ノイズアンテナの小手調べ
2013-05-11
連日の広帯域アンプの試作実験を経て、漸く「こいつを何に使うんだ
」と紹介できる日がやってきました
アパマンハムの大半の方が抱えているであろう「ノイズとの戦い」ですが、自分も何らかの対策を・・・と、昨年の梅雨の時期にMFJ-1025を購入しました。入手した際のノイズ撃退記事には、ノイズのSが3つほど落ちている「証拠」も残してあるんですが、15m以上のハイバンドでの効きが悪いことや、VDSL-I の対策の一環として「お持ち帰り」の多いノイズアンテナ(要は、自分が送信した電波を至近距離で受信して戻ってくる)の同軸を撤去したことで、完全にホコリを被った存在になってしまいました。
ところが、今年に入ってからローバンドのノイズが減る方向、逆にハイバンドが酷くなる方向になり、折角開けているハイバンドのDXがあんまりよく聞こえないことが度々あって、「これは何とかMFJ-1025を活用できんかなぁ・・・」と考えていました。
実はMFJ-1025/1026自体の「保護回路」を取っ払うことで、内部のアンプのゲインアップ、IMDの改善などができることは以前から知っていたんですが、対策の主体は何と言ってもノイズアンテナ。ただ、ベランダに張れるあまり目立たないアンテナなんて高が知れていますし、ノイズアンテナの同調を綺麗に取り過ぎるとメインアンテナに影響が出ることも経験済みだったため、なかなか良いアイディアが浮かびませんでした。
そんな中、JI1ANI/福井OMが、PA0RDT考案の「Mini-Whip」を使って兄貴分のMFJ-1026を上手にお使いになっている記事を発見
アクティブアンテナの前置は、位相をひっくり返してノイズを消すタイプのものには御法度であると前にどこかで読んだ記憶があって、その先入観で「×」を付けていたんですが、福井OMは見事に使いこなしていらっしゃる様子。早速、関係の記事にコメントを差し上げたところ、ご本人の経験と示唆に富んだお返事を頂きました。
これで俄然勇気を貰ったわけですが、ただ同じように真似をするのも芸がない(って、まぁ芸人じゃないんですが・・・)と思い、回路構成の簡単なMini-Whip モドキを作ってみようと思いたち、何気に忙しかった4月を越えたGWから一連の広帯域アンプの製作に着手したわけです。
昨晩は完成したアンプに、30cmほどのワニ口付きビニール線をつないでAM放送を聴いてその感度にビックリ
その後、ステルス君をLW代わりにつないで39mバンド(うわぁ~、こんな表現、ガキの頃以外使ってないぞ・・・)のアジア近傍の放送局が軒並みS9+30dB以上で入感してくる様を目の当たりにし、結構な夜更かしをしてしまいました
さて、朝起きてから「適当なケースに入れよう」と、別の作り物用に買っておいたプラケースに押し込んでみました。

アンテナは写真に上手く写っていませんが、40cmほどのスズメッキ線で短いホイップを作りました。同軸からの給電部分を追加して紛入・・・殆ど手間いらず。空いている部分は、上手く使えそうなら送受信切替リレー(送信時にアンテナ側をショートさせる)を入れる「予定地」です。
一方、手元に同軸への給電部分が必要となり、これも万能基板に急造。約10mの1.5D2Vによる電圧降下を補うべく部品箱を漁ったら、6.2Vの三端子を発見して採用。
完成後は同軸(1.5D2V)を引き直して外へ・・・。今日は朝から雨が本格的に降っており、雨が降るとアンテナの同調点が下がるわ、ノイズは減るわであんまり面白くありませんが、40mのS=3程度のノイズがS=0のなることが直ぐに確認できました。ここまでは、昨晩の「39mバンド」からすれば予定調和のようなものです。
一方、肝心のハイバンド・・・こちらは事情がちょっと違いました。
ハイバンドのノイズ撃退が上手く行かなかったのは、元々のLWではノイズを上手く拾ってくれず、MFJ-1025の「AUXILIARY ANTENNA GAIN」を全開にしてもSが振らないような状態だったわけです。ところが、今回はメインアンテナと同等(よりちょい強いくらい)に敵なるS=5程度のノイズが受かり、これは上手く行くだろうと安堵
早速、S=0とは言わずともS=2,3程度にまでは落ちるだろうと調整・・・ところが、殆ど変化がありません
アンテナの位置をあれこれ変えてみたんですがあんまり改善しない様子で、S=5で安定しているノイズが「たまに4」みたいな程度にしかならずかなりガッカリ
雨の中、濡れながらずっとベランダをウロウロしていました。
一旦、回路の見直しを・・・と部屋にノイズアンテナをお持ち帰り。無論、問題箇所は見つからず。そこで、今後に備えて同軸給電と手元給電ができるようにトグルスイッチを追加し、ノロノロしているといつの間にか夕方に。
毎日そうですが、夕方になるとノイズが強くなってきます。今日もS=7程度まで上がってきました。そこで、「もう少し隣のマンションの方に寄せてみよう」(って書いても判らないと思いますが、我が家のベランダの左側に、6F建てのマンションが並んでいます)と、べちゃべちゃのベランダで同軸の引き回しを工夫して悪戦苦闘して再挑戦。すると、S=3程度(時々4)まで下がりました
自分の家のノイズを疑ってベランダ中央部を中心に動き回っていたんですが、どうも元凶は隣のマンションのようですね。

何だかんだで日が沈んで暗くなってしまいました。一応、ベストポイントということで、証拠写真を残しておきました
明日は晴れそうですから、午後から(っていうか、粗方建物や地面が乾いたら)きちんと確認したいと思います。


アパマンハムの大半の方が抱えているであろう「ノイズとの戦い」ですが、自分も何らかの対策を・・・と、昨年の梅雨の時期にMFJ-1025を購入しました。入手した際のノイズ撃退記事には、ノイズのSが3つほど落ちている「証拠」も残してあるんですが、15m以上のハイバンドでの効きが悪いことや、VDSL-I の対策の一環として「お持ち帰り」の多いノイズアンテナ(要は、自分が送信した電波を至近距離で受信して戻ってくる)の同軸を撤去したことで、完全にホコリを被った存在になってしまいました。
ところが、今年に入ってからローバンドのノイズが減る方向、逆にハイバンドが酷くなる方向になり、折角開けているハイバンドのDXがあんまりよく聞こえないことが度々あって、「これは何とかMFJ-1025を活用できんかなぁ・・・」と考えていました。
実はMFJ-1025/1026自体の「保護回路」を取っ払うことで、内部のアンプのゲインアップ、IMDの改善などができることは以前から知っていたんですが、対策の主体は何と言ってもノイズアンテナ。ただ、ベランダに張れるあまり目立たないアンテナなんて高が知れていますし、ノイズアンテナの同調を綺麗に取り過ぎるとメインアンテナに影響が出ることも経験済みだったため、なかなか良いアイディアが浮かびませんでした。
そんな中、JI1ANI/福井OMが、PA0RDT考案の「Mini-Whip」を使って兄貴分のMFJ-1026を上手にお使いになっている記事を発見

これで俄然勇気を貰ったわけですが、ただ同じように真似をするのも芸がない(って、まぁ芸人じゃないんですが・・・)と思い、回路構成の簡単なMini-Whip モドキを作ってみようと思いたち、何気に忙しかった4月を越えたGWから一連の広帯域アンプの製作に着手したわけです。
昨晩は完成したアンプに、30cmほどのワニ口付きビニール線をつないでAM放送を聴いてその感度にビックリ


さて、朝起きてから「適当なケースに入れよう」と、別の作り物用に買っておいたプラケースに押し込んでみました。

アンテナは写真に上手く写っていませんが、40cmほどのスズメッキ線で短いホイップを作りました。同軸からの給電部分を追加して紛入・・・殆ど手間いらず。空いている部分は、上手く使えそうなら送受信切替リレー(送信時にアンテナ側をショートさせる)を入れる「予定地」です。
一方、手元に同軸への給電部分が必要となり、これも万能基板に急造。約10mの1.5D2Vによる電圧降下を補うべく部品箱を漁ったら、6.2Vの三端子を発見して採用。
完成後は同軸(1.5D2V)を引き直して外へ・・・。今日は朝から雨が本格的に降っており、雨が降るとアンテナの同調点が下がるわ、ノイズは減るわであんまり面白くありませんが、40mのS=3程度のノイズがS=0のなることが直ぐに確認できました。ここまでは、昨晩の「39mバンド」からすれば予定調和のようなものです。
一方、肝心のハイバンド・・・こちらは事情がちょっと違いました。
ハイバンドのノイズ撃退が上手く行かなかったのは、元々のLWではノイズを上手く拾ってくれず、MFJ-1025の「AUXILIARY ANTENNA GAIN」を全開にしてもSが振らないような状態だったわけです。ところが、今回はメインアンテナと同等(よりちょい強いくらい)に敵なるS=5程度のノイズが受かり、これは上手く行くだろうと安堵

早速、S=0とは言わずともS=2,3程度にまでは落ちるだろうと調整・・・ところが、殆ど変化がありません


一旦、回路の見直しを・・・と部屋にノイズアンテナをお持ち帰り。無論、問題箇所は見つからず。そこで、今後に備えて同軸給電と手元給電ができるようにトグルスイッチを追加し、ノロノロしているといつの間にか夕方に。
毎日そうですが、夕方になるとノイズが強くなってきます。今日もS=7程度まで上がってきました。そこで、「もう少し隣のマンションの方に寄せてみよう」(って書いても判らないと思いますが、我が家のベランダの左側に、6F建てのマンションが並んでいます)と、べちゃべちゃのベランダで同軸の引き回しを工夫して悪戦苦闘して再挑戦。すると、S=3程度(時々4)まで下がりました


何だかんだで日が沈んで暗くなってしまいました。一応、ベストポイントということで、証拠写真を残しておきました

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