短点でSWR測定は可能か!?
2011-10-31
都内からの帰りしな電車に揺られていると、ふとタイトルのような疑問が湧きました。
以前から、IC-703の欠点の一つとして「キャリア送出が面倒」というのがありました。SWR計が正に「ただのメーター」であるため、長点・短点では凡そしか判らず、SWRを測る際に少々長めのキャリアを出すには、キーヤーのモードを「バグキー」に変えて凌いできましたが、この操作が案外億劫。
一方、今回作成のもの(カップラ内のSWR検出部)は「PICのA/D変換により短時間でもSWR検出が可能」なはず・・・1回の検出で70μs程度しかかからないA/D変換を進行波・反射波連続で都合2回行うだけですから、かなり高速に処理が行えるはずです。これは、マッチングが大幅に狂っている状態での送信時間を短くすることができ、各種電波障害の発生軽減、あるいは無線機への負担の軽減に寄与するものと思われます。
では、「短点」っていったいどの程度の時間、電波を送信しているのか・・・これがぶち当たった疑問。そこで、まずはCWの送信速度について考えてみました。
IC-703の内蔵エレキー機能では、動作速度を「WPM」で表現しています。WPMは50短点(信号間の短点分のスペースを含む)を1分間に何ユニット送出できるかという単位であり、よく「PARIS」を当て嵌めていますね。もし、1WPM(絶対にそんな通信はあり得ませんね
)だと1分間に50短点ということになりますが、一般のQSOでは20~30WPM、コンテストではもう少し速い局も出てきます(試しに30WPMで打ってみましたが、今のスキルではミスだらけでゲンナリしてしまいました・・・)。40WPMは流石に少数ですし、自分にできる芸当ではないなぁ・・・と思いつつ、ひとまず40WPMをモデルにしました。
ちなみに、IC-703では60WPMなんていう設定もできるわけですが、これは結構笑えます。何を打っているんだか、全く判りませんでした
40WPMは1分間に2000短点分の送信に当たります。この速度の短点の長さは、簡単に計算できますね。
★ 1 ÷ (40WPM × 50短点 ÷ 60秒) = 30ms
一方、キーイング時にリレーが送信側に倒れた後、綺麗な波形に安定させるためには、リレーが倒れてから信号が送出されるまでに「ある程度のタイミング」を取っていると思います。が、それでもある程度の「過渡的な時間」があるはずで、極論すると短点の先っぽは少し鈍って(あるいは逆にオーバーシュートして)立ち上がるはずです。
逆に、短点送信の終わり際の波形も、やはりある程度ヒステリックな挙動を起こすはず(まぁ、これが酷いと汚い電波になってしまいますが・・・)ですから、30msの一番おいしそうな「中間の10ms」をターゲットにすれば、比較的安定な値を検出できるでしょう。
問題は、上記の「ある程度のタイミング」であり、これは二現象のオシロなどで簡単に判りますが、まぁ実験的に求めても良いかも知れません。
何れにせよ40WPM程度のスピードまでなら、短点でのSWR測定は可能なようです。そして、長点ならさらに3倍の猶予があることになりますね
以前から、IC-703の欠点の一つとして「キャリア送出が面倒」というのがありました。SWR計が正に「ただのメーター」であるため、長点・短点では凡そしか判らず、SWRを測る際に少々長めのキャリアを出すには、キーヤーのモードを「バグキー」に変えて凌いできましたが、この操作が案外億劫。
一方、今回作成のもの(カップラ内のSWR検出部)は「PICのA/D変換により短時間でもSWR検出が可能」なはず・・・1回の検出で70μs程度しかかからないA/D変換を進行波・反射波連続で都合2回行うだけですから、かなり高速に処理が行えるはずです。これは、マッチングが大幅に狂っている状態での送信時間を短くすることができ、各種電波障害の発生軽減、あるいは無線機への負担の軽減に寄与するものと思われます。
では、「短点」っていったいどの程度の時間、電波を送信しているのか・・・これがぶち当たった疑問。そこで、まずはCWの送信速度について考えてみました。
IC-703の内蔵エレキー機能では、動作速度を「WPM」で表現しています。WPMは50短点(信号間の短点分のスペースを含む)を1分間に何ユニット送出できるかという単位であり、よく「PARIS」を当て嵌めていますね。もし、1WPM(絶対にそんな通信はあり得ませんね

ちなみに、IC-703では60WPMなんていう設定もできるわけですが、これは結構笑えます。何を打っているんだか、全く判りませんでした

40WPMは1分間に2000短点分の送信に当たります。この速度の短点の長さは、簡単に計算できますね。
★ 1 ÷ (40WPM × 50短点 ÷ 60秒) = 30ms
一方、キーイング時にリレーが送信側に倒れた後、綺麗な波形に安定させるためには、リレーが倒れてから信号が送出されるまでに「ある程度のタイミング」を取っていると思います。が、それでもある程度の「過渡的な時間」があるはずで、極論すると短点の先っぽは少し鈍って(あるいは逆にオーバーシュートして)立ち上がるはずです。
逆に、短点送信の終わり際の波形も、やはりある程度ヒステリックな挙動を起こすはず(まぁ、これが酷いと汚い電波になってしまいますが・・・)ですから、30msの一番おいしそうな「中間の10ms」をターゲットにすれば、比較的安定な値を検出できるでしょう。
問題は、上記の「ある程度のタイミング」であり、これは二現象のオシロなどで簡単に判りますが、まぁ実験的に求めても良いかも知れません。
何れにせよ40WPM程度のスピードまでなら、短点でのSWR測定は可能なようです。そして、長点ならさらに3倍の猶予があることになりますね

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