敵を「見る」べし!
2012-10-06
10mと12m辺りでSWRが高めのときに送信(5W)すると、希にVDSLモデムが暴走してネットが使えなくなります。電話も同じモデム経由のIP電話なんですが通話には影響が無く、まぁこれまでずっと騙し騙し運用しています。同軸の引き回しを変えたり、模様替えの際にちょっと気を遣ったりしたのですが、まぁ完治には至らず悶々としています。
このカテゴがあまり増えない方が幸せなんですが、どうやらインターフェアこそ「地道な努力」が必要そうな部分ですから、意を決して・・・。
さて、今晩のACAGではメインバンドにはならないものの、10mにちょびっと顔を出した際に「お父さん、ネット、また落ちた
」と子供らに言われるのも癪なため、まずは「敵を知ること」から始めようと、以前に作りかけていたパッチンコア流用のRFプローブを完成させてあちこち「見てみる」ことにしました。

百均で買った「コードまとめ挟み」に分割コアを入れて適当にコイルを巻き、ショットキーダイオードで倍波整流しただけのものです。負荷抵抗1MΩ+0.1μFセラコンで受け、パッチンコアの抜け殻である小さなケースに入れました。
早速、近場の電線を見てやろう・・・ということで、関係ありそうな部材を引っ張り出しつつ、リグにつながっているヘッドホンのケーブルを測定してみました。

スマホのシャッターが遅かったので写真では0.011V・・・11mVと出ていますが、実測では47mVと計測されました。倍波整流ですから、24mVくらいかな
まぁ、これが多いんだか少ないんだか判らないんですが、とにかく電磁誘導でこんなところにも電波が入り込んでくるんだなぁ・・・と感心してしまいました。
さて、我が家のVDSLですが、シャックから直線距離で7mほど離れた玄関にあります。思いつくままにパッチンコア等々を入れてあります。

この状態でも時折「落ちる」わけですから、要は効き目がないところがあるわけですね。
そもそもVDSLは、HF帯を伝送に使っている上、集合住宅内のデリバリは「旧電話線」(並行二線)ですからほぼノーガードの状態。そこで、初めて落ちることに気づいた際に一番懸念したのが「階下の分岐ボックス」への飛び込みなんですが、このモデムが落ちてもリセット(電源OFF⇒ON)すれば復旧するということは、まぁ自分の家だけの問題だと考えてまず間違いないでしょうから「騙し騙し運用」で済ませていたわけです。
さぁ、早速真打ちの登場
モデムに接続される4つのケーブルをそれぞれ測定しました。
◆ DCライン(写真には写ってないが、FT82-43にDCコードを6ターンほど):0mV
◆ 電話の引き込み(写真の最下):0mV
◆ 無線LANへのケーブル(写真一番上):0mV
◆ 電話への室内配線:17mV
てっきり「ネットだけ落ちる」ということから、無線LANへのケーブルはカテ6のシールドバッチリのもの(2mもので1500円くらい)にパッチンコアを3カ所入れていたのですが、そのお陰か既に「対処済み」の模様。ということは、電話の室内配線が被疑箇所・・・以外でした。すかさず、電話線に処置しました。

電話の室内配線は15mほど引いているんで、要は「ロングワイヤー付きモデム」といった案配です
この処置により、とりあえず2.5mVまで下がりました。直接飛び込みがなければ改善するかなぁ・・・と思いつつ、これで様子見しようと思います。
この処置を済ませてからリグの前に戻り、電源周りを確認しました。現状のシャックはPC環境の横にリグが並んでいるわけですが、PCとリグの間の接続ケーブルはそこそこ処置済みだったため、電源周りを見てみました。悪いことに、PCとリグが同じ電源タップに接続されており、この辺りがどんな案配なのか興味津々なわけです・・・って、ワクワクしている場合じゃないんですが、見たこともない部分にメスを入れる・・・まぁ、興味が湧いても仕方がないですよね
まずは電源タップのケーブルをチェック。すると、400mV近い電圧が読み取れます
これは結構高いレベルなんでしょう。ACからのリークを考えると、ここもきちんと処置しなければ・・・というわけで、そのタップに接続されている電源コードを1本1本抜いていくと、ほぼそれと比例して高周波電圧が低くなります。そして、最後にリグの電源に入れた自作のコモンモードフィルタ(上から二番目の写真の左の方)・・・実はこいつが悪さをしており、こいつを外したら35mVまで低減・・・やれやれ、あてずっぽうにフィルタを入れても意味がない・・・の典型です
何れにせよ、タップに接続される電源ケーブルがそれぞれ「アンテナ」になっていることは確かになったため、パッチンパッチンと秋月の「LF-102B」の三連を基準に入れました。

ちょっと異様な雰囲気ですが、これで電源タップのケーブル自体の高周波電圧は50mV程度に・・・要は1/8に低減しました
今日はまぁ様子見・・・のつもりが、多量のパッチンコアまで繰り出したわけですが、次の機会にこの辺りをもう少し丁寧に見直しながら、最終的な処置にまで持って行きたいと思います・・・ので、このカテゴは最低後1回は顔を出すことになりますなぁ・・・。
このカテゴがあまり増えない方が幸せなんですが、どうやらインターフェアこそ「地道な努力」が必要そうな部分ですから、意を決して・・・。
さて、今晩のACAGではメインバンドにはならないものの、10mにちょびっと顔を出した際に「お父さん、ネット、また落ちた


百均で買った「コードまとめ挟み」に分割コアを入れて適当にコイルを巻き、ショットキーダイオードで倍波整流しただけのものです。負荷抵抗1MΩ+0.1μFセラコンで受け、パッチンコアの抜け殻である小さなケースに入れました。
早速、近場の電線を見てやろう・・・ということで、関係ありそうな部材を引っ張り出しつつ、リグにつながっているヘッドホンのケーブルを測定してみました。

スマホのシャッターが遅かったので写真では0.011V・・・11mVと出ていますが、実測では47mVと計測されました。倍波整流ですから、24mVくらいかな

さて、我が家のVDSLですが、シャックから直線距離で7mほど離れた玄関にあります。思いつくままにパッチンコア等々を入れてあります。

この状態でも時折「落ちる」わけですから、要は効き目がないところがあるわけですね。
そもそもVDSLは、HF帯を伝送に使っている上、集合住宅内のデリバリは「旧電話線」(並行二線)ですからほぼノーガードの状態。そこで、初めて落ちることに気づいた際に一番懸念したのが「階下の分岐ボックス」への飛び込みなんですが、このモデムが落ちてもリセット(電源OFF⇒ON)すれば復旧するということは、まぁ自分の家だけの問題だと考えてまず間違いないでしょうから「騙し騙し運用」で済ませていたわけです。
さぁ、早速真打ちの登場

◆ DCライン(写真には写ってないが、FT82-43にDCコードを6ターンほど):0mV
◆ 電話の引き込み(写真の最下):0mV
◆ 無線LANへのケーブル(写真一番上):0mV
◆ 電話への室内配線:17mV
てっきり「ネットだけ落ちる」ということから、無線LANへのケーブルはカテ6のシールドバッチリのもの(2mもので1500円くらい)にパッチンコアを3カ所入れていたのですが、そのお陰か既に「対処済み」の模様。ということは、電話の室内配線が被疑箇所・・・以外でした。すかさず、電話線に処置しました。

電話の室内配線は15mほど引いているんで、要は「ロングワイヤー付きモデム」といった案配です

この処置を済ませてからリグの前に戻り、電源周りを確認しました。現状のシャックはPC環境の横にリグが並んでいるわけですが、PCとリグの間の接続ケーブルはそこそこ処置済みだったため、電源周りを見てみました。悪いことに、PCとリグが同じ電源タップに接続されており、この辺りがどんな案配なのか興味津々なわけです・・・って、ワクワクしている場合じゃないんですが、見たこともない部分にメスを入れる・・・まぁ、興味が湧いても仕方がないですよね

まずは電源タップのケーブルをチェック。すると、400mV近い電圧が読み取れます


何れにせよ、タップに接続される電源ケーブルがそれぞれ「アンテナ」になっていることは確かになったため、パッチンパッチンと秋月の「LF-102B」の三連を基準に入れました。

ちょっと異様な雰囲気ですが、これで電源タップのケーブル自体の高周波電圧は50mV程度に・・・要は1/8に低減しました

今日はまぁ様子見・・・のつもりが、多量のパッチンコアまで繰り出したわけですが、次の機会にこの辺りをもう少し丁寧に見直しながら、最終的な処置にまで持って行きたいと思います・・・ので、このカテゴは最低後1回は顔を出すことになりますなぁ・・・。
- 関連記事
-
- CMFの製作
- 発端に戻ると・・・
- まずは定番のCMF製作
- きちんと処置するために
- 敵を「見る」べし!