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VDSL-I対策 その1

2012-10-20      
 「ミエちゃん」のおかげで、インターフェア処置の効果が数値で計れるのは非常に便利です。これまで当てずっぽうに入れていたフィルタの場所、必要な量を客観的に見られることは非常に大きな収穫です。
 一方で、たったの5Wでこの苦労・・・まぁ、インターフェアなんて所詮こんなもんなんでしょうが、そろそろ根治を目指したいとも思っています。

 今日完成したCMFの敷設を含め、まずは第一弾の処置を実施しました。大前提として、ノイズアンテナ用の1.5D2Vは一旦撤去しました。最近ノイズが減っていることからMFJ-1025の出番も減ってきており、ひとまず送受信のケーブル対策を優先しようという魂胆です。



 全体像は上記の通り。都合3カ所の処置を施しました。

 今日作ったCMFはアンテナ直下ですが、この処置でサッシの辺り・・・次のフィルタ直前の高周波電圧が330mV⇒120mVまで落ちました。
 さらにサッシのところに取り付けたCMF・・・「定番のW1JR巻きのCMF」ですが、これは非常に効果が高く、室内へのコモンモードの戻りがかなり軽減されます。アンテナ直下のCMFが無い状態で、室内の2.7mの同軸の窓側1m程度のところで400mV程度の高周波電圧が54mVまで軽減され、アンテナ直下のものとの併用で20mV程度となり、かなり小さな値になりました。
 一方、リグ周りも上記の対策で大きく様子が変わり、リグの横の垂直に立ち上がっているケーブルからは1.0V前後の高周波電圧が観測できていたのが、10mV程度まで激減・・・対策以前は、戻ってきたコモンモード電流が丁度この辺りで癇癪を起こしていたのかも知れません。これを踏まえて、一番最後にリグ周りの対策です。



 リグからSWRメータまでのジャンパには大昔に作ったナンチャッテCMF (FT140-43 に3D2Wを7回巻き)が入っていて、これはそのまま使っています。上記の測定時点でも、これはずっとくっついていたわけですが、これとは別に、SWRメータ手前にLF-190×4回巻き、LF-1302B×2回巻きを挿入しました。それほど大きな抑止インピーダンスにはならない(1.2KΩ程度)と思うのですが、室内に敷設済みのケーブル長さから、これ以上巻けない
 しかし、この処置でリグの横の垂直に立ち上がっているケーブルの高周波電圧は、10mV程度⇒4mVまで低減。やはり意味はありそうですね。

 要所要所の細かい確認は追々行うこととして、ひとまずこれで暫く運用してみようと思います。CONDXも随分上がってきていますから、これで解決だと嬉しい限りなんですが・・・。
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