ALL JA 2015の結果とハード的なプチ課題
2015-04-29
やや変則的なゴールデンウイークがスタートしました。明日・明後日を休暇にすると今日から連続8日間のお休みとなり、まずまず大型の連休となりますが、明日は出社予定のためちょっと損した感じ
まぁ、それでもそこそこ休めそうです。ALL JAが無事終わりましたので、今日はややマッタリと結果のまとめなどしてみようと思います。
まずは結果グラフ。

昨年の自分がライバルですから、併せて昨年の結果も入れてあります。局数的には、40mの運用を早めたために前半にアドバンテージを取ることができたものの、後半追いつかれそうになりながら辛うじて勝った・・・言わば先行逃げ切りの形です
仮眠後の07時からの推移は、昨年とどっこいどっこいの感じでしょうか。ハイバンドのCONDXが上がらないと、今の設備ではこんな感じなんでしょうね・・・。
終了前の2時間は前夜に稼ぎ過ぎてリバウンド気味であるものの40QSO超え・・・まずまずのレートですが、この辺りに運用プランをもう少し練った方が良いというヒントが隠れていそうです。
昨年との差について、もう少し視覚的に捉えられるようグラフ化しました。まずは局数。

昨年はJARLのチェックによる2局分の減点がありましたが、それを考慮せず「自己申告」の局数(301局)と比較して+6QSOというのが今年の実績です。先に書いた通り、40mの運用時間を早めて多く取った割には、局数はあまり変わっていません。逆に80mは、昨年よりも運用時間が(40mに取られて)少なかったわけですが、結果的に同数・・・今の運用スタイルとして、この2バンドはほぼ「サチった」(限界に達した)と言っていいかも知れません。
その他のバンドもあまり差異はありませんが、この2年連続であまり開けてくれなかった15m/10mのCONDX次第では、さらなる局数増が狙えます。ただ、これは他局も同じ条件になりますから、コンテストの順位の上昇にはあまり寄与しませんね。
このように、局数に関しては、そろそろALL JAにおける現設備の限界に近くなったと言わざるを得ません。
一方のマルチはと言うと・・・

実は、合計のマルチ数は昨年と同数の115になりました。とりわけ目立つのは40mの+6マルチですが、これは運用時間を長くしたことの恩恵と考えることができます。その分の影響が80mの-3マルチといった塩梅ですが、今年の実績としてラスト2時間で80mを少し運用したイメージでは、近県が多かった印象(もう少し遅い時間でないと、遠目のマルチ稼ぎが難しい)がありますので、詰まるところ開始後の夜間帯に80mの運用時間をもう少し取ってマルチ稼ぎをすれば良かったということになりそうです。
マルチ増量の観点では、20mの重要性はこうしてみると一目瞭然であり、昨年に引き続きこのバンドで20余りを稼げたというのは見逃せません。丁度、15/10/6mの3バンド分を稼いでしまっているような感じですから、最早、20mにはきちんとしたオンエアができるように準備すべきであると理解すべきでしょう。但し、このバンドも当日のCONDXによる部分が大きいですから、その平均的な有様を知るにはあと数年間のデータ取りが必要かも知れません。普段殆ど出ませんしね・・・
マルチ獲得の代表例として、40mのものを抜き取ってみました。

赤がQSO済みを示しています。北海道の各支庁についてはともかく、その他の「塗りつぶし具合」については、QRP+釣竿アンテナの実績とは思えないでしょ
アパマンの皆さんには、始めから「こんな貧弱なアンテナでは無理だ・・・」と諦めずに、是非「CW」でチャレンジして頂きたいと思っている部分です。きっと、SSBではこうはいかないでしょうからね。
話を元に戻して交信エリアを見てみると、マンションの陰で弱いはずの7エリアが青森を残すのみということで昨年+3、逆にベランダ側で有利な南方面は九州がこれまた+3(昨年は大分のみ)でした。9エリアが全滅した分は5エリアでカバーできた格好です。この増量は、昨年6時間余りだった40mの運用時間を2時間ほど延ばしたお陰と言えそうですが、何れにせよそろそろ、このマルチの埋まり具合から考えて40mとしては限界かも知れません。
逆にこれより少ない80m(昨年は35、今年は32)では、もう少し頑張れるかなぁ・・・とは思うものの、九州辺りがかなり厳しいというのが実情(昨年は全滅、今年は福岡のみ)で、こちらも限界近いような気がしています。
そうそう、お空の様子はどうだったんでしょうか。

中段がF層の臨界周波数、下段がEスポの発生状況です。何れも、後半にあたる26日の午後に若干高めの推移となっています(図中の青矢印で示す範囲がコンテスト開催時間帯)。
まず、F層の臨界周波数は、前後の日の同じ時間帯と比較してみると若干高めに推移していることが解ります。長時間に渡って比較的CONDXが良かったのは、この辺りが1つの要因かと思います。
Eスポについても、若干低めではあるものの発生していますね。ただ、この程度の周波数では15m以上は恩恵に預かることはできなかったことは明白で、オールバンドでのエントリをされた方は、20mにより多く着目したか否かで随分と得点が違ったかも知れません。
さぁ、最後のデータは最近お気に入りのRBNです。

残念ながら特徴的なことはあまり汲み取れませんが、お隣のBYまで届いていたようです・・・って、全く関係ないですね
ちょっと参考になりそうなのが、真ん中辺りにあるJA4ZRKのもの。20mでなんともショボいSNR=3dBを記録していますが、このCQには誰も応答が無かったことを付け加えておきたいと思います・・・って、やっぱ参考にはならんな
さて、運用上の課題はやはり80mと40mの運用比率であり、これにどう決着を付けるかが、今後のスコアメークに関わってくる部分だと思っています。

今回は、丁度0時台にバンドスイッチのアクシデントがありました
これによって、80mへのスイッチが遅れています。また、2時台以降は1HのQSO数が20局を割っており、この辺りももう少し何とかできないか考えられる部分でしょう。
実際、03時、04時台のエントリとしては(伝搬的に)80mの方が良さそうですが、02時台からの局数減で40mにスイッチしたという言わば「成り行き」だったわけです。当日のCONDX云々と言うより、経験的な知見が不足している感じはありますので、さらに精進して・・・と結論するのが普通なんですが、ここで「ローバンドをマメに切り替えられる仕掛け」を持ち込めば、当日の(CONDX依存によるものを含めた)パフォーマンスに応じた臨機な切り替え運用ができますよね。今の設備としての『てこ入れ』は、この80mと40mをさっさと切り替えられる仕掛けの構築に尽きるようです。次回までの課題としてきちんと認識して準備したいと強く思いました・・・って、ここ数年の課題が解決してないだけジャン
また、20mの運用に関しても、前々から「ステルス君仕込みの効率の良くない短縮ダイポールではダメだ」と言い続けているにも関わらず、これも上手く解決していないのもここの局長さんの怠慢です。「だって、サイクル24がまだ行けそうな雰囲気なんだもん・・・」とぶつくさ言っているのが聞こえてきますが(って、自分だろ
)コンテスト当日の「仮設14号機」でも構わないので、ベランダアンテナとして今よりもう一歩効率の良い20mのアンテナ設置をもう一つの課題として、次回までには改善したいと思います。

まずは結果グラフ。

昨年の自分がライバルですから、併せて昨年の結果も入れてあります。局数的には、40mの運用を早めたために前半にアドバンテージを取ることができたものの、後半追いつかれそうになりながら辛うじて勝った・・・言わば先行逃げ切りの形です

仮眠後の07時からの推移は、昨年とどっこいどっこいの感じでしょうか。ハイバンドのCONDXが上がらないと、今の設備ではこんな感じなんでしょうね・・・。
終了前の2時間は前夜に稼ぎ過ぎてリバウンド気味であるものの40QSO超え・・・まずまずのレートですが、この辺りに運用プランをもう少し練った方が良いというヒントが隠れていそうです。
昨年との差について、もう少し視覚的に捉えられるようグラフ化しました。まずは局数。

昨年はJARLのチェックによる2局分の減点がありましたが、それを考慮せず「自己申告」の局数(301局)と比較して+6QSOというのが今年の実績です。先に書いた通り、40mの運用時間を早めて多く取った割には、局数はあまり変わっていません。逆に80mは、昨年よりも運用時間が(40mに取られて)少なかったわけですが、結果的に同数・・・今の運用スタイルとして、この2バンドはほぼ「サチった」(限界に達した)と言っていいかも知れません。
その他のバンドもあまり差異はありませんが、この2年連続であまり開けてくれなかった15m/10mのCONDX次第では、さらなる局数増が狙えます。ただ、これは他局も同じ条件になりますから、コンテストの順位の上昇にはあまり寄与しませんね。
このように、局数に関しては、そろそろALL JAにおける現設備の限界に近くなったと言わざるを得ません。
一方のマルチはと言うと・・・

実は、合計のマルチ数は昨年と同数の115になりました。とりわけ目立つのは40mの+6マルチですが、これは運用時間を長くしたことの恩恵と考えることができます。その分の影響が80mの-3マルチといった塩梅ですが、今年の実績としてラスト2時間で80mを少し運用したイメージでは、近県が多かった印象(もう少し遅い時間でないと、遠目のマルチ稼ぎが難しい)がありますので、詰まるところ開始後の夜間帯に80mの運用時間をもう少し取ってマルチ稼ぎをすれば良かったということになりそうです。
マルチ増量の観点では、20mの重要性はこうしてみると一目瞭然であり、昨年に引き続きこのバンドで20余りを稼げたというのは見逃せません。丁度、15/10/6mの3バンド分を稼いでしまっているような感じですから、最早、20mにはきちんとしたオンエアができるように準備すべきであると理解すべきでしょう。但し、このバンドも当日のCONDXによる部分が大きいですから、その平均的な有様を知るにはあと数年間のデータ取りが必要かも知れません。普段殆ど出ませんしね・・・

マルチ獲得の代表例として、40mのものを抜き取ってみました。

赤がQSO済みを示しています。北海道の各支庁についてはともかく、その他の「塗りつぶし具合」については、QRP+釣竿アンテナの実績とは思えないでしょ

話を元に戻して交信エリアを見てみると、マンションの陰で弱いはずの7エリアが青森を残すのみということで昨年+3、逆にベランダ側で有利な南方面は九州がこれまた+3(昨年は大分のみ)でした。9エリアが全滅した分は5エリアでカバーできた格好です。この増量は、昨年6時間余りだった40mの運用時間を2時間ほど延ばしたお陰と言えそうですが、何れにせよそろそろ、このマルチの埋まり具合から考えて40mとしては限界かも知れません。
逆にこれより少ない80m(昨年は35、今年は32)では、もう少し頑張れるかなぁ・・・とは思うものの、九州辺りがかなり厳しいというのが実情(昨年は全滅、今年は福岡のみ)で、こちらも限界近いような気がしています。
そうそう、お空の様子はどうだったんでしょうか。

中段がF層の臨界周波数、下段がEスポの発生状況です。何れも、後半にあたる26日の午後に若干高めの推移となっています(図中の青矢印で示す範囲がコンテスト開催時間帯)。
まず、F層の臨界周波数は、前後の日の同じ時間帯と比較してみると若干高めに推移していることが解ります。長時間に渡って比較的CONDXが良かったのは、この辺りが1つの要因かと思います。
Eスポについても、若干低めではあるものの発生していますね。ただ、この程度の周波数では15m以上は恩恵に預かることはできなかったことは明白で、オールバンドでのエントリをされた方は、20mにより多く着目したか否かで随分と得点が違ったかも知れません。
さぁ、最後のデータは最近お気に入りのRBNです。

残念ながら特徴的なことはあまり汲み取れませんが、お隣のBYまで届いていたようです・・・って、全く関係ないですね


さて、運用上の課題はやはり80mと40mの運用比率であり、これにどう決着を付けるかが、今後のスコアメークに関わってくる部分だと思っています。

今回は、丁度0時台にバンドスイッチのアクシデントがありました

実際、03時、04時台のエントリとしては(伝搬的に)80mの方が良さそうですが、02時台からの局数減で40mにスイッチしたという言わば「成り行き」だったわけです。当日のCONDX云々と言うより、経験的な知見が不足している感じはありますので、さらに精進して・・・と結論するのが普通なんですが、ここで「ローバンドをマメに切り替えられる仕掛け」を持ち込めば、当日の(CONDX依存によるものを含めた)パフォーマンスに応じた臨機な切り替え運用ができますよね。今の設備としての『てこ入れ』は、この80mと40mをさっさと切り替えられる仕掛けの構築に尽きるようです。次回までの課題としてきちんと認識して準備したいと強く思いました・・・って、ここ数年の課題が解決してないだけジャン

また、20mの運用に関しても、前々から「ステルス君仕込みの効率の良くない短縮ダイポールではダメだ」と言い続けているにも関わらず、これも上手く解決していないのもここの局長さんの怠慢です。「だって、サイクル24がまだ行けそうな雰囲気なんだもん・・・」とぶつくさ言っているのが聞こえてきますが(って、自分だろ

ALL JA 2015 参戦記
2015-04-27
副題:大台達成
・・・でも、そろそろ限界が見え隠れ
例によって事前に目標設定しましたが、今回は兎に角、ちゃんとした『300局超え』が真の目標です。昨年はJARLのログチェックで2QSO分が減じられ、300QSOにギリギリ届かず終い
今年は、多少減じられても大丈夫なように(えっ
)多めの目標にしてありますから、ひとまず目標目指して頑張ろう
・・・というわけで気合いは十分にも関わらず、またしてもあまり進歩のない設備での参戦となりました。
局数増量は、ハイバンドのEスポ発生など「他力本願」な部分もありますが、やはり「地道な『聞き込み』で虱潰しに」・・・まるで、老刑事の如くの地味な努力に尽きるでしょう。こうなると、体力と精神力の勝負になります。QRP故、聞こえていても届かないジレンマと、QSO数が伸びない退屈さから来る眠気との戦い。もの好きでなければ参加しないのがコンテストだよなぁ・・・などと思いつつ、開始時刻を迎えました。
乗っけはやはり6mにしました。15局超えが最初の1時間のノルマですが、毎度お馴染みの局とのQSOを中心にこれは難なくクリア。当初の予定では、22時半過ぎまでは6mで粘ってローバンドへスイッチしようと考えていましたが、どうも気がせいてしまい、早めにローバンド・・・潰されて歯が立たなければ直ぐに諦める覚悟で40mにスイッチしました。結果は、22:21の1stから22時台に19QSOを達成
流石に同時呼び出しで待たされることが多かったものの、1H換算で30QSOほどのハイペースとなりました。無論そのまま40mにStay。
23時台も引き続き快進撃が続きます。呼べば一発撃破が多くなり、何とこの1時間に「37QSO」を樹立
これには本当に驚きましたが、0時を回ると流石にDupeが増えてきたため、昨年この時間に奏功した80mバンドへ。ところが、ここでとんだアクシデント・・・ブログの書き手としては、まさに「美味しい出来事」が起こるんです。
40mから80mへのスイッチでは、釣竿君とカップラの間にコイルを入れ、カップラの袂にクラニシ君を接続してチューニングを取り直します。この作業、それこそ何百万回も(いえいえ、そんなには・・・)やってきましたから手慣れたもの。カップラの袂でSWRをバッチリ下げたところでクラニシ君を外し、室内引き込み用の同軸に接続してリグの前へ。そして、最終的にリグのSWR表示で確認すると、普段なら「ベタ落ち」の様子がどういうわけかSWR=3程度
カップラに同軸を差し替える際にチューニングつまみに触れちゃったかしらん・・・などと、まずは同じ手順で作業をし直したんですが、やっぱりカップラの袂で落ちているSWRがリグのSWR表示では高いという有様。40mの運用開始時も同じことをしていますから、勝手に「80mの問題」という考えに固執してコイルの接触を疑ったり、同軸コネクタの接触を疑って6mの引き込み用の5DFBに変えたりと試行錯誤。それでも症状は変わりません。
ちょっと途方に暮れ、一体何処に同調してるんだろうとふっとクラニシ君を見ると・・・何と80mのCW帯の周波数として設定した3.520MHz付近の周波数表示であるはずが、80mバンドを外れた3.580MHzになっているではあ~りませんか
3.580MHzでマッチングした帯域の狭い釣竿君にCW帯の少し下(3.508MHz付近)で「VVV」とSWRを確認しても、そりゃぁ無理だべな・・・というわけで、手慣れた作業の落とし穴に加え、クラニシ君の比較的大きくて目立つ赤色LED表示でも我が「シルバーアイ」(=老眼)には敵わないということが解りました
この騒動で30分近くのロスを喰らいましたが、00:32の1st-QSOを皮切りに80mも好調、この後の1時間で31QSO・・・これも快挙と言えるでしょう。途中、01:18に通算100QSOに到達。その後は、終了間際に再度80mにオンエアできるか否かが判断できなかったため欲張って03時過ぎまで居座り続け、昨年よりは若干少ないものの80mで72QSOを記録。
その後は、納竿時刻の04時半過ぎまで40mで20QSO余りを増量し、納竿後は仮眠後の6mオンエアの準備がてら数局とQSOし、予定通り2時間ほどの仮眠
80mオンエアの不具合騒動以外は予定通りに運用できたのも、実はコンテスト前の昼寝の効果があったよう・・・これが、若年寄(
)のコンテスト出場の極意かも知れませんね。
目覚ましでマンマと起きましたが、昼間の悩ましい時間帯(QSO数が殆ど増えない眠~い時間帯)を憂い、さらに寝しなに飲んだ入眠剤
のせいか大いにぼーっとしていたため「リタイヤすんべか・・・」と思い至ったほど。それでも予定通り、6mを「ひとさらい」とばかりにS&P・・・あまり収穫が無いまま、ハイバンドを覗いてみてもEスポの気配無く、NICTのイオノグラムと睨めっこしながら10m⇒15mの順でQSOを重ねていきました。
09:34に通算200QSO到達し、昨年収穫が大きかった20mにQSY。相変わらずのあまり効率の良くないステルス君に忍ばせた(
)短縮ダイポールでそこそこQSOはできますが、「エイチな局に拾われない予定調和的悩み」(だって、やたらと強いのにさ・・・)に苛まれつつ、それでもマルチが埋まっていく醍醐味を感じながら、じわじわと局数・マルチを増量。昼前には40mの「昼ガレ」の様子を探りに下りましたが、午後から夕方に掛けては20mを中心に過ごしました。
20mのCONDXは昨年同様に好調だったようで、マルチは2つ少ないものの22マルチ。今年はEスポ発生と言うよりF層の臨界周波数が上昇したことによる伝搬が主だったようですが、最も近い距離では和歌山とQSOできていますから「F層、一時Eスポ」といったところでしょうか
総じて「昼間帯も楽しめるやん・・・」と、憂いは吹っ飛んだわけです。気が早いですが、やはり来年までにはもう少しマシな20mのアンテナは必達だなぁ・・・と、改めて思った次第。
さて、最後の2時間が正真正銘の山場です。釣竿アンテナの再登場前のQSO数は通算260、最低あと40局を残りに時間で・・・となると、何となく楽勝なようにも感じますが、今年は「40mへの前夜参戦」があったことでここまでのQSO数が93(昨年は62)。一方、80mはここまでのQSO数が72と昨年(82)よりも少なくなっていますから、この2時間の配分を考えながら80mへもオンエアしたいところ。夕飯の小休止の間に思案しながら、ひとまず40mでセッティングしてラスト2時間を迎えました。
40mの昨年との圧倒的な差は、やはりDUPEが多いこと。例の「250Hzでゆっくりスイープ」を駆使しても強い局はDUPEの場合が多く、時間をかなりロスります。それでも出竿後の1時間で25QSOとなり、300超えは目前となりました。
20時を回って80mへスイッチ・・・ところがこれが余り芳しくなく、DUPE云々よりも近場が多く、80mへのオンエア時間としては「未だ少し早い」といったところのようで、ラスト15分は40mに逆戻り。それでも、20:41には無事「300QSO」を数えることができました
残り15分は、昨年味を占めた「CQ DE QRP」(何じゃこれ)・・・おふざけでQRPでのCQなんですが、これ、今回のコンテストではあちこちの時間にやってみました。言わば「締めのCQ」にトライしたわけです
それでも4局ほど呼んで頂き、マルチ03(岩手)を土壇場でGet
残り5分となり、近くでオンエアされていた局とQSOした後、最後はこれまたどういう訳かポッカリ空いていたポピュラーなマルチ08(新潟)の局を偶然見つけてQSO成立・・・ラスト1分は静観したまま、終了時刻を迎えました。
最終的なQSO数は307・・・目標局数には及びませんでしたが、それでもここ数年狙ってきた目標に届いて満足、満足
反省点が無いわけではありませんが、今の設備条件ではかなりいい数字が出たもんだと思うと同時に、昨年の点数などを考慮するとそろそろ限界かなぁとも思います。時間的なロスの部分を改善したり、準備をさらに入念に行ったりといったソフト面を中心に、ちょっと反省してみようかな・・・おっと、これは別記事にしましょうか。
記念のスナップは異色コンビになりました。

自分の注意力の欠如とシルバーアイ(くどいようですが、老眼)のせいで30分ほど浪費してしまった教訓としてクラニシ君の登場。本当にこいつはよく頑張っていますから、感謝こそすれ恨んだりはとてもとても・・・。しかし、周波数は敢えて「オフバンド」とさせて貰いました。
その横の頼りなげな奴は、ワニ口付きの細いアルミ線です。エレメント長に「チョイ足し」をする時に重宝します。どういうわけか20mの同調周波数が上がっていたため、これで急場を凌ぐことで「マルチ獲得バンド」への参戦ができたわけで、「最優秀助演男優賞」(おや、雄なのね・・・)をあげたいところ。こいつは2本あり、17mにオンエアする際に15mのダイポールたるステルス君のエレメントの端っこにぶら下げて使うんですが、今回は急な出場となりました。
以上、そこそこ満足感のあったコンテスト後記はこの辺でお開きに・・・次の国内コンテストのマジ参戦は全市全郡ですが、ぼちぼち改善点を見つけて挑みたいと思います。


例によって事前に目標設定しましたが、今回は兎に角、ちゃんとした『300局超え』が真の目標です。昨年はJARLのログチェックで2QSO分が減じられ、300QSOにギリギリ届かず終い



局数増量は、ハイバンドのEスポ発生など「他力本願」な部分もありますが、やはり「地道な『聞き込み』で虱潰しに」・・・まるで、老刑事の如くの地味な努力に尽きるでしょう。こうなると、体力と精神力の勝負になります。QRP故、聞こえていても届かないジレンマと、QSO数が伸びない退屈さから来る眠気との戦い。もの好きでなければ参加しないのがコンテストだよなぁ・・・などと思いつつ、開始時刻を迎えました。
乗っけはやはり6mにしました。15局超えが最初の1時間のノルマですが、毎度お馴染みの局とのQSOを中心にこれは難なくクリア。当初の予定では、22時半過ぎまでは6mで粘ってローバンドへスイッチしようと考えていましたが、どうも気がせいてしまい、早めにローバンド・・・潰されて歯が立たなければ直ぐに諦める覚悟で40mにスイッチしました。結果は、22:21の1stから22時台に19QSOを達成

23時台も引き続き快進撃が続きます。呼べば一発撃破が多くなり、何とこの1時間に「37QSO」を樹立

40mから80mへのスイッチでは、釣竿君とカップラの間にコイルを入れ、カップラの袂にクラニシ君を接続してチューニングを取り直します。この作業、それこそ何百万回も(いえいえ、そんなには・・・)やってきましたから手慣れたもの。カップラの袂でSWRをバッチリ下げたところでクラニシ君を外し、室内引き込み用の同軸に接続してリグの前へ。そして、最終的にリグのSWR表示で確認すると、普段なら「ベタ落ち」の様子がどういうわけかSWR=3程度

ちょっと途方に暮れ、一体何処に同調してるんだろうとふっとクラニシ君を見ると・・・何と80mのCW帯の周波数として設定した3.520MHz付近の周波数表示であるはずが、80mバンドを外れた3.580MHzになっているではあ~りませんか


この騒動で30分近くのロスを喰らいましたが、00:32の1st-QSOを皮切りに80mも好調、この後の1時間で31QSO・・・これも快挙と言えるでしょう。途中、01:18に通算100QSOに到達。その後は、終了間際に再度80mにオンエアできるか否かが判断できなかったため欲張って03時過ぎまで居座り続け、昨年よりは若干少ないものの80mで72QSOを記録。
その後は、納竿時刻の04時半過ぎまで40mで20QSO余りを増量し、納竿後は仮眠後の6mオンエアの準備がてら数局とQSOし、予定通り2時間ほどの仮眠


目覚ましでマンマと起きましたが、昼間の悩ましい時間帯(QSO数が殆ど増えない眠~い時間帯)を憂い、さらに寝しなに飲んだ入眠剤

09:34に通算200QSO到達し、昨年収穫が大きかった20mにQSY。相変わらずのあまり効率の良くないステルス君に忍ばせた(

20mのCONDXは昨年同様に好調だったようで、マルチは2つ少ないものの22マルチ。今年はEスポ発生と言うよりF層の臨界周波数が上昇したことによる伝搬が主だったようですが、最も近い距離では和歌山とQSOできていますから「F層、一時Eスポ」といったところでしょうか

さて、最後の2時間が正真正銘の山場です。釣竿アンテナの再登場前のQSO数は通算260、最低あと40局を残りに時間で・・・となると、何となく楽勝なようにも感じますが、今年は「40mへの前夜参戦」があったことでここまでのQSO数が93(昨年は62)。一方、80mはここまでのQSO数が72と昨年(82)よりも少なくなっていますから、この2時間の配分を考えながら80mへもオンエアしたいところ。夕飯の小休止の間に思案しながら、ひとまず40mでセッティングしてラスト2時間を迎えました。
40mの昨年との圧倒的な差は、やはりDUPEが多いこと。例の「250Hzでゆっくりスイープ」を駆使しても強い局はDUPEの場合が多く、時間をかなりロスります。それでも出竿後の1時間で25QSOとなり、300超えは目前となりました。
20時を回って80mへスイッチ・・・ところがこれが余り芳しくなく、DUPE云々よりも近場が多く、80mへのオンエア時間としては「未だ少し早い」といったところのようで、ラスト15分は40mに逆戻り。それでも、20:41には無事「300QSO」を数えることができました

残り15分は、昨年味を占めた「CQ DE QRP」(何じゃこれ)・・・おふざけでQRPでのCQなんですが、これ、今回のコンテストではあちこちの時間にやってみました。言わば「締めのCQ」にトライしたわけです


最終的なQSO数は307・・・目標局数には及びませんでしたが、それでもここ数年狙ってきた目標に届いて満足、満足

記念のスナップは異色コンビになりました。

自分の注意力の欠如とシルバーアイ(くどいようですが、老眼)のせいで30分ほど浪費してしまった教訓としてクラニシ君の登場。本当にこいつはよく頑張っていますから、感謝こそすれ恨んだりはとてもとても・・・。しかし、周波数は敢えて「オフバンド」とさせて貰いました。
その横の頼りなげな奴は、ワニ口付きの細いアルミ線です。エレメント長に「チョイ足し」をする時に重宝します。どういうわけか20mの同調周波数が上がっていたため、これで急場を凌ぐことで「マルチ獲得バンド」への参戦ができたわけで、「最優秀助演男優賞」(おや、雄なのね・・・)をあげたいところ。こいつは2本あり、17mにオンエアする際に15mのダイポールたるステルス君のエレメントの端っこにぶら下げて使うんですが、今回は急な出場となりました。
以上、そこそこ満足感のあったコンテスト後記はこの辺でお開きに・・・次の国内コンテストのマジ参戦は全市全郡ですが、ぼちぼち改善点を見つけて挑みたいと思います。
ALL JA 2015の目標
2015-04-25
毎度の「コンテスト直前目標設定」です。昨年は素晴らし賞を頂きましたが、あくまで昨年は昨年・・・奢らず、いつものライバル局である「昨年のJM1DPL局」に打ち勝つため、気合い入れて頑張りたいと思います
早速、今年の目標を・・・。
★ 2015年目標:325×105=34,125点
昨年の実QSO数は2局分の減点があったんですが、参考値としては「2局多い方」にしています。
80mと40mは、時間配分の勝負になります。「QRP=潰される」という思いで、昨年の40mの目標が87局。これを大きく上回ることができましたから、40mのさらなる局数増を狙って早めの時間帯(概ね、23時頃)での40mへのスイッチを忘れずにしたいと思います。その一方で、完全なる「夜バンド」の80mのオンエア配分をミスしないようにも気をつけないと・・・。
昨年好調だった20mについては、ひとまず「F層正規伝搬+近県」の形の目標、15/10mは「近県のみ」としています。Eスポが出てしまえばこの辺りは「昼間の局数・マルチ増量」となりますが、充てにしない方がいいでしょう。
今年の見直しのメインは、やはり6mです。直前のアンテナ整備は兎も角、幾ら何でも30局程度ということはない・・・という、なんとも根拠のない目標値ですが、昼間帯のまめなワッチで何とか増量したいなぁ・・・。
さて、そろそろ夕飯。少々くつろぎつつ、開始時間を迎えたいと思います

ALL JA | 2014 | 2015目標 | ||
局数 | マルチ | 局数 | マルチ | |
80m | 86 | 35 | 90 | 35 |
40m | 121 | 33 | 140 | 35 |
20m | 38 | 24 | 20 | 13 |
15m | 13 | 8 | 15 | 7 |
10m | 12 | 7 | 10 | 7 |
6m | 31 | 8 | 50 | 8 |
★ 2015年目標:325×105=34,125点
昨年の実QSO数は2局分の減点があったんですが、参考値としては「2局多い方」にしています。
80mと40mは、時間配分の勝負になります。「QRP=潰される」という思いで、昨年の40mの目標が87局。これを大きく上回ることができましたから、40mのさらなる局数増を狙って早めの時間帯(概ね、23時頃)での40mへのスイッチを忘れずにしたいと思います。その一方で、完全なる「夜バンド」の80mのオンエア配分をミスしないようにも気をつけないと・・・。
昨年好調だった20mについては、ひとまず「F層正規伝搬+近県」の形の目標、15/10mは「近県のみ」としています。Eスポが出てしまえばこの辺りは「昼間の局数・マルチ増量」となりますが、充てにしない方がいいでしょう。
今年の見直しのメインは、やはり6mです。直前のアンテナ整備は兎も角、幾ら何でも30局程度ということはない・・・という、なんとも根拠のない目標値ですが、昼間帯のまめなワッチで何とか増量したいなぁ・・・。
さて、そろそろ夕飯。少々くつろぎつつ、開始時間を迎えたいと思います

強制バランモドキの製作とDPへの取り付け
2015-04-25
ALL JAの当日を迎えました。本当は寝坊をしてタップリ睡眠を取って備えるつもりだったんですが、先週の大掃除で出た粗大ゴミを出さねばならず、結局普段よりも早く・・・何と6時前に起きてしまいました
こうなれば「宿題」を片付けて万全の態勢でコンテストを迎えようと、6mのロッドDPのマッチングボックス・・・50Ω:32Ωの強制バランと延長コンデンサで頃合いとなるインピーダンスマッチングができるように造作を始めました。
インピーダンス変換兼強制バランの主役であるコイルは、数日前の晩に作成しました。

巻き線は0.5φのウレタン線を3本束にして作成しますが、タップが必要なため、その内1本を途中から捻り出しています。ここから右に2ターン、左に3ターンすれば出来上がり。

トロイダルコアは、穴を通した回数が巻き数になりますから、今回のような「2:3」などのタップを厳密に作ることは難しく、上のスナップも実は失敗作・・・何度か巻き直して、納得のいく形に持っていきました。

昨日、都内の大きな会議の帰りに千石電商さんに寄って買ってきたケースに組み込んだところです。当初は、位相補償用のコンデンサが無くても上手くいくだろうと思っていたんですが、これではHF帯で辛うじて使える程度のSWRにしかならず、不平衡側と平衡側にそれぞれトリマコンデンサを入れて調整し、最終的には15pFと56pFのセラコンに換装して6mでのSWRを1.05程度まで追い込みました。最後に延長コンデンサ・・・上のスナップでは赤っぽい茶色に写っている82pFのマイカコンを入れて完成です。最終的な回路図は以下の通りです(延長コンデンサは除く)。丸い印を付けたのが位相補償用コンデンサです。

ここまでくれば、ロッドDPに接続しなければ始まりません。早速取り付けて、ベランダに出しました。

う~ん、全く様子が解りませんね・・・。では、給電部をアップで。

まぁまぁ、スマートに取り付けられました。これで、SWRが高かったら泣きが入っちゃいますね
早速、クラニシ君で測定すると、49.9MHz付近でSWRがバッチリ下がっています。ということは、ロッド・エレメントを数センチ短くすれば・・・

見事に、それも超簡単に調整できました
ここで満足して一旦アンテナを畳んでしまい、ここから何とお昼寝
そう、コンテストへの備えも忘れません。2時間ほど寝てから、眠気覚ましにアンアナ54号君で広めの帯域測定も行いました。

一度ロッドを畳んで展開し直したら、少しSWRが改善しました。コンテスト実施周波数付近に無造作に調整しましたが、SWR1.04・・・申し分ありませんね
前の記事に書いたようにこれまでは、ロッドの長さの微調整に加えロッドの展開角度まで調整して何とかSWRを落としていましたが、これからは「ロッドを全部伸ばす⇒片側のロッドの先を5,6cm短くする」という簡単な作業で、SWRを実用範囲に追い込むことができます。ちょっとEスポ発生に気付いたときなど、サクッと設営できるのは有り難いです
コンテストまであと4時間を切りました。この改善が直接的に6mの局数増に結びつくとは流石に思えませんが、先週末の調査結果に基づいてほぼ予想通りの結果が得られたことには大満足・・・闇雲に作ったアンテナでない安心感は格別です

インピーダンス変換兼強制バランの主役であるコイルは、数日前の晩に作成しました。

巻き線は0.5φのウレタン線を3本束にして作成しますが、タップが必要なため、その内1本を途中から捻り出しています。ここから右に2ターン、左に3ターンすれば出来上がり。

トロイダルコアは、穴を通した回数が巻き数になりますから、今回のような「2:3」などのタップを厳密に作ることは難しく、上のスナップも実は失敗作・・・何度か巻き直して、納得のいく形に持っていきました。

昨日、都内の大きな会議の帰りに千石電商さんに寄って買ってきたケースに組み込んだところです。当初は、位相補償用のコンデンサが無くても上手くいくだろうと思っていたんですが、これではHF帯で辛うじて使える程度のSWRにしかならず、不平衡側と平衡側にそれぞれトリマコンデンサを入れて調整し、最終的には15pFと56pFのセラコンに換装して6mでのSWRを1.05程度まで追い込みました。最後に延長コンデンサ・・・上のスナップでは赤っぽい茶色に写っている82pFのマイカコンを入れて完成です。最終的な回路図は以下の通りです(延長コンデンサは除く)。丸い印を付けたのが位相補償用コンデンサです。

ここまでくれば、ロッドDPに接続しなければ始まりません。早速取り付けて、ベランダに出しました。

う~ん、全く様子が解りませんね・・・。では、給電部をアップで。

まぁまぁ、スマートに取り付けられました。これで、SWRが高かったら泣きが入っちゃいますね


見事に、それも超簡単に調整できました



一度ロッドを畳んで展開し直したら、少しSWRが改善しました。コンテスト実施周波数付近に無造作に調整しましたが、SWR1.04・・・申し分ありませんね

前の記事に書いたようにこれまでは、ロッドの長さの微調整に加えロッドの展開角度まで調整して何とかSWRを落としていましたが、これからは「ロッドを全部伸ばす⇒片側のロッドの先を5,6cm短くする」という簡単な作業で、SWRを実用範囲に追い込むことができます。ちょっとEスポ発生に気付いたときなど、サクッと設営できるのは有り難いです

コンテストまであと4時間を切りました。この改善が直接的に6mの局数増に結びつくとは流石に思えませんが、先週末の調査結果に基づいてほぼ予想通りの結果が得られたことには大満足・・・闇雲に作ったアンテナでない安心感は格別です

50Ω:32Ω強制バランモドキの考案
2015-04-20
今日は都内で会議・・・夕刻早めに終了となり大きな建物から出てくると、まるで台風並みの暴風雨
ビル風で増幅された風に孕まれた雨が勢いよく舞い上がっています。裏玄関の方が風が弱かったんで、正面玄関からの退出を諦め大回りをして最寄り駅へ。大きめの傘を差していましたが膝下がかなり濡れてしまい、ちょっと気持ち悪い帰路となりました
昨日行った6m用ロッドDPのプチ調査で、マッチングセクションとして50Ω⇒30Ωくらいのインピーダンス変換が必要なことが判りました。これは、ステルス君のマッチングボックスのようにトロイダルコアで簡単に変換できそうです。そして、この変換トランスにDPの相棒であるバランをシリーズ接続すれば、多分思った通りのマッチングが取れて万々歳・・・なんですが、この2つの機能(インピーダンスの変換と不平衡-平衡の変換)を1つのコアで賄えないもんかと、右脳に住んでいる貧乏性の小悪魔クンが囁くわけですよ
思案した挙げ句、CQ出版社「ワイヤーアンテナ」で見つけた1:2バランをヒントに下の図のようなトランス回路を丁稚上げました。

50Ω:50Ωの強制バランとする場合の結線を併記してあります。何となく「動作のさせ方」は解って貰える(って、誰に
)と思いますが、強制バランの平衡側を若干ステップダウンしてインピーダンス変換した格好にしています。
この変換比は、巻数比の二乗・・・10^2:8^2=100:64になりますから、不平衡側に50Ωを接続すれば32Ωになる筈。コイルにタップを取った場合、変換比が理論値(計算値)より少し落ちますが、比較的透磁率の高いコアを使いますから「目を瞑れる範囲」でしょう。
また、平衡度も少し落ちるものと思われますが、今回の作りではインピーダンス変換が主目的になるため、この「バランモドキ」でも役割は果たせるんじゃないかなぁ・・・と楽観しています。
コアの選定は、我がバイブル「トロ活」に書いてある通りにしました。即ち、良いバランの条件の一つとして「コイル部分のインピーダンスを入出力インピーダンスの5倍以上取ること」と書いてあることから、使用周波数(6m:50MHz)で巻き線長の影響が出ない程度の巻き数(トロ活の例示では1/25λ以下:24cm)で必要なインダクタンス(=インピーダンス)が得られるコアをチョイスしました。
こんな代物で果たして上手くいくのか・・・ちょっとワクワクしています
結果にご期待あれ


昨日行った6m用ロッドDPのプチ調査で、マッチングセクションとして50Ω⇒30Ωくらいのインピーダンス変換が必要なことが判りました。これは、ステルス君のマッチングボックスのようにトロイダルコアで簡単に変換できそうです。そして、この変換トランスにDPの相棒であるバランをシリーズ接続すれば、多分思った通りのマッチングが取れて万々歳・・・なんですが、この2つの機能(インピーダンスの変換と不平衡-平衡の変換)を1つのコアで賄えないもんかと、右脳に住んでいる貧乏性の小悪魔クンが囁くわけですよ


50Ω:50Ωの強制バランとする場合の結線を併記してあります。何となく「動作のさせ方」は解って貰える(って、誰に

この変換比は、巻数比の二乗・・・10^2:8^2=100:64になりますから、不平衡側に50Ωを接続すれば32Ωになる筈。コイルにタップを取った場合、変換比が理論値(計算値)より少し落ちますが、比較的透磁率の高いコアを使いますから「目を瞑れる範囲」でしょう。
また、平衡度も少し落ちるものと思われますが、今回の作りではインピーダンス変換が主目的になるため、この「バランモドキ」でも役割は果たせるんじゃないかなぁ・・・と楽観しています。
コアの選定は、我がバイブル「トロ活」に書いてある通りにしました。即ち、良いバランの条件の一つとして「コイル部分のインピーダンスを入出力インピーダンスの5倍以上取ること」と書いてあることから、使用周波数(6m:50MHz)で巻き線長の影響が出ない程度の巻き数(トロ活の例示では1/25λ以下:24cm)で必要なインダクタンス(=インピーダンス)が得られるコアをチョイスしました。
こんな代物で果たして上手くいくのか・・・ちょっとワクワクしています


6mロッドDPの手直し準備調査
2015-04-19
この週末は、我が住処である「納戸シャック」の大掃除。普段、続き部屋の居間をおババ様(俗に母上)が占領することが多く、手狭な納戸だけでは「大物」の掃除がし難いんですが、この週末はおババ様が帰省・・・予てからこの「居間の空く週末」にLock On していました
居間が空けば、掃除に邪魔なものを居間に出して思う存分綺麗にできる・・・というわけで、押し入れからガラクタを引っ張り出したり、不要な古い書類を分別して捨てたり(といっても、殆どが「無用の紙」でしたが・・・)と、年末以上に盛大に行いました。
大掃除自体は昨日中にほぼ完了し、今日は運用机兼工作机の回りをお片付け。部品や工具を片付けていくと、「収納する引き出しのようなものが要るよなぁ・・・」と思い立ち、ホームセンタに買いに行こうかと思ったら小雨が降ってきてしまい断念・・・元の通りにしまう格好になってしまい、この辺りの「工作環境の改善」はGWの宿題にしようと整理。それでも結局、終わったのが15時頃・・・都合、1日半以上にわたる正真正銘の大掃除となりました。
実は今週末は、あまり芳しくないと思しき6mのロッドDPのきちんとしたデータ取りを計画していました。このダイポールは、1.5mほどのロッドアンテナを使って自作したもので、国内コンテストの「6m主力アンテナ」として使っていますが、どうにも飛びが上手くない様子。おまけに、長めのエレメント長にヘアピンマッチというアンマッチな組み合わせでマッチング取りに割と手こずる(かなりロッドを引っ込めなければならない)のに、これまできちんとした手当てをしてきませんでした。ALL JAも近づいてきたんで、ちょっと見直しのつもりでMMANAでシミュレートすると、やはりマッチング部分でかなり無理をしていそうな雰囲気・・・ベランダ内の挙動は、MMANAの結果任せにはできませんから、まずはデータを取ってみようと思い至った次第です。
実際、ロッドアンテナ自体は思いっきり伸ばした状態で丁度1500mmなんですが、付け根の部分に360度可動できるジョイント部分があり、これが大凡30mm。さらに給電点まで40mm程ありますから、かなり長いエレメント長になります。勿論、ロッドですから縮めればいいんですが、これをさらに適当な(ちょっといい加減な)ヘアピンマッチで給電しているわけですから相当短くする必要があるわけです。
この「エレメント長の情報」のみを模してMMANAでシミュレートしてみると、同調点は47MHz付近。この状態で50MHz付近にマッチングさせるためにはいわゆる「短縮コンデンサ」の出番であり、MMANAの優れた機能である「最適化」を使って調べてみると、80pF弱のコンデンサを接続する必要があることが解りました。
問題は、このときのインピーダンスです。シミュレーション上、同調時のインピーダンスが100Ω程度。DPマニアならよくご存じの(
)約73Ωよりかなり高インピーダンスになっています。しかし、我が家の設置場所はベランダ「内」・・・経験上、インピーダンスはかなり低くなる方向に動きます。MMANAで至近距離に鉄骨を想像してワイヤーを置いてみると、このインピーダンス低下の具合が大雑把には解るんですが、シミュレーションはあくまでシミュレーション・・・この辺りがデータ取りの「肝」になります。そこで、今回の測定モデルとして以下を条件にしました。
◆ ロッドは全て引き出し、最大長とする(全長約3140mm)
◆ MMANAの短縮コンデンサ試算値に近い「82pF」で短縮してみる
早速、取ったデータを披露しましょうか。

SWRの最下点が丁度50.0MHz付近で1.58となりました。共振点はそれより低い49.68MHz付近(図中のピンクのところ)、コンテストで使いそうな周波数である50.32MHz(図中の薄黄色のところ)ではSWRは1.69となり、ちょっと苦しい感じです。
注目すべきは純抵抗部分で見た場合のインピーダンス・・・大体30Ωくらいの値になっており、予想通りMMANAの試算値とは大きく離れたものになりました。
以上のことから、MMANAの試算からチョイスした82pFの延長コンデンサを用い、さらに50Ω⇒30Ωのインピーダンス変換を行えば、このロッドダイポールもきちんと動いてくれそうだということが解りました。が、結局このインピーダンス変換と平衡-不平衡の変換がいっぺんにできるようなトランスの考案が必要・・・おいおい、ALL JAは来週だぜよ
それにしてもベランダ内のアンテナの挙動把握は、アンテナアナライザ無しではちょっと難しいですね
まぁ、アンアナ54号君は「買った甲斐があった」ってことですね

大掃除自体は昨日中にほぼ完了し、今日は運用机兼工作机の回りをお片付け。部品や工具を片付けていくと、「収納する引き出しのようなものが要るよなぁ・・・」と思い立ち、ホームセンタに買いに行こうかと思ったら小雨が降ってきてしまい断念・・・元の通りにしまう格好になってしまい、この辺りの「工作環境の改善」はGWの宿題にしようと整理。それでも結局、終わったのが15時頃・・・都合、1日半以上にわたる正真正銘の大掃除となりました。
実は今週末は、あまり芳しくないと思しき6mのロッドDPのきちんとしたデータ取りを計画していました。このダイポールは、1.5mほどのロッドアンテナを使って自作したもので、国内コンテストの「6m主力アンテナ」として使っていますが、どうにも飛びが上手くない様子。おまけに、長めのエレメント長にヘアピンマッチというアンマッチな組み合わせでマッチング取りに割と手こずる(かなりロッドを引っ込めなければならない)のに、これまできちんとした手当てをしてきませんでした。ALL JAも近づいてきたんで、ちょっと見直しのつもりでMMANAでシミュレートすると、やはりマッチング部分でかなり無理をしていそうな雰囲気・・・ベランダ内の挙動は、MMANAの結果任せにはできませんから、まずはデータを取ってみようと思い至った次第です。
実際、ロッドアンテナ自体は思いっきり伸ばした状態で丁度1500mmなんですが、付け根の部分に360度可動できるジョイント部分があり、これが大凡30mm。さらに給電点まで40mm程ありますから、かなり長いエレメント長になります。勿論、ロッドですから縮めればいいんですが、これをさらに適当な(ちょっといい加減な)ヘアピンマッチで給電しているわけですから相当短くする必要があるわけです。
この「エレメント長の情報」のみを模してMMANAでシミュレートしてみると、同調点は47MHz付近。この状態で50MHz付近にマッチングさせるためにはいわゆる「短縮コンデンサ」の出番であり、MMANAの優れた機能である「最適化」を使って調べてみると、80pF弱のコンデンサを接続する必要があることが解りました。
問題は、このときのインピーダンスです。シミュレーション上、同調時のインピーダンスが100Ω程度。DPマニアならよくご存じの(

◆ ロッドは全て引き出し、最大長とする(全長約3140mm)
◆ MMANAの短縮コンデンサ試算値に近い「82pF」で短縮してみる
早速、取ったデータを披露しましょうか。

SWRの最下点が丁度50.0MHz付近で1.58となりました。共振点はそれより低い49.68MHz付近(図中のピンクのところ)、コンテストで使いそうな周波数である50.32MHz(図中の薄黄色のところ)ではSWRは1.69となり、ちょっと苦しい感じです。
注目すべきは純抵抗部分で見た場合のインピーダンス・・・大体30Ωくらいの値になっており、予想通りMMANAの試算値とは大きく離れたものになりました。
以上のことから、MMANAの試算からチョイスした82pFの延長コンデンサを用い、さらに50Ω⇒30Ωのインピーダンス変換を行えば、このロッドダイポールもきちんと動いてくれそうだということが解りました。が、結局このインピーダンス変換と平衡-不平衡の変換がいっぺんにできるようなトランスの考案が必要・・・おいおい、ALL JAは来週だぜよ

それにしてもベランダ内のアンテナの挙動把握は、アンテナアナライザ無しではちょっと難しいですね


JIDX-CWのまとめというよりも・・・RBNで悪戯実験
2015-04-13
今年のJIDX-CWの参戦記は直前記事で既に粗方書いてしまった形になりました。予想通り、2日目の夕刻には15mでEUが開けてきて、いきなり強烈なZONE15(ES:Estonia)とQSO成立した後は、OHやSM、SPなどの「ZONE15軍団」・・・バルト海を中心とした1000Km程の範囲にある国々がスポッティに入感していましたがQSOには至らず。日没後は釣竿君をセットして前日に拾い残した40mの数局とQSOしましたが、20時過ぎには睡魔に勝てず一旦納竿し、そのまま終了時刻を迎えるという体たらく
これは参戦前に予想していたことですが、やはりSSNの低下と共に「QRPでも楽しめるハイバンド」という部分はそろそろ終焉となり、「ローバンドで夜中に頑張る」というスタイルへの転換が必要になってきたようです。こうなると、今いま少しはDX交信可能な40mのCONDX如何で面白かったり面白くなかったりするわけですね。そして、まだまだ少ない経験ですが、今回のJIDXでは40mのCONDXが良かったとはあまり思えず、まぁ総じて「面白くなかった」という感じでしょうか
ただ、今回のコンテストにも全く収穫が無かったわけではありません
昨年のJIDX-CWでちょっとおふざけでCQを出したら、米国から2局も呼ばれ、おまけに「Reverse Beacon Network」に自分の電波が米国でも拾われていたという経験をしました。これに味を占め、今年も不埒なCQを・・・何とUAに呼ばれました
そして、コンテスト終了後にRBNを覗いてみると・・・

今回もマンマと(って、おい
)米国まで届いている証明ができたわけですが、去年のスナップショットと同じ受信局(N7TR)で拾われていることに気付きました。そして、注目すべきはSN比・・・昨年は14dBだったのが今年は6dBという風に読み取れます。
このことは勿論、電離層や電波伝搬の具合だけをピュアに示したものではありませんが、もしN7TR局の受信設備的な条件が変わっていなければ、「少なくとも今年は、8dBほど弱かった」と言えるわけです。これはかなり大きな差・・・拾って貰えるか否かの差にはなりそうですね。このRBNの悪戯実験・・・コンテストの折には、少しマメに続けてみようと思います。
さぁ、お次はALL JA、そしてWW WPXにAll Asianと、大きなコンテストが続きます。来週末は季節外れの大掃除・・・ALL JAも設備的な部分はこのまま突入の可能性大ですが、気合いを入れ直して臨みたいと思います

これは参戦前に予想していたことですが、やはりSSNの低下と共に「QRPでも楽しめるハイバンド」という部分はそろそろ終焉となり、「ローバンドで夜中に頑張る」というスタイルへの転換が必要になってきたようです。こうなると、今いま少しはDX交信可能な40mのCONDX如何で面白かったり面白くなかったりするわけですね。そして、まだまだ少ない経験ですが、今回のJIDXでは40mのCONDXが良かったとはあまり思えず、まぁ総じて「面白くなかった」という感じでしょうか

ただ、今回のコンテストにも全く収穫が無かったわけではありません

昨年のJIDX-CWでちょっとおふざけでCQを出したら、米国から2局も呼ばれ、おまけに「Reverse Beacon Network」に自分の電波が米国でも拾われていたという経験をしました。これに味を占め、今年も不埒なCQを・・・何とUAに呼ばれました


今回もマンマと(って、おい

このことは勿論、電離層や電波伝搬の具合だけをピュアに示したものではありませんが、もしN7TR局の受信設備的な条件が変わっていなければ、「少なくとも今年は、8dBほど弱かった」と言えるわけです。これはかなり大きな差・・・拾って貰えるか否かの差にはなりそうですね。このRBNの悪戯実験・・・コンテストの折には、少しマメに続けてみようと思います。
さぁ、お次はALL JA、そしてWW WPXにAll Asianと、大きなコンテストが続きます。来週末は季節外れの大掃除・・・ALL JAも設備的な部分はこのまま突入の可能性大ですが、気合いを入れ直して臨みたいと思います

CONDX冴えないJIDX参戦中・・・
2015-04-12
仕事が年度初めの忙しさの中にあっても、8年前にDXコンテストのデビュー戦となったJIDX-CWは、やはり出場せずにはいられません。事前準備は殆どできなかったものの、今年も「毎度のQRP設備」と「特に代わり映えしないオペレータの腕」での参戦となりました。既にサイクル24の衰退期真っただ中であり多くは望めない半面、SSNが下がっている状態でのローバンドのCONDX・・・今後の主戦場となるであろう40mの様子についてある程度様子を掴んでおくべく、特に「夜の部」に主眼を置いて挑むことにしました。
気になったのは、直前まで大人しかった地磁気もこのコンテストに参戦したかったらしく(
)、前日にKp値が6・・・磁気嵐が発生するほどの乱れよう
これには流石に意気消沈しましたが、フレア由来ではないこの地磁気の乱れが早く終息するよう祈りながら開始時間を迎えました。
16時開始からの数時間は、このコンテストの「毎度の雰囲気」となるハイバンドでの近場とのQSO。これは、SSNの高低にはあまり左右されない感じで、地理的優位のVK/ZLを最遠として、極東アジアとミクロネシア近辺のコンテスト常連局に拾って貰います。数年前のSSNピーク時にはさらにEUが開けていて大変楽しいものでしたが、今に及んでは流石にQRPと軒下ステルス君では厳しく、ZONE16が聞こえてはいたもののQSOはできませんでした。
19時少し前からは釣竿君の出番となり、40mに降りていきました。ここも定番の「西海岸のすんげぇ
」の局長さんに助けられつつ、局数を伸ばしていく・・・となるわけですが、何やら参加局が少ない模様。一方、Uゾーンはそこそこの参加があるようで、19時台のQSO数は15・・・まずまずのレート。その後1時間程度は適度にQSO数が上がっていったものの、ここらで頭打ちになりました。そこで、昨年の結果と比較してみると局数はほぼ同数を推移しており、事前情報である「地磁気乱れ」の影響はそれほど大きくなく、CONDX云々より「我が設備限界説」の方が有力なのかなぁ・・・とこの時点では思いました
途中、20mも覗いてみましたがこちらは全く太刀打ちできるような状況では無く、ZONE18,19を各1局ずつ。どうも1/4λに見立てた釣竿君(20m運用時に中間のローディングコイルをショートして、5mちょっとの垂直ワイヤーにして運用)では、このバンドはあまり宜しくありません
MMANAによるとどういう訳か打上角がかなり高いようで、80m/40mの方がマシなよう・・・。とは言え、これ以上の工夫もなかなか難しく、毎度がっかりします
ただ、昨年は聞こえていた西海岸が全く聞こえず、少なくともCONDXは良いとは言えない状況なんじゃなかろうか・・・と思い、一旦「我が設備限界説」は棚上げ。
さて、夜半を過ぎればお待ちかねの「EU@40m」の時間です。勿論、5Wと短縮ワイヤーでどうあがいても、そうそうポンポンとQSOできるわけはないんですが、最低ノルマとしてZONE16までは飛ばしたいわけですね
ところが、やはりあまりCONDXが芳しくないのか、毎度QSOできるZONE16の2局が振り向いてくれません
やはりCONDXが悪いんだろうか・・・と思ったものの、「ATT-ONオペレーション」で会得したS=6くらいの信号強度には、QSBのピーク時には届いています。他の局を呼び回りながら(といっても、殆ど空振りなんですが・・・)この2局をワッチしつつ時々ちょっかいを出していると、漸く0時半過ぎにその内の1局をGet
・・・までは良かったんですが、その後が続かず。
2時を過ぎるとZONE15が入感してきます。ここが頑張り所なんですが、今年は収穫無し。やはりCONDXが悪いのか・・・と思えど、そこそこSは振っていますからこれまた釈然としません。結局、3時過ぎに漸くもう1局の方とQSO。さらに、もう1局のZONE16増量で打ち止め&納竿となりました。
暫しの仮眠から目が覚め、15mの西海岸狙い・・・ここ数年に比してかなり弱く入感していましたが、何とかZONE3,4をGet。10mは諦めてしまいましたが、ひとまずこれで良しとして合間にこの記事を書いた次第です。11時半現在49QSOと全く振るいませんが、夕刻のEUにちょっぴり期待しつつ、マッタリ過ごしたいと思います。
気になったのは、直前まで大人しかった地磁気もこのコンテストに参戦したかったらしく(


16時開始からの数時間は、このコンテストの「毎度の雰囲気」となるハイバンドでの近場とのQSO。これは、SSNの高低にはあまり左右されない感じで、地理的優位のVK/ZLを最遠として、極東アジアとミクロネシア近辺のコンテスト常連局に拾って貰います。数年前のSSNピーク時にはさらにEUが開けていて大変楽しいものでしたが、今に及んでは流石にQRPと軒下ステルス君では厳しく、ZONE16が聞こえてはいたもののQSOはできませんでした。
19時少し前からは釣竿君の出番となり、40mに降りていきました。ここも定番の「西海岸のすんげぇ


途中、20mも覗いてみましたがこちらは全く太刀打ちできるような状況では無く、ZONE18,19を各1局ずつ。どうも1/4λに見立てた釣竿君(20m運用時に中間のローディングコイルをショートして、5mちょっとの垂直ワイヤーにして運用)では、このバンドはあまり宜しくありません


ただ、昨年は聞こえていた西海岸が全く聞こえず、少なくともCONDXは良いとは言えない状況なんじゃなかろうか・・・と思い、一旦「我が設備限界説」は棚上げ。
さて、夜半を過ぎればお待ちかねの「EU@40m」の時間です。勿論、5Wと短縮ワイヤーでどうあがいても、そうそうポンポンとQSOできるわけはないんですが、最低ノルマとしてZONE16までは飛ばしたいわけですね

ところが、やはりあまりCONDXが芳しくないのか、毎度QSOできるZONE16の2局が振り向いてくれません


2時を過ぎるとZONE15が入感してきます。ここが頑張り所なんですが、今年は収穫無し。やはりCONDXが悪いのか・・・と思えど、そこそこSは振っていますからこれまた釈然としません。結局、3時過ぎに漸くもう1局の方とQSO。さらに、もう1局のZONE16増量で打ち止め&納竿となりました。
暫しの仮眠から目が覚め、15mの西海岸狙い・・・ここ数年に比してかなり弱く入感していましたが、何とかZONE3,4をGet。10mは諦めてしまいましたが、ひとまずこれで良しとして合間にこの記事を書いた次第です。11時半現在49QSOと全く振るいませんが、夕刻のEUにちょっぴり期待しつつ、マッタリ過ごしたいと思います。
ヘッドホンアンプっぽいのを味見(後編)
2015-04-03
怒濤の1週間が終わり、今日は比較的早めの帰宅・・・ウィークデーの締めくくりとして、直前記事に続けて「味見の実際」を記しておこうと思います。
1. 無線用低周波アンプとして使えるオペアンプのチョイス
秋月で手に入る廉価なものを中心に、幾つか試聴と電流測定を行いました。消費電流については、以下の条件下のものです。
・電圧は5VでレールスプリッタにNJM3414Aを使用
・ヘッドホンで「普通の音量」(同じ曲をPCから同じ音量で再生)で聞いている状態
・測定はアンプ単体(レールスプリッタを含めた全体消費電流ではない)としての大凡の値
(1) NJM4580DD
最初の選択は、手持ちの関係でNJM4580DDを使いました。これは、予想通り特に問題なく動作し、PC音源で低音から高音まで綺麗に再生できました。ヘッドホンでかなり大きな音(聞くに堪えないギリギリの大きな音量)で聞いても特に歪む様子はなく、ヘッドホン出力としては余裕がありそう・・・秋月で5個180円、単価36円で手に入る音としては、非常にいい感じです。
また、消費電流は実測4mA程度。ほぼカタログスペック通りと言えるでしょう。
(2) NJM3414A
レールスプリッタ用に用意したつもりのNJM3414Aを試してみました。これも、特に問題なく動作。普通に聞いている分にはNJM4580DDとあまり変わらないようです。
このオペアンプは、出力電流が大きいことから「ひょっとして、スピーカも鳴るんじゃねぇの?」と思い接続してみると、小さいスピーカならきちんと鳴る程度の音量・・・NJM4580DDでは音が(割れない範囲では)小さく、実用としては苦しい感じでしたので、ヘッドホン出力以外に小さなスピーカを具備する自作QRP機の低周波アンプとしても使えそうなこちらのオペアンプの方が使い手がありそうです
また、消費電流はNJM4580DDより少なく3mA程度・・・カタログスペックからも明白なんで、ポータブルな自作機には「Good Choice」になり得るかも・・・単価も50円程度ですから、惜しまず使えますね
(3) NJU7032D
ちょっとオフザケで、CMOSタイプの手持ちのものの中からNJU7032Dを使ってみました。予想では出力電流が取れないため上手く鳴らないと思ったんですが、いえいえどうして、ちゃんと鳴るんですよ、これが
かなり大きな音にすると流石に歪んでしまいますが、普通に聞いている限りでは問題なし。音質的な大きな偏りなどもなく、これは目からウロコでした。
消費電流は、流石にCMOSですから2mAを下回るかなりの省エネ。省電力をテーマにした作り物には、案外「アリ」だと思いました。秋月に売っているNJU7043Dなんかも試してみる価値がありそうです。
(4) NJM2737D
省エネと低雑音を狙って、1つだけNJM2737Dを購入しました。カタログスペックでは消費電流が1.2mA程度となっており、バイポーラ型ではかなりの省電力動作が可能な上、雑音特性もNJM4580DDに引けを取らない様子。早速味見へ。
再生音については特に問題なく、さぁ消費電流を・・・と思ったところで、ちょっとブレッド上の配線を直すのに一旦この8本足を外して差し直したら、あろうことか「逆差し」をしてしまいました。慌てて電源を切ったんですが後の祭り・・・ご臨終となりました。ごめんよ、8本足・・・
結局、消費電流は測れなかったんですが、多分2mA程度に収まると思います。しかし、この8本足は電源電圧も1.8V~6Vという低電圧仕様であり、一般的な無線機のポピュラーな電源電圧である12V、13.8Vでは使い辛いかも知れません。
2. レールスプリッタ周辺の確認
まず、直前記事に掲載した回路図を再掲します。

(1) 仮想GND用の分圧抵抗の値
①の確認、即ち分圧に使用する抵抗の値によるアンプ部分への影響については、抵抗値を220Ω×2から22KΩ×2まで換装しつつ音楽を視聴して確認しましたが、特段の差は感じられませんでした。これは、そもそもアンプ部の消費電力が小さいこと(1項で最も多いものでも4mA程度)で、特に仮想GNDがどうのこうの・・・にまで及ぶような影響は出ていないということと理解しました。
(2) 発振止めの抵抗の必要性
②については、「あぁ、試しておいて良かった」という出来事に遭遇することになりました。
スプリッタ部にNJM3414Aを使って各オペアンプの試聴と電流測定をし終わって、ふと、アンプ部とスプリッタ部を含めた全体の消費電流を測ってみると、これが何と50mA超
アンプ部単体で数mAなのにナンデヤネン・・・と思いつつ、ひとまずアンプ部をNJM4580DDに戻し、さらにスプリッタ部にも同じものに換装すると、9mA程度まで激減するんです。アンプ部の消費電流が4mA程度ですから、まぁ妥当な値。
そこで、アンプ部をそのままにして、全部で4つあるNJM3414Aを順に差し替えていくと、個々に電流量が違っていることに気付きました。一番少ないものでは、正常より若干多いものの10mA程度。「2つのオペアンプの消費電流としては、幾ら何でもこれくらいだよなぁ・・・」と暫し思案。そして、「ひょっとして発振気味なのでは!?」というところまで思考が行き着くのには、それほど時間は掛かりませんでした。
この発振止めには、回路図中②の抵抗が威力を発揮・・・抵抗なしの状態から22Ωの抵抗を入れるとピタリと大人しくなり、4つとも正常に動作することを確認できました。また、この発振は他のオペアンプではどうやら起こらないようで、抵抗の有無に関わらず(といっても、抵抗を入れないと若干、電流値が増えますが)正常に動作するようです。まぁ、トラブル回避用として2本の抵抗追加はしておいた方がいいでしょうね。もう少し小さな値でも事足りそうですが、追い詰めるのは止めました。
試聴していた音には、スプリッタ部が発振気味で大きな電流が流れている中でも特におかしな点はなく、うっかりすれば気付かないところ・・・「できる測定は、できる範囲でちゃんとやっておけ」ってことでしょうね
3. 消費電流のさらなる抑え込み
スプリッタ部の「発振事件」によりあれこれ電流を測定しているうちに、すっかり見落としている「レールスプリッタ用のオペアンプに対する要求条件」に気付きました。それは、スプリッタ用のオペアンプも「電気を食う」ということです。本当に当たり前のことで、ちょっと恥ずかしいなぁ。
手持ちのオペアンプの中では、LM358N/LM2904Nがカタログ値としては小さい方になるため、ちょっと出力電流量を無視してLM2904Nに換装。すると、アンプ部にNJM4580DDを積んだ状態で5mA程度・・・丁度、スプリッタ部の消費電流を加算した程度の電流量の増加となりました。ね、当たり前でしょ
電池などで動く機器にオペアンプを使ったレールスプリッタを入れる場合、こいつの消費電流も気にする必要が出てくるわけですね。
4. 入力部分の抵抗とコンデンサが醸し出すハイパスフィルタの様子
オペアンプの非反転増幅回路で、入力インピーダンスを決める抵抗と直流カット用のコンデンサの組み合わせにより、期せずしてHPFが具備されてしまう・・・と直前記事に書きました(回路図上の③)が、この様子を「
」で確認しました。
まずは、音楽を流しっぱなしの状態で、オペアンプの入力部に0.1μFのフィルムコンと10μFの無極性電解コンを並列に接続して試聴。
そして、徐に10μFを引っこ抜くと・・・確かに、低音部分が弱くなるのがハッキリ判ります。なるほど、HPFとして機能するわけだ。
そこで、TS-590で40mのCWを受信した音を入力して同様に10μFのコンデンサを抜き差しすると、かなり低い音調(概ね100Hz以下)で復調している音は、0.1μFのみで聞くと結構弱くなることが判りました。
この当たり前のことは、CWに関するQRP機やオプション装置を作る際には「良い助け」になるかも知れません。即ち、CW受信トーンの周波数以外の音はできるだけ少ない方(小さい方)が有利になりますから、回路設計上無理なく構成できるこのHPFは、前向きに利用することで一役買って貰うことができそうです
以上で味見は無事終了。凡そ1週間を掛けて、1つのテーマをこなせて満足、満足
1. 無線用低周波アンプとして使えるオペアンプのチョイス
秋月で手に入る廉価なものを中心に、幾つか試聴と電流測定を行いました。消費電流については、以下の条件下のものです。
・電圧は5VでレールスプリッタにNJM3414Aを使用
・ヘッドホンで「普通の音量」(同じ曲をPCから同じ音量で再生)で聞いている状態
・測定はアンプ単体(レールスプリッタを含めた全体消費電流ではない)としての大凡の値
(1) NJM4580DD
最初の選択は、手持ちの関係でNJM4580DDを使いました。これは、予想通り特に問題なく動作し、PC音源で低音から高音まで綺麗に再生できました。ヘッドホンでかなり大きな音(聞くに堪えないギリギリの大きな音量)で聞いても特に歪む様子はなく、ヘッドホン出力としては余裕がありそう・・・秋月で5個180円、単価36円で手に入る音としては、非常にいい感じです。
また、消費電流は実測4mA程度。ほぼカタログスペック通りと言えるでしょう。
(2) NJM3414A
レールスプリッタ用に用意したつもりのNJM3414Aを試してみました。これも、特に問題なく動作。普通に聞いている分にはNJM4580DDとあまり変わらないようです。
このオペアンプは、出力電流が大きいことから「ひょっとして、スピーカも鳴るんじゃねぇの?」と思い接続してみると、小さいスピーカならきちんと鳴る程度の音量・・・NJM4580DDでは音が(割れない範囲では)小さく、実用としては苦しい感じでしたので、ヘッドホン出力以外に小さなスピーカを具備する自作QRP機の低周波アンプとしても使えそうなこちらのオペアンプの方が使い手がありそうです

また、消費電流はNJM4580DDより少なく3mA程度・・・カタログスペックからも明白なんで、ポータブルな自作機には「Good Choice」になり得るかも・・・単価も50円程度ですから、惜しまず使えますね

(3) NJU7032D
ちょっとオフザケで、CMOSタイプの手持ちのものの中からNJU7032Dを使ってみました。予想では出力電流が取れないため上手く鳴らないと思ったんですが、いえいえどうして、ちゃんと鳴るんですよ、これが

消費電流は、流石にCMOSですから2mAを下回るかなりの省エネ。省電力をテーマにした作り物には、案外「アリ」だと思いました。秋月に売っているNJU7043Dなんかも試してみる価値がありそうです。
(4) NJM2737D
省エネと低雑音を狙って、1つだけNJM2737Dを購入しました。カタログスペックでは消費電流が1.2mA程度となっており、バイポーラ型ではかなりの省電力動作が可能な上、雑音特性もNJM4580DDに引けを取らない様子。早速味見へ。
再生音については特に問題なく、さぁ消費電流を・・・と思ったところで、ちょっとブレッド上の配線を直すのに一旦この8本足を外して差し直したら、あろうことか「逆差し」をしてしまいました。慌てて電源を切ったんですが後の祭り・・・ご臨終となりました。ごめんよ、8本足・・・

結局、消費電流は測れなかったんですが、多分2mA程度に収まると思います。しかし、この8本足は電源電圧も1.8V~6Vという低電圧仕様であり、一般的な無線機のポピュラーな電源電圧である12V、13.8Vでは使い辛いかも知れません。
2. レールスプリッタ周辺の確認
まず、直前記事に掲載した回路図を再掲します。

(1) 仮想GND用の分圧抵抗の値
①の確認、即ち分圧に使用する抵抗の値によるアンプ部分への影響については、抵抗値を220Ω×2から22KΩ×2まで換装しつつ音楽を視聴して確認しましたが、特段の差は感じられませんでした。これは、そもそもアンプ部の消費電力が小さいこと(1項で最も多いものでも4mA程度)で、特に仮想GNDがどうのこうの・・・にまで及ぶような影響は出ていないということと理解しました。
(2) 発振止めの抵抗の必要性
②については、「あぁ、試しておいて良かった」という出来事に遭遇することになりました。
スプリッタ部にNJM3414Aを使って各オペアンプの試聴と電流測定をし終わって、ふと、アンプ部とスプリッタ部を含めた全体の消費電流を測ってみると、これが何と50mA超

そこで、アンプ部をそのままにして、全部で4つあるNJM3414Aを順に差し替えていくと、個々に電流量が違っていることに気付きました。一番少ないものでは、正常より若干多いものの10mA程度。「2つのオペアンプの消費電流としては、幾ら何でもこれくらいだよなぁ・・・」と暫し思案。そして、「ひょっとして発振気味なのでは!?」というところまで思考が行き着くのには、それほど時間は掛かりませんでした。
この発振止めには、回路図中②の抵抗が威力を発揮・・・抵抗なしの状態から22Ωの抵抗を入れるとピタリと大人しくなり、4つとも正常に動作することを確認できました。また、この発振は他のオペアンプではどうやら起こらないようで、抵抗の有無に関わらず(といっても、抵抗を入れないと若干、電流値が増えますが)正常に動作するようです。まぁ、トラブル回避用として2本の抵抗追加はしておいた方がいいでしょうね。もう少し小さな値でも事足りそうですが、追い詰めるのは止めました。
試聴していた音には、スプリッタ部が発振気味で大きな電流が流れている中でも特におかしな点はなく、うっかりすれば気付かないところ・・・「できる測定は、できる範囲でちゃんとやっておけ」ってことでしょうね

3. 消費電流のさらなる抑え込み
スプリッタ部の「発振事件」によりあれこれ電流を測定しているうちに、すっかり見落としている「レールスプリッタ用のオペアンプに対する要求条件」に気付きました。それは、スプリッタ用のオペアンプも「電気を食う」ということです。本当に当たり前のことで、ちょっと恥ずかしいなぁ。

手持ちのオペアンプの中では、LM358N/LM2904Nがカタログ値としては小さい方になるため、ちょっと出力電流量を無視してLM2904Nに換装。すると、アンプ部にNJM4580DDを積んだ状態で5mA程度・・・丁度、スプリッタ部の消費電流を加算した程度の電流量の増加となりました。ね、当たり前でしょ

4. 入力部分の抵抗とコンデンサが醸し出すハイパスフィルタの様子
オペアンプの非反転増幅回路で、入力インピーダンスを決める抵抗と直流カット用のコンデンサの組み合わせにより、期せずしてHPFが具備されてしまう・・・と直前記事に書きました(回路図上の③)が、この様子を「

まずは、音楽を流しっぱなしの状態で、オペアンプの入力部に0.1μFのフィルムコンと10μFの無極性電解コンを並列に接続して試聴。
そして、徐に10μFを引っこ抜くと・・・確かに、低音部分が弱くなるのがハッキリ判ります。なるほど、HPFとして機能するわけだ。
そこで、TS-590で40mのCWを受信した音を入力して同様に10μFのコンデンサを抜き差しすると、かなり低い音調(概ね100Hz以下)で復調している音は、0.1μFのみで聞くと結構弱くなることが判りました。
この当たり前のことは、CWに関するQRP機やオプション装置を作る際には「良い助け」になるかも知れません。即ち、CW受信トーンの周波数以外の音はできるだけ少ない方(小さい方)が有利になりますから、回路設計上無理なく構成できるこのHPFは、前向きに利用することで一役買って貰うことができそうです

以上で味見は無事終了。凡そ1週間を掛けて、1つのテーマをこなせて満足、満足

ヘッドホンアンプっぽいのを味見(前編)
2015-04-01
先週末は何かと忙しかったことに加え、手が空いた日曜午後はポツリポツリの雨模様。作成中の外付けスピーカの塗装仕上げには着手できず、今週末も予定があってまた順延しそうです
こういう時は、お手軽実験で過ごしましょう・・・というわけで、オペアンプを使った低周波アンプの味見を画策。味見する回路は以下の通りです。

ブレッドボードで簡単に行うのに相応しい、本当にささやかな回路ですが、これできっとヘッドホンぐらいは鳴るでしょう。実験目的としてはモノラルで十分ですが、回路も簡単なんでステレオ構成としました。上手くいったら、ヘッドホンアンプとしてケースに入れてみようか・・・と、まぁこんな風に「本題」に辿りつかなくなっちゃうんですよね
味見に入る前に、ポイントをまとめてみました。
◆ コンセプトとしての「無線用低周波アンプ」
一般的なオーディオ用としての素材を使えば、無線用の低周波アンプとしての条件を包含している・・・というのはちょっと拙速。特にQRPを含めた自作無線機用や、外付けのオプション装置を製作する際の部品のチョイスは少し違ってきますから、以下の程度の切り口でそれぞれ考慮に入れる必要がありますね。
1 省電力・低電圧などの電源に関する条件
2 基本的に音声帯域が処理できればよい(数百Hzから数KHzの帯域で十分)
3 雑音特性(S/N)は良好な方がよい
4 出力のショートに対する耐性の必要性
今回製作しようと思っているものを上記のファクタで考えると・・・
1' 外付けのオプション装置であるため、電源はACアダプタか・・・極端な消費電流の低減は不要だろう。
2' SSBが普通に聞こえる範囲の低周波帯域が出力でき、ヘッドホンが鳴ればいい。
3' できる範囲で低雑音・・・という範囲でいいだろう。
4' ヘッドホン端子の外側でショートする可能性を考慮しておいた方が良いかも。
野外運用に耐えられるようなQRP機の製作などでは、①や④の部分の考慮がもう少し必要になるかも知れませんが、「オペアンプを使う」という条件であれば、そんなに悩む必要はないかも知れませんね。
◆ U1の選定
U1は音を出すためのアンプですから、それこそ自分が好きなものを選んでやり、その後に周辺の回路を検討するのが常套手段ですが、オペアンプを使った簡易な低周波アンプですから、そこそこノイズや歪みが少ないものなら何でも・・・というセンスでOKでしょう。まずは、買い置きのあるNJM4580DDを第一候補にします。
ただ、今後もこうした「低周波アンプとしてオペアンプを使う」という工作モノは結構出てくると思うんで、現状でこなれた(流通のある)デバイスの中から、「安価で低雑音・低歪」という観点で幾つかのデバイスを試してみようと思います。
まぁ、2回路入り・8本足のオペアンプなら、殆どのものがそのまま差し替えられますから、部品箱の隅でいじけている奴らも試してみましょうかね。
◆ U2の選定
ここはレールスプリッタとして十分に動作することが条件になりますが、そもそもここ一連のプチ実験用に入手したNJM3414Aが、出力電流の余裕の観点で有力候補。
その上で、スプリッタとしての安定性は「アンプとして完成させた形で音を聞いてみる」というのが正しいかと思いますから、ここもあれこれ換装させてみようと思います。
◆ スプリッタ周りの確認
回路図の①は、仮想グランドの基準を作る抵抗であり、安定度の観点からは小さい値の方が有利な反面、消費電流は増える方向・・・仮に5Vの電源を使用した場合、2.5KΩ×2で分圧すると1mAを消費することになります。
ただ、折角オペアンプで補償する形になるわけですから、できる範囲で大きめの値にしたいところ・・・22KΩ×2を狙っています。これなら100μA程度で済みますから「無いようなもの」と言えるでしょう。
何れにせよ、この値の選定も「音を聞きながら換えてみる」というのが良さそうですから、ブレッドボード実験には丁度いい塩梅。
②は、発振防止用兼過電流防止用に入れる場合がありますが、仮想グランドとしては入れたくない代物。数日前のプチ実験では、特に発振しているような挙動(電流が増える、オペアンプが発熱するなど)は見受けられませんでしたが、これこそ「音を聞きながら・・・」となれば直ぐに気付く事象ですから、この点に注意して要否を判断してみたいと思います。
◆ 非反転増幅の入力抵抗とコンデンサ
非反転増幅回路では、プラス入力とグランド間に抵抗を入れることで、それを頃合いの(必要な)入力インピーダンスと見立てますが、ちょっとした低周波アンプの場合には、取り扱い易さの観点で概ね数KΩ~数百KΩになります。
仮にこの抵抗値を10KΩとして小容量の入力コンデンサを接続すると、可聴周波数の範囲でHPFを構成することになり、低域が期せずしてカットされることがあります。例えば、0.1μFと10KΩの組み合わせでは、約159Hzをカットオフ周波数とするHPFが構成され、低域が少し減衰することになります。このことは、オーディオ機器なら問題になりますが、無線機器のアンプとしては「不要な低域がカットされる」というメリットにもつながるわけですから、この辺りも「聞いてみてどうか・・・」という実験ネタになりますね。
・・・と、ここまでが味見前に考えたあれこれです。実は、味見自体も粗方終えており、「机上で考えるのと実際に行うのとでは大違い」といった実験の醍醐味まで味わうことができました。この醍醐味の部分は、勿体付けて次の記事に続けたいと思います


ブレッドボードで簡単に行うのに相応しい、本当にささやかな回路ですが、これできっとヘッドホンぐらいは鳴るでしょう。実験目的としてはモノラルで十分ですが、回路も簡単なんでステレオ構成としました。上手くいったら、ヘッドホンアンプとしてケースに入れてみようか・・・と、まぁこんな風に「本題」に辿りつかなくなっちゃうんですよね

味見に入る前に、ポイントをまとめてみました。
◆ コンセプトとしての「無線用低周波アンプ」
一般的なオーディオ用としての素材を使えば、無線用の低周波アンプとしての条件を包含している・・・というのはちょっと拙速。特にQRPを含めた自作無線機用や、外付けのオプション装置を製作する際の部品のチョイスは少し違ってきますから、以下の程度の切り口でそれぞれ考慮に入れる必要がありますね。
1 省電力・低電圧などの電源に関する条件
2 基本的に音声帯域が処理できればよい(数百Hzから数KHzの帯域で十分)
3 雑音特性(S/N)は良好な方がよい
4 出力のショートに対する耐性の必要性
今回製作しようと思っているものを上記のファクタで考えると・・・
1' 外付けのオプション装置であるため、電源はACアダプタか・・・極端な消費電流の低減は不要だろう。
2' SSBが普通に聞こえる範囲の低周波帯域が出力でき、ヘッドホンが鳴ればいい。
3' できる範囲で低雑音・・・という範囲でいいだろう。
4' ヘッドホン端子の外側でショートする可能性を考慮しておいた方が良いかも。
野外運用に耐えられるようなQRP機の製作などでは、①や④の部分の考慮がもう少し必要になるかも知れませんが、「オペアンプを使う」という条件であれば、そんなに悩む必要はないかも知れませんね。
◆ U1の選定
U1は音を出すためのアンプですから、それこそ自分が好きなものを選んでやり、その後に周辺の回路を検討するのが常套手段ですが、オペアンプを使った簡易な低周波アンプですから、そこそこノイズや歪みが少ないものなら何でも・・・というセンスでOKでしょう。まずは、買い置きのあるNJM4580DDを第一候補にします。
ただ、今後もこうした「低周波アンプとしてオペアンプを使う」という工作モノは結構出てくると思うんで、現状でこなれた(流通のある)デバイスの中から、「安価で低雑音・低歪」という観点で幾つかのデバイスを試してみようと思います。
まぁ、2回路入り・8本足のオペアンプなら、殆どのものがそのまま差し替えられますから、部品箱の隅でいじけている奴らも試してみましょうかね。
◆ U2の選定
ここはレールスプリッタとして十分に動作することが条件になりますが、そもそもここ一連のプチ実験用に入手したNJM3414Aが、出力電流の余裕の観点で有力候補。
その上で、スプリッタとしての安定性は「アンプとして完成させた形で音を聞いてみる」というのが正しいかと思いますから、ここもあれこれ換装させてみようと思います。
◆ スプリッタ周りの確認
回路図の①は、仮想グランドの基準を作る抵抗であり、安定度の観点からは小さい値の方が有利な反面、消費電流は増える方向・・・仮に5Vの電源を使用した場合、2.5KΩ×2で分圧すると1mAを消費することになります。
ただ、折角オペアンプで補償する形になるわけですから、できる範囲で大きめの値にしたいところ・・・22KΩ×2を狙っています。これなら100μA程度で済みますから「無いようなもの」と言えるでしょう。
何れにせよ、この値の選定も「音を聞きながら換えてみる」というのが良さそうですから、ブレッドボード実験には丁度いい塩梅。
②は、発振防止用兼過電流防止用に入れる場合がありますが、仮想グランドとしては入れたくない代物。数日前のプチ実験では、特に発振しているような挙動(電流が増える、オペアンプが発熱するなど)は見受けられませんでしたが、これこそ「音を聞きながら・・・」となれば直ぐに気付く事象ですから、この点に注意して要否を判断してみたいと思います。
◆ 非反転増幅の入力抵抗とコンデンサ
非反転増幅回路では、プラス入力とグランド間に抵抗を入れることで、それを頃合いの(必要な)入力インピーダンスと見立てますが、ちょっとした低周波アンプの場合には、取り扱い易さの観点で概ね数KΩ~数百KΩになります。
仮にこの抵抗値を10KΩとして小容量の入力コンデンサを接続すると、可聴周波数の範囲でHPFを構成することになり、低域が期せずしてカットされることがあります。例えば、0.1μFと10KΩの組み合わせでは、約159Hzをカットオフ周波数とするHPFが構成され、低域が少し減衰することになります。このことは、オーディオ機器なら問題になりますが、無線機器のアンプとしては「不要な低域がカットされる」というメリットにもつながるわけですから、この辺りも「聞いてみてどうか・・・」という実験ネタになりますね。
・・・と、ここまでが味見前に考えたあれこれです。実は、味見自体も粗方終えており、「机上で考えるのと実際に行うのとでは大違い」といった実験の醍醐味まで味わうことができました。この醍醐味の部分は、勿体付けて次の記事に続けたいと思います
