古いカウンタの心臓部移植準備
2014-08-02
期待に反して暑い日が続いています。昨年よりはマシか・・・とも思えますが、特に外出がある日は「鬼瓦」のような顔をして歩いています
そして8月・・・既にバテ気味のこの身体を上手く秋までコントロールしないとなぁ
ぶっ壊してしまいそうな勢いの古い周波数カウンタ(3つ前の記事を参照して下さい)ですが、心臓部たる内蔵TCXOの安定度に問題があったため、この部分を何とかもう少しマシなものにしようとあれこれ考えた末、CFPT-125(TVXO009900)を入手しました。
このTCXOは電圧制御で発振周波数をコントロールできる「VC-TCXO」であり、周波数微調整が必要な用途には持って来いのもの。出力もHCMOSですから使い勝手も非常によく、その上あまり値が張りません。手近なところではRSオンラインさんで売っていますが、どこでも概ね「一千円台」です。
周波数の確度や安定度についてはデータシートに譲りますが、値段の割にはかなりイイ感じでイケそうなスペックになっています。また、既に同様の用途で自作OCXOに採用され記事を書かれているOMさんもいらっしゃいますから、何やら追試めいたことになってしまいそうです・・・が、逆に「自信を持って使える」とも言えますね。毎度のことですが、先駆の諸OMに感謝

SMDのモジュールでは扱いにくいため、0.6mm の錫メッキ線で足を誂えました。火星探査機のような風貌ですね
手前の黒いゴミのようなものは、1ピンをマジックでマークしたものです。

実験風景・・・といっても、電圧可変による周波数調整に利き具合やら波形取りやらしかしませんので、スナップしておく必要はなかったかな
まぁ、手前の青い奴・・・多回転の半固定ポテンショメータで上手く微調整が利くことが解りました。
このスナップの上の方に火星探査機がもう1機見られますが、これは普通のTCXOです。ちょっと思うところがあって準備したんですが、これはまた別の記事にするかも知れません・・・と、煙に巻いておきましょう
さて、たまたま上のスナップに写っている火星探査機のさらに上の方にある元のTCXO・・・こいつと、手前で実験中のVC-TCXOを上手く換装できれば古い周波数カウンタも格段に良くなるわけですが、物理的には無理ですからそこは何とかするとしても、出力波形の電圧値がどんな風なのか調べ、どんな変換が要るのかを考えなくてはなりません。そこで、元のTCXOと実験中のVC-TCXOの波形を測定してみました。
まずは元のTCXO。

またしても突拍子もない波形に見えますが、アンダーシュート部分を端折ってみると-2Vから+1.5V程度の波形です。出力にコンデンサが入っているものと思われますが、5V電源ですからまぁ妥当な波形と言えそうです。
一方のVC-TCXOの波形はこちら。HCMOS出力のため、発振出力にコンデンサ(0.01uFのセラコン)を入れてあります。

こちらもオーバー/アンダーシュートをちょん切って考えると、大凡±1.5V程度の矩形波に見て取れますが、デューティー比はかなり違いますね。ただ、周波数カウンタのクロックとしては、多分問題にならないところでしょう。
実際にカウンタに換装する場合、受け側の回路の初っ端は33pFのチップコンで受けていますから、VC-TCXOが3.3V駆動である点だけを上手くしてやれば、ほぼそのまま載っけ替えることができるかも
それなら、この上ない簡単作業で終えられそうです
これで大凡の様子は確認できました。ゆるゆると「手術」に向かいましょうかね・・・。


ぶっ壊してしまいそうな勢いの古い周波数カウンタ(3つ前の記事を参照して下さい)ですが、心臓部たる内蔵TCXOの安定度に問題があったため、この部分を何とかもう少しマシなものにしようとあれこれ考えた末、CFPT-125(TVXO009900)を入手しました。
このTCXOは電圧制御で発振周波数をコントロールできる「VC-TCXO」であり、周波数微調整が必要な用途には持って来いのもの。出力もHCMOSですから使い勝手も非常によく、その上あまり値が張りません。手近なところではRSオンラインさんで売っていますが、どこでも概ね「一千円台」です。
周波数の確度や安定度についてはデータシートに譲りますが、値段の割にはかなりイイ感じでイケそうなスペックになっています。また、既に同様の用途で自作OCXOに採用され記事を書かれているOMさんもいらっしゃいますから、何やら追試めいたことになってしまいそうです・・・が、逆に「自信を持って使える」とも言えますね。毎度のことですが、先駆の諸OMに感謝


SMDのモジュールでは扱いにくいため、0.6mm の錫メッキ線で足を誂えました。火星探査機のような風貌ですね


実験風景・・・といっても、電圧可変による周波数調整に利き具合やら波形取りやらしかしませんので、スナップしておく必要はなかったかな

このスナップの上の方に火星探査機がもう1機見られますが、これは普通のTCXOです。ちょっと思うところがあって準備したんですが、これはまた別の記事にするかも知れません・・・と、煙に巻いておきましょう

さて、たまたま上のスナップに写っている火星探査機のさらに上の方にある元のTCXO・・・こいつと、手前で実験中のVC-TCXOを上手く換装できれば古い周波数カウンタも格段に良くなるわけですが、物理的には無理ですからそこは何とかするとしても、出力波形の電圧値がどんな風なのか調べ、どんな変換が要るのかを考えなくてはなりません。そこで、元のTCXOと実験中のVC-TCXOの波形を測定してみました。
まずは元のTCXO。

またしても突拍子もない波形に見えますが、アンダーシュート部分を端折ってみると-2Vから+1.5V程度の波形です。出力にコンデンサが入っているものと思われますが、5V電源ですからまぁ妥当な波形と言えそうです。
一方のVC-TCXOの波形はこちら。HCMOS出力のため、発振出力にコンデンサ(0.01uFのセラコン)を入れてあります。

こちらもオーバー/アンダーシュートをちょん切って考えると、大凡±1.5V程度の矩形波に見て取れますが、デューティー比はかなり違いますね。ただ、周波数カウンタのクロックとしては、多分問題にならないところでしょう。
実際にカウンタに換装する場合、受け側の回路の初っ端は33pFのチップコンで受けていますから、VC-TCXOが3.3V駆動である点だけを上手くしてやれば、ほぼそのまま載っけ替えることができるかも


これで大凡の様子は確認できました。ゆるゆると「手術」に向かいましょうかね・・・。