ローバンド&QRP@アパマンハムのコンテスト参戦の可能性
2013-11-28
先日の「WW DX CW」が終わって数日経ったら、にわかに黒点が増えてやがる・・・結局、クルクル太陽の活性面がこちらを向いていないとダメだし、向いていても「大きなため息」をつかれるとアウトなんですよね。まぁ、ここを振り返っても仕方がないんですが、実は先日のコンテストの初日と二日目の差異を捕まえた感じがあるんで、まずはこれを忘れないように記しておきます。

多分、二日目(上図のNov 24)の方がCONDXが良かったんじゃ・・・と思われる方も多いと思います。たまたま初日には地磁気の乱れがそれなりにあって、夕刻のハイバンドは若干上手くなかったように感じられたかも知れません。
一方、SSN等々の動きはリンクにも貼ってあるMUFマップで拾っています(コンテスト開始直前と終了後)が、ハイバンドにはちょっとイタい動きが見て取れます。
11/23 SSN=97 A-Index=2 Xray=B5.55
11/24 SSN=79 A-Index=1 Xray=B4.64
2日目の方がSSNが下降しています。しかし、地磁気自体は大人しくなってきていますから、50超えのSSNでFBなQSOをされた「QRPではない局」は沢山いらっしゃったと思います。
この論旨でローバンドに目を向けると、SSNがあまり支配項にならない下の方のバンドは明らかに、地磁気が大人しい「二日目の勝利」ということになるんでしょう。実際、40m辺りでもその手応えは感じられましたから、もっとローバンドだと結構「GUD CONDX」だったとお見受けします。素人故に、ちょっとオカルトな情報かも知れませんが、これら地磁気の様子は断然「関係有り
」と、特にQRP局としては考えていいと思っています。
さて、本題は「CONDXのお話」ではないんです
40mを5Wに軒先釣り竿君@8mHという運用スタイルで過ごしてたことから、所詮「弱きを挫くが世の常よ・・・」と、落ち武者の如く感じていましたが、どうも「逆」に考えていた部分があることに気づきました。
まずはアンテナ自体の優劣。例えば、市街地の一軒家のお宅でアンテナを立てた場合、40mで結構良さ気なアンテナをそれなりの高さに設置すること・・・これは案外骨の折れることかも知れず、長めのGPや風雨にさらされたベントダイポールが関の山かも。そうすると、二階屋の上辺り(或いはもっと上)にそれこそ毎度毎度「ベストマッチ」のワイヤーアンテナを突き出している我らアパマン隠密部隊も「捨てたモンじゃないぞ・・・」となるような気がしてきました。まぁ、自己弁護ですけどね
こうしたアンテナの差異は、ハイバンドになれば前述の市街地一軒家局であっても「ギリギリ3エレ八木が上げられるぜぃ
」といった方との戦いになるんで、ど~考えても太刀打ちできないわけですが、流石に40mの3エレを平気で上げられる方も少ないでしょうから、ある意味ローバンドの方が「ポン刀 vs ドス」(って、いいのかよ・・・おい
)くらいの戦いができそうな気がしてきました。
さらには受信能力。無論、アンテナ自体がショボいアパマンハムは、聞こえないと切ないんで(
)受信ゲインをアゲアゲにしていることが多いと思います。さほど抑圧も受けないし・・・。ところが、受信ゲインを上げて対象局の信号「だけ」が強くなるならいざ知らず、それこそ「余計な信号」も強くなるわけです。
ハイバンドであれば、たま~に「これは弱いから無理だろう・・・」と思われる局を呼んだら、何の神の計らいか拾ってくれたりする「イッツ ア ミラコー」な経験もありますが、流石にローバンドではあまりないシチュエーション。逆に、強めで安定した局を「粘り強く何度も呼んで漸く交信成立」というのが定番になりますから、要はその対象局が聞こえれば済む程度に受信ゲインを落としてしまった方がよく、これで「聞き疲れ」からは圧倒的に開放されます。
先日のコンテスト(40m)で、どうもS9+15dB以上の局しか相手をしてくれなかったことから、何気なく「じゃぁ、プリ切ってATTを入れても聞こえる局しか応答無いジャン・・・」と、何とも当ったり前なことを思いついて実行してみると、全く静かなバックノイズの中に対象局が浮かんで聞こえること、さらに「S=5で聞こえる局とS=6で聞こえる局の応答差」(※)が解るようになり、それこそS=3程度の局はひとまず飛ばして別の強めの局探し・・・という、今までのスタイルを一新する運用方法を見つけました
この話、文章では伝わり難いかも知れませんが、とにかく不要なノイズのない信号は圧倒的に聞き易いことや、QSBの谷に差し掛かったら一回呼ぶのを止めるという、言わば「間合い」まで計れるようになり、もう少し気の利いたオーディオフィルタとの組み合わせで、イイ感じの運用環境が構築できるような気がしてきました
こうなると、ローバンド(といっても、主戦場は40mでしょうが・・・)に対する取り組みも変わってきますし、SSN下降による「ハイバンド不況」になっても、DXコンテストへの情熱を失わずにいられる気がしてきました。即ち、アパマンでQRP、かつアンテナもそれほどでも・・・という局長さんも、楽しみようがあると思うというのが結論。う~ん、いろいろ奥が深いのなぁ・・・。
※2013/11/29 自分のための備忘録
今の設備で40mのEUは、「プリOFF&ATT ON」でS≧6だと何度かのトライでほぼ確実に応答があるようだ。S=4,5くらいになると怪しげ、S≦3では無理な様子。

多分、二日目(上図のNov 24)の方がCONDXが良かったんじゃ・・・と思われる方も多いと思います。たまたま初日には地磁気の乱れがそれなりにあって、夕刻のハイバンドは若干上手くなかったように感じられたかも知れません。
一方、SSN等々の動きはリンクにも貼ってあるMUFマップで拾っています(コンテスト開始直前と終了後)が、ハイバンドにはちょっとイタい動きが見て取れます。
11/23 SSN=97 A-Index=2 Xray=B5.55
11/24 SSN=79 A-Index=1 Xray=B4.64
2日目の方がSSNが下降しています。しかし、地磁気自体は大人しくなってきていますから、50超えのSSNでFBなQSOをされた「QRPではない局」は沢山いらっしゃったと思います。
この論旨でローバンドに目を向けると、SSNがあまり支配項にならない下の方のバンドは明らかに、地磁気が大人しい「二日目の勝利」ということになるんでしょう。実際、40m辺りでもその手応えは感じられましたから、もっとローバンドだと結構「GUD CONDX」だったとお見受けします。素人故に、ちょっとオカルトな情報かも知れませんが、これら地磁気の様子は断然「関係有り

さて、本題は「CONDXのお話」ではないんです

40mを5Wに軒先釣り竿君@8mHという運用スタイルで過ごしてたことから、所詮「弱きを挫くが世の常よ・・・」と、落ち武者の如く感じていましたが、どうも「逆」に考えていた部分があることに気づきました。
まずはアンテナ自体の優劣。例えば、市街地の一軒家のお宅でアンテナを立てた場合、40mで結構良さ気なアンテナをそれなりの高さに設置すること・・・これは案外骨の折れることかも知れず、長めのGPや風雨にさらされたベントダイポールが関の山かも。そうすると、二階屋の上辺り(或いはもっと上)にそれこそ毎度毎度「ベストマッチ」のワイヤーアンテナを突き出している我らアパマン隠密部隊も「捨てたモンじゃないぞ・・・」となるような気がしてきました。まぁ、自己弁護ですけどね

こうしたアンテナの差異は、ハイバンドになれば前述の市街地一軒家局であっても「ギリギリ3エレ八木が上げられるぜぃ


さらには受信能力。無論、アンテナ自体がショボいアパマンハムは、聞こえないと切ないんで(

ハイバンドであれば、たま~に「これは弱いから無理だろう・・・」と思われる局を呼んだら、何の神の計らいか拾ってくれたりする「イッツ ア ミラコー」な経験もありますが、流石にローバンドではあまりないシチュエーション。逆に、強めで安定した局を「粘り強く何度も呼んで漸く交信成立」というのが定番になりますから、要はその対象局が聞こえれば済む程度に受信ゲインを落としてしまった方がよく、これで「聞き疲れ」からは圧倒的に開放されます。
先日のコンテスト(40m)で、どうもS9+15dB以上の局しか相手をしてくれなかったことから、何気なく「じゃぁ、プリ切ってATTを入れても聞こえる局しか応答無いジャン・・・」と、何とも当ったり前なことを思いついて実行してみると、全く静かなバックノイズの中に対象局が浮かんで聞こえること、さらに「S=5で聞こえる局とS=6で聞こえる局の応答差」(※)が解るようになり、それこそS=3程度の局はひとまず飛ばして別の強めの局探し・・・という、今までのスタイルを一新する運用方法を見つけました

この話、文章では伝わり難いかも知れませんが、とにかく不要なノイズのない信号は圧倒的に聞き易いことや、QSBの谷に差し掛かったら一回呼ぶのを止めるという、言わば「間合い」まで計れるようになり、もう少し気の利いたオーディオフィルタとの組み合わせで、イイ感じの運用環境が構築できるような気がしてきました

こうなると、ローバンド(といっても、主戦場は40mでしょうが・・・)に対する取り組みも変わってきますし、SSN下降による「ハイバンド不況」になっても、DXコンテストへの情熱を失わずにいられる気がしてきました。即ち、アパマンでQRP、かつアンテナもそれほどでも・・・という局長さんも、楽しみようがあると思うというのが結論。う~ん、いろいろ奥が深いのなぁ・・・。
※2013/11/29 自分のための備忘録
今の設備で40mのEUは、「プリOFF&ATT ON」でS≧6だと何度かのトライでほぼ確実に応答があるようだ。S=4,5くらいになると怪しげ、S≦3では無理な様子。
CQ WW DX Contest CW 2013 参戦記
2013-11-25
副題:当てにすると上昇しないCONDX、それでも40m攻略法を垣間見ることに
毎度期待を馳せる「CQ WW DX CW 2013」に懲りもせず参戦しました。「懲りもせず」というのは、そろそろ我が設備の限界が見えてきたことに加え、QRP故に「到達距離がこれ以上伸びない」というある意味での達観・・・余程ハイバンドが「爆発的なGUD CONDX」にならないと、飛躍的なスコア・アップは望めないという半ば「諦め」に近い気持ちがあったからです。
とは言え、普段交信できないようなDX局(っていうか、「Antenna Farm」たるそれこそ「ヤギ」をこちらに向けたスッゲーところ)とタイミングさえ合えば案外簡単にQSOできちゃう感じというのもコンテストならではのことであり、まぁ参戦しないということはありません
直前に勝手に予想しちゃった「SSNも奮わない」っていうことが気掛かりではあったものの、08:30Jには完璧な準備を終えハイバンドをワッチ、09:00には毎度のスタートライン・・・15mからスタートしました。以降、UTCにて。
◆ 1日目
1st QSOはどういうワケか「XV」でした。どうもW方面があんまり芳しくなく、2局目はWだったものの、その後は太平洋を一巡した感じ。そこで、昨年出遅れてしまった10mに01時Uには上がってしまい、フェードアウト気味のWを何とか拾って同様に太平洋を順に呼び出しました。そして、何とも強力な毎度お馴染み「CW5W」をGet
軒下のステルス君でS9+って、どういうワケよ・・・
その後も、比較的好調な10mを中心に15mと行ったり来たり。ただ、QSOレートは去年に比して明らかに悪く、去年の方が「まだマシ」といった案配。この辺り、モロにその時点のCONDX任せの非力な軒下ステルス君では致し方ありませんが、04:50U過ぎに早くも東欧が聞こえ始め、05:01UにUA4・・・ZONE16を捕まえ、結局08時U過ぎまでは10m中心にジリジリとQSO数を伸ばしました。
さぁ、漸く日没を迎えて出竿し40mへ。これも毎度お馴染み「Uゾーンのこっちサイド」と「西海岸艦隊」をランダムに呼び出すもののそれほど強くなく、さりとて40m攻略開始から15QSOを超えてひとまずのマルチは埋まったため、「ここは仮眠よのう・・・」と2H程度の仮眠を敢行。まんまと目覚ましで起き15:30Uから戦列復帰。すると、西海岸の時間は終わってしまい、EU方面が入感し始めていました。ちょっと浦島状態。
40mでのEUとのQSOはかなり難儀することは分かっていたものの、昨年のQSO実績とは異なる「釣り竿君のグレードアップ」・・・1mほど余計に突き出せること、ローディングコイルがでかくなったこと、そしてなにより「各コンテスト@40mでEUとの交信実績が増えてきたこと」を勇気の源(
)にして、明らかにS9+10dB以上の局を呼ぶと、やはりポツリポツリと応答があり、ZONE15の「HA」を含めて6QSO。本当に40mはここ1年余りで「躍進」の感があります
極めつけは、あまり呼ばれていないペディ中の「N8A」を簡単にGet。まぁ、既に皆さんQSO済みだったんでしょうが、何だか寂しげな感じでした。
その後も40mサーベイは続けたものの途中うつらうつらとしてしまい、夜明け前の20mと15mで1QSOし納竿、ひとまず初日はQRTして夢の中へ
◆ 2日目
2Hの仮眠を終えて23:00Uには何とか起き出しました。W狙いで起きたもののそれほど多くのQSOはできず、VEを含む数局とQSO。そして、昨日ちょっと調子が良かった10mを覗き見したもののあまりパッとしません
そもそも、このバンドはSWRがあまり低くなく、アンテナ直下で1.6程度だったため、少しでもマシにしようと無謀にもマッチングボックスの延長コンデンサを取り外して調整用のバリコンを接続・・・と奮闘するも、結局「現状のコンデンサでほぼ最適値」ということを再認識して元に戻したり。要は正直、ちょっと飽きちゃった感じでした。
夕飯前に仮眠を取り、日没して夕飯を平らげて出竿。すると、西海岸艦隊がフワフワとまばらに入感。これ、昨年の2日目にも同じようなことがあって、てっきり「2日目はアクティビティが低いんじゃないか・・・」と邪推していましたが、ひとまず珍し目のところを探してS&P・・・すると、CEが同様にフワフワと入感しています。ピークでS=8くらい。ダメ元で呼んでみたら、何と一発で応答があり、DXCC+1となりました
しかしその後は弱々しいWと戯れつつEU方面のオープンまでの推移を知りたくなり、たまに「次回作のチップのデータシート」を見たり、デジタルオシロの入門本を読み返したりと浮気しながらちょくちょくワッチしていると、12時Uを回り出した頃からにわかにW方面が強くなり始め、数局Get の後、ZONE5とQSO成立
その後も14時U過ぎまではW方面優勢で推移しました。
EU側のオープンは、逆に14時U少し前から強めの局が入感し始めました。昨日取りこぼしたZONE17を漸く捕まえたもののやはりQSOレートははかばかしくありません。
ただ、EUとのQSO最適時間は一体いつなんだろう・・・と思い、こうなったら長期戦になるのを覚悟し、途中睡魔に襲われながらもあれこれ思案。そして、効率よくQSOする秘策を思いついたのが19時Uを回ったところでした。そこから納竿までの2Hで6QSO増量。丁度、ZONE15まで伸びてきたところで、バンド・ニューが一杯になりました
◆ コンテスト終了、そして・・・
さて納竿して少し仮眠、ラストスパートの「15m/10mのW祭り」へ・・・と思ったんですが、何となくもうお腹一杯という気がして、結局そのまま昼まで寝てしまいました。納竿時点で、残り41QSO以上できないと昨年の自己記録を抜くことができなかったこともありますが、何となくW方面のCONDXが劇的に好転していると思えなかったからです。
総QSO数は110とあまり奮わなかったものの、40mが通用し始めたことは大変大きな収穫
総局数の約半数の53QSOが40mでのものとなり、その内15QSOが「Asiatic Russia」を除くEUでした。ZONE数も14個。たったの5Wでは「夢のEU」と思っていたのが、そこそこのCONDX(多分、2日目は好CONDXと言って良いんじゃないかな
)で何とかQSOできちゃうということが証明できましたし、40m以下はSSNの高さ(多さ
)が好材料にならないでしょうから、今後末永く各種のDXコンテストを楽しむ上で、降下中の太陽活動も考えると、楽しみの枠が大きく拡がったように感じています。
また、48Hのコンテストには、やはり送信出力と設備から考えたら「アホゥ、寝とけや
」という時間が確実に存在します。タイム・スケジュールをきちんと立てて臨まないとかなり無駄がありますから、何も有休を繰り出してまでせずとも十分に楽しめる方法がありそうです。まぁ、年数回の機会に有休ケチっても仕方がないんですがね
恒例の記念撮影は、以下のようなスナップになりました。

この中で一番活躍したのは、手前でテカっている青マウス。そうそう、CTESTWINの自動送出をクリックするだけでコールサインやコンテストナンバーが送出できちゃいますからね・・・と思うでしょ
ブーッ
QRP運用では、一部取りこぼしが頻発しますから、その時々に応じた「打ち分け」が必要なため、やはりパドル操作が必須なんです。今回のコンテストのナンバーは流石に聞き返されたりしませんが、この辺りが一般局(って言うのか
)とは少し様子が違います。
マウスの横のバリコンは、上に書いた「余興用」です。このくらいの容量のバリコンが、延長コンデンサの調整には必要・・・って、コンテストには関係なかったですね
ハイバンドがさらに好CONDXだったら・・・という部分が悔やまれますが、「40m祭りだった」ということで今年のこのコンテストは矛を収めたいと思います。

毎度期待を馳せる「CQ WW DX CW 2013」に懲りもせず参戦しました。「懲りもせず」というのは、そろそろ我が設備の限界が見えてきたことに加え、QRP故に「到達距離がこれ以上伸びない」というある意味での達観・・・余程ハイバンドが「爆発的なGUD CONDX」にならないと、飛躍的なスコア・アップは望めないという半ば「諦め」に近い気持ちがあったからです。
とは言え、普段交信できないようなDX局(っていうか、「Antenna Farm」たるそれこそ「ヤギ」をこちらに向けたスッゲーところ)とタイミングさえ合えば案外簡単にQSOできちゃう感じというのもコンテストならではのことであり、まぁ参戦しないということはありません

◆ 1日目
1st QSOはどういうワケか「XV」でした。どうもW方面があんまり芳しくなく、2局目はWだったものの、その後は太平洋を一巡した感じ。そこで、昨年出遅れてしまった10mに01時Uには上がってしまい、フェードアウト気味のWを何とか拾って同様に太平洋を順に呼び出しました。そして、何とも強力な毎度お馴染み「CW5W」をGet


その後も、比較的好調な10mを中心に15mと行ったり来たり。ただ、QSOレートは去年に比して明らかに悪く、去年の方が「まだマシ」といった案配。この辺り、モロにその時点のCONDX任せの非力な軒下ステルス君では致し方ありませんが、04:50U過ぎに早くも東欧が聞こえ始め、05:01UにUA4・・・ZONE16を捕まえ、結局08時U過ぎまでは10m中心にジリジリとQSO数を伸ばしました。
さぁ、漸く日没を迎えて出竿し40mへ。これも毎度お馴染み「Uゾーンのこっちサイド」と「西海岸艦隊」をランダムに呼び出すもののそれほど強くなく、さりとて40m攻略開始から15QSOを超えてひとまずのマルチは埋まったため、「ここは仮眠よのう・・・」と2H程度の仮眠を敢行。まんまと目覚ましで起き15:30Uから戦列復帰。すると、西海岸の時間は終わってしまい、EU方面が入感し始めていました。ちょっと浦島状態。
40mでのEUとのQSOはかなり難儀することは分かっていたものの、昨年のQSO実績とは異なる「釣り竿君のグレードアップ」・・・1mほど余計に突き出せること、ローディングコイルがでかくなったこと、そしてなにより「各コンテスト@40mでEUとの交信実績が増えてきたこと」を勇気の源(


極めつけは、あまり呼ばれていないペディ中の「N8A」を簡単にGet。まぁ、既に皆さんQSO済みだったんでしょうが、何だか寂しげな感じでした。
その後も40mサーベイは続けたものの途中うつらうつらとしてしまい、夜明け前の20mと15mで1QSOし納竿、ひとまず初日はQRTして夢の中へ

◆ 2日目
2Hの仮眠を終えて23:00Uには何とか起き出しました。W狙いで起きたもののそれほど多くのQSOはできず、VEを含む数局とQSO。そして、昨日ちょっと調子が良かった10mを覗き見したもののあまりパッとしません

そもそも、このバンドはSWRがあまり低くなく、アンテナ直下で1.6程度だったため、少しでもマシにしようと無謀にもマッチングボックスの延長コンデンサを取り外して調整用のバリコンを接続・・・と奮闘するも、結局「現状のコンデンサでほぼ最適値」ということを再認識して元に戻したり。要は正直、ちょっと飽きちゃった感じでした。
夕飯前に仮眠を取り、日没して夕飯を平らげて出竿。すると、西海岸艦隊がフワフワとまばらに入感。これ、昨年の2日目にも同じようなことがあって、てっきり「2日目はアクティビティが低いんじゃないか・・・」と邪推していましたが、ひとまず珍し目のところを探してS&P・・・すると、CEが同様にフワフワと入感しています。ピークでS=8くらい。ダメ元で呼んでみたら、何と一発で応答があり、DXCC+1となりました

しかしその後は弱々しいWと戯れつつEU方面のオープンまでの推移を知りたくなり、たまに「次回作のチップのデータシート」を見たり、デジタルオシロの入門本を読み返したりと浮気しながらちょくちょくワッチしていると、12時Uを回り出した頃からにわかにW方面が強くなり始め、数局Get の後、ZONE5とQSO成立

EU側のオープンは、逆に14時U少し前から強めの局が入感し始めました。昨日取りこぼしたZONE17を漸く捕まえたもののやはりQSOレートははかばかしくありません。
ただ、EUとのQSO最適時間は一体いつなんだろう・・・と思い、こうなったら長期戦になるのを覚悟し、途中睡魔に襲われながらもあれこれ思案。そして、効率よくQSOする秘策を思いついたのが19時Uを回ったところでした。そこから納竿までの2Hで6QSO増量。丁度、ZONE15まで伸びてきたところで、バンド・ニューが一杯になりました

◆ コンテスト終了、そして・・・
さて納竿して少し仮眠、ラストスパートの「15m/10mのW祭り」へ・・・と思ったんですが、何となくもうお腹一杯という気がして、結局そのまま昼まで寝てしまいました。納竿時点で、残り41QSO以上できないと昨年の自己記録を抜くことができなかったこともありますが、何となくW方面のCONDXが劇的に好転していると思えなかったからです。
総QSO数は110とあまり奮わなかったものの、40mが通用し始めたことは大変大きな収穫



また、48Hのコンテストには、やはり送信出力と設備から考えたら「アホゥ、寝とけや


恒例の記念撮影は、以下のようなスナップになりました。

この中で一番活躍したのは、手前でテカっている青マウス。そうそう、CTESTWINの自動送出をクリックするだけでコールサインやコンテストナンバーが送出できちゃいますからね・・・と思うでしょ



マウスの横のバリコンは、上に書いた「余興用」です。このくらいの容量のバリコンが、延長コンデンサの調整には必要・・・って、コンテストには関係なかったですね

ハイバンドがさらに好CONDXだったら・・・という部分が悔やまれますが、「40m祭りだった」ということで今年のこのコンテストは矛を収めたいと思います。
CQ WW DX CW 2013の頃の太陽は大人しめ!?
2013-11-20
遂に今週末に迫った「CQ WW DX CW 2013」ですが、どうも活況だった太陽活動も「一段落」といった案配で迎えそうな雰囲気です。

またしても「2.5日ほど回転した太陽」を模しています。数日前までの「絶好調」をもたらした黒点群(120度くらいの明るい所)はもう地球の方を向いておらず、穏やかな明暗の帯が主に南半球に続いています。現時点で非常に大きな姿(多分、地球よりちょっと大きいんじゃないかな
)を見せている黒点は、上図の右の赤丸辺りまで進んでいきそうですし、これから小さくなっていく方向。
一方、上手くすると地球側に回り込んできた領域(左の赤楕円)が活性して、まずまずのCONDXにまで引き上げてくれるかも知れませんが、多分SSN値としては70-100程度に収まるんじゃないかなぁ・・・と、ちょっと残念な予想を立てています
昨晩X1クラスのフレアが発生しCMEをかなり吹き出しましたが、この影響は余り無さそうです。今晩から明後日にかけて大きなフレアが「こっち向き」(地球向き)に噴出しなければ、おしなべてまずまずのCONDX・・・CW故に結構楽しめるものになるかも知れませんね。
まぁCONDXが良かろうが悪かろうが「48時間-仮眠時間」は出場しようかと思うものの、仮眠が「爆睡」にならないように気を付けんと

またしても「2.5日ほど回転した太陽」を模しています。数日前までの「絶好調」をもたらした黒点群(120度くらいの明るい所)はもう地球の方を向いておらず、穏やかな明暗の帯が主に南半球に続いています。現時点で非常に大きな姿(多分、地球よりちょっと大きいんじゃないかな

一方、上手くすると地球側に回り込んできた領域(左の赤楕円)が活性して、まずまずのCONDXにまで引き上げてくれるかも知れませんが、多分SSN値としては70-100程度に収まるんじゃないかなぁ・・・と、ちょっと残念な予想を立てています

昨晩X1クラスのフレアが発生しCMEをかなり吹き出しましたが、この影響は余り無さそうです。今晩から明後日にかけて大きなフレアが「こっち向き」(地球向き)に噴出しなければ、おしなべてまずまずのCONDX・・・CW故に結構楽しめるものになるかも知れませんね。
まぁCONDXが良かろうが悪かろうが「48時間-仮眠時間」は出場しようかと思うものの、仮眠が「爆睡」にならないように気を付けんと

期せずしてFETの発振実験・・・
2013-11-17
どうもまだVR製DDSの28MHz辺りが汚いことが許し難いのと、AD9851へのクロックの与え方について調べておきたかったため、FETを使った発振器をこしらえました。

何をしたかったのかというと、同調回路を抱かせて高調波を減らしたリファレンスクロックにしたら、ひょっとして今の偽TCXO改造発振器よりマシになるんじゃないかということに加え、ひょっとしたら発振出力のバイアス(クロックとして供給するために、+2.5V分吊っている)を調整したら「得も言われぬ頃合い」があったりなんかしないかなぁ・・・という得意のナンチャッテ実験です
上記の回路を組んで早速諸元を測定。出力は+5dBm(@50Ω)ほど、第2高調波は-50dB、第3が-45dBと、クロックの「資質十分」といったところになりました。
さて、これでスプリアスが減れば御の字・・・だったんですが、殆ど変わらず
さらに、バイアスをあれこれ変えてみましたが、結局ほぼ2.5V中心のスイングで落ち着きましたから、この調整自身には意味がないということも解りました。
それより、今回お勉強になったのが回路図の矢印で指した先の帰還コンデンサ・・・この容量が結構、発振動作に影響があることが判りました。
まずはこの帰還コンデンサ無しで発振させたら、発振周波数がかなり上の方になってしまい、トリマで調整しきれないことが判りました。そこで2.2pFのセラコンを入れてみたものの下がりきらず、12pFと大きくしたら銘板周波数辺りでちゃんと調整できるように発振しました。やはり、横着せずに帰還コンデンサは入れるべき、かつ多少多めの容量(多分、HF帯では10pF程度で良いんでしょう)にしておくことが、この回路の「肝」だということですね。
このところ、トランジスタを使ったコルピッツ発振ばかりで無難に過ごしていたため(
)、この実験結果はちょっとした収穫です。何しろ部品点数が少ないですから、お手軽発振器にはイイ感じで使える気がします。

ぶっ壊しちゃうであろう実験基板を記念撮影しておきました。結局、VR製SGのさらなる改善は難しそうですが、AD9851へのクロックの与え方が解ったことと、FETお手軽発振の再認識ができたこと・・・まぁ、ヨシとしましょうかね。

何をしたかったのかというと、同調回路を抱かせて高調波を減らしたリファレンスクロックにしたら、ひょっとして今の偽TCXO改造発振器よりマシになるんじゃないかということに加え、ひょっとしたら発振出力のバイアス(クロックとして供給するために、+2.5V分吊っている)を調整したら「得も言われぬ頃合い」があったりなんかしないかなぁ・・・という得意のナンチャッテ実験です

上記の回路を組んで早速諸元を測定。出力は+5dBm(@50Ω)ほど、第2高調波は-50dB、第3が-45dBと、クロックの「資質十分」といったところになりました。
さて、これでスプリアスが減れば御の字・・・だったんですが、殆ど変わらず

それより、今回お勉強になったのが回路図の矢印で指した先の帰還コンデンサ・・・この容量が結構、発振動作に影響があることが判りました。
まずはこの帰還コンデンサ無しで発振させたら、発振周波数がかなり上の方になってしまい、トリマで調整しきれないことが判りました。そこで2.2pFのセラコンを入れてみたものの下がりきらず、12pFと大きくしたら銘板周波数辺りでちゃんと調整できるように発振しました。やはり、横着せずに帰還コンデンサは入れるべき、かつ多少多めの容量(多分、HF帯では10pF程度で良いんでしょう)にしておくことが、この回路の「肝」だということですね。
このところ、トランジスタを使ったコルピッツ発振ばかりで無難に過ごしていたため(


ぶっ壊しちゃうであろう実験基板を記念撮影しておきました。結局、VR製SGのさらなる改善は難しそうですが、AD9851へのクロックの与え方が解ったことと、FETお手軽発振の再認識ができたこと・・・まぁ、ヨシとしましょうかね。
エアコンノイズを元から断つ!
2013-11-16
本格的に寒くなってきましたが、今日は正真正銘の小春日和。ベランダでの作業も厭わずできる陽気です。たまたま家族全員が外出で留守番となり、予てから覗いてみたかった「エアコンの中」を観察すべく、ネジ回しを持って出陣
もうちょっと苦労するとこのブログも盛り上がるんですが(はぁ~
)、別に複雑な囲いがあるわけでもなく想像通りの順序でネジを外していくと、制御基板が拝めました。ACラインやコンプレッサにいくケーブルがそれこそ剥き出しで、まぁこんなところからインバータノイズが漏洩してるんだろうなぁ・・・と予想ができますね。
実は、エアコン自体へのノイズ防御の細工はあまりしたくなかったんですが、パッチンコアで手当てできる程度のことであれば、あんまり透磁率が高くない「ユルユル・コア」で処置すれば安全的にも問題ないでしょう・・・と思い切り、お誂え向きにVDSL-I対策に使って余った秋月コアが5,6個あったために思いつくままに試行錯誤で装着。自宅のエアコンのイズは、40mで大凡S=7程度(MFJ-1025を使った場合はS=3,4程度)。これより少しでも小さくなれば・・・と挑んだわけです。
無論、作業中はエアコンの電源を抜いては慎重にコアを入れていき、意味がないところのものは外したり、逆に「ここだ
」というところには集中的に入れたりしてみました。結果は以下のスナップをご覧下さい。

そもそも入っていたコアは黄色矢印の先の弱々しい裸のコアのみ・・・随分お粗末なんですね。そこにAC用のコモンモードフィルタ(白)とファンモータ行きの丸形コアを二連、そして、一番効果が高かったコンプレッサ行きのケーブルには、角形コアを5連・・・そして蓋を閉めて実測。
赤丸で囲んだ角形コアの部分は、1つコアを増やす毎に明らかにノイズが減じていき、最終的にエアコンの蓋を閉めたら(MFJ-1025無しで)S=2時々3まで減衰、かなり効果がありました。多分、このケーブル自体をシールドするなどもっとアグレッシブな対策もあろうかと思いますが、良好なアースもありませんし、素人が手出しできる限界・・・と見切りを付けました。
S=7のノイズがS=2~3に落ちると、確かに全然違った世界になります。このエアコンノイズ自体は、40m辺りではホワイトノイズに近いためそれほど悪質ではなかったものの、何となく「抑圧を受けている」といった感じに聞こえるこのバンドが、何とか運用バンドになる・・・QRP故にあまり弱い信号は相手になりませんが、「試聴環境としての改善」は随分あったように思います。やはりS5つは大きいな
これで暫く様子を見たいと思います。
注意:
パッチンコアの磁気飽和による発熱(最悪の場合、周辺部品の発火⇒火災)や振動(共鳴による騒音)など、結構危険や弊害を孕みます。我が家のエアコンは小さめのため、電流量などから考えて処置してみました。これらを理解せず闇雲にマネされても弱ってしまうんですが、もし同じようなことをやられる場合は「感電への対処」「最悪『故障』させてしまう可能性」などをよく考えた上で、あくまで「自己責任」でお願いします。万一、上記同様の方法で被った如何なる問題、被害等、一切関知致しませんので

もうちょっと苦労するとこのブログも盛り上がるんですが(はぁ~

実は、エアコン自体へのノイズ防御の細工はあまりしたくなかったんですが、パッチンコアで手当てできる程度のことであれば、あんまり透磁率が高くない「ユルユル・コア」で処置すれば安全的にも問題ないでしょう・・・と思い切り、お誂え向きにVDSL-I対策に使って余った秋月コアが5,6個あったために思いつくままに試行錯誤で装着。自宅のエアコンのイズは、40mで大凡S=7程度(MFJ-1025を使った場合はS=3,4程度)。これより少しでも小さくなれば・・・と挑んだわけです。
無論、作業中はエアコンの電源を抜いては慎重にコアを入れていき、意味がないところのものは外したり、逆に「ここだ


そもそも入っていたコアは黄色矢印の先の弱々しい裸のコアのみ・・・随分お粗末なんですね。そこにAC用のコモンモードフィルタ(白)とファンモータ行きの丸形コアを二連、そして、一番効果が高かったコンプレッサ行きのケーブルには、角形コアを5連・・・そして蓋を閉めて実測。
赤丸で囲んだ角形コアの部分は、1つコアを増やす毎に明らかにノイズが減じていき、最終的にエアコンの蓋を閉めたら(MFJ-1025無しで)S=2時々3まで減衰、かなり効果がありました。多分、このケーブル自体をシールドするなどもっとアグレッシブな対策もあろうかと思いますが、良好なアースもありませんし、素人が手出しできる限界・・・と見切りを付けました。
S=7のノイズがS=2~3に落ちると、確かに全然違った世界になります。このエアコンノイズ自体は、40m辺りではホワイトノイズに近いためそれほど悪質ではなかったものの、何となく「抑圧を受けている」といった感じに聞こえるこのバンドが、何とか運用バンドになる・・・QRP故にあまり弱い信号は相手になりませんが、「試聴環境としての改善」は随分あったように思います。やはりS5つは大きいな

これで暫く様子を見たいと思います。
注意:
パッチンコアの磁気飽和による発熱(最悪の場合、周辺部品の発火⇒火災)や振動(共鳴による騒音)など、結構危険や弊害を孕みます。我が家のエアコンは小さめのため、電流量などから考えて処置してみました。これらを理解せず闇雲にマネされても弱ってしまうんですが、もし同じようなことをやられる場合は「感電への対処」「最悪『故障』させてしまう可能性」などをよく考えた上で、あくまで「自己責任」でお願いします。万一、上記同様の方法で被った如何なる問題、被害等、一切関知致しませんので

ストレージ付きデジ・オシロがあれば・・・
2013-11-13
今日は結構早い時間に飲んだんで既にほろ酔いを少し超えており、今は
で「追い酒」をしています。明日は遅めの出勤でOKなため、怠惰癖がモロに出ちゃって
妙なタイミングでVR製SGなんぞを手にしたもんで、それまで比較的計画通りだった「実験群」から中座していますが、このSGに触発されて、またしてもムラムラと「自作スペアナ」を夢想するようになりました。
回路的な部分は各々ノウハウはあるものの、何となく「受信機のIFまでを作る」に近い部分がありますから、失敗しつつもユルユル進めれば、まぁ老いぼれて前後不覚になる前までには完成しそうですが、低価格化の進むデジタルオシロを上手く使うと、データ取得や表示周りでかなり横着できるんじゃないかなぁ・・・との考えに至りました。
実は、今年の冬ボーもその用途が決まりつつある中で、安っちいデジタルオシロくらいは購入できそうな雰囲気であり、取り回しが利かない「でっかいアナログオシロ」とは別に、リグの横にでも並べておけるような奴を手に入れようかと計画し始めています。そんな中、お手軽な自作スペアナの心臓部になるであろう「AD8307」の出力電圧である大凡0.5-3Vくらいの電圧を正確に測れ、かつ時間に同期して描画できるものがあれば、いきなりPCに表示できなくてもいいよなぁ・・・と思い付きました。
その上、最近のデジ・オシロは大凡「データ」として波形を保存できるんで、Excelかなんかで描画してやれば「PCのデータにもなるわよ
」ってなご時世とくりゃ、余計な「ちょいとイイ感じのアナデジ変換」や「シリアルで送るべよ回路」何ぞを組み込まんでもAD8307の出力をピュアに引っ張り出せれば良いだけ・・・と至極簡便になりそうな気がします。
オシロ画面目一杯の掃引時間に合わせてDDSから信号送出し、その時の電圧の読みを(AD8307のスペックとして)25mV単位で拡大してやれば、dB読みが可能な「立派な自作スペアナ」になるんじゃないかなぁ・・・と思うんですが、酔っぱらいの戯言として、ひとまず書き留めておいた次第。果たして上手く行くかしらん
追記 2013/11/15
ただの酔っ払いの戯言で終わってるんで、思いっきり追記しておきます。要はX-Yを使った方法ではなく、オシロの適当なスイープ時間で横軸を引っ張り、そいつに合わせて「画面の横一杯」になるような回数、AD8307の電圧を読み取らせるイメージです。少し調べたら、諸OMが既に手を付けられているようで、「出来なくは無さそうだ」という感覚でいますが、果たして・・・。


妙なタイミングでVR製SGなんぞを手にしたもんで、それまで比較的計画通りだった「実験群」から中座していますが、このSGに触発されて、またしてもムラムラと「自作スペアナ」を夢想するようになりました。
回路的な部分は各々ノウハウはあるものの、何となく「受信機のIFまでを作る」に近い部分がありますから、失敗しつつもユルユル進めれば、まぁ老いぼれて前後不覚になる前までには完成しそうですが、低価格化の進むデジタルオシロを上手く使うと、データ取得や表示周りでかなり横着できるんじゃないかなぁ・・・との考えに至りました。
実は、今年の冬ボーもその用途が決まりつつある中で、安っちいデジタルオシロくらいは購入できそうな雰囲気であり、取り回しが利かない「でっかいアナログオシロ」とは別に、リグの横にでも並べておけるような奴を手に入れようかと計画し始めています。そんな中、お手軽な自作スペアナの心臓部になるであろう「AD8307」の出力電圧である大凡0.5-3Vくらいの電圧を正確に測れ、かつ時間に同期して描画できるものがあれば、いきなりPCに表示できなくてもいいよなぁ・・・と思い付きました。
その上、最近のデジ・オシロは大凡「データ」として波形を保存できるんで、Excelかなんかで描画してやれば「PCのデータにもなるわよ

オシロ画面目一杯の掃引時間に合わせてDDSから信号送出し、その時の電圧の読みを(AD8307のスペックとして)25mV単位で拡大してやれば、dB読みが可能な「立派な自作スペアナ」になるんじゃないかなぁ・・・と思うんですが、酔っぱらいの戯言として、ひとまず書き留めておいた次第。果たして上手く行くかしらん

追記 2013/11/15
ただの酔っ払いの戯言で終わってるんで、思いっきり追記しておきます。要はX-Yを使った方法ではなく、オシロの適当なスイープ時間で横軸を引っ張り、そいつに合わせて「画面の横一杯」になるような回数、AD8307の電圧を読み取らせるイメージです。少し調べたら、諸OMが既に手を付けられているようで、「出来なくは無さそうだ」という感覚でいますが、果たして・・・。
VR製SGの改良完了かな?
2013-11-11
昨日一日掛かりで改良したVR製SGですが、やり尽くした感というか「飽きちゃった感」が・・・ひとまず、まとめておきましょう。
改良ポイントは2点。一つは、PLL式であろうクロックを「普通の正弦波発振器」に替えるとどうなるか、もう一つは周波数の補正・・・28MHzで150Hzほどズレている周波数を何とか数Hz程度に追い込むというものです。
まずは勝手に疑っている「お前、PLLだろ
」というクロック発振器ですが、オシロで波形を見てみました。
何とも評し難い波形です。多分、オシロの測定周波数としても高めですから、実際はもう少し「尖った感じ」に見えるんだろうナァ・・・と思いましたが、まぁそんなに酷すぎってことも無いような。
一方、30MHzの正弦波を起こす方は、以前に偽TCXOを作った際に余っていた発振器を使い、中身の水晶を「aitendo」で購入した30MHzの水晶に換装しました。波形は以下の通りです。
絵に描いたような(
)正弦波です。オマケに、周波数の微調整はできるし金属の蓋が付いてますから、まぁこれで行くことに。
何個同じ奴を持ってるんだ・・・とお思いでしょうが、偽TCXOにした10MHzの方は、とある用途のためにスタンバっているわけです(写真の左側の白い奴)。
換装してあれこれ測定していると、どうしても28MHzだけがスプリアスだらけになっており、原因が分からず昨日はお終い。ところが、今日の帰路に「あぁ、裏側シールドされてないわ・・・」と気付き、銅板でひとまずシールドを施してTS-590@スペアナに接続して測定開始。ところが、このSGの出力波形を切り換えるスライドスイッチが接触不良気味だったために取っ払って出力と直結(まぁ、方形波は要りませんからね)したら、出力レベル自体が上がってしまいました・・・。
仕方なく、ちょっと測定条件が違いますが、とにかく「S9+60dB」に合わせようと、プリアンプ無しで測定したのがこちら。
何だか改良前より酷く見えます。実際、ビートは増えてしまいましたが、ノイジーな感じ、即ち発信音としては聞こえないが、Sメータだけが振っているような状態・・・これをノイズフロアと呼ぶとすると、Sにして1,2はフロアがダウンしているようです。
この状態でひとまず周波数のズレを修正、28MHzで数Hz程度のズレまで追い込み、信号強度をS9+40dBに合わせてリグ側の歪みを軽減し、各ハムバンド+実験しそうな周波数で測定しました。例によって「概算:9×6dB+40dB=94dB」程度のレベル差と見立てます。
S9+40dBへの合わせ込みは1dB刻みのATTで行いました。液晶の+40dBのコマが表示されるギリギリのところに合わせましたから、そこそこ合っていると思います。
低い周波数は見ても面白くないんで(
)21MHzから。ちなみに、これ以下の周波数は同じような感じでした。
邪魔者はいません
直ぐ上の24.9MHzはどうか・・・
ちょっとデブになりましたが、これも取り立てて邪魔な奴はいませんね。この辺りはTS-590のフロントのフィルタ差も出るような気がします。
続いて28MHzは・・・
±14KHzくらいのところにS1に届かんとするヒゲがありますが、まぁご愛敬
ただ、こうしてみると、最初の観測ではやはりTS-590の初段の飽和による歪みノイズも見ていたようで、これなら使えなくもない気がしますよね
最後に最高周波数(このSGの最高周波数は50.000.000Hzです・・・ちょっと残念)で測定。
案の定、周波数が上がるに連れどんどん悪化していくことが判りますが、近接スプリアスはそれほど多いとは言えませんね・・・。
もう、この緑の画面は飽きました
やはりちゃんとしたスペアナちゃんが欲しいところですが、相変わらず高い奴は超高いんで、ひとまず現状ではこれで満足しておきます。何となくお勉強にはなりましたし・・・。
◆ AD9851のリファレンスクロックは、180MHz辺りを一発で発振させて突っ込むのが良さそう
>今回の28MHzの汚さは、30MHzのクロックとの干渉が原因の一つかと・・・
◆ 同時に、クロックからの漏れを極力引っ張り込ませないように、シールドや配置を考える
◆ 周波数微調整は必須、ただ使いそうな5次オーバートーンでの周波数の微調整は難儀
>前にやったスーパーVXO実験が役に立ちそう
DDSは、まずまず慎重に組めば動くだろう程度に考えていましたが、やはり結構ノウハウはありそう・・・って当ったり前ですが、期せずしてこのSG改良で知ることができました。
そうか、この授業料が「3000円」だったわけやね・・・。
改良ポイントは2点。一つは、PLL式であろうクロックを「普通の正弦波発振器」に替えるとどうなるか、もう一つは周波数の補正・・・28MHzで150Hzほどズレている周波数を何とか数Hz程度に追い込むというものです。
まずは勝手に疑っている「お前、PLLだろ


何とも評し難い波形です。多分、オシロの測定周波数としても高めですから、実際はもう少し「尖った感じ」に見えるんだろうナァ・・・と思いましたが、まぁそんなに酷すぎってことも無いような。
一方、30MHzの正弦波を起こす方は、以前に偽TCXOを作った際に余っていた発振器を使い、中身の水晶を「aitendo」で購入した30MHzの水晶に換装しました。波形は以下の通りです。

絵に描いたような(


何個同じ奴を持ってるんだ・・・とお思いでしょうが、偽TCXOにした10MHzの方は、とある用途のためにスタンバっているわけです(写真の左側の白い奴)。
換装してあれこれ測定していると、どうしても28MHzだけがスプリアスだらけになっており、原因が分からず昨日はお終い。ところが、今日の帰路に「あぁ、裏側シールドされてないわ・・・」と気付き、銅板でひとまずシールドを施してTS-590@スペアナに接続して測定開始。ところが、このSGの出力波形を切り換えるスライドスイッチが接触不良気味だったために取っ払って出力と直結(まぁ、方形波は要りませんからね)したら、出力レベル自体が上がってしまいました・・・。
仕方なく、ちょっと測定条件が違いますが、とにかく「S9+60dB」に合わせようと、プリアンプ無しで測定したのがこちら。

何だか改良前より酷く見えます。実際、ビートは増えてしまいましたが、ノイジーな感じ、即ち発信音としては聞こえないが、Sメータだけが振っているような状態・・・これをノイズフロアと呼ぶとすると、Sにして1,2はフロアがダウンしているようです。
この状態でひとまず周波数のズレを修正、28MHzで数Hz程度のズレまで追い込み、信号強度をS9+40dBに合わせてリグ側の歪みを軽減し、各ハムバンド+実験しそうな周波数で測定しました。例によって「概算:9×6dB+40dB=94dB」程度のレベル差と見立てます。
S9+40dBへの合わせ込みは1dB刻みのATTで行いました。液晶の+40dBのコマが表示されるギリギリのところに合わせましたから、そこそこ合っていると思います。
低い周波数は見ても面白くないんで(


邪魔者はいません


ちょっとデブになりましたが、これも取り立てて邪魔な奴はいませんね。この辺りはTS-590のフロントのフィルタ差も出るような気がします。
続いて28MHzは・・・

±14KHzくらいのところにS1に届かんとするヒゲがありますが、まぁご愛敬


最後に最高周波数(このSGの最高周波数は50.000.000Hzです・・・ちょっと残念)で測定。

案の定、周波数が上がるに連れどんどん悪化していくことが判りますが、近接スプリアスはそれほど多いとは言えませんね・・・。
もう、この緑の画面は飽きました

◆ AD9851のリファレンスクロックは、180MHz辺りを一発で発振させて突っ込むのが良さそう
>今回の28MHzの汚さは、30MHzのクロックとの干渉が原因の一つかと・・・
◆ 同時に、クロックからの漏れを極力引っ張り込ませないように、シールドや配置を考える
◆ 周波数微調整は必須、ただ使いそうな5次オーバートーンでの周波数の微調整は難儀
>前にやったスーパーVXO実験が役に立ちそう

DDSは、まずまず慎重に組めば動くだろう程度に考えていましたが、やはり結構ノウハウはありそう・・・って当ったり前ですが、期せずしてこのSG改良で知ることができました。
そうか、この授業料が「3000円」だったわけやね・・・。
中華のお買い物第二弾はVCO
2013-11-09
第二弾・・・というより、こっちが欲しかったんですが、今日、VR製SGの記事を書いている最中に到着。都合13日でした。

Mini Circuit 社のPOS-100です。3個売りで送料込み2000円ほどでした。国際書留郵便で結構大きめの段ボール箱で到着・・・過剰包装も、国際郵便では致し方ないところでしょう。明らかに「新品」ではなくそれこそ「傷だらけ」ですが、果たして動くのか・・・
早速、ユニバーサル基板にチョチョイと組み付けて確認です。

残念ながら1個だけ全く動かずでしたが、他の2つはスペック通り動作。最初、カウンタの入力を間違えて接続し、どうしても60MHz付近で出力が停止しているように勘違いし、「やっぱ中華は中華か・・・」と思ったんですが完全な濡れ衣でした
ただ、1つは全く動かなかったことから、文句の一つも付けてから「Confirm Order Received」しました。ざっとこんな感じ・・・。
「オクテモラテアリガトウ。テストシタラ、1ツウゴカナイ。デモ、コンファームシタヨ。デモ、ワタシ、ザンネンヨ」
こんなもの一杯あっても仕方がなく、今のところは必要数は「1」ですからいいんです。でも、やはり正直、「モヒトツヨコセヨ・・・」と言いたいところですが、どこにも「新品」とは書いてないし、まぁ許してあげましょう。
さぁて、これで「次の製作もの」に着手できそうですが、実験中の課題も片付けないと

Mini Circuit 社のPOS-100です。3個売りで送料込み2000円ほどでした。国際書留郵便で結構大きめの段ボール箱で到着・・・過剰包装も、国際郵便では致し方ないところでしょう。明らかに「新品」ではなくそれこそ「傷だらけ」ですが、果たして動くのか・・・


残念ながら1個だけ全く動かずでしたが、他の2つはスペック通り動作。最初、カウンタの入力を間違えて接続し、どうしても60MHz付近で出力が停止しているように勘違いし、「やっぱ中華は中華か・・・」と思ったんですが完全な濡れ衣でした

ただ、1つは全く動かなかったことから、文句の一つも付けてから「Confirm Order Received」しました。ざっとこんな感じ・・・。
「オクテモラテアリガトウ。テストシタラ、1ツウゴカナイ。デモ、コンファームシタヨ。デモ、ワタシ、ザンネンヨ」
こんなもの一杯あっても仕方がなく、今のところは必要数は「1」ですからいいんです。でも、やはり正直、「モヒトツヨコセヨ・・・」と言いたいところですが、どこにも「新品」とは書いてないし、まぁ許してあげましょう。
さぁて、これで「次の製作もの」に着手できそうですが、実験中の課題も片付けないと

VR製SGの改良開始
2013-11-09
安物とはいえ折角手に入れたVR製SG、何とか使いものにしたいなぁとは思うものの問題点もやはりあるようで、この辺りをゆっくり詰めていきたいと思い、まずはデータを取りを行って一部改良を始めました。
まずは簡易スペアナで観測・・・といっても、そもそもRBWは50KHzだわ、観測レンジが60dB程度しかないわで、高調波くらいしか測定できず。ひとまず測定してみましたが、位相のイズやら近接スプリアスやらの観測には全く意味を成さず。そこで、TS-590に「スペアナモドキ」になって貰うことにしました。
TS-590には、PCから制御できる「ARCP-590」というソフトがあって、この機能の中に「簡易バンドスキャン」が付いています。スキャン中はリグから音が出ないため、通常のQSOで使う機会は滅多にないばかりか、そもそもこのソフト自体出番がなかったんですが、今回のナンチャッテ観測には打って付けでしょ
SGの出力が大凡0dBm@50Ω程度だったんで、アンテナ端子に直結しても壊れないだろうと踏んでTS-590に接続してみると、ATTを入れてS9+55dB程度と絶妙なマッチング
早速、測定開始です。

SGを7.005MHzで発振させていますが、ちょっとずれてますね。まぁ、大本の発振器がタダのちっこい(多分PLLの)奴ですから、この程度のズレは仕方がないとして、何となく発振周波数を中心に「対称形」の位相ノイズっぽいものが観測できています。
さて、ここで幾つか明確にしておかないと、後々の改良との比較が上手く行きませんので、ちょっと箇条書きに。
1) S1つを6dBとし、S1からS9+60dBで114dBのダイナミックレンジと考えよう
2) これだけ強い信号を入力すると、TS-590側でも歪むことを考慮すべき
特に2番目の方については、例えば7.007MHzで何かSが5も振るような信号が聞こえるかというと、実際何も聞こえませんしSメータも振らないんですが、TS-590の周波数変更に伴う「ポコッ」というノイズは聞こえてきます。このソフトでも、ステップ周波数毎にこの「ポコッ」を捉えているようで、「一体、何を測定してるんだ
」ということになりますが、多分、SGからの信号のピュアリティが良くなると、この辺りに変化が見られる(例えば、変なお山が小さくなる)と踏んで、他によい方法も無いことから、「定性的な観測」ということにしました。
さらに、7.005MHzよりもっと上の周波数・・・例えば28MHzではどうなるかについても証拠残しをしました。

これはちょっと酷いなぁ・・・とお思いでしょうが、7.005MHzと同じような測定条件です。ただ、SGの出力がかなり落ちているため、逆にプリアンプを入れてS9+60dBに合わせ込んでいます(表示上、+40dB辺りがピークになっていますが、実際にTS-590のSメータは、ピークの周波数で+60dB)。また、7MHz付近より周辺の位相ノイズやスプリアスが大きくなると思い、スイープ範囲も100KHzに拡げてあります。45KHzと50KHz離れた辺りに明確なスプリアスが見られます。
上記の結果から分かるのは、やはり位相ノイズがそれなりにあるんだろうなぁ・・・ということで、DDSでOM諸氏の苦労談義を総合的に解釈し、「まずは電源周り」とアタリを付けました。
上記の測定は、同梱の9Vのスイッチング電源で動作させたときのデータですが、スイッチング電源ではないトランス式の電源だとどうなるか、かつ9V⇒5Vで直には触れないほどの温度になる三端子レギュレータを低ドロップタイプに換装し、6V程度の電圧で動くように・・・と、ここら辺りに着目して最初の改良に入りました。

換装したレギュレータは、秋月で売っていた「NJM2845」の5Vタイプです。500mA出力時に0.18Vしか入出力電位差が必要なく、今回の換装にはベストフィット。出力側には定石通り、最短距離でのパスコン接続ということで、10μFのタンタルを付けました。そもそも、この基板の回路では、三端子の出力側のパスコンが遙か遠い距離(多分、右端に移っているMPUの下辺り)にあり、何の補償もされていない状態でしたので、この部分の改良効果には期待しました。
また、DCプラグが2.5φだったため、これを「日本標準」(本当か
)の2.1φに付け替え、序でに、この基板の「足」が金属製のスペーサで机上で擦れると嫌~な音を立てるため、プラスチック製のものに変えました
さて、この処置でどんな変化が見られたか・・・ちょっと驚きですよ

付属の9VのSW電源を用いて7005MHzを発振させた様子です。発振周波数の左右にあったお山が「小山」になりました
周辺を「
」で聞いた感じでも、明らかにざわついた感じが圧倒的になくなりました。一方の28MHzの方はというと・・・

あんまり変わっていません
が、S3程度のノイズフロア(ひとまず、こう呼びます)が、若干下がっている感じです。少しは効果があったようです。
トランス式の電源に変えた場合の変化は非常に小さいのですが、若干あるようです。7MHzの方のデータを貼っておきます。

左右の小山がさらに小さくなっています。ちなみに、28MHzでもノイズフロアが若干下がっている感じですから「気休め程度」の効果はあるんだろうなぁ・・・といった感じ。トランス式採用の恩恵は、どちらかというと電圧を下げたことによる「レギュレータの発熱の減少」で、熱いと感じたものが少し暖かくなったと感じる程度になりましたので、これもまずまず狙い通りです
7MHz、28MHzについてSGからの信号が凡そS9+60dBと仮定すると、近接するノイズのピークは-96dB、-70dBと読み取れます。この値自体に意味はないと思いますが、何となく「そんなモンかなぁ・・・」といったところでしょうか。
それより、三端子レギュレータは「言われたと通りのパスコン」を「最短距離で」というセオリー通りにしないと、こうしたノイズに煩いセットでは影響が出ると思って良いでしょう。一つ勉強になりましたし、「中華系」はやはりある程度手を入れないと・・・というか、手を入れて初めて「マシ」なものになるようですね。
まずは簡易スペアナで観測・・・といっても、そもそもRBWは50KHzだわ、観測レンジが60dB程度しかないわで、高調波くらいしか測定できず。ひとまず測定してみましたが、位相のイズやら近接スプリアスやらの観測には全く意味を成さず。そこで、TS-590に「スペアナモドキ」になって貰うことにしました。
TS-590には、PCから制御できる「ARCP-590」というソフトがあって、この機能の中に「簡易バンドスキャン」が付いています。スキャン中はリグから音が出ないため、通常のQSOで使う機会は滅多にないばかりか、そもそもこのソフト自体出番がなかったんですが、今回のナンチャッテ観測には打って付けでしょ



SGを7.005MHzで発振させていますが、ちょっとずれてますね。まぁ、大本の発振器がタダのちっこい(多分PLLの)奴ですから、この程度のズレは仕方がないとして、何となく発振周波数を中心に「対称形」の位相ノイズっぽいものが観測できています。
さて、ここで幾つか明確にしておかないと、後々の改良との比較が上手く行きませんので、ちょっと箇条書きに。
1) S1つを6dBとし、S1からS9+60dBで114dBのダイナミックレンジと考えよう
2) これだけ強い信号を入力すると、TS-590側でも歪むことを考慮すべき
特に2番目の方については、例えば7.007MHzで何かSが5も振るような信号が聞こえるかというと、実際何も聞こえませんしSメータも振らないんですが、TS-590の周波数変更に伴う「ポコッ」というノイズは聞こえてきます。このソフトでも、ステップ周波数毎にこの「ポコッ」を捉えているようで、「一体、何を測定してるんだ

さらに、7.005MHzよりもっと上の周波数・・・例えば28MHzではどうなるかについても証拠残しをしました。

これはちょっと酷いなぁ・・・とお思いでしょうが、7.005MHzと同じような測定条件です。ただ、SGの出力がかなり落ちているため、逆にプリアンプを入れてS9+60dBに合わせ込んでいます(表示上、+40dB辺りがピークになっていますが、実際にTS-590のSメータは、ピークの周波数で+60dB)。また、7MHz付近より周辺の位相ノイズやスプリアスが大きくなると思い、スイープ範囲も100KHzに拡げてあります。45KHzと50KHz離れた辺りに明確なスプリアスが見られます。
上記の結果から分かるのは、やはり位相ノイズがそれなりにあるんだろうなぁ・・・ということで、DDSでOM諸氏の苦労談義を総合的に解釈し、「まずは電源周り」とアタリを付けました。
上記の測定は、同梱の9Vのスイッチング電源で動作させたときのデータですが、スイッチング電源ではないトランス式の電源だとどうなるか、かつ9V⇒5Vで直には触れないほどの温度になる三端子レギュレータを低ドロップタイプに換装し、6V程度の電圧で動くように・・・と、ここら辺りに着目して最初の改良に入りました。

換装したレギュレータは、秋月で売っていた「NJM2845」の5Vタイプです。500mA出力時に0.18Vしか入出力電位差が必要なく、今回の換装にはベストフィット。出力側には定石通り、最短距離でのパスコン接続ということで、10μFのタンタルを付けました。そもそも、この基板の回路では、三端子の出力側のパスコンが遙か遠い距離(多分、右端に移っているMPUの下辺り)にあり、何の補償もされていない状態でしたので、この部分の改良効果には期待しました。
また、DCプラグが2.5φだったため、これを「日本標準」(本当か


さて、この処置でどんな変化が見られたか・・・ちょっと驚きですよ


付属の9VのSW電源を用いて7005MHzを発振させた様子です。発振周波数の左右にあったお山が「小山」になりました



あんまり変わっていません

トランス式の電源に変えた場合の変化は非常に小さいのですが、若干あるようです。7MHzの方のデータを貼っておきます。

左右の小山がさらに小さくなっています。ちなみに、28MHzでもノイズフロアが若干下がっている感じですから「気休め程度」の効果はあるんだろうなぁ・・・といった感じ。トランス式採用の恩恵は、どちらかというと電圧を下げたことによる「レギュレータの発熱の減少」で、熱いと感じたものが少し暖かくなったと感じる程度になりましたので、これもまずまず狙い通りです

7MHz、28MHzについてSGからの信号が凡そS9+60dBと仮定すると、近接するノイズのピークは-96dB、-70dBと読み取れます。この値自体に意味はないと思いますが、何となく「そんなモンかなぁ・・・」といったところでしょうか。
それより、三端子レギュレータは「言われたと通りのパスコン」を「最短距離で」というセオリー通りにしないと、こうしたノイズに煩いセットでは影響が出ると思って良いでしょう。一つ勉強になりましたし、「中華系」はやはりある程度手を入れないと・・・というか、手を入れて初めて「マシ」なものになるようですね。
VR製(?)DDS発振モジュール到着
2013-11-06
香港というと、「中華」と一括りにまとめてしまうのに抵抗が・・・まぁ、それはともかく、AD9851のコントローラまで付いたDDS-SG(と言った方がいいでしょう)を購入してみました。
最近は、かなり「ワルさ」の噂を聞かなくなった中華圏とのネット取引ですが、やはり気になるのは「本当に届くのかしらん・・・」といったところ。それでも、ビビッていてはいつまで経ってもなんで、損しても痛くない程度の小物を買ってみようと画策、Ali Expressを使ってみました。
本当はSGを買うつもりなんて無く、別の欲しいもの(これも後日記事ネタになると思います)を注文してみたんですが、どういうワケかSGも買ってみようと思い立ち、何れも10/27に注文。結果的にSGの方が早く到着しました。まぁ、妥当な日数でしょうかね。
ちょっと怖かったのが、「評価実績無しで最安値のショップ」という大冒険
ただ、こちらが「ちゃんと到着したぜぃボタン」を押さないと取引が成立しないという仕組みらしかったんで、ひとまずこれを信じてみました。

構図が悪いのとLCDに保護フィルムが貼ったままなんで、動作してるんだかなんだか判らないスナップですが、50MHzを発振しているようです。到着したのは、上記の基板とBNC-ワニ口のケーブル、そして9VのACアダプタというセットですから、ひとまず必要なものは揃っていましたが、取説・回路図などはありません
諸元もよく判らなかったんですが、根性(
)で製造元(Instrustarという会社です)を探し当てました。まぁ、そんなに苦もなく「どうやって使うんだ
」くらいは解るわけで、DDS信号源としては黙って発振してればよいわけですから、とにかく波形を見てみることにしました。

これが10MHzの波形です。随分綺麗な感じ
そこで、50MHzも試しに・・・。

同じ写真ではありませんよ
オシロ自身が60MHzまでなんで波形自体勝手に綺麗になっちゃうわけですが、妙なヒゲがあったりくびれがあったりはしないんで、「そこそこイケてるんじゃないの
」といった感じでしょうか。
実は、出力電力(HFの下の方で-1dBm@50Ω)や簡易スペアナで見た高調波(10MHzの第2高調波が大凡-40dB程度)など、一通り確認して「使えるかも
」みたいな手応えを感じましたので、これはまた改めて記事にしようかなぁ・・・と思っていますが、「はてさて、どんな回路構成なんだろう・・・」ここが、気になっちゃうわけです
早速「分解」しました。

STC89C51RCをMCUとして使用しています。ソフトも公開されているのを見つけましたが、開発環境がないんでちょっと改変は難儀そうです。DDSの根幹たる発振子は30MHzの水晶発振器でした(黄色矢印のところ)が、50MHzの波形も「汚くって使えるか
」ってことも無さそうなんでひとまずこれで良さそうです。
電源はいきなり5Vの三端子レギュレータが入っていますから、6Vの電源でもイケそうですが、低ドロップタイプに換装した方が良いかも・・・。
さらに、液晶のバックライトが煌々と照りつけること、電源ONを示す赤いチップLEDが無駄に眩しいこと・・・辺りが文句の付け所でしょう。
なお、コントロールプログラムにバグがあるようで、液晶表示がアップダウンに付いていかないことがありました。まぁ、きちんと(手順通りに)プリセットすればちゃんと動いていますんで、この辺りはご愛敬ということで
これで3000円・・・は安いと言えそうな「『VR』からやって来たDDS-SG」でした。
最近は、かなり「ワルさ」の噂を聞かなくなった中華圏とのネット取引ですが、やはり気になるのは「本当に届くのかしらん・・・」といったところ。それでも、ビビッていてはいつまで経ってもなんで、損しても痛くない程度の小物を買ってみようと画策、Ali Expressを使ってみました。
本当はSGを買うつもりなんて無く、別の欲しいもの(これも後日記事ネタになると思います)を注文してみたんですが、どういうワケかSGも買ってみようと思い立ち、何れも10/27に注文。結果的にSGの方が早く到着しました。まぁ、妥当な日数でしょうかね。
ちょっと怖かったのが、「評価実績無しで最安値のショップ」という大冒険


構図が悪いのとLCDに保護フィルムが貼ったままなんで、動作してるんだかなんだか判らないスナップですが、50MHzを発振しているようです。到着したのは、上記の基板とBNC-ワニ口のケーブル、そして9VのACアダプタというセットですから、ひとまず必要なものは揃っていましたが、取説・回路図などはありません




これが10MHzの波形です。随分綺麗な感じ


同じ写真ではありませんよ


実は、出力電力(HFの下の方で-1dBm@50Ω)や簡易スペアナで見た高調波(10MHzの第2高調波が大凡-40dB程度)など、一通り確認して「使えるかも



STC89C51RCをMCUとして使用しています。ソフトも公開されているのを見つけましたが、開発環境がないんでちょっと改変は難儀そうです。DDSの根幹たる発振子は30MHzの水晶発振器でした(黄色矢印のところ)が、50MHzの波形も「汚くって使えるか

電源はいきなり5Vの三端子レギュレータが入っていますから、6Vの電源でもイケそうですが、低ドロップタイプに換装した方が良いかも・・・。
さらに、液晶のバックライトが煌々と照りつけること、電源ONを示す赤いチップLEDが無駄に眩しいこと・・・辺りが文句の付け所でしょう。
なお、コントロールプログラムにバグがあるようで、液晶表示がアップダウンに付いていかないことがありました。まぁ、きちんと(手順通りに)プリセットすればちゃんと動いていますんで、この辺りはご愛敬ということで

これで3000円・・・は安いと言えそうな「『VR』からやって来たDDS-SG」でした。