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カウンタ修理完了

2012-11-04      
 周波数カウンタのハイバンド部分・・・60MHz以上のカウントを行う方の入力が動かないことを、5次オーバートーンの発振実験で見つけました。昨日の午後からは、今後まだまだ世話になるであろうこの「成功作品」の一つである「赤いトラクタ~」ならぬ赤い周波数カウンタの修理をしました。

 このカウンタの大本は「ICM-7216B」という8桁のユニバーサルカウンタを使った古~い秋月のキットに、これまた古い「HD10551」という250MHzまで動作する1/10プリスケーラと「M54452」という1.2GHzまでの1/64プリスケーラを付けたものです。5次オーバートーンの実験では75MHzくらいの発振周波数だったので、本当はHD10551のプリスケールで十分・・・なんですが、前置のプリアンプ部分の周波数特性が余り良くないため、60MHzを超えた辺りで急にゲインが落ちてしまい測定不能。

 そして、壊れていたのは「M54452」の入力の方で、確か以前に430MHzのハンディ機で確認できたはず・・・と思ったため、保護用ダイオードの劣化によるショートやチップコンの接触不良などを疑い、まぁ簡単に直るべさ・・・と始めたのですが、これが非常に厄介。
 不具合をよく観察してみると、電源オン直後の数秒間は正しい値を表示し、段々とカウント値が小さくなっていくというちょっと微妙な現象であり、プリスケーラ部の正常動作は直ぐに確認できたのですが、その後が全く捗らず・・・。結局3入力の切替(測定レンジに合わせて1つだけ生かす)に使っている74HC125のゲートが同時に2つ開いてしまうという「結線ミス」でした。多分、何かの折りに手を入れて、元に戻す際に間違えたことに気づかなかったのでしょう。

 それにしても、「電源オンから数秒間動く」というのが却って遠回りの原因となり、さらに回路図がどこかに行ってしまったことも手伝って、結局半日以上も掛かってしまいました



 クラニシ君の上の方の周波数を測定しています。この前に、430MHzのハンディ機で校正したんで、多分クラニシ君の方が若干周波数が狂っているようです。
 また、この入力ポートの先頭には50Ωのカーボン抵抗がダミーとして入っているのはいいんですが、コネクタからかなり離れた配置になっており、クラニシ君の「SWR測定値」が1.4程度になっています。コネクタ直付けにするなどで改善できそうでしたが長時間労働()にめげてしまい、ひとまずこれで蓋を閉めてしまいました


 でもこれで、かなり上の方まで周波数測定はできますので、ぶっ壊れない限りは使い倒したいと思っています。
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