引きこもって外付けスピーカー作り
2013-04-21
天気予報通りの悪天候となり、引き籠もり日和となりました。仙台の旧ローカルから「タイヤ履き替えたから外に出られん」とのメール・・・北陸から東北地方は雪も降ったようで、たまたま北陸の赴任先から車で上京していた息子が今日帰るため、しきりに天気を気にしていました。こんな様子を余所に、急遽引っ張り出したセーターを着てヌクヌクと工作三昧。
今日のお題は、題名に書いた通り「外付けスピーカー」の製作です。実は昨日から着手し始め、木工作業をユルユルと進めていました。
外付けスピーカーを作ろうと思ったそもそもの発端は、それまで愛用していた「NES10-2 MK3」を、手を滑らせてTS-590の上に落としてしまい、3mmほどの傷を付けてしまったこと。かなりショックだったんですが、要はリグ近くの正面にスピーカーが固定してあれば良いわけです。オークで手頃なものを購入しようかとも思ったんですが、たまたま百均で見つけたMDF(中密度繊維板)で作ってしまった「自在棚」に合うような大きさの方が良いだろうと、少し前から材料集めを始めていました。ところが、200mm×200mmのサイズのものが品切れ
それも、都内数カ所に渡って探しても見つからず、結局ネット通販で購入しました。単純カットが無料だったため側面板の裁断を依頼して、単純に組み合わせれば「箱」になるようにして貰いました。
サイズの制限から、スピーカユニット自体は10cm未満の口径からのチョイスを余儀なくされ、とりあえず「実験上等
」ってな案配で、ダイトーボイスの「F77G」という何と「9cmフルレンジ」・・・変わり種を選びました。PPコーン&ラバーエッジという組み合わせで、明らかに「簡易防水」といった案配です。あんまりシャックに水を撒くような趣味はないんですが、メタリックな作りが何となく目を引いた・・・まぁそんなに大した理由ではありません
どうせ作るなら簡単なLCフィルタを仕込んでしまおうと思ったんですが、「謎の小箱」より低損失なコイルは・・・ということで、透磁率の高いフェライトコアで自作。FT82-77を千石電商さんで購入し、ついでに秋月で以前から流行っている「緑のオーディオ用無極性コンデンサ」とロータリースイッチを購入し、HPFとLPFを幾つか組み合わせて使えるようにしました。
TS-590のインプレッションの初っ端にも書きましたが、このリグの外付けスピーカー端子出力は、ヒスノイズが結構あります。大きな口径のスピーカでは全く気にならないでしょうが、ヘッドホンをここに接続すると「サーッ」というノイズが非常に耳障り
結果的にヘッドホン使用時は前面パネルの端子に挿して使っていますが、自作に当たっては高音部を少し落とせば使えそうなため、HPFの周波数設定を決めるのに苦労しました。シミュレータで試行錯誤した挙げ句に「まぁ、実験だと思えばいいか・・・」と折り合いを付け、まずは組んでみようと・・・やはり「実験上等
」に落ち着きました
狙った大きさ、フィルタの具備、ヘッドホン端子用ミニジャックも具備・・・出来映えはまずまずです。エンクロージャ内に吸音材(テトロンウール)を多めに押し込んでボンツキを軽減しました。まぁ9cmでボンツキが目立つってこともないと思いますが、得意の「おまじない」です。
さて試聴・・・BGM代わりのAM放送は、フィルタOFFで普通に鳴ってくれます。「NES10-2 MK3」とは比べものにならない素直な音
この状態でフィルタをいじると、HPF側の「利き」の悪さはあるものの(これは設計時点で判っていたことですが、やはりタダのL+Cでは切れが悪く、π型にすべき)LPFはほぼ思惑通り(こちらはπ型)。また、ヘッドホンを接続してLPFをONでヒスノイズは聞き取れないレベルになりました。
CWについては、設計思想上「リスニングの補助」という形で設計していますから「謎の小箱」の方がいい感じですが、LPFを入れるとかなり聴き易くなります。
一方のSSB・・・これは狙ったわけではないのに試聴性が向上しました。LPFを軽めに掛けてノイズを軽減し、HPFでロー側を切ってやると、決して「いい音」ではないのですが「了解度の高い音」になります。
ところが、問題が全くないわけではありません。小口径故、大音量にはやはり弱くて歪んでしまいます
フルレンジではやはり10cmは欲しい所なんですが、このスピーカユニットの音圧レベルが低いことも災いして、ちょっと大きめかな・・・程度の音で歪んでしまいます。この点は「NES10-2 MK3」と殆ど差がなく、痛し痒しの状態です。スピーカーの収まり処が正に「目の前」のためそんなに大音量で聞くことはないですから、この部分は我慢できる範囲かなぁ・・・と思うものの、この大きさの別のスピーカーユニットでも試してみたいなぁと思ってしまいました。
明日にはボンドが完全硬化するでしょうから、もう少し試聴を続けてみようと思います。
今日のお題は、題名に書いた通り「外付けスピーカー」の製作です。実は昨日から着手し始め、木工作業をユルユルと進めていました。
外付けスピーカーを作ろうと思ったそもそもの発端は、それまで愛用していた「NES10-2 MK3」を、手を滑らせてTS-590の上に落としてしまい、3mmほどの傷を付けてしまったこと。かなりショックだったんですが、要はリグ近くの正面にスピーカーが固定してあれば良いわけです。オークで手頃なものを購入しようかとも思ったんですが、たまたま百均で見つけたMDF(中密度繊維板)で作ってしまった「自在棚」に合うような大きさの方が良いだろうと、少し前から材料集めを始めていました。ところが、200mm×200mmのサイズのものが品切れ

サイズの制限から、スピーカユニット自体は10cm未満の口径からのチョイスを余儀なくされ、とりあえず「実験上等


どうせ作るなら簡単なLCフィルタを仕込んでしまおうと思ったんですが、「謎の小箱」より低損失なコイルは・・・ということで、透磁率の高いフェライトコアで自作。FT82-77を千石電商さんで購入し、ついでに秋月で以前から流行っている「緑のオーディオ用無極性コンデンサ」とロータリースイッチを購入し、HPFとLPFを幾つか組み合わせて使えるようにしました。
TS-590のインプレッションの初っ端にも書きましたが、このリグの外付けスピーカー端子出力は、ヒスノイズが結構あります。大きな口径のスピーカでは全く気にならないでしょうが、ヘッドホンをここに接続すると「サーッ」というノイズが非常に耳障り




狙った大きさ、フィルタの具備、ヘッドホン端子用ミニジャックも具備・・・出来映えはまずまずです。エンクロージャ内に吸音材(テトロンウール)を多めに押し込んでボンツキを軽減しました。まぁ9cmでボンツキが目立つってこともないと思いますが、得意の「おまじない」です。
さて試聴・・・BGM代わりのAM放送は、フィルタOFFで普通に鳴ってくれます。「NES10-2 MK3」とは比べものにならない素直な音

CWについては、設計思想上「リスニングの補助」という形で設計していますから「謎の小箱」の方がいい感じですが、LPFを入れるとかなり聴き易くなります。
一方のSSB・・・これは狙ったわけではないのに試聴性が向上しました。LPFを軽めに掛けてノイズを軽減し、HPFでロー側を切ってやると、決して「いい音」ではないのですが「了解度の高い音」になります。
ところが、問題が全くないわけではありません。小口径故、大音量にはやはり弱くて歪んでしまいます


明日にはボンドが完全硬化するでしょうから、もう少し試聴を続けてみようと思います。
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