予想的中!? TS-590 vs FTDX3000 受信スペック値比較
2012-12-30
少し前に最終回としたTS-590の雑感シリーズの締めの部分に、以下のような意味のことを書いています。
★ FTDX3000は、大ざっぱに言って「TS-590の全バンドダウンコンバージョン」みたいなもんだろう
これには根拠が全くなかったわけでもなく、受信部のダイヤグラムは価格から考えて「TS-590と同程度かちょっと良いくらいの回路」という感じで、価格差の分は液晶表示に大半が回ったと読んでいました。そして、FTDX3000のオプションフィルタを使わなければ、ダウンコンバンドの近接周波数特性は「100Hz分、TS-590の方が勝るかも・・・」と考えていたわけですが、どうやら本当にそんな感じのようです。
リグのスペック値をまとめているサイトとして超有名な「Sherwood Eng.の受信部テスト」に、FTDX3000のテストデータが掲載されました。これによると、TS-590のアップコンバンドはともかく、ダウンコンバンドにおける近接周波数(2KHz)のダイナミックレンジはTS-590の方が若干優勢のように見て取れます。
この差はルーフィングの差・・・つまり、TS-590は500Hz、FTDX3000は600Hz・・・という部分の差と類推でき、FTDX3000にオプションフィルタ(300Hz)を突っ込めばきっと結果は逆転すると思いますが、購入費用は17K¥ほど上がってしまいますね。
20KHz離調時については、この2台のリグにはあまり差がないようですが、他のリグとの比較で考えると、K3/KX3は次元が違いますね・・・。特にKX3は、ダイレクトコンバージョンの良さが出ているといったところでしょうか。おっと、話が逸れました
その他のデータは、「TS-590のアップコンバンド」とドッコイドッコイの値が並んでいます。TS-590のダウンコンバンドにおける「100KHz Blocking」・・・これは随分突出していますが、ダウンコンバンド全体ではなく20m限定の性能(ってか、混合周波数の優位性によるこのバンド特有の勝利
)と見た方が良いかも知れません。
今秋の絶好CONDXに期待し、少し迷った挙げ句早めにTS-590を購入したもののCONDXはあんまり良くならず
正直、FTDX3000の登場は驚異ではあったわけです。そして、価格も「約+100K¥」に落ち着いた時点で「早まったかしらん・・・」と若干後悔したんですが、液晶表示などの視認性・操作性(が良いかは、あんまり触っていないんで判りませんが・・・)を差し引けば、受信スペックとしては決して退けは取っていないと思います。オーディオ部分に関する差異や無信号時の内部ノイズの様子など、決め手は他にもありますが、受信性能に関しては「さらに10万出してでも」とは・・・。
勿論、こうしたスペック値は測定環境や条件の差が如実に表れますから参考にしか過ぎず、やはり「並べて聞き比べる」という究極の比較をすべきで、この2台のどちらにするか購入を迷っている方は、何としてもショップなどで「実際の聞き比べ」をすべきかと思うものの、そんなに大きな差は無さそうな感じ。
また、TS-590でもファームの改良によって多信号特性を改善したフェーズ(Ver1.05⇒1.06)がありましたが、FTDX3000にもこの可能性は十分に残されていると思います。結局、最後の決め手は「好きな方」で良いと思います。が、TS-590ユーザとして、このデータを見てちょっと安心したのも事実です
TS-590を買って余った10万でKX3を買って遊ぶ・・・というのが、本当に良いかも
★ FTDX3000は、大ざっぱに言って「TS-590の全バンドダウンコンバージョン」みたいなもんだろう
これには根拠が全くなかったわけでもなく、受信部のダイヤグラムは価格から考えて「TS-590と同程度かちょっと良いくらいの回路」という感じで、価格差の分は液晶表示に大半が回ったと読んでいました。そして、FTDX3000のオプションフィルタを使わなければ、ダウンコンバンドの近接周波数特性は「100Hz分、TS-590の方が勝るかも・・・」と考えていたわけですが、どうやら本当にそんな感じのようです。
リグのスペック値をまとめているサイトとして超有名な「Sherwood Eng.の受信部テスト」に、FTDX3000のテストデータが掲載されました。これによると、TS-590のアップコンバンドはともかく、ダウンコンバンドにおける近接周波数(2KHz)のダイナミックレンジはTS-590の方が若干優勢のように見て取れます。
この差はルーフィングの差・・・つまり、TS-590は500Hz、FTDX3000は600Hz・・・という部分の差と類推でき、FTDX3000にオプションフィルタ(300Hz)を突っ込めばきっと結果は逆転すると思いますが、購入費用は17K¥ほど上がってしまいますね。
20KHz離調時については、この2台のリグにはあまり差がないようですが、他のリグとの比較で考えると、K3/KX3は次元が違いますね・・・。特にKX3は、ダイレクトコンバージョンの良さが出ているといったところでしょうか。おっと、話が逸れました

その他のデータは、「TS-590のアップコンバンド」とドッコイドッコイの値が並んでいます。TS-590のダウンコンバンドにおける「100KHz Blocking」・・・これは随分突出していますが、ダウンコンバンド全体ではなく20m限定の性能(ってか、混合周波数の優位性によるこのバンド特有の勝利

今秋の絶好CONDXに期待し、少し迷った挙げ句早めにTS-590を購入したもののCONDXはあんまり良くならず

勿論、こうしたスペック値は測定環境や条件の差が如実に表れますから参考にしか過ぎず、やはり「並べて聞き比べる」という究極の比較をすべきで、この2台のどちらにするか購入を迷っている方は、何としてもショップなどで「実際の聞き比べ」をすべきかと思うものの、そんなに大きな差は無さそうな感じ。
また、TS-590でもファームの改良によって多信号特性を改善したフェーズ(Ver1.05⇒1.06)がありましたが、FTDX3000にもこの可能性は十分に残されていると思います。結局、最後の決め手は「好きな方」で良いと思います。が、TS-590ユーザとして、このデータを見てちょっと安心したのも事実です

TS-590を買って余った10万でKX3を買って遊ぶ・・・というのが、本当に良いかも

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No title
お久しぶりです
自分はやはり「KENWOOD」ですね!
耳に優しくて、聴きやすいのが良いです。
来年は自分も、半田ゴテを握る時間を多くしようと思っています。
また来年もよろしくお願いします。
では、良いお年を。
73 GL TU ・・
自分はやはり「KENWOOD」ですね!
耳に優しくて、聴きやすいのが良いです。
来年は自分も、半田ゴテを握る時間を多くしようと思っています。
また来年もよろしくお願いします。
では、良いお年を。
73 GL TU ・・
お久しぶりです!
ROYさん、こんばんは・・・かな?
TS-590、ご健在ですか?我が家の奴はきっと、5Wで使い倒されてモンモンとしているでしょう。でも、ハイバンドのCONDXが良い内はこのまま過ごそうと思います。
自作もやられるんですね・・・お互い、腕を磨きましょう!
来年も寄ってくださいね(^^)/
TS-590、ご健在ですか?我が家の奴はきっと、5Wで使い倒されてモンモンとしているでしょう。でも、ハイバンドのCONDXが良い内はこのまま過ごそうと思います。
自作もやられるんですね・・・お互い、腕を磨きましょう!
来年も寄ってくださいね(^^)/