敵は雨・・・オール千葉コンテスト 参戦記
2013-10-21
副題:こんな過酷な雨天に果敢にチャレンジした私たちを、誰が褒めずにいられよかい
超久々の野外運用・・・期待した好天を他所に、日を追う毎に悪い方へ転じていく天気予報
そう、10/20の千葉コンテストに、我がブログ主たる数十年来の旧ローカル「ぶんきゅ。」さんことJL1VNQ局と共に行ってきました。
いい年扱いて自家用車すらないここのブログ主に「千葉コン、行くかい
」とのお声がけがあったのが9月中旬。その時点では予定が読めずに「ドタキャン有りなら行く~
」という横暴な答えを返し、2週間ほど前に漸くOKサインを伝えてあったんです。天気は心配だったものの、まぁ何とかなるわいな・・・と高を括り、前日の土曜日にキャスター付きのバッグを買ってきて機材を詰め込み、6mのDPと釣り竿君をこんな感じでこんなものに入れて準備OK

ゴルフ練習用バッグの筒部分の直径が11cm、これに6mロッドダイポールが括り付けてあるランタン用三脚と釣り竿君を押し込んで担いでいきました・・・Nice Fit で、我ながらアッパレ
これと、機材の詰まったコロコロ・バッグでお気楽に出発。
07時過ぎに家を出て、ややゆったりと待ち合わせ駅まで移動。ところが、出掛けにはそれほど降っていなかった雨が、移動地最寄り駅に到着した頃には「気象庁を舐めんなよ
」ぐらいの勢いになりました。そして、ほぼ1年ぶりのぶんきゅうさん(昔っから、これが彼の通り名です)と再会、挨拶もそこそこにまるで「雨の日ゴルフ」のような案配の荷物を積んで貰い出発
・・・と思ったら、10分ほどで現地を通過。昼食を買うべくコンビニに行って、おむすびとホカロンと飲み物を買い込み、現地に引き返しました。
さぁ、この時点で09時半過ぎだったわけですが、雨がザブザブ降ってます・・・暫し様子見し、小降りになったところを見計らって準備開始。準備中の模様を流石に写真に収めるような余裕はなく、雨除けのでっかいお家を建設したり(
)、各々タワーを建てたり(
)、不思議な装備をセッティングしているぶんきゅうさんを見ていたり(

)していたんですが、途中、低体温との戦いに屈して高級車両内で暖を取りつつ「雨よ、止め~
」と祈ったりしながら設営を進めるものの、手先はかじかむは、メガネは落ちるは(
)、横殴りの雨でリグが水没しないように守るは・・・と、一体何をしに来たんだか判らなくなってしまうような状況に
「やっぱ、普段の行いが悪いのよ・・・」とか言い合ううちに、時は12の鐘を打ったのでコンテストはスタート。我々はおむすびを頬張りつつ、スマホで雨量レーダーと睨めっこ。どうやら千葉中央部が圧倒的に狙われているようで、真南にあった大雨雲群が普段は東の方に進むと思いきやそのまま北上。オマケに北風・・・という、何とも不可解な天候にゲンナリしつつも、何とか13時半過ぎにセッティングが完了して運用開始。
今回のコンテスト参加には、自分もぶんきゅうさんも各々「実験的目的」を持ち寄っていました。自分は、毎度お馴染み「釣り竿君」が我が家の8mHで頑張っているのと、こうしたフィールドで「短縮GP」として動く場合との『差』を知りたかったんです。無論、広々とした野原での運用が勝るに決まっていますが、どの程度の差として感じられるのか・・・これを突き止めるのが命題。
そんなわけで、スタートは40mに決めて、毎度の如くS&Pでスタートしましたが、特に苦もなくナンバー交換まで成立してしまうため、無謀にも「呼ばれる側」に回ってみました。すると・・・我が愛すべきQRP機のIC-703&地面に立てた釣り竿君からのCQに応答して下さる各局
・・・本当に十数年ぶりに「呼ばれて稼ぐ」という体験をさせて頂きました。勿論、フルサイズのDPなどなど工夫の余地はまだまだ沢山あると思いますが、5W+ローディングGPモドキ(ちなみに、グランドは地面に這わせた10mのACコード1本)で呼ばれるってスゲェナァ・・・と思った次第。これなら、チャリンコにリグとバッテリーと釣り竿君を乗せ、近くの河原移動も夢じゃないなぁ・・・と思いました。
1Hほど夢中で交信するとまた低体温状態となり、高級車両で暖を取ります。この間、雨はほぼずーっと降りっぱなしで、かつ気温も低い
役に立ったのがホカロン・・・これは本当に便利なツールですね。
運用再開は6m・・・見事にゴルフ練習用バッグにフィットしたために持ってきたんですが、このバンドは非常に厳しい状態。移動地自体が低いところにあったため、端から「V/UHFはあんまり期待できましぇんよ」と教わっていたんですが、まさにその通りの案配。ただその分HFは飛びそうな雰囲気で、ローバンド主体に移動するなら良い場所だなぁ・・・と思いました。結局、6mは何と1局
15時過ぎから本格的な運用状態に・・・というか、雨が若干小康状態となり、持参したミニ・エレキーのオートCQをフル稼働させて相変わらず「呼んで貰う快感」に浸りつつ、たまに15m(ここも、センターローディングコイルを外せばマッチングOKでした)を覗き16時半を回って次なる実験開始。80mはどうじゃろう・・・と、例の紫コイルを切り過ぎた奴を直して持参したため、これを繋ぎ込んでみたんですが、IC-703ではマッチングが追い切れず終い
やはり、低いインピーダンスは苦手なんでしょうね。出掛けまでTYPE-Ⅲを持っていこうか悩み、「まぁ、IC-703のATUに任せるべ」と思ったのが間違いでした。ちょっと残念。
その後は40mでずっとランするも、そろそろ相手局がいなくなり、あまり呼ばれなくなりました。そこで記念撮影を数ショット、パチリッ

またしてもアングルが最悪ですが、ランタン用三脚を目一杯伸ばしてローディングダイポールが2mHくらいに。普段、ベランダで使っているときはこの半分ちょいしか伸ばしていませんから、随分高く感じます。そして、釣り竿君をタイラップで括り付けてあります。これなら、独りで設営OK。

足下も現地に設置されていた仕切りロープに、風向きを計算して倒壊防止の1ステーとお気軽セッティング。これでも、結構な強風でも倒れませんでした。釣り竿って「柳に風」を地でいくことを証明してくれました。

急に過酷な条件でこき使われたIC-703。移動用には、KENTのパドルの「確実な打感」は結構良い感じ。ヘッドホンとミニ・エレキー、オマケに持ってきた「謎の小箱」も、妙な低音・高音をカットしてくれて良かったです。
このスナップ撮影後、S&Pで聞こえている局を呼び、最後の10分は懲りずにCQランして18時の終了を迎えました。60局余りの更新数の内60%以上が「40m&呼ばれたもの」というのは、今後の自宅からのエントリーでも「釣り竿君なら工夫次第でもっとイケるかも」という自信になりました。
家からのコンテスト参加ならここで終わるんですが、そうも言ってはいられません。ひとまず15分ほど暖を取って「一気にかたそう」と、手分けして撤収。完全に真っ暗になったため、お手軽機材とアンテナ群をとっとと片付け、「大大実験」を無事終了したぶんきゅうさんの後片付けを「照明係兼傘持ち」としてちょっぴりお手伝い。
師と仰ぐ彼が、一体何をしに千葉県までやって来たかというと・・・

そうです。12mの長~いポールを自慢しに・・・って、おい
勘の良い方は、手前の石畳のようなもの・・・ここに目がいくでしょう。これ、薄いブリキ板なんですが、全部ビニール電線でつながっています。さて、なんでしょう
ここで判った方は、かなりの「オ・タ・ク」かも
では、最終ヒントの写真です。

比較する大きさのものがないんで、「オヤイデで買ってきたウレタン線のボビン」に見えますが、なんと1.0mmのウレタン線を直径30cm程のゴミ箱(ここも、手作り感バリバリですよね)に「1Kg分」巻いてたもの・・・これが、上の大きなポールに取り付けたアンテナ(実はこのポールに12mほどのエレメントが2本、引き込み用のアルミ線が1本取り付けてあるんです)に接続されています。
ぶんきゅうさんの目的は、トップバンドQSO・・・2200mバンドでの初QSOに挑戦
という野望・・・ではなく無謀・・・ではなくマジ実験。千葉コンはこのバンドのエントリーを認めていて、交信チャンスも多かろうとの読み。ところが、メッチャクチャの雨で「だぁれもいないんじゃないかなぁ・・・」と、開始前はかなりナーバスなご様子。
ところが、ロシアの長波放送が「振り切れ」で受信できちょっと元気を取り戻したぶんきゅうさんが運用を始めると、程なく1st QSOに成功されたよう・・・飽くなき工作と長距離移動と雨の中の作業が報われた瞬間です。おめでとう、ぶんきゅうさん
最終的には複数局との交信に成功され、今回の移動は収穫の多いものだったようです。上の写真の「ブリキ板」は、実はグランドでした。ひょっとすると、かなりの雨量でベチャベチャの地面が奏功した可能性もありそう。次回「ピーカン・デー」(競馬フリークの自分としては「パンパンの良馬場」)に試してみて比較すると面白そうですね。
それにしても、こんなでっかいコイルに大きな矢印のようなのような「傘型アンテナ」、手作りリグでのQSOとは大したものです。きっと、トップバンドで頑張る局長さん方は、皆さん大変な苦労をされているんでしょうねぇ・・・。
片付けが終わったのが20時少し前、そこから何と自宅の方まで送って頂くことに。途中で遅めの夕飯にてガッツリ食いを敢行。尽きぬ話を惜しみつつ、結局自宅横まで送って頂き、着いたのが22時でした。
とにかく、雨に次ぐ雨・・・こんな雨の中、長時間カッパを着て外にいたのはガキの頃以来かも知れませんが、やっぱ移動運用は楽しいなぁ・・・ちょっと丈夫なモノバンド・リグでもこしらえて、リュックと「練習用ゴルフバッグ」で移動してみようとマジで思った次第。CWに出会えて良かったなぁ・・・としみじみ思えた今回のコンテスト、怪我無く無事帰宅でき、何となく釣り竿君もちゃんと動いていることが確認できたんで、得点はどうあれ「大成功」だったことにしたいと思います。

超久々の野外運用・・・期待した好天を他所に、日を追う毎に悪い方へ転じていく天気予報

いい年扱いて自家用車すらないここのブログ主に「千葉コン、行くかい




ゴルフ練習用バッグの筒部分の直径が11cm、これに6mロッドダイポールが括り付けてあるランタン用三脚と釣り竿君を押し込んで担いでいきました・・・Nice Fit で、我ながらアッパレ

07時過ぎに家を出て、ややゆったりと待ち合わせ駅まで移動。ところが、出掛けにはそれほど降っていなかった雨が、移動地最寄り駅に到着した頃には「気象庁を舐めんなよ


さぁ、この時点で09時半過ぎだったわけですが、雨がザブザブ降ってます・・・暫し様子見し、小降りになったところを見計らって準備開始。準備中の模様を流石に写真に収めるような余裕はなく、雨除けのでっかいお家を建設したり(









「やっぱ、普段の行いが悪いのよ・・・」とか言い合ううちに、時は12の鐘を打ったのでコンテストはスタート。我々はおむすびを頬張りつつ、スマホで雨量レーダーと睨めっこ。どうやら千葉中央部が圧倒的に狙われているようで、真南にあった大雨雲群が普段は東の方に進むと思いきやそのまま北上。オマケに北風・・・という、何とも不可解な天候にゲンナリしつつも、何とか13時半過ぎにセッティングが完了して運用開始。
今回のコンテスト参加には、自分もぶんきゅうさんも各々「実験的目的」を持ち寄っていました。自分は、毎度お馴染み「釣り竿君」が我が家の8mHで頑張っているのと、こうしたフィールドで「短縮GP」として動く場合との『差』を知りたかったんです。無論、広々とした野原での運用が勝るに決まっていますが、どの程度の差として感じられるのか・・・これを突き止めるのが命題。
そんなわけで、スタートは40mに決めて、毎度の如くS&Pでスタートしましたが、特に苦もなくナンバー交換まで成立してしまうため、無謀にも「呼ばれる側」に回ってみました。すると・・・我が愛すべきQRP機のIC-703&地面に立てた釣り竿君からのCQに応答して下さる各局

1Hほど夢中で交信するとまた低体温状態となり、高級車両で暖を取ります。この間、雨はほぼずーっと降りっぱなしで、かつ気温も低い

運用再開は6m・・・見事にゴルフ練習用バッグにフィットしたために持ってきたんですが、このバンドは非常に厳しい状態。移動地自体が低いところにあったため、端から「V/UHFはあんまり期待できましぇんよ」と教わっていたんですが、まさにその通りの案配。ただその分HFは飛びそうな雰囲気で、ローバンド主体に移動するなら良い場所だなぁ・・・と思いました。結局、6mは何と1局

15時過ぎから本格的な運用状態に・・・というか、雨が若干小康状態となり、持参したミニ・エレキーのオートCQをフル稼働させて相変わらず「呼んで貰う快感」に浸りつつ、たまに15m(ここも、センターローディングコイルを外せばマッチングOKでした)を覗き16時半を回って次なる実験開始。80mはどうじゃろう・・・と、例の紫コイルを切り過ぎた奴を直して持参したため、これを繋ぎ込んでみたんですが、IC-703ではマッチングが追い切れず終い

その後は40mでずっとランするも、そろそろ相手局がいなくなり、あまり呼ばれなくなりました。そこで記念撮影を数ショット、パチリッ


またしてもアングルが最悪ですが、ランタン用三脚を目一杯伸ばしてローディングダイポールが2mHくらいに。普段、ベランダで使っているときはこの半分ちょいしか伸ばしていませんから、随分高く感じます。そして、釣り竿君をタイラップで括り付けてあります。これなら、独りで設営OK。

足下も現地に設置されていた仕切りロープに、風向きを計算して倒壊防止の1ステーとお気軽セッティング。これでも、結構な強風でも倒れませんでした。釣り竿って「柳に風」を地でいくことを証明してくれました。

急に過酷な条件でこき使われたIC-703。移動用には、KENTのパドルの「確実な打感」は結構良い感じ。ヘッドホンとミニ・エレキー、オマケに持ってきた「謎の小箱」も、妙な低音・高音をカットしてくれて良かったです。
このスナップ撮影後、S&Pで聞こえている局を呼び、最後の10分は懲りずにCQランして18時の終了を迎えました。60局余りの更新数の内60%以上が「40m&呼ばれたもの」というのは、今後の自宅からのエントリーでも「釣り竿君なら工夫次第でもっとイケるかも」という自信になりました。
家からのコンテスト参加ならここで終わるんですが、そうも言ってはいられません。ひとまず15分ほど暖を取って「一気にかたそう」と、手分けして撤収。完全に真っ暗になったため、お手軽機材とアンテナ群をとっとと片付け、「大大実験」を無事終了したぶんきゅうさんの後片付けを「照明係兼傘持ち」としてちょっぴりお手伝い。
師と仰ぐ彼が、一体何をしに千葉県までやって来たかというと・・・

そうです。12mの長~いポールを自慢しに・・・って、おい



では、最終ヒントの写真です。

比較する大きさのものがないんで、「オヤイデで買ってきたウレタン線のボビン」に見えますが、なんと1.0mmのウレタン線を直径30cm程のゴミ箱(ここも、手作り感バリバリですよね)に「1Kg分」巻いてたもの・・・これが、上の大きなポールに取り付けたアンテナ(実はこのポールに12mほどのエレメントが2本、引き込み用のアルミ線が1本取り付けてあるんです)に接続されています。
ぶんきゅうさんの目的は、トップバンドQSO・・・2200mバンドでの初QSOに挑戦

ところが、ロシアの長波放送が「振り切れ」で受信できちょっと元気を取り戻したぶんきゅうさんが運用を始めると、程なく1st QSOに成功されたよう・・・飽くなき工作と長距離移動と雨の中の作業が報われた瞬間です。おめでとう、ぶんきゅうさん

それにしても、こんなでっかいコイルに大きな矢印のようなのような「傘型アンテナ」、手作りリグでのQSOとは大したものです。きっと、トップバンドで頑張る局長さん方は、皆さん大変な苦労をされているんでしょうねぇ・・・。
片付けが終わったのが20時少し前、そこから何と自宅の方まで送って頂くことに。途中で遅めの夕飯にてガッツリ食いを敢行。尽きぬ話を惜しみつつ、結局自宅横まで送って頂き、着いたのが22時でした。
とにかく、雨に次ぐ雨・・・こんな雨の中、長時間カッパを着て外にいたのはガキの頃以来かも知れませんが、やっぱ移動運用は楽しいなぁ・・・ちょっと丈夫なモノバンド・リグでもこしらえて、リュックと「練習用ゴルフバッグ」で移動してみようとマジで思った次第。CWに出会えて良かったなぁ・・・としみじみ思えた今回のコンテスト、怪我無く無事帰宅でき、何となく釣り竿君もちゃんと動いていることが確認できたんで、得点はどうあれ「大成功」だったことにしたいと思います。
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コメントの投稿
あの打ち上げ花火って何だったのでしょう
おはようございます!
千葉コン移動運用にお越しいただきまして本当にありがとうございました。
あの天候ですと一人では心が折れてしまい断念したかもしれません。大変心強かったです。
また、貴局も楽しんでいただけたようで安堵いたしました。
これに懲りずにまた機会があったら移動運用いたしませう(^-^)/
千葉コン移動運用にお越しいただきまして本当にありがとうございました。
あの天候ですと一人では心が折れてしまい断念したかもしれません。大変心強かったです。
また、貴局も楽しんでいただけたようで安堵いたしました。
これに懲りずにまた機会があったら移動運用いたしませう(^-^)/
バッテリーまでお借りしちゃって・・・
ぶんきゅうさん、コメアリです(^^)v
いやぁ、10年分ぐらい降られた気がしますね。それでも、各々それなりの結果が出て良かったです。
移動手段の無い身故、お供できる範囲でお供させて頂ければ幸いです。また、誘って頂戴ませm(__)m
いやぁ、10年分ぐらい降られた気がしますね。それでも、各々それなりの結果が出て良かったです。
移動手段の無い身故、お供できる範囲でお供させて頂ければ幸いです。また、誘って頂戴ませm(__)m