全市全郡2012 参戦記
2012-10-08
今回のこのコンテストは事前準備が上手くいったように思えたためかなり本気モードで挑んだのですが、やはり様々なトラップがあってすんなりいかず・・・。それ故、毎度工夫の余地を見つけるわけですが、今回も大いなる課題を発見する結末になるとは・・・ということで、今回の参戦記は、時間を追って区切りながらまとめていこうと思います。
◆ コンテスト前の様子
今回は新参の「TYPE-Ⅲ」もあり、ある意味80mの局数・マルチ稼ぎにも十分期待できる上、何と言ってもTS-590でのマジ参戦ですから、ローバンドの混雑も「どこ吹く風~
」といった案配に上手くすり抜けられるべ・・・まぁ、そんな風にお気楽極楽に考えていたわけです。
事前に6mと80mのSWRを確認。80mはTYPE-Ⅲが絶好調でSWRはベタ落ち、6mはスタブの部分に接触不良が若干あったものの、コンテスト開始2H前にはセットアップ完了。軽めの夕飯を済ませ、20時少し前には余裕綽々でスタンバイしました。
唯一、雨が心配・・・といってもほぼ降ることは確実だったのですが、どの程度降るのかによって必要な作業量が違ってきます。「雨⇒同調点降下⇒エレメント折り曲げ短縮」という作業(雨が上がるとその逆の作業)が降ったり止んだりになると頻発するため、これは結構難儀。とは言え、こればかりは自然現象ですから仕方がないわけです。果たして、このコンテストは「自然との闘い」になるのかしらん・・・と一抹の不安を覚えつつスタート時間を迎えました。
◆ 21時-22時過ぎ:予想通りの6m
スタートダッシュは何と言っても手慣れた6mが定番です。最初の1HはS&Pで18QSO。これもここ最近の成績としては安定しており、多分ベランダ設置DPではほぼ限界なんでしょうし、QRP故にいきなりローバンドに出たところで、潰されまくりは必至・・・この部分は、今後の国内コンテストでもずーっとこうなるでしょう。
ALL JAではさらに1時間ほどは十分にランニングできたんですが、全市全郡は予想通り若干参加局数が少ないと感じたため、80mの手応えを早めに知りたくなり、22時を少し回ったところで80mを覗きにいきました。悲劇はここから始まるんです・・・。
◆ 22時半-00時:80mのSWRが落ちない・・・
事前に80mのセットアップ・・・つまり、ステルス君2号をLWに見立てて片端にTYPE-Ⅲを接続したセットアップで、既にSWR調整も済んでいたため、同軸をつなぎ直してリグの前に戻り「V V V」・・・ところが、リグの横のSWR計の指示が3以上を示しています
室内の同軸部分は6mで使っていたものですから、主に外側(ベランダ側、カップラ周り)の接触不良など色々疑ったものの改善せず
そこで、徐にクラニシ君をリグの位置に接続して測ってみるとSWR=1.4程度。まぁそれほど大きな反射は見られませんが、カップラ位置で測ったときより僅かに増えています。そこで、同調点を探ってみると30KHcほど上の方にずれていました。これって、カップラより手前の部分がアンテナの一部として動いている証拠なわけで、結局上手く整合できていないわけです
この作業に大凡1時間程度を費してしまいました
それでも上手く行かないため、参加局が寝静まらない内にと10m/6mでS&Pし、10mは早くも目標局数(って、たったの3局ですが・・・)をクリア。やはり、先日作り直したマッチングボックスでの「ワンタッチQSY」は、こういうときには超便利です
もう少しSWRを追い込んでおきたいところですが
◆ 00時-03時:そして本格的な雨・・・
00時を回ると、6mは交信済みの数局以外は聞こえず完全に静かになってしまい、バンドとしては既に死んでいるであろう40mにスイッチ。ところが、降り出した雨がかなり本格的になったせいでSWRが急上昇。普段はエレメントを折り曲げれば追い切れるのですが、どういうわけかSWR>2という有様。あちこちいじってみてはSWRを測定・・・を繰り返しても落ちる気配もなく、仕方なし6mに戻ってさらに数局QSO。この時点で2時を回っていましたが雨脚は強くなっていく・・・。
おふざけで6mでCQを出していると、いきなり異音がしてきました。ヘッドホンを取ると、リグが唸ってる
そうです。初めてリグ内蔵のファンが回った音でした。たかが5Wの連続運用でかい
・・・と思いつつ温度計を見たら、シャック内はどういうわけか29度近い温度。流石に「納戸」ですな。TS-590とて、この温度じゃぁねぇ・・・。
◆ 03時-06時:頼みの綱のMIZUHOさん
雨は強くなる一方です。ランニングシャツに短パンという出で立ちでベランダに出ては寒い思いをしていましたが、03時を回った時点で意を決して、MIZUHOのカップラと20m用の釣り竿を使ってみることにし、ちゃっちゃとセットアップ。これは皮肉にもきちんと動作したため、40mにマッチングさせて4,8エリアをGetしたのですが、流石にバンドが死んでいます。そこで、「紫コイル」をつないで80mにマッチングを取り、いざ80mへ。するとこれが絶好調に動作し、04時から05時半までに「初北海道」を含む目標-1局となる19QSO。その後、明け始めた40mにスイッチしたのですが、空も明るくなってきたため止む無く納竿
◆ 06時-14時:続く雨の影響とさらなるアクシデント
本当によく降ったものですが、06時時点でも元のステルス君2号の40mはSWRが落ちず、これはもう手の施しようがないと諦め、2時間半ほど
言わばふて寝し、09時にはまたリグの前に。雨は上がっていましたが、まだ40mは不調。一方、15mはこの雨の影響を普通~に受けているだけで、ヒゲの折り曲げでバッチリSWRが落ちたことから暫し局数伸ばしを敢行。弱いEsが出ていたようで、沖縄ともつながりました。
それにしても、どうして40mのSWRの挙動が今までと違うのか・・・やはり、最近作り直したマッチングボックスの性質の問題だろうか・・・などと考えつつ、とりあえず各所の接触を確実にすべく、エレメントの張りを緩めてローディングコイル周りを確認していたら、何とローディングコイルの片側の線が根本からもげてしまいました

そもそもこの接続の仕方ではテンションがモロにウレタン線に掛かってしまうのですが、まぁこれで1,2年は保つわけですから、逆に言えばその程度の期間で定期メンテせよ
っていうことでしょうが、何もコンテスト当日でなくてもねぇ・・・。
早速、同じものを急造。材料は揃えてありますから、1時間ほどで現状復帰させましたが、まだSWRは高め・・・。幸い、15m/10mが弱いEsのせいもあってか何局か見つけることができ、この両バンドで目標はクリアできました。
◆ 14時-21時:40m復活とエンディング
14時過ぎ・・・要は雨が上がって5時間以上経過した時点で、SWRが元に戻りました。昼ガレが丁度終わった時間帯であり、ハイペースで局数稼ぎ。途中、他のバンドに少し浮気しつつ、特に夕刻には80mも気になりましたが、19時前までで39QSO・・・かなり稼ぐことができました。
19時を回って、またしても釣り竿を突き出して40m⇒80mへとQSYし、80mも軽く目標達成。この時点で総局数は予想を下回ることが確実となったため、最後の1Hは6mでCQのロングランに挑戦。7局ほど呼んで頂きました
◆ 結果まとめ
残念な結果をひとまずまとめておきましょう。
ALL JAで見えてきた「200局超」はともかく、80mのスムーズな運用や20mへの参戦(まぁ、これは微々たるものかと思っていましたが・・・)で140-150局は固いと思っていましたがちょっと足りませんでした
が、80mの躍進とアクシデントの中心だった40mの夕刻の奮闘で、まずまずの結果とも言えます。特に14時以降の7時間で60QSO超となっており、「たら・れば」になりますが「あんなに雨が降らなければ・・・」という思いもあります
さぁ、各種の課題・・・これはそれぞれのカテゴでまとめていきたいと思います。
追記 2012/10/08
目標の方の6mのマルチは少なすぎですね・・・。局数が60ならマルチは55,6といったところでしょう。仮にこのマルチ数を56とすると「144×126=18144」・・・そういう意味では、またしても「予想ほぼ的中」ってこと
◆ コンテスト前の様子
今回は新参の「TYPE-Ⅲ」もあり、ある意味80mの局数・マルチ稼ぎにも十分期待できる上、何と言ってもTS-590でのマジ参戦ですから、ローバンドの混雑も「どこ吹く風~

事前に6mと80mのSWRを確認。80mはTYPE-Ⅲが絶好調でSWRはベタ落ち、6mはスタブの部分に接触不良が若干あったものの、コンテスト開始2H前にはセットアップ完了。軽めの夕飯を済ませ、20時少し前には余裕綽々でスタンバイしました。
唯一、雨が心配・・・といってもほぼ降ることは確実だったのですが、どの程度降るのかによって必要な作業量が違ってきます。「雨⇒同調点降下⇒エレメント折り曲げ短縮」という作業(雨が上がるとその逆の作業)が降ったり止んだりになると頻発するため、これは結構難儀。とは言え、こればかりは自然現象ですから仕方がないわけです。果たして、このコンテストは「自然との闘い」になるのかしらん・・・と一抹の不安を覚えつつスタート時間を迎えました。
◆ 21時-22時過ぎ:予想通りの6m
スタートダッシュは何と言っても手慣れた6mが定番です。最初の1HはS&Pで18QSO。これもここ最近の成績としては安定しており、多分ベランダ設置DPではほぼ限界なんでしょうし、QRP故にいきなりローバンドに出たところで、潰されまくりは必至・・・この部分は、今後の国内コンテストでもずーっとこうなるでしょう。
ALL JAではさらに1時間ほどは十分にランニングできたんですが、全市全郡は予想通り若干参加局数が少ないと感じたため、80mの手応えを早めに知りたくなり、22時を少し回ったところで80mを覗きにいきました。悲劇はここから始まるんです・・・。
◆ 22時半-00時:80mのSWRが落ちない・・・
事前に80mのセットアップ・・・つまり、ステルス君2号をLWに見立てて片端にTYPE-Ⅲを接続したセットアップで、既にSWR調整も済んでいたため、同軸をつなぎ直してリグの前に戻り「V V V」・・・ところが、リグの横のSWR計の指示が3以上を示しています


そこで、徐にクラニシ君をリグの位置に接続して測ってみるとSWR=1.4程度。まぁそれほど大きな反射は見られませんが、カップラ位置で測ったときより僅かに増えています。そこで、同調点を探ってみると30KHcほど上の方にずれていました。これって、カップラより手前の部分がアンテナの一部として動いている証拠なわけで、結局上手く整合できていないわけです


それでも上手く行かないため、参加局が寝静まらない内にと10m/6mでS&Pし、10mは早くも目標局数(って、たったの3局ですが・・・)をクリア。やはり、先日作り直したマッチングボックスでの「ワンタッチQSY」は、こういうときには超便利です


◆ 00時-03時:そして本格的な雨・・・
00時を回ると、6mは交信済みの数局以外は聞こえず完全に静かになってしまい、バンドとしては既に死んでいるであろう40mにスイッチ。ところが、降り出した雨がかなり本格的になったせいでSWRが急上昇。普段はエレメントを折り曲げれば追い切れるのですが、どういうわけかSWR>2という有様。あちこちいじってみてはSWRを測定・・・を繰り返しても落ちる気配もなく、仕方なし6mに戻ってさらに数局QSO。この時点で2時を回っていましたが雨脚は強くなっていく・・・。
おふざけで6mでCQを出していると、いきなり異音がしてきました。ヘッドホンを取ると、リグが唸ってる


◆ 03時-06時:頼みの綱のMIZUHOさん
雨は強くなる一方です。ランニングシャツに短パンという出で立ちでベランダに出ては寒い思いをしていましたが、03時を回った時点で意を決して、MIZUHOのカップラと20m用の釣り竿を使ってみることにし、ちゃっちゃとセットアップ。これは皮肉にもきちんと動作したため、40mにマッチングさせて4,8エリアをGetしたのですが、流石にバンドが死んでいます。そこで、「紫コイル」をつないで80mにマッチングを取り、いざ80mへ。するとこれが絶好調に動作し、04時から05時半までに「初北海道」を含む目標-1局となる19QSO。その後、明け始めた40mにスイッチしたのですが、空も明るくなってきたため止む無く納竿

◆ 06時-14時:続く雨の影響とさらなるアクシデント
本当によく降ったものですが、06時時点でも元のステルス君2号の40mはSWRが落ちず、これはもう手の施しようがないと諦め、2時間半ほど

それにしても、どうして40mのSWRの挙動が今までと違うのか・・・やはり、最近作り直したマッチングボックスの性質の問題だろうか・・・などと考えつつ、とりあえず各所の接触を確実にすべく、エレメントの張りを緩めてローディングコイル周りを確認していたら、何とローディングコイルの片側の線が根本からもげてしまいました


そもそもこの接続の仕方ではテンションがモロにウレタン線に掛かってしまうのですが、まぁこれで1,2年は保つわけですから、逆に言えばその程度の期間で定期メンテせよ

早速、同じものを急造。材料は揃えてありますから、1時間ほどで現状復帰させましたが、まだSWRは高め・・・。幸い、15m/10mが弱いEsのせいもあってか何局か見つけることができ、この両バンドで目標はクリアできました。
◆ 14時-21時:40m復活とエンディング
14時過ぎ・・・要は雨が上がって5時間以上経過した時点で、SWRが元に戻りました。昼ガレが丁度終わった時間帯であり、ハイペースで局数稼ぎ。途中、他のバンドに少し浮気しつつ、特に夕刻には80mも気になりましたが、19時前までで39QSO・・・かなり稼ぐことができました。
19時を回って、またしても釣り竿を突き出して40m⇒80mへとQSYし、80mも軽く目標達成。この時点で総局数は予想を下回ることが確実となったため、最後の1Hは6mでCQのロングランに挑戦。7局ほど呼んで頂きました

◆ 結果まとめ
残念な結果をひとまずまとめておきましょう。
目標 | 成績 | |||||
局数 | マルチ | 局数 | マルチ | |||
80m | 20 | 16 | 30 | 28 | ||
40m | 50 | 40 | 45 | 45 | ||
20m | 4 | 4 | 4 | 4 | ||
15m | 7 | 7 | 9 | 9 | ||
10m | 3 | 3 | 8 | 8 | ||
6m | 60 | 40 | 42 | 39 | ||
計 | 144 | 110 | 138 | 133 | ||
得点 | 15840 | 18354 |
ALL JAで見えてきた「200局超」はともかく、80mのスムーズな運用や20mへの参戦(まぁ、これは微々たるものかと思っていましたが・・・)で140-150局は固いと思っていましたがちょっと足りませんでした


さぁ、各種の課題・・・これはそれぞれのカテゴでまとめていきたいと思います。
追記 2012/10/08
目標の方の6mのマルチは少なすぎですね・・・。局数が60ならマルチは55,6といったところでしょう。仮にこのマルチ数を56とすると「144×126=18144」・・・そういう意味では、またしても「予想ほぼ的中」ってこと

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