ってVK,KL7と、何となく太平洋は一周した感じ。
 ところが、08時を回るとQSO相手がいなくなるほどの状態になり、「こうなりゃ40mをターゲットにしよう」と思ったものの、陽が延びたために「出竿可能時間」までには相当の時間があり、結局「工作重視」となってそちらが完成してしまいました

 10:00Uを回って、徐に出竿準備を開始。まだ薄明残る状態でしたが、直前にステルス君でざっと聞いた限り、毎度の西海岸は健在の模様・・・気が逸ります。そして、40mの下の方からスイープを開始すると、いきなり「LP5・・・もしやArgentina」とプリフィックス表を見ると確かにその通り Sも+20dBに届かんばかりに振っていて、「ひょっとしていけるかも・・・」とコールしたら、大した苦労もなくバンド・ニューをworked へぇ~40m×5W×釣り竿君でもいけちゃうんですね・・・。その後は、西海岸とVE、そして今回解禁とした「JA」を片っ端から呼び、漸くコンテストらしくなってきました。
 13:00Uには一旦20mを覗いて数局拾って戻ってくるとこれもバンド・ニューとなるVK。LUまで飛んだんですから当たり前・・・と言えど、やはりちょっと嬉しい感じ さらにはYJもGet
 ただ、この後がなかなか続かず、ハイバンドのCONDXは回復せず。40mもEUまでは流石に届かず、「初日はここまで・・・CONDXの回復を祈らん」と16時U過ぎには納竿して

 翌日は丁度00時Uから参戦。しかし、CONDXは芳しくなくA-Indexが30超え こうなると、QRPではなかなか手が付けられません。15mで数局拾った後は、無意味な時間が流れていきました。
 05時を回って20mをワッチしていると、このバンドでもArgentinaを発見。改造ステルス君でいけるのかと呼んでみると応答有り・・・ってことで、軒下の短縮DPたるステルス君に20mの仲間入りを確信しました。

 さぁ、2日目の夕刻。出納時間を待ちつつ夕飯を終え40mのセットアップをすると、前日より多少良くなったかな といった案配。またしてもLUを見つけてこれをGetし、近場のくせにQSO実績がなかったBY,HLとQSO成立。何やら「40mのバンド・ニュー」が結構増えました。
 その後も40mで結構粘り、14時U以降はEU方面がかなり強くなってきたものの精々「QRZ」程度の素振りが続き、18:06UのUAを最後に、早々と納竿しました。翌朝は、15mで9M6を拾ってタイムアウト・・・今年のコンテストが終了しました。

 感想を述べよう・・・と思っても、殆ど地気嵐に翻弄されて終わったってな感じですが、いつでも20mに出られるようになったことや、40mのバンド・ニュー大量Get は特筆すべきかな 結果を以下に晒しておきましょう。

BANDPoint
40m253
20m25
15m34
10m3

 マルチは77になりましたが、交信局数は93局と振るわず、その内国内局が24局・・・まぁ、悔やんでも仕方ありませんが、何故こうもドンピシャに地磁気が乱れたのか・・・やはり、感想は一言・・・「有休返せ」でしょうかね



 記念写真はこれ・・・悪CONDXのお陰で早々完成したトランス式の小型電源です。これはこれで、別の機会に紹介することになるでしょう。

日の入りと十六夜とCMEと・・・WW WPX CW 2013前夜

2013-05-25      
 まんまと月曜休暇を取得・・・今年の「WW WPX CW」は、余程のアクシデントがない限り「フル参戦」も可能な状態になりました 作りかけの工作モノを片付けて「オペレーションデスク」へ・・・準備は万端です。

 今回は、日中でも20mにオンエアできるようステルス君を改良しての参戦。思えば、昨年のこのコンテストで「釣り竿デビュー」したわけですが、20mへの日中帯オンエアの必要性を秋のコンテストで痛感し、遅まきながらの改良です。勿論、夜間は釣り竿君が活躍するんでしょうが、特に夕刻の南米などを狙う際にステルス君のLWよりはマシかな

 今年のこのコンテストでは、JAのプリフィックス集めもしようと思います。CTESTWINを採用してから、結果的にHamlogへのデータコピーが如何様にもできるようになり、DX-QSOのみで管理しているログへの吐き出しも簡単にできますから参戦中は気にせず、逆に「マルチ」を大切に戦おうっていう魂胆です。特に80mなどはどうせDXには届きゃしませんから、お邪魔にならぬ程度にJAを読んじゃおうかなぁ・・・と思っています。

 さて、この週末の天気は良さそうですから、どうやら敵は3つ

 まずは日の入り時刻。これは、釣り竿君の出撃時間に影響します。もう、かなり「夏至」に近いことから、19時半近くまでは薄明が残っていますので慌てず騒がずステルス君で粘ります。なお、朝は04時くらいから明るくなってきますから、こちらも用心、用心。
 続いて月光。これも、煌々たる月の光に照らされる我がステルス君は、ちょっと嫌な感じがします・・・。曇っちゃえば良いんですがねぇ
 そして最後はCME放出の影響。丁度2日半前のM5.0のフレアが放出したCMEが、もうそろそろ到着しているという予想です。フレア自体は太陽の西端で起こったため、そんなに大きな影響は無さそうですがどうなることやら

 何れにせよ、サイクル24の終盤であろうこの時期のコンテスト、楽しみたいと思います。

ステルス君に20mをプラス!

2013-05-23      
 昨年初春には20mにオンエアできるようになったものの、普段のステルス君の守備範囲には入っていないバンドであることから、ずっと「謎めくバンド」から卒業できず 特にCONDXをどう捉まえたらいいのかが解り難く、「普段のワッチに耐える程度」でもいいから、このバンドのアンテナが欲しいなぁ・・・と思っていました。
 前々から、ステルス君のマッチングボックスには、20mのローディングコイルを入れられるように準備していたんですが手付かず。ボヤボヤしているとサイクル24の終焉を迎えそうなことから、とにかく聞くだけでも・・・ってな案配で、トロイダルコアで作ったローディングコイルを入れてみました。



 この写真の上の方にある黄色いコアが、今回増設したものです。17mも増設したいと思っていたんですが、スペース的に難しそうですね。



 設計上のローディングコイルの値は3.9μHぐらいだったんですが、実際に接続して同調点を探ってみると12MHzの上の方になっており、少しずつ解いて調整して上の回路図の通り収まりました。結果は・・・



 同調点のインピーダンスが41Ω程度となり、ステルス君のマッチングボックスでは完全には追い切れていませんが、急造にしてはよく落ちたなぁ・・・と自画自賛 他のバンドにも影響が出ませんでしたので、明後日に迫ったWW WPX CWに実力試しをしてみたいと思います。まぁ、ローディングコイルがトロイダルコアでは、高が知れている気もしますがね

逆につなぐと180度!?

2013-05-22      
 自分のドジにいちいち突っ込むのもどうかと思うんですが・・・。

 ここ数日、フェーズシフト回路と仲良くやっています()が、自分でアップしたフェーズシフト回路の動作の様子の記事について何かおかしいなぁ・・・と気付き、今日早めに帰宅したんで早速確認。すると、やはり「おっちょこちょい炸裂」が判明 もう、何も言い訳せずに、回路図を刷新することにしました。



 何が違ったかというと、要は「PHASE OUT」の極性を逆にして測定していたんです。つまりは、勝手に180度逆になっていたというオチ・・・。オシロで確認して3分で判りました 結局、ボリューム最大(ほぼ1KΩ)では大凡180度の位相差が生じ、逆にボリューム最小(ほぼ0Ω)では位相差無しということになります。

 まぁ、間違いが判っただけでも良しとしましょうかね・・・

MFJ-1025の改造手始め

2013-05-19      
 ノイズ除去策の第一歩として、MFJ-1025のプチ改造をやってみました。一連の改造の進め方を昨日の記事でまとめていますが、先回りして知りたかったフェーズシフト回路の容量最適化・・・ハイバンドでも十分なノイズリダクションができるように適正な容量のコンデンサを選んで、MFJ-1025のHIGH/LOW切替スイッチのHIGH側のコンデンサと付け替える作業です。

 この装置はチップ部品が殆どですが、とにかく大きな基板に表面実装でゆったりと回路が組んであるんで、「ハンダごて二刀流」で簡単に部品外しができます。あっという間の作業結果はご覧の通り。



 C13を取り去って、プッシュスイッチの端子から「47pF」のセラコンを接続しました。この容量は、元々の回路定数における120pFが40m-30m付近の最適値になっているものと仮定した上で計算したインピーダンス・・・概ね150Ω程度に当該周波数でなるような値ということで、15mの最適値として選定しています。

 早速、アンテナ等々を接続して様子を見ると、15mでもきちんと明確なノイズヌル点(といっても、ノイズS=0にはなっていません)を見つけることができました S=5,6程度の恒例の()ノイズがS3程度にまで落ち、かつ安定しています。今日こそ証拠のビデオ撮影を敢行・・・今後、もう少し改良していったときの比較サンプルとして動画をアップしました。

 ★15mノイズ除去の最初のテスト

 このビデオの後半が解り易いと思いますが、MFJ-1025のON/OFFに合わせてノイズが弱くなったり強くなったりし、ONの状態では受信信号の明瞭度が上がっています。ノイズ自体はS=6⇒4といった感じです。この結構強い安定したノイズは朝夕に強くなる傾向があり、これまでは決定的なノイズ減少まで持ってこられませんでしたが、上記の改造により最低でもS2つ程度のノイズ低減、かつかなり長時間に渡って維持されるようになりました。
 このビデオを記録した際のリグのBWは1500Hzです。これを500Hzまで絞ると当たり前にその分ノイズが減るんですが、1500HzでS=3程度のノイズは500HzにするとS=1程度(ちょっとノイズが振っている程度)となり、さらに信号が浮いてきますから、かなりイイ感じになりました

遅まきながら・・・「WW DX CW 2012」の結果

2013-05-19      
 少し前に発表されていた昨年の「WW DX CW」の結果を残しておきます。



 JAのQRP部門エントリーで抜き出してみました。全バンド部門では7位という成績のようです。まぁ、トップクラスの方々とはそれこそ雲泥の差ですが、今の設備でこんな結果になるとはちょっと予想外でした。

 実は、このコンテストの自己分析時点ではもう少し高得点だったんですが、過日、ログチェック結果が送られてきており、5QSOのミスがあることを知りました やはり、数字の取り違いが多いのに加え、どういう訳かロシア系プリフィックス先頭の「U」と「R」を取り違えるようです。「ロシア=UA」の印象で「R⇒U」としてしまうことが過去にもあって、この「脳内変換」を何とかしないと・・・。

 呼ばれる側ならともかく「呼ぶ側オンリー」なわけですから、もう少し慎重に聞き取りたいと思います。

ノイズ除去装置の「心臓部」に迫る!

2013-05-18      
 ナンチャッテな題名ですが、今いまの課題であるノイズ除去(まぁ、「軽減」がいいところかな)について、案外原理は簡単そうなんで、「どんな風に動くんだろう」という部分をオシロで覗き見してみました。



 回路はご覧の通り超簡単です MFJ-1025の定数をそのまま引っ張ってきました。この装置の場合、AUX端子からの信号・・・つまりノイズピックアップ用のアンテナで受信した信号の位相を、この回路を通して遅らせ、MAINのアンテナの信号と合成することで「ノイズ信号だけ逆位相で打ち消しちゃえ」という仕様で作られています。例えば、あるノイズに対し、ノイズ受信を受け持つアンテナとMAINのアンテナが、全く同じ位相でそのノイズを受信できれば「180度遅らせれば消える」という当たり前な話なんですが、実際には違った位置にあるアンテナが各々自分の役割を果たすために設置されますから、真逆の位相で消えるばかりとは限らないため、いい頃合いになるようにボリュームで位相調整するんだぞ・・・となるわけです。

 今回は、入力に「クラニシ君@SG」(お、お洒落なネーミング)をつないでその波形を二現象オシロのCH1、「PHASE OUT」をCH2で観測しながらボリュームを回してみました。測定周波数は10MHz付近です。



 まずはボリューム最大・・・1KΩの場合の波形です。下がCH1、上がCH2ですが、同相の出力・・・ほぼ位相差無しの状態です。



 これがボリューム最小の状態です。ほぼ180度の位相差が確認できています。位相の変化は「対数チック」な動きになりますから、実際には「真の180度」までにはならないと思うんですが、この周波数では結構行けているように見えますね。MFJ-1025では、この後に入力インピーダンスが高いポストアンプを置いて凌いでいますが、単にオシロで見たのとは様子が違うかも知れません・・・。
 この対数チックな動きは、ノイズを消す作業の時によくある「ノイズのヌル点が、何だかPHASE可変ボリュームの端っこの方に偏るなぁ・・・」という風な形でしょっちゅう体験しますが、お遊びでボリュームをAカーブに替えたら、回転と位相差の関係がかなりリニアに調整できる感触がありました
 ただ、これも「この周波数では・・・」といった形になるかも知れず、このリニアリティ改善については、MFJ-1025に手を加える際に考えたいと思います。

 さて、この回路はCとRの組み合わせにより同調周波数が可変され、その周波数と入力された周波数との関係で位相差が変化しますから、消したいノイズの位相差を「最適」に消すためには、コンデンサの値も動かした方が良いわけです。実際、たまたまSGがクラニシ君であることから「反射」の形で回路のインピーダンス変化が見られるんですが、かなり大きな変動があります。クラニシ君でこの反射を見てみると、この回路定数では14MHzを超えるとボリュームの位置によってはSWR>3となり、出力振幅(つまり、位相差を持った信号の振幅)が小さくなってしまいました。

 また、この組み合わせでハイバンドの上の方になればなるほど、その周波数に対するコンデンサの容量が大きくなり過ぎ、上の写真のようには位相差が稼げなくなっていきました。ハイバンドではこの辺りも「ノイズのヌル点が浅い」という現象になるのかも知れず、さらに上記の反射も重なって生じてきますから、総じて周波数が高くなると話は加速的に悪い方向になるようです 弱くなってしまう振幅はアンプで誤魔化せそうですが、位相差の可変範囲が狭くなるのはやはり不味いでしょう。

 ハイバンドのノイズ撃退に向け、昨日のMFJ-1025の受信感度測定結果を含め、どんな対策が必要かをまとめてみます。

対策内 容
1MFJ1025/1026定番の保護回路取っ払いによるロス改善を行う
2MFJ-1025は「受信専用」とし、外出しで制御ボックスを設けリグと連動させる
3MFJ-1025のT/R Delayは取っ払い、ロータリースイッチを入れ、拡張性を高める(フェーズシフト回路のコンデンサ切替など)
4ハイバンドを含めてAUX側に大人しめのプリアンプを入れて全体的な利得バランスを改善し、ノイズアンテナの負担を軽くする

 対策2については、MFJ-1025のリレー作動音・・・これが結構でかいんで、その対策の一環にもなります 実は、この辺りは前々から気になっていたため、それなりに部品は集まっていたりするんで着手は容易・・・なんですが、ここまで来ると、上記のコンセプトに合わせて自前で「ノイズ撃退君」を作っても良いかも知れんませんね。メインアンテナ側にも、位相をある程度可変できるような工夫をしてしまえば結構使えそう。でも、随分遠回りの気もするし、どうしよう

追記 2013.05.21>
 ひょっとして、ボリュームの最少と最大が逆かも・・・近いうちに追試します。

追記 2013.05.22>
 やっぱ逆でした・・・新しい記事で懺悔

MFJ-1025の受信感度

2013-05-17      
 MFJ-1025のノイズ除去効果・・・「填れば凄い」ということは何度も体感していますが、その殆どが40mでのこと。一方、気になるノイズの増加傾向として、ここ最近は上の方(ハイバンド)が悪化していることから、何とかこちらをもっとクリーンにしたいなぁ・・・と考えているわけです。
 目的信号に重畳されたノイズ成分を、別のアンテナで拾った「ノイズだけの信号」と上手く合成して相殺するためには、ノイズアンテナが重要なファクタになりますが、MFJ-1025は乱暴にいってしまうと「ローバンド用」といった有様であることも理解しているつもりです。が、本当にハイバンドのキャンセルには不利なのか・・・という疑問について少し定量的に知りたくなり、どうせ手を入れてしまうであろうこの装置について、改造前に「受信感度」を調べておく気になりました。

 厳密な意味での「受信感度」を測定するにはそれなりの設備が必要ですが、今回取りたいデータはそんなに厳密でなくてOK。メインのアンテナ端子で受信する信号とAUX端子(ノイズアンテナ接続用の端子)で受信する信号の差を客観的に見ておけば、ノイズアンテナ系に求められる「総合利得」がある程度推測できるかなぁという素人的発想・・・「大体△△dB」というのが判れば十分ですから、手元にあるSGモドキ・・・最近は専らピーピー装置になってしまった「クラニシ君」とローパワー計という組み合わせで行うことに。



 写真でお見せするほど複雑な接続ではありませんね まずはAUX側のゲイン調整ボリュームを最小にしてメイン側にクラニシ君を接続して各バンドの信号を入力、その時の出力を測ります。これが、メインアンテナ側の利得測定データの取得(①)。
 一方のAUX側は、ノイズのフェーズを調整するボリューム位置、周波数のHIGH/LOW切替(これは、フェーズシフトを行うためのコンデンサ容量を切り替えている)の状態など、幾つかバリエーションが考えられたんですが、とりあえずフェーズ調整ボリュームの位置を「5」(中点)とし、周波数切替はLOW側としてデータ取り。勿論、この時のMAIN側のゲイン調整ボリュームは最小にしてあります(②)。

 そして、この2つのデータを比較してみたのが、以下のグラフです。



 「MAIN」と書いてあるプロットが①で取得したデータです。1.8MHzが-8dBほど下がっていますが、他のバンドは概ね0dB付近です。24.9MHz(17m)辺りの利得がちょいと高めですが、まぁまぁフラットな感じ。この装置のノイズキャンセル処理を使わないときの様子とも言えますから、これは他の変動要素を考えなくて良いので大歓迎・・・と言えると思います。当たり前ですが、この装置単体では「プリアンプにはならん」ということですね
 一方、「AUX」と書いてあるプロットが、②で取得したAUX側の周波数-利得特性になります。1.8MHzをスタートラインとして、ハイバンドに向かってどんどん利得が下がっていく様子が分かります。1.8MHzと28MHzの差は12dBほどになっています。
 ちなみに、AUX側のフェーズ調整ボリューム位置によって、出力の大きさは結構変わります。MFJ-1025採用のフェーズシフト調整回路を見れば簡単に理解できますが、それを含めて考えても「調整がクリティカル」なことも容易に想像ができます。さらに、周波数切替をHIGH側にすると低い周波数の方で利得が下がります。まさしく「HIGH」なわけですね 先に書いたように、このスイッチはフェーズシフトのコンデンサ切替・・・インピーダンスが変わると捉えると、この現象も納得できます。

 上記のグラフには、ついでに①と②の利得の差もプロットしてみました(グラフ上は緑の三角の奴)。仮に、メインアンテナ側で拾ったノイズと同じ強さにノイズアンテナ側でも受信しようとすると、+8dB(7MHz)から+22dB(24.9MHz)の増幅が必要ということになります。さらに、この条件は「メインアンテナとノイズアンテナの利得が殆ど同じ」という条件になりますから、やはりノイズアンテナ系に求められる利得はかなり必要であり、大きなアンテナが張れない我らアパマンハム(ん 我らって誰だ)のノイズ消しには、アクティブアンテナの活用を含めたこの「利得差」を埋めてやる工夫がどうしても必要・・・という結論です。
 また、40mでのノイズ軽減効果が高いことも上記のグラフから解ります。全バンドの中で最も少ない「8dBの差」を埋めてやればよい・・・最もノイズが消し易いバンドという解釈でいいんでしょう。

 1.8MHzを度外視すると、AUX端子の最大感度を示す40mでさえ+8dB程度の利得が必要そうですから、AUX側には2SK125×2のポストアンプを突っ込んでしまう手も「有り」かも知れませんし、例の保護用ダイオードや保護用ランプ外し(=ロス軽減)を「AUX側だけやってしまう」という方法も考えられます。

 何れにせよ、まずはこの週末に向けての基礎データが取れました

WW WPX CW 2013の頃の太陽活動予想

2013-05-16      
 このところの太陽活動は非常に活発です。昨日午前中のXクラスの前に、前日辺りから立て続けのXクラスフレアの連発・・・。太陽の東端にあった黒点からのものだったため、大きな地磁気の乱れは引き起こさずにホッとしましたが、とにかく太陽全面が黒点で賑やかです



 最近は、南半球にも比較的大きめの黒点が現れるようになりました。NOAAの「高めSSN測定値」(何も、NOAAの予想にケチを付けているわけではありません、念のため・・・)では、4月の後半からずっとSSN>100をキープしており、DXクラスタにも沢山の情報が上がっていますね。特に17m辺りは非常に面白いことになっているようです。

 さて、来週末は「WW WPX CW」が開催されます。またしても、終了日である月曜を何とか休暇にすべく、そろそろ周りの連中に煙幕を張り始めている最中です。ちょいと気が早いんですが、コンテスト当日・・・5/26辺りの太陽活動を、例によってSTEREOの画像情報を加工して作ってみました。



 下の方に引いた青い線の部分が、5/26辺りに地球の方を向いていると思われる領域です。最近は、太陽活動の活発化に伴って「活動領域があまりない所」を探すことが難しくなっています。これを見る限り、丁度-30度付近の活動域が鍵を握るのかもしれませんが、まだ一週間ありますからどうなることやら・・・。もう少し近づいたら、その変化をまた確認してみたいと思います。
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どよよん無線技士

Author :どよよん無線技士
こおるさいん:JM1DPL

アパマンというハンデにさらにQRPまで課し、失敗連続のヘッポコリグや周辺機器の製作・・・趣味というより「荒行」か!?

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