CQ WW DX Contest CW 2012 参戦記(1/2)
2012-11-26
好CONDXだった昨年の「WW DX CW」よりは、何とも不安な材料を抱えた今年。直前のフレア多発でざわめく地磁気に低迷がちなSSN・・・よく考えると、昨年はSSNだけを気にしていれば良かったのですが、あれこれ情報を集めれば集めるほど「少し先」がある程度予測できてしまい、期待の度合いが減ってしまう・・・
それはともかく今年はどんな風だったのか、老後の楽しみに記録しておきたいと思います
今年はフル参戦(といっても、仮眠は取りましたが・・・)ができるようコンテスト終了日・・・つまり今日の有給休暇を早くから「予約」しておき、会議の代理出席をお願いしたり先回りして報告書を書いたりと、事前準備は万端
おまけに前日は祝日ですから、なんと4連休という贅沢
そのお陰でアンテナ周りの改良も前日には片を付けたのですが、雨模様だったためやはりぶっつけ本番・・・でもこれが「醍醐味」だと、最近は観念しています
毎朝起きる時間(6時台)には自然に起きるだろうとは思ったものの、寝坊除けとして8時に目覚ましをセットし、かつ早めに就寝・・・という周到さ。ところが、この目覚ましセットが無ければうっかり「遅刻」・・・結局8時間余りを爆睡してしまい、目覚ましで起きる始末
それでも悠々と身支度して食事を摂り、8時半にはリグの前へ。
スタートは15mと決めていましたが、何やら結構な静けさ・・・昨年はもう少しショートQSOがあちこちで聞こえて来たように思い少し不安になりましたが、徐々にあちこちで「V V V」やらキャリア音が聞こえ始め、明らかに「スタートダッシュ」の命運を握るWが数局入感しており一安心。昨年は最初に呼び出した局に固執してしまいちょっと失敗しましたので、この辺りはもう少し柔軟にいこうと決め、拾って貰えそうな「昨年もつながった局」でスタンバイ。
そして9時ジャスト・・・CQへの切り替わりで今年の「WW DX CW」がスタートしました。ここからUTCに切り替えます(何でだ
)。
最初は勿論「西海岸」・・・00:02のQSO成立は、やはり最初に狙いを付けた局ではなく別の局になりました。直ぐにS&Pで順に呼び倒し、次のQSOが00:07。昨年は1stQSOが00:12でしたから、まずは好スタートと言ってよいでしょう。コンテストは気持ち的に「乗っけが大事」という部分もありますが、とりわけQRP運用でスムーズにつながっていく(と言っても、結構呼び倒してるんですが・・・)と、少し気後れに似た不思議な感覚に陥ります。が、無論悪い気持ちはしませんよ
昨年とのもう一つの差は、コールサインのコピー能力の向上です。これは、昨年よりちょっぴり「高速キーイング局のコールサイン判別」は上達したのかなぁとちょっと自慢気に思う以上に、やはり「リグの差」が出ているのか、ノイズ除去と混信除去機能を折々切り替えながら簡単に運用できる点が大きいかと思います。
さらに、未QSO局に瞬時に戻れるCTESTWINの機能も使い倒すと、かなり効率よく運用ができるなぁ・・・と改めて関心。コンテストを純粋に「高得点で競う大会」と捉えると、良し悪しは別にして、最早PC無しでは考えにくくなってしまいました。
直前のCME発生の影響が丁度到来しても良さそうなCONDXの中、流石に名実共に最大級のコンテストですから相手局にはこと欠かず、何と昨年のQSOレートの倍・・・約3.5Hで16QSO⇒33QSOと倍増
QRPと軒下DPでは非常に好成績と言えるかな・・・と自画自賛です
その後、10mにスイッチしていきなりCXとQSO成立。数日前に40mでやたらと強く入感していましたが、早々と南米ゲットです
やはり南米とのQSO成立はまだまだレア感があります。
初冬のこの時期になると、EUオープンは比較的早い時間・・・まだ陽が高めの夕方(何だ、この微妙な表現は
)に始まるため、これを待つようなイメージで10mでS&P。ところが、そろそろCONDXの悪さが露呈してきたのか、EU側はZONE16止まりの様子
すごすごと15mに戻り、何とかZONE15をゲットしたものの、どうやらここまでのCONDX・・・「そろそろ、地磁気が荒れてきたのかなぁ」と推測しつつ、辺りが暗くなるのを見計らって「New釣り竿」を早々とセットして、いざ40mへ
今回のコンテストの目玉は、「TYPE-Ⅲ Ver1.3」の試運転と40m用釣り竿LWの秘策試し。TYPE-Ⅲは動かなくてもMIZUHOさんにバトンタッチすればいいわけですが、そろそろきちんと動いて貰わんと・・・。「秘策試し」については、「カップラで整合を取った5m余りのワイヤー vs 波長的に少しまともな1/4λ短縮アンテナもどき」という戦いです。
さぁ、まずはTYPE-Ⅲ・・・これはインピーダンス変換の仕掛けを工夫したわけですが、ひとまずクラニシ君をつないで闇雲に探ってみるとSWR1.0まで追い込める点を発見。以前の失敗は、この状態で送信するとSWRが跳ね上がるというものでしたが、Ver1.3ではここを考慮してあるため上手くいくだろう・・・と恐る恐るリグの前に戻ってキャリア送信。すると、SWR計がピクリとも動かずベタ落ち
これには流石にガッツポーズ・・・漸く、TYPE-Ⅲの誕生です
一方の秘策の方は・・・と言うと、西海岸シリーズが軒並みS=9オーバーで入感
確認のために暫しステルス君に戻すと、ピークS=9のよく見る強さで入感・・・まずまずの手応えを感じました。
さて、40m実戦開始です。いやぁ、毎度驚かされる米国各局の
の良さに助けられつつではあるものの「呼べばつながる」といった有様で、その後の3.5H(どういうわけか、3.5Hで一区切りが多いなぁ・・・)で米国を中心に何と30QSO
もう、感無量です
初米国QSOを樹立したJIDX CWから4年半をかけて、ついに米国が雑魚になっちゃった感じ・・・って、これは言い過ぎかな
何れにせよこの3.5Hの大躍進で、既に昨年のQSO数を上回ってしまいましたよ・・・どうしましょう
勿論、たまたま好CONDXだったのかも知れませんが、ローバンドは明らかに勉強不足。これが普通のことなのか否かは解りませんが、それにしても凄い勢いでQSOできたもんだなぁ・・・。
そんな中、20mを時々ワッチしていたのですが、まさに「だ~れもいない」といった様子。何となく、20mは夜中でもどこかしら聞こえている気がしていたのですが、よく考えてみるともう少しSSNが高くないと「昼間バンド」になるわけで、このバンドが今のアンテナシステム・・・ステルス君の範疇外であることから、ちょっと苦しい展開になるんじゃないかなぁ・・・とがっかり
曰く、この日の20mは「No QSO」で終わりました。
40mの西海岸シリーズも段々と弱くなり、やがてEU方面がワサワサと賑わってきます。40mでのEUは流石に実績が無く、いつも指を咥えて聞き入るばかりでしたが、何となく「西海岸をあれだけやっつけたんだから・・・」と気が大きくなり、そこそこ強くなってきた頃合いでS=9を超える局を選んで呼んでみるものの「
」すら返らず・・・。やはり、40mのQRPに短縮LWではEUは難しいと思わざるを得ませんでした。15:11のZONE18とのQSOを最後に、その後の2Hほどは徒労に終わり、翌朝の15mオープン時刻の少し前まで仮眠としました
(つづく)


今年はフル参戦(といっても、仮眠は取りましたが・・・)ができるようコンテスト終了日・・・つまり今日の有給休暇を早くから「予約」しておき、会議の代理出席をお願いしたり先回りして報告書を書いたりと、事前準備は万端



毎朝起きる時間(6時台)には自然に起きるだろうとは思ったものの、寝坊除けとして8時に目覚ましをセットし、かつ早めに就寝・・・という周到さ。ところが、この目覚ましセットが無ければうっかり「遅刻」・・・結局8時間余りを爆睡してしまい、目覚ましで起きる始末

スタートは15mと決めていましたが、何やら結構な静けさ・・・昨年はもう少しショートQSOがあちこちで聞こえて来たように思い少し不安になりましたが、徐々にあちこちで「V V V」やらキャリア音が聞こえ始め、明らかに「スタートダッシュ」の命運を握るWが数局入感しており一安心。昨年は最初に呼び出した局に固執してしまいちょっと失敗しましたので、この辺りはもう少し柔軟にいこうと決め、拾って貰えそうな「昨年もつながった局」でスタンバイ。
そして9時ジャスト・・・CQへの切り替わりで今年の「WW DX CW」がスタートしました。ここからUTCに切り替えます(何でだ

最初は勿論「西海岸」・・・00:02のQSO成立は、やはり最初に狙いを付けた局ではなく別の局になりました。直ぐにS&Pで順に呼び倒し、次のQSOが00:07。昨年は1stQSOが00:12でしたから、まずは好スタートと言ってよいでしょう。コンテストは気持ち的に「乗っけが大事」という部分もありますが、とりわけQRP運用でスムーズにつながっていく(と言っても、結構呼び倒してるんですが・・・)と、少し気後れに似た不思議な感覚に陥ります。が、無論悪い気持ちはしませんよ

昨年とのもう一つの差は、コールサインのコピー能力の向上です。これは、昨年よりちょっぴり「高速キーイング局のコールサイン判別」は上達したのかなぁとちょっと自慢気に思う以上に、やはり「リグの差」が出ているのか、ノイズ除去と混信除去機能を折々切り替えながら簡単に運用できる点が大きいかと思います。
さらに、未QSO局に瞬時に戻れるCTESTWINの機能も使い倒すと、かなり効率よく運用ができるなぁ・・・と改めて関心。コンテストを純粋に「高得点で競う大会」と捉えると、良し悪しは別にして、最早PC無しでは考えにくくなってしまいました。
直前のCME発生の影響が丁度到来しても良さそうなCONDXの中、流石に名実共に最大級のコンテストですから相手局にはこと欠かず、何と昨年のQSOレートの倍・・・約3.5Hで16QSO⇒33QSOと倍増


その後、10mにスイッチしていきなりCXとQSO成立。数日前に40mでやたらと強く入感していましたが、早々と南米ゲットです

初冬のこの時期になると、EUオープンは比較的早い時間・・・まだ陽が高めの夕方(何だ、この微妙な表現は



今回のコンテストの目玉は、「TYPE-Ⅲ Ver1.3」の試運転と40m用釣り竿LWの秘策試し。TYPE-Ⅲは動かなくてもMIZUHOさんにバトンタッチすればいいわけですが、そろそろきちんと動いて貰わんと・・・。「秘策試し」については、「カップラで整合を取った5m余りのワイヤー vs 波長的に少しまともな1/4λ短縮アンテナもどき」という戦いです。
さぁ、まずはTYPE-Ⅲ・・・これはインピーダンス変換の仕掛けを工夫したわけですが、ひとまずクラニシ君をつないで闇雲に探ってみるとSWR1.0まで追い込める点を発見。以前の失敗は、この状態で送信するとSWRが跳ね上がるというものでしたが、Ver1.3ではここを考慮してあるため上手くいくだろう・・・と恐る恐るリグの前に戻ってキャリア送信。すると、SWR計がピクリとも動かずベタ落ち


一方の秘策の方は・・・と言うと、西海岸シリーズが軒並みS=9オーバーで入感

さて、40m実戦開始です。いやぁ、毎度驚かされる米国各局の






勿論、たまたま好CONDXだったのかも知れませんが、ローバンドは明らかに勉強不足。これが普通のことなのか否かは解りませんが、それにしても凄い勢いでQSOできたもんだなぁ・・・。
そんな中、20mを時々ワッチしていたのですが、まさに「だ~れもいない」といった様子。何となく、20mは夜中でもどこかしら聞こえている気がしていたのですが、よく考えてみるともう少しSSNが高くないと「昼間バンド」になるわけで、このバンドが今のアンテナシステム・・・ステルス君の範疇外であることから、ちょっと苦しい展開になるんじゃないかなぁ・・・とがっかり

40mの西海岸シリーズも段々と弱くなり、やがてEU方面がワサワサと賑わってきます。40mでのEUは流石に実績が無く、いつも指を咥えて聞き入るばかりでしたが、何となく「西海岸をあれだけやっつけたんだから・・・」と気が大きくなり、そこそこ強くなってきた頃合いでS=9を超える局を選んで呼んでみるものの「


(つづく)
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