JIDXの証明 「5W≠QRP」
2007-04-16
4月14日16時(JST)、「JIDX Contest」のCW部門のスタートです。
長年のブランクから「コンテスト勘」を取り戻すべくあちこちワッチしたものの、15m以上は閑古鳥・・・ってか、少なくとも我が家では何も聞こえず。直前に仕上がった「軒下アンテナくん」も、単にSWR が擬似的に下がっただけなのか・・・と不安を抱きつつ、何と無謀にも40mへ。
実は、DXコンテストへの参加は初めて。というのも、今まではV/UHFしか「設置条件が許さない」という部分に固執し、その上QRP指向が年と共に強まるばかりで、クラブ局での冷やかし経験は兎も角、個人的には本当に初めてだったんですね。だから、伝搬状態の把握から「何Wで飛ぶんだ
」という愚問まで持ち合わせていたんです。
ここ数ヶ月は、ランダムワッチでローバンドについては何となく分かってきたものの、イメージ的にはローバンドで数Wで海外なんて・・・というような先入観と、10m以外は「短縮=マイナスゲイン」という気持ちが強く、一応基準としたい「0.5W」では心細いこともあって、今回のJIDXは「5W」に決めました。我がボーナス機は出力調整が比較的容易で、最大出力を決められる点だけで購入したようなモノですから、買って直ぐに設定した「最大0.5W」を、コンテスト開始前に「最大5W」に変更しました。
さて、40mの夕刻、そろそろWが・・・と聞いていくと、JAの一般QSOの間に聞こえて来るじゃありませんか
やはり、コンテスターはいるわけですね。その上、どういうわけかJAがあまり呼んでない(まぁ、最初はCQ出したいのかな
)・・・。このコンテスト自体のアクティビティもよく分からず、かつ「K7」は別記事にあるように我が家の「向き」の関係からはサイドバックに当たり、まさに「障害物方向」。 しかし、どうせ軒下アンテナ君の指向性は、各種の干渉によって「無いようなもの」でしょう---ということで、呼んでみました。
暫くは応答なし、或いは他局に潰されつつ、何度かの試行錯誤(
)の後でサフィックス×2文字+「 ・・--・・」。まさかなぁ・・・と思いつつコールすると、何と取ってくれた
(以降、ビックリマーク数百個略)
正に晴天の霹靂
神よ、悪魔よ、デビルマンよ・・・と、ビックリ仰天。流石に、コンテストナンバーを了解して貰うのに苦労しましたが、16:36Jに交信成立
しばし呆然となりました。
それにしても、相手設備に随分助けられてるんだろうなぁ。7MHzの10eleYagi×4くらいかなぁ(でか
)脳内DSPは皆さんお持ちでしょうが、 ベテランOM諸氏のそれは流石に違うんだろうなぁ・・・。昔、ウルトラマンの聴覚能力について、「10km離れた所で落ちる針の音も聞こえる」とウルトラマン図鑑にあった記憶がありますが、きっとそういった耳の持ち主なんでしょう。
めぼしい強さの局がおらず、まだ40mは早いかなぁ・・・などと思いつつ15mを覗 くと、コンディションが若干上がってきた様子・・・暫くあちこちランダムにコールしたけどちっとも埒が開かず、ここは粘りとばかりに、中でも一番強かったインドネシアの局をQSBの山狙いでコールしたら、やはりサフィックス一部落としでコールバック有りゲット。こちらは、数回のコールの繰り返し、コンテス トナンバーの繰り返しでQSLとなり、流石ハイバンドは「開けると強えぇ」のは昔ながら。
その後、日が沈んだため15mは流石に落ちてしまい専ら40mに括り付けられたが、隣国が悉く拾ってくれない・・・。結局、23時頃まで、VFO(って、表現が古いか・・・)とマニピュレータの耐久試験とな りました。その後、ある出来事があって中断。そして、流石に疲れたため、窓開けっ放しで仮眠を取る始末。
さて、15mが昨日と打って変わってのコンディション・・・といっても、まぁSSN最低期ですから知れたもんだけど、「太平洋艦隊」のあちこちが、束の間の仮眠(実は爆睡)の間に開け始めていました。
もう、交信できることが解った以上、今度は「何局くらい
マルチは
」に変わるわけで・・・。しかし、やはりなかなか難しいことは確かで、結局インドネシア以外にポピュラーなプリフィックスの数局とナンバー交換できました。
途中、10mを冷やかしてGUAM×2。これは、他バンドよりさらに強烈で、1CALL×1NRの交換ができて、これもビックリしました。まぁ、Esのような感覚。暫く聞いていたら、やはり落ちていったんで、「ハイバンドは短時間勝負」をまざまざと見せ付けられた次第。
ところで、アンテナの効率から言えば、軒下アンテナくんは「10m>15m>40m」になるはずで、確かに応答からナンバー交換完了までの「繰り返し度合い」がそれを物語るし、相手の空中線系もハイバンド有利ということから考えれば、やはりQRPでのコンテスト参加は、ハイバンド無しには語れないなぁと思いました。が、5Wでこれだけできるということは、「QRPではない
」とも言えるでしょう。
結果>
7MHz 2QSO×2Multi
21MHz 5QSO×5Multi
28MHz 2QSO×1multi
軒下アンテナくん+5Wで結構行けちゃったJIDX-CWでした。ハイバンドのコンディションさえもっとマシになったら、0.5Wでも行けそうかな
或いは、DXは5Wにしようかしらん
追記>
もっとベテランのQRPerの方々は、もっと小電力に挑戦なされているようですが、概してアンテナが「素ん晴らしいもの」だったりしますよね
この辺り、実情を踏まえた自分なりのルール(=出力設定)として確立しないと・・・と思っています。
長年のブランクから「コンテスト勘」を取り戻すべくあちこちワッチしたものの、15m以上は閑古鳥・・・ってか、少なくとも我が家では何も聞こえず。直前に仕上がった「軒下アンテナくん」も、単にSWR が擬似的に下がっただけなのか・・・と不安を抱きつつ、何と無謀にも40mへ。
実は、DXコンテストへの参加は初めて。というのも、今まではV/UHFしか「設置条件が許さない」という部分に固執し、その上QRP指向が年と共に強まるばかりで、クラブ局での冷やかし経験は兎も角、個人的には本当に初めてだったんですね。だから、伝搬状態の把握から「何Wで飛ぶんだ

ここ数ヶ月は、ランダムワッチでローバンドについては何となく分かってきたものの、イメージ的にはローバンドで数Wで海外なんて・・・というような先入観と、10m以外は「短縮=マイナスゲイン」という気持ちが強く、一応基準としたい「0.5W」では心細いこともあって、今回のJIDXは「5W」に決めました。我がボーナス機は出力調整が比較的容易で、最大出力を決められる点だけで購入したようなモノですから、買って直ぐに設定した「最大0.5W」を、コンテスト開始前に「最大5W」に変更しました。
さて、40mの夕刻、そろそろWが・・・と聞いていくと、JAの一般QSOの間に聞こえて来るじゃありませんか


暫くは応答なし、或いは他局に潰されつつ、何度かの試行錯誤(



正に晴天の霹靂


それにしても、相手設備に随分助けられてるんだろうなぁ。7MHzの10eleYagi×4くらいかなぁ(でか

めぼしい強さの局がおらず、まだ40mは早いかなぁ・・・などと思いつつ15mを覗 くと、コンディションが若干上がってきた様子・・・暫くあちこちランダムにコールしたけどちっとも埒が開かず、ここは粘りとばかりに、中でも一番強かったインドネシアの局をQSBの山狙いでコールしたら、やはりサフィックス一部落としでコールバック有りゲット。こちらは、数回のコールの繰り返し、コンテス トナンバーの繰り返しでQSLとなり、流石ハイバンドは「開けると強えぇ」のは昔ながら。
その後、日が沈んだため15mは流石に落ちてしまい専ら40mに括り付けられたが、隣国が悉く拾ってくれない・・・。結局、23時頃まで、VFO(って、表現が古いか・・・)とマニピュレータの耐久試験とな りました。その後、ある出来事があって中断。そして、流石に疲れたため、窓開けっ放しで仮眠を取る始末。
さて、15mが昨日と打って変わってのコンディション・・・といっても、まぁSSN最低期ですから知れたもんだけど、「太平洋艦隊」のあちこちが、束の間の仮眠(実は爆睡)の間に開け始めていました。
もう、交信できることが解った以上、今度は「何局くらい


途中、10mを冷やかしてGUAM×2。これは、他バンドよりさらに強烈で、1CALL×1NRの交換ができて、これもビックリしました。まぁ、Esのような感覚。暫く聞いていたら、やはり落ちていったんで、「ハイバンドは短時間勝負」をまざまざと見せ付けられた次第。
ところで、アンテナの効率から言えば、軒下アンテナくんは「10m>15m>40m」になるはずで、確かに応答からナンバー交換完了までの「繰り返し度合い」がそれを物語るし、相手の空中線系もハイバンド有利ということから考えれば、やはりQRPでのコンテスト参加は、ハイバンド無しには語れないなぁと思いました。が、5Wでこれだけできるということは、「QRPではない

結果>
7MHz 2QSO×2Multi
21MHz 5QSO×5Multi
28MHz 2QSO×1multi
軒下アンテナくん+5Wで結構行けちゃったJIDX-CWでした。ハイバンドのコンディションさえもっとマシになったら、0.5Wでも行けそうかな


追記>
もっとベテランのQRPerの方々は、もっと小電力に挑戦なされているようですが、概してアンテナが「素ん晴らしいもの」だったりしますよね

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