70cm用5エレ八木の設計データなど
2014-09-28
特に何の変哲もない5エレ八木ですが、設計データと部品の入手先を押さえておきたいと思います。どうせ飽き足らずに、またミョウテケレンなビームをこしらえそうですから、特に購入先は記録しておいてもいいでしょう。
その前に念のため、今回の設計コンセプトをまとめておきましょう。
◆ ベランダ内でブン回せる適度なブーム長
◆ ベランダ内なんでFB比は軽視(ゲイン重視)
◆ 垂直偏波のシングル八木でサイドローブ少なめ
◆ SWR<1.5の帯域は430-434MHzくらいが目安
このコンセプトに沿ってMMANAで試行錯誤した最終的なエレメント長とスペーシングは以下のようになっています。

今回の製作では、「5mm単位」に拘りました。少しズレたら、MMANAの方にそれを反映するようなイメージで、墨出しし易い(普通の定規でもほぼ正確に測れる)寸法にしました。これで、設計コンセプトを満足していれば万々歳なんですが、先の記事に書いたように、まだきちんと確認できていません。SWRだけは大丈夫そうですが・・・。
このアンテナの材料は、秋葉原で全て揃えました。
アルミアングルとパイプ類、4mm止め輪 ネジの西川、エスエス無線(ラジデパ2F)
10pFタイトバリコン 斉藤電気商会(ラジデパ3F)
また、エレメント貫通用のドリルの刃は4.2mmのものが無かったため、これまたネジの西川さんで購入しました。この刃の代金を含めても総額2000円程でできあがり・・・これでACAGで威力が発揮できたら言うことなしです
※ 2014/09/27 図中のマッチング容量が間違っていたため差し替えました。
その前に念のため、今回の設計コンセプトをまとめておきましょう。
◆ ベランダ内でブン回せる適度なブーム長
◆ ベランダ内なんでFB比は軽視(ゲイン重視)
◆ 垂直偏波のシングル八木でサイドローブ少なめ
◆ SWR<1.5の帯域は430-434MHzくらいが目安
このコンセプトに沿ってMMANAで試行錯誤した最終的なエレメント長とスペーシングは以下のようになっています。

今回の製作では、「5mm単位」に拘りました。少しズレたら、MMANAの方にそれを反映するようなイメージで、墨出しし易い(普通の定規でもほぼ正確に測れる)寸法にしました。これで、設計コンセプトを満足していれば万々歳なんですが、先の記事に書いたように、まだきちんと確認できていません。SWRだけは大丈夫そうですが・・・。
このアンテナの材料は、秋葉原で全て揃えました。
アルミアングルとパイプ類、4mm止め輪 ネジの西川、エスエス無線(ラジデパ2F)
10pFタイトバリコン 斉藤電気商会(ラジデパ3F)
また、エレメント貫通用のドリルの刃は4.2mmのものが無かったため、これまたネジの西川さんで購入しました。この刃の代金を含めても総額2000円程でできあがり・・・これでACAGで威力が発揮できたら言うことなしです

※ 2014/09/27 図中のマッチング容量が間違っていたため差し替えました。
70cm用5エレ八木完成!
2014-09-27
やはり仕掛かってしまえば早いという典型・・・今日は朝から、数日前に切ったパイプをアルミアングルに取り付け始めました。

まずは、切断した4mmのアルミパイプに細工。4mm用の「止め輪」を取り付けますが、ズレてしまわないように取り付け位置に一周、浅い溝を刻んでから取り付けます。この止め輪は、アングルにパイプを通したときに落ちないように付けるため、各パイプに1つしか必要ありません。

アングルには4.2mm のドリル刃で平行な貫通穴を開けるんですが、これが結構大変。きちんとポンチで印を付け、まずは2.5mmのドリルで下穴を開け、その後4.2mmでさらいます。その後パイプを通してみて直角を測り、必要に応じて丸棒ヤスリで下側の穴(上の写真で見えていない方)を整形します。横のビスは、エレメントがカタカタ動かないように、さらに適切な角度でエレメントが固定されるようにするためのもので、ここの穴にはタップが切ってあります。このビスを蝶ネジにすれば、移動などでも楽に組み立てられるでしょう。

給電部はこんな感じです。タイトバリコンは10pF、マッチングバーは1.6mmのスズメッキ線です。銅パイプへのハンダ付けは、ハンダを付ける部分をヤスリでよく削りました。ちょっと不安はありますが、まぁ大丈夫でしょう・・・根拠はありませんが
丁度家の連中が出かけていたため好都合と思いきや、干したての洗濯物でベランダが埋まっていたためまともな測定は断念か・・・と思ったんですが、アンテナ自体が非常に軽いため、何と洗濯物干しのピンチでエレメントを摘まんでバリコンの調整をしました。流石にスナップショットはしませんでした
設計値では、430.1MHzで4.5pF 5.5pF程度のところがベストマッチのようですが、ロータが一番抜けた状態から徐々に回していったら3~4pFと思しき辺りで1.05まで下がりました
この状態で1.5以下の帯域上限が434MHz程度・・・これもほぼ納得のいく数値です。さらにそのまま6-7pF辺りにすると、430.1MHzで若干SWRが上がるものの(1.1くらい)、1.5以下の帯域が広がって438MHz台でも使える程度になりました。
それにしても、ちょっと上手くいき過ぎ・・・MMANAが優秀なことは今更言うまでもありませんが、このところちょっぴり技術が向上した金属加工の賜物と自画自賛です
無論、そのままあちこちワッチ。いやぁ、70cmってこんなに人がいたのね・・・といった感じでよく聞こえてきました。アンカバーとバンドプラン違反(430MHz台でFM運用している馬鹿)が多いのに唖然としたものの、ビームの切れ具合を確認するには持って来いのターゲットがいたわけです。流石に洗濯物干しのピンチでつるした状態ではそうそう長く試すことができませんでしたが、レピータは一巡。ベランダの隅で頑張っているモビホと比して、かなり多くのレピータにアクセスでき大満足
最後に洗濯物の陰で記念撮影しました。

さぁ、これでACAGの「70cm課題」は片付いたかな
あとは気の利いたクロスマウントを付け、洗濯物のないベランダでじっくり味見したいと思います。
※ 2014/09/27 マッチング容量が間違っていました。4.5pFは、1mmスズメッキ線を前提に設計していたときのデータです。

まずは、切断した4mmのアルミパイプに細工。4mm用の「止め輪」を取り付けますが、ズレてしまわないように取り付け位置に一周、浅い溝を刻んでから取り付けます。この止め輪は、アングルにパイプを通したときに落ちないように付けるため、各パイプに1つしか必要ありません。

アングルには4.2mm のドリル刃で平行な貫通穴を開けるんですが、これが結構大変。きちんとポンチで印を付け、まずは2.5mmのドリルで下穴を開け、その後4.2mmでさらいます。その後パイプを通してみて直角を測り、必要に応じて丸棒ヤスリで下側の穴(上の写真で見えていない方)を整形します。横のビスは、エレメントがカタカタ動かないように、さらに適切な角度でエレメントが固定されるようにするためのもので、ここの穴にはタップが切ってあります。このビスを蝶ネジにすれば、移動などでも楽に組み立てられるでしょう。

給電部はこんな感じです。タイトバリコンは10pF、マッチングバーは1.6mmのスズメッキ線です。銅パイプへのハンダ付けは、ハンダを付ける部分をヤスリでよく削りました。ちょっと不安はありますが、まぁ大丈夫でしょう・・・根拠はありませんが

丁度家の連中が出かけていたため好都合と思いきや、干したての洗濯物でベランダが埋まっていたためまともな測定は断念か・・・と思ったんですが、アンテナ自体が非常に軽いため、何と洗濯物干しのピンチでエレメントを摘まんでバリコンの調整をしました。流石にスナップショットはしませんでした

設計値では、430.1MHzで

それにしても、ちょっと上手くいき過ぎ・・・MMANAが優秀なことは今更言うまでもありませんが、このところちょっぴり技術が向上した金属加工の賜物と自画自賛です

無論、そのままあちこちワッチ。いやぁ、70cmってこんなに人がいたのね・・・といった感じでよく聞こえてきました。アンカバーとバンドプラン違反(430MHz台でFM運用している馬鹿)が多いのに唖然としたものの、ビームの切れ具合を確認するには持って来いのターゲットがいたわけです。流石に洗濯物干しのピンチでつるした状態ではそうそう長く試すことができませんでしたが、レピータは一巡。ベランダの隅で頑張っているモビホと比して、かなり多くのレピータにアクセスでき大満足


さぁ、これでACAGの「70cm課題」は片付いたかな

※ 2014/09/27 マッチング容量が間違っていました。4.5pFは、1mmスズメッキ線を前提に設計していたときのデータです。
アルミパイプを切ってみたり・・・
2014-09-24
飛び石連休前の目論見では、少しは「I2C実験」を進めようと思っていたんですが、土曜日に旧知の親しい方との飲み会で完全なる朝帰り。無論、日曜日は宿酔いでぐったりして潰し、今日は今日で「主にオンゲーに填まる」という休みになってしまいました。どうも、デバッグが絡むとやる気が失せること相変わらずで、ほぼ1ヶ月が過ぎようとしていますね
9月後半になると、そろそろマジ参戦するコンテストの一つ、ACAGが気になり始めます。ざっとアンテナ周りを見回しても、ステルス君の補修とカウンターポイズ用の細いアルミ線の引き直し(ベランダの大掃除の際に思いっきり切られてしまいました・・・)が必要。まぁ、これは今週末辺りで十分に間に合いますから、今日は少々趣向を変えて・・・。
昨年のACAGの反省から、70cmのアンテナ改善で局数アップというのが「今年の課題」です。ベランダという狭い空間である程度ビーム方向を振ることができる70cmのアンテナを作ろう・・・この条件で残り2週間余りで実現できるものとなると、やはり「オーソドックスに八木系」といった結論に至り、MMANAであれこれ捻くりだしたのは、実は先週の連休明けでした。

普通~の八木さんです・・・が、この寸法を導き出すのにはかなり苦労しました。ベランダで使うことが前提ですから、F/B比はあまり問題にはせず利得重視、かつビームパターンが綺麗なもの・・・このビームパターンの綺麗さを「垂直系のシングル八木」で実現するのが案外難しく、うっかりするとサイドローブが突出した変なビームパターンになってしまいます。
肝はラジエターと直近のディレクターとの間隔、前置のディレクターの長さなんですが、MMANAの試行錯誤で漸く見栄えがするものができたという感じ。

丁度90度の方向に出ているサイドローブ・・・これを如何に小っこくするかというところなんですが、ラジエターと直近のディレクターの距離が近いほど小さくなる半面、エレメント長の数mmの誤差でインピーダンスが大暴れするためできるだけ離したい(離すと影響が緩和する方向)・・・というジレンマが生じます。また、前置のディレクターも横着に「みんな同じ長さにしてしまえ
」とは行かないなど、奥が深い世界です。が、要は「MMANA任せ」ですから、自分の工作精度をきちんと踏まえて設計しておくことが肝心・・・ということに尽きます。

コンテストの周波数帯(と言ってもCWですよ)の利得を欲張った分、いわゆる「SWRが低い」と言える帯域は狭くなりましたが、まぁFMでメインに使う433MHz帯でも1.5以下ですから十分でしょう。
さて、この休みには先週末に買ってきたアルミパイプと銅パイプを切りました。

直径4mm、肉厚1mmのパイプですから、少し長めに切ってヤスリでこすって長さ合わせ。切断は、切断部分を一周するようにニッパーで溝を付け、さらにカッターでその溝をなぞって深くし、あとはパイプが曲がらぬようユルユルと前後左右に折り曲げて金属疲労を起こさせる方法です。これで1mm以内の誤差に追い込むことができました。
このパイプたちをコの字型のアルミ製アングルに取り付ければ完成なんですが、取り付け方法を思案中・・・今いまのアイディア実現には秋葉原に行かねばならず、結局ここまでで作業を終えました。
コンテストまで間がありませんから、この続きはきっと直ぐに記事になると思いますよ

9月後半になると、そろそろマジ参戦するコンテストの一つ、ACAGが気になり始めます。ざっとアンテナ周りを見回しても、ステルス君の補修とカウンターポイズ用の細いアルミ線の引き直し(ベランダの大掃除の際に思いっきり切られてしまいました・・・)が必要。まぁ、これは今週末辺りで十分に間に合いますから、今日は少々趣向を変えて・・・。
昨年のACAGの反省から、70cmのアンテナ改善で局数アップというのが「今年の課題」です。ベランダという狭い空間である程度ビーム方向を振ることができる70cmのアンテナを作ろう・・・この条件で残り2週間余りで実現できるものとなると、やはり「オーソドックスに八木系」といった結論に至り、MMANAであれこれ捻くりだしたのは、実は先週の連休明けでした。

普通~の八木さんです・・・が、この寸法を導き出すのにはかなり苦労しました。ベランダで使うことが前提ですから、F/B比はあまり問題にはせず利得重視、かつビームパターンが綺麗なもの・・・このビームパターンの綺麗さを「垂直系のシングル八木」で実現するのが案外難しく、うっかりするとサイドローブが突出した変なビームパターンになってしまいます。
肝はラジエターと直近のディレクターとの間隔、前置のディレクターの長さなんですが、MMANAの試行錯誤で漸く見栄えがするものができたという感じ。

丁度90度の方向に出ているサイドローブ・・・これを如何に小っこくするかというところなんですが、ラジエターと直近のディレクターの距離が近いほど小さくなる半面、エレメント長の数mmの誤差でインピーダンスが大暴れするためできるだけ離したい(離すと影響が緩和する方向)・・・というジレンマが生じます。また、前置のディレクターも横着に「みんな同じ長さにしてしまえ


コンテストの周波数帯(と言ってもCWですよ)の利得を欲張った分、いわゆる「SWRが低い」と言える帯域は狭くなりましたが、まぁFMでメインに使う433MHz帯でも1.5以下ですから十分でしょう。
さて、この休みには先週末に買ってきたアルミパイプと銅パイプを切りました。

直径4mm、肉厚1mmのパイプですから、少し長めに切ってヤスリでこすって長さ合わせ。切断は、切断部分を一周するようにニッパーで溝を付け、さらにカッターでその溝をなぞって深くし、あとはパイプが曲がらぬようユルユルと前後左右に折り曲げて金属疲労を起こさせる方法です。これで1mm以内の誤差に追い込むことができました。
このパイプたちをコの字型のアルミ製アングルに取り付ければ完成なんですが、取り付け方法を思案中・・・今いまのアイディア実現には秋葉原に行かねばならず、結局ここまでで作業を終えました。
コンテストまで間がありませんから、この続きはきっと直ぐに記事になると思いますよ

「邪魔者」用の専用電源製作
2014-09-14
昨日からの三連休、実は完全な「お休み」ではありません。持ち帰りの仕事に加え、先週後半から続いている夕方辺りから出てくる微熱を退治せんと飲酒まで控え、何やら落ち着かない状況です。まぁ、仕事云々は兎も角、休息を取るには良い機会なんでしょうが、外は良いお天気・・・ちょっと恨めしい気もします
工作の邪魔者たる先日手に入れた中華製ラジオ・・・こいつは、USB接続で充電できる仕掛けになっており、充電していない場合にもUSBを電源として動くんですが、一歩間違えると「USB電源=ノイズ源」と化してしまいます。さらに、多分今後「長時間付けっぱなし」になるであろうラジオの電源供給のためにUSBの口が1つ潰されるのもナンセンス。手元に転がっている、今となっては「使途不明」のACアダプタから「トランス式で5Vのもの」が見つかればそれで済むんですが、そんな虫のいい話は流石に・・・というわけで、専用電源を作ってしまおうと思い立ちました。
この中華製ラジオの心臓部たるSi4734の最大定格は「5.8V」・・・USB電源を前提に設計しているとすると、電源ラインには「5Vが絶対つながる」という設計仕様でしょうから、特に電圧をレギュレーションするようなものは付いていないでしょう。つまり、ちょっとした高圧で壊れる可能性がありますから、専用電源としては「5Vの定電圧回路」が入っている方が安心でしょう。
一方、電流の方は電池駆動時を実測しました。「うるさい」と思える音量での最大値は80mAほどでしたので、余裕を見て最大200mA取れれば十分でしょう。
・・・というわけで、まずは回路図から。

5.6Vのツェナに流しておく電流は7mAとして抵抗値を計算しています。これは、データシートから「頃合いのブリーダ電流」(安定になる最低電流)が5mA、出力電流の1/HFEが流れるという想定で凡そ2mA・・・合計7mAという計算です。2SC1847は手持ちの関係でのチョイスですが、HFEはテスタ付属のチェッカで実測しました。

お誂え向きに、4.5V700mAの「ネジで蓋が開くACアダプタ」がありました。無負荷では9V。最大でも80mA しか消費しないラジオの電源としてこのまま接続するのは危険でしょう。

ACアダプタの中は、ブリッジと1000μFのケミコンという最低限の構成です。まぁ、今回の製作には十分ですね。耐圧が10Vのケミコン・・・ちょっと気になりましたがヨシとして、早速部品組み付け。

上手く収容できました。あとはUSBコネクタを接続して完成・・・その前に無負荷の電圧を確認したら「5.1V」でした。

ラジオに接続した様子です・・・って、スナップにする必要もないんですがねぇ・・・
動作時の出力電圧は、音量に関わらず凡そ4.9Vとほぼ設計通りです(ツェナ電圧 - 0.6V~0.7V)。
昨晩からラジオを付けっぱなして(無論、夜中はごく小さな音量で)様子見していますが、特段の発熱もなく動作しています。この手の「密閉空間に発熱体を入れる」というのはあまり好ましくありませんが、通気穴を開けるほどでもないようです。また、懸念したノイズやハム音もなく、十分実用に耐えるものができたようです。

工作の邪魔者たる先日手に入れた中華製ラジオ・・・こいつは、USB接続で充電できる仕掛けになっており、充電していない場合にもUSBを電源として動くんですが、一歩間違えると「USB電源=ノイズ源」と化してしまいます。さらに、多分今後「長時間付けっぱなし」になるであろうラジオの電源供給のためにUSBの口が1つ潰されるのもナンセンス。手元に転がっている、今となっては「使途不明」のACアダプタから「トランス式で5Vのもの」が見つかればそれで済むんですが、そんな虫のいい話は流石に・・・というわけで、専用電源を作ってしまおうと思い立ちました。
この中華製ラジオの心臓部たるSi4734の最大定格は「5.8V」・・・USB電源を前提に設計しているとすると、電源ラインには「5Vが絶対つながる」という設計仕様でしょうから、特に電圧をレギュレーションするようなものは付いていないでしょう。つまり、ちょっとした高圧で壊れる可能性がありますから、専用電源としては「5Vの定電圧回路」が入っている方が安心でしょう。
一方、電流の方は電池駆動時を実測しました。「うるさい」と思える音量での最大値は80mAほどでしたので、余裕を見て最大200mA取れれば十分でしょう。
・・・というわけで、まずは回路図から。

5.6Vのツェナに流しておく電流は7mAとして抵抗値を計算しています。これは、データシートから「頃合いのブリーダ電流」(安定になる最低電流)が5mA、出力電流の1/HFEが流れるという想定で凡そ2mA・・・合計7mAという計算です。2SC1847は手持ちの関係でのチョイスですが、HFEはテスタ付属のチェッカで実測しました。

お誂え向きに、4.5V700mAの「ネジで蓋が開くACアダプタ」がありました。無負荷では9V。最大でも80mA しか消費しないラジオの電源としてこのまま接続するのは危険でしょう。

ACアダプタの中は、ブリッジと1000μFのケミコンという最低限の構成です。まぁ、今回の製作には十分ですね。耐圧が10Vのケミコン・・・ちょっと気になりましたがヨシとして、早速部品組み付け。

上手く収容できました。あとはUSBコネクタを接続して完成・・・その前に無負荷の電圧を確認したら「5.1V」でした。

ラジオに接続した様子です・・・って、スナップにする必要もないんですがねぇ・・・

昨晩からラジオを付けっぱなして(無論、夜中はごく小さな音量で)様子見していますが、特段の発熱もなく動作しています。この手の「密閉空間に発熱体を入れる」というのはあまり好ましくありませんが、通気穴を開けるほどでもないようです。また、懸念したノイズやハム音もなく、十分実用に耐えるものができたようです。
フロックでもかなり嬉しい「ALL JA 2014」結果!
2014-09-12
数日前にJARLコンテスト委員会から、今春のALL JAコンテストのログチェックレポートが送られてきました。ふむふむ、そろそろ結果が出るわけか・・・と、まずはチェックレポートの中身から。
********************* ログチェック結果まとめ *******************
0 重複交信 (0点)
0 エントリー外交信 (0点)
0 コンテストバンド外交信 (0点)
2 コールサイン受信間違い (減点)
0 ナンバーコピーエラー (減点)
0 時間記載エラー (減点なし)
0 このログだけに記載されているコールサイン (減点なし)
結構自信満々だったんですが、受信ミスで2QSO分が減点
それも1つが「MとO」の取り間違い、もう一つが「ZC→CZ」というわけの解らん逆転というもので、何だかなぁ・・・とゲンナリ
おまけに、折角超えたと思った300QSOに届かないことに
それでも、随分ミスコピーが減ったなぁと納得し、結果発表を待ちました。
どういうわけかこのレポート到着から結果発表まで、例年より待たされた感じでしたが、どうやら昨日既に発表があったようで、今日の仕事の移動中にそれを知りスマホでチェック。自分はCAP「電信部門シングルオペオールバンド QRP」にエントリーしていましたので、コンテスト結果の当該ページを見ると・・・
59 JM1DPL 299 × 114 = 34,086 P
「ほうほう、59位か・・・昨年の77位から、結構上がったなぁ。やっぱ、夜中の80mの絶好調が効いたのね
」と、駅のホームでニヤニヤ。そして、QRP部門では何位なんだろうと、自分の結果より上の方に幾つ「P」があるか探しに行くと・・・
ない・・・あれ
うそ・・・マジか
そうなんです。何とこの部門の全国1位



おお、神よ、悪魔よ、デビルマンよ・・・とビックリ仰天
さっき乗った電車の中で、ちっと大きめな声で「えっ
」と発声してしまいましたよ。俄には信じられず何度も結果を見直しましたが、どうやら本当に1位のよう・・・。ところが、徐々に落ち着いてくると、逆に「なんで1位なんだ
」という想念が浮かんできました。
確かに、昨年よりは50QSO以上はアップしていますから、そこそこいいところまでは行くかしら・・・と淡い期待はしていたものの、確かこのコンテストの「QRP猛者」は600,700QSOは当たり前だったはずだと思い出し、過去の結果を見ていきました。
2013年度 711 × 156 = 110,916
2012年度 649 × 208 = 134,992
2011年度 577 × 177 = 102,129
:
<以下省略、上記は固定局トップの結果>
やはりこのくらいが普通で、自分は大体5位から10位をウロウロ・・・というのが「常態」のはず。ということは、「たまたま」今年のコンテストに、常連QRP局が参加していなかったから(或いは、ログ提出していなかったから)という結論に至りました。これで漸く納得
それにしてもこれは「僥倖」と言える出来事です。何といっても「メジャーコンテスト 入賞」という結果は、マンション3Fのヘナチョコ・ダイポールと5m長「Fish Rod」、おまけに「OとM」を間違えるようなヘッポコ・オペでは考えられないものでしょう。こうした「競技会」では何が起こるか判らない・・・の典型ですね。
何れにせよ、毎度弱い信号を拾って下さる多くのコンテスターに御礼を申し上げます。次は全市全郡で勝負ぢゃ~
********************* ログチェック結果まとめ *******************
0 重複交信 (0点)
0 エントリー外交信 (0点)
0 コンテストバンド外交信 (0点)
2 コールサイン受信間違い (減点)
0 ナンバーコピーエラー (減点)
0 時間記載エラー (減点なし)
0 このログだけに記載されているコールサイン (減点なし)
結構自信満々だったんですが、受信ミスで2QSO分が減点



どういうわけかこのレポート到着から結果発表まで、例年より待たされた感じでしたが、どうやら昨日既に発表があったようで、今日の仕事の移動中にそれを知りスマホでチェック。自分はCAP「電信部門シングルオペオールバンド QRP」にエントリーしていましたので、コンテスト結果の当該ページを見ると・・・
59 JM1DPL 299 × 114 = 34,086 P
「ほうほう、59位か・・・昨年の77位から、結構上がったなぁ。やっぱ、夜中の80mの絶好調が効いたのね

ない・・・あれ


そうなんです。何とこの部門の全国1位




おお、神よ、悪魔よ、デビルマンよ・・・とビックリ仰天



確かに、昨年よりは50QSO以上はアップしていますから、そこそこいいところまでは行くかしら・・・と淡い期待はしていたものの、確かこのコンテストの「QRP猛者」は600,700QSOは当たり前だったはずだと思い出し、過去の結果を見ていきました。
2013年度 711 × 156 = 110,916
2012年度 649 × 208 = 134,992
2011年度 577 × 177 = 102,129
:
<以下省略、上記は固定局トップの結果>
やはりこのくらいが普通で、自分は大体5位から10位をウロウロ・・・というのが「常態」のはず。ということは、「たまたま」今年のコンテストに、常連QRP局が参加していなかったから(或いは、ログ提出していなかったから)という結論に至りました。これで漸く納得

それにしてもこれは「僥倖」と言える出来事です。何といっても「メジャーコンテスト 入賞」という結果は、マンション3Fのヘナチョコ・ダイポールと5m長「Fish Rod」、おまけに「OとM」を間違えるようなヘッポコ・オペでは考えられないものでしょう。こうした「競技会」では何が起こるか判らない・・・の典型ですね。
何れにせよ、毎度弱い信号を拾って下さる多くのコンテスターに御礼を申し上げます。次は全市全郡で勝負ぢゃ~

さらなる実験の邪魔者現る!
2014-09-11
今日も「宿題」・・・持ち帰り仕事を片付け、夕飯を食べ終わるとマッタリとしてしまい、もう就寝モードなんですが、またしてもヘッポコ実験を邪魔する刺客が現れたので(
)紹介しておきます。
無線を始める前・・・即ち小学生の頃はイッパシのBCLフリークでした。主力機であるICF-5900でアフリカや南米のいわゆる「珍局」を追いかけるべく、夜更かしと早起きを繰り返していました。時は流れて、今ではTS-590のジェネカバ受信でローカル放送を聞く程度ですが、丁度一ヶ月ほど前に「ノイズ源探索用の小さな受信機が欲しいぞ
」と思い立ちました。既に夏ボーは家族旅行にその殆どが消えていましたが、万券数枚の「2014年度 夏期記念品購入」は有りかなぁ・・・と、FMハンディ機のようなタイプの広帯域受信機をあれこれ調べていたら、どういうわけか中華製の小型ラジオに行き着きました。値段も万券どころかその半分程度、その上DSP受信機であり「混信除去機能」として受信帯域幅が弄れるという代物です。早速、中華ショップサイトで「ポチッとな」
国内ショップより1000円程度安く仕入れることができました。
一週間ほどで届いたのが、TECSUN社の「PL-310ET」です。

梱包があまり良くなく外箱が一部グンニャリしていましたが、まぁ中身は健在でホッとしました。
このラジオの良いところ・・・というか、自分が気に入ったところは、先の受信帯域幅が絞れる(6,4,3,2,1KHz)ということに加え、「チューニングダイヤル付き」「外部アンテナ端子付き」「信号強度表示付き」といったところです。特にノイズ探索用に信号強度が見られることを購入条件にしていましたので、そそくさと電池を入れて真っ先に確認。

アンテナは無線用に引き込んでいる同軸の芯線のみワニ口でつないでいますが、味見にはこれで十分。ラジオNIKKEI の信号強度は・・・

こんな風に数値が表示されました。フェーディングに合わせて数値が変わりますから、絶対値云々は兎も角、信号強度の比較程度には十分使えそうです
一応、鉄筋マンション住まいですから、「中波は難しいかも・・・」と思ったんですが、ローカル局の殆どは苦も無く受信できました。流石はバーアンテナです。おまけに、夜になると、昔からパイロットにしている1332KHzの東海ラジオまで聞こえました。
それにしても、奥まった納戸でもローカルでない中波放送が聞こえるとは・・・。天頂方向のGPSも受信できることから、屋上のスラブは大丈夫か
と思っていましたが、我が家はどうやら「壁もスカスカ」だということが、このラジオ購入で解りました・・・くわばら、くわばら
活躍シーンが結構ありそうなちっこいラジオ・・・やはり、実験の妨害には十分なようですね

無線を始める前・・・即ち小学生の頃はイッパシのBCLフリークでした。主力機であるICF-5900でアフリカや南米のいわゆる「珍局」を追いかけるべく、夜更かしと早起きを繰り返していました。時は流れて、今ではTS-590のジェネカバ受信でローカル放送を聞く程度ですが、丁度一ヶ月ほど前に「ノイズ源探索用の小さな受信機が欲しいぞ


一週間ほどで届いたのが、TECSUN社の「PL-310ET」です。

梱包があまり良くなく外箱が一部グンニャリしていましたが、まぁ中身は健在でホッとしました。
このラジオの良いところ・・・というか、自分が気に入ったところは、先の受信帯域幅が絞れる(6,4,3,2,1KHz)ということに加え、「チューニングダイヤル付き」「外部アンテナ端子付き」「信号強度表示付き」といったところです。特にノイズ探索用に信号強度が見られることを購入条件にしていましたので、そそくさと電池を入れて真っ先に確認。

アンテナは無線用に引き込んでいる同軸の芯線のみワニ口でつないでいますが、味見にはこれで十分。ラジオNIKKEI の信号強度は・・・

こんな風に数値が表示されました。フェーディングに合わせて数値が変わりますから、絶対値云々は兎も角、信号強度の比較程度には十分使えそうです

一応、鉄筋マンション住まいですから、「中波は難しいかも・・・」と思ったんですが、ローカル局の殆どは苦も無く受信できました。流石はバーアンテナです。おまけに、夜になると、昔からパイロットにしている1332KHzの東海ラジオまで聞こえました。
それにしても、奥まった納戸でもローカルでない中波放送が聞こえるとは・・・。天頂方向のGPSも受信できることから、屋上のスラブは大丈夫か


活躍シーンが結構ありそうなちっこいラジオ・・・やはり、実験の妨害には十分なようですね

漸く実験準備・・・に邪魔者が!?
2014-09-07
九月になりました。こちら千葉県北西部は、天候不順で直射日光が降り注がないため、残暑もそこそこ。特に夜は非常に涼しく、正常に働くようになったエアコンの「温度設定なりの動作」のお陰で「快適な納戸空間」になっているんですが、仕事の方は相変わらず忙しめ
手付かずの工作・実験ですが、直前の記事にも書いた通り「I2C」の実験を進めようにも机の上が散らかっていてやる気が失せる・・・という、何とも自分らしい「気を削ぐ要因の排除」をすべく、漸く今日、「お片付け」を断行しました

この大凡30cm 四方の「空きエリア」さえ確保できていれば、実験やプチ工作には事足りるわけなんですが、どうも無精な自分には時に「僥倖」に感じたり・・・。でも、まぁこれで、平日の帰宅後でも進められる環境は整いました。
ところがどっこい、ここにもさらに邪魔者が・・・。少し前に届いたこいつが行く手を阻みます。

汎用FETの「J310」が100個、中国から届きました。既にディスコンとなって久しい2SK125の代替を始め、ローカル発振やちょこっと増幅には非常に重宝、かつ安いという常に懐が寂しい第二級アマチュア工作技士(
)には持って来いの代物です。送料込みで考えても「1つ19円」ですから、ちょっと乱暴使いしても良いかな
こういうのが手に入ると、またぞろ他のことがしたくなっちゃうわけですが、何とか我慢して「I2Cドライバ」の実験に取り掛からねば・・・と、ひとまずシリカゲルを突っ込んで部品箱にしまいました。
実は、もう一つの「邪魔者」がここ数日中に届きますが、これは追って記事にしたいと思っています。ご期待あれ
・・・って、やっぱりI2Cの実験は、さらに遅れ必至

手付かずの工作・実験ですが、直前の記事にも書いた通り「I2C」の実験を進めようにも机の上が散らかっていてやる気が失せる・・・という、何とも自分らしい「気を削ぐ要因の排除」をすべく、漸く今日、「お片付け」を断行しました


この大凡30cm 四方の「空きエリア」さえ確保できていれば、実験やプチ工作には事足りるわけなんですが、どうも無精な自分には時に「僥倖」に感じたり・・・。でも、まぁこれで、平日の帰宅後でも進められる環境は整いました。
ところがどっこい、ここにもさらに邪魔者が・・・。少し前に届いたこいつが行く手を阻みます。

汎用FETの「J310」が100個、中国から届きました。既にディスコンとなって久しい2SK125の代替を始め、ローカル発振やちょこっと増幅には非常に重宝、かつ安いという常に懐が寂しい第二級アマチュア工作技士(


こういうのが手に入ると、またぞろ他のことがしたくなっちゃうわけですが、何とか我慢して「I2Cドライバ」の実験に取り掛からねば・・・と、ひとまずシリカゲルを突っ込んで部品箱にしまいました。
実は、もう一つの「邪魔者」がここ数日中に届きますが、これは追って記事にしたいと思っています。ご期待あれ

