自分の運用スタイルに合う電源
2013-07-05
我が愛機TS-590Dは勿論「純正50W機」ですが、殆ど99%以上「QRP運用」しかしていないため、同時に買ったALINCOのスイッチング電源のフル稼働は事実上「無い」と言えます。
一方、この電源は小型で非常によい代わりにスイッチングノイズが結構酷く、若干対策したこと(ラインフィルタを入れた)で80mでは何とか使えるものの、160mはいちいち、電源本体のノイズオフセットボリュームをいじる羽目になります。さらに中波帯は壊滅的で、まともに聞こえるのは文化放送とNHK第二くらい
もう少し広いシャック、かつアンテナがリグから離れているならならいざ知らず、この「ノイズの猛者」には手を焼いていました。
多分、余程の生活の変化で引っ越すことにでもならない限り今の「アパマンハムライフ」は続くと思われ、移動局免許の範疇ではQROといっても「50W」でしょうから、少し前から電源のすげ替えを画策していました。本当にQRPに徹するなら、勿論4,5Aくらいの電源が有れば余裕。以前にIC-703とのコンビで使っていたDIAMONDの電源・・・これは定格5Aなんで行けなくはないんですが、やはり「いざとなったら50W」(いざってなんだ
)ということもあり得るなぁと「20Aクラス」の電源を探していました。勿論、既製品には頃合いのものも存在するし、逆に30Aのトランス式の電源も万券1枚半くらいで入手可能・・・なんですが、今のシャックの構造から「高さが10cm程度のものでないと収納できない」という制限もあって、ずっと後手後手になっていました。
先週、何気にネットをウロウロしていたら、一世代前のKENWOODのリグ用電源が目に留まりました。電源は結構長く使うものですから、しっかりとしたメーカーのものが安心・・・そう言う意味では合格であり、高さも11cm弱でこちらもクリア。しかし、少々古いなぁ・・・と思い暫し逡巡。ところが、「回路図さえ入手できれば多少古いものでもメンテしながら使えるんじゃね
」という悪戯悪魔の囁きに導かれて回路図を探すと、何と見つかってしまうわけです
結局、手に入れてしまいました。内部の掃除をしつつケミコンの具合を見ましたが、特に目立った変形もなく、まだまだ使えそうな雰囲気です。
早速リグにつないで、ローバンドや中波のノイズのチェック・・・当たり前ですが見事に解消
民放各局に混じって、久しぶりにお隣HLとBYの放送が聞こえてきてニンマリ
これで電源ノイズとの戦いは終わり、また一歩「クリーンオペ環境」に近づきました。
さて、この電源内部には、パワトラのヒートシンクに直付けのサーミスタで温度検知し、一定以上になると回り出すファンが付いています。こいつが煩かったら弱るなぁ・・・受信ノイズが減って室内ノイズが増えたんじゃぁ、あんまり面白くありません
そこで昨晩帰宅後、SWR計にダミーを装着して様子を見ながら50W連続送信し、この機能がきちんと動くのか、さらにはファンの音はどうか確かめてみました。
ケースの隙間からヒートシンクにセンサー棒の部分が当たるように温度計を差し込み、サーミスタの両端電圧を測りつつ長めに送信していると(途中、リグの負担も考えて少し間欠的にした)、7,8分を経過して丁度60度を少し超えた辺りでファンが回転し始めました。かなりの静音設計で、フタをしたら聞こえないかも知れないほどです。室内ノイズとの戦いは「不戦勝」と言ったところでしょうか
この電源の定格は、6Aまでが定常状態でファンは駆動しない仕様を謳っており、そう言う意味では「QRPでまだまだ行くぜぃ」の自分としては、そもそもこのファンの騒音を気にする必要はなかったわけですが、それでも大いに安堵しました。
この状態でさらに送信を続けると、流石にファンの風力だけでは温度上昇が鈍くなる程度ですが、送信を止めるとどんどんと温度が下がっていきます。そして、45度辺りまで下がるとファンが自動的にオフになりました。
ちなみに、以前に測定したTS-590Dの50W出力時の電流量から、50W送信時の各バンドの平均電流量である凡そ15Aを消費している状態でどれだけ持つか・・・という部分は、「1分送信、1分受信」を保証していますから、まぁ普通の運用では困らないでしょう。因みに100W出力を仮定した場合の20A程度の電流量では、デューティー比25%を保証しているようで、まぁそこそこ余裕もありそうです。
今年の夏ボーは「民族大移動」(家族揃っての旅行です)で殆どパーなんで、ひょっとしてこの買い物が唯一の「自分へのご褒美」になるかも知れませんが、まずまずの買い物ができたんじゃないかな
一方、この電源は小型で非常によい代わりにスイッチングノイズが結構酷く、若干対策したこと(ラインフィルタを入れた)で80mでは何とか使えるものの、160mはいちいち、電源本体のノイズオフセットボリュームをいじる羽目になります。さらに中波帯は壊滅的で、まともに聞こえるのは文化放送とNHK第二くらい

多分、余程の生活の変化で引っ越すことにでもならない限り今の「アパマンハムライフ」は続くと思われ、移動局免許の範疇ではQROといっても「50W」でしょうから、少し前から電源のすげ替えを画策していました。本当にQRPに徹するなら、勿論4,5Aくらいの電源が有れば余裕。以前にIC-703とのコンビで使っていたDIAMONDの電源・・・これは定格5Aなんで行けなくはないんですが、やはり「いざとなったら50W」(いざってなんだ

先週、何気にネットをウロウロしていたら、一世代前のKENWOODのリグ用電源が目に留まりました。電源は結構長く使うものですから、しっかりとしたメーカーのものが安心・・・そう言う意味では合格であり、高さも11cm弱でこちらもクリア。しかし、少々古いなぁ・・・と思い暫し逡巡。ところが、「回路図さえ入手できれば多少古いものでもメンテしながら使えるんじゃね


早速リグにつないで、ローバンドや中波のノイズのチェック・・・当たり前ですが見事に解消


さて、この電源内部には、パワトラのヒートシンクに直付けのサーミスタで温度検知し、一定以上になると回り出すファンが付いています。こいつが煩かったら弱るなぁ・・・受信ノイズが減って室内ノイズが増えたんじゃぁ、あんまり面白くありません


ケースの隙間からヒートシンクにセンサー棒の部分が当たるように温度計を差し込み、サーミスタの両端電圧を測りつつ長めに送信していると(途中、リグの負担も考えて少し間欠的にした)、7,8分を経過して丁度60度を少し超えた辺りでファンが回転し始めました。かなりの静音設計で、フタをしたら聞こえないかも知れないほどです。室内ノイズとの戦いは「不戦勝」と言ったところでしょうか

この状態でさらに送信を続けると、流石にファンの風力だけでは温度上昇が鈍くなる程度ですが、送信を止めるとどんどんと温度が下がっていきます。そして、45度辺りまで下がるとファンが自動的にオフになりました。
ちなみに、以前に測定したTS-590Dの50W出力時の電流量から、50W送信時の各バンドの平均電流量である凡そ15Aを消費している状態でどれだけ持つか・・・という部分は、「1分送信、1分受信」を保証していますから、まぁ普通の運用では困らないでしょう。因みに100W出力を仮定した場合の20A程度の電流量では、デューティー比25%を保証しているようで、まぁそこそこ余裕もありそうです。
今年の夏ボーは「民族大移動」(家族揃っての旅行です)で殆どパーなんで、ひょっとしてこの買い物が唯一の「自分へのご褒美」になるかも知れませんが、まずまずの買い物ができたんじゃないかな

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