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中華DDSの外部クロック化

2015-08-16      
 長かった夏休みも最終日・・・家族旅行を過ごしてからちょっとバテ気味となってしまい、夏休み後半はゴロゴロして過ごしてしまいました。明日からはまたしても憂鬱な仕事・・・我が生業たる「キャリア系通信」のシェアはある意味かなり深刻な不況(開発関連は完全にシュリンクしています・・・)に苛まれている状況で先が見えず、立場上致し方のない会議、会議の日々が続きそう。気分だけでも普段の自分を取り戻さなければと思い、今日はDDS関連の実験を進めることにしました。1134KHz(文化放送)をバックに実験を進めていると漸く夏休み気分が抜けてきて、普段の日曜日気分に切り替えることができた・・・というわけで、今日のDDS実験についてまとめておこうと思います。

 今日の実験の「肝」というかこれが上手くいかないと話にならんという最初のハードルは、水晶発振器を取り外した中華DDSモジュールに外部から180MHzのクロックを与えて動かすところです。クロック発振回路自体は夏休み前に既に試作済みであり、これをブレッドボード上に配置したモジュールと接続して動かすというあまり難易度の高くない作業ですが、バラックでの仕立て故に上手くクロックが供給できるのか・・・というか、結構周波数の高い発振回路が安定して発振するのかがポイントです。



 接続は難なく終了。ところがここでうっかり6逓倍モードのまま動作させてしまい、何やら全く安定しない出力が出てきたため発振回路のタンク回路を少し弄ったら、5逓倍の180MHz発振が3逓倍になってしまって遠回り 発振回路部分を一旦取り外して180MHzで発振するように再調整したところで逓倍モードの設定ミスに気づき、PICのプログラムを修正して漸くまともに動くようになりました。



 DDSモジュールの出力に10dBのアッテネータをかましています。高調波の様子は、クロック搭載状態のものとほぼ変わらないということが判りました。

 さて、この外部クロックによる6逓倍を使わない場合のメリットは近接スプリアスに現れるものと考え、さらに実験を続けました。発振周波数は凡そ30MHz(ピッタリには調整していません)、10KHzスパン、RBWは20Hzです。

<6逓倍>


<外部クロック>


 ノイズフロアのザワツキが、外部クロックの方が少ないことが判ります。それでは、もう少しスパンの範囲を広げてみましょう。以下、10MHzスパン、RBWは3KHzです。

<6逓倍>


<外部クロック>


 これは判り易いですね。外部クロックの方は発振周波数の周辺(±1MHz)が大人しくなっています。時折「ヒゲ」が見えますが、この原因はクロック云々ではないような気がします。この辺りはもう少し高周波的に落ち着けないと評価できませんが、何れにせよ発振周波数周辺のノイズフロアは、外部クロックの方が5~10dB程度有利と言えそうです。今回は、このモジュールでSGを製作する予定ですので、やはりモジュール搭載の水晶発振器には立ち退いて貰おうと思います

 夏休み最終日も20時を回りました。DDS実験の首尾は上々・・・残り数時間は、填まっているオンゲーで過ごしたいと思います
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どよよん無線技士

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アパマンというハンデにさらにQRPまで課し、失敗連続のヘッポコリグや周辺機器の製作・・・趣味というより「荒行」か!?

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