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VXO実験-5 バッファは結局・・・

2012-09-02      
 まだ夏風邪が治らないにも関わらず、この土日は頭痛と喉の痛みと闘いつつ実験三昧でした。今日は、昨日の続きである「必要な電力まで持ち上げる」というそれほど難しくない課題です。

 電源電圧が低いことから、まぁせいぜい数dBm程度の出力が得られればよいというハードルとしてもあんまり高くない検証ですが、午前中は2SK19の動作点を少しいじってやれば・・・要は「Yランク」でサチってしまっている動作点を「GRランク」に変えてやれば少しは・・・と思っていたのですが、最低必要な出力である0dBmまで持ち上がるか定かでなく・・・というか、gmがあまり大きくないためゲインが稼ぎ切れないと判断。そこで、2SK19の代わりに換装できそうなもの・・・ということで2SK161Yを選択。gmが若干高いため「これで届くだろう」と思ったら、後もうほんの少し(1.数dB)足りず・・・

 そんなこんなの試行錯誤の挙げ句、手持ちで一番ゲインが稼げそうな2SK241Yに換装。FETって、本当に取り替えるだけで使えるシリーズが多くて助かります が、2SK241の手持ちが少し心細くなってきました
 所が、換装してもほんの0.数db足りず・・・ VXO側の結合コンデンサを大きくするという御法度まで持ち出しても届かずで、「やっぱ、電圧が低いときはトランジスタかなぁ・・・」と思案しつつ再度回路を見直したら、ドレイン側にデカップリングの抵抗が入っているじゃありませんか ひとまず、出力の質は置いてこの抵抗をショートしてみました。すると、+1.7dBmの出力が現れました



 ゲイン的に考えるとこの素子の換装は妥当なんでしょうが、高調波の出具合は少し悪い方向に動いてしまいました。結果的にA点をショートした格好になっていますので、実際の回路構成上はA点の100Ωの代わりにRFCを咬ましておこうと思います。また、出力のLCマッチの設計仕様が「700Ω:50Ω」であり、もう少し高めにしてさらにゲインを稼ぐ方向に考えて(その代わり、同調回路としてのQは下がりますが)、+3dBmくらいまで出せるようにしたいと思います。その後に-3dB程度のATTを挟んで安定化して完成形でしょう。

 ついでに、このバラックの出力電力を比較的正確に測定してスペアナアダプタの校正をしました。数dBの狂いがありましたが、初期データで概ね合っていた感じです。ひとまずこれで「大体合ってるぞ」という観測データが取れそうです
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アパマンというハンデにさらにQRPまで課し、失敗連続のヘッポコリグや周辺機器の製作・・・趣味というより「荒行」か!?

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