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やっと直ったと思われるジャン測カウンタ

2017-04-26      
 先週末の土曜の朝、不具合再現待ちのジャン測カウンタが漸く不具合を起こしました。この状態で、被疑であるリセットIC「TL7700」のピン電圧を測ると、確かにCPUリセットに接続されているピンがリセット状態になっていることが確認でき、かつ例によって急冷剤を吹きかけると直ることも確認しました。その上、再現しなくなった時のようにこのICを前後左右に揺すぶっても不具合の状態は継続・・・漸くこれで、ほぼこのICが原因であると同定しました。

 一方、中華に注文中の交換用ICは来ないばかりか、キャンセルの状態になっています。ショップに拙い英語で「どないやねん」と文句を言ったら、「どういう訳か空港から戻ってきたんで、再度送る手配をするでヤンス」という明らかにおかしな言い訳をカマされたため、痺れを切らしてRSオンラインでTSSOPタイプを注文してしまい、昨日の晩には到着しました。そして、今日はセミナー受講で早帰りできたため一気に作業することに。



 そもそもの大きさは普通の8ピンDIPですから、まずは変換基板乗せ。ハンダ大盛りに吸取線の組み合わせでサクッと工作を完了。その後、カウンタの基板から"不具合野郎”を取り外し・・・と、これが結構手間取りました。経験のある方々には解ると思いますが、スルーホール基板からの部品の抜去は、手動のハンダ吸取器でシュパシュパやりながらでは結構難儀な作業。その上、古いハンダは変な粘り気があり、これがまた作業を難航させます。新しいハンダを少し足しながらランドの端の方をこて先で暖めつつ、良い具合にハンダを吸い取る・・・この作業に小一時間掛かってしまいました。



 ICが抜けた後にICソケットをハンダ付けし、リセットICを挿しました。序でに、予防保守として2次電池も換装。そして通電・・・。



 セルフテストで10MHzを測定していますが、何とか今回の修理は上手くいったよう。一晩放っておいて動いているようであれば、多分大丈夫でしょう

 漸くこのジャン測カウンタも戦列復帰かな・・・続編が無かったら、直ったんだと思って下さいな

再現しないと直し辛いジャン測カウンタ

2017-04-17      
 昨日までの休日には、壊れかけのRadio・・・ならぬジャン測カウンタの様子見をしました。時間が経つとカウント不能になることから、無調整水晶発振回路の「最適に近いコンデンサ値」を求めつつ、その周波数を測りっぱなしにして不具合の再現を待つ作戦にしました。ところが、直前記事に書いた通り、肝心の不具合現象が全く起きなくなってしまいました。



 TL7700周辺の回路です。電源ラインから2つの抵抗(図中のR186,187)で分圧してサンプル電圧を取り出し(凡そ0.5V)、この電圧値で電源ラインの変動を監視し、大きく変動した場合はSC-7203の中枢部であるCPU(80C39)にリセットを放り込む仕掛けですから、もしこのICが誤動作を起こしたらそれこそ何が起こるか判りませんね。右隣のスタンバイ回路もCPU動作から見れば「動作を止める仕掛け」ではあるものの、「TL7700に急冷剤吹きかけで問題解消100%」であったことから今のところは被疑範囲とは考えていません。

 注文中のTL7700は未だ到着せず、IC換装時に「何れ壊れる可能性が高い部品」として同時換装しようと頼んだスタンバイ回路のバッテリーが先に到着してしまいました。まぁ、上記の通りこのバッテリーが悪さをしている訳ではないと考えていますが、「予防保守」の観点で換装しようとしています。



 それにしても「物理的なショックで直ってしまう」なんて、昔のブラウン管TVを彷彿とさせますね。無論、「直った」と言い切るわけにはいきませんが、最新式の測定器ではほぼあり得ないのでは・・・

ジャン測カウンタは壊れたのか!?

2017-04-13      
 桜を過ぎ、漸く本物の春到来・・・日の入りもずっと遅くなり、早めに退社して空を見上げると薄暮が密やかに迎えてくれます。あれだけ煌びやかだった宵の明星は、どうやら役目を終えたようです。
 4月から職種が変わったお陰で不慣れな雑事に追われているものの、少しずつ呼吸が整ってくれば、中断中のIF関連の実験に目が行くようになる一方で、周辺回路の検討も並行して進めています。このところは、クリスタルフィルタに仕立てるつもりの発振子の諸元を知るべく、「やはり簡単なテスト回路が要るなぁ・・・どうせ作るなら長期使用に耐えるようなものがいいなぁ」と欲が出てきてしまい、あれこれ考え倦ねています。

 実は水晶発振のテスト回路の実験途上で、「初めてのジャン測」たる周波数カウンタが誤動作を起こすようになりました。電源投入後暫くはまともに動いているものの、暖まってくるとLED表示が全部消えてしまうという有りがちな挙動・・・どこかのデバイスが熱でサチっちゃうパターンです。早速、フタを開けあちこち弄くり回して怪しげな部分を見つけました。



 変なメンディングテープが貼ってある部分は、心臓部たる発振部分の温度を測るための造作。その手前にあるデバイス名が完全に消えてしまった8ピンのゲジゲジが、どうやら不具合原因のようです。

 このIC「TL7700」は、電源変動監視用のICです。このICがかなり黒ずみ、劣化していることが見て取れますね。不具合を起こした状態で、ここにエアーダスターを吹きかけると時折正常に戻るため、急冷剤を買ってきて吹きかけ実験・・・すると、百発百中で正常化することが判りました。少々古いデバイスですが、かなりポピュラーなICであることから「まぁ、どこかで売ってるでしょう」と探ってみると、入手は容易そう。早速、「中華取引」で取り寄せることに・・・到着したら換装作業を行いたいと思っていました。

 ところが、この少々煤けたICを前後左右に揺すぶってみたら不具合が起きなくなってしまいました。ひょっとすると、このICの経年変化というより、「足の接触不良」という感じだったのかも知れず、ハンダあげやり直したら直ってしまうかも

 今週末は、この辺りをもう少し追っかけようと思います。
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どよよん無線技士

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アパマンというハンデにさらにQRPまで課し、失敗連続のヘッポコリグや周辺機器の製作・・・趣味というより「荒行」か!?

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