WW DX CW 2020 参戦記
2020-11-30
副題:久々のマジ参戦・・・準備不足は兎も角、例年通りの結果は出せたのか!?
このコンテストへの参戦には毎年かなりの期待感を持っていますが、何と言っても「SSN冬の時代」には苦労しました。その間に何と40mが主戦場・・・アパマンハムとして最大級のロングワイヤーを繰り出し、やれZONE15がどうの、南米がどうのと、一端に語れるようになってから数年を過ごしてきました。
Cycle24は去年の12月に終焉を迎えて漸くCycle25に推移したようでしたが、俄に黒点数の上昇が見られてきたのは今年の10月から。コロナ禍の在宅勤務で夕方早くから(ちょっぴり終業時間をフライングしながら・・・っておい
)ハイバンドをワッチすると、17mには弱々のEUが入感していたりDXSCAPEにもハイバンドの情報が増えていたりして、何となく「SSN低迷の雪解け」(
)を感じていました。まぁ、SSN値自体は乱高下していて、ピークで40くらいの日と0の日を繰り返すような有様。
ところがそれが丁度1週間くらい前から、このコンテストに合わせたように太陽活動が好転・安定して初日を迎えました。先に記しておくと、コンテストの期間中は昨今聞いたことのない”SSN=60台”をキープ・・・最盛期には至らずとも、この程度であれば「EUの片鱗がハイバンドに垣間見られる」と言った程度のお楽しみは待っているのでは
ベランダ設置のアンテナは、相変わらず10m長の40m用ロングワイヤー(1/4λ)に妙なカウンターポイズという組み合わせ。これでも軒下のくせに40mではそこそこ動いていて、北は北海道から南は九州までのQSO実績があります。まぁ、QRPとは言えCWならこんなもんでしょう。
ただ、流石にこれをハイバンドに転用しても飛ばないのは目に見えているんで、急造のダイポールを仕立てて15m/10mには参戦する算段として3.5mx2、2.5mx2のビニール線を準備してコンテスト参戦・・・それも、当日の早くからのやっつけ仕事で済まそうとしました。
ところが、実際に15mのダイポールを仕立ててみると、同調は取れるもののその時の純抵抗は25Ω・・・そうでした、我が家のベランダで15mのダイポールを張って同調を取ると、エレメントは短め、かつ純抵抗が25Ωになってしまうことは”ステルス君”で検証済みでした
仕方なく、ステルス君の給電部をそのまま使って事なきを得ましたが、開始時間はとっくに超え、10mの確認を終えたら10:00Jを回っていました
納戸シャックに戻って15mで10:20JのVKを皮切りに怒濤のQSOラッシュ
・・・になる筈もありません。が、2ndQSOは例年全く以て無視されるBYとQSOして早くもZONE24を埋めました
お決まりのWは残念ながら出感した後なのか聞こえてこない代わりに、こんな時間帯に聞いたことが無かったZONE18のロシア局とQSOできました。その後、昼の15mらしくLUが入感
暫しコールサインの訂正はあったものの何とかQSO成立
さらに引き続いてCX(Uruguay)をGetでき、「こりゃぁ、SSN上昇の恩恵か
」と少々舞い上がり、夕刻のEUオープンに期待が膨らみました。
15:00Jには、夕刻のEUオープンに備えて先に10mを味見。しかしこちらはパッとせず、DUとVKのみで終了。そして15mに下りてみると、ZONE15,16が確かに入感するもののQSOできるような信号強度にまで上がってきません。夕暮れまで粘りましたが40mに早めに出て南米方面を狙いたいと、17:00Jを少し回ったら出竿して”40mL型迎撃システム”をセットアップしました。
40mの夕刻は、何と言っても米国西海岸の強く入感している局を片っ端から呼びながら、その隙間に南米やZONE15が潜んでいないか探していくのが楽しみです
出竿してから南米がクローズする20:00J過ぎくらいまでは、この至福の時間を堪能するわけですが、初日のこの時間はあまり南米が聞こえてこなかったようで、LUとPYを数局聞いた程度・・・結局つながりませんでしたが、TI(Costa Rica)には何とか拾って貰いました。20:00J少し前には毎度のOHにも拾って貰い、南米とZONE15の件は無事クリア。
そこから22:00Jまでは西海岸やVKと格闘し、一旦仮眠を取って01:30Jに再開・・・勿論、EU狙いです。今回のはIC-705で初めてのDXコンテスト参戦であり、拾ってくれる・くれないという信号強度の閾値を押さえていなかったため最初やや苦労しましたが、「プリアンプOFFでS9」が目安になることが判りました。TS-590ではATTをONでS5くらいが目安だったんですが、IC-705でATTをONにするとスペクトラムスコープに信号が殆ど表示されなくなるため、折角の恩恵が受けられなくなります。その代わり、ATTを入れないと耳障りなノイズのレベルが上がるためちょっと聞き疲れします。
この場面では、EUのZONE16が比較的強かったものの、他のZONEが弱くてなかなか拾って貰えず、ZONE16が4局、ZONE18が1局という結果に・・・まぁ、毎度よく見る結果ですね。朝焼けが見える頃まで頑張ろうかとも思いましたが睡魔には勝てず、少し早めの04:30Jには納竿して
翌朝は09:00J前には起き出して15mへ。丁度折り返し地点です。ここで西海岸がワンサと聞こえたりすると嬉しいんですが、そんなこともなく・・・。ただ、ZONE18は結構聞こえていて、夕刻までに6QSOとなりました。その他、お決まりのKH6やZLにも拾って貰い、昨日の実績も併せて比較的ワールドワイドにQSOできたようです。ただ、期待していた夕刻のEUは、相変わらずZONE15,16が弱く入感しているだけでQSOには至りませんでした。
夕刻少し前には10mにQSYし近場のZONE27とQSO。ただ、それ以上のこともなくこのバンドは都合4QSOでした。
さぁ、いよいよ2日目の40m。またしても17:00J過ぎには迎撃システムを出竿し(
)南米ウハウハを期待。ところが、PYを筆頭にLUやCEなど結構多くの南米ステーションが入感するも、結局は届かず終い・・・まぁ、甘くないですね。でもまぁ、40mでこれほどの数(といっても7,8局)の南米局同時入感の経験は初めてでした。やはり南米は、薄暮の夕刻に頑張るしかないようです。
その後は前夜に取りこぼした西海岸を拾いつつも、あまり局数が伸びません。22:00Jから仮眠を取って02:00Jに再開。CONDXの良いときならZONE15の数局に拾われるんですが、今回は難しかったようです。どうしても埋めたかったZONE17を何とかGetし、納竿は05:00J・・・粘った割にダメだったようにも思いましたが40mはこれで終了として、何とここからちょいと実験開始
今回使用している”40mL型迎撃システム”こと1/4λの逆Lアンテナは水平部分が長い(約5mある)ため、シミュレーション上は打上角がめっちゃ高く、逆に以前に使っていた”釣竿君”こと、センターローディング型のアンテナ(5m長)の方が打上角が低いため、この対決を行いました。
まずは逆Lで安定して入感しているロシア局を暫くワッチして平均的なSを目視し、その後逆Lの水平エレメントを外して垂直部の真ん中にローディングコイルを挿入するという離れ業を数分で達成し、シャックに戻って再度ワッチしたところ、やはり逆Lの方がSで1,2は強く入感していました。1/4λと言ってもやはり”フルサイズ”の方が良いようで一安心
実験終了後納竿し、2H程の仮眠で07:00Jに15mへ。朝飯を喰らいつつ最後の西海岸を・・・と聞いてみると、S9まで行くか行かないかの弱々しい信号がちらほら。それでも空いていたZONE4をGetすることができ、都合3局増量でタイムアップを迎えました。
今回は、俄に上昇したSSNに期待しての参戦・・・過去の経験から決して絶好調ではなかったと思うものの、ハイバンドは明らかにCONDXが上昇してきたようです。かなりの長時間参戦でかなりくたびれた割に釣果は”並”と言ったところですが、久々に楽しむことができました。
恒例のスナップは無し・・・ですが、記録残し用の画像を。

コンテスト期間である28,29日はこんな塩梅のK-indexです。もう少し低かったら或いは・・・とは思うものの、まぁ平均して2程度と読み取れますから、そんなに悪かったわけでもないでしょう。
というわけで、今年のコンテスト参戦はこれにて終了・・・コロナ禍云々もあってどえらい年でしたが、うん、結構楽しめました
このコンテストへの参戦には毎年かなりの期待感を持っていますが、何と言っても「SSN冬の時代」には苦労しました。その間に何と40mが主戦場・・・アパマンハムとして最大級のロングワイヤーを繰り出し、やれZONE15がどうの、南米がどうのと、一端に語れるようになってから数年を過ごしてきました。
Cycle24は去年の12月に終焉を迎えて漸くCycle25に推移したようでしたが、俄に黒点数の上昇が見られてきたのは今年の10月から。コロナ禍の在宅勤務で夕方早くから(ちょっぴり終業時間をフライングしながら・・・っておい


ところがそれが丁度1週間くらい前から、このコンテストに合わせたように太陽活動が好転・安定して初日を迎えました。先に記しておくと、コンテストの期間中は昨今聞いたことのない”SSN=60台”をキープ・・・最盛期には至らずとも、この程度であれば「EUの片鱗がハイバンドに垣間見られる」と言った程度のお楽しみは待っているのでは

ベランダ設置のアンテナは、相変わらず10m長の40m用ロングワイヤー(1/4λ)に妙なカウンターポイズという組み合わせ。これでも軒下のくせに40mではそこそこ動いていて、北は北海道から南は九州までのQSO実績があります。まぁ、QRPとは言えCWならこんなもんでしょう。
ただ、流石にこれをハイバンドに転用しても飛ばないのは目に見えているんで、急造のダイポールを仕立てて15m/10mには参戦する算段として3.5mx2、2.5mx2のビニール線を準備してコンテスト参戦・・・それも、当日の早くからのやっつけ仕事で済まそうとしました。
ところが、実際に15mのダイポールを仕立ててみると、同調は取れるもののその時の純抵抗は25Ω・・・そうでした、我が家のベランダで15mのダイポールを張って同調を取ると、エレメントは短め、かつ純抵抗が25Ωになってしまうことは”ステルス君”で検証済みでした


納戸シャックに戻って15mで10:20JのVKを皮切りに怒濤のQSOラッシュ





15:00Jには、夕刻のEUオープンに備えて先に10mを味見。しかしこちらはパッとせず、DUとVKのみで終了。そして15mに下りてみると、ZONE15,16が確かに入感するもののQSOできるような信号強度にまで上がってきません。夕暮れまで粘りましたが40mに早めに出て南米方面を狙いたいと、17:00Jを少し回ったら出竿して”40mL型迎撃システム”をセットアップしました。
40mの夕刻は、何と言っても米国西海岸の強く入感している局を片っ端から呼びながら、その隙間に南米やZONE15が潜んでいないか探していくのが楽しみです

そこから22:00Jまでは西海岸やVKと格闘し、一旦仮眠を取って01:30Jに再開・・・勿論、EU狙いです。今回のはIC-705で初めてのDXコンテスト参戦であり、拾ってくれる・くれないという信号強度の閾値を押さえていなかったため最初やや苦労しましたが、「プリアンプOFFでS9」が目安になることが判りました。TS-590ではATTをONでS5くらいが目安だったんですが、IC-705でATTをONにするとスペクトラムスコープに信号が殆ど表示されなくなるため、折角の恩恵が受けられなくなります。その代わり、ATTを入れないと耳障りなノイズのレベルが上がるためちょっと聞き疲れします。
この場面では、EUのZONE16が比較的強かったものの、他のZONEが弱くてなかなか拾って貰えず、ZONE16が4局、ZONE18が1局という結果に・・・まぁ、毎度よく見る結果ですね。朝焼けが見える頃まで頑張ろうかとも思いましたが睡魔には勝てず、少し早めの04:30Jには納竿して

翌朝は09:00J前には起き出して15mへ。丁度折り返し地点です。ここで西海岸がワンサと聞こえたりすると嬉しいんですが、そんなこともなく・・・。ただ、ZONE18は結構聞こえていて、夕刻までに6QSOとなりました。その他、お決まりのKH6やZLにも拾って貰い、昨日の実績も併せて比較的ワールドワイドにQSOできたようです。ただ、期待していた夕刻のEUは、相変わらずZONE15,16が弱く入感しているだけでQSOには至りませんでした。
夕刻少し前には10mにQSYし近場のZONE27とQSO。ただ、それ以上のこともなくこのバンドは都合4QSOでした。
さぁ、いよいよ2日目の40m。またしても17:00J過ぎには迎撃システムを出竿し(

その後は前夜に取りこぼした西海岸を拾いつつも、あまり局数が伸びません。22:00Jから仮眠を取って02:00Jに再開。CONDXの良いときならZONE15の数局に拾われるんですが、今回は難しかったようです。どうしても埋めたかったZONE17を何とかGetし、納竿は05:00J・・・粘った割にダメだったようにも思いましたが40mはこれで終了として、何とここからちょいと実験開始

今回使用している”40mL型迎撃システム”こと1/4λの逆Lアンテナは水平部分が長い(約5mある)ため、シミュレーション上は打上角がめっちゃ高く、逆に以前に使っていた”釣竿君”こと、センターローディング型のアンテナ(5m長)の方が打上角が低いため、この対決を行いました。
まずは逆Lで安定して入感しているロシア局を暫くワッチして平均的なSを目視し、その後逆Lの水平エレメントを外して垂直部の真ん中にローディングコイルを挿入するという離れ業を数分で達成し、シャックに戻って再度ワッチしたところ、やはり逆Lの方がSで1,2は強く入感していました。1/4λと言ってもやはり”フルサイズ”の方が良いようで一安心

実験終了後納竿し、2H程の仮眠で07:00Jに15mへ。朝飯を喰らいつつ最後の西海岸を・・・と聞いてみると、S9まで行くか行かないかの弱々しい信号がちらほら。それでも空いていたZONE4をGetすることができ、都合3局増量でタイムアップを迎えました。
今回は、俄に上昇したSSNに期待しての参戦・・・過去の経験から決して絶好調ではなかったと思うものの、ハイバンドは明らかにCONDXが上昇してきたようです。かなりの長時間参戦でかなりくたびれた割に釣果は”並”と言ったところですが、久々に楽しむことができました。
恒例のスナップは無し・・・ですが、記録残し用の画像を。

コンテスト期間である28,29日はこんな塩梅のK-indexです。もう少し低かったら或いは・・・とは思うものの、まぁ平均して2程度と読み取れますから、そんなに悪かったわけでもないでしょう。
というわけで、今年のコンテスト参戦はこれにて終了・・・コロナ禍云々もあってどえらい年でしたが、うん、結構楽しめました

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