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All Asian CW 2013 参戦記

2013-06-17      
 副題:主戦場は15m・・・またもやアンテナ対策が必要なのね

 今年前半戦のDXコンテストの締め括りであるAll AsianのCW部門に参加しました。サイクル24で太陽が元気な間は、48時間のコンテストにできるだけフル参戦し、普段交信できないようなあっちこっちとQSOしたいなぁ・・・というささやかな動機ですが、今回はCONDXもまずまずの雰囲気だったこともあって、得意の「有休煙幕」を張りつつ期待は結構高め。とは言え、何も夏至間近のこの時期でなくても・・・と、今の開催時期に少々不満を感じるこのコンテストは「夜が勝負」ということで、乗っけからのフル加速はせず、毎度の勢いとはちょっと違った緩やかなスタートとなりました。

 この時期の普通~のCONDXであれば、日中はいわゆる「太平洋艦隊」がそこそこ聞こえてきて、それらをぽつりぽつりと拾っていくものとイメージしていたんですが、どうもあまり聞こえてこない感じ。15mスタートでしたが、最初の2Hで何と6QSOという低調なスタートになってしまいました。やはり、お空は「真夏」のCONDXに移ったんでしょうが、これではちっとも面白くないなぁ・・・と半ば諦め模様。さらに、先のコンテスト直前に仲間入りした「20mローディングDP」でどこか聞こえるかしらんと探っても、こちらもパッとせず・・・。とは言っても、VKとVEを拾えましたから進歩は進歩です。この時点でまだ日の入りまでには2Hほどあったんですが、ちょっと に手を伸ばしたら、本日から稼働し始めたエアコンで絶好調な室温の中、何と不敵にも 「お父さん、夕飯食べないの」の声で起こされると、日はとっぷりと沈み・・・っていうか、20時Jになっており、慌てて夕飯を喰らって、早速「釣り竿君」の出陣となりました。即ち、ここまでは「序章」・・・9QSOで11時間も経過してしまったという顛末

 ・・・というわけで、参戦記としてはここからが本題になるわけです。以下、またしてもUTCで。

 釣り竿君出動で即40mへ。そして11:34Uのロシアのこっち側を皮切りに、毎度お馴染みの「西海岸のGood」に拾って貰いました・・・が、今回は20mのお勉強と最近好調な15mへのスイッチも怠らぬよう、40mではW,UA(こっちサイド),VE、そしてLU(遂にLUまで「常連化」してしまった・・・)を片付けると直ぐに20mへ。
 昨年のWPXで、Wが一杯聞こえることに気を取られて15mの好CONDXに気づかなかったという愚を起こさぬよう、とりあえずS&Pを行い、ホンの小一時間で10QSOほど増量。やはり中心はWですが、LUも拾えてちょっとニンマリ ところが、EU方面が聞こえるもののそれほど強くなく、S>9の局でも空振り連発のため、直ぐに15mに上がりました。
 いやぁ、久々の「東欧天国」・・・ある意味、一昨年の非常にCONDXが良かった秋の「WW DX CW」に近いノリで聞こえてきます。「SSNは50程度&地磁気は大人しい」というまずまずのCONDXの中、東欧を一巡しました。おニューはMontenegroとMoldovaでしたが、これまで交信回数が少なかったドイツと3QSO・・・なんか「DL」というプリフィックスが聞こえてくると、ちょっとワクワクする感じ・・・未だ衰えていません。F,I,OHなども数局聞こえていましたがQSOには至らず、とにかくハンガリー、チェコスロバキア勢が強かった印象です。
 途中1Hほど20mに下りてみましたが、とにかく届かない・・・「」も返ってこない有様で収穫無し。結局、15mについては3Hで23QSOと、かなりの収穫となり、18:09UのQSOを最後にこの日は納竿。コンフェデ杯「JA vs PY」を見てちょっとションボリし、仮眠のつもりでさらに一杯引っかけて

 さて、次の日・・・何ときちんと睡眠を取ってしまい昼食に起きるという体たらく 昨日は全くオンエアしなかった10mの昼間・・・2QSOほどしましたが、もう「夜以外はダメなのね・・・」と達観。割れてしまったドライバケースを修繕したり、コンフェデをPC録画したさに買ってきた地デジチューナ(先の「JA vs PY」観戦は、流石に夜中でTVチャンネル争いにはならず、娘を起こして二人で観戦、ワーワーブーブー言っていました)をセッティングしたりと「普段の日曜」のようになってしまいましたが、またしても「出竿」を合図に、10:55Uに40mへ。Wが結構奥の方まで聞こえていたため、これは20mも期待できるかな と上がってみると、東海岸が聞こえています 勿論、「聞こえる≠QSOできる」は当たり前なんですが、アメリカ本土で過去最遠となる「NY」にあと一歩の所まで迫りました。実に残念・・・。

 さぁ、最終日の15m。SSNは上昇方向、地磁気は大人しいままという絶好のシチュエーションで、最初に飛び込んできたのがOH・・・昨日は振られまくりでしたが、今日はきちんと拾って貰えました。ちょっとした「OH祭り」の如く、数局を固め打ち 普段滅多に繋がらないところですから、ちょっと図々しく粘り欲張ってみました その後の小休止で「東海岸が開けることと北欧が開けることは、何かしら関連があるのかなぁ」と、暫し地図と睨めっこしましたがよく解らず。
 それにしても、WとEUが同時に開けている15m・・・これは初めての体験です。呼べばQSOできるわけではないものの、これだけ開けると目移りしてしまいます。そして、15時Uを回った辺りから、東欧各局が尋常じゃない強さで入感するようになり、殆ど「1 by 1」でQSOが成立していく様は圧巻でした。F,I,SM辺りはQSOできなかったものの、「この東欧の旅、いつまで続くのかしらん・・・」と思うほど。DLもさらに2QSO増量でご満悦
 ところが、終焉は実にあっという間にやってきました。17時Uを回ると、いきなり各局の信号が弱くなっていき、我が設備では手の届かぬ状態・・・言わば、普段よく出会すシチュエーションになってしまいました。結局、夢のような時間は3H程度・・・17:13のUA3を最後に薄明まで粘りましたがQSOには至らず納竿となり、本当に夢の世界へ そして、ラストは30分ほど15mを覗き、2QSO増量でタイムアップとなりました。

 多分、昨年のWW WPX CWで逃した好CONDXは、まぁこんな感じだったのかなぁ・・・と思いつつも、今年のあの忌まわしき「地磁気潰し」が無かったら・・・と、今さらながらに思った次第。だってWPXの方が、きっと参加局数は多いですからね。

 コンテスト参戦記に記念写真を付けるのも、流石に「ネタ切れ」になってきましたが、今回頑張ってくれたのがこれ。



 実はこれまでのコンテスト参戦において、毎度カップラの調整後にリグ前に戻るとSWRの様子がおかしくなることが度々あって、シャックとベランダを頻々と往復する様を見た家族に「良い運動だね」と冷やかされていたわけですが、カップラの根っこにフロートバランを入れてやろうと思いつき、これまで使っていたカップラ接続用の長めの同軸(5mくらい)の先っちょにトロイダルコア(FT-240-43)を入れてみたところ、この効果は絶大 ほぼ「往復せずに済む」ということになりました。
 その横にあるタイトトリマは、15mにオンエアする際に流用する20m用の釣り竿エレメント(5.2m)がちょいと長すぎるため、短縮コンデンサとして入れてみました。MMANAで試算したところ30pF程度と出たため、50pFのトリマも目分量で加減してありますが、これぞ「いい加減」ですね 根本的な対策は、15mにきちんと同調する長さのエレメントにすべき・・・なんでしょうが、今回こんだけ飛んだから良しとしましょうかね

 総交信局数は98局でしたが、東欧中心に沢山QSOでき、15mのEUマルチは18。得点云々より「十分に楽しめたコンテスト」と言えます。DXコンテストは暫くお預け・・・は寂しいですが、サイクル24の名残りになるであろう秋の「WW DX CW」にも参戦したいと思います。
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Author :どよよん無線技士
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アパマンというハンデにさらにQRPまで課し、失敗連続のヘッポコリグや周辺機器の製作・・・趣味というより「荒行」か!?

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