MFJ-1025の受信感度改善
2013-06-30
昨晩からCONDXは回復基調のようですが、ちょっと大きな磁気の乱れが発生した余波で午前中は40mが全くNG。そこで、朝から6mのモビホをセットしてJA6YBRをBGMにしてEスポ状況を確認しながら、少し前に実施したMFJ-1025の受信改造による感度の改善具合を確認しました。
この装置のノイズを拾う側・・・Aux 端子には、自局が発射する電波をノイズアンテナが受信してもぶっ壊れないように、何と豆電球流用のヒューズと、耐圧大きめのシリコンダイオードによるクランプ回路が入っており、前者の減衰と後者の高域感度低下があって、折角苦労して拾っているノイズを減衰させてしまいます。詰まるところ、これらを取っ払えばその分の感度上昇は期待できるわけで、「W8JIのバイブル」 を参考にさせて頂きながら上記2つの部品を外しました。
Aux 端子の受信感度はボリュームで調整できるようになっていますが、この改造の恩恵は「ノイズ受信の改善」と言う意味では絶大であり、我が家で最も効果の高い40mについてはホンの少しこのボリュームを回すだけでキャンセルに必要十分なノイズ受信量(表現が微妙ですが・・・)となりました。この辺りを、定量的にまとめておきます。

このグラフは、「クラニシ君@SG」からMFJ-1025のMAIN端子に信号を与えたときの出力電圧とAux 端子に与えたときの出力電圧でdB換算したものです。また、Aux 端子のアンテナ選択は「Low」にしています。ご覧のように、殆どのバンド(1.8MHzを除いて)で4dB程度の改善が見られます。特にハイバンドほど改善度合いが高いのは、クランプダイオードの結合容量が無くなったことに起因するものと思われます。
High側についても同様のデータを取りました。こちらは、オリジナルのフェーズシフト回路の位相コンデンサを既に120pF⇒47pFに改造してあります。

こちらもほぼ同じような特性ですが、特にハイバンドの感度改善が顕著です。やはり、位相コンデンサ容量については、このシステムにおいて十分に吟味すべきもののようです。
ただ、相変わらず15mはノイズ除去に至っておらずS3-4程度のノイズからは解放されません。これは、ノイズアンテナ感度の問題でなく、完全な180度の位相(逆位相)が実現できないことなど別の要因だと思われますので、やはり「さらに『ひねる』回路」のさらなる追試が必要ですね。
この装置のノイズを拾う側・・・Aux 端子には、自局が発射する電波をノイズアンテナが受信してもぶっ壊れないように、何と豆電球流用のヒューズと、耐圧大きめのシリコンダイオードによるクランプ回路が入っており、前者の減衰と後者の高域感度低下があって、折角苦労して拾っているノイズを減衰させてしまいます。詰まるところ、これらを取っ払えばその分の感度上昇は期待できるわけで、「W8JIのバイブル」 を参考にさせて頂きながら上記2つの部品を外しました。
Aux 端子の受信感度はボリュームで調整できるようになっていますが、この改造の恩恵は「ノイズ受信の改善」と言う意味では絶大であり、我が家で最も効果の高い40mについてはホンの少しこのボリュームを回すだけでキャンセルに必要十分なノイズ受信量(表現が微妙ですが・・・)となりました。この辺りを、定量的にまとめておきます。

このグラフは、「クラニシ君@SG」からMFJ-1025のMAIN端子に信号を与えたときの出力電圧とAux 端子に与えたときの出力電圧でdB換算したものです。また、Aux 端子のアンテナ選択は「Low」にしています。ご覧のように、殆どのバンド(1.8MHzを除いて)で4dB程度の改善が見られます。特にハイバンドほど改善度合いが高いのは、クランプダイオードの結合容量が無くなったことに起因するものと思われます。
High側についても同様のデータを取りました。こちらは、オリジナルのフェーズシフト回路の位相コンデンサを既に120pF⇒47pFに改造してあります。

こちらもほぼ同じような特性ですが、特にハイバンドの感度改善が顕著です。やはり、位相コンデンサ容量については、このシステムにおいて十分に吟味すべきもののようです。
ただ、相変わらず15mはノイズ除去に至っておらずS3-4程度のノイズからは解放されません。これは、ノイズアンテナ感度の問題でなく、完全な180度の位相(逆位相)が実現できないことなど別の要因だと思われますので、やはり「さらに『ひねる』回路」のさらなる追試が必要ですね。
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No title
こんにちは。
フロントエンドフィルターを取り外したのですね。初めてフタを開けて中身を見た時には豆球を見て驚きました・・・。
位相コンデンサは最終的にはカット&トライなんでしょうね。こちらでも、ハイとローがあんまり意味なくて容量が合っていないなーって感じています。
これはMFJに限ったことではなく、ANC-4もNCC-1もハイとローはあんまり差がありません。米国だとオリジナルの設定で差がでるのでしょうか??
それとも、ノイズアンテナに小さいアンテナばかり接続するからでしょうかね?
フロントエンドフィルターを取り外したのですね。初めてフタを開けて中身を見た時には豆球を見て驚きました・・・。
位相コンデンサは最終的にはカット&トライなんでしょうね。こちらでも、ハイとローがあんまり意味なくて容量が合っていないなーって感じています。
これはMFJに限ったことではなく、ANC-4もNCC-1もハイとローはあんまり差がありません。米国だとオリジナルの設定で差がでるのでしょうか??
それとも、ノイズアンテナに小さいアンテナばかり接続するからでしょうかね?
やはり最後はフェーズ回路・・・
JI1ANI/福井さん、こんばんは。
コメントありがとうございます。福井さんを始めとする「MFJ-1025/26の諸先輩」が行っているであろうポピュラーな感度UPは、「テキスト通り」の好成績となり、受信感度の底上げ自体は上手くいったようです。
逆に、フェーズシフト回路部分はものすごくシンプルな割にコンデンサ1つの値に吟味が必要という、ちょっとマニアックなもののようです。挙動は把握したつもりですが、HFだけで凡そ9バンド(?)もありますから、流石に「二分割」ではダメなんだろうと思っています。
福井さんがやられている「T/R Delayの穴活用」で、ロータリースイッチでも付けて、各バンドの最適値選択・・・って、なんかアンテナカップラみたいになりそうです(;^_^A アセアセ・・・
コメントありがとうございます。福井さんを始めとする「MFJ-1025/26の諸先輩」が行っているであろうポピュラーな感度UPは、「テキスト通り」の好成績となり、受信感度の底上げ自体は上手くいったようです。
逆に、フェーズシフト回路部分はものすごくシンプルな割にコンデンサ1つの値に吟味が必要という、ちょっとマニアックなもののようです。挙動は把握したつもりですが、HFだけで凡そ9バンド(?)もありますから、流石に「二分割」ではダメなんだろうと思っています。
福井さんがやられている「T/R Delayの穴活用」で、ロータリースイッチでも付けて、各バンドの最適値選択・・・って、なんかアンテナカップラみたいになりそうです(;^_^A アセアセ・・・