サイクル24の中間まとめ
2012-10-30
太陽活動の怪しげな動きから、何となく昨年の秋辺りがサイクル24のピークとも見て取れそうですが、専門機関の予測を見てみると、SIDCは来年の4月頃、NOAA/SWPCは6月頃をそれぞれピークと見立てているようですから、とりあえず「中間まとめ」という形での備忘録です。
我が無線設備はQRP-CW・・・5W出力であり、軒下のDP(8mH)か真夜中の釣り竿アンテナ(トップが11mHくらいにはなるかな
)という設備ですし、「リーマンの性」として平日は夕刻のDXタイムに間に合ったり間に合わなかったり・・・。まぁ、こんなシチュエーションですからできることにも限度はあるわけですが、一応WorkedでWACは完成していますし、それなりに楽しめているわけです。
ただ、2007年頃から数年続いた「極少黒点・無黒点」の時には、環太平洋以外は全くつながりませんでしたから、やはり太陽活動の影響をモロに受けての運用であることは明白。
そこで、今の内に「SSNの最低必要数」「地磁気の影響」についてまとめておき、やがて終わりゆくこのサイクルにいつまで食らいつけるか、逆にどの辺りから「ローバンド仕様」にチェンジさせるか(といっても、アパマンハムにとってはどんどん難しくなっていきますが・・・)を掴んでおきたいという魂胆です。昨年秋からのDX交信のメインバンドは15-10mですから、ハイバンドの運用がメインとなるスタイルをいつまで続けるか・・・といったところでしょうか。
まずは、絶好調だった昨年の様子をまとめました。

このグラフの中の印は以下の通りです。
*:アジア、オセアニア等の交信し易い範囲でA-Indexが10未満
▲:ヨーロッパ、アフリカ、南米等の交信し難い範囲でA-Indexが10未満
+:アジア、オセアニア等の交信し易い範囲でA-Indexが10以上
◆:ヨーロッパ、アフリカ、南米等の交信し難い範囲でA-Indexが10以上
2011年10月13日のEU初QSOを皮切りに、特にCONDXが良かった11月は連日、EU方面とQSOできています。最低ラインで考えると、SSNが80以上であればEUとの交信は可能・・・と読み取れます。また、この期間は比較的地磁気は大人しかったため、A-Indexが10を超える日の交信はありませんでした。
さて、SSNは比較的高めだったものの「地磁気にやられた」という印象の2012年春は以下の通りです。

SSNが期待したほどには上がってくれなかったわけですが、EU方面とのQSO自体はかなりSSNが低くてもできなくはないようです。最低記録は25・・・なんですが、お相手はKazakhstan・・・まぁ、その辺りまでは届きそうなもんですね
総じて60辺りが最低条件とも言えそうです。
一方、地磁気については4/14,15のJIDX-CW、6/16,17のAll Asian-CWで体験しましたが、数値的に見ると、どうやらA-Indexが10を超える辺りにボーダラインがありそうです。
まず、4/14はA-Indexが20・・・この日はEUとは交信できておらず、翌日は回復基調でA-Indexが10・・・そしてEUとQSOできています。続く6/16,17も同様で、A-Indexが45から20に回復した17日にEUとQSOできています。
コンテスト以外のSSNが10以上での交信実績は非常に少なく、3/15と6/11の二例。SSNが80以上でもA-Indexが10程度になると難しいようですね。普段のワッチの感触でも、A-Indexが10未満の場合はSSNの高低に伴った入感具合になりますから、この辺りがデイリーなチェック項目になりそうです。
今年の秋のシーズンは「漸く」といった風に感じていますが、これもまとめてみました。

このデータからもやはりSSNが概ね60以上、A-Indexが10未満のときに交信が成立していることが判ります。昨年秋とのSSNの差は歴然ですがまぁ何とか拾って貰えていますし、今年の春のデータと共に考えると、この数値は「当局基準」にはなりそうです。
勿論「日変化」は結構あって、特に地磁気に関しては「地磁気嵐発生」と同時にパタッと聞こえなくなってしまいますから、その数日前に発生するフレアの情報を見逃さないようにすることが肝心です。また、終息方向も劇的に改善していく場合があるため、この辺りに注意しながらワッチするべきでしょう。
11月を本格的なDX月間と考えると、ここ1ヶ月ぐらいは夕刻にこっそりSSNとA-Indexをチェックして、良さ気な日は
のお誘いも上手く擦り抜けて「定時で速攻帰り」や「直帰」を駆使しちゃおうかな
我が無線設備はQRP-CW・・・5W出力であり、軒下のDP(8mH)か真夜中の釣り竿アンテナ(トップが11mHくらいにはなるかな

ただ、2007年頃から数年続いた「極少黒点・無黒点」の時には、環太平洋以外は全くつながりませんでしたから、やはり太陽活動の影響をモロに受けての運用であることは明白。
そこで、今の内に「SSNの最低必要数」「地磁気の影響」についてまとめておき、やがて終わりゆくこのサイクルにいつまで食らいつけるか、逆にどの辺りから「ローバンド仕様」にチェンジさせるか(といっても、アパマンハムにとってはどんどん難しくなっていきますが・・・)を掴んでおきたいという魂胆です。昨年秋からのDX交信のメインバンドは15-10mですから、ハイバンドの運用がメインとなるスタイルをいつまで続けるか・・・といったところでしょうか。
まずは、絶好調だった昨年の様子をまとめました。

このグラフの中の印は以下の通りです。
*:アジア、オセアニア等の交信し易い範囲でA-Indexが10未満
▲:ヨーロッパ、アフリカ、南米等の交信し難い範囲でA-Indexが10未満
+:アジア、オセアニア等の交信し易い範囲でA-Indexが10以上
◆:ヨーロッパ、アフリカ、南米等の交信し難い範囲でA-Indexが10以上
2011年10月13日のEU初QSOを皮切りに、特にCONDXが良かった11月は連日、EU方面とQSOできています。最低ラインで考えると、SSNが80以上であればEUとの交信は可能・・・と読み取れます。また、この期間は比較的地磁気は大人しかったため、A-Indexが10を超える日の交信はありませんでした。
さて、SSNは比較的高めだったものの「地磁気にやられた」という印象の2012年春は以下の通りです。

SSNが期待したほどには上がってくれなかったわけですが、EU方面とのQSO自体はかなりSSNが低くてもできなくはないようです。最低記録は25・・・なんですが、お相手はKazakhstan・・・まぁ、その辺りまでは届きそうなもんですね

一方、地磁気については4/14,15のJIDX-CW、6/16,17のAll Asian-CWで体験しましたが、数値的に見ると、どうやらA-Indexが10を超える辺りにボーダラインがありそうです。
まず、4/14はA-Indexが20・・・この日はEUとは交信できておらず、翌日は回復基調でA-Indexが10・・・そしてEUとQSOできています。続く6/16,17も同様で、A-Indexが45から20に回復した17日にEUとQSOできています。
コンテスト以外のSSNが10以上での交信実績は非常に少なく、3/15と6/11の二例。SSNが80以上でもA-Indexが10程度になると難しいようですね。普段のワッチの感触でも、A-Indexが10未満の場合はSSNの高低に伴った入感具合になりますから、この辺りがデイリーなチェック項目になりそうです。
今年の秋のシーズンは「漸く」といった風に感じていますが、これもまとめてみました。

このデータからもやはりSSNが概ね60以上、A-Indexが10未満のときに交信が成立していることが判ります。昨年秋とのSSNの差は歴然ですがまぁ何とか拾って貰えていますし、今年の春のデータと共に考えると、この数値は「当局基準」にはなりそうです。
勿論「日変化」は結構あって、特に地磁気に関しては「地磁気嵐発生」と同時にパタッと聞こえなくなってしまいますから、その数日前に発生するフレアの情報を見逃さないようにすることが肝心です。また、終息方向も劇的に改善していく場合があるため、この辺りに注意しながらワッチするべきでしょう。
11月を本格的なDX月間と考えると、ここ1ヶ月ぐらいは夕刻にこっそりSSNとA-Indexをチェックして、良さ気な日は


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