JIDX-CW 2013 参戦記
2013-04-15
実はJIDX-CW参戦はまだ「3回目」です。その間に様々なDXコンテストに顔を出しつつ、20mバンドデビュー、リグのグレードアップ、夜間限定の「竿出し」の技などなど、アパマンたる運用環境ではかなり「煮詰まった感じ」になってきました。そういう意味では、今回のコンテストは「集大成」とまでは言わずも、少し自信を持っての参戦です。
無論、QRP(=5W)はお決まりですから自ずと限界はありますし、CONDXに大きく左右されること自体も予定調和。そんな中でも、限られた環境でギリギリの交信成立・・・相手をさせられる海外の各局には甚だ迷惑かも知れませんが、やはりDXコンテストは楽しいモンだなぁ・・・とつくづく思います。
さて、JIDX-CWの開始時刻は16:00Jです。これは非常によく考えられた設定で、早めの40mから手を付けるか夕刻のハイバンド狙いをするか・・・勿論、太陽活動が活発な内はハイバンドからになりますが、前日に無茶をしてもゆっくりと寝て遅めの昼食を喰らい、徐にシャックの前へ・・・といった風な余裕も持てます。案の定、コンテスト前日は同僚と少し遅くまで飲み、朝9時までぐっすり寝ていました。
正直に白状すると、昨年のコンテストが地気嵐で悉くNGだったことから、コンテスト2日前のフレア発生が結構引っかかっていたんですが、とりあえず「10mから下りていく」という当たり前の戦法に決めて10mをワッチしていたら、CONDXもそこそこ良いらしくあちこち聞こえていています。ペディ中のサモアを1CallでGet したりして、「これは結構イケっかな
」などと少し気を取り直し、さらにコンテストの正に直前に見つけたLZの記念局にも何とかピックアップされたのは良かったんですが、実は16:00Jを少し回ってしまいました
というわけで、今年のJIDX-CWは16:05Jくらいからの参戦に相成りました。
聞こえている強そうな局を片っ端から呼ぶ・・・といっても、まぁそんなにハイレートではQSO成立はしませんが、既に開けている東欧に気を配りながらZONE16-20は完成。ZONE15まで伸びるとワクワクするんですが、流石にそこまでは振り向いて貰えず。18:30を過ぎて15mに下りてこちらもS&Pで・・・と思ったんですが、10mに長居をし過ぎたのか、夕刻に狙うべき東欧が上手く見つからず
そのうちに40mの西海岸オープン時間を迎え、気も漫ろになってしまい40mへ。
今回は、釣り竿アンテナのさらなる「突き出し」としっかりした「半固定」ができるようになったことから、これまでより安心して設置できます。この季節、18時半を過ぎればほぼ「夜」になりますからそそくさと「出竿」。1m余り突き出し長が伸びた成果は果たして
・・・と言っても、毎度CONDXは違うわけですから比較できないんですが、やはり西海岸の「応答率」は相変わらず素晴らしく、この運用スタイル自体は最早「定番」と言えそうです。
一頻り強そうな局を呼んでこれぞお決まりのZONE3,4,19は確保し、名残惜しい15mを狸ワッチすると、結構東欧がまだ聞こえています。コンテスト開始直後の混乱状態は終わっていますからちょいと呼んでやろうと思い、MIZUHOのカップラを持ち出して釣り竿アンテナの40mローディングコイルを取り外してチューニング。ステルス君の15mでは「バックサイド」という関係になる東欧方面(北西)、この釣り竿アンテナの方がやはり強力なようで、ZONE14-19を片付けました。ZONE14・・・滅多に繋がらないZONEの上、1st となる「F」との交信成立
これぞDXコンテストの醍醐味ですね
その後、21時を回った頃に20mに下りてみました。ZONE19,24はともかく16に拾って貰って、何となく一心地付いた気分になりました。このバンドは相変わらず「謎のバンド」であり、CQ誌のコンディション予想などを分析してみるもののあまりピンと来ません。やはり普段からオンエアできる環境を作っておかないと、いつまで経っても謎のバンドのままになってしまいそうです
23時過ぎには、15mに浮気をしたせいでお座なりになってしまった40mで「局数稼ぎ」です。これも、数年前には見られなかった姿ですが、本当に西海岸各局の
には毎度驚いてしまいます。逆に、そこそこの強さなのに無視されると、ちょっとイラッとしたり・・・って、本当にゴメンナサイなんですが、そう思ってしまうほど大半の局は簡単に拾ってくれます。この時間帯には、まだあまり交信実績のないVE、そして1stとなるアラスカ以外にも、ZONE16-18の「近場の東欧」を含むマルチを確保しました。
昨年のWW WPX CWで本格参戦した20m・・・この時はCONDXが結構良かったために勝手に「夜中バンド」と思いこみ、WW DX CWの作戦に失敗(夜中になんて、殆どだぁれもいなかった)したんですが、またしても魔が差して(
)00時を回って覗いてみたらWが聞こえています。そうか、夏場に向けては夜中バンドでもある訳か・・・と稚拙な解釈をしてQSYし、W/VEに拾って貰いつつ、ZONE15のHA,9AもGet しました。そして、これもどういう訳か良く繋がってくれるCXでZONE13・・・やっぱ、訳解らんなぁ
ここで、そもそもこの釣り竿君(っていう名前だっけか
)がどんな風にマッチングしているか調べようと、あんあな54号君を持ち出してアンテナ測定をしたり(これは別記事にします)、ど~しても我慢できずに、買い置きがなかった「禁断の飲み物
」をコンビニに買いに行ったりしつつ、正に40mでEUがバンバン聞こえる(注:交信できるに非ず)時間帯を待ちました。釣り竿の1m延長効果は如何に
・・・すると、ZONE15のOEと何とかQSOでき、今回も正真正銘の(東欧ではない)EUとのQSO成立となりました。さらに「SK」とQSO・・・プリフィックスの無知さでまたしても「どっかの東欧」と思ったら、何と初ZONE14のSM(スウェーデン)ではあ~りませんか
勿論、40mでのEUとのQSOがQRPでは難しいのは判っていますが、こうやってコツコツやっていくのも良いかも知れないぞ・・・と、別の楽しみを見つけた気がしました。きっと、もっとCONDXが良い日はあると思いますしね
そうこうしている内に朝を迎えます。04時半を回り、こんな時にしか撮影できない竿全景を写真に収めて納竿。

シャックに戻ってステルス君で15mのオープンを待ちました。そろそろフレアから吹き出した太陽風が地球に到達する時間・・・それでも、毎度の西海岸が聞こえ始めて数局とQSO。
ところがここでもっと邪悪なものが襲来・・・何を隠そう「睡魔」です。ここで、「どうせ、予想通りCONDXは落ちるべな・・・目覚ましセットで仮眠すんべ」という悪魔の囁きです。頑張って起きていてCONDXの「落ち様」を見届けるより、もし本当にCONDXが落ちたら「普段の日曜」を過ごせるようにしようという魂胆もあり、09時に目覚ましを掛けて
そして、何と地震で目覚めました
ちょい大きめの地震だったんですが、時計を見たら10時半過ぎ・・・出た、二度寝
時計を止めた記憶があったんで、地震が来なけりゃず~っと寝てたかも知れません
慌ててワッチすると、出感気味のWが数局と太平洋艦隊・・・まぁ、仕方がありませんから、いつ落ちるか判らないCONDXを気にしつつ15m/10mで虱潰しにQSOを進めました。
午後からちょっとやる気が失せて、夜中に取ったアンテナの測定データを眺めたり娘と四方山話に花を咲かせたり・・・と完全な浮気モードになったわけですが、やはり夕刻が近づけば気になるのはEU。CONDXはあまり変わらない様子。10mの拾い忘れのZONE15を始め、聞こえている局を粘り強く呼び倒しました。そこに、参加の少なかったグァムなどの「近場」もポツポツと埋まっていきます。
そして、ラストスパートの夜を迎えて18時半過ぎに出竿。昨晩に比して風がかなり強かったんですが、特に不安無く自立しており、この半固定セットアップは結構使えるなぁ・・・と実感して40mへ。ところがあまりCONDXは良くなく、非常にノイズっぽい中に西海岸が浮沈するような有様でそそくさと20mにQSY。拾い忘れのVKをひとまずGet すると、「何でこんな時間に
」というW・・・何せ「謎のバンド」なんでちょっと意外な気がしたんですが、「『ローバンドとハイバンドのあいのこ』みたいなイメージを持てばいいのか」と稚拙に理解。最後は、昨日と同じように東欧がまだ開けている15mを中心にS&Pしましたが、QSOできそうな局がいなくなったと見計らい、40分余りを残して記念撮影をして(何でだ
)QRTしました。

CTESTWINの表示は、先にカスタマイズしたところからさらに一段進め、Window枠も輝度の低いシックなものに変更し、長時間運用の疲れ目からはほぼ完全に解放されました
全バンドで116QSOと局数は少なめですが、ほぼ思惑に近いZONEが埋まったことに加えて釣り竿くん(やっぱ、この名前なっちゃうのね・・・)もそこそこきちんとセットアップできたことで、今後の運用スタイルは整ったと思いました。仮眠を取り過ぎて満足度80%くらいになってしまいましたが、今年のJIDX-CWは大きなアクシデントもなく完了です。メデタシ、メデタシ・・・。
無論、QRP(=5W)はお決まりですから自ずと限界はありますし、CONDXに大きく左右されること自体も予定調和。そんな中でも、限られた環境でギリギリの交信成立・・・相手をさせられる海外の各局には甚だ迷惑かも知れませんが、やはりDXコンテストは楽しいモンだなぁ・・・とつくづく思います。
さて、JIDX-CWの開始時刻は16:00Jです。これは非常によく考えられた設定で、早めの40mから手を付けるか夕刻のハイバンド狙いをするか・・・勿論、太陽活動が活発な内はハイバンドからになりますが、前日に無茶をしてもゆっくりと寝て遅めの昼食を喰らい、徐にシャックの前へ・・・といった風な余裕も持てます。案の定、コンテスト前日は同僚と少し遅くまで飲み、朝9時までぐっすり寝ていました。
正直に白状すると、昨年のコンテストが地気嵐で悉くNGだったことから、コンテスト2日前のフレア発生が結構引っかかっていたんですが、とりあえず「10mから下りていく」という当たり前の戦法に決めて10mをワッチしていたら、CONDXもそこそこ良いらしくあちこち聞こえていています。ペディ中のサモアを1CallでGet したりして、「これは結構イケっかな


聞こえている強そうな局を片っ端から呼ぶ・・・といっても、まぁそんなにハイレートではQSO成立はしませんが、既に開けている東欧に気を配りながらZONE16-20は完成。ZONE15まで伸びるとワクワクするんですが、流石にそこまでは振り向いて貰えず。18:30を過ぎて15mに下りてこちらもS&Pで・・・と思ったんですが、10mに長居をし過ぎたのか、夕刻に狙うべき東欧が上手く見つからず

今回は、釣り竿アンテナのさらなる「突き出し」としっかりした「半固定」ができるようになったことから、これまでより安心して設置できます。この季節、18時半を過ぎればほぼ「夜」になりますからそそくさと「出竿」。1m余り突き出し長が伸びた成果は果たして

一頻り強そうな局を呼んでこれぞお決まりのZONE3,4,19は確保し、名残惜しい15mを狸ワッチすると、結構東欧がまだ聞こえています。コンテスト開始直後の混乱状態は終わっていますからちょいと呼んでやろうと思い、MIZUHOのカップラを持ち出して釣り竿アンテナの40mローディングコイルを取り外してチューニング。ステルス君の15mでは「バックサイド」という関係になる東欧方面(北西)、この釣り竿アンテナの方がやはり強力なようで、ZONE14-19を片付けました。ZONE14・・・滅多に繋がらないZONEの上、1st となる「F」との交信成立


その後、21時を回った頃に20mに下りてみました。ZONE19,24はともかく16に拾って貰って、何となく一心地付いた気分になりました。このバンドは相変わらず「謎のバンド」であり、CQ誌のコンディション予想などを分析してみるもののあまりピンと来ません。やはり普段からオンエアできる環境を作っておかないと、いつまで経っても謎のバンドのままになってしまいそうです

23時過ぎには、15mに浮気をしたせいでお座なりになってしまった40mで「局数稼ぎ」です。これも、数年前には見られなかった姿ですが、本当に西海岸各局の

昨年のWW WPX CWで本格参戦した20m・・・この時はCONDXが結構良かったために勝手に「夜中バンド」と思いこみ、WW DX CWの作戦に失敗(夜中になんて、殆どだぁれもいなかった)したんですが、またしても魔が差して(


ここで、そもそもこの釣り竿君(っていう名前だっけか





そうこうしている内に朝を迎えます。04時半を回り、こんな時にしか撮影できない竿全景を写真に収めて納竿。

シャックに戻ってステルス君で15mのオープンを待ちました。そろそろフレアから吹き出した太陽風が地球に到達する時間・・・それでも、毎度の西海岸が聞こえ始めて数局とQSO。
ところがここでもっと邪悪なものが襲来・・・何を隠そう「睡魔」です。ここで、「どうせ、予想通りCONDXは落ちるべな・・・目覚ましセットで仮眠すんべ」という悪魔の囁きです。頑張って起きていてCONDXの「落ち様」を見届けるより、もし本当にCONDXが落ちたら「普段の日曜」を過ごせるようにしようという魂胆もあり、09時に目覚ましを掛けて




午後からちょっとやる気が失せて、夜中に取ったアンテナの測定データを眺めたり娘と四方山話に花を咲かせたり・・・と完全な浮気モードになったわけですが、やはり夕刻が近づけば気になるのはEU。CONDXはあまり変わらない様子。10mの拾い忘れのZONE15を始め、聞こえている局を粘り強く呼び倒しました。そこに、参加の少なかったグァムなどの「近場」もポツポツと埋まっていきます。
そして、ラストスパートの夜を迎えて18時半過ぎに出竿。昨晩に比して風がかなり強かったんですが、特に不安無く自立しており、この半固定セットアップは結構使えるなぁ・・・と実感して40mへ。ところがあまりCONDXは良くなく、非常にノイズっぽい中に西海岸が浮沈するような有様でそそくさと20mにQSY。拾い忘れのVKをひとまずGet すると、「何でこんな時間に



CTESTWINの表示は、先にカスタマイズしたところからさらに一段進め、Window枠も輝度の低いシックなものに変更し、長時間運用の疲れ目からはほぼ完全に解放されました

全バンドで116QSOと局数は少なめですが、ほぼ思惑に近いZONEが埋まったことに加えて釣り竿くん(やっぱ、この名前なっちゃうのね・・・)もそこそこきちんとセットアップできたことで、今後の運用スタイルは整ったと思いました。仮眠を取り過ぎて満足度80%くらいになってしまいましたが、今年のJIDX-CWは大きなアクシデントもなく完了です。メデタシ、メデタシ・・・。