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2020年は過ぎ行くも・・・

2020-12-31      
 今年は何といっても”コロナ”という単語を嫌というほど聞かされた一年だった。それまでの”コロナ”と言えば、太陽を取り巻くアッツアツの領域だと思っていたが、自分としてはそれと同じくらいに伯父の家にあった”コロナストーブ”も馴染み深い。

 ”コロナストーブ”は火が着く芯の部分が円形であり、これを上から見ると正に燃えさかる太陽のように見える・・・恐らく命名主もそう思ったんだと思うし、今や画像で散々紹介されている新型コロナウィルスに至っても、触手のような、或いは吸盤のような”フィロポディア”をぐるりと纏う新型コロナウィルスも、確かに”コロナ”に似ているのかも知れない。

 この形態は何かに取り付くための構造としては秀逸であり、”機雷”なんかも同じような形をしている。だが、ここに来てまたしても、自分は違うものを思い出したりもする。



 こっちの方がしっくりする御仁もいるかと思う。こいつを友達と投げっこして家まで帰った記憶のある御仁も多いだろう。とは言え、今年はこんな形だが超ちっこいウィルスに翻弄された一年だった。

 仕事上、社員の教育を任される位置にいる自分にとって「オンラインでの教育コーディネート」には悩まされたし、親睦を図るためのイベントは3月以降は中止となった。さらに利用する教育機関も軒並み集合教育は止めてビデオによるものに差し替わっていった。
 打ち合わせも”在宅勤務”でもできるTV会議が主体となり、各家庭のインターネット接続の優劣や映像(専ら自分の顔)を送るための準備など、慣れないオペレーションを強いられた。

 一方で、こうした様々な障壁には必ず”解決策”があり、結果的に何とか乗り越えることができた一年でもあった。まぁ、大いに驕ってみれば、少なくとも”IT業界”の端くれの立ち位置だったことが奏功したんだと思う。曰く”たまたま”だろう。

 今年を締め括ろうにも新型コロナの影響は来年も覚悟すべきだろうし、居住まい正して”来年こそは・・・”といった抱負を述べる気にもなれない。せめてこの大晦日は、毎年恒例の年越し蕎麦を家族に振る舞い静かに幕を引きたいと思う。

年越し前に無線用ソフトを整える

2020-12-30      
 贅沢にも9連休と化した冬休みの中日を迎えました。この冬休みのテーマは”減酒”・・・日々飲む量が増え過ぎたと自覚し、この3日間は完全な禁酒を敢行すると、何やらお腹の具合が良くなったり多少腹回りがすっきりしたりと、そこそこ効果が見られるようになりました。流石に明日の大晦日の晩と元日はそこそこ飲みたいと思いますので、もう一晩は禁酒を継続します。

 一昨日、PCとIC-705の連携を強化すべく、これまで"CTESTWN”との接続は周波数の読み取りだけしかできない状態だったのを、USB接続のみでCTESTWINからのキーイングもできるように設定し、何とか動作できるようにセットアップが完了しました。本当は11月の終わりに開催された”WW DX CW”までにセットアップを済ませておけばもう少し楽な参戦ができたと思うんですが、ここに来て漸くキチンとした感じ。これで、”TURBO HAMLOG”を含めたよく使うソフトとの連係動作はできるようになりました。

 USBx1本で綺麗に片付いてしまうと、折角免許はあるのにTS-590では取っ付き辛かったデータ通信も覗いてみようと、IC-705でデータ通信(といっても、FT8一択ですね)に関するセットアップを行いました。
 ところが、”WSJT-X”の最新VerをインストールしていざCI-Vで接続しようとすると、まだ新参者であるIC-705の選択を”WSJT-X”ではできるようになっておらず、仕方なくIC-7300として設定してIC-705のCI-Vアドレスを変更してつながることを確認・・・結局、”CTESWIN”と”TURBO HAMLOG”の設定もIC-7300でイケるように設定し直しました。

 昨日はちょっとだけ大掃除(ってことは小掃除)をしながら、時折”WSJT-X”でFT8をワッチしたり40mのCWで呼んでも振られたりしながら過ごしていると、「そう言えば、このところのコンテストログを”LoTW”にアップしてないなぁ」と思い出し、”TQSL”を動かそうと思ったら「ない」・・・プログラムが入っていませんでした。
 入っていないものは入れればいいわけで、”TQSL”の最新版をダウンロードしてインストール。そして、証明書を入れようとしたら”期限切れ”との由。そうでした。”LoTW”には期限があったんでした 早速、証明書の再発行依頼を行いARRLからのメールを待ちましたが、流石に昨日中には返信無し。

 今朝起きたらLoTWの証明書が到着していたため、早速”TQSL”を整えました。結果的に2018年一杯のデータはアップされていたため、2019年以降のQSOデータをアップしました。いわゆる”worked”は現在98エンティティですが、”LoTW”でConfirmされているDXCC数は85になりました。QSOデータは、”eQSL”と”Clublog”にもアップしました。

 さぁ、ここまで整頓されてくると”CTESWIN”と”TURBO HAMLOG”も最新版にアップデートし、ひとまず全ての環境がピッカピカの”最新版”になりました。



 これでひとまず、無線関連ソフトの”大掃除”は完了ということで

序でに購入・・・IC-705に使えそうな電源

2020-12-27      
 本当は明日が今年の仕事納めなんですが、”有給休暇取得奨励日”たる会社の計らいでお休み・・・というわけで、一足先に冬期休暇に突入しました。都合9日間の連続休暇となり、昨日はノヘ~っと過ごし、今日もほぼノヘ~っと過ごしてしまいました

 とある作り物を計画しており、必要な部品をRSオンラインに注文しようと思って幾つかの部品を選んだものの送料に見合うような金額にならなかったため、何か必要なものは・・・と考えた挙げ句、IC-705用の手頃な電源を用意する気になりました。
 事前のチェックで、IC-705の最大出力時の消費電力は(一番大きくなる430MHzのFMでも)13.8Vで2Aちょいしか要らないことが判っていましたから、用意する電源は最大で3A程度のものがあれば十分、その上電圧可変や凝った表示は不要ですから、スイッチング電源の頃合いのものを購入してタッパーにブチ込めばOK・・・ということで、購入した電源がこちら。



 側面のスナップ・・・”XP Power”の型番”VCS50US15”です。幅が78mm、高さが35mm、奥行きが110.5mmで、超小型とまでは行きませんが、小さなタッパに収まる程度のものです。



 早速ご開帳・・・というわけで中を覗いてみました。まぁよくあるタイプのスイッチング電源ですね。これで15V3.3Aということで、野口英世×2枚+ちょいでの入手ですからコスパもそこそこ ただ、電解コンデンサ群は予想通り全て”中華もの”でした マニュアルによると、過電流防止用に”ポリスイッチ”(リセッタブルヒューズ)が具備されているようで、横着を決め込むなら特に外付けにヒューズを用意する必要は無いと思います。ノートPCなどの電源と同じように考えれば良いでしょう。

 この電源を無線機の標準である13.8Vの電圧に調整するのは簡単で、上のスナップの中央下部に見えるポテンションメータを弄れば簡単に調整できます。実際にこいつを回してみると、最低13.1V、最高16.8Vに調整できることが判りました。

 さて、この電源のノイズ波形を”デジオ君”(デジタルオシロ)で観てみました。が、あまりショッキングな波形()は得られず、AC測定で20mVp-p程度のギザギザ波形しか観測できません。そこで、HFの下の方・・・というか、中波から160m辺りをあれこれワッチしてみても、バッテリーでの受信に比して若干ノイズフロアが上がるものの、手持ちのDM-330MVで経験するようなスポッティーな強いノイズは確認できませんでした。まぁ、合格と言えそうですがここ暫くは”追試”しないと・・・。

 今日は夕餉の買い出しの序でに、近くの百均でとりあえずこの電源が入る大きさのタッパーを買ってきたんで、適当に穴を開けてこの電源を取り付けたいと思います。ショートさせてぶっ壊すと夢見が悪いですからね

tinySAが仲間入り! 不満はあるけどイイ感じ!?

2020-12-22      
 今年は寒くて敵いません。本社(都内)に向かう場合は、混雑電車を嫌って最寄り駅までのバスには今まで6時23分に乗れば良かったんですが、どういう訳か急にバスのダイヤの変更があって、結局6時12分発の”始発”に乗らなければならなくなりました 5時半起床⇒シャワー⇒身支度⇒外は0℃台というトンデモな毎日ですが、もうそろそろ年末年始休暇が見えてきました・・・あと一息、頑張りたいと思います。

 昨日は駅のプラットフォームから「明けの明星」、夕方にはビルの谷間から凡そ400年振りに超絶接近した木星と土星(1つにしか見えなかった・・・)を観測して帰ってきたら、ミニ測定器が到着していました。



 tinySAを入手しました 巷では悪徳業者の”紛い物”が出回ってきており注意が必要なようですが、そこは「中華取引の目利き」としては本家の製品を確保できたようです。って、余り驕ると痛い目に遭いそうなんで自慢は禁物

 まだ、保護シートを被った状態の本体は以下のよう。



 凡そ縦6cm弱、横9cm、厚さ2cmに満たない”Tiny”なスペアナです。パッと見は如何にも「頼りない・・・」といった塩梅ですが果たして・・・


 
 電源を上げると、それらしい波形が現れ一安心。その後キャリブレ一式を行い、お遊びでSGの出力やら計測してみると、そこそこ動いていることが判りました。少し驚いたのは、SG出力とその周波数の測定値が殆ど狂いなく表示され、SGの出力変化に追随して動く・・・リニアリティもキチンと再現できている点です。これなら、用途によっては超高価なスペアナは要らないかも

 そこそこ動くんで、最新のファームにアップグレード・・・ところが、ここで躓きました。ファームを書き込もうにも、エラーが出てしまいます

 この辺りの情報は先駆者たる諸OMが解説していますが、詰まるところ、Windowsが自動でインストールするドライバでは上手く行かず、”STM BOOTLOADER”のディフォルトのドライバを”zadig”というツールで”WinUSB”に変更して事なきを得ました。この辺りは、nanoVNAのファームウェアアップグレードの記事が役に立ちました。

 さて、本記事の本題はここから。

 上のスナップで判るように、大凡ノイズフロアを表すような波形が表示されるのですが、左の端の方、凡そ数MHzより下の辺りが、0の方向に向かって立ち上がっています。これは恐らくこうしたスペアナの方式上の問題でしょうが、どの程度なのかは知っておく必要はありそう・・・ってな訳で、tinySAのPCコントロールソフトでその様子をキャプチャーしてみました。



 このように、凡そ4MHzより下の方では、測定値が大きくなっています。このスナップは、LOW側の入力が開放の状態ですが、ショートさせてもほぼ同じような結果でした。

 万券半分にも満たない測定器に文句も言えませんが、これは自分が持っている”GigaST V4”と同じような傾向であり、安価故にIFフィルタ等を具備するわけに行かない(恐らくDirect Conversion方式)というのが原因でしょう。ま、目を瞑った方がいい部分ですが、せめてもう少し・・・1MHzくらいまでは保証して頂けると、普通のハム屋さんには好都合でしょう。

 逆に、先にも記したリニアリティはかなり高い周波数まで保証されているようで、少なくとも自分が試した100MHzくらいまでは測定値をある程度信じて良さそうです。何れHIGH側の入力をキャリブレして試してみたいと思います。

 このスペアナは、送信機の”高調波測定”には非常に便利な測定器になりそうです。また、SG機能と”NORMALIZE”を利用すればフィルタ特性などの測定には重宝すると思います。ちょっとしたお手軽実験・・・自分にとっては”ヘッポコ実験”には有用なツールになりそうです

2020.12.23>
 早合点しました。フィルタ特性の測定用に、少なくとも簡易的なSGのスイープくらい付いてるかと。外付けでトラジェネが必要ですね。

70cmの高SWRは某国品質が原因だった!

2020-12-13      
 今日は、ふたご座流星群の見頃日。極大は明日の午前10時頃なんで、日本は必ずしも良い条件とは言えませんが、流星観測のヒール役である”月”はほぼ新月に近いため邪魔にはならない好条件のようで、既にネットのライブ配信で幾つか拝むことができました。やはり”肉眼”で見たいところではありますが、我が家の立地ではそれこそ一晩中観察して数個・・・明日は出勤ですから、後でベランダから様子見して、結局見られなかったなぁ・・・と溜息をつくのが目に浮かびます

 今日は、午前中に我が納戸の実験シャックの電源を整理しようとあれこれ考える中で、まだまだ新人のIC-705の運用とヘッポコ実験を上手く両立させるには・・・とあれこれ思案している内に、IC-705の最大出力とその時の消費電流をきちんと確認しようと思い立ちました。
 実はこの検証は、既に某クラブのOMさんによって”ヨウツベ”にアップされており大凡は把握しているんですが、自分でも確認しておこうと、かれこれ7年前のハムフェアで入手した終端型電力計を引っ張りだして測定しました。

 IC-705は最大出力が10Wであり、QRP運用しかしない自分にとっては5Wに落として測定・・・とも思いましたが、ひとまず最大出力の確認とその時の電流を調べてみると70cmで8W、2mで9W、6m以下で10Wとなり、最大電流は70cm出力時の凡そ2.2Aという結果でした。これなら、13.8V-3Aの電源があれば10W運用ができるということが判りました。

 この検証を行っている際に、IC-705本体で測定される70cmのSWRがかなり高いことが判りました。終端型電力計を直結しても高いということは、その間のコネクタやらケーブルやらが悪さをしてるってことで、終端型電力計を接続した普段はIC-705からアンテナ切替器までのケーブルが被疑に。



 このケーブルは、”蟻エクスプレス"で購入した某国のものです。見た目は良くできているんですが、M型コネクタ側がどうもイケてないようです。



 このコネクタの仕上がりも見た目には判らないんですが、この先に終端型電力計をつないで少しケーブルにテンションを掛けると、70cmの測定ではかなりのSWR値になる時とスッとSWR=1.0に落ちる時があることが判りました。最早接触不良は明白

 この辺りは経験則ですが、こうした接触不良がHF/VHF程度の周波数では表面化せず、UHFでは”大問題”になることはよくあることで、今回の発見もある意味”予測範囲内”なんですが、今年の全市全郡コンテストで急に70cmのSWRが落ちなくなった原因だったということがちょいと悔やまれた次第・・・。

 この接触不良を同定するまでに、SWR計や変換コネクタの接触不良があちこちで見つかり、要はこの辺りの部材に暫く触っていなかったんだなぁ・・・とちょいと遠い目()になってしまいました。

 それにしても某国クオリティーには時に悩まされますが、日本が大戦後に輸出していた「格安な部材」もこんな感じだったんでしょうかねぇ
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どよよん無線技士

Author :どよよん無線技士
こおるさいん:JM1DPL

アパマンというハンデにさらにQRPまで課し、失敗連続のヘッポコリグや周辺機器の製作・・・趣味というより「荒行」か!?

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