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「TYPE-Ⅲ」微調整完了

2012-08-18      
 何とかもう少し実測に近い値の出る式を導き出したいと、ノートン変換まで繰り出してゴチャゴチャやりましたが、結局VC2の最適値が上手く求まりません。VC2が350pF単連で比較的容量が小さく、導き出した値がこれを超えると実験が面倒だったり、実は「コンデンサの最小容量の予測値」が含まれていたり・・・と曖昧要素が多く上手くありません。

 そこで、ひとまず最小容量だけでも折角作ったLCメータ(ちなみに、L値はまだ怪しい・・・)で測ってみました。「VC1(二連)に30pF、VC2に15pF」を見込んでいたのですが、実測値はその半分程度・・・「VC1が15.5pF、VC2が5pF」と少し大きく外れ この辺り、上記の計算結果の検算をする際に「インピーダンス」に直すと、結構な誤差に見えてしまいます。

 そんなこんなで「算数」も少し飽きてきましたので、ひとまず「TYPE-Ⅲとしての完成版」にすべく微調整を施しました。

 直前の実測値で問題視したのは30m/20mの9:1ステップダウントランスを使わない場合の最低マッチングインピーダンスが少々高く、1/4λに近いLWを接続した場合のマッチングの取り易さを考慮して少し引き下げたい・・・というところです。手持ちのマイカコンは82pFがあと2つ・・・この内1つを30m/20mに並列接続すればよいだけなのですが、若干欲張って200pFのマイカコンを2つ買ってきて、どうせ手を付けるなら・・・と40mも理屈にあった容量(470pFではちと大き過ぎ→400pF弱で十分)に変更しました。
 ちなみにマイカコン(耐圧:DC500V)は、マルツパーツさんで激安です(1個100円)。200pFなどのE6系でないものもありますよ

 さて、まずは回路図を修正しました。クリックすると大きいものが別窓で開きます。



 作業は簡単ですから省略・・・続いて実測値です。これも、クリックすると大きいものが別窓で開きます。



 160mのピンクの部分は処置できません(VC2の容量不足)ので置いておきますが、概ね設計諸元を満たす形に落ち着きました。

 ひとまず、これでカップラとしては完成にします。あとは、もう少し実用的な数式を求めること・・・これは、夏休みの「宿題外」ということで
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アパマンというハンデにさらにQRPまで課し、失敗連続のヘッポコリグや周辺機器の製作・・・趣味というより「荒行」か!?

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