短縮コンデンサの追試
2012-09-30
台風17号が接近中です。が、午前中から15時くらいまではまさに「残暑」。南風とまだまだ強烈な日差しで汗がしたたり落ちるような陽気です。台風に邪魔されないうちに、昨日の夕刻に「日没サスペンデッド」になってしまったステルス君2.5号のマッチング部の追試です。
昨夕は、結果的にフロートバランを元に戻すような形で片付けましたが、巻数さえきっちりすればFT-50-43で事足りることから、まずはこれを修正・・・したのはよかったのですが、ついつい「クラニシ君」でインピーダンス変換の様子を確認すると、19MHz辺りまでは良好なものの、その上の周波数でSWRがかなり暴れています。
昨年「インピーダンス変換」を作る際に参考にした大進無線さんのステップDOWNトランスの製作記事に、高域補償用のコンデンサを入れるといいぞ・・・という風に説明してあるのを思い出し、手元に転がっていた「68pF」のセラコンをインピーダンス変換トランスの後ろに入れてみたら、10mまでのSWRが激落ち
早速、このコンデンサの値を見極めるべく180pF辺りまでの各容量で調べたら、100pF辺りから逆転して悪くなる方向です。そりゃ、コンデンサでグランドに落とすわけですから、あまり大きな容量では影響も出るわな・・・。
結局47pFに落ち着き、これを入れた状態でSWR測定。以下の表は自分用備忘録です・・・スンマヘン
おやおや・・・昨夕は落ちていた10mは、上記の高域補償の影響を受けたっぽいですね。でも、真の姿はこの表の通りなんでしょう。
しかし、このままでは納得がいかないため昼食を摂りながらちょっと思案していると、我がステルス君が「左右非対称」であることを思い出しました。12mは15mのエレメント長とあまり差がない&我がベランダの挙動から考えても何とかマッチングするはずですが、どうも10m辺りからは「DP本来の長さに共振」という色が濃くなってくるのではないか・・・と思い、MMANAで再度試算するも埒が開かず・・・。
そこで「論より証拠」というわけで、強風に塗れる前に答えを出そうと「可変短縮コンデンサ」を急造。外の状況と睨めっこしながら実験してみました。

主役は右側のコンデンサ・・・大昔のFMチューナ用のバリコンです。単連で25pF余りのものですから、今回のチェックには好都合。これをマッチングボックスとエレメントの間に入れて、どの程度の容量でマッチングするのか試してみました。すると、やはり左右非対称の影響なのか、長い方のエレメントの容量が大きすぎることが判明。つまり、10mはやはり非対称に容量性の虚数部分を消してやらないと上手く行かないというわけです。詳細に追っかけてみると、バリコンの「目測容量」より、エレメントが短い側の容量を33pFに固定すると、長い側は10pFで行けることが判りました。

早速、固定コンデンサを変えて実験したのですが、これでは27.1MHz付近でSWR=1.05という結果・・・やはり、もう少し地道に追っかけないとダメなようですね
ただ、この組み合わせで10mまでチューニング点を持ち上げることも、「15m用のヒゲ」をいじれば簡単にできるということが判りました。
上記の図のところまで持って行ったのが丁度15時。やや風が強くなってきた・・・と思ったら大きな雨粒が落ちてきたため、とりあえずここまでで撤収。来週のACAGまでに最適解求めが間に合わなければ、ひとまずこれで行こうという形にはなりました。
今週中にまた秋葉に行ければ、小容量の高耐圧セラコン(っていっても500Vで十分ですが)を幾つか買ってこようと思っています。
昨夕は、結果的にフロートバランを元に戻すような形で片付けましたが、巻数さえきっちりすればFT-50-43で事足りることから、まずはこれを修正・・・したのはよかったのですが、ついつい「クラニシ君」でインピーダンス変換の様子を確認すると、19MHz辺りまでは良好なものの、その上の周波数でSWRがかなり暴れています。
昨年「インピーダンス変換」を作る際に参考にした大進無線さんのステップDOWNトランスの製作記事に、高域補償用のコンデンサを入れるといいぞ・・・という風に説明してあるのを思い出し、手元に転がっていた「68pF」のセラコンをインピーダンス変換トランスの後ろに入れてみたら、10mまでのSWRが激落ち

結局47pFに落ち着き、これを入れた状態でSWR測定。以下の表は自分用備忘録です・・・スンマヘン

センター周波数 | SWR | SWR<1.5 | SW切替による インピーダンス | 短縮 コンデンサ | |
下限 | 上限 | ||||
7.032 | 1.1 | 7.002 | 7.075 | 5.6Ω | |
21.120 | 1.2 | 21.060 | 21.206 | 50Ω | |
24.942 | 1.05 | 24.820 | 25.018 | 32Ω | * |
28.382 | 1.6 | - | - | 5.6Ω | * |
おやおや・・・昨夕は落ちていた10mは、上記の高域補償の影響を受けたっぽいですね。でも、真の姿はこの表の通りなんでしょう。
しかし、このままでは納得がいかないため昼食を摂りながらちょっと思案していると、我がステルス君が「左右非対称」であることを思い出しました。12mは15mのエレメント長とあまり差がない&我がベランダの挙動から考えても何とかマッチングするはずですが、どうも10m辺りからは「DP本来の長さに共振」という色が濃くなってくるのではないか・・・と思い、MMANAで再度試算するも埒が開かず・・・。
そこで「論より証拠」というわけで、強風に塗れる前に答えを出そうと「可変短縮コンデンサ」を急造。外の状況と睨めっこしながら実験してみました。

主役は右側のコンデンサ・・・大昔のFMチューナ用のバリコンです。単連で25pF余りのものですから、今回のチェックには好都合。これをマッチングボックスとエレメントの間に入れて、どの程度の容量でマッチングするのか試してみました。すると、やはり左右非対称の影響なのか、長い方のエレメントの容量が大きすぎることが判明。つまり、10mはやはり非対称に容量性の虚数部分を消してやらないと上手く行かないというわけです。詳細に追っかけてみると、バリコンの「目測容量」より、エレメントが短い側の容量を33pFに固定すると、長い側は10pFで行けることが判りました。

早速、固定コンデンサを変えて実験したのですが、これでは27.1MHz付近でSWR=1.05という結果・・・やはり、もう少し地道に追っかけないとダメなようですね

上記の図のところまで持って行ったのが丁度15時。やや風が強くなってきた・・・と思ったら大きな雨粒が落ちてきたため、とりあえずここまでで撤収。来週のACAGまでに最適解求めが間に合わなければ、ひとまずこれで行こうという形にはなりました。
今週中にまた秋葉に行ければ、小容量の高耐圧セラコン(っていっても500Vで十分ですが)を幾つか買ってこようと思っています。
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