VR製SGの改良完了かな?
2013-11-11
昨日一日掛かりで改良したVR製SGですが、やり尽くした感というか「飽きちゃった感」が・・・ひとまず、まとめておきましょう。
改良ポイントは2点。一つは、PLL式であろうクロックを「普通の正弦波発振器」に替えるとどうなるか、もう一つは周波数の補正・・・28MHzで150Hzほどズレている周波数を何とか数Hz程度に追い込むというものです。
まずは勝手に疑っている「お前、PLLだろ
」というクロック発振器ですが、オシロで波形を見てみました。
何とも評し難い波形です。多分、オシロの測定周波数としても高めですから、実際はもう少し「尖った感じ」に見えるんだろうナァ・・・と思いましたが、まぁそんなに酷すぎってことも無いような。
一方、30MHzの正弦波を起こす方は、以前に偽TCXOを作った際に余っていた発振器を使い、中身の水晶を「aitendo」で購入した30MHzの水晶に換装しました。波形は以下の通りです。
絵に描いたような(
)正弦波です。オマケに、周波数の微調整はできるし金属の蓋が付いてますから、まぁこれで行くことに。
何個同じ奴を持ってるんだ・・・とお思いでしょうが、偽TCXOにした10MHzの方は、とある用途のためにスタンバっているわけです(写真の左側の白い奴)。
換装してあれこれ測定していると、どうしても28MHzだけがスプリアスだらけになっており、原因が分からず昨日はお終い。ところが、今日の帰路に「あぁ、裏側シールドされてないわ・・・」と気付き、銅板でひとまずシールドを施してTS-590@スペアナに接続して測定開始。ところが、このSGの出力波形を切り換えるスライドスイッチが接触不良気味だったために取っ払って出力と直結(まぁ、方形波は要りませんからね)したら、出力レベル自体が上がってしまいました・・・。
仕方なく、ちょっと測定条件が違いますが、とにかく「S9+60dB」に合わせようと、プリアンプ無しで測定したのがこちら。
何だか改良前より酷く見えます。実際、ビートは増えてしまいましたが、ノイジーな感じ、即ち発信音としては聞こえないが、Sメータだけが振っているような状態・・・これをノイズフロアと呼ぶとすると、Sにして1,2はフロアがダウンしているようです。
この状態でひとまず周波数のズレを修正、28MHzで数Hz程度のズレまで追い込み、信号強度をS9+40dBに合わせてリグ側の歪みを軽減し、各ハムバンド+実験しそうな周波数で測定しました。例によって「概算:9×6dB+40dB=94dB」程度のレベル差と見立てます。
S9+40dBへの合わせ込みは1dB刻みのATTで行いました。液晶の+40dBのコマが表示されるギリギリのところに合わせましたから、そこそこ合っていると思います。
低い周波数は見ても面白くないんで(
)21MHzから。ちなみに、これ以下の周波数は同じような感じでした。
邪魔者はいません
直ぐ上の24.9MHzはどうか・・・
ちょっとデブになりましたが、これも取り立てて邪魔な奴はいませんね。この辺りはTS-590のフロントのフィルタ差も出るような気がします。
続いて28MHzは・・・
±14KHzくらいのところにS1に届かんとするヒゲがありますが、まぁご愛敬
ただ、こうしてみると、最初の観測ではやはりTS-590の初段の飽和による歪みノイズも見ていたようで、これなら使えなくもない気がしますよね
最後に最高周波数(このSGの最高周波数は50.000.000Hzです・・・ちょっと残念)で測定。
案の定、周波数が上がるに連れどんどん悪化していくことが判りますが、近接スプリアスはそれほど多いとは言えませんね・・・。
もう、この緑の画面は飽きました
やはりちゃんとしたスペアナちゃんが欲しいところですが、相変わらず高い奴は超高いんで、ひとまず現状ではこれで満足しておきます。何となくお勉強にはなりましたし・・・。
◆ AD9851のリファレンスクロックは、180MHz辺りを一発で発振させて突っ込むのが良さそう
>今回の28MHzの汚さは、30MHzのクロックとの干渉が原因の一つかと・・・
◆ 同時に、クロックからの漏れを極力引っ張り込ませないように、シールドや配置を考える
◆ 周波数微調整は必須、ただ使いそうな5次オーバートーンでの周波数の微調整は難儀
>前にやったスーパーVXO実験が役に立ちそう
DDSは、まずまず慎重に組めば動くだろう程度に考えていましたが、やはり結構ノウハウはありそう・・・って当ったり前ですが、期せずしてこのSG改良で知ることができました。
そうか、この授業料が「3000円」だったわけやね・・・。
改良ポイントは2点。一つは、PLL式であろうクロックを「普通の正弦波発振器」に替えるとどうなるか、もう一つは周波数の補正・・・28MHzで150Hzほどズレている周波数を何とか数Hz程度に追い込むというものです。
まずは勝手に疑っている「お前、PLLだろ


何とも評し難い波形です。多分、オシロの測定周波数としても高めですから、実際はもう少し「尖った感じ」に見えるんだろうナァ・・・と思いましたが、まぁそんなに酷すぎってことも無いような。
一方、30MHzの正弦波を起こす方は、以前に偽TCXOを作った際に余っていた発振器を使い、中身の水晶を「aitendo」で購入した30MHzの水晶に換装しました。波形は以下の通りです。

絵に描いたような(


何個同じ奴を持ってるんだ・・・とお思いでしょうが、偽TCXOにした10MHzの方は、とある用途のためにスタンバっているわけです(写真の左側の白い奴)。
換装してあれこれ測定していると、どうしても28MHzだけがスプリアスだらけになっており、原因が分からず昨日はお終い。ところが、今日の帰路に「あぁ、裏側シールドされてないわ・・・」と気付き、銅板でひとまずシールドを施してTS-590@スペアナに接続して測定開始。ところが、このSGの出力波形を切り換えるスライドスイッチが接触不良気味だったために取っ払って出力と直結(まぁ、方形波は要りませんからね)したら、出力レベル自体が上がってしまいました・・・。
仕方なく、ちょっと測定条件が違いますが、とにかく「S9+60dB」に合わせようと、プリアンプ無しで測定したのがこちら。

何だか改良前より酷く見えます。実際、ビートは増えてしまいましたが、ノイジーな感じ、即ち発信音としては聞こえないが、Sメータだけが振っているような状態・・・これをノイズフロアと呼ぶとすると、Sにして1,2はフロアがダウンしているようです。
この状態でひとまず周波数のズレを修正、28MHzで数Hz程度のズレまで追い込み、信号強度をS9+40dBに合わせてリグ側の歪みを軽減し、各ハムバンド+実験しそうな周波数で測定しました。例によって「概算:9×6dB+40dB=94dB」程度のレベル差と見立てます。
S9+40dBへの合わせ込みは1dB刻みのATTで行いました。液晶の+40dBのコマが表示されるギリギリのところに合わせましたから、そこそこ合っていると思います。
低い周波数は見ても面白くないんで(


邪魔者はいません


ちょっとデブになりましたが、これも取り立てて邪魔な奴はいませんね。この辺りはTS-590のフロントのフィルタ差も出るような気がします。
続いて28MHzは・・・

±14KHzくらいのところにS1に届かんとするヒゲがありますが、まぁご愛敬


最後に最高周波数(このSGの最高周波数は50.000.000Hzです・・・ちょっと残念)で測定。

案の定、周波数が上がるに連れどんどん悪化していくことが判りますが、近接スプリアスはそれほど多いとは言えませんね・・・。
もう、この緑の画面は飽きました

◆ AD9851のリファレンスクロックは、180MHz辺りを一発で発振させて突っ込むのが良さそう
>今回の28MHzの汚さは、30MHzのクロックとの干渉が原因の一つかと・・・
◆ 同時に、クロックからの漏れを極力引っ張り込ませないように、シールドや配置を考える
◆ 周波数微調整は必須、ただ使いそうな5次オーバートーンでの周波数の微調整は難儀
>前にやったスーパーVXO実験が役に立ちそう

DDSは、まずまず慎重に組めば動くだろう程度に考えていましたが、やはり結構ノウハウはありそう・・・って当ったり前ですが、期せずしてこのSG改良で知ることができました。
そうか、この授業料が「3000円」だったわけやね・・・。
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