電源の「常温」を下げるプチ改造
2013-07-14
漸く手にした「QRPメインの50W機用電源」でコンテストにも参戦できてご満悦・・・だったんですが、昨日、先週の猛暑疲れを癒やそうと、ノイズが少なくなったTS-590で民放(AM)を聴きながら半分昼寝気味で涼んでいたとき、何となく気になって電源の横っ面を触ってみると、結構熱くなっていることに気づきました

電源の収納はこんな感じでかなり窮屈、かつ周りは「木」ですから保温性は抜群
このラックのバックボードは、前にここに入れていたHDビデオの裏配線をし易くするべく適当に切って穴開けしてあるんで、まぁ空気を流通させようと思えばできるんですが、この電源のファンはある程度温度が上がらないと(中のヒートシンク温度が60℃以上にならないと)回らないため、ほぼ「どよよ~ん」と暖まった空気が電源を包んでいるような感じになってしまうわけです。
電源の横っ面を手で触って少し熱く感じるということは多分40℃近くにはなっているだろうと思い、例によって先日もヒートシンク温度を測った温度計(これ、結構大活躍だなぁ・・・)のセンサー部を手で触った辺りにセロテープで貼り付けて様子見。すると、グングン表示値が上がってあっという間に39℃超・・・電源の筐体外部温度ですから、中のヒートシンクはさらに高温になっているのは確か
ただ、電源に
を近づけても内蔵ファンが回っているような音はしてきませんでしたから、「40℃以上60℃未満」で安定しているんでしょう。まぁこの程度なら気にせんでも良いんでしょうが、あまり気分は良くありません
そこで、PCの「クロックアッパー」だった頃に筐体内温度を下げる工作を幾度もしてきた経験(
)で、小型の低速・静音ファンを取り付けてしまおうと思いつき、amazonでそれらしいファンを物色、プレミア会員特権の「翌日配送」を使って注文したら、何と今朝起き抜けの09時過ぎに到着しました。
この手のファンは、チビっちゃいものの方が取付には有利なんですが、静音性については大きい方が有利。一方、電源の高さが10cmしかありませんから「口径8cm」と決めた上で、失敗しても痛い目に遭わない「安くて静かそう」なものを選びました。

500円でお釣りがくるこのファン・・・自慢気に「Silent」と書いてあります
早速、安定化電源につないで回してみると、確かにかなり静かでイイ感じ
ただ、今回の取付は内蔵ではなく「吸い出し」の形で筐体の裏面に付けるため、スリットとの関係で風切り音がどうなるかは付けてみないと判らないという「賭け」になりました。
また、このくらいの口径のPC向けファンは12V仕様が殆どであり13.8Vではちょいと電圧が高めになるため、80mAで回るこのファンに対して22Ωの抵抗を直列に入れてみました。これで大体12Vになる勘定・・・電圧はテスターで当たって確認、若干回転数は落ちたものの正規の動作ですから、これで準備は完了です。

取付はスリット部分を少しこじって3mmビスが通るようにし、下部の2穴分で固定しました。さらに、元々のACケーブル固定ブッシュが大変大きくそのままではファンの取付ができなかったためこれを外したところ、ちょうどACコードとファンのケーブルが引き込める程度の隙間ができたため、両方をここから引き込みました。このファンのケーブルはどういう訳かきちんと「保護ネット」を被っていて、何か「これ用」みたいな案配で直接引き込んでも安心、ACケーブルの方は熱圧縮チューブを三重に重ね、金属接触部分と擦れないよう保護しました。
さて、この改造の結果ですが、昨日のように民放聴きっぱなしの状態で1時間半ほど放っておいたところ、同じ測定条件で「室温+3℃」程度で安定しました。例の横っ面を触ってみた感触も「ぬるい」といった程度・・・明らかに昨日とは違います
また、ファンの回転音については入れてある場所が場所だけに殆ど聞こえず、電源前に
を寄せて10cmくらいの距離で漸く「何か回っている音がする」といった程度ですから合格でしょう
以前は灼熱の納戸たる我がシャックも、エアコンの掃除と途中の部屋のドアを取っ払ってエアフローを改善したため、滅多に30℃以上にならなくなりましたが、この改造自体も思いつきにしてはまずまずの成果と言えそうですね。


電源の収納はこんな感じでかなり窮屈、かつ周りは「木」ですから保温性は抜群

電源の横っ面を手で触って少し熱く感じるということは多分40℃近くにはなっているだろうと思い、例によって先日もヒートシンク温度を測った温度計(これ、結構大活躍だなぁ・・・)のセンサー部を手で触った辺りにセロテープで貼り付けて様子見。すると、グングン表示値が上がってあっという間に39℃超・・・電源の筐体外部温度ですから、中のヒートシンクはさらに高温になっているのは確か



そこで、PCの「クロックアッパー」だった頃に筐体内温度を下げる工作を幾度もしてきた経験(

この手のファンは、チビっちゃいものの方が取付には有利なんですが、静音性については大きい方が有利。一方、電源の高さが10cmしかありませんから「口径8cm」と決めた上で、失敗しても痛い目に遭わない「安くて静かそう」なものを選びました。

500円でお釣りがくるこのファン・・・自慢気に「Silent」と書いてあります


また、このくらいの口径のPC向けファンは12V仕様が殆どであり13.8Vではちょいと電圧が高めになるため、80mAで回るこのファンに対して22Ωの抵抗を直列に入れてみました。これで大体12Vになる勘定・・・電圧はテスターで当たって確認、若干回転数は落ちたものの正規の動作ですから、これで準備は完了です。

取付はスリット部分を少しこじって3mmビスが通るようにし、下部の2穴分で固定しました。さらに、元々のACケーブル固定ブッシュが大変大きくそのままではファンの取付ができなかったためこれを外したところ、ちょうどACコードとファンのケーブルが引き込める程度の隙間ができたため、両方をここから引き込みました。このファンのケーブルはどういう訳かきちんと「保護ネット」を被っていて、何か「これ用」みたいな案配で直接引き込んでも安心、ACケーブルの方は熱圧縮チューブを三重に重ね、金属接触部分と擦れないよう保護しました。
さて、この改造の結果ですが、昨日のように民放聴きっぱなしの状態で1時間半ほど放っておいたところ、同じ測定条件で「室温+3℃」程度で安定しました。例の横っ面を触ってみた感触も「ぬるい」といった程度・・・明らかに昨日とは違います

また、ファンの回転音については入れてある場所が場所だけに殆ど聞こえず、電源前に


以前は灼熱の納戸たる我がシャックも、エアコンの掃除と途中の部屋のドアを取っ払ってエアフローを改善したため、滅多に30℃以上にならなくなりましたが、この改造自体も思いつきにしてはまずまずの成果と言えそうですね。
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