ALL JA 2013 参戦記
2013-04-29
最近のコンテスト開始直前は、いろいろと設備が整ってきたことや膨大な「失敗劇」による自衛策が効いてきたことで、あまり慌てずに済みます。調子こいて「直前リポート」紛いの記事をアップしてから開始時間を待つ・・・ざっと、こんな感じになってきましたが、何と今年のコンテストは「直前仮眠」を取りました。都合90分ほどでしたが、この睡眠が果たして「意味ある仮眠」なのか否かを含め、毎度の参戦記を残しておこうと思います。
上記仮眠は、20時半セットの目覚ましで見事に起きることができました。アンテナ機材等の準備はとっくに終わっていましたから、ぼんやりとあちこちのバンドを聞いていましたが、いつもならもう少し「試験電波もどき」が出ていてもよい6mのCW帯が静まり返っていて、最初に呼び出す局をどうするか決められないほどの静けさ・・・結局、ノッケのお相手を見つけることができぬまま、21時を迎えてしまいました
始まってしまえばやはり例年の如く聞こえては来るんですが、どうも応答効率が悪い・・・ここ数年のスタートダッシュ1HのQSO平均局数である「18」に届かず(14局)、その後もあんまりパッとしません
ひとまず始めの3Hくらいは6mで粘って夜半過ぎたら徐にローバンドへQSYという計画だったんですが、 23時半過ぎの時点で昨年比75%(昨年は40QSOだったのが、今年は30QSO)となってしまい、昨年より参加局数が減っているんじゃないか(少なくとも、電信部門のエントリーが減ったんじゃないか)と流石にちょっと不安になり、予定より少し早めにローバンド下りを決断。
開始直後から数時間の大混雑を見せる40mにQRPでは太刀打ちは無理・・・と、昨年の全市全郡辺りまでは「6mでスタートダッシュ⇒80mでマルチ稼ぎ」という格好でQSYしていました。これはこれでそれなりに奏功していたんですが、釣り竿君の固定方法の改善と40mコイルの最適化により、40mも案外イケるんじゃないかと「様子見」のつもりでQSY。すると、強めの局は殆ど拾ってくれる状態に
まだ混雑の止まぬ中、近県を拾いながらの約1Hで22QSOという結果になりました
調子に乗っているとその分80mの運用時間が短くなってしまうことから、01時を回った辺りで80mへ。ちょっとチューニングに手間取りましたが、釣り竿君+大型ローディングコイルでSWRベタ落ちとなった組み合わせで果たして
・・・おっと、こちらも絶好調
本当に5W
と思えるほど良く飛び、夢の北海道から憧れの九州まで(だって、釣り竿アンテナに5m余りのワイヤーですぜ・・・)、正に僥倖たるQSO成立を含め02時台のQSOレートが20QSO
つまり、呼び出した殆ど全ての局が拾ってくれたという結果なわけです。CQ出したら呼ばれるんじゃなかろうか・・・と思えるほど
このまま太陽が昇ってこなければずぅ~っとローバンドにいてもいいんですが、そうもいきません。04時を回って一旦納竿しましたが、この時点で既に100QSO超え・・・局数目標である「200QSO」が段々と見えてきました
しかし、ここで問題が・・・「仮眠を取っていない」という事実です。これまでのコンテストでは、02-05時辺りに仮眠を取っておいて昼間帯のハイバンド・オープンに備えるという作戦だったわけですが、ローバンドがまずまず途切れなく運用できてしまうと、この時間帯での仮眠は無理。どうしようか迷った挙げ句、40mで既に近県を拾ってあることを考慮。毎年の「寝過ごし」を考えても午前中に復活できれば良しとしよう・・・と、睡眠導入アルコールを吸入(
)しつつ、05時に仮眠を取るべく目覚ましを06時半にセットしてゴロリ、即
そして、何とこの目覚ましですんなり起きることができました。コンテスト直前仮眠効果でしょうか
起床後は即座にステルス君による40m運用再開。明らかに釣り竿君よりは落ちるものの、この時間になると流石にちょっと空いてきますからピックアップ率も向上・・・まずまずのペースで取りこぼしのマルチを埋めていきました。
08時を回ると、Es発生が気になるところ。勿論、出ることが決まっているわけではありませんが、「ALL JA恒例」とも言える弱めのEsで九州や中国地方、北海道辺りがポツポツ埋まって行くのが例年のこととなり、今か今かと待ち侘びながらハイバンドを覗くも、何だかそんな気配はありません。そこで、20mはどうかいな・・・と、ステルス君をロングワイヤーに見立ててTYPE-Ⅲでマッチングさせる方法で20mへ。本当は、釣り竿君の「メインバンド」なわけですが、こいつを突き出すわけにもいかず・・・。
20mは正規のF2伝搬で6,8エリアが入感・・・とは言え、軒下のロングワイヤーですからお相手のベテランの方のオペレーションときっとスンバラシイ設備に助けられ、チョビチョビとマルチが増えていきます。このバンドもEsが出ないと4,7エリア辺りは厳しいですから、聞こえている局とのQSOが済んだら長居は無用。
一方で、開けないハイバンドは完全な閑古鳥・・・近県落とし必至となる中、Es発生を念じながら時間を掛けて拾っていくわけですが、近場は応答率が低くて弱ります。いわゆる「エイチの局」は聞こえても拾ってくれませんから、ストレスばかりが溜まっていくような有様
こうして、局数・マルチとも余り伸びない午前中が過ぎていきます。唯一、15mでは沖縄を拾うことができました。
午後もパッとしない中、20mで九州の聞こえている局とのQSO(つまり、局数稼ぎ)とオープンしないハイバンドを行ったり来たりしていたところ、10mで沖縄、15mで鹿児島とQSO。お、イブニングタイプのEsか
と思ったら、15mで大変弱い7,8エリア、スキャッター紛いの0エリアが聞こえていました。7エリアだけは拾って貰いましたが、その他はこの設備では無理・・・。20mにJD1登場でちょっと踏ん張って拾って貰いましたが、今年のALL JAのハイバンドはEsの恩恵には預かれずに終了
この間、6mはほぼ「蚊帳の外」だったんですが、沖縄ならひょっとして・・・と思ったら案の定聞こえており、何とか拾って貰うことができました。
40mは、ハイバンドのコンディションがイマイチだったこともあって、昼ガレ以外の時間帯はちょくちょく下りてきて局数稼ぎ。粗方、QSO相手のいなくなったであろうお相手の局は、弱い信号を「拘って拾ってくれる」というか、まぁ付き合って下さるわけで、地味~に局数増量です。
自分のコールサインは、どうもサフィックスの真ん中の「P」をなかなか取って貰えないことが多いようです。セカンドレターの再送って結構難儀で、結局はサフィックスの再送を繰り返していると、他の文字までおかしなことになってきてしまってQSOに至らず・・ということもしばしば
そんな中でも、熱心に付き合って下さる諸OMに感謝です。
さぁ、最後の追い込みたる「出竿時刻」が近づいてきました。陽がとっぷりと暮れ、目立たぬように釣り竿君を突き出せる時刻は19時。ラスト2Hの勝負ですが、この時点で既に192QSOとなっており目標クリアは余裕の状態
問題は、80mと40mのどちらを選ぶか・・・。比較的長時間ランしてしまっている40mはQSO相手が少ない可能性がある反面、短縮率の高い80mで「最後の追い込みタイム」に突っ込んでいくのもリスキーかなぁ・・・と、夕飯を食べながら少し迷いましたが、明らかに釣り竿君の真価が発揮できる40mをチョイス。ステルス君と比較すると、受けが10-20dB程度上がりますから、これまでの時間に拾えていない局が拾えるでしょう・・・ってな判断です。
やることはS&Pなわけですが、思い切って200HzまでBWを絞って下限からゆっくりとスイープを開始。すると、やはり「隙間」にいらっしゃる局が聞こえてきます。多分、相手の局長さんも思いっきり狭いBWで聞いているものと読み、ドンピシャでコールすると殆ど一発で拾って貰えます。やはり、ステルス君⇒釣り竿君で格段の差があるようです。また、釣り竿君で比較的弱めの局を呼んでも応答して貰える場合があり、その中にはQRP局が結構いらっしゃることも判りました。相手局の信号が弱いと何となく敬遠して飛ばしていましたが、この点は少し考えを改めないといけませんね
S&Pを3巡して20時を過ぎると、流石にデュープばかりになりました。ラスト20分は、あまり活躍できなかった6mにスイッチしてCQ連呼。勿論、そんなに呼ばれるわけもないんですが、局数目標も軽くクリアした後ですから「最後くらいは・・・」ってな感じ
それでも4局ほど呼んで頂いて、終了時刻を迎えました。
途中大きなトラブルもなく完遂したコンテストは少ないんですが、今年のALL JAは「大成功
」の内に数えて良さそう。そろそろ限界
と思っていたQSO数も、運用スタイルを見直せばもう少しいけそう・・・おっと、これは別記事にまとめましょうか。
2013年結果:224×92=20,608点
記事の締め括りは、恒例となりつつある記念撮影。

やはり、釣り竿君のセッティングに欠かせないアンアナ群は大活躍でした。TYPE-Ⅲの上のコイルは、80m用の仮設ローディングコイルです。前の「紫コイル」よりはマシなものをと、巻き数を増やしてコイル径を大きくしましたが、所詮百均の色つきアルミ線を巻いたものです。カウンターポイズをもう少し工夫した上で最適なコイルを作ろうと画策している最中なんですが、こんな仮設コイルでも結構イケちゃった80m・・・秋の全市全郡、そして来年のALL JAに向けてハード面でもさらなる工夫をすれば、もう少し記録が伸ばせそうです
上記仮眠は、20時半セットの目覚ましで見事に起きることができました。アンテナ機材等の準備はとっくに終わっていましたから、ぼんやりとあちこちのバンドを聞いていましたが、いつもならもう少し「試験電波もどき」が出ていてもよい6mのCW帯が静まり返っていて、最初に呼び出す局をどうするか決められないほどの静けさ・・・結局、ノッケのお相手を見つけることができぬまま、21時を迎えてしまいました

始まってしまえばやはり例年の如く聞こえては来るんですが、どうも応答効率が悪い・・・ここ数年のスタートダッシュ1HのQSO平均局数である「18」に届かず(14局)、その後もあんまりパッとしません

開始直後から数時間の大混雑を見せる40mにQRPでは太刀打ちは無理・・・と、昨年の全市全郡辺りまでは「6mでスタートダッシュ⇒80mでマルチ稼ぎ」という格好でQSYしていました。これはこれでそれなりに奏功していたんですが、釣り竿君の固定方法の改善と40mコイルの最適化により、40mも案外イケるんじゃないかと「様子見」のつもりでQSY。すると、強めの局は殆ど拾ってくれる状態に


調子に乗っているとその分80mの運用時間が短くなってしまうことから、01時を回った辺りで80mへ。ちょっとチューニングに手間取りましたが、釣り竿君+大型ローディングコイルでSWRベタ落ちとなった組み合わせで果たして





このまま太陽が昇ってこなければずぅ~っとローバンドにいてもいいんですが、そうもいきません。04時を回って一旦納竿しましたが、この時点で既に100QSO超え・・・局数目標である「200QSO」が段々と見えてきました

しかし、ここで問題が・・・「仮眠を取っていない」という事実です。これまでのコンテストでは、02-05時辺りに仮眠を取っておいて昼間帯のハイバンド・オープンに備えるという作戦だったわけですが、ローバンドがまずまず途切れなく運用できてしまうと、この時間帯での仮眠は無理。どうしようか迷った挙げ句、40mで既に近県を拾ってあることを考慮。毎年の「寝過ごし」を考えても午前中に復活できれば良しとしよう・・・と、睡眠導入アルコールを吸入(



起床後は即座にステルス君による40m運用再開。明らかに釣り竿君よりは落ちるものの、この時間になると流石にちょっと空いてきますからピックアップ率も向上・・・まずまずのペースで取りこぼしのマルチを埋めていきました。
08時を回ると、Es発生が気になるところ。勿論、出ることが決まっているわけではありませんが、「ALL JA恒例」とも言える弱めのEsで九州や中国地方、北海道辺りがポツポツ埋まって行くのが例年のこととなり、今か今かと待ち侘びながらハイバンドを覗くも、何だかそんな気配はありません。そこで、20mはどうかいな・・・と、ステルス君をロングワイヤーに見立ててTYPE-Ⅲでマッチングさせる方法で20mへ。本当は、釣り竿君の「メインバンド」なわけですが、こいつを突き出すわけにもいかず・・・。
20mは正規のF2伝搬で6,8エリアが入感・・・とは言え、軒下のロングワイヤーですからお相手のベテランの方のオペレーションときっとスンバラシイ設備に助けられ、チョビチョビとマルチが増えていきます。このバンドもEsが出ないと4,7エリア辺りは厳しいですから、聞こえている局とのQSOが済んだら長居は無用。
一方で、開けないハイバンドは完全な閑古鳥・・・近県落とし必至となる中、Es発生を念じながら時間を掛けて拾っていくわけですが、近場は応答率が低くて弱ります。いわゆる「エイチの局」は聞こえても拾ってくれませんから、ストレスばかりが溜まっていくような有様

午後もパッとしない中、20mで九州の聞こえている局とのQSO(つまり、局数稼ぎ)とオープンしないハイバンドを行ったり来たりしていたところ、10mで沖縄、15mで鹿児島とQSO。お、イブニングタイプのEsか


この間、6mはほぼ「蚊帳の外」だったんですが、沖縄ならひょっとして・・・と思ったら案の定聞こえており、何とか拾って貰うことができました。
40mは、ハイバンドのコンディションがイマイチだったこともあって、昼ガレ以外の時間帯はちょくちょく下りてきて局数稼ぎ。粗方、QSO相手のいなくなったであろうお相手の局は、弱い信号を「拘って拾ってくれる」というか、まぁ付き合って下さるわけで、地味~に局数増量です。
自分のコールサインは、どうもサフィックスの真ん中の「P」をなかなか取って貰えないことが多いようです。セカンドレターの再送って結構難儀で、結局はサフィックスの再送を繰り返していると、他の文字までおかしなことになってきてしまってQSOに至らず・・ということもしばしば

さぁ、最後の追い込みたる「出竿時刻」が近づいてきました。陽がとっぷりと暮れ、目立たぬように釣り竿君を突き出せる時刻は19時。ラスト2Hの勝負ですが、この時点で既に192QSOとなっており目標クリアは余裕の状態

やることはS&Pなわけですが、思い切って200HzまでBWを絞って下限からゆっくりとスイープを開始。すると、やはり「隙間」にいらっしゃる局が聞こえてきます。多分、相手の局長さんも思いっきり狭いBWで聞いているものと読み、ドンピシャでコールすると殆ど一発で拾って貰えます。やはり、ステルス君⇒釣り竿君で格段の差があるようです。また、釣り竿君で比較的弱めの局を呼んでも応答して貰える場合があり、その中にはQRP局が結構いらっしゃることも判りました。相手局の信号が弱いと何となく敬遠して飛ばしていましたが、この点は少し考えを改めないといけませんね

S&Pを3巡して20時を過ぎると、流石にデュープばかりになりました。ラスト20分は、あまり活躍できなかった6mにスイッチしてCQ連呼。勿論、そんなに呼ばれるわけもないんですが、局数目標も軽くクリアした後ですから「最後くらいは・・・」ってな感じ

途中大きなトラブルもなく完遂したコンテストは少ないんですが、今年のALL JAは「大成功


ALL JA 2013 | 目標 | 結果 | ||
局数 | マルチ | 局数 | マルチ | |
80m | 30 | 13 | 45 | 26 |
40m | 45 | 20 | 87 | 33 |
20m | 20 | 15 | 19 | 12 |
15m | 30 | 20 | 11 | 7 |
10m | 15 | 10 | 14 | 6 |
6m | 60 | 8 | 48 | 8 |
2013年結果:224×92=20,608点
記事の締め括りは、恒例となりつつある記念撮影。

やはり、釣り竿君のセッティングに欠かせないアンアナ群は大活躍でした。TYPE-Ⅲの上のコイルは、80m用の仮設ローディングコイルです。前の「紫コイル」よりはマシなものをと、巻き数を増やしてコイル径を大きくしましたが、所詮百均の色つきアルミ線を巻いたものです。カウンターポイズをもう少し工夫した上で最適なコイルを作ろうと画策している最中なんですが、こんな仮設コイルでも結構イケちゃった80m・・・秋の全市全郡、そして来年のALL JAに向けてハード面でもさらなる工夫をすれば、もう少し記録が伸ばせそうです

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No title
今年もQSOありがとうございました。 また次のコンテストでもよろしくお願いいたします。(^^)
こちらこそ、毎度です(^^;
JP1LRTさん、こんばんは。
こちらこそ毎度毎度、弱い信号を拾って頂きありがとうございます。
実は、「ませ1りすか」の隠れ愛読者です(^^; 今後とも宜しくお願いします。
こちらこそ毎度毎度、弱い信号を拾って頂きありがとうございます。
実は、「ませ1りすか」の隠れ愛読者です(^^; 今後とも宜しくお願いします。
TKS QSO!
QRPとはいえ結構な強さで聞こえていました
次のコンテストでもよろしくお願いします
de JK2XXK
次のコンテストでもよろしくお願いします
de JK2XXK
うわぁ、結構強いなんて嬉しい!
JK2XXKさん、コンテストでのQSO、ありがとうございました。
いつも、お相手の局の設備に助けられ、何とかコンテストを楽しんでいますが、ちゃんと届いているか半信半疑・・・。どうも、軒下DPは打ち上げ角が高いんで、愛知や岐阜がベストポジションのようです。
次のコンテストでも、是非お会いしましょう!
いつも、お相手の局の設備に助けられ、何とかコンテストを楽しんでいますが、ちゃんと届いているか半信半疑・・・。どうも、軒下DPは打ち上げ角が高いんで、愛知や岐阜がベストポジションのようです。
次のコンテストでも、是非お会いしましょう!