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SWR検出部の追試

2014-03-09      
 昨日の土曜日は、少し遅めに始めたSWR計関連の事前確認でちょいと夜更かし・・・ってか、朝方まで起きていましたが、何となく形にはなりそうな手応えです。備忘録としてまとめておきましょう。

 まずは現役の「REVEX W560」の検出部を見てみようと分解。



 ピックアップは芯線ワンターンに対して二本の線が10ターンほど巻いてあり、さらにFWD/REFのそれぞれにコイルが配してあります。今回採用しようとしている回路とはかなり違っていましたので、証拠写真を撮って元戻し。
 参考になったのは、ピックアップ部がシールドケースにかっちり収められており、貫通コンで検出した電圧を引っ張り出しているところ・・・やはり、安定な測定を行うためには、こうした「造り」の部分がモノを言いそうだということです。

 さて、今回作ろうとしているSWR計では、以前に作りかけた「半自動カップラ」のSWR検出部を使おうとしています。既に「素調査」は終わっていたんですが、「SWR検出部としてのSWR」が10m以上で芳しからずの状態でした。ただ、当時使っていたダミーロードがちょっとブタだったんで()、もうちょっとまともなダミーで測定し直しました。
 ところが、残念なことに相変わらず10mで1.2、6mで1.3くらいのSWRがあり、どこか別の部分に問題があるものと試行錯誤・・・まぁ、これで超夜更かしモードに至ったわけですが、これといった解決策も思いつきません ひとまず全バンドの検出電圧と、先に入手したクロスメータの調整に必要な抵抗値を測定して

 朝を迎えて朝食を済ませたら、引き続き試行錯誤大会の筈だったんですが、案外早めに原因が判明。百聞は一見にしかず・・・採った対策はこちら。



 FWDとREFの検出部の間にシールドを施しました。単純な発想ですが、「ひょっとしてFWD向きの信号を直接的にREF側が拾っているのでは」といった思いつきから、動かせる範囲で個々のピックアップ部を手で少し引き離したところ、REF側の検出電圧が小さくなったため、銅箔シールを適当な大きさに切って半田付けしました。これが効果覿面 こんなバラックの状態で、以下のような案配に。

BandFWDREFSWR
17m以下1.778
-1.803
0.0001.000
15m1.8180.0011.001
12m1.8340.0161.032
10m1.8490.0021.002
6m1.8500.0471.052
※5Wで測定
※FWDの理論値(mVp)は2.24V、0.3-0.4V程度のダイオードの順電圧(降下)
※ローバンドのFWD電圧低下は、ピックアップコイル(FT50-77 10T)の特性に依存

 このバラックの状態ではSWRの「暴れ」もこれぐらいで上等かと思います。12mの暴れの原因はよく判りませんが、まぁ許容範囲でしょう。とにかく、組み上げる際にはピックアップ部のFWDとREFをできる限り離して配置し、間にシールドを施すような造りに仕上げた方が良いようです。いやぁ、先に実験しておいて良かったかも
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最近物作りしてないですね

こんばんは。
大変な中にも楽しさがありますよね~。
最近物作りしてない自分がいます。
作るとしたらハイバンド用のアンテナからかな~。
10mと6m用の2エレなんかが欲しいかも。
あ、おかげさまでLOTW登録無事できました(^^ゞ
色々ありましたけどね。
それではまた~。

もうひと超え?

逆向きにして同じ結果が得られればOK。
同じでなければ・・・う~ん残念!

うちにもビームアンテナ・・・

EOSマンさん、こんばんは。
アンテナ作りは自分も好きです・・・というか、今のワイヤー系のアンテナは「補修」が命でして、サボると確実に「邪魔な線」と家人に言われます。
今年は、2m&70cmのちょっとしたビームを振り回そうかなぁ・・・と思っています。

逆向きも味見は完了

tomさん、こんばんは。
逆向きにパワーを入れての確認はざっとやってみましたが、何とか「可逆性」は守られているようで、完成品まで持って行けそうな感じがしています。乞う、ご期待!!
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