TS-590雑感シリーズ 1:ちょっと変わった「First Impression」
2012-07-08
発売から2年近く経っていますから、軒並み「First Impression」みたいな部分は語り尽くされている感じがありますので、まだ得体の知れないうちに(
)慣れたら忘れてしまうような部分について、我流で少しまとめておこうと思います。
◆ スピーカ端子経由ではヒスノイズが多い
本体前面にはヘッドフォン端子がありますが、昔からこの端子の抜き差しがあまり好きでなく(なんか、接触不良を引き起こしそうで・・・)、裏のスピーカ端子⇒スピーカに付いているヘッドフォン端子⇒ヘッドフォンという接続で過ごしてきました。IC-703を購入してからは、スピーカで音を聞くような習慣が無くなったのですが、先日これを入手してからまた昔の習慣に戻りました
TS-590を購入してセットアップする際に上記のような接続を施し、いざ「初試聴」をしたのですが、ボリュームを絞り込むとかなり大きなヒスノイズ・・・。これが非常に気になるため、止む無く前面のヘッドフォン端子を出力としたところ、ヒスノイズはほとんど無し・・・。それぞれ最適な出力方式が勿論あるのでしょうが、これにはちょっとがっくり
◆ CW用にはグライコ調整が必須
音を大事に考えるメーカーですから、原音に忠実な再生を・・・ということで、低周波部分はかなり良い特性を持っているんだと思います。そして、空電ノイズを始めとした「聞きたくない音」については、内蔵DSPで実現しているグライコでお好きにどうぞ
という作りなんですが、CW運用のみを考えた場合このグライコ調整をしないと辛いです。IC-703には明らかにLPFが入っていて、CWモードでは高音がかなり切られていますが、こうした入門リグからの乗り換えだと最初は(グライコ無設定の場合)面食らうかも知れません。さらに、その調整範囲が少し狭い感じがします。結局、「謎の小箱」で解決しましたが、どうせグライコに託すならもう一工夫欲しかったなぁ・・・と思いました。
◆ NRの操作性
NR(ノイズリダクション)については、OFF⇒NR1⇒NR2⇒OFFの順で操作します。NRの効き目は絶大で、このリグを買ったポイントの一つでもあるのですが、CW受信でも結局使い勝手が良いのがNR1。ただ、どうしても「DSP音」になるため、時にはOFFにしたくなるのですが、必ずNR2を経由してOFFに至るんでちょっと面倒。たったの1プッシュ・・・されど無駄な1プッシュなんですね・・・。
◆ 惜しい・・・PF A/B
制御部分のソフト構成を考えれば致し方ないのはよく解るのですが、折角ユーザーライクに操作できるPFボタンを2つも用意したのですから、もっときめ細かい設定ができるといいなぁ・・・と思いました。例えば、受信グライコのON/OFFをしようと思っても、PFに設定できるのは「受信グライコの設定に進むor戻る」というアクションであり、「ワンタッチで受信グライコのON/OFF」とはなりません。この辺りは、メイン処理とはあまり関係ない無駄なプログラムを詰め込む必要があるため、メニューへのショートカットが関の山だったのでしょうが、もう一捻りできなくもなかったのでは
・・・と「ソフト屋」として思ってしまいました
◆ HFと6mの運用状態を知る簡単なI/Oがない
HFと6mの切替検出は、リニアアンプコントロール機能の論理を使ってリレーをカチカチさせて知る方法(これもプリセットが必要)で実現可能ですが、「6m運用時(或いはHF運用時)にメーク」といった端的な論理のリレー出力(或いは電圧出力)されているといいなぁ・・・と思いました。各種のアクセサリーを自作して運用するような場合に結構重宝すると思います。
このリグのコンセプトのまま考えれば「2つの同軸コネクタがあるんだから使い分ければいいじゃん」・・・なんでしょうが、アパマンハムには同軸の本数が少ない方がいい人もいるわけで・・・って無茶の押し付けか
◆ 送信時のアクセサリー端子への12V出力電流が小さい
これもアクセサリー自作には欠かせない端子であり、具備されているだけ有り難いのですが、どうせなら小さなリレーが動かせる程度・・・せめて50mAくらい出力できてもいいと思います。Max10mAって・・・。まぁ、2SC1815辺りで受ければ造作もないのですが、ミニリレーが直接駆動できれば便利この上ないと思いました。
◆ 時計って要らないかなぁ・・・
TCXOまで積んでいるのですから、月差数秒程度の時計は組み込めるはずです。コンテスト前に時刻を合わせて、まぁ48時間くらいならまずまず正確という程度で良いんですけどねぇ・・・。或いは、カウントダウンタイマでも良いんですがねぇ・・・。皆さんは要りませんか
電池の問題があるんでしょうが、大容量コンデンサで持つ程度のキープ(数日持つ程度が良いけど・・・最悪、発々にガソリン入れる間だけとか
)でどうでしょう・・・だめかなぁ
下の3つは、本当に我流のインプレッションでした

◆ スピーカ端子経由ではヒスノイズが多い
本体前面にはヘッドフォン端子がありますが、昔からこの端子の抜き差しがあまり好きでなく(なんか、接触不良を引き起こしそうで・・・)、裏のスピーカ端子⇒スピーカに付いているヘッドフォン端子⇒ヘッドフォンという接続で過ごしてきました。IC-703を購入してからは、スピーカで音を聞くような習慣が無くなったのですが、先日これを入手してからまた昔の習慣に戻りました

TS-590を購入してセットアップする際に上記のような接続を施し、いざ「初試聴」をしたのですが、ボリュームを絞り込むとかなり大きなヒスノイズ・・・。これが非常に気になるため、止む無く前面のヘッドフォン端子を出力としたところ、ヒスノイズはほとんど無し・・・。それぞれ最適な出力方式が勿論あるのでしょうが、これにはちょっとがっくり

◆ CW用にはグライコ調整が必須
音を大事に考えるメーカーですから、原音に忠実な再生を・・・ということで、低周波部分はかなり良い特性を持っているんだと思います。そして、空電ノイズを始めとした「聞きたくない音」については、内蔵DSPで実現しているグライコでお好きにどうぞ

◆ NRの操作性
NR(ノイズリダクション)については、OFF⇒NR1⇒NR2⇒OFFの順で操作します。NRの効き目は絶大で、このリグを買ったポイントの一つでもあるのですが、CW受信でも結局使い勝手が良いのがNR1。ただ、どうしても「DSP音」になるため、時にはOFFにしたくなるのですが、必ずNR2を経由してOFFに至るんでちょっと面倒。たったの1プッシュ・・・されど無駄な1プッシュなんですね・・・。
◆ 惜しい・・・PF A/B
制御部分のソフト構成を考えれば致し方ないのはよく解るのですが、折角ユーザーライクに操作できるPFボタンを2つも用意したのですから、もっときめ細かい設定ができるといいなぁ・・・と思いました。例えば、受信グライコのON/OFFをしようと思っても、PFに設定できるのは「受信グライコの設定に進むor戻る」というアクションであり、「ワンタッチで受信グライコのON/OFF」とはなりません。この辺りは、メイン処理とはあまり関係ない無駄なプログラムを詰め込む必要があるため、メニューへのショートカットが関の山だったのでしょうが、もう一捻りできなくもなかったのでは


◆ HFと6mの運用状態を知る簡単なI/Oがない
HFと6mの切替検出は、リニアアンプコントロール機能の論理を使ってリレーをカチカチさせて知る方法(これもプリセットが必要)で実現可能ですが、「6m運用時(或いはHF運用時)にメーク」といった端的な論理のリレー出力(或いは電圧出力)されているといいなぁ・・・と思いました。各種のアクセサリーを自作して運用するような場合に結構重宝すると思います。
このリグのコンセプトのまま考えれば「2つの同軸コネクタがあるんだから使い分ければいいじゃん」・・・なんでしょうが、アパマンハムには同軸の本数が少ない方がいい人もいるわけで・・・って無茶の押し付けか

◆ 送信時のアクセサリー端子への12V出力電流が小さい
これもアクセサリー自作には欠かせない端子であり、具備されているだけ有り難いのですが、どうせなら小さなリレーが動かせる程度・・・せめて50mAくらい出力できてもいいと思います。Max10mAって・・・。まぁ、2SC1815辺りで受ければ造作もないのですが、ミニリレーが直接駆動できれば便利この上ないと思いました。
◆ 時計って要らないかなぁ・・・
TCXOまで積んでいるのですから、月差数秒程度の時計は組み込めるはずです。コンテスト前に時刻を合わせて、まぁ48時間くらいならまずまず正確という程度で良いんですけどねぇ・・・。或いは、カウントダウンタイマでも良いんですがねぇ・・・。皆さんは要りませんか

電池の問題があるんでしょうが、大容量コンデンサで持つ程度のキープ(数日持つ程度が良いけど・・・最悪、発々にガソリン入れる間だけとか


下の3つは、本当に我流のインプレッションでした

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No title
さっそく弄ってますね!
IF-DSPといえば当局はIC-7200を所有しておりますが、IF-DSPのフィルターの切れはかなりのものですね。ただ、NRをかけるとCWのトーンが濁ってっしまってかえって明瞭度が落ちてしまいます。SSBの復調音も何かエコーがかかった感じになって不自然さが拭えません。まだまだ熟成しきっていないんでしょうか。それともICOMのなかでも末弟機種の悲しさなのかしら(笑)TS-590はいかがでしょうか?DSP音というのがいまひとつピンときませんです^^;
できれば動画などUPしていただけるとよりわかりやすいかもです(^-^)/
IF-DSPといえば当局はIC-7200を所有しておりますが、IF-DSPのフィルターの切れはかなりのものですね。ただ、NRをかけるとCWのトーンが濁ってっしまってかえって明瞭度が落ちてしまいます。SSBの復調音も何かエコーがかかった感じになって不自然さが拭えません。まだまだ熟成しきっていないんでしょうか。それともICOMのなかでも末弟機種の悲しさなのかしら(笑)TS-590はいかがでしょうか?DSP音というのがいまひとつピンときませんです^^;
できれば動画などUPしていただけるとよりわかりやすいかもです(^-^)/
No title
早速のツッコミ、アリです。弄り倒してます(^^;
IC-7200の親分(?)のIC-703のNRも、原音(CWならトーン)がぶっ壊れる感じがあって、15段階のレベルの「4」が標準です。結局、搭載DSPの処理能力に依存しますね・・・。
次回の「雑感シリーズ」では、この辺りを中心に・・・と思っています。週末まで待っててください!
IC-7200の親分(?)のIC-703のNRも、原音(CWならトーン)がぶっ壊れる感じがあって、15段階のレベルの「4」が標準です。結局、搭載DSPの処理能力に依存しますね・・・。
次回の「雑感シリーズ」では、この辺りを中心に・・・と思っています。週末まで待っててください!