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ALL JA 2018 参戦記

2018-04-30      
 副題:久々のアンテナ改良で80mに殴り込み・・・果たして!?

 何と一年振りとなってしまったコンテスト参戦、直前に思いついたアンテナ改良でちょっと前のめりで挑む気になったんですが、この辺りの経緯から。

 構想はずっと前からあったんですが、釣り竿をもう一本購入して”逆L”の形で長さを稼ぎ、少しでもローディングコイルのインダクタンスを減らしてゲインを上げたいという至極当たり前の改良をすべく、新しい釣り竿を注文したのが何と4月26日で到着はコンテスト当日の28日・・・幾ら何でも準備期間がないのは解っていましたが、まぁそんなに難しい加工は必要ないんで「何とかなるでしょう」といった軽い気持ちでポチッとしてしまいました
 新たなエレメントは、以前に千葉コンに持って行った細めの10mのビニール線を6.5mに切って使用。先端処理済みですから数分で準備が完了し、釣り竿到着を待ちました。
 ところがこれがなかなか来ない・・・運送業者のHPで輸送状況の確認をしたら16時時点でまだ大阪にあるように見えたため、問い合わせ先に連絡をしたら、「配送状況が更新されてないだけでひとまず地元のセンターから配送中、19時から21時までには到着する」という正にギリギリであることが判りました。他の機材を夕暮れまでには全てベランダに出し、19時には夕飯を食べて待ち構えていましたが、20時を回っても到着しません こうなると分刻みの戦いとなり、あと30分・・・15分・・・5分・・・オイオイ・・・え、21時・・・結局、コンテスト開始には間に合わず、21時5分に到着

 そこから、さっさと梱包を解いてセットアップを開始。エントリは80mと決めていましたから、普段使っているエレメント中間のローディングコイルを取っ払って逆Lの形にエレメントを張ったらカップラ直後のコイルでタップ探し。アンアナで追い込んで行くと直ぐに「この辺り」が見つかり、後はカップラで整合を取って完了。約30分ロスしましたが、最初の交信が21:33・・・漸くコンテスト開始です。

 昨年を例に取ると、80mの交信レートは開始直後から3時頃までは1時間あたり20QSO弱になります。出鼻をくじかれたものの、21時台は27分で8QSO、1時間換算で17QSO相当。おいおい、アンテナ改良の効果は・・・とちょっと心配になりましたが、22時台は24QSOと、自己最高を更新 その後も01時くらいまでは呼び回りに徹し、局数もマルチも順調に伸びていきました。

 02時を回ると流石にDupeが増え、レートが落ちてくるのも予定調和。ただ、昨年よりペースが速いことは間違いなく、1時間あたり数局とは言えQSO数が上回っています。さらに、課題だった北海道と九州のマルチも02時06分の時点で鹿児島とつながり、この時点でそれぞれ昨年より1つずつ増量・・・感覚的ですが、やはりアンテナ改良の効果はあったようです。

 03時を回ると急激に眠くなりましたが、少しCQを出してみました。10分少々で5QSOとそこそこのレート。その後、近くのコンビニに買い物に行ってリフレッシュして04時台にもRunしてみましたが、今度は15分で4QSO・・・流石に皆さんもお眠かなそして04時37分で130QSOとなり”納竿"・・・その前にスナップショット



 まずは、”いつもの竿”の方です。ローディングコイルがありません(オリジナルの様子はこちら)し、左の方にエレメントが伸びていますね(右下に向かっているのが給電方向)。



 これが反対側の新調した方です。ベランダの上空を横方向にエレメントを張っているんですが、かなり垂れ下がっているのが判るでしょう。ちょっと長過ぎでしたが、これには訳が・・・って、これは次の記事に委ねてさっさと寝ましょう

 さて、80mに専念するつもりですから、起き出してからはノンベンダラリと過ごしました。ちょっと寝足りなかったため夕方にはさらに1時間半ほど仮眠を取り、次の出竿時間・・・つまり夕暮れ待ち。18時40分を過ぎてちょっとフライング気味にアンテナの再セットアップを完了して運用再開です。

 Dupeが多いことを覚悟しつつ、埋まっていないマルチを探しながら呼びまわり。幸いにも、どういうわけか空いていた滋賀と局数が少ない島根を立て続けにGet それ以外はDupeでない局をひたすら探しては呼ぶんですが、やはりこのバンドは夜が深まった時刻でないとなかなか・・・。とは言え、昨年程度のレートではQSO数が伸びていきます。
 20:06には昨年の自分に勝利し、マルチ数も密かに目標だった40を超え、またしてもRunなどかましながらQSOを重ね、20:59に最後のQSOを成立させて終了時間を迎えました。

 終了後は今回のアンテナの同調特性のデータをアンアナで収集し、さて納竿しようと新調した方の竿の方に近づいて行くと・・・何と竿が先っちょから2段を残して引っ込んじゃっているではありませんか 一体、いつ引っ込んでしまったのか判りませんが、運用中は常に監視しているSWRはずっと変化無く気づきませんでした。まぁ、引っ張り出しが甘かった上に少し風が強かったことが原因ですが、もし出竿した直後に引っ込んでいたとしたら、収集したデータもいけてないことになります 再度キチンと上げるのも億劫で、データの取り直しもせずそのまま片付けてしまい、締まりの悪い幕となりました。

 ある程度Runしたんで、RBNを覗いてみました。



 青線の下が夜中の3,4時、上が20時です。4エリアの2局のデータですが、夜中の方が全般的に強くなっています。まさか、竿の引っ込みで・・・ということではなく、多分80mのCONDXがこういうものなんだと思います。

 恒例のスナップはこちら。



 センサー部を電源の放熱板に挟み込んである温度計です。CQを連呼していると、これがどんどん上昇して69℃台まで上昇しますが、そこからは逆に温度が下がってきます。これは、電源の温度監視機能が働いて70度になるとファンが回り始めるためで、この機能が上手く動いているかのバロメータ。普段は凡そ運用しませんから”ただの室温計”に成り下がっていますが、今回は特にビジュアル的に楽しめました

 アンテナが急ごしらえでちょっと失敗した感もありますが、十分に楽しめた今年のALL JA・・・来年も出場したいと思います。

ハイサイドは難しい也・・・

2018-04-16      
 先々週から先週までは、新入社員の教育や今年度始まる各種施策のキックオフでまずまずの多忙に加え、キックオフ流れの飲み会で深酒してみたりして、あまりヘッポコ実験には時間が割けず終い それでも少しはヘッポコできた部分もあるんで()ちょっとまとめておきましょう。

 ヘッポコ実験の焦点は「ハイサイド電流の検出」。あれこれ思考を巡らせた挙げ句、行き着いた先は”電流検出IC”・・・ACS712で何とかならないかなぁと、ひとまず実験してみることにしました。
 ここに行き着くまでにオペアンプの差動アンプで・・・と考えましたが電源をどう取るかがネックとなり、今の回路構成で(って、まだ発表してませんでしたね)マイナス電源を用意したら上手くいくことはシミュレーションで確認しました。でも、たかが安定化電源に何故の苦労・・・ということで、ひとまずIC頼りに考えました。



 このICは表面実装タイプであるため、電流検出するピンへの配線の電流容量を補うためにスズメッキ線でジャンパを形成しました。特性はこんな感じ。



 このレンジで見るとキチンとリニアな特性になっていますが、実は数十mA以下の部分は上手くなく、1mA刻みの電流測定は流石にできないことが判りました。またこのICはノイズ抑制を図るための抵抗が内蔵されていて、外付けにコンデンサを付加してLPFを構成するようになっています。この容量を大きくすることで小さい電流のDC測定にフィットできそうですが、カタログスペックより大きな容量のコンデンサを取り付けても微小電流の検出は難しいことに変わりなく、このICの採用は見送ることになりました。

 こうなると、オペアンプ+マイナス電源ということになり、シミュレーション状態に逆戻り 続報は改めることにしますが、そろそろ春たけなわなんで()アンテナのコイル再作なんかも控えていて、ちょっと思いつきで手掛けちゃった実験用安定化電源作りのブログが大河小説のようになりつつあり、自分でもあきれ返っています

昨日の八潮の戦利品

2018-04-01      
 あっという間に桜が散り始め、新入社員を迎え入れる卯月となりました。明日から10日過ぎまでは技術研修の講師役を仰せつかっており、ソフト開発の基礎・ネットワークの基礎を教えなければなりません。新人相手の教育は、内容をできるだけ解り易く伝えることが大切なのは勿論ですが、大学で囓ってきている理系上がりとIT系には無縁だった文系卒が一緒くたのため、ペース配分にコツが要るんです・・・って、ここにズラズラ書いても仕方ないか

 電源作りから流れて、電圧・電流計の製作部分で足踏みしています。特に電流計のハイサイド測定で躓いてしまい、結局電流センサICの力を借りることにして、昨日はポカポカ陽気のなか秋月の八潮店に買い出しに行ってきました。

 例によって、八潮店のオリジナル販売品を物色しましたがあまりピンとくるものはなく、デジトラの安売り品(20個で100円)を見つけたんでこれだけはカゴに入れ、それ以外は部品リストの通りの買い物。そうそう、我が主力テスタのP-16はまたしても売り切れでしたが姉妹品のP-9が売っていました。

 帰りしな、八潮店の傍の造成地につくしを発見。






 いやぁ、全く上手く撮れていません 視力検査だと思って、つくしを探してみて下さい

 さて、昨日の戦利品のメインはこちらです。



 電流センサは”ACS712”です。ホール素子を内蔵しており、絶縁式での電流測定が可能なようです。先駆の方々の製作記事が散見される中に、周囲の金属や磁化したものの影響が大きい旨記されていましたが、この辺りをひとまず味見したいと思います。
 その横のメタルクラッド抵抗は、このICの電流検出精度を測定する際に使うべく購入。平滑の様子を測定する際に12Ω1Wの金属被膜抵抗を10パラにしたダミーをこしらえましたが、直ぐにアッチッチになることが判ったんで、この抵抗ならもう少し落ち着いて測定できると思います。

 今晩、この辺りの実験ができるか・・・どうやら酒の肴にピッタリな料理が並びそうなんで無理かも
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どよよん無線技士

Author :どよよん無線技士
こおるさいん:JM1DPL

アパマンというハンデにさらにQRPまで課し、失敗連続のヘッポコリグや周辺機器の製作・・・趣味というより「荒行」か!?

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