「TYPE-Ⅲ」の整合範囲の微調整
2012-08-15
どうもこのネタから完全に決別できずにいますが、直前の記事で紹介した計算についてはExcelの自動計算表でまとめてあって、この計算結果と大凡のバリコン容量(見た目の角度からの類推)から導き出されるマッチング位置は大体合っていることが解り納得済み・・・なんですが、実は2つの困ったことが生じています。
(A) 160mの上の方のインピーダンスでは、VC2の容量ではカバーしきれない
(B) 20mの下の方のインピーダンスでは、VC1の最低容量より小さくなる
(A) については、160mで使うであろう「結構短いロングワイヤー」(矛盾だ・・・)のインピーダンスはかなり低いはずで、数百Ω以上を捨てれば問題ないと思っています。そもそも「旧トップバンド」(なのかな
)を狙うのに350pFのバリコンではちと小さ過ぎであり、実測でも200Ω台が精一杯。でもこれは、実用上問題になりそうもないんで諦めてます
一方、(B) の方は低いインピーダンスの整合が窮屈な同調・・・即ち、VC1が殆ど抜けた状態になってしまうんです
計算上、39Ωのインピーダンスに対してVC1が「20.6pF」と試算されるのですが、 どうやら測定値から逆算すると、VC1の最低容量が(周辺の浮遊容量込みで)30-40pFと推定されました。この値自体、よく考えてみれば当ったり前のことですが、「二連→最低容量は単連の2倍」となるわけですから、「15pF×2=30pF」みたいな感じでしょう。直前の記事で「自己最低容量+浮遊容量」を強調しているのはこのためです。
簡単に解決するには、C1(固定コンデンサ)の容量を引き上げて、カップラの一番最初の「L型ステップダウン」でもう少し引っ張れば済むため、コンデンサを追加しようかなぁと画策中です。
まだ暫く楽しめそうな「夏休みの宿題」・・・大方上手く行きましたので、ここからの微調整は特に焦らずともいいでしょう
※ 2012/08/15 何を勘違いしたのか・・・160mも下の方がNGでした。上は結構行けてますが、このローバンドにハイインピーダンスはねぇ・・・。
(B) 20mの下の方のインピーダンスでは、VC1の最低容量より小さくなる


一方、(B) の方は低いインピーダンスの整合が窮屈な同調・・・即ち、VC1が殆ど抜けた状態になってしまうんです

簡単に解決するには、C1(固定コンデンサ)の容量を引き上げて、カップラの一番最初の「L型ステップダウン」でもう少し引っ張れば済むため、コンデンサを追加しようかなぁと画策中です。
まだ暫く楽しめそうな「夏休みの宿題」・・・大方上手く行きましたので、ここからの微調整は特に焦らずともいいでしょう

※ 2012/08/15 何を勘違いしたのか・・・160mも下の方がNGでした。上は結構行けてますが、このローバンドにハイインピーダンスはねぇ・・・。
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コメントの投稿
No title
トップバンドからハイバンドまでひとつのカップラーでカバーするのはなかなか大変そうです。もしやるとしたら160mの場合バリコンに並列固定Cをスイッチ入れてかませ、ハイ・ローインピーダンス切り替えでカバーできそうな気がします。が、そうすると浮遊Cが増えてハイバンドで使いにくくなるとか。または、もうひとつ4;1トランス作ってハイインピーダンス対応にするとか。いろいろ試せそうです。
No title
せっかくの50Wなので160mにも出たくなりましたhihi
現在のチューナーは、ダイワ製の「CNW-319Ⅱ」を使っています。
160mは対象外なので、コイルを足して出てみようかと思っています。
去年の5月に3.5MHz0.5WのQRPpで2エリアー7エリア間のQSOが出来ました。
160mも挑戦してみようかな?
難しそうですねぇ・・・
でも先の季節を考えると、確かに有利ですね。
現在のチューナーは、ダイワ製の「CNW-319Ⅱ」を使っています。
160mは対象外なので、コイルを足して出てみようかと思っています。
去年の5月に3.5MHz0.5WのQRPpで2エリアー7エリア間のQSOが出来ました。
160mも挑戦してみようかな?
難しそうですねぇ・・・
でも先の季節を考えると、確かに有利ですね。
フルカバーは・・・
ぶんさん
これもまさに仰るとおりで、オールバンドをカバーするためには、「どこでもQが高いコイル」を作らなければならず、少なくともトロイダルコア1つでは難しいですよね。「巨大な箱」に空芯コイル・・・これが無難かも知れないと思っています。ただ、嵩張りそうですが・・・。
FTxx-43辺りのインピーダンス変換は、それほど損失もなくかなりFBです。過去に作ったインピーダンス変換・・・特に「ステルス君2号」のものは快適に動いていますし、FT82以上のコアなら1.9MHzでも50Wは入るんで、案外小型・手軽に使えてバッチリです。小さなタッパーに組み入れて移動のお供・・・結構行けると思いますよb
今回は1.9-14MHzなんで、まぁ何とかカバー範囲か・・・と思っていたんですが、ちょっぴり不満が残っていますので、これも記事にしちゃおうと思っています(^^;
これもまさに仰るとおりで、オールバンドをカバーするためには、「どこでもQが高いコイル」を作らなければならず、少なくともトロイダルコア1つでは難しいですよね。「巨大な箱」に空芯コイル・・・これが無難かも知れないと思っています。ただ、嵩張りそうですが・・・。
FTxx-43辺りのインピーダンス変換は、それほど損失もなくかなりFBです。過去に作ったインピーダンス変換・・・特に「ステルス君2号」のものは快適に動いていますし、FT82以上のコアなら1.9MHzでも50Wは入るんで、案外小型・手軽に使えてバッチリです。小さなタッパーに組み入れて移動のお供・・・結構行けると思いますよb
今回は1.9-14MHzなんで、まぁ何とかカバー範囲か・・・と思っていたんですが、ちょっぴり不満が残っていますので、これも記事にしちゃおうと思っています(^^;
コイルは百均のアルミ線で!
ROYさん、こんばんは。
コイルを付加するのは勿論、1:4or1:9のトロイダルコアによるインピーダンス変換・・・これは、結構よく働いてくれますよb
アパマン+ローバンドはハードルが高くて・・・と思いますが、今サイクルの低迷→ひょっとしてハイバンドの長期低迷につながると、勢いローバンドと上手く付き合う方法を今のうちから探しておくのが良さそうです・・・。
なかなか交信できないからこその面白さ・・・QRPも含め、長く続ける・長く楽しめる方法をお互い見つけたいものですね(^^)v
コイルを付加するのは勿論、1:4or1:9のトロイダルコアによるインピーダンス変換・・・これは、結構よく働いてくれますよb
アパマン+ローバンドはハードルが高くて・・・と思いますが、今サイクルの低迷→ひょっとしてハイバンドの長期低迷につながると、勢いローバンドと上手く付き合う方法を今のうちから探しておくのが良さそうです・・・。
なかなか交信できないからこその面白さ・・・QRPも含め、長く続ける・長く楽しめる方法をお互い見つけたいものですね(^^)v