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TYPE-Ⅲを丁寧に復活させてみた

2013-10-07      
 おいおい、遊んでんのかい 遊んでるんですが、何か・・・と若干古めのギャグをかましつつ、カップラの減衰の原因に迫るべく、酔狂にも一度「ハカイ」したTYPE-Ⅲを丁寧に組み直してみました。まるでキットの組み立てのよう

 気になっていた箇所は主にケースのグランド周り。このケース(TAKACHI UC14-6-10)はスマートで加工し易く素敵なんですが、上下の蓋のスリットに前後のパネルを差し込んで挟む構造であり、要はこのままでは「筐体全体の導通」があまり良くありません。再組み立てにあたり、蓋とパネルをショートさせる箇所を増やし、このボックス全体が「金属でシールドされた箱」になるように手を加え、全体として「大人しくなる」ように小細工をした次第。
 もし、減衰の主原因が「浮遊容量等による内部SWRの暴れ」(ちょっと、説明文としてはイケてませんが、ニュアンスは伝わるでしょう)だったら、グランド周りが強化されれば、ある程度落ち着くんじゃないかなぁ・・・という「邪推」でもあります。



 まずは、Mコネのグランドから伸びたスズメッキ線を分岐させ、アンテナのアース端子の際でグランドが取れるようにし、かつ下蓋とのグランド接続部分を2カ所に増やしました。
 つまり「ハカイ前」は、丸囲みしていないMコネの手前のラグ板との接続が唯一のグランド接続だったんです・・・ちょっとお粗末でしょ



 ロータリースイッチの骨格となる金属枠も前面パネルにネジでしっかり固定されますから、前面パネルがきちんと「グランド化」すれば、この枠をグランドとしても良好。そこで、ロータリースイッチの金属枠をヤスリで削ってハンダメッキし、スズメッキ線を張り出して「マイカコン軍団のグランド基地」にしました。



 肝心の前面パネル・・・ここは、右に見える二連バリコンのローター側がグランドになるため、単純に組み上げると、背面のMコネからの「グランド線一本」で、かつ「バリコン経由」で接続されてしまいます。そこで、下蓋との接続を補助すべくタマゴラグを使って成形後にハンダで固定することにしました。お陰で、前面パネルが「片えくぼ」になりました



 TYPE-Ⅲのオマケ機能たる背面のバリコン切り換えの部分も造作が雑だったため、できるだけ小さくして不要な浮遊容量を排除。

 さぁ、ここまで頑張ったんですから、何かしらの変化があっても良さそうですよね・・・早速、計測結果を。

MHz50Ω背面SW備考
14.00.046R
10.10.066N
7.00.062N
3.50.064N
1.8未接続

 1.8MHzは、実験中ですので未接続としましたが、うーん、前回測定結果と殆ど変わらないという有様です。14MHzに至ってはかなり落ちてる・・・ちょっとがっかりですね

 ただ、大きく異なるのが背面SWの状態・・・14MHzを除き、全てノーマル位置で整合が取れるようになりました。実はこれ、前回測定時の謎だったんですが、この部分はスッキリしました。
 また、右側の単連バリコンはグランドから浮いていて、いつも手を近づけるとかなり影響が出ていたんですが、明らかにこれが軽減されて調整し易くなりました。グランド強化の勝利でしょう

 結局、浮遊容量に代表される「SWRの暴れ」のような部分での減衰ではない・・・という切り分けはできました。が、実はこの後、原因が分かっちゃいました 次の記事に詳説しますが、またもや「おバカ」を晒すことになるんです・・・。
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アパマンというハンデにさらにQRPまで課し、失敗連続のヘッポコリグや周辺機器の製作・・・趣味というより「荒行」か!?

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