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鉄筋も味方にできるはず!

2007-05-20      
 先の記事で紹介したように、特に建家の鉄筋構造に関しては無視できないということがはっきりしていますので、我が家の構造を簡単に書いてみました。



 左が単なるプリセットの段階です。中段の黒い太い線がアンテナ(真ん中の「○」が給電点)で、それ以外はベランダの構造。まぁ、鉄筋がきっとここら辺を・・・というところに実寸に近い値でワイヤーを引いた形です。一方、この状態で電波を出した()のが右側。MMANAをご存じの方は解ると思いますが、青い線が電圧の起伏、赤い線が電流の起伏です。
 こうしてみると、単なるアンテナというよりも「アンテナ・システム」と呼ぶべきで、目に見えない所で、かなりの悪戦苦闘・・・というか「悪さ」をしていそうなことが解ります。また、このアンテナは15mのDPであり、平行に走っている(であろう)長さが近い鉄筋に電波が乗ってしまい、これらが見かけ上のインピーダンスの「暴れ」を作っていることも明白。ちなみに、この状態での同調点では、インピーダンスが10Ω台です。

 さて、幸いにも雷に打たれずに生きていますので()、先の実験結果(15mのDPの同調点インピーダンスが25Ω前後であったこと)を考えてみると、以下の幾つかが類推できます。

 ★ ベランダに張り出している天井(軒)や手すり、或いは床部分に必ずしも
   アンテナと並行の鉄筋が渡っているとは限らない
 ★ 建物が古い(ちなみに、築20余年)ため、中の鉄筋がかなり痛んで来ており、
   十分な「導体」とは言えない状態にまでなってきているかも・・・(怖

 ということで、これを差し引いて考えるためには、何本か横方向の鉄筋を取っ払ってしまえばよい・・・少々乱暴ですが、アンテナと並行方向の鉄筋の内幾つかを抜き差し(っていうのか)し、測定結果である「大凡25Ω」となる組み合わせを模索したのが以下の図です。



 まぁ、こんなベランダには立ちたくないようなことになってしまいましたがこれで大凡25Ω前後に収束するようになりました。

 しかし、これでは全く科学的でない(只の数値合わせ)ため、軒先くんのデータ(各ワイヤー長やローディングコイルの大凡のインダクタンス値など)をプリセットしたら・・・何と、現状のヒゲの長さで「いい線行く」ということをほぼ裏付けられるような結果が出たんですすげい発見さらに、各バンドともインピーダンスは「低め」の方向に動き、やはり50Ω直結(バランは入ってますよ)では上手くないことも解りました。

 「ホイップ+ATU」に逃げそうな予感もありましたが、俄然勇気が湧いてきましたもう少し拘ってみようと思います。
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アパマンというハンデにさらにQRPまで課し、失敗連続のヘッポコリグや周辺機器の製作・・・趣味というより「荒行」か!?

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